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本資料の数値は、測定値の一例であり、保証値ではありません。
三菱ケミカル シュリンクフィルム説明資料 ~DXL、ヒシペット、PLABIO~
作成: 三菱ケミカル㈱ 滋賀事業所
機能フィルム製造部 ヒシレックス技術Gr
作成日: 2015年 5月 13日
改訂日: 2018年 10月 25日 10版
商品分類 内容 主原料 グレード 厚さ μm
DXL OPS系
シュリンクフィルム ポリスチレン系
219-01 37
270-41S 40、45、50、60
300-27VS 50
350-46SE 45、50、60
ヒシペット PET系
シュリンクフィルム ポリエステル系
LX-10S 30、40、45、50、60
LX-18S 30、40、45、50、60
LX-21S 30、40、45、55
LX-61S 40、45、50
RX-50S 25
PX-40S 20、25
PLABIO PLA系
シュリンクフィルム ポリ乳酸系
PB-324S 35、40
PB-316S 35
PB-334SB 25
HybrexDL ハイブリッド
シュリンクフィルム
ポリスチレン/ポリエステル
積層系 DL-706S 35、40、45
三菱ケミカル シュリンクフィルム グレード一覧表
第1部 三菱ケミカル シュリンクフィルム各種用途及び 各種用途に対する使用グレードの特徴
収縮率が温度変化に敏感でなく、温度ムラを吸収して綺麗に仕上がる。
グレード 厚さ(μm) 特徴 DXL DXL350-46SE 45、50、60 低温高収縮。
DXL270-41S 40、45、50、60 剛性が高く、OPSとしての薄番手40μ まで品揃え。
ヒシペット LX-18S 30、40、45、50 PLABIO PB-324S 35、40 植物由来原料を使用
用途事例① 「汎用タイプ飲料PETボトルラベル」
首部
胴部
ラベル
(例)収縮温度と収縮率
30%
10%
用途事例① 「汎用タイプ飲料PETボトルラベル」
TD(主収縮方向)
MD
グレード 厚さ(μm) 特徴 ヒシペット LX-61S 40、45、50 収縮率が高い。
用途事例② 「高収縮タイプ用ラベル」
高温下での収縮率が高く、高収縮が必要な対象でもタイト感をもたせた仕上がりができる。
日用品
(例)高収縮率を要する容器
PET 瓶
首部
胴部
ラベル
60%
用途事例② 「高収縮タイプ用ラベル」
TD(主収縮方向)
MD
汎用タイプ飲料PETボトルラベル用グレードである「LX-18S」も比較掲載する。
用途事例③ 「高収縮応力ラベル」
収縮する際の力(収縮応力)が高く、例えば断熱性付与に必要な不織布を貼りあわせて も、所定の収縮率を発現させることができる。
グレード 厚さ(μm) 特徴 ヒシペット LX-61S 40、45、50 収縮応力が高い。
不織布・・・断熱効果
ラベル 高収縮応力
(例)ホット缶
不織布を貼りあわせても
良好な仕上がりを得られる
ラベル断面図
TD(主収縮方向)
MD
汎用タイプ飲料PETボトルラベル用グレードである「LX-18S」も比較掲載する。
用途事例③ 「高収縮応力ラベル」
用途事例④ 「熱風用ラベル」
熱風でラベルを縮める場合に用いる。 蒸気を用いるラベルよりも低い温度で縮む必要がある。
材質 グレード 厚さ(μm) 特徴 ヒシペット LX-21S 30,40,45,55 低温高収縮 PLABIO PB-316S 35 低温高収縮
(植物由来原料を使用)
用途事例④ 「熱風用ラベル」
TD(主収縮方向)
MD
汎用タイプ飲料PETボトルラベル用グレードである「LX-18S」も比較掲載する。
グレード 厚さ(μm) 特徴 DXL DXL219-01 37 高温での収縮応力が低い。 ヒシペット LX-18S 30 ポリエステル系の中では収縮応力が低い。 PLABIO PB-339S 30 剛性高く、薄肉化。
高温での収縮応力が低い。
用途事例⑤ 「弁当結束用ラベル」
低い収縮応力により、収縮による弁当箱を変形しない。 電子レンジによる加温での2次収縮による弁当箱の変形及び内容物の漏れも防止。
コンビニ用そば・うどん容器に使用
用途事例⑤ 「弁当結束用ラベル」
TD(主収縮方向)
MD
汎用タイプ飲料PETボトルラベル用グレードである「LX-18S」も比較掲載する。
材質 グレード 厚さ(μm) 特徴 ヒシペット PX-40S 20,25 縦、横の2方向に収縮する特性
縦、横の2方向の収縮により、アルミ鍋の蓋として固定される。
用途事例⑥ 「鍋焼きうどん蓋ラベル」
用途事例⑥ 「鍋焼きうどん蓋ラベル」
TD(主収縮方向)
MD
汎用タイプ飲料PETボトルラベル用グレードである「LX-18S」も比較掲載する。
材質 グレード 厚さ(μm) 特徴 ヒシペット RX-50S 25 縦、横の両方向に収縮する特性 PLABIO PB-334SB 25 縦、横の両方向に収縮する特性
植物由来原料を使用
縦横の両方向に収縮を付与することで、Rシール(溶断シール)を利用した 容器の密閉性を付与するシュリンクパックに適用可能。
用途事例⑦ 「Rシール用途ラベル」
TD(主収縮方向)
MD
用途事例⑦ 「Rシール用途ラベル」
汎用タイプ飲料PETボトルラベル用グレードである「LX-18S」も比較掲載する。
グレード 厚さ(μm) 特徴 DXL DXL300-27VS 50,(100) 紫外線領域の遮光性が高い
用途事例⑧ 「紫外線吸収グレード」
ラベルでの紫外線吸収が可能。 ヒシペットと同等以上の紫外線吸収能力をDXLでラインナップ。
紫外線領域
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
200 250 300 350 400 450 500 550 600
光線透過率(
%)
波長(nm)
光線透過率
開発品 DXL300-27VS (100μ)
rf. 現行品DXL300-27VS(50μ)
rf. 現行品DXL350-46SE(50μ)
rf. 現行品ヒシペットLX-18S(40μ)
商品分類 DXL ヒシペット PLABIO
材質 ポリスチレン系 ポリエステル系 ポリ乳酸系
薄肉適性(剛性) △ ◎ ◎
印刷適性 ○ ○ △
耐破断性 ○ ◎ ◎
自然収縮性 △ ◎ ◎
収縮仕上がり性 ◎ ○ △
耐油性 △ ○ ○
ミシン目適性 ◎ ○ ○
耐傷性 △ ○ ○
耐候性 △ ○ ◎
光沢性 ○ ◎ ○
環境負荷 △ △ ◎
三菱ケミカル シュリンクフィルム グレード特性概要
各商品に各特徴があり、要求品質により選定頂けます。
第2部 三菱ケミカル シュリンクフィルムの各種特性
三菱ケミカル シュリンクフィルム 耐内容物性
No. DXL HISHIPET PLABIO
1 食用調理油 × ◎ ◎
2 食用オリーブ油 × ◎ ◎
3 ドレッシング × ◎ ◎
4 機械油 ◎ ◎ ◎
5 過酸化水素水 ◎ ◎ ◎
6 アルコール消毒液 ◎ ◎ ◎
7 柔軟仕上げ剤 × ◎ ◎
8 衣類・布製品用消臭剤 ◎ ◎ ◎
9 台所用洗剤(弱酸性) ◎ ◎ ◎
10 台所用洗剤(中性) ◎ ◎ ◎
11 住宅用合成洗剤(アルカリ性) ◎ ◎ ○
12 カビ取り用洗剤(アルカリ性) ◎ ◎ ○
13 油性ニス × × ×
14 水性ニス × ○ ×
15 灯油 × ◎ ◎
<評価基準:目視>
◎変化無し
○僅かな曇り、染込み
△曇り、ミクロクラック有り
×縮み・膨潤・溶解・クラック使用不可
DXL ヒシペット PLABIO
○試験方法
3cm角のフィルム試験片を各内容物に浸漬
○試験条件
23℃恒温槽にて、7日間保管
○試験結果
目視観察
三菱ケミカル シュリンクフィルム 耐候性
サンシャインウェザーメーターにて各サンプルを下記条件で暴露(JIS K7350-4準拠)し、その後引張試験で伸度を測定。
光源:カーボンアーク 照射時間:連続 噴霧時間/停止時間:18分/102分
温度:63±3℃ 相対湿度:50±5%
0h 96h 48h 192h 384h
暴露時間
引張
伸度
三菱ケミカル シュリンクフィルム グレード一般物性(DXL)
219-01 270-41S 300-27VS 350-46SE
試験名称 単位 温度 方向 37μm 50μm 50μm 50μm 試験方法
引張強さ MPa 23℃ M.D. 38 46 35 44 JIS K7127 準拠
T.D. 77 119 82 97 1号試験片 (短冊)
10℃ M.D. 45 51 40 48
5℃ M.D. 49 49 44 45
0℃ M.D. 53 51 47 51 23℃
引張伸び % 23℃ M.D. 367 354 323 400 :(TS=200mm/min)
T.D. 103 54 80 87 0,5,10℃
10℃ M.D. 255 333 295 359 :(TS=100mm/min)
5℃ M.D. 180 285 281 346
0℃ M.D. 71 275 312 336
引張弾性率 MPa 23℃ M.D. 1372 1383 1333 1403 弊社法
T.D. 1597 2103 1548 1868
N 23℃ M.D. 4.4 9.7 8.6 9.0 弊社法
T.D. 4.6 11.6 9.2 10.6
引裂強さ N/mm 23℃ M.D. 239 226 229 210 JIS K7128 準拠
T.D. 162 129 130 135 C法
静止摩擦係数 - 23℃ M.D. 0.18 0.55 0.33 0.31 JIS K7125 準拠
T.D. 0.19 0.48 0.33 0.33 (内面×外面)
動摩擦係数 - 23℃ M.D. 0.18 0.46 0.31 0.37
T.D. 0.20 0.43 0.32 0.37
光沢度 % 23℃ - 134 137 127 144 JIS Z8741-3 準拠
ヘーズ % 23℃ - 4.2 2.8 4.6 2.6 JIS K7136 準拠
リングクラッシュ
DXL
三菱ケミカル シュリンクフィルム グレード一般物性(PLABIO)
PB-324S PB-316S PB-334SB
試験名称 単位 温度 方向 35μm 35μm 25μm 試験方法
引張強さ MPa 23℃ M.D. 66 61 75 JIS K7127 準拠
T.D. 256 231 247 1号試験片 (短冊)
10℃ M.D. 66 61 77
5℃ M.D. 69 66 82
0℃ M.D. 70 66 86 23℃
引張伸び % 23℃ M.D. 493 458 334 :(TS=200mm/min)
T.D. 76 77 62 0,5,10℃
10℃ M.D. 380 337 281 :(TS=100mm/min)
5℃ M.D. 363 345 268
0℃ M.D. 381 314 284
引張弾性率 MPa 23℃ M.D. 2197 2188 2523 弊社法
T.D. 3986 4050 4451
N 23℃ M.D. 6.0 6.1 2.9 弊社法
T.D. 8.2 7.8 3.9
引裂強さ N/mm 23℃ M.D. 379 344 306 JIS K7128 準拠
T.D. 199 193 168 C法
静止摩擦係数 - 23℃ M.D. 0.35 0.33 0.27 JIS K7125 準拠
T.D. 0.35 0.28 0.27 (内面×外面)
動摩擦係数 - 23℃ M.D. 0.37 0.34 0.29
T.D. 0.36 0.30 0.28
光沢度 % 23℃ - 126 127 125 JIS Z8741-3 準拠
ヘーズ % 23℃ - 2.6 2.6 3.0 JIS K7136 準拠
リングクラッシュ
PLABIO
三菱ケミカル シュリンクフィルム グレード一般物性(ヒシペット)
LX-10S LX-18S LX-21S LX-61S RX-50S PX-40S
試験名称 単位 温度 方向 40μm 40μm 40μm 40μm 25μm 25μm 試験方法
引張強さ MPa 23℃ M.D. 52 54 60 54 64 211 JIS K7127 準拠
T.D. 328 308 303 370 300 267 1号試験片 (短冊)
引張伸び % 23℃ M.D. 639 685 711 642 473 174 :(TS=200mm/min)
T.D. 82 79 104 66 104 98
引張弾性率 MPa 23℃ M.D. 1867 1801 1831 1881 1923 2901 弊社法
T.D. 4472 4694 4367 5650 4003 3837
N 23℃ M.D. 7.8 6.4 6.9 7.0 2.1 2.6 弊社法
T.D. 10.9 10.2 10.8 12.2 3.1 2.7
引裂強さ N/mm 23℃ M.D. 463 445 476 422 381 138 JIS K7128 準拠
T.D. 356 326 378 311 300 118 C法
静止摩擦係数 - 23℃ M.D. 0.31 0.33 0.29 0.35 0.24 0.39 JIS K7125 準拠
T.D. 0.28 0.29 0.3 0.38 0.32 0.39 (内面×外面)
動摩擦係数 - 23℃ M.D. 0.27 0.27 0.31 0.24 0.24 0.41
T.D. 0.24 0.25 0.31 0.25 0.36 0.42
光沢度 % 23℃ - 156 159 154 153 153 151 JIS Z8741-3 準拠
ヘーズ % 23℃ - 4.7 5.1 5.7 6.6 2.9 3.3 JIS K7136 準拠
ヒシペット
リングクラッシュ
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
1.2
0 5 10 15 20 25 30 35
自然収縮率(
%)
経時日数
自然収縮(30℃)
DXL 270-41S(50μ)
LX-18S(40μ)
LX-61S(40μ)
PB-324S(40μ)
三菱ケミカル シュリンクフィルム 自然収縮性
OPSフィルムは自然収縮大きい
PET,PLAフィルムは自然収縮小さい
常温雰囲気における収縮
常温雰囲気化でも上記の通り、わずかではあるが自然収縮が発生。 特にOPSは自然収縮性が高く、保管には注意が必要。 25℃以下の冷暗所での保管を推奨。
第3部 植物系シュリンクフィルム『PLABIO』について
製 品
原 料
燃焼
合成
植物資源
光合成
・ サツマイモ ・ 砂糖キビ ・ トウモロコシ等
発酵
・ 乳酸
*植物は、“光合成“にてC02を取り組んでいます。 *従って、植物を燃やすことによってCO2が排出されても大気中濃度は常に一定です。 *このことを”カーボンニュートラル”と言います。 *“バイオプラスチック”は、ライフサイクルC02が、循環している“カーボンニュートラル”な材料です。
技術情報協会 主催講習会「トヨタのポリ乳酸・生分解性プラスチック戦略」テキスト P13 参照
バイオプラスチック
三菱ケミカル シュリンクフィルム 『PLABIO』
植物度 約80% のシュリンクフィルム 温室効果ガス排出量の抑制 に貢献します
プラビオPB-300
ポジティブリスト
分類C(中間製品):C00086
PLABIOの素材の一部には、
Ingeoバイオポリマーを使用しています。
生物資源を表す概念
「再生可能な、生物由来の有機性資源」
バイオマス
カーボンニュートラルなバイオマス原料=ポリ乳酸を主原料に 使用したシュリンクフィルムです。 日本バイオプラスチック協会が定めるバイオマスプラマークに
認証されています。
三菱ケミカル シュリンクフィルム 『PLABIO』
• 日本バイオプラスチック協会(JBPA)
• コンセプトはバイオマスプラ
• 植物度25%以上であれば、
残りは他の樹脂を使用してもOK(※)
・ 植物度は4レベル
25%、50%、75%、90%以上
※1)但し、その他樹脂、有機材料については、 JBPAのPLに掲載のものであること ※2)ケナフ、澱粉等はバイオマスプラではないため、 カウントされない
バイオマスプラ識別表示制度
JBPA会員数 42 マーク会員数 158 登録番号数 516 中間製品 ポジティブリスト
144品目
2018年 10月 1日現在
No.000 No.000 No.000 No.000
マークは4種類
(マークは選択可能)
マーク下に登録番号を表記
三菱ケミカル シュリンクフィルム 『PLABIO』