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三菱UFJ国際投信 情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社 1/15 新型コロナの中、米国でレバレッジ投信に史上最大の純流入! 新型コロナウイルス感染症/COVID-19 の直撃を最も受けている米国で、2020 年 3 月の米国籍レバレッジ投資 信託純設定が+58 億 5,741 万㌦/約 6,299 億円と言う史上最大の純流入を記録した。 リーマンショック後 2008 年 10 月の+42 億 9,055 万㌦/約 4,846 億円と言う過去最大の純流入(100%株式)を超えている。 週次で見ると、 2020 年 3 月 25 日までの 1 週間に+19 億 8,458 万㌦と週次データのある 2009 年 6 月 1 日以降で最大の純流 入となっている(その後、4 月 1 日週-6,348 万㌦→4 月 8 日週-3,031 万㌦→4 月 15 日週+1 億 4,138 万㌦)。 2、3 倍が多い投信のレバレッジからすると、実際の市場インパクトも 2、3 倍と思われる。 米国でトランプ米大統 領は 2020 年 3 月 13 日に新型コロナウイルスの流行を巡る国家非常事態を宣言している中での話である。 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 -40 -30 -20 -10 +0 +10 +20 +30 +40 +50 +60 +70 1993年7月 1994年3月 1994年11月 1995年7月 1996年3月 1996年11月 1997年7月 1998年3月 1998年11月 1999年7月 2000年3月 2000年11月 2001年7月 2002年3月 2002年11月 2003年7月 2004年3月 2004年11月 2005年7月 2006年3月 2006年11月 2007年7月 2008年3月 2008年11月 2009年7月 2010年3月 2010年11月 2011年7月 2012年3月 2012年11月 2013年7月 2014年3月 2014年11月 2015年7月 2016年3月 2016年11月 2017年7月 2018年3月 2018年11月 2019年7月 2020年3月 (出所: Morningstar Direct、ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成) 米国籍レバレッジ投資信託(ミューチュアルファンドとETF)の純設定推移 その他 債券 株式 S&P500 純設定 (単位: 億㌦) S&P500 S&P500 2020年3月に +58億5,741万 ㌦と言う史上 最大の純流入 (82%株式、 110%ETF)。 2008年10月に +42億9,055万と 言う過去最大の 純流入(100%株 式、97%ETF)。 コロナショック リーマンショック IT バブル崩壊 1993年7月~2020年3月、月次 ※1: レバレッジ投資信託… 日本では、「レバレッジを利用し、少ない金額で資産運用して、何倍もの投資成果を狙 う投資信託をいい、自主規制規則では、レバレッジが 2 倍以上の投資信託(上場されて いるものなどを除く。)を『レバレッジ投資信託』と定義している。」(日本証券業協会「自主規制関連用語集 レバレ ッジ投資信託」~ http://www.jsda.or.jp/about/jishukisei/words/0280.html )と言い、ブル型投信(除く ETF)の事を言っている。 しかし 米国では古いレバレッジ投資信託(ミューチュアルファンド)は株式 1.5 倍、債券 1.2 倍であるし(後述※4 参照)、 投信のレバレッジに対する規制で SEC/証券取引委員会は「オープンエンド(ミューチュアルファンド)、ETF、クロー ズドエンド、BDC」を含めている(後述)。 BDC は Business Development Company/上場ビジネス・デベロップメ ント・カンパニー/事業開発会社の事で、主に中小企業の非上場企業へ融資・出資するクローズドエンドである。 プライベート・エクイティやベンチャーに似るが、上場している事等の違いがある(後述)。 2020年4月24日 情報提供資料 【投信調査コラム】日本版ISAの道 その303 新型コロナの中、米国でレバレッジ投信に史上最大の純流入! SECは「最善の利益規制」維持とレバレッジ投信の精査を発表!! SECも投信協会も個人投資家を保護する堅固な保護策が必要で一致。 投信のレバレッジ上限は旧来の1.5倍か、共和党主導SECの厳しいデューデリ ジェンス付きの3倍か~ ※三菱UFJ国際投信がお届けする、日本版ISAに関する情報を発信するコラムです。 三菱UFJ国際投信株式会社 商品マーケティング企画部 松尾 健治 窪田 真美

【投信調査コラム】日本版ISAの道 その303 情報提供資料 ...SECは「最善の利益規制」維持とレバレッジ投信の精査を発表!! SECも投信協会も個人投資家を保護する堅固な保護策が必要で一致。

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Page 1: 【投信調査コラム】日本版ISAの道 その303 情報提供資料 ...SECは「最善の利益規制」維持とレバレッジ投信の精査を発表!! SECも投信協会も個人投資家を保護する堅固な保護策が必要で一致。

三菱UFJ国際投信

情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道

巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社1/15

新型コロナの中、米国でレバレッジ投信に史上最大の純流入! 新型コロナウイルス感染症/COVID-19 の直撃を最も受けている米国で、2020 年 3 月の米国籍レバレッジ投資

信託純設定が+58 億 5,741 万㌦/約 6,299 億円と言う史上最大の純流入を記録した。 リーマンショック後 2008

年 10 月の+42 億 9,055 万㌦/約 4,846 億円と言う過去最大の純流入(100%株式)を超えている。 週次で見ると、

2020 年 3 月 25 日までの 1 週間に+19 億 8,458 万㌦と週次データのある 2009 年 6 月 1 日以降で最大の純流

入となっている(その後、4 月 1 日週-6,348 万㌦→4 月 8 日週-3,031 万㌦→4 月 15 日週+1 億 4,138 万㌦)。

2、3 倍が多い投信のレバレッジからすると、実際の市場インパクトも 2、3 倍と思われる。 米国でトランプ米大統

領は 2020 年 3 月 13 日に新型コロナウイルスの流行を巡る国家非常事態を宣言している中での話である。

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(出所: Morningstar Direct、ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

米国籍レバレッジ投資信託(ミューチュアルファンドとETF)の純設定推移

その他 債券 株式 S&P500

純設定

(単位: 億㌦)S&P500

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+58億5,741万

㌦と言う史上

大の純流入

(82%株式、

110%ETF)。

2008年10月に

+42億9,055万と

言う過去 大の

純流入(100%株

式、97%ETF)。コロナショック

リーマンショックIT バブル崩壊

1993年7月~2020年3月、月次

※1: レバレッジ投資信託…

日本では、「レバレッジを利用し、少ない金額で資産運用して、何倍もの投資成果を狙

う投資信託をいい、自主規制規則では、レバレッジが 2 倍以上の投資信託(上場されて

いるものなどを除く。)を『レバレッジ投資信託』と定義している。」(日本証券業協会「自主規制関連用語集 レバレ

ッジ投資信託」~ http://www.jsda.or.jp/about/jishukisei/words/0280.html )と言い、ブル型投信(除く ETF)の事を言っている。 しかし

米国では古いレバレッジ投資信託(ミューチュアルファンド)は株式 1.5 倍、債券 1.2 倍であるし(後述※4 参照)、

投信のレバレッジに対する規制で SEC/証券取引委員会は「オープンエンド(ミューチュアルファンド)、ETF、クロー

ズドエンド、BDC」を含めている(後述)。 BDC は Business Development Company/上場ビジネス・デベロップメ

ント・カンパニー/事業開発会社の事で、主に中小企業の非上場企業へ融資・出資するクローズドエンドである。

プライベート・エクイティやベンチャーに似るが、上場している事等の違いがある(後述)。

2020年4月24日

情報提供資料【投信調査コラム】日本版ISAの道 その303

新型コロナの中、米国でレバレッジ投信に史上最大の純流入!

SECは「最善の利益規制」維持とレバレッジ投信の精査を発表!! ­ SECも投信協会も個人投資家を保護する堅固な保護策が必要で一致。

­ 投信のレバレッジ上限は旧来の1.5倍か、共和党主導SECの厳しいデューデリ

ジェンス付きの3倍か~

※三菱UFJ国際投信がお届けする、日本版ISAに関する情報を発信するコラムです。

三菱UFJ国際投信株式会社 商品マーケティング企画部 松尾 健治

窪田 真美

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三菱UFJ国際投信

情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道

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(出所: Morningstar Direct、ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

米国籍レバレッジ投資信託(ミューチュアルファンドとETF)の純資産推移

その他 債券 株式 S&P500

純資産

(単位: 億㌦)

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S&P500

2020年1月末に

344億6,345万㌦

と言う過去 大

の純資産(91%株

式、88%ETF)。

コロナショック

リーマンショック

IT バブル崩壊

1993年7月末~2020年3月末

米国籍レバレッジ投資信託は下記テーブル「米国籍レバレッジ投資信託の純資産上位 25 クラス」に見る通り、

ETF が多く、純資産では 88%を占めている。 米国で最も古いレバレッジ投資信託は 1993 年 7 月 12 日設定のオ

ープンエンド(ミューチュアルファンド)「Rydex Nova Inv」(RYNVX)で S&P500 の 1.5 倍をめざすものである(下記

テーブルの最も下方にある赤枠)。 しかし 2020 年 3 月末現在の純資産が最大である「ProShares UltraPro

QQQ」(TQQQ)はナスダック 100 指数の 3 倍をめざす ETF である様に、3 倍の ETF が主流となっている。

     米国籍レバレッジ投資信託(除くインバース、オープンエンドとETF)の純資産上位25クラスと米国で も古いレバレッジ投資信託2020年3月末現在 

1 ProShares UltraPro QQQ 米ドル ETF 米国 ProShares 2010/2/9 408,868 3,787 -37.52 -15.74 +52.94 0.95 +3.002 ProShares Ultra QQQ 米ドル ETF 米国 ProShares 2006/6/19 172,321 1,596 -20.80 -0.18 +33.97 0.95 +3.003 ProShares Ultra S&P500 米ドル ETF 米国 ProShares 2006/6/19 171,941 1,593 -29.04 -23.96 +31.66 0.90 +2.004 Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2008/11/5 123,137 1,141 -47.35 -43.67 +48.79 1.19 +2.005 ProShares UltraPro S&P500 米ドル ETF 米国 ProShares 2009/6/23 102,381 948 -47.34 -43.61 +48.77 0.92 +3.006 Direxion デイリー 半導体株 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2010/3/11 81,830 758 -53.48 -30.73 +77.07 1.35 +3.007 Direxion デイリー テクノロジー株 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2008/12/17 80,944 750 -43.92 -15.94 +57.10 1.36 +3.008 Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2008/11/6 79,115 733 -65.01 -61.67 +56.84 1.26 +3.009 Direxion デイリー 金鉱株 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2010/12/8 67,933 629 -71.63 -66.46 +81.43 1.30 +2.00

10 ProShares UltraPro Dow30 米ドル ETF 米国 ProShares 2010/2/9 52,751 489 -51.55 -56.39 +51.03 0.95 +3.0011 Direxion デイリー 米国小型株 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2008/11/5 49,235 456 -65.78 -72.60 +63.38 1.18 +3.0012 ProShares Ultra Bloomberg Crude Oil 米ドル ETF 米国 ProShares 2008/11/24 42,949 398 -85.05 -92.54 +76.42 0.99 +2.0013 Direxion Daily Jr Gld Mnrs Bull 2X ETF (←2020年3月31日取引終了後より3倍から2倍へ) 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2013/10/3 40,563 376 -91.62 -92.04 +93.37 1.26 +2.0014 ProFunds UltraNASDAQ-100 Inv 米ドル オープンエンドファンド 米国 ProFunds 1997/12/1 38,189 354 -20.98 -1.25 +34.01 1.50 +3.0015 ProShares Ultra Financials 米ドル ETF 米国 ProShares 2007/1/30 37,679 349 -43.56 -39.77 +38.15 0.95 +3.0016 VelocityShares 3x Long Natural Gas ETN 米ドル ETF 米国 Credit Suisse AG 2012/2/7 33,054 306 -21.09 -91.55 +93.36 1.65 +3.0017 Rydex NASDAQ-100® 2x Strategy H 米ドル オープンエンドファンド 米国 Rydex Funds 2000/5/24 30,174 280 -20.74 -0.76 +33.97 1.87 +2.0018 Direxion デイリー S&P バイオテック株 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2015/5/28 29,777 276 -50.08 -62.02 +83.04 0.98 +3.0019 ProShares Ultra Technology 米ドル ETF 米国 ProShares 2007/1/30 29,118 270 -24.51 +0.91 +37.64 0.95 +3.0020 Direxion デイリー FTSE中国株 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2009/12/3 28,463 264 -32.13 -51.17 +61.65 1.05 +3.0021 Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF 米ドル ETF 米国 Direxion Funds 2009/4/16 27,225 252 +9.55 +96.06 +37.40 1.12 +3.0022 ProShares Ultra Dow30 米ドル ETF 米国 ProShares 2006/6/19 24,774 229 -31.98 -35.11 +33.14 0.95 +3.0023 VelocityShares 3x Long Gold ETN 米ドル ETF 米国 Credit Suisse AG 2011/10/14 22,041 204 +0.69 +58.75 +29.82 1.35 +3.0024 VelocityShares 3x Long Silver ETN 米ドル ETF 米国 Credit Suisse AG 2011/10/14 21,692 201 -45.67 -44.44 +56.20 1.65 +3.0025 Direxion Mthly NASDAQ-100 Bull 2X Inv 米ドル オープンエンドファンド 米国 Direxion Funds 2006/5/1 17,519 162 -15.37 +5.63 +32.48 1.66 +2.0061 Rydex Nova Inv 米ドル オープンエンドファンド 米国 Rydex Funds 1993/7/12 4,043 37 -21.83 -17.19 +23.76 1.35 +1.50

(出所: Morningstar Directより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

レバ

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経費率/エクス

ペンスレシオ、無けれ

ば信託報酬(%)

標準偏差3年(%)

トータルリターン1カ月

(月末ベース)

(各通貨ベース)

トータルリターン

1年(月末ベース)

(各通貨ベース)

純資産(クラス)(百万円)

新月末

純資産(クラス)(百万㌦)

新月末

投信会社名 設定日国籍ファンド名 通貨 ファンド形態

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社3/15

また、下記テーブル「米国籍レバレッジ投資信託の投信会社」に示される通り、米国籍レバレッジ投資信託は、プロ

ファンズ/ProFunds(含む ETF のプロシェアーズ/ProShares)、ディレクション/Direxion、そして、ETN/上場投資

証券のみの Credit Suisse AG(含む VelocityShares)の 3 社(ETN を除けば 2 社)でほぼ 100%を占め、寡占状態

となっている。

米国籍レバレッジ投資信託の投信会社(純資産の大きい順)2020年3月末現在 

     *レバレッジ投資信託…除くインバース、オープンエンドとETF。

比率(%)

1 ProFunds(含むETFのProShares) 98 1,278,951 38.6 オープンエンドファンドとETF。2 Credit Suisse AG(含むVelocityShares) 5 1,154,582 34.8 ETNのみ。3 Direxion Funds 57 760,796 23.0 オープンエンドファンドとETF。4 Rydex Funds( も古いレバレッジ投資信託あり) 38 72,990 2.2 オープンエンドファンドのみ。5 Microsectors(含むBMO Capital) 7 22,342 0.7 ETNのみ。6 Deutsche Bank AG 4 11,541 0.3 ETNのみ。7 UBS Group AG 9 9,511 0.3 ETNのみ。8 Milleis Investissements Funds(含むiPath®) 9 2,455 0.1 ETNのみ。

(出所: Morningstar Directより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

投信会社名(英語名)

ファンド

(クラス)

本数

純資産(百万円)

備考

米国籍レバレッジ投資信託の主流は ETF であるものの、その ETF を米国で初めて設定した ETF 米 3 位のステ

ートストリート・グローバル・アドバイザーズ/State Street Global Advisors がいない。 ETF 世界最大手のブラック

ロック/BlackRock もいない。 さらに ETF 米 2 位のバンガード・グループ/Vanguard Group も、ETF 米 4 位のイン

ベスコ/Ivesco も、ETF 米 5 位のチャールズ・シュワブ/Charles Schwab もいない。

米国の大手投信会社は、レバレッジ投資信託を個人投資家に提供する事、長期投資に使う事には否定的なので

ある。 米国初の ETF を設計した一人で「ETF の父」として知られるステートストリート・グローバル・アドバイザーズ

のジム・ロス/Jim Ross 氏は「存続可能な長期投資商品ではなく、この様な ETF を同社が販売する事はない。 増

幅されたリターンを提供する商品は一般の投資家には危険過ぎるだけだ。」(2018 年 4 月 30 日付ブルームバーグ

~URL は後述[参考ホームページ]①参照)と言っている。

ETF 世界最大手のブラックロックのローレンス・フィンク/Laurence Fink CEO は「ブラックロックはレバレッジド ETF

を決して手掛けないだろう。 構造上の問題があり、業界を破壊する恐れがある。 SEC が容認している理由が分

からない。 監視すべき。」(2014 年 5 月 28 日付 CNBC「BlackRock CEO says leveraged ETFs could ‘blow

up’ whole industry」~URL は後述[参考ホームページ]①参照)と言っている。

米国籍投資信託最大手で ETF 米 2 位のバンガード・グループは投信会社ではレバレッジ投資信託を設定してこ

なかったが、証券会社では他社レバレッジ投資信託を販売していた事もあった。 だが、これも 2019 年1月 22 日

で販売停止としている。 バンガードは「極めて短期の投機的性格は当社顧客の多くが共有する長期投資の姿勢

に合わない」と説明していた(2019 年 1 月 22 日付 Vanguard「Leveraged, inverse & commodity exchange-

traded products」~ https://investor.vanguard.com/investing/leveraged-inverse-etf-etn ~URL は後述[参考ホームページ]①参照)。

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SEC は「最善の利益規制」維持とレバレッジ投信の精査を発表!! SEC も投信協会も個人投資家を保護する堅固な保護策が必要で一致 新型コロナウイルス感染症/COVID-19 の直撃を最も受けている米国で、SEC/証券取引委員会はレバレッジ投

資信託の精査をしている。 市場変動拡大はリターンを押し上げる事もあるが、損失を拡大する事もあり、理解不

足も手伝い苦情も多く、レバレッジ投信のほとんどを占めるレバレッジ(型)ETF の清算/liquidations が 2020 年 1

~3 月で 16 本と言う事もある(2020 年 4 月 4 日付 Bloomberg Law~URL は後述[参考ホームページ]②参照)。

2020 年 4 月 2 日に SEC のクレイトン/Clayton 委員長は「新型コロナウイルス/COVID-19 による不確実性は

SEC4,500 人の姿勢や責任/perspective or commitment を変えない。 SEC ルールの『最善の利益規制

/Regulation Best Interest/Reg BI』と『フォーム CRS/Form CRS』の遵守日/Compliance Date2020 年 6 月 30

日は維持する。」と言って注目を浴びているが(2020 年 4 月 2 日 SEC.gov、Reg BI と Form CRS については

2019 年 7 月 22 日付日本版 ISA の道 その 274~URL は後述[参考ホームページ]②参照)、クレイトン委員長は

「レバレッジド商品/leveraged products が個人投資家に適しているかについて鋭く焦点/keenly focused を当て

ている。 この商品の理解には複数のシナリオによるペイオフ・マトリックス/pay-off matrices(利得行列、利得表)

が必要であり、それには高度なレベルが求められる。」とも言っていた(2020 年 4 月 4 日付 Bloomberg Law~

URL は後述[参考ホームページ]②参照)。

先に「米国籍レバレッジ投資信託にリーマンショックを超える過去最大の純流入!」と言った。 ただ、これは高度な

レベルを持つ機関投資家等大口投資家による設定・解約の結果でもある(後述※2 参照)。 SEC が懸念している

のは、この高度なレベルを持つ機関投資家等大口投資家ではなく、個人投資家である(後述※2 参照)。 それも

ETF を基準価額で設定・解約出来る様な大口個人投資家ではなく、ETF を取引所で売買するしかない、もしくは

個人向けミューチュアルファンドを設定・解約するしか出来ない小口個人投資家である。

※2: 米国籍レバレッジ投資信託の最大保有者は約 665 億円の資産を持つ RIA で、保有額は

約 13 億円…

米国籍レバレッジ投資信託最大はプロシェアーズ/ProShares「プロシェアーズ・ウルトラプロ

QQQ/ProShares UltraPro QQQ」(TQQQ)。 ナスダック 100 指数の 3 倍に連動する ETF で、ETF を基準価額

で設定・解約する時の最小単位クリエーション・ユニットは 50,000、つまり、2020 年 3 月末現在 239 万㌦/約 2.5

億円。 同 ETF を保有する投資家は、ブルームバーグによると、「投資顧問業者 65.45%、ヘッジファンド・マネジャ

ー13.99%、仲介業 12.21%、銀行 4.26%、年金ファンド 4.07%、信託 0.02%」。

投資顧問業者最大は 1,165 万㌦/約 13 億円(107.54 円換算)を保有する RIA/Registered Investment

Advisers/投資顧問業者の Paragon Advisors Group, LLC だが、AUM は 6 億 1,800 万㌦/約 665 億円ある為

(InvestmentNews「The Adviser Center: Paragon Advisors, Inc.」~ https://careers.investmentnews.com/adviser-center/profile/601 )、

「ProShares UltraPro QQQ」1,165 万㌦/約 13 億円を余裕で保有(設定)出来る。 尚、顧客 1 口座当たりの平

均 AUM は 9,088,235 ㌦/約 10 億円と富裕層、大口個人投資家である。 「米国上場の ETF の保有で、機関投

資家 vs リテール投資家は、機関投資家が 53%でリテール投資家が 47%と報告されているが、我々は機関投資

家が 60%でリテール投資家が 40%と推測している。」(2013 年 10 月 28 日付 Pensions & Investments

「Tracking the phenomenal growth of the ETF market」~ http://www.pionline.com/article/20131028/PRINT/310289985/tracking-the-

phenomenal-growth-of-the-etf-market )などと言う情報もあるが、ここで言う「リテール投資家」は 1 億㌦/約 100 億円未満の投

資家」で、ETF を基準価額で設定・解約出来る投資家も含まれる。 ちなみに、「ProShares UltraPro QQQ」は

2020 年 3 月末現在、純資産が 4,089 億円あって米国籍レバレッジ投資信託最大である。 しかし純資産が

4,304 億円ありレバレッジ投資信託世界最大の野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・イ

ンデックス連動型上場投信」(1570)には及ばない。 日経平均株価の 2 倍に連動、クリエーション・ユニットは

20,000、つまり、2020 年 3 月末現在 2.8 億円となる(金銭設定・金銭解約の)金銭信託型 ETF である。

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社5/15

SEC がレバレッジ投資信託の精査をしていると言った。 SEC は 2019 年 11 月 25 日にオープンエンド(ミューチュ

アルファンド)、ETF、クローズドエンド、BDC(前述※1 参照)に対し、レバレッジを最大 3 倍(リターンの最大 300%)に

し、ブローカー、ディーラー、アドバイザーに顧客口座のデューデリジェンス/due diligence 等を義務付けると言う

案を出している事(2020 年 3 月 24 日まで 60 日間のパブリックコメント)も受けている(2019 年 11 月 25 日付

SEC.gov~URL は後述[参考ホームページ]②、3 倍については後述※3 参照)。 ルール名は「投信(オープンエン

ド、ETF、クローズドエンド)と BDC のデリバティブ利用/Use of Derivatives by Registered Investment

Companies and Business Development Companies」である。

※3: SEC の投信における最大レバレッジは 2.5 倍から 4 倍へ、そして 3 倍へ…

オバマ民主党大統領時代の 2015 年 12 月 11 日に 2015 年 12 月 11 日に民主党主導 SEC が、

オープンエンド(ミューチュアルファンド)、ETF、クローズドエンド、BDC に対し、デリバティブ想定元本

/aggregate notional amount をファンドの純資産に対して上限 150%と言う案を採択した事がある(2015 年 12

月 11 日付 SEC.gov「 SEC Proposes New Derivatives Rules for Registered Funds and Business

Development Companies」~ https://www.sec.gov/news/pressrelease/2015-276.html )。 レバレッジで言うと、デリバティブは 1.5 倍の

様にも思われるが、デリバティブと株式等との組み合わせで±2 倍以上の提供も可能である。

その後、トランプ共和党大統領となり共和党主導 SEC となって SEC も大きく変わり、2017 年 5 月 2 日に 4 倍

(S&P500 の 4 倍)の ETF を承認した事がある。 「quadruple-leveraged exchange-traded funds」と言われるも

のだ。 ただ、これは米国の証券会社である ETF マネージャーズ・グループ/Exchange Traded Managers

Group の管理する「ForceShares Daily 4X US Market Futures Long Fund (UP)」と「ForceShares Daily 4X

US Market Futures Short Fund (DOWN)」であり投信とも言えないものであり、当時、「『ForceShares funds』

は、異例なファンドである。 まず、ミューチュアルファンド等の 1940 年投資会社法/Investment Company Act

of 1940 ではなく、1933 証券法/Securities Act of 1933 で登録される。 スポンサーは 1940 年投資会社法で

の登録を義務付けられる様な投資をしない管理をする。 次いで、『ForceShares funds』は『JOBS 法』の新興企

業/emerging growth company として設立される為、普通の公募証券の様な各種報告義務から免除される。」

(2017 年 5 月 3 日付 InvestmentNews2017 年 5 月 3 日付 InvestmentNews「In departure from previous

administration, SEC approves quadruple-leveraged fund」~ http://www.investmentnews.com/article/20170503/FREE/170509965/in-

departure-from-previous-administration-sec-approves-quadruple )と言われた。 そして、2019 年 11 月 25 日にレバレッジを最大 3 倍とす

る案を出したのである。

米国の投信レバレッジ 4 倍は異例として(前述※3 参照)、現在は先述通り、最大 3 倍、2 倍も多く、古いレバレッジ

投資信託(ミューチュアルファンド)が株式 1.5 倍、債券 1.2 倍である(後述※4 参照)。 それであれば、レバレッジ

3 倍は SEC が近く発表する 2019 年 11 月 25 日ルールは問題無さそうである。

しかし今回は従来無かった事がある。 それは個人投資家がレバレッジド投資信託を売買する事をブローカーや

投資アドバイザーが許可するかどうかを決定する際、デューデリジェンス/due diligence が必要となり、ブローカー

や投資アドバイザーは、リスクを理解出来る顧客にのみ提供する事が出来ると言う事。 これは結構厳しいもので、

「顧客に洗練された質問を行い、デューデリジェンス/due diligence を行使し、これらの製品を購入する事を正式

に承認する必要がある。 顧客の経験と知識、雇用状況、年収、純資産に関する情報を取得する事を意味する。

SEC は、ブローカー・ディーラーの約 715,000 の既存の口座は、レバレッジド ETF 等の取引に承認を必要とし、毎

年さらに 10,000 の口座が開設されると見積もる。 これは、レバレッジド ETF 等提供を妨げる可能性がある。」

(2019 年 12 月 6 日付 Bloomberg markets~URL は後述[参考ホームページ]②参照)と言われている。

レバレッジ投資信託については、10 年以上前の 2009 年 6 月 11 日に民主党主導 SEC と SEC 監督下の

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FINRA/金融取引業規制機構が「2 日以上保有する個人投資家には適していない可能性がある」との見方を示し、

2009 年 8 月 18 日に「理解が難しく、長期投資家に適した商品ではない」と金融機関に警告、金融機関は、(1)販

売停止、(2)顧客に勧めない、(3)商品に関する適切な理解と営業部隊に対する十分なトレーニング規定や手続き

強化を実行してきた事もある(2009 年 8 月 1 日付 SEC~URL は後述[参考ホームページ]②参照)。 現在はブロ

ーカーにフレンドリーと言われる共和党主導 SEC であるが、これは変らない。 投信協会(ICI/米国投資信託協会)

も変わらない(後述)。

※4: 投信のレバレッジ上限は旧来の 1.5 倍か、共和党主導 SEC の厳しいデューデリジェンス付きの

3 倍か~…

米国では、オープンエンド・ファンド(ミューチュアルファンド)は銀行借入のレバレッジは 1.5 倍以下、

LTV/Loan To Value33.3%以下、アセット・カバレッジ/Asset coverage300%以上で可能だ(投資会社法 18 条)。

米国で最も古いレバレッジ

投資信託がミューチュア

ルファンドで、それが株式

1.5 倍、債券 1.2 倍である

事も納得出来るだろう(株

式は 1993 年 7 月 12 日

設定のオープンエンド

「Rydex Nova Inv」

(RYNVX)で S&P500 の

1.5 倍をめざすもの、債券

は 1994 年 1 月 3 日設定

「Rydex Government

Long Bd 1.2x Strat Inv」

で米国長期国債インデッ

クスの 1.2 倍をめざすも

の)。

クロ-ズドエンド・ファンド

は優先株/preferred

stock のレバレッジは 2.0

倍以下、LTV/Loan To

Value50%以下、アセット・

カバレッジ/Asset coverage200%以上で可能である。

重要なのが、現在のレバレッジ投資信託が最も使っているスワップ、その他、先物、フォワード等である。 これら

は「上位証券の発行」と見なされ、投信では禁じられている事である。 「SEC の詳細な調査・分析に基づいて

1940 年に制定された投資会社法は、それまで主流であったクローズドエンド型だけでなく、オープンエンド型 4

ファンドを法の枠組みに取り込んだ。 そしてオープンエンド型ファンドにおいては社債発行(レバレッジ投資)を禁

止するとともに、投資家が常時ファンドの純資産価値で換金できるよう義務付けた。 元 ICI/米国投資信託協会

理事長フィンク氏は、その著書「Matthew Fink “ The Rise of Mutual Funds ” Oxford University Press, 2011

pp 17」の中で、オープンエンド型ファンド(一般的にミュチュアルファンドとはオープンエンド型ファンドを指す)の

『レバレッジなし、いつも純資産価値で換金可能』という特性は投資家に安心感を与え、米国投信発展の大きな

原動力となったと指摘している。」(2015 年 1 月 19 日付日本証券経済研究所・杉田浩治氏「米国投信 4 分の 3

世紀の歴史から何を学ぶか」~ http://www.jsri.or.jp/publish/topics/pdf/1501_01.pdf )と言われている。

        オープンエンド・ファンド(及びクローズドエンド・ファンド)のバランス・シート

銀行借入/bank borrowings

50㌦

        クローズドエンド・ファンドのバランス・シート

ファンドの純資産/net assets

100㌦

*分別勘定にレバレッジ相当額の流動資産を保持する、もしくは、レバレッジを相殺する取引があれば投資会社法18条に抵触しない。

(出所: 投資会社法18条及びSECより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

優先株/preferred stock

100㌦

ファンドの総資産/total assets

150㌦(150㌦を投資/invest$150 in securities)

ファンドの純資産/net assets

100㌦

アセット・カバレッジ/Asset coverage

300%以上(=ファンドの総資産150㌦÷銀行借入等50㌦)

レバレッジ/Leverage1.5倍以下

(=ファンドの総資産150㌦÷ファンドの純資産

100㌦)、

LTV/Loan To Value

33.3%以下(=銀行借入50㌦÷ファンドの総資産150㌦)

アセット・カバレッジ/Asset coverage

200%以上(=ファンドの総資産200㌦÷銀行借入等100㌦)

ファンドの総資産/total assets

200㌦(200㌦を投資/invest$200 in securities)

レバレッジ/Leverage2.0倍以下

(=ファンドの総資産200㌦÷ファンドの純資産

100㌦)、

LTVLoan To Value

50%以下(=優先株100㌦÷ファン

ドの総資産200㌦)

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だが SEC は条件を満たせば「上位証券の発行」と見なさないで、認める解釈を発表している。 「上位証券の利

用は、本来、投資会社法第 18 条⒡⑴のもとでは認められていないが、証券取引委員会は、いくつかの条件を満

たせば、これらの取引を認める解釈を発表していた。 これらの条件とは、目論見書で明確に認められているこ

と、銀行貸付に必要とされた 300%の資産カバレッジを守ること、そのファンドは、創り出された債務と同価値の証

券を分離勘定で保有し、その債務は、日々、市場で値付けがされていることがあげられている。」(名城論叢

2003 年 11 月「アメリカ金融市場の発展と投資信託システム」三谷進氏~ http://wwwbiz.meijo-u.ac.jp/SEBM/ronso/no4_2/MITANI.pdf )。

だが、レバレッジ投資信託は個人投資家からの苦情も多く問題も多い。 そこで SEC は 2019 年 11 月 25 日にレ

バレッジを制限する新たな提案を出し、オープンエンド(ミューチュアルファンド)、ETF、クローズドエンド、BDC に

対し、レバレッジを最大 3 倍にし、ブローカー、ディーラー、アドバイザーに顧客口座の厳しいデューデリジェンス

等を義務付けたのである(前述)。 2020 年 4 月 22 日に米国 ICI/Investment Company Institute/米国投資信

託協会のポール・S・スティーブンス/Paul Schott Stevens プレジデント兼 CEO は「最も重要な事は SEC がレバレ

ッジの上限を修正(緩やかに増加)する事だ。 今後、一部のファンドは SEC に登録出来ない、もしくは、投資方針

を変える必要があるものがあるだろうが、僅かである。 デリバティブは低コストや高い流動性等でファンドマネジ

ャーにとっては重要なツールであり、多くの利益がある。 ただ今は個人投資家を保護する堅固な保護策が必要

である/robust safeguards to protect investors。 SEC は数カ月で/in the coming months 修正するが、ICI

はそれをしっかり考慮していく。」とも言っている(2020 年 4 月 22 日付 ICI「For Funds' Use of Derivatives, a

Promising New Regulatory Framework」~ https://www.ici.org/viewpoints/20_view_derivatives )。

レバレッジ投資信託が 2 日以上保有する個人投資家には適していない可能性があり、理

解が難しく、長期投資家に適した商品ではないのはなぜか?

前頁でレバレッジ投資信託について、規制当局が「2 日以上保有する個人投資家には適していない可能性があ

る」、「理解が難しく、長期投資家に適した商品ではない」と言っていたが、なぜか。 フィデリティ・インベストメンツ

/Fidelity Investments はホームページで「レバレッジド ETF/Leveraged ETFs」と言う見出しのコーナーを作って、

レバレッジド ETF を詳細に説明している(Fidelity「Leveraged ETFs」~URL は後述[参考ホームページ]③参照)。

「①指数のリターンが「+10%→+10%→+10%→…」と続くと 10 年後に 100 が 259.37 となるが、レバレッジド ETF

・2 倍ロングのリターンが「+20%→+20%→+20%→…」と続くと 10 年後に 100 が 619.17 となる事が示されている。

②指数のリターンが「-10%→-10%→-10%→…」と続くと 10 年後に 100 が 34.87 となるが、レバレッジド ETF

・2 倍ロングのリターンが「-20%→-20%→-20%→…」と続くと 10 年後に 100 が 10.74 となる事が示されている。

③指数のリターンが「+10%→-10%→+10%→…」と続くと 10 年後に 100 が 95.10 となるが、レバレッジド ETF

・2 倍ロングのリターンが「+20%→-20%→+20%→…」と続くと 10 年後に 100 が 81.54 となる事が示されている。」

結論的に「レバレッジド ETF とインバース ETFs はバイ・アンド・ホールド投資家や、レバレッジド ETF とインバース

ETFs を毎日モニタリングと管理をするつもりが無い投資家に向けて作られたものではない。 以上の様なリスクとリ

ターンを理解し、毎日モニタリングと管理をするつもりである高度な投資家(機関投資家)/sophisticated investors

向けである。」と、米国のフィデリティは言っている。

フィデリティの説明は詳細だが、文字だけでわかりにくい。 そこで当コラムでは、より長期にし(フィデリティの 2 倍)、

リターンのパターンも増やして見る。 次頁の図表①「リターンが一定の率で上昇」の場合、最も下の〇付きの青い

線が+ 5%→+ 5%→+ 5%→…、その上の◇付き緑の線が+10%→+10%→+10%→…、その上の△付きの赤い線が

+15%→+15%→+15%→…、そして、最も上の×付きのピンク色の線が+20%→+20%→+20%→…となる。 次頁図表

②「リターンが一定の率で下落」は当然逆になる。 「リターンが一定の率で上昇」の場合、無分配複利の良い効果

は最大限出る。

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社8/15

「数学の歴史上で最大の発見は複利」(アルバート・アインシュタイン)と言われるくらい複利効果は重要である。 た

だしこれは「リターンが一定の率で上昇」の場合、預金保険で守られた銀行預金や国債など無リスク資産の場合、

常勝ヘッジファンドへの投資である場合にその通りとなる。

0

50,000

100,000

150,000

200,000

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300,000

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400,000

450,000

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

(当初元本

10,000円)

(期)

図表① リターンが一定の率で上昇(無分配複利)

+ 5%→+ 5%→+ 5%→…(1倍)+10%→+10%→+10%→…(2倍)+15%→+15%→+15%→…(3倍)+20%→+20%→+20%→…(4倍)

(出所: 三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部)

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9,000

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0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

(当初元本

10,000円)

(期)

図表② リターンが一定の率で下落(無分配複利)

- 5%→- 5%→- 5%→…(1倍)-10%→-10%→-10%→…(2倍)-15%→-15%→-15%→…(3倍)-20%→-20%→-20%→…(4倍)

(出所: 三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部)

投信などリスク資産が「リターンが一定の率で上昇」となる事は 100%無い。 もちろん「リターンが一定の率で下落」

もいつまでも無い。 そこで下記図表③「リターンが一定の率で上下」が現実的となる。 その場合、最も下の×付き

のピンク色の線が+20%→-20%→+20%→…、その上の△付きの赤い線が+15%→-15%→+15%→…、その上の◇付

き緑の線が+10%→-10%→+10%→…、そして、最も上の〇付きの青い線が+ 5%→- 5%→+ 5%→…となる。 「リター

ンが一定の率で上下」の場合、無分配複利の良い効果は無い。 この理由については、2013 年 7 月 1 日付日本

版 ISA の道 その 18「無(低)分配の新ファンドが増加の兆し! 投信などリスク資産の複利効果を考えると、中長期的

な資産形成の後押しの為には、ミドルリスク・ミドルリターンを中心に。」などで何度か紹介しているので割愛する

(URL は後述[参考ホームページ]③参照)。

6,000

7,000

8,000

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0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

(当初元本

10,000円)

(期)

図表③ リターンが一定の率で上下(無分配複利)

+ 5%→- 5%→+ 5%→…(1倍)+10%→-10%→+10%→…(2倍)+15%→-15%→+15%→…(3倍)+20%→-20%→+20%→…(4倍)

(出所: 三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部)

10,000

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0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

(当初元本

10,000円)

(期)

図表④ リターンが6対4の率で上下(無分配複利)

+ 6%→- 4%→+ 6%→…(1倍)+12%→-8%→+12%→…(2倍)+18%→-12%→+18%→…(3倍)+24%→-16%→+24%→…(4倍)

(出所: 三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部)

Page 9: 【投信調査コラム】日本版ISAの道 その303 情報提供資料 ...SECは「最善の利益規制」維持とレバレッジ投信の精査を発表!! SECも投信協会も個人投資家を保護する堅固な保護策が必要で一致。

三菱UFJ国際投信

情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道

巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社9/15

まさに、ここに、先に述べた通り、SEC のクレイトン委員長が「レバレッジド商品の理解には複数のシナリオによるペイ

オフ・マトリックス(利得行列、利得表)が必要であり、それには高度なレベルが求められる。」と言った事、ステートスト

リートもブラックロックもバンガードもフィデリティも、そして、SEC も FINRA も、レバレッジ投資信託が「理解が難しく、

長期投資家に適した商品ではない。 高度な投資家(機関投資家)向けである。」などと言った事である。

ただ、投信などリスク資産が「リターンが一定の率で上下」するだけと思っている投資家はいない。 実際そうなる事、

それよりひどくなる事もある。 だが、その場合、投資家は総じて投資をしなくなり、投信などリスク資産は下落、いず

れは下落より大きな上昇をする事が期待出来る環境となる。 人は生活、成長するからである。 このあたりについ

ては、前回 4 月 16 日付日本版 ISA の道 その 302 で紹介した「将来の経済成長に不可欠であり、『投資をした

人・続けた人』が結果的に成長の果実という形で報われるということは歴史が物語るところであります。」2020 年 4

月 1 日の投資信託協会松谷会長発言)の通りである(URL は後述[参考ホームページ]③参照)。 結果、前頁図表

④「リターンが 6 対 4 の率で上下」の様な事が起きる事もあるし、実際、米国などで起きてきた。 だが、高いリター

ン、特にレバレッジを何倍もかけた場合は理解出来ない様な動きとなり。「リターンが 6 対 4 の率で上下」しても、図

表④の様な結果にならず、大きく沈む事もある。 つまり、ここに 2013 年 7 月 1 日付日本版 ISA の道 その 18 の

見出し、「投信などリスク資産の複利効果を考えると、中長期的な資産形成の後押しの為には、ミドルリスク・ミドルリ

ターンを中心に。」となる(URL は後述[参考ホームページ]③参照)。 下記は現実の日米レバレッジ投資信託のパフ

ォーマンスだが、それを見て考えてほしい。

まず米国で最も古いレバレッジ投資信託(S&P500 の 1.5 倍)と S&P500 リターン(1993 年 7 月末=100)の現実だ。

「リターンが一定の率で上昇」に近いのが、S&P500 が 2009 年 3 月 9 日安値(676.53)から 2020 年 2 月 19 日の最

高値(3,386.15)へ 11 年弱右上がりとなった時である(グラフの C)。 同ファンドは 1.9 倍近く上昇した。 次に「リター

ンが一定の率で下落」に近

いのが、S&P500 が 2000

年 3 月 24 日最高値

(1,527.46)から 2002 年 10

月 9 日安値(776.76)へ 2

年 7 カ月右下がりとなった

時である(グラフの B)。 同

ファンドは 1.4倍近く下落し

た。 そして、そうではない

のが、1997 年 6 月末から

2009 年 6 月末までの 12

年である(グラフの A)。 こ

の間、S&P500 は 1997 年

6 月末の 885.14 から 2009

年 6 月末の 919.32 と僅か

にプラスだった。 配当込

みなら+28%だった。 しか

し同ファンドは-27%のマイ

ナスだった。 S&P500 との

差は歴然である。

米国で も古いレバレッジ投資信託(S&P500の1.5倍)とS&P500リターン(1993年7月末=100)

1993/7/30 =100 1993/7/30 ~ 2020/3/31

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

199

3年7月

1日

199

4年5月

1日

199

5年3月

1日

199

6年1月

1日

1996

年11

月1日

199

7年9月

1日

199

8年7月

1日

199

9年5月

1日

200

0年3月

1日

200

1年1月

1日

2001

年11

月1日

200

2年9月

1日

200

3年7月

1日

200

4年5月

1日

200

5年3月

1日

200

6年1月

1日

2006

年11

月1日

200

7年9月

1日

200

8年7月

1日

200

9年5月

1日

201

0年3月

1日

201

1年1月

1日

2011

年11

月1日

201

2年9月

1日

201

3年7月

1日

201

4年5月

1日

201

5年3月

1日

201

6年1月

1日

2016

年11

月1日

201

7年9月

1日

201

8年7月

1日

201

9年5月

1日

202

0年3月

1日

(出所: Morningstar Directより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

S&P500配当

込み指数

S&P500価格

指数

分配金込み

基準価額

基準価額

S&P500が2009年3月9日安

値(676.53)から2020年2月19

日の 高値(3,386.15)へ11年

弱右上がりとなった。 同ファ

ンドは1.9倍近く上昇した。

S&P500が

2000年3月

24日 高値

(1,527.46)から2002年10

月9日安値

(776.76)へ2

年7カ月右下

がりとなった。

同ファンドは

1.4倍近く下

落した。

S&P500は1997年6月末の885.14から2009

年6月末の919.32と僅かにプラスだった。

配当込みなら+28%だった。 しかし同ファ

ンドは‐27%のマイナスだった。

B

A

C

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三菱UFJ国際投信

情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道

巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社10/15

日本で最も古いレバレッジ投資信託(日経平均の 2.0 倍)と日経平均リターン(1995 年 1 月末=100)の現実を見る。

「リターンが一定の率で上昇」に近いのが、日経平均が 2009 年 3 月 10 日安値(7,054.98 円)から 2018 年 10 月 2

日高値(24,270.62 円)へ 10 年弱右上がりとなった時である(グラフの C)。 日経平均は+311%、同ファンドは+911%

と 3 倍近く上昇した。 次に「リターンが一定の率で下落」に近いのが、日経平均が 1995 年 1 月 17 日 (19,241.32

円)から 2003 年 4 月 28 日安値(7,607.88)へ 8 年強右下がりとなった時である(グラフの B)。 日経平均は-58%、

同ファンドは-90%と同ファンドは 1.6 倍近くの下落となった。 そして、そうではないのが、1995 年 1 月末~2020 年

3 月末、つまり設定月末から直近月末である(グラフの A)。 この間、日経平均は 1995 年 1 月末の 18,649.82 円

から 2020 年 3 月 31 日の 18,917.01 と僅かにプラスだった。 配当込みなら+44%のプラスだった。 しかし同ファン

ドは-64%のマイナスだった。 日経平均株価指数との差は歴然である。

日本で も古いレバレッジ投資信託(日経平均の2.0倍)と日経平均リターン(1995年1月末=100)

1995/1/31 =100 1995/1/31 ~ 2020/3/31

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

200

1995年

1月1日

1995年

11月

1日

1996年

9月1日

1997年

7月1日

1998年

5月1日

1999年

3月1日

2000年

1月1日

2000年

11月

1日

2001年

9月1日

2002年

7月1日

2003年

5月1日

2004年

3月1日

2005年

1月1日

2005年

11月

1日

2006年

9月1日

2007年

7月1日

2008年

5月1日

2009年

3月1日

2010年

1月1日

2010年

11月

1日

2011年

9月1日

2012年

7月1日

2013年

5月1日

2014年

3月1日

2015年

1月1日

2015年

11月

1日

2016年

9月1日

2017年

7月1日

2018年

5月1日

2019年

3月1日

2020年

1月1日

(出所: Morningstar Directより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

日経平均株

価・配当込

み指数

日経平均株

価・価格指

分配金込み

基準価額

基準価額

日経平均が2009年3月10日安値

(7,054.98円)から2018年10月2日

高値(24,270.62円)へ10年弱右

上がりとなった。 日経平均は

+311%、同ファンドは+911%と3

倍近く上昇した。

日経平均が1995年1月17日

(19,241.32円)から2003年4

月28日安値(7,607.88)へ8年

強右下がりとなった。 日経

平均は‐58%、同ファンドは‐

90%と同ファンドは1.6倍近く

の下落となった。

日経平均は1995年1月末の18,649.82円から2020年3月31日の18,917.01と僅かにプラスだった。

配当込みなら+44%のプラスだった。 しかし同ファンドは‐64%のマイナスだった。

B

A

C

日本のブル型投信と新型レバレッジ投信(レババラ投信)、レバレッジ投信の積立 米国のレバレッジ投資信託と言えば、日本ではブル型投信と思われている。 例えば、目論見書に「日々の基準価

額の値動きが国内の株式市場の値動きの 3 倍程度となる事をめざす。」などと出ている日本籍ブル(強気)3 倍日

本株系のファンド等である。 ただ最近、日本ではレバレッジを活用したバランス型ファンド、「新型レバレッジ投信」

もしくは「レババラ投信(レバレッジ・バランス・ファンド)」と言われるものが幾つも登場、人気を集めてきた。 これは

「レバレッジを活用して、投資効率を表す指標であるシャープレシオ(収益率をリスクで割って算出)の改善を目指す

投信」(2020 年 3 月 27 日付日本経済新聞電子版~URL は後述[参考ホームページ]④参照)と言うもので、例えば、

目論見書に「世界の株式や REIT に加えて、株価指数先物取引や国債先物取引などを活用する事で、純資産総

額の 3 倍相当額の投資を行なう。」などと出ているものである。 目論見書等からすると、どこか、ブル型投信とは

違う様に見える。 しかし、例えば 3 倍として、ブル 3 倍も新型レバレッジ投信 3 倍も、日々、株式や国債等の組入

もしくは買建玉時価総額の合計額を純資産総額の 3 倍程度になる様、調整する投資をしている事(部分がある事)

は同じなのである。

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三菱UFJ国際投信

情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道

巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社11/15

また、日本では、レバレッジ投信で積立にすると言う例も見られる。

20年と10年と5年の時価総額推移 20年と10年と5年の損益推移

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

0

1,000,000

2,000,000

3,000,000

4,000,000

5,000,000

6,000,000

7,000,000

2000年

4月

2000年

12月

2001年

8月

2002年

4月

2002年

12月

2003年

8月

2004年

4月

2004年

12月

2005年

8月

2006年

4月

2006年

12月

2007年

8月

2008年

4月

2008年

12月

2009年

8月

2010年

4月

2010年

12月

2011年

8月

2012年

4月

2012年

12月

2013年

8月

2014年

4月

2014年

12月

2015年

8月

2016年

4月

2016年

12月

2017年

8月

2018年

4月

2018年

12月

2019年

8月

日経平均株価

(単位: 円)資産額(円)

(出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

20年 10年 5年20年元本 10年元本 5年元本日経平均

20年

5年

10年

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

-1,500,000

-1,000,000

-500,000

+0

+500,000

+1,000,000

+1,500,000

+2,000,000

+2,500,000

+3,000,000

+3,500,000

+4,000,000

+4,500,000

+5,000,000

2000年

4月

2000年

12月

2001年

8月

2002年

4月

2002年

12月

2003年

8月

2004年

4月

2004年

12月

2005年

8月

2006年

4月

2006年

12月

2007年

8月

2008年

4月

2008年

12月

2009年

8月

2010年

4月

2010年

12月

2011年

8月

2012年

4月

2012年

12月

2013年

8月

2014年

4月

2014年

12月

2015年

8月

2016年

4月

2016年

12月

2017年

8月

2018年

4月

2018年

12月

2019年

8月

日経平均株価

(単位: 円)損益額(円)

(出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

20年 10年 5年 日経平均

利益

元本割れ損失

20年

5年

10年

日経平均株価を毎月末に1万円ずつ購入し た

時の損益推移

2020年3月31日末現在

日経平均株価を毎月末に1万円ずつ購入し た時

の時価総額推移

2020年3月31日末現在

20年と10年と5年の時価総額推移 20年と10年と5年の損益推移

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

0

1,000,000

2,000,000

3,000,000

4,000,000

5,000,000

6,000,000

7,000,000

2000

年4月

2000年

12月

2001

年8月

2002

年4月

2002年

12月

2003

年8月

2004

年4月

2004年

12月

2005

年8月

2006

年4月

2006年

12月

2007

年8月

2008

年4月

2008年

12月

2009

年8月

2010

年4月

2010年

12月

2011

年8月

2012

年4月

2012年

12月

2013

年8月

2014

年4月

2014年

12月

2015

年8月

2016

年4月

2016年

12月

2017

年8月

2018

年4月

2018年

12月

2019

年8月

資産額(円)

(出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

20年 10年 5年20年元本 10年元本 5年元本基準価額

20年

5年

10年

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

-1,500,000

-1,000,000

-500,000

+0

+500,000

+1,000,000

+1,500,000

+2,000,000

+2,500,000

+3,000,000

+3,500,000

+4,000,000

+4,500,000

+5,000,000

2000

年4月

2000年

12月

2001

年8月

2002

年4月

2002年

12月

2003

年8月

2004

年4月

2004年

12月

2005

年8月

2006

年4月

2006年

12月

2007

年8月

2008

年4月

2008年

12月

2009

年8月

2010

年4月

2010年

12月

2011

年8月

2012

年4月

2012年

12月

2013

年8月

2014

年4月

2014年

12月

2015

年8月

2016

年4月

2016年

12月

2017

年8月

2018

年4月

2018年

12月

2019

年8月

損益額(円)

(出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

20年 10年 5年 基準価額

利益

元本割れ損失

20年

5年

10年

日本で も 古いレバレッ ジ投資信託(日経平均の2.0倍)を

毎月末に1万円ずつ購入し た時の損益推移

2020年3月31日末現在

基準価額(単位: 円)日本で も 古いレバレッ ジ投資信託

(日経平均の2.0倍)を毎月末に1万円ずつ購入し た時の

時価総額推移2020年3月31日末現在

基準価額(単位: 円)

上記グラフは、2000 年 4 月から毎月末 1 万円ずつ購入した場合の時価総額(左)と損益(右)である(積立について

は 2020 年 4 月 16 日付日本版 ISA の道 その 302~URL は後述[参考ホームページ]③参照)。 上段は、日経平

均株価(指数そのもの、配当除く)で、2020 年 3 月末現在、元本 240 万円、時価 350 万円、損益+110 万円(最高

+205 万円~最低-40 万円)となる。 下段は、日本で最も古いレバレッジ投資信託(日経平均の 2.0 倍)で、2020 年

3 月末現在、元本 240 万円、時価 415 万円、損益+175 万円(最高+439 万円~最低-79 万円)となる。 レバレッジ

投信らしいハイリスク・ハイリターンが示されている。

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三菱UFJ国際投信

情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道

巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社12/15

20年と10年と5年の時価総額推移 20年と10年と5年の損益推移

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

0

1,000,000

2,000,000

3,000,000

4,000,000

5,000,000

6,000,000

7,000,000

1995年

1月

1995年

9月

1996年

5月

1997年

1月

1997年

9月

1998年

5月

1999年

1月

1999年

9月

2000年

5月

2001年

1月

2001年

9月

2002年

5月

2003年

1月

2003年

9月

2004年

5月

2005年

1月

2005年

9月

2006年

5月

2007年

1月

2007年

9月

2008年

5月

2009年

1月

2009年

9月

2010年

5月

2011年

1月

2011年

9月

2012年

5月

2013年

1月

2013年

9月

2014年

5月

日経平均株価

(単位: 円)資産額(円)

(出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

20年 10年 5年20年元本 10年元本 5年元本日経平均

20年

5年

10年

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

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-1,000,000

-500,000

+0

+500,000

+1,000,000

+1,500,000

+2,000,000

+2,500,000

+3,000,000

+3,500,000

+4,000,000

+4,500,000

+5,000,000

1995年

1月

1995年

9月

1996年

5月

1997年

1月

1997年

9月

1998年

5月

1999年

1月

1999年

9月

2000年

5月

2001年

1月

2001年

9月

2002年

5月

2003年

1月

2003年

9月

2004年

5月

2005年

1月

2005年

9月

2006年

5月

2007年

1月

2007年

9月

2008年

5月

2009年

1月

2009年

9月

2010年

5月

2011年

1月

2011年

9月

2012年

5月

2013年

1月

2013年

9月

2014年

5月

日経平均株価

(単位: 円)損益額(円)

(出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

20年 10年 5年 日経平均

利益

元本割れ損失

20年

5年

10年

日経平均株価を毎月末に1万円ずつ購入し た

時の損益推移

2014年12月31日末現在

日経平均株価を毎月末に1万円ずつ購入し た時

の時価総額推移

2014年12月31日末現在

20年と10年と5年の時価総額推移 20年と10年と5年の損益推移

0

2,000

4,000

6,000

8,000

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2,000,000

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5,000,000

6,000,000

7,000,000

199

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5月

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1月

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1月

201

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201

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3年

9月

201

4年

5月

資産額(円)

(出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

20年 10年 5年20年元本 10年元本 5年元本基準価額

20年

5年

10年

基準価額(単位: 円)

0

2,000

4,000

6,000

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14,000

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-1,000,000

-500,000

+0

+500,000

+1,000,000

+1,500,000

+2,000,000

+2,500,000

+3,000,000

+3,500,000

+4,000,000

+4,500,000

+5,000,000

1995

年1月

1995

年9月

1996

年5月

1997

年1月

1997

年9月

1998

年5月

1999

年1月

1999

年9月

2000

年5月

2001

年1月

2001

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2002

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2003

年1月

2003

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2004

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2005

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2006

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年1月

2007

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2008

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2009

年1月

2009

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2010

年5月

2011

年1月

2011

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2012

年5月

2013

年1月

2013

年9月

2014

年5月

損益額(円)

(出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

20年 10年 5年 基準価額

利益

元本割れ損失

20年

5年

10年

日本で も 古いレバレッ ジ投資信託(日経平均の2.0倍)を

毎月末に1万円ずつ購入し た時の損益推移

2014年12月31日末現在

基準価額(単位: 円)

日本で も 古いレバレ ッ ジ投資信託(日経平均の2.0倍)を

毎月末に1万円ずつ購入し た時の時価総額推移

2014年12月31日末現在

上記グラフは、1995 年 1 月から毎月末 1 万円ずつ購入した場合の時価総額(左)と損益(右)である。 上段は日経

平均株価(指数そのもの、配当除く)で 2014 年 3 月末現在、元本 240 万円、時価 331 万円、損益+91 万円(最高

+91 万円~最低-76 万円)となる。 下段は、日本で最も古いレバレッジ投資信託(日経平均の 2.0 倍)で、2014 年

12 月末現在、元本 240 万円、時価 356 万円、損益+116 万円(最高+116 万円~最低-134 万円)となる。 レバレ

ッジ投信のハイリスク・ほぼ同じ様なリターンが示されている。

以上である。 米国で大いに注目されているレバレッジ投資信託について、日本でもじっくり考えたいものである。

もちろん、米国と日本は違う。 ただ、先述した SEC の「最善の利益規制/Regulation Best Interest/Reg BI」と「フ

ォーム CRS/Form CRS」など、日本の金融庁が SEC の規制を参考としている例は多い。 Reg BI は、金融審議会

「市場ワーキング・グループ」で、2019 年 10 月 23 日の第 25 回、2019 年 12 月 10 日の第 26 回と連続で取り上げ

られていた(2019 年 12 月 16 日付日本版 ISA の道 その 291~URL は後述[参考ホームページ]④参照)。

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情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道

巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社13/15

さらに直近の 2020 年 3 月 25 日の第 28 回でも取り上げていた(金融庁・金融審議会「市場ワーキング・グループ」

議事録・資料等~URL は後述[参考ホームページ]③参照)。 議事録はまだ入手出来ないが、2020 年 4 月 13 日

付ファンド情報「[霞ヶ関特急便]FD 推進へ『共通書面』」には次の通り出ている(2020 年 4 月 13 日付ファンド情報

~URL は後述[参考ホームページ]④参照)。 その一部を引用する。

事務局側は、営業目標を含む業績評価体系に関する規制強化に言及。 先行事例として米証券取引委員会

(SEC)が昨年承認した「最善の利益規則(RegBI)」を改めて取り上げた。 RegBI には、特定商品に関する一定期

間での販売競争やノルマ、ボーナスなどのインセンティブを排除することが盛り込まれている。 共通書面導入と評

価体系の規制強化について、委員からはおおむね賛同する意見が目立った。…(略)…。

■永沢裕美子委員(Foster Forum 良質な金融商品を育てる会世話人)「米国の事例(RegBI)に見られる『特定商

品』『一定期間』といった表現は、日本でも起こるような具体的なトラブルの経験に基づいている文言だ。 従って、

日本でもこうした法規制導入の検討は行われて良いと考える」

■加藤貴仁委員(東京大院教授)「実名公表や採択事業者リストからの削除について、金融庁がいきなり真正面か

ら出ると原則という本来の趣旨から離れてしまう」「金融庁が単独で決定するのではなく、レビューなどの手続きを踏

んだ上で判断する方が良いのではないか」

■林田晃雄委員(読売新聞東京本社論説副委員長)「社名公表は影響が大きすぎる。 安易にはやめたほうがい

い」 「新型コロナの影響でリスク性商品の保有に不安を抱えている人は多い。 市場 WG ではこれまで、リスク性

商品は長期分散積み立てに相応しいというメッセージを発してきた。 このような市況だからこそ、長期分散積み立

ての意義を改めて顧客に伝えていくことが大切ではないか」

日本の金融庁が厳しいと言う意見もある様だが、SEC はもっと厳しい。 米国で「Reg BI はかなりブローカーにフレ

ンドリーであり、所々で曖昧だ。」(2019 年 2 月 8 日付 ThinkAdvisor~URL は後述[参考ホームページ]④参照)と

も言われ、民主党から批判がかなり多い。 ただ、共和党主導の SEC の厳しさもある(2019 年 12 月 16 日付日本

版 ISA の道 その 291~URL は後述[参考ホームページ]④参照)。

金融庁が参考にする SEC が「レバレッジド商品/leveraged products が個人投資家に適しているかについて鋭く焦

点/keenly focused を当てている。 この商品の理解には複数のシナリオによるペイオフ・マトリックス/pay-off

matrices(利得行列、利得表)が必要であり、それには高度なレベルが求められる。」と言っている(前述)。 2020 年

4 月 22 日に米国 ICI/Investment Company Institute/米国投資信託協会のポール・S・スティーブンス/Paul

Schott Stevens プレジデント兼 CEO は「最も重要な事は SEC がレバレッジの上限を修正(緩やかな増加を)する事

だ。 今後、一部のファンドは SEC に登録出来ない、もしくは、投資方針を変える必要があるものがあるだろうが、僅

かである。 デリバティブは低コストや高い流動性等でファンドマネジャーにとっては重要なツールであり、多くの利

益がある。 ただ今は個人投資家を保護する堅固な保護策が必要である/robust safeguards to protect

investors。 SEC は数カ月で/in the coming months 修正するが、ICI はそれをしっかり考慮していく。」と言ってい

る(2020 年 4 月 22 日に ICI、ICI については 2020 年 2 月 3 日付日本版 ISA の道 その 295~URL は後述[参考

ホームページ]④参照)。 「レバレッジ投資信託は知識の豊富な投資家/knowledgeable investors による活用はリ

スクを抑制してリターンを引き上げる価値あるツール/valuable tools となる。」(2016 年 2 月 9 日付 ProShares~

URL は後述[参考ホームページ]④参照)と言う意見もある中、ここは、日本の投信関連業界のみならず保険関連業

界も、「顧客本位、長期・分散・積立、資産運用の高度化」が叫ばれる今、SEC 及び金融庁と共に、官民揃って、投

信のレバレッジをじっくり考え、対応していきたいものである。

以 上

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情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道

巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 三菱UFJ国際投信株式会社14/15

[参考ホームページ]

①2018 年 4 月 30 日付ブルームバーグ「The ‘Father of ETFs’ Warns About the Dangers of Leveraged

Funds」…「 https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-04-29/the-father-of-etfs-warns-about-the-dangers-of-leveraged-funds 」、

2014 年 5 月 28 日付 CNBC「BlackRock CEO says leveraged ETFs could ‘blow up’ whole industry」

…「 https://www.cnbc.com/2014/05/28/blackrock-ceo-says-leveraged-etfs-could-blow-up-whole-industry.html 」、

2019 年 1 月 22 日付 Vanguard「Leveraged, inverse & commodity exchange-traded products」

…「 https://investor.vanguard.com/investing/leveraged-inverse-etf-etn 」。

②2020 年 4 月 4 日付 Bloomberg Law「Leveraged ETF Blowups Draw SEC Scrutiny Amid Market Turmoil」

…「 https://news.bloomberglaw.com/securities-law/leveraged-etf-blow-ups-draw-sec-scrutiny-with-jump-in-complaints 」、

2020 年 4 月 2 日 SEC.gov「Investors Remain Front of Mind at the SEC: Approach to Allocation of

Resources, Oversight and Rulemaking; Implementation of Regulation Best Interest and Form CRS」

…「 https://www.sec.gov/news/public-statement/statement-clayton-investors-rbi-form-crs 」、

2019 年 7 月 22 日付日本版 ISA の道 その 274「米国版『顧客本位の業務運営』 SEC『最善の利益規制』は 9 月

10 日施行(アドバイザー解釈は 7 月 12 日施行)! 労働長官辞任で新・労働省フィデューシャリー・ルール 12 月公表

が遅れる? 新しい CFP『倫理規定と行為基準』施行日が Reg BI 遵守日と同じ来年 6 月 30 日に!!」

…「 https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_190722.pdf 」、

2019 年 11 月 25 日付 SEC.gov「SEC Proposes to Modernize Regulation of the Use of Derivatives by

Registered Funds and Business Development Companies」…「 https://www.sec.gov/news/press-release/2019-242 」、

2019 年 12 月 6 日付 Bloomberg markets「Riskiest ETFs Get Green Light, But Brokers Might Not Touch

Them」…「 https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-12-05/riskiest-etfs-get-green-light-but-brokers-might-not-touch-them 」、

2009 年 8 月 1 日付 SEC「Leveraged and Inverse ETFs: Specialized Products with Extra Risks for Buy-and-

Hold Investors」…「 http://www.sec.gov/investor/pubs/leveragedetfs-alert.htm 」。

③Fidelity「Leveraged ETFs」…「 https://www.fidelity.com/learning-center/investment-products/etf/types-of-etfs-leveraged-etfs 」、

2013 年 7 月 1 日付日本版 ISA の道 その 18「無(低)分配の新ファンドが増加の兆し! 投信などリスク資産の複利

効果を考えると、中長期的な資産形成の後押しの為には、ミドルリスク・ミドルリターンを中心に。」…

「 https://www.am.mufg.jp/text/130701.pdf 」、

2020 年 4 月 16 日付日本版 ISA の道 その 302「コロナショックで市場が急変動! こういう時こそ積立金額を増や

し、慌てないで継続を!! ­ NISA で多用される投信ベンチマークを期間・開始時・終了時(出口)を変え検証。­ 米国

では継続してもらう為、パンデミック中、コーチング・アドバイスを無料提供する会社も登場。」…

「 https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_200416.pdf 」、

④2020 年 3 月 27 日付日本経済新聞電子版「新型レバレッジ投信広がる」…

「 https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL24HRL_U0A320C2000000/ 」、

2020 年 4 月 16 日付日本版 ISA の道 その 302「コロナショックで市場が急変動! こういう時こそ積立金額を増や

し、慌てないで継続を!! ­ NISA で多用される投信ベンチマークを期間・開始時・終了時(出口)を変え検証。­ 米国

では継続してもらう為、パンデミック中、コーチング・アドバイスを無料提供する会社も登場。」…

「 https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_200416.pdf 」、

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2019 年 12 月 16 日付日本版 ISA の道 その 291「金融庁が参考とする米国のレギュレーション・ベスト・インタレスト

/RegBI! 日本に同様の規則が適用されたら、衝撃度は米国の比ではない? 鍵は『執行(enforcement)による規制/

ルール策定』!! 保険版フィデューシャリー・ルール『ベスト・インタレスト・レギュレーション 187』適用!!!」…

「 https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_191216.pdf 」、

金融庁・金融審議会「市場ワーキング・グループ」議事録・資料等…「 https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/base_gijiroku.html#market_wg 」、

2020 年 4 月 13 日付ファンド情報「[霞ヶ関特急便]FD 推進へ『共通書面』」…

「 https://www.r-i.co.jp/pension/products/fund/backNumber.html?year=2020 」、

2019 年 2 月 8 日付 ThinkAdvisor「Final SEC Reg BI Plan Likely in 3rd Quarter, Says IAA Executive」…

「 https://www.thinkadvisor.com/2019/02/08/final-sec-reg-bi-plan-likely-in-3rd-quarter-says-iaa-executive/」、

2020 年 4 月 22 日付 ICI「For Funds' Use of Derivatives, a Promising New Regulatory Framework」…

「 https://www.ici.org/viewpoints/20_view_derivatives 」、

2020 年 2 月 3 日付日本版 ISA の道 その 295「日本の証券手数料は海外に比べ割高?~米国より情報が早い日

本の投信協会、手数料批判に反論するカナダの投信協会。 欧米著名大博士「世界のミューチュアルファンド・フィ

ー」の 2019 年版を作成した所、厳しい規制の英国やオーストラリアでコミッションやフィーが急低下する中、英国は

今、RFA の 5%初期手数料等でロードファンドの購入時手数料は 3 年連続上昇中。~」…

「 https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_200203.pdf 」、

2016 年 2 月 9 日付 ProShares「ProShares ETFs: News Center - Statement from ProShares Regarding the

SEC Derivatives Proposal」…「 https://www.proshares.com/news/statement_from_proshares_regarding_the_sec_derivatives_proposal.html 」。

三菱 UFJ 国際投信【投信調査コラム】日本版 ISA の道 バックナンバー…

「 https://www.am.mufg.jp/market/report/investigate.html 」、

「 https://www.am.mufg.jp/smp/market/report/investigate.html 」

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