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EMC ® VNX ® Series バージョン VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX 300-014-340 REV 03

EMC VNX Series - Dell EMC Japan · PDF fileESRS IP Client for VNX ... このソフトウェアは、EMC VNXまたは従来 ... Connect Home通知のプライマリ転送メカニズムとして選択する

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EMC® VNX® Seriesバージョン VNX1, VNX2

EMC Secure Remote Support for VNX300-014-340 REV 03

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Copyright © 2012-2014 EMC Corporation . All rights reserved.(不許複製・禁無断転載)

7 月, 2014 発行

EMC Corporation は、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は予告なく変更されることがあります。

この資料に記載される情報は、「現状有姿」の条件で提供されています。EMC Corporation は、この資料に記載される情報に関する、どのような内容についても表明保証条項を設けず、特に、商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたしません。

EMC²、EMC、および EMC ロゴは、米国およびその他の国における EMC Corporation の登録商標または商標です。他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

ご使用の製品に関する規制等についての最新情報は、EMC オンライン サポート(https://support.emc.com)を参照してください。

EMC ジャパン株式会社〒 151-0053 東京都渋谷区代々木 2-1-1新宿マインズタワーhttp://japan.emc.comお問い合わせはhttp://japan.emc.com/contact

2 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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はじめに 7

Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの概要........................ 8ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの概要................8ESRS IP Client for VNX の概要..........................................................................8VNX ゲートウェイのインストール.......................................................................8

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能 11

Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの要件...................... 12ESRS 組み込みデバイス クライアントの運用に関する説明..............................12Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントのプロビジョニング.... 14RemotelyAnywhere IP アドレスのフィルター テーブルへのストレージ プロセッサの追加.......................................................................................................... 16Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの再プロビジョニング..................................................................................................................... 17Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントのアップグレード........17

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能 19

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの要件..............20ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの説明..............20ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントのプロビジョニング..................................................................................................................... 22ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの再プロビジョニング..................................................................................................................23ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントのアップグレード..................................................................................................................... 23アレイ構成データの収集の設定.....................................................................24

ESRS IP Client for VNX 機能 25

ESRS IP Client の要件....................................................................................26新規インストール...........................................................................................27Upgrade........................................................................................................ 30インストール準備段階の HTTPS の接続性の確認...........................................31インストレーション ウィザード..........................................................................32ESRS IP ソフトウェアのダウンロードおよびインストール...................................32RemotelyAnywhere IP アドレスのフィルター テーブルへの監視ステーションの追加..................................................................................................................33HTTPS 通信のセキュリティの変更...................................................................35Unisphere UI を使用した変更........................................................................ 35

第 1 章

第 2 章

第 3 章

第 4 章

目次

VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX 3

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目次

4 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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ESRS デバイス クライアント機能、お客様側のネットワーク トポロジーの例.......................14ESRS IP Client 通信インフラストラクチャ - Call Home の例............................................... 28ESRS IP Client 通信インフラストラクチャ - リモート アクセスの例...................................... 29

123

VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX 5

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6 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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第 1 章

はじめに

この章では、Control Station の ESRS(EMC セキュア リモート サポート)組み込みデバイスクライアント機能とストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアント機能について説明します。どちらの機能も単一システムに対応します。 また、ESRS IP Client for VNX および VNX ゲートウェイのインストールについても説明します。この場合はストレージ システムの他に、もう 1 台サーバーが必要となり、複数のシステムに使用できます。

主要なトピックは以下のとおりです。

u Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの概要................................ 8u ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの概要........................8u ESRS IP Client for VNX の概要..................................................................................8u VNX ゲートウェイのインストール...............................................................................8

はじめに 7

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Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの概要ESRS 組み込みデバイス クライアント ソフトウェアは、File/Unified システムでは VNX® OE(オペレーティング環境)にパッケージされ、Control Station に常駐します。 この機能により、許可した EMC®サービス プロバイダーに対して、暗号化された安全なトンネルを使用した VNX File/Unified システムへのリモート アクセス機能を提供することができます。 アウトバウンド アクセスを提供するには、VNX 管理 IP ネットワークでアウトバウンドおよびインバウンドの両方の HTTPS トラフィックが可能である必要があります。 また、ESRS によって確立された VNX デバイスと EMC ネットワーク上の許可されたシステムの間の安全なトンネルを使用して、VNX システムにファイルを転送したり、逆に EMC ネットワークにファイルを転送したりできます。

この機能の詳細については、Control Station の ESRS デバイス クライアント機能(11 ページ)を参照してください。

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの概要

ESRS 組み込みデバイス クライアント ソフトウェアは、VNX OE for Block システムにパッケージ化されており、ストレージ プロセッサに置かれています。 この機能により、許可した EMCサービス プロバイダーに対して、暗号化された安全なトンネルを使用した VNX Block システムへのリモート アクセス機能を提供することができます。 アウトバウンド アクセスを提供するには、VNX 管理 IP ネットワークでアウトバウンドおよびインバウンドの両方の HTTPS トラフィックが可能である必要があります。 また、ESRS によって確立された VNX デバイスとEMC ネットワーク上の許可されたシステムの間の安全なトンネルを使用して、VNX システムにファイルを転送したり、逆に EMC ネットワークにファイルを転送したりできます。 この機能の詳細については、ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能(19 ページ)を参照してください。

ESRS IP Client for VNX の概要ESRS IP Client for VNX ソフトウェアは外部監視ステーション(ホストまたは仮想マシン)にインストールします。 このソフトウェアは、EMC VNX または従来型 CLARiX®システムの動作にエラー イベントがないか監視してエラー イベントがある場合はサービス プロバイダーに自動的に通知します。また、監視対象の VNX または従来型システムに安全に接続するための経路をサービス プロバイダーに提供します。

ESRS IP Client for VNX の詳細については、ESRS IP Client for VNX 機能(25 ページ)を参照してください。

VNX ゲートウェイのインストールESRS ゲートウェイ構成は、幅広い EMC 製品をサポートし、さまざまな EMC 製品が混在するお客様の環境に最適です。 VNX ゲートウェイ システムのインストールと構成は、広範なトレーニングを受けた EMC または EMC パートナーの担当者のみが実施します。 これには、問題解決のサポートを得るために EMC カスタマー サービスまたはサード パーティ サービスプロバイダーに接続できるようにリモート接続を設定する作業が含まれます。

はじめに

8 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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Control Station 上の ESRS 組み込みデバイス クライアント(OE for File バージョン 7.1.56.x以降に搭載)および ESRS IP ゲートウェイ 2.0 以降(後期モデルの VNX ゲートウェイ システ

ムには、バージョン 2.22 以上が必須)は、VG2/VG8 ゲートウェイ構成のリモート接続および

コールホーム ソリューションとしてサポートされます。ESRS ゲートウェイ 1.x はサポートされ

ません。

ESRS IP Gateway の詳細については、EMC オンライン サポート Web サイト(Support.EMC.com)を参照してください。

はじめに

VNX ゲートウェイのインストール 9

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はじめに

10 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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第 2 章

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能

この章では、Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアント ソフトウェアの要件と、この機能の運用について説明します。 また、この機能のプロビジョニングおよび再プロビジョニング プロセスも説明します。

主要なトピックは以下のとおりです。

u Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの要件.............................. 12u ESRS 組み込みデバイス クライアントの運用に関する説明......................................12u Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントのプロビジョニング............ 14u RemotelyAnywhere IP アドレスのフィルター テーブルへのストレージ プロセッサの追

加..........................................................................................................................16u Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの再プロビジョニング.........17u Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントのアップグレード................17

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能 11

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Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの要件Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアント機能の要件は次のとおりです。

u VNX バージョン 7.1.56.x 以降に対応した VNX OE(オペレーティング環境)。

u ESRS 通信チャネルをセットアップし、機能をプロビジョニングする前に、少なくとも 1 つの DNS サーバーを VNX 上に構成する必要があります。そうでなければ、この機能は動作しません。

u HTTPS を使用し、インターネットを介して*.emc.com に無制限にアクセスできる(非プロキシ環境の場合)。

u EMC オンライン サポート アカウント。

VNX File/Unified システムで Control Station の ESRS デバイス クライアントをプロビジョニン

グ、または再プロビジョニングするには、EMC オンライン サポート Web サイトにアクティブな

アカウントが必要です。 このアカウントによって、個々の認証情報が特定の組織およびメー

ル ドメインに関連づけられます。 VNX File/Unified システムで Control Station の ESRS デ

バイス クライアントをプロビジョニング、または再プロビジョニングするときには、システムで

使用される ESRS 通信チャネルをセットアップするために、これらの認証情報(ユーザー名/パスワードの組み合わせ)を指定する必要があります。

次の要件は、Control Station の ESRS デバイス クライアントの実装により異なります。

u プロキシ サーバーを使用してインターネットに接続している環境に ESRS を導入する場合は、ESRS 機能をプロビジョニングするときにそのことが指定されている。

u Policy Manager を使用して VNX システムへのリモート アクセスをより細かく管理している環境に ESRS を導入する場合は、ESRS 機能をプロビジョニングするときにそのことが指定されている。

u VNX でプロキシ サーバーを使用して Policy Manager に接続している環境に ESRS を導入する場合は、ESRS 機能をプロビジョニングするときにそのことが指定されている。

ESRS 組み込みデバイス クライアントの運用に関する説明Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアント機能が提供する IP ベースの接続により、EMC サポートはお客様の VNX File/Unified システムからエラー ファイルやアラートを受け取り、リモートでトラブルシューティングを実行できるようになります。このため、問題を迅速かつ効率的に解決できるようになります。

EMC は、Control Station の ESRS デバイス クライアント機能をプロビジョニングし、これを

Connect Home 通知のプライマリ転送メカニズムとして選択することを強く推奨します。 この

ようなアクションは、問題の診断を加速し、トラブルシューティングを行い、解決までの時間

を短縮することに役立ちます。 ESRS をプロビジョニングしない場合、EMC サポートが VNXFile/Unified システムに関する問題のトラブルシューティングと解決を実行できるよう、手作

業でのシステム情報の収集が必要になることがあります。

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能は、次の機能を含め、セキュリティで保護されたアーキテクチャを提供します。

u EMC は、X.509 デジタル証明書を発行し、EMC に Control Station の ESRS デバイス クライアントを認証します。

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能

12 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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u EMC のプロフェッショナルは、2 つの一意の要素の使用を認められています。

u EMC のサービス プロフェッショナルは全員、一意のユーザー名を持っていて、どのようなアクションを行う場合でも、このユーザー名を使ってログインします。

u 通信はすべて、Control Station から発信されます。 Control Station の ESRS デバイスクライアントは、EMC やインターネットからの未承諾接続を受け付けません。

u Control Station で EMC と ESRS デバイス クライアントの間で行われる通信すべてにおいて、最新のセキュリティ プラクティス、および RSA Lockbox テクノロジーに基づく証明書ライブラリや AES(Advanced Encryption Standard)256 ビット暗号化などの暗号化テクノロジーが実践されます。

u Control Station の ESRS デバイス クライアント ソリューションを実装すれば、PolicyManager を使用して、さらにリモート アクセスを制御することができます。 PolicyManager を使用すると、EMC と VNX システムの間で行われる通信の方法を完全に制御できます。 SSL は、Control Station の ESRS デバイス クライアントと Policy Managerの間で使用できます。

Control Station の ESRS デバイス クライアント管理

VIA(VNX Installation Assistant)を使用して、Control Station の ESRS デバイス クライアント機能を最初に設定できます。 VIA を使用するときは、インストール/初期化時に設定に関する情報がすべてわかっていることが重要です。 Unisphere®を使用して、Control Station のESRS デバイス クライアント機能を管理できます。 サービスのプロビジョニングや再プロビジョニング、またはプロキシ サーバーや Policy Manager の設定、もしくはこの両方を行うことができます。 Control Station で ESRS デバイス クライアントをプロビジョニングまたは再プロビジョニングするには、サポート アカウント認証情報を提供する必要があります。

VNX File/Unified システム自体には、いずれのポリシーも実装されていません。 VNX File/Unified システムに対するリモート アクセスをより細かく管理する必要がある場合は、PolicyManager を使用して権限を設定できます。 ポリシー マネージャーのソフトウェア コンポーネントを、お客様が用意したサーバーにインストールできます(ESRS デバイス クライアント機能、お客様側のネットワーク トポロジーの例(14 ページ)を参照)。 このコンポーネントは、デバイスへのリモート アクセスを管理したり、リモート接続の監査ログを維持したりします。また、ファイル転送処理をサポートします。 また、VNX File/Unified システムにアクセスするユーザー、アクセス可能なコンテンツ、時間帯を管理することができます。 ポリシー マネージャの詳細については、EMC オンライン サポート用 Web サイト(Support.EMC.com)を参照してください。 ログインした後、該当する[製品ごとのサポート]ページを見つけ、特定のESRS 製品のテクニカル ドキュメントへのリンクを探します。

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能

ESRS 組み込みデバイス クライアントの運用に関する説明 13

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図 1 ESRS デバイス クライアント機能、お客様側のネットワーク トポロジーの例

Control Station の ESRS デバイス クライアント通信

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能が動作するためには、DNS サーバーにアクセスできることが必要です。 Control Station の ESRS デバイス クライアント機能が、ConnectEMC により、EMC バックエンド システムとの通信に使用される主たる(デフォルトの)方法となるように設定する必要があります。

Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントのプロビジョニング

VNX File/Unified システムで Control Station の ESRS デバイス クライアント機能をプロビジ

ョニングするための前提条件として、既存の EMC オンライン サポート アカウントが必要で

す。 また、ESRS 通信チャネルをセットアップし、機能をプロビジョニングする前に、少なくとも

1 つの DNS サーバーを VNX 上に構成する必要があります。そうでなければ、この機能は動

作しません。

ユーザーまたは EMC サービス プロバイダーは、VIA(VNX Initialization Assistant。新規インストール用)または Unisphere を通じて、Control Station で ESRS デバイス クライアントをプロビジョニングできます。 この機能のプロビジョニングには、ユーザーによる EMC オンラインサポート アカウント認証情報(ユーザー名とパスワード)の提供、または EMC サービス プロバイダーによる SecurID 認証情報の提供が必要です。

Unisphere で Control Station の ESRS デバイス クライアント機能をプロビジョニングするには、ユーザー root および範囲 Local で Control Station にログインする必要があります。目的のシステムを選択し、[サービス タスク]の下のタスク リストから[ESRS for File の管理]を選択します。

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能

14 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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2 つの Control Station を持つ VNX では、Unisphere に、まず、ターゲット Control Station(プライマリまたはスタンバイ)を選択するためのダイアログ ボックスが表示されます。 デフ

ォルトでは、プライマリ Control Station が選択されています。 必要に応じて、選択を変更

し、[続行]をクリックし、対応する Control Station の[ESRS の管理]ページに移動します。

また、ESRS パラメータにアクセスするためのもう 1 つの方法として、[サービス タスク]の下

で、[Connect Home for File の管理]を選択し、[ESRS の優先度]フィールドで[ESRS 設定

の管理]をクリックします。 プライマリ Control Station の[ESRS 設定の管理]ページに直接

移動します。 スタンバイ Control Station で ESRS を管理するには、[サービス タスク]のタス

ク リストから[ESRS for File の管理]を選択する必要があります。

Control Station で ESRS デバイス クライアントをプロビジョニングするときに、必要に応じて、プロキシ サーバー、または Policy Manager、もしくはこの両方をプロビジョニングできます。 この機能をプロビジョニングしたら、Connect Home 通知のプライマリ転送メカニズムに[ESRS]を設定する必要があります。 そのためには、使用しているシステムを選択し、[サービス タスク]のタスク リストから[Connect Home for File の管理]を選択します。 ConnectHome 設定を行った後で、[Connect Home の管理]ページの[テスト]を使用して、これらの設定をテストする必要があります。

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能のプロビジョニング、および ConnectHome 通知で使用される転送メカニズムのテストに関する手順と詳細については、Unisphere のオンライン ヘルプを参照してください。

プロキシ サーバー

VNX File/Unified システムでプロキシ サーバーを使用してインターネットに接続する場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定する必要があります。 プロキシ サーバーに関する以下の情報を提供する必要があります。

u プロトコル(HTTPS または SOCKS)

u IP アドレス

u ポート番号

プロキシ サーバーで認証が必要な場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定し、プロキシ サーバー用のログイン認証情報を指定する必要があります。 認証には、ユーザー名とパスワードの両方を指定する必要があります。

標準のポート以外のポートにプロキシ サーバーをインストールする場合は、プロキシ サーバーに使用するポート番号を入力する必要があります。 ポートが指定されていない場合、システムは指定されたプロキシ タイプに適した標準ポートにデフォルトで設定されます。HTTP プロトコルの場合はポート 3128、SOCKS プロトコルの場合はポート 1080 です。

ポリシー マネージャ

VNX File/Unified システムで Policy Manager を使用して権限を設定する場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定する必要があります。 ポリシー マネージャに関する以下の情報を提供する必要があります。

u Policy Manager への接続のセキュリティ保護が必要であるかどうかを示します(PolicyManager への接続には、SSL が使用されます)。必要がない場合は、SSH を使用して接続されます。

u IP アドレス

u ポート番号

Policy Manager がプロキシ サーバーを使用して VNX File/Unified システムに接続する場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定する必要があります。 Policy Manager のプロキシ サーバーに関する以下の情報を提供する必要があります。

u プロトコル(HTTPS または SOCKS)

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能

Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントのプロビジョニング 15

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u IP アドレス

u ポート番号

ポリシー マネージャーのプロキシ サーバーで認証が必要な場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定し、プロキシ サーバー用のログイン認証情報を指定する必要があります。認証には、ユーザー名とパスワードの両方を指定する必要があります。

ポリシー マネージャーの構成時に、デフォルトのポートを変更して、安全でないポートを使用することもできます。 それには、ポリシー マネージャプロキシ サーバー用のポート番号を入力する必要があります。 ポートを指定しないと、デフォルトのプロキシ サーバー ポートが使用されます。 システムは指定されたプロトコルに適した標準ポートにデフォルトで設定されます。HTTP プロトコルの場合はポート 3128、SOCKS プロトコルの場合はポート 1080 です。 ポリシー マネージャーのデフォルト ポートは、安全な通信の場合は 8443、安全でない通信の場合は 8090 です。

RemotelyAnywhere IP アドレスのフィルター テーブルへのストレージ プロセッサの追加

CS 上の ESRS 組み込みデバイス クライアントをプロビジョニングする場合、内部ストレージプロセッサ(SP)IP アドレスを SP 上の RemotelyAnywhere フィルター テーブルに追加する必要があります。

手順

1. サポートされているブラウザーのアドレス フィールドに、SP A または SP B の IP アドレスまたはホスト名を入力し、IP アドレスまたはホスト名にセットアップ ページのパスを追加します。たとえば、http://[IP address]/setup、または http://[hostname]/setupのように入力します。

SP セットアップのログイン ページが開きます。

2. Unisphere のシステム管理者のアクセス ユーザー名とパスワードを入力します。

SP セットアップ ページが開きます。

3. [RemotelyAnywhere のアクセスの制限の設定]にスクロール ダウンし、名前パネルをクリックしてそのページを開きます。

[RemotelyAnywhere のアクセスの制限の設定]の IP アドレス フィルター テーブルにア

クセスする前に、システムのセキュリティを有効にして構成する必要があります。

[RemotelyAnywhere の IP フィルター構成]ページが開きます。

4. 接続されたストレージ システム入力テーブルに適用されるフィルターに、次のリストのControl Station の IP アドレスを入力します。

l プライマリ Control Station(CS0)

– 128.221.252.100(eth0)

– 128.221.253.100(eth1)

l セカンダリ Control Station(CS1)(該当する場合)

– 128.221.252.101(eth0)

– 128.221.253.101(eth1)

5. [設定値の適用]をクリックします。

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能

16 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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次のテキスト メッセージが表示されます。

RemotelyAnywhereの IPフィルター要求は成功しました。

[RemotelyAnywhere の IP フィルター構成 - 適用]ページが開きます。

6. [戻る]をクリックします。

メインのセットアップ ページが表示されます。

7. [ログアウト]をクリックしてブラウザーを閉じます。

Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの再プロビジョニング

次のいずれかの理由で、Control Station の ESRS デバイス クライアント機能の再プロビジョニングが必要になることがあります。

u プロキシ サーバーを追加または削除、もしくは既存のプロキシ サーバーの設定を変更するため

u Policy Manager または関連するプロキシ サーバーを追加または削除、もしくは関連するプロキシ サーバーの設定を含む既存の Policy Manager の設定を変更するため

VNX File/Unified システムで Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントを再プ

ロビジョニングするための前提条件として、あらかじめ ESRS 機能をプロビジョニングしておく

必要があります。 また、Unisphere で Control Station の ESRS デバイス クライアント機能を

再プロビジョニングするには、Control Station にユーザー root および範囲 Local でログイン

する必要があります。詳細は、Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントのプ

ロビジョニング(14 ページ)を参照してください。

Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントのアップグレード

Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアント機能は VNX File/Unified ソフトウェア イメージにパッケージされています。 デバイス クライアントや関連する機能のアップグレードは、VNX File/Unified システム ソフトウェアの完全なアップグレードの一部としてのみ配布されます。

Control Station の ESRS デバイス クライアント機能

Control Station の ESRS 組み込みデバイス クライアントの再プロビジョニング 17

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Control Station の ESRS デバイス クライアント機能

18 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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第 3 章

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能

この章では、ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアント ソフトウェアの要件と、この機能の運用について説明します。 また、この機能のプロビジョニングおよび再プロビジョニング プロセスも説明します。

主要なトピックは以下のとおりです。

u ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの要件......................20u ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの説明......................20u ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントのプロビジョニング.... 22u ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの再プロビジョニング

............................................................................................................................. 23u ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントのアップグレード....... 23u アレイ構成データの収集の設定.............................................................................24

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能 19

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ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの要件

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアント機能の要件は次のとおりです。

u VNX OE(Operating Environment)for Block バージョン 5.32(バージョン 5.32.000.5.209より後)およびバージョン 5.33(バージョン 5.33.000.5.051 より後)。

u ESRS 通信チャネルをセットアップし、機能をプロビジョニングする前に、少なくとも 1 つの DNS サーバーを VNX 上に構成する必要があります。そうでなければ、この機能は動作しません。

u HTTPS を使用し、インターネットを介して*.emc.com に無制限にアクセスできる(非プロキシ環境の場合)。

u EMC オンライン サポート アカウント。

VNX Block システムでストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアントをプロビジョニン

グ、または再プロビジョニングするには、EMC オンライン サポート Web サイトにアクティブな

アカウントが必要です。 このアカウントによって、個々の認証情報が特定の組織およびメー

ル ドメインに関連づけられます。 VNX Block システムでストレージ プロセッサの ESRS デバ

イス クライアントをプロビジョニング、または再プロビジョニングするときには、システムで使

用される ESRS 通信チャネルをセットアップするために、これらの認証情報(ユーザー名/パスワードの組み合わせ)を指定する必要があります。

次の要件は、ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアントの実装により異なります。

u プロキシ サーバーを使用してインターネットに接続している環境に ESRS を導入する場合は、ESRS 機能をプロビジョニングするときにそのことが指定されている。

u ポリシー マネージャーを使用して VNX システムへのリモート アクセスをより細かく管理している環境に ESRS を導入する場合は、ESRS 機能をプロビジョニングまたは再プロビジョニングするときにそのことを指定できる。

u VNX でプロキシ サーバーを使用してポリシー マネージャーに接続している環境に ESRSを導入する場合は、ESRS 機能をプロビジョニングまたは再プロビジョニングするときにそのことを指定できる。

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの説明

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアント機能が提供する IP ベースの接続により、EMC サポートはお客様の VNX Block システムからエラー ファイルやアラートを受け取り、リモートでトラブルシューティングを実行できるようになります。このため、問題を迅速かつ効率的に解決できるようになります。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能

20 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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EMC では、システムの初期化が正常に完了した後で、ストレージ プロセッサの ESRS デバイ

ス クライアント機能をプロビジョニングして、それを ConnectEMC 通知のプライマリ転送メカ

ニズムとして選択することを強く推奨します。 このようなアクションは、問題の診断を加速

し、トラブルシューティングを行い、解決までの時間を短縮することに役立ちます。 ESRS を

プロビジョニングしない場合、EMC サポートが VNX Blosk システムに関する問題のトラブル

シューティングと解決を実行できるよう、手作業でのシステム情報の収集が必要になること

があります。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能は、次の機能を含め、セキュリティで保護されたアーキテクチャを提供します。

u EMC は、X.509 デジタル証明書を発行し、EMC にストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアントを認証します。

u EMC のプロフェッショナルは、2 つの一意の要素の使用を認められています。

u EMC のサービス プロフェッショナルは全員、一意のユーザー名を持っていて、どのようなアクションを行う場合でも、このユーザー名を使ってログインします。

u 通信はすべて、ストレージ プロセッサから発信されます。 ストレージ プロセッサの ESRSデバイス クライアントは、EMC やインターネットからの未承諾接続を受けつけません。

u ストレージ プロセッサで EMC と ESRS デバイス クライアントの間で行われる通信すべてにおいて、最新のセキュリティ プラクティス、および RSA Lockbox テクノロジーに基づく証明書ライブラリや AES(Advanced Encryption Standard)256 ビット暗号化などの暗号化テクノロジーが実践されます。

u ストレージ プロセッサ ソリューションの ESRS デバイス クライアント ソリューションを実装すれば、ポリシー マネージャーを使用して、さらにリモート アクセスを制御することができます。 Policy Manager を使用すると、EMC と VNX システムの間で行われる通信の方法を完全に制御できます。 SSL は、ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアントとポリシー マネージャーの間で使用できます。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアントの管理

Unisphere®を使用して、ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能を管理できます。 サービスのプロビジョニングや再プロビジョニング、またはプロキシ サーバーやPolicy Manager の設定、もしくはこの両方を行うことができます。 ストレージ プロセッサのESRS デバイス クライアントをプロビジョニングまたは再プロビジョニングするには、サポートアカウント認証情報を提供する必要があります。

VNX Block システム自体には、いずれのポリシーも実装されていません。 VNX Block システムに対するリモート アクセスをより細かく管理する必要がある場合は、ポリシー マネージャーを使用して権限を設定できます。 ポリシー マネージャーのソフトウェア コンポーネントを、お客様が用意したサーバーにインストールできます(ESRS デバイス クライアント機能、お客様側のネットワーク トポロジーの例(14 ページ)を参照)。 このコンポーネントは、デバイスへのリモート アクセスを管理したり、リモート接続の監査ログを維持したりします。また、ファイル転送処理をサポートします。 また、VNX Block システムにアクセスするユーザー、アクセス可能なコンテンツ、時間帯を管理することができます。 ポリシー マネージャーの詳細については、EMC オンライン サポート用 Web サイト(https://support.emc.com/Products/)を参照してください。 ログインした後、該当する[製品ごとのサポート]ページを見つけ、特定のESRS 製品のテクニカル ドキュメントへのリンクを探します。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント通信

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能が動作するためには、DNS サーバーにアクセスできることが必要です。 ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能が、ConnectEMC により、EMC バックエンド システムとの通信に使用される主たる(デフォルトの)方法となるように設定する必要があります。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの説明 21

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ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントのプロビジョニング

VNX Block システムでストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能をプロビジョ

ニングするための前提条件として、既存の EMC オンライン サポート アカウントが必要です。

また、ESRS 通信チャネルをセットアップし、機能をプロビジョニングする前に、少なくとも 1 つ

の DNS サーバーを VNX 上に構成する必要があります。そうでなければ、この機能は動作し

ません。

ユーザーまたは EMC サービス プロバイダーは、Unisphere を通じて、ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアントをプロビジョニングできます。 この機能のプロビジョニングには、ユーザーによる EMC オンライン サポート アカウント認証情報(ユーザー名とパスワード)の提供、または EMC サービス プロバイダーによる SecurID 認証情報の提供が必要です。

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアント機能を Unisphere でプロビジョニングするには、管理者としてストレージ プロセッサにログインしている必要があります。システムを選択し、[サービス タスク]のタスク リストから[ESRS の管理]を選択します。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアントをプロビジョニングするときに、必要に

応じて、プロキシ サーバー、またはポリシー マネージャー、もしくはこの両方をプロビジョニ

ングできます。 この機能をプロビジョニングしたら、ConnectEMC 通知のプライマリ転送メカ

ニズムとして ESRS を設定する必要があります。 そのためには、使用しているシステムを選

択し、[サービス タスク]のタスク リストから[ConnectEMC の管理]を選択します。 詳しい手

順およびストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能の詳細については、

Unisphere のオンライン ヘルプを参照してください。

プロキシ サーバー

VNX Block システムでプロキシ サーバーを使用してインターネットに接続する場合は、ESRSを構成するときにそのことを指定する必要があります。 プロキシ サーバーに関する以下の情報を提供する必要があります。

u プロトコル(HTTPS または SOCKS)

u IP アドレス

u ポート番号

プロキシ サーバーで認証が必要な場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定し、プロキシ サーバー用のログイン認証情報を指定する必要があります。 認証には、ユーザー名とパスワードの両方を指定する必要があります。

標準のポート以外のポートにプロキシ サーバーをインストールする場合は、プロキシ サーバーに使用するポート番号を入力する必要があります。 ポートが指定されていない場合、システムは指定されたプロキシ タイプに適した標準ポートにデフォルトで設定されます。HTTP プロトコルの場合はポート 3128、SOCKS プロトコルの場合はポート 1080 です。

ポリシー マネージャ

VNX Block システムでポリシー マネージャーを使用して権限を設定する場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定する必要があります。 ポリシー マネージャに関する以下の情報を提供する必要があります。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能

22 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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u Policy Manager への接続のセキュリティ保護が必要であるかどうかを示します(PolicyManager への接続には、SSL が使用されます)。必要がない場合は、SSH を使用して接続されます。

u IP アドレス

u ポート番号

ポリシー マネージャーがプロキシ サーバーを使用して VNX Block システムに接続する場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定する必要があります。 Policy Manager のプロキシ サーバーに関する以下の情報を提供する必要があります。

u プロトコル(HTTPS または SOCKS)

u IP アドレス

u ポート番号

ポリシー マネージャーのプロキシ サーバーで認証が必要な場合は、ESRS を構成するときにそのことを指定し、プロキシ サーバー用のログイン認証情報を指定する必要があります。認証には、ユーザー名とパスワードの両方を指定する必要があります。

ポリシー マネージャーの構成時に、デフォルトのポートを変更して、安全でないポートを使用することもできます。 それには、ポリシー マネージャプロキシ サーバー用のポート番号を入力する必要があります。 ポートを指定しないと、デフォルトのプロキシ サーバー ポートが使用されます。 システムは指定されたプロトコルに適した標準ポートにデフォルトで設定されます。HTTP プロトコルの場合はポート 3128、SOCKS プロトコルの場合はポート 1080 です。 ポリシー マネージャーのデフォルト ポートは、安全な通信の場合は 8443、安全でない通信の場合は 8090 です。

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの再プロビジョニング

次のいずれかの理由で、ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能の再プロビジョニングが必要になることがあります。

u プロキシ サーバーを追加または削除、もしくは既存のプロキシ サーバーの設定を変更するため

u Policy Manager または関連するプロキシ サーバーを追加または削除、もしくは関連するプロキシ サーバーの設定を含む既存の Policy Manager の設定を変更するため

VNX Block システムでストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントを再プ

ロビジョニングするための前提条件として、あらかじめ ESRS 機能をプロビジョニングしておく

必要があります。 また、ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能を

Unisphere で再プロビジョニングするには、管理者としてストレージ プロセッサにログインし

ている必要があります。 詳細については、ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス

クライアントのプロビジョニング(22 ページ)を参照してください。

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントのアップグレード

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアント機能は、VNX OE for Block にパッケージ化されています。 デバイス クライアントや関連する機能のアップグレードは、VNXOE for Block システム ソフトウェアのアップグレードの一部としてのみ配布されます。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能

ストレージ プロセッサの ESRS 組み込みデバイス クライアントの再プロビジョニング 23

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アレイ構成データの収集の設定バージョンが 5.32.000.5.209 より後かつ 5.33 より前の VNX OE for Block では、VNX Blockシステム構成データの収集スケジュールを管理するためのメカニズムが Unisphere で提供されます。 結果ファイルは ConnectEMC を通じて EMC バックエンド システムに送信されます。 この機能を使用するには、管理者権限を使用して Unisphere にログインする必要があります。

VNX Block システム構成データを収集するスケジュールを管理するには、システムを選択し、[サービス タスク]のタスク リストから[構成データの収集]を選択します。 次のアクションを実行できます。

EMC では、特に VNX Block システム構成データの収集開始日の時間に関する設定、およ

び VNX Block システム構成データの収集日に関する設定についてはデフォルトの設定を使

用することを推奨します。

u 関連するフィールドおよびコントロールを有効または無効にします。

u VNX Block システム構成データの収集頻度を週単位で選択します。

u VNX Block システム構成データの収集開始日の時間をスケジュールします。

u VNX Block システム構成データの収集日を選択します。

u VNX Block システム構成データを直ちに収集して、ConnectEMC を通じて EMC バックエンド システムに送信することを選択します。

ストレージ プロセッサの ESRS デバイス クライアント機能

24 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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第 4 章

ESRS IP Client for VNX 機能

この章では、ESRS IP Client for VNX ソフトウェアのインストール要件を説明します。 ここでは、EMC オンライン サポート Web サイトから、ESRS IP Client UI ベースのインストーラー ウィザードにアクセスし、ダウンロードする方法について説明します。 すべての ESRS IP Clientソフトウェア コンポーネントをダウンロードして ESRS IP Client Management Utility を使用して管理するために使用する、インストール ウィザードの実行方法について説明します。 これらのコンポーネントは以下のことを実行するために必要です。

u VNX またはレガシー システムへの集中型モニタリング環境のセットアップ

u 監視ステーションと接続できる VNX またはレガシー システムの各バージョンで実行されている Control Station を指定し、サービス プロバイダーに ConnectHome 通知を送信します。

ESRS IP Client ソフトウェアの監視ステーションへのインストールまたはアップグレードの完了後、次の作業は、ESRS IP Client 構成に追加されているシステムのタイプによって異なります。

主要なトピックは以下のとおりです。

u ESRS IP Client の要件............................................................................................26u 新規インストール...................................................................................................27u Upgrade................................................................................................................ 30u インストール準備段階の HTTPS の接続性の確認................................................... 31u インストレーション ウィザード..................................................................................32u ESRS IP ソフトウェアのダウンロードおよびインストール........................................... 32u RemotelyAnywhere IP アドレスのフィルター テーブルへの監視ステーションの追加

............................................................................................................................. 33u HTTPS 通信のセキュリティの変更...........................................................................35u Unisphere UI を使用した変更................................................................................ 35

ESRS IP Client for VNX 機能 25

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ESRS IP Client の要件

ESRS IP Client の環境およびシステムに関する最新の必要条件については、「EMCServiceability リリース ノート」を参照してください。

ESRS IP Client ソフトウェアのバージョンは、監視する各 VNX for Block システムまたはレガシー システムで実行されている VNX OE(Operating Environment)に同梱されている管理ソフトウェアのバージョンと同じかそれ以降である必要があります。 また、レガシー Celerra®システムは、ESRS IP Client ではサポートされません。VNX for File/Unified のみサポートされます。 ESRS IP Client には、次のものが必要です。

u [監視ステーション]: 監視ステーションは、最低で 2.2 GHz の速度の 1 個以上の CPUを搭載したホストまたは仮想マシンであること、SSE または SSE2 をサポートすること、合計物理メモリ サイズが 2 GB 以上で 1 GB のハード ディスク容量を持つこと、サポートされる Windows オペレーティング システムを実行していること、.NET Framework バージョン 2.0 をインストールしていること、および JRE バージョン 6.0 アップデート 29、または 32 ビット システムの場合は最新バージョン(JRE for 32 ビット システムは 64 ビット版Windows も必要)を使用していることが必要です。 クライアント(ストレージ システムのデータ ポートに接続したホスト)を監視ステーションにすることはできません。また、監視されるシステムは、ネットワークを介して接続できる必要があります。 また、VNX 用ESRS IP Client と Windows 用 Unisphere Server は同じサーバー上に共存できません。VNX 用 ESRS IP Client のプリインストール チェックにより、Unisphere Server がすでにインストールされているシステムでの VNX 用 ESRS IP Client のインストールは実行されません。 監視ステーションの詳細については、「Setting Up a Unisphere ManagementStation for the VNX Series」ドキュメントを参照してください。

サポートされている Windows オペレーティング システムの最新のリストについては、

「EMC Serviceability リリース ノート」を参照してください。

l [既存の監視ステーションがない場合]:Windows ホストに ESRS IP Client をインストールすることにより、監視ステーションを作成できます。

l [CLARalert を実行している既存の監視ステーションがある場合(ESRS IP Client forVNX 以前のソフトウェア)]:その監視ステーションで ESRS IP Client にアップグレードすることができます。

l [イベント モニターを実行している既存の監視ステーションがある場合]:監視ステーションに ESRS IP Client をインストールできます。

u [固定または静的 IP アドレス]: 監視ステーションには、固定 IP アドレスまたは静的 IPアドレスが必要です。 DHCP(Dynamic Host Control Protocol)を使用している場合は、予約済み IP アドレスを構成する必要があります。 ESRS IP Client ウィザードは、ESRS IPClient のインストールに必要な監視ステーションの IP アドレスを自動的に検出してESRS IP Client を構成します。

u [監視ステーションからサービス プロバイダへの開放された TCP ポート]: 監視ステーションは、次の TCP ポートを使用して、サービス プロバイダーに接続します。

l TCP ポート 443(HTTPS 用、アウトバウンド)

l TCP ポート 8443(HTTPS 用、アウトバウンド):機能としては必須ではありませんが、このポートが開放されていないと、リモート サポートのパフォーマンスが著しく低下します。

u [監視ステーションからストレージ システムへの開放された TCP ポート]: 監視ステーションは、次の TCP ポートを使用してストレージ システムに接続します。

ESRS IP Client for VNX 機能

26 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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l TCP ポート 80(HTTP 用、インバウンド/アウトバウンド)

l TCP ポート 443(HTTPS 用、インバウンド/アウトバウンド)

l TCP ポート 25(SMTP サーバーに使用、アウトバウンド)

l TCP ポート 6389(Unisphere ホスト エージェントに使用、インバウンド/アウトバウンド)

l TCP ポート 5414(EMCRemote クライアントに使用、アウトバウンド)

l TCP ポート 9519(VNX OE for Block またはレガシー システム上のRemotelyAnywhere に使用、アウトバウンド)

l TCP ポート 6391、6392、60020(Remote Diagnostic Agent に使用、アウトバウンド)

l TCP ポート 22(SSH を使用した CLI に使用)

l TCP ポート 13456(KTCONS 用)

l TCP ポート 22 および 9519(RemoteKtrace 用)

l TCP ポート 80、443、2162、2163、8000(Unisphere Service Manager、Unisphere、Navisphere® Secure CLI に使用)

u [プロキシ サーバー]: 監視ステーションがプロキシ サーバーを経由してインターネットと接続している場合、この接続構成を ESRS IP Client のインストール中に明示して、プロキシ サーバーの IP アドレス、ポート、プロトコル(HTTPS または SOCKS)を指定する必要があります。 プロキシ サーバーで認証が必要な場合(SOCKS は認証でのみサポートされます)、インストール中に、これも示し、プロキシ サーバーのログイン認証情報を指定する必要があります。 認証には、ユーザー名とパスワードの両方を指定する必要があります。

u [EMC オンライン サポート アカウント]: 登録済みの EMC オンライン サポートアカウントが必要です。 ESRS IP Client ソフトウェアをダウンロードしてインストールする前に、EMCオンライン サポート Web サイト(http://Support.EMC.com)にログインして、ストレージシステムの有効なシリアル番号を入力する必要があります。

u [登録済み監視サイト]: 監視サイトを EMC オンライン サポートに登録する必要があります。 ESRS IP Client のインストール中に、監視サイトの連絡先情報(担当者の名前、Eメール アドレス、電話番号など)を指定する必要があります。

新規インストール新しい ESRS IP Client のインストールでは、インストール ウィザードにより、通信インフラストラクチャが自動的にインストールされます。この通信インフラストラクチャは、サービス プロバイダーとのプライマリの通信方法として、セキュアな送受信の通信(SSL)をサポートします。 イベントが発生すると、この通信インフラストラクチャからサービス プロバイダーに通知されます(Call Home 機能、図 2(28 ページ)を参照)。

ESRS IP Client for VNX 機能

新規インストール 27

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図 2 ESRS IP Client 通信インフラストラクチャ - Call Home の例

この同じ通信インフラストラクチャは、指定された VNX デバイス(監視ステーションに接続する関連づけられた Control Station)またはレガシー システムからサービス プロバイダーにConnectHome データを送信したり、サービス プロバイダーに VNX デバイスまたはレガシーシステムへのリモート アクセスを提供したりするのにも使用されます(図 3(29 ページ)を参照)。

ESRS IP Client for VNX 機能

28 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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図 3 ESRS IP Client 通信インフラストラクチャ - リモート アクセスの例

VNX またはレガシー システムへのリモート アクセスのデフォルトの許可権限は常に許可に

設定されます。 VNX またはレガシー システムに対するリモート アクセスをより細かく管理す

る必要がある場合は、Policy Manager を使用して権限を設定できます。 Policy Manager ソフトウェア コンポーネントは、お客様提供のサーバーにインストールされます。 このコンポー

ネントは、デバイスへのリモート アクセスを管理したり、リモート接続の監査ログを維持した

りします。また、ファイル転送処理をサポートします。 システムへのアクセスが発生する場合

のアクセス元、アクセス内容、アクセス タイミング、さらにはアクセス理由までも制御できま

す。 Policy Manager の詳細については、EMC オンライン サポート Web サイト

(Support.EMC.com)を参照してください。 ログインした後、該当する[製品ごとのサポート]

ページおよび、特定の製品のテクニカル ドキュメントを見つけます。

ESRS IP Client ソフトウェアのインストールを開始する前に、サーバーがプロキシ サーバーを使用してインターネットと接続している場合は、プロキシ設定を構成する必要があります。また、ログインするための認証情報を入力し、通信手段としてお客様の連絡先情報を提供する必要があります。

ESRS IP Client ソフトウェアのインストールが完了したら、ESRS IP Client Management Utilityを起動して、新しい監視対象システムを追加する必要があります。 システムにアクセスするために IP アドレスを入力します。 システムにログインすると、ESRS IP Client ManagementUtility により、同一ドメイン内の全システムを含むリストが取得されます。 [Add Systems]ダイアログで選択することにより、見つかった 1 台以上のシステムを監視対象として追加できます。 アプリケーションでは、すでに監視対象となっているシステムは無視されます。 また、既存のポータル システムがない場合は、最新の VNX OE for Block で動作しているストレージ プロセッサが、ホスト エージェント ポータル システムとして指名されます。 既存のポータ

ESRS IP Client for VNX 機能

新規インストール 29

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ル システムの VNX OE for Block のバージョンが、新しく追加されたシステムの VNX OE forBlock よりも古い場合、ポータル システムは自動的に新しい SP に移行されます。

ESRS IP Client Management Utility アプリケーションを使用すると、以下の操作を通じて追加するシステムを構成および管理できます。

u [システムの追加]。 監視対象システムを追加します。

u [変更の保存]。 監視対象システムに対して行った変更を保存します。

u [変更のキャンセル]。 監視対象システムに対して行った変更を中止します。

u [ローカルのメールの構成]。 指定されたローカル ユーザーのメール アドレスを指定します。

u [構成収集設定]。 選択したシステムの構成データを収集して定期的に EMC に送信します。

u [すぐに構成を収集]。 選択したシステムのリアルタイム構成データを手動で収集します。

u [システムの削除]。 選択したシステムを、監視対象システムのリストから削除します。

u [テスト アラートの送信]。 テスト目的で、メール アラートを送信します。

Upgradeバージョン 1.3.x.x 以降の ESRS IP クライアントのアップグレードのみサポートされています。

それ以前のバージョンの ESRS IP クライアントや CLARalert バージョン(1.0.x.x、1.1.x.x、または 1.2.x.x~1.3.x.x)は、サポートされていません。 これらの以前のバージョンの場合は、現在監視されているシステムの IP アドレスを記録し、現在のソフトウェアをアンインストールしてクライアントを再起動し、このバージョンをインストールして、システムを再追加します。

Windows の[コントロール パネル]で[プログラムの追加と削除]を選択して ESRS IP Clientfor VNX をアンインストールすることができます。 AHA または UDoctor がインストールされて

いる場合、アンインストールする必要があります。

インストール中は、次のものが必要です。

u インターネット アクセスいんたーねっとあくせす

u EMC オンライン サポート(Powerlink)アカウント

u お客様サイトでインストールされ、ユーザーの Powerlink アカウントと関連付けられている 1 つのシステムのシリアル番号

u お客様サイトの名前

u インターネット プロキシ設定(必要な場合)

u SMTP サーバー名(バックアップ メールを構成する場合)

u この構成で監視されているシステムを記録します

l ESRS 構成ツール GUI を起動し、[管理するデバイス]タブを選択して、[更新]ボタンを実行します。 新しいインストールに再追加されるシステムのシリアル番号と IP アドレスを記録します。 ([プログラム ファイル] > [ESRS] > [Configuration ツール])

ESRS IP Client for VNX 機能

30 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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監視されているシステムのデータを含む構成ツール テキスト ファイルもあります。

最初に、[管理するデバイス]タブから[更新]ボタンを実行します。 Program Files\EMC\ESRS IP Client\Gateway ディレクトリに移動します。 EsrsConfigTool テキスト

ファイルを開き、ファイルの最後までスクロールします。 更新後、すべての監視され

ているシステムがこのファイルに記録されます。

l CLARiX システムおよび VNX for Block システム: SPA のアドレスを記録

l VNX for File システム: Control Station のアドレスを記録

このバージョンの ESRS IP Client は既存のバージョンに重ねてインストールできます

が、EMC では推奨しません。

ESRS IP Client をインストールした後、管理ユーティリティを起動してシステムを追加または削除します。 ソフトウェアが自動的にポータル システムを作成し、VNX および CLARiX ストレージ システムに集中型モニタリング環境を構成します。 Unisphere/Navisphere Manager を使用して、集中型モニタリング環境に VNX for Block および CLARiX ストレージ システムを追加できます。 詳細については、EMC Unisphere/Navisphere Manager のオンライン ヘルプを参照してください。

Windows ファイアウォールが有効な Windows 7 または Windows Server 2008 ホストにインストールするには、「C:\Program Files (x86)\EMC\HostAgent\HostAgent.exe」で TCP/IP ポート 6389 をインバウンド/アウトバウンドで開いて、Unisphere Host Agent が正しく動作するようにする必要があります。 これは、ESRS IP Client をインストールする前に実行しておく必要があります。 ポートがブロックされている場合、クライアントがターゲット ストレージ システムと通信できないためインストールに失敗します。

インストール準備段階の HTTPS の接続性の確認ESRS IP Client のインストーラー ウィザードにより、インストールの準備段階で次の IP アドレス名の HTTPS 接続性が確認されます。

EMC へのご登録

u https://esrs.emc.com

u https://esrs.emc.com:443

ESRS Core(ゲートウェイ ping の確認):

u https://esrs-core.emc.com:80

u https://esrs-core.emc.com:443

グローバル アクセス サーバー:

u https://esrgweprd01.emc.com:443

u https://esrgweprd02.emc.com:443

u https://esrgweprd03.emc.com:443

u https://esrghoprd01.emc.com:443

u https://esrghoprd02.emc.com:443

u https://esrghoprd03.emc.com:443

u https://esrgckprd01.emc.com:443

u https://esrgckprd02.emc.com:443

ESRS IP Client for VNX 機能

インストール準備段階の HTTPS の接続性の確認 31

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u https://esrgckprd03.emc.com:443u https://esrgscprd01.emc.com:443u https://esrgscprd02.emc.com:443u https://esrgscprd03.emc.com:443u https://esrgspprd01.emc.com:443u https://esrgspprd02.emc.com:443u https://esrgspprd03.emc.com:443

HTTPS 接続が、ESRS Core と ESRS UI の IP アドレス名、および少なくとも 4 個のグローバルアクセス サーバーの IP アドレス名に対して確立される必要があります。 HTTPS の接続性を確保するには、上に挙げたすべてのグローバル アクセス サーバーの IP アドレス名へのアクセスが可能である状態をお勧めします。

インストレーション ウィザード

インストール ウィザードでは、ESRS IP Client のインストール モードの選択を求められます。

このドキュメントでは、カスタマー インストール モードについてのみ説明します。 これは推奨

されるインストール モードであり、ESRS IP Client を新規インストールするユーザーまたはア

ップグレードするユーザー向けです。

インストール ウィザードの指示に従い、ESRS IP Client インストール処理を実行できます。 このウィザードは、ESRS IP Client の新規インストールにも、バージョン 6.22 以降の既存のCLARalert または CLARiX 環境用の ESRS IP Client 環境のアップグレードにも使用できます。バージョン 6.22 より前の CLARalert を実行している既存の CLARalert 環境の場合は、EMCサービス プロバイダーまたは EMC 認定パートナーがアップグレードを実行する必要があります。

ESRS IP ソフトウェアのダウンロードおよびインストールEMC オンライン サポート Web サイトから、ESRS IP Client UI ベースのインストーラー ウィザードにアクセスし、ダウンロードしできます。 ウィザードを使用して、VNX およびレガシー システムの集中型の監視環境の設定に必要な、すべての ESRS IP Client ソフトウェア コンポーネントをダウンロードし、構成します。

はじめに

VNX 用 ESRS IP Client を ESRS ゲートウェイ サーバーにインストールしないでください。

Windows Firewall を有効にした Windows 7 ホストに ESRS IP client for VNX をインストールする前に、TCP/IP ポート 6389 が開いていることを確認します。 Unisphere ホスト エージェントが正しく機能するためには、TCP/IP ポート 6389 が開いている必要があります。 TCP/IPポート 6389 がブロックされていると、クライアントがターゲット ストレージ システムと通信できないため、インストールは失敗します。 HostAgent.exe は、32 ビット Windows バージョンでは C:\Program Files\EMC\HostAgent\HostAgent.exe、64 ビット Windows バージ

ョンでは C:\Program Files (x86)\EMC\HostAgent\HostAgent.exeにあります。

また、VNX 用 ESRS IP Client と Windows 用 Unisphere Server は同じサーバー上に共存できません。 VNX 用 ESRS IP Client のプリインストール チェックにより、Unisphere Server がすでにインストールされているシステムでの VNX 用 ESRS IP Client のインストールは実行されません。 この場合は、VNX 用 ESRS IP Client をインストールする前に、Unisphere Server をアンインストールします。 VNX 用 ESRS IP Client は、Unisphere Server がインストールされているかどうかの判断に HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\EMC\ ManagementServerの

存在を使用します。 Unisphere Server アンインストーラーによってこのキーが削除されてい

ESRS IP Client for VNX 機能

32 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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ない場合は、VNX 用 ESRS IP Client をインストールできない可能性があります。 regeditコマンドを使用してキーをレジストリから削除すると、VNX 用 ESRS IP Client をインストールできます。

監視ステーションから以下の操作を実行します。

手順

1. EMC オンライン サポート Web サイト(http://Support.EMC.com)に移動し、VNX 用 ESRSIP Client ソフトウェアをダウンロードするためのリンクを見つけます。

2. 次に、[ESRS IP Client のダウンロード]を選択し、ソフトウェアを監視ステーションに保存します。

3. ESRS IP Client を保存したフォルダーで、ESRS IP Client の実行可能(.exe)ファイルをダブルクリックするか、必要に応じてファイルを右クリックして、[別のユーザーとして実行]を選択し、別のユーザーの認証情報を使用してインストール ウィザードを実行します。

4. このウィザードのステップに従ってインストールを完了させます。

ESRS IP Client 構成で展開されている VNX OE for Block およびレガシー システムの場合

は、これらのシステムの RemotelyAnywhere フィルター テーブルに監視ステーションの

IP アドレスを追加する必要があります。 詳細については RemotelyAnywhere IP アドレス

のフィルター テーブルへの監視ステーションの追加(33 ページ)を参照してください。

結果

プリインストール チェック中に HTTPS 接続が検証された IP アドレス名のリストについては、インストール準備段階の HTTPS の接続性の確認(31 ページ)を参照してください。 また、ESRS IP Client ソフトウェアのインストールにより、4 つのログ ファイルログ ファイルが生成されます。 これらのログ ファイルのうちの 2 つ(esrsagent_installer.log と

esrsipclient_installer.log)は、EMC\ESRSIPClient フォルダー内の、ユーザ

ーのホーム ディレクトリにあります。 他の 2 つのログ(esrs_rscapi.log と

esrs_jema.log)は、ESRS IP Client をインストールしたディレクトリにあります。

esrs_rscapi.logログは、VNX for Block の登録時のみ作成されます。

esrs_jema.logログは、VNX for File の登録時のみ作成されます。

RemotelyAnywhere IP アドレスのフィルター テーブルへの監視ステーションの追加

この手順は、この ESRS IP Client 構成の VNX OE for Block およびレガシー システムに対し

て実行します。

デフォルトでは、この機能によって、常にオンの追加のセキュリティ レイヤーが追加されます。これは、システムのサービス ポートへのリモート サービス ツールの使用を制限するものです。 管理者とセキュリティ管理者は、付加された信頼済みサービス クライアントの IP アドレスを入力して、リモート サービス ツール アクセスをシステムの管理ポートにまで拡張します。

IPv6 構成のシステムでは、一時的なプライベート アドレスはデフォルトで無効になっていま

す。 クライアント システムでも無効にすることを EMC は強く推奨します。

ESRS IP Client for VNX 機能

RemotelyAnywhere IP アドレスのフィルター テーブルへの監視ステーションの追加 33

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手順

1. サポートされているブラウザーのアドレス フィールドに、SP A または SP B の IP アドレスまたはホスト名を入力し、IP アドレスまたはホスト名にセットアップ ページのパスを追加します。たとえば、http://[IP address]/setup、または http://[hostname]/setupのように入力します。

SP セットアップのログイン ページが開きます。

2. Navisphere Manager または Unisphere のシステム管理者のアクセス ユーザー名とパスワードを入力します。

SP セットアップ ページが開きます。

3. [RemotelyAnywhere のアクセスの制限の設定]にスクロール ダウンし、名前パネルをクリックしてそのページを開きます。

[RemotelyAnywhere のアクセスの制限の設定]の IP アドレス フィルター テーブルにア

クセスする前に、システムのセキュリティを有効にして構成する必要があります。

[RemotelyAnywhere の IP フィルター構成]ページが開きます。

4. 監視ステーションの IP アドレスが IP アドレスのフィルター テーブルに入力されていることを確認します。

5. [ドメイン内のすべてのストレージ システムに適用されるフィルター]入力テーブルに、監視ステーションの IP アドレスを入力します。

この入力テーブルには最大 16 個の RA(RemotelyAnywhere)クライアント アドレスを入

力できます。 このとき、アドレスの範囲やサブネットすべてを入力テーブルに入力するこ

とはできません。 RA クライアント アドレスを[接続されたストレージ システムのみ]入力

テーブルに入力しても、これは、ドメイン内の VNX OE for Block システムおよびレガシー

システムに送信されるわけではありません。 [接続されたストレージ システムのみ]入力

テーブルは、ドメインの他のシステムにデータを送信しない場合に使用します。

[ドメイン内のすべてのストレージ システムに適用されるフィルター]入力テーブルを使用すると、入力した RA クライアント アドレスが、ドメイン内の VNX OE for Block およびレガシー システムに送信されます。

6. [設定値の適用]をクリックします。

IP フィルター テーブルを更新すると、既存の RA 接続はすべてリセットされます。

[RemotelyAnywhere の IP フィルター構成 - 確認]ページが開きます。

7. [設定値の適用]をクリックします。

次のテキスト メッセージが表示されます。

RemotelyAnywhereの IPフィルター要求は成功しました。

[RemotelyAnywhere の IP フィルター構成 - 適用]ページが開きます。

8. [戻る]をクリックします。

メインのセットアップ ページが表示されます。

ESRS IP Client for VNX 機能

34 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX

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9. [ログアウト]をクリックしてブラウザーを閉じます。

10.[接続されたストレージ システムのみ]フィルター テーブルに監視ステーションの ESRSアドレスを入力した場合、ESRS IP Client 構成で、ドメイン内の VNX OE for Block およびレガシー システムに対し、前述の手順を繰り返します。

HTTPS 通信のセキュリティの変更VNX for File/Unified システムによる構成を最初に設定した時点では、Control Station 上のConnectHome 機能と監視ステーションにインストールされた ESRS HTTPS リスナー サービスの間の HTTPS 接続は、デフォルトの HTTPS 構成を使用します。 ConnectHome 機能とESRS HTTPS リスナー サービスをインストールし、デフォルトの HTTPS 構成を使用して設定して、接続が動作するようになったら、ESRS HTTPS リスナー サービスに、サービスをホストするシステムに固有の X.509 証明書を提供する必要があります。 この操作によって HTTPS接続のセキュリティが強化され、どの ConnectHome クライアントもサーバーの ID を検証できるようになります。 詳細な手順と追加情報については、EMC オンライン サポート Web サイトにアクセスし、該当する製品ごとのサポート ページで、必要な特定の製品のテクニカルドキュメントのリンクを見つけてください(「ESRS HTTPS リスナー サービスの SSL 証明書の管

理」)。

Unisphere UI を使用した変更Unisphere UI を使用して、次を行います。

u VNX for Block およびレガシー システムを、集中型モニタリング環境に追加したり、そこから削除する。

u Call Home テンプレートのプロパティを表示し、追加の Call Home テンプレートを VNXfor Block またはレガシー システムに割り当てる。

u VNX for File/Unified システムの ConnectHome 情報を管理する。

u 監視された VNX for Block、VNX for File/Unified、またはレガシー システム用のイベントを表示する。

Unisphere の使用方法については、Unisphere UI 内にある Unisphere のヘルプを参照するか、EMC Online Support Web サイトにアクセスし、該当する製品ごとのサポート ページで、必要な特定の製品のテクニカル ドキュメントのリンクを見つけてください。 この Web サイトには最新バージョンが掲載されています。

ESRS IP Client for VNX 機能

HTTPS 通信のセキュリティの変更 35

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ESRS IP Client for VNX 機能

36 VNX1, VNX2 EMC Secure Remote Support for VNX