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恒星の進化 10月24日ー26日 . 基本的事項 静水圧平衡、重力収縮、エネルギーの発生と輸送 . 恒星の誕生からヘリウム燃焼段階までの進化 . 恒星の振動(脈動) と星震学 . 恒星の末期進化 AGB星、白色矮星 講義ノート: h)p://www.astr.tohoku.ac.jp/~saio

恒星の進化saio/kyoto_12/slides_set1.pdfg = -W 星の恒星物質をすべて無限遠方に持っていくのに! 必要な仕事量に負の符号をつけたもの 質量Mの星から質量をはいでいってMr!になった段階から!

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     恒星の進化                        10月24日ー26日    1.   基本的事項      静水圧平衡、重力収縮、エネルギーの発生と輸送    2. 恒星の誕生からヘリウム燃焼段階までの進化    3. 恒星の振動(脈動) と星震学    4. 恒星の末期進化     AGB星、白色矮星   

      講義ノート: h)p://www.astr.tohoku.ac.jp/~saio

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恒星の内部構造を記述する微分方程式

境界条件

中心

ゼロ境界条件

Eddington    近似

静水圧平衡

エネルギーの流れ

エネルギー保存

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力学的平衡(静水圧平衡)

球対称での単位質量あたりの力学平衡 半径 r  の球に入っている質量

外向き ー 内向き(重力)

もし圧力勾配が弱まって、内向きの重力が勝ったとき、変化の起こる=mescale      τff

~  free-­‐fall  =me

太陽の平均密度 ~ 1gram/cm3            è        τff      ~ 1時間  R~200R¤ の赤色巨星 è        τff      ~ 数ヶ月

<<  進化の=mescale

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力学的平衡(静水圧平衡)

球対称での単位質量あたりの力学平衡 半径 r  の球に入っている質量

外向き ー 内向き(重力)

もし圧力勾配が弱まって、内向きの重力が勝ったとき、変化の起こる=mescale      τff

~  free-­‐fall  =me

太陽の平均密度 ~ 1gram/cm3            è        τff      ~ 1時間  R~200R¤ の赤色巨星 è        τff      ~ 数ヶ月

<<  進化の=mescale

恒星内部は静水圧平衡

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静水圧平衡を表す微分式

PS  ≈0

重力が大きいと大きな圧力勾配が必要 è 高い中心温度    高温の中心から温度の低い外側に向かう熱エネルギー流  表面まで運ばれたエネルギーは星の光として放出    星が光る原因は自己重力を支えるため。

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星の重力エネルギー  Eg

= -W 星の恒星物質をすべて無限遠方に持っていくのに       必要な仕事量に負の符号をつけたもの

質量Mの星から質量をはいでいってMr  になった段階から  さらに微少質量dMr  を無限遠方に移動させるのに必要な仕事dW

dW を積分して

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静水圧平衡のビリアル定理

4πr3 (      ) を星全体で積分

左辺を部分積分して、

と表して、

γ> 4/3  のとき Etot  <  0;    重力的に束縛 理想気体では γ=5/3;                  Prad/Pgas  à  ∞    で γà  4/3

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重力収縮

中心温度が十分高くなく核融合によるエネルギー発生が起こらないとき  恒星は光ることによってエネルギーを失う; luminosity  L  

L  >  0    è dEi/dt > 0 ; 理想気体のもとでは温度が上昇(負の比熱)

< 0 ; 収縮を起こす  

重力収縮のタイムスケール τg 

収縮à重力エネルギーの解放 à  温度の上昇&エネルギー・flux

>>τg

水素燃焼のタイムスケール

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Homologous  change(相似変化) の近似による恒星重力収縮の考察

Homologous  change:       あらゆる場所で同じ比率で中心からの距離が変化

理想気体;  収縮につれて温度が上昇

電子が縮退した気体:

収縮につれて温度が下降 è

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理想気体

電子の縮退した気体

重力収縮と物質の状態式が恒星の進化を支配

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物質の状態式

Maxwell  分布

理想気体

電子はFermi粒子なので 状態数≥粒子数

密度が大きすぎるとMaxwell分布から外れる    è 電子の縮退

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(1/3)aT4  >  Pgas

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物質の状態式(2)ー電子の縮退したガス

>> のとき

電子の運動量分布関数は

pF=  Fermi  momentum

è

圧力 P  =  PI  +  Pe    ≈    Pe N.R.      E.R.  

相対論的縮退    v  ≈  c

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超新星爆発

白色矮星 褐色矮星

1千万度

1億度

5億度

百億度

中心温度

中心密度

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恒星の内部構造を記述する微分方程式

境界条件

中心

ゼロ境界条件

Eddington    近似

静水圧平衡

エネルギーの流れ

エネルギー保存

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恒星内部でのエネルギーの流れ(輻射と対流)

Mean  free  path  ~ 1/(κρ)  ~  0.1  cm      à  Diffusion  近似; flux  ~c  (κρ)−1grad(U)

輻射によるエネルギーの流れ

あらゆる波長の光によるエネルギーフラックス

Rosseland-­‐mean  opacity;      κ(ρ,  T)

OPAL  または OP  opacity  tables  を使用

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Rosseland-­‐mean  opacity H−  イオン

OPAL  OP

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Mass-­‐Luminosity  (-­‐Radius)  rela=ons

!T 4R2

M!

κ=  κel  =  0.2(1+X)  のとき

(Kramers型)  のとき  

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Eddington  luminosity: Prad=⅓  a  T4

静水圧平衡

ê

星の表面近くでは Mr=M,    Lr,rad  =  L,  κ=κel,        dPgas/dr  <  0

Eddington  luminosity

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対流の発生

ρi  Ti

ρi*,Ti*

ρ,T

ρ*,T*

dr  上昇した時の内と外の密度差

なので のとき

まわりより軽いので上昇し続ける è 対流不安定

ガス塊はほぼ断熱的に変化する: dTi/dP  ≈(dT/dP)ad  ;    è対流発生条件

輻射だけでエネルギー  を運ぶのに必要な温度勾配

対数的(無次元の)  温度勾配

対流の発生条件

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対流が発生すると =  Fconv(dT/dr)  

è 温度勾配を得るためには Fconv  を温度勾配の関数として表す必要がある

Mixing-­‐length  theory  (混合距離理論)

&  v  =  dΔr/dt

太陽の対流層の底付近で

L¤~4×1033 erg/s を流すのに必要なsuper-adiabatic temp. gradient:

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太陽内部の温度勾配

対流層

星の半径は      に依存

エネルギーの流れè温度勾配を記述する微分方程式

恒星内部深い場所では ≈

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恒星の内部構造を記述する微分方程式

境界条件

中心

ゼロ境界条件

Eddington    近似

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エネルギー保存

球対称なので

ニュートリノによるエネルギー損失

核融合反応によるエネルギー発生率

単位体積当りの  エネルギー保存

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恒星内部で起こる熱核融合反応ー熱運動による衝突

a  +  b  à  c  +  γ   放出されるエネルギー  =  (Ma  +    Mb  −  Mc)c2

核子数の保存

結合エネルギー

EB/A

A

一核子当叫叏結合叿吤呂吅ー

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熱核反応率 反応数/(cm3  sec)

Maxwell  分布

反応断面積

トンネル効果による透過率

τ

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7×109  yr  1  s

1.5×105  yr 9.5×105  yr

1.4×102  d  1.3×103  s

100  yr  0.8  s

pp-­‐chain  reac=ons

(Kippenhahn  &  Weigert  1990;  Maeder  2009)

   ρT~4

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CNO  cycles

(Maeder  2009)

ρT15

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ヘリウム燃焼 T~108K 

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T9

炭素燃焼 T~6×108K  :      12C  +  12C      à    16O,    20Ne,    24Mg

ネオン燃焼 T~1.5×109K

酸素燃焼 T~2×109K              16O  +  16O  à    Si,  S,  Ca

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恒星の内部構造を記述する微分方程式

境界条件

中心

ゼロ境界条件

Eddington    近似

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時刻 t での星の構造; T(r),  P(r),  ……..

時刻 t+Δt での星の構造; T(r),  P(r),  ……..

Δt

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Modules  for  Experiments    in  Stellar  Astrophysics

Paxton  et  al  (2011)

produced  by  Josiah  Schwab

 h)p://mesa.sourceforge.net/index.html

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主系列星

Tc !M0.2~0.3

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Radius

主系列星のMass-­‐Luminosity  &  Mass-­‐Radius  rela=ons

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大質量主系列星と  小質量主系列星の  構造の違い

Lr/L

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Mr/M

対流中心核

恒星内部の対流層

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CNO  cycle

pp-­‐chain

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Schaller  et  al.  (1992,A&AS,  96,  269)

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      太陽モデル    質量:    1.989  ×  1033  gram  年齢: 46億年  半径: 6.96  ×  1010  cm  光度: 3.85  ×  1033  erg/s  (Z/X)surf:  0.0244  (GN93)  [or  0.0165  (AGS05)]  

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Maeder  (2009)

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標準太陽モデル

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太陽の5分振動 ー 太陽モデルの検証

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太陽モデルの検証(太陽5分振動)

Vosc = Vnl! Ylm (!,!)ei! t

p1 f

p2

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(音速)2  の差 (太陽ーモデル)

太陽の5分振動 は 音波(p-­‐modes)    ー> 太陽内部の音速分布

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σ = σ0 - m(1−C)Ω

太陽振動から推測された各緯度における太陽内部の自転角速度

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pp-­‐chain  reac=ons  からの  electron  neutrino  放出

hep  3He  +p  à  4He  +  e+  +  ν  

pep

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ニュートリノエネルギースペクトル

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8B  と 7Be  ニュートリノ    

予想値: 6~7  SNU R.  Davis

SNU  (Solar  Neutrino  Unit)  =  10−36  events/atom/sec

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Distance

under ground1.6 km

SUPERKAMIOKANDE DETECTOR Catching NeutrinosAbout once every 90 minutres, a neutrino interacts in the detectorchamber, generating Cherenkov radiation. This optical equivalent ofa sonic boom creates a cone of light that is registered on thephotomultipliers that line the tank. Characteristic ring patterns tellphysicists what kind of neutrinos interacted and in which directionthey were headed.

The light isdetected byphoto sensorsthat line thetank, andtranslated into adigital image.

Electronicstrailers

Controlroom

Accesstunnel(2 km)

12.5 million gallontank of ultra-purewater

Mt. Ikena Yama

Mountains filter out other signalsthat mask neutrino detection.

A few neutrinos interactwithin the huge tank of superpure water, generating acone of light.

University of Hawai'i media graphic

(model:  4.6-­‐4.7  x  106  cm-­‐2s-­‐1)  

e  +  ν    à  e’  +  ν’

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(Eν > 0.23  MeV)

予想値:120~124  SNU

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標準太陽モデルとニュートリノフラックス

SNU  (Solar  Neutrino  Unit)  =  10−36  events/atom/sec

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e  +  ν    à  e’  +  ν’ ES    CC

NC

SNO  (Sudbury  Neutrino  Observatory) (νe    7  :  1      νμ)

Aharmin  et  al.  (2007)

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太陽ニュートリノ問題は素粒子物理の問題          MSW効果:  νe    à    νμ,  ντ

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新しい太陽元素組成(Asplund  et  al.  2005  ~)

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Spectral  line  forma=on  Line  profiles  vary  tremendously  across  the  solar  surface  

3D  model  describes  observa=ons  very  well  without  free  parameters  

3D  vs  Sun  

From  Asplund’s  talk

Page 62: 恒星の進化saio/kyoto_12/slides_set1.pdfg = -W 星の恒星物質をすべて無限遠方に持っていくのに! 必要な仕事量に負の符号をつけたもの 質量Mの星から質量をはいでいってMr!になった段階から!
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Marques,  et  al.  (2012)

New  abundance

(cs,  obs  −c s

,mod

el)/c s

,mod

el

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