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1.7 km 35.3 km 2 4 m 2011 3 11 ( 2011 2009 11 12 363 ha 2011 5 25 99 ha 264 ha 3,248 163 2009 11 12 2011 5 25

(財)環日本海環境協力センター 松島湾における津 …...2011年3月11日に起きた東日本大震災と津波によって、松島湾の藻場や養殖筏がどのように変化した

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Page 1: (財)環日本海環境協力センター 松島湾における津 …...2011年3月11日に起きた東日本大震災と津波によって、松島湾の藻場や養殖筏がどのように変化した

アマモ場の消失

松島湾における津波による

藻場の被害状況

 松島湾は、湾口幅1.7 km、面積35.3 km2、湾内最大水深4 mの閉鎖性内湾であり、日本三景のひとつとなっています。また、湾内ではカキ養殖が、湾外ではノリ養殖が盛んです。 2011年3月11日に起きた東日本大震災と津波によって、松島湾の藻場や養殖筏がどのように変化したかを明らかにするために、震災前後の人工衛星画像を解析しました。

(財)環日本海環境協力センター

この研究は、三井物産環境基金2011年度東日本復興助成(研究助成)を受けています。

 松島湾における震災前の2009年11月12日の画像では、藻場面積が363 haと推定されました。一方、震災後の2011年5月25日の画像では、藻場面積が99 haとなり、津波によって264 haの藻場が消失したと考えられます。特に、東松島地先、野々島や寒風沢島北部および松島シーサイドパーク前におけるアマモ場への被害が大きかったことが明らかになりました。一方、湾外の岩礁帯に分布するガラモ場(主にアカモク)への被害は小さかったと考えられます。 震災前には、カキやノリの養殖筏3,248台が見られましたが、震災後には163台まで減少しました。松島湾における水産業の基盤施設である養殖筏に甚大な被害が生じたことが明らかになりました。藻場の回復や養殖施設の再建が求められます。

藻場 砂・泥 濁水 陸・養殖筏 影

ホンダワラ類を確認

震災前2009年11月12日 震災後2011年5月25日

東京大学 大気海洋研究所

雲の影