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アイレット株式会社
転換期を迎えるいま、 『オンプレミスからのマイグレーション』における勝利の方程式とは
AWS Summit Tokyo 2017
後藤 和貴fb.com/kaz.goto
@kaz_goto
執行役員 / エバンジェリスト
☁ アイレット株式会社 執行役員 • cloudpackエバンジェリスト • マーケティングコミュニケーション • デザインチーム、動画サービス開発
AWSを活用しながら お客さまはビジネスに集中できる
コンシェルジュサービス
24時間365日
定額課金/ 請求書払い
Pマーク、ISMS、PCI DSS、SOC2レポート取得済みの運用体制
監視運用保守
企業 AWS
プレミアコンサルティングパートナー
全世界で55社アジア地域7社
最上位パートナーcloudpackは5年連続認定Premier > Advanced > Standard > Registered
認証・セキュリティの取り組み
+セキュリティルーム※写真はイメージです
120+
クラウド 導入事例
※ 2017年5月時点
マイグレーションニーズの高まり
出典:ITRhttps://japan.zdnet.com/article/35097600/
運用形態別ERPパッケージ市場規模推移と予測
ERP市場、2020年にクラウドが オンプレミスを追い抜く
出典:IDC Japanhttp://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20161207Apr.html
国内データセンターサービス市場 売上額予測、2015年~2020年
国内データセンター市場 クラウド型ホスティングの伸びが目立つ 2017年に従来型ホスティング追い抜く
これまでの移行方式
一般的な移行の進め方☁ 評価
• 既存システム調査
• 環境アセスメント
☁ 検証 • 移行方式選定
• 移行方法・ツールなど検証
☁ 移行 • 本番移行
• アプリケーション調整
こんな単純な話ではなく さまざまな課題がでてくる…
マイグレーションでの課題
1. 現行システムの調査 ・業務ドメイン調査 ( 業務要件 ) ・ライセンス ・ネットワーク ・サービス単位 ・システム連携 ・サーバー単位 - OS - サービス - CPU / MEM / ディスク容量 - 性能
2. AWS 制約確認 ・移行可能 OSバージョン ・利用可能 IP ・移行可能ライセンス ・システム要件 - クラスタ構成 - RAC構成 - ハードウェア依存システム ( IODrive 等 )
3. 環境アセスメント ( 事前影響評価 )
4. 移行対象サーバー・サービスの確定
5. 移行ツールの選定 ・VM Import / その他サードパーティ製品
6. 移行方針の確定 ・データ移行 ・ネットワーク移行 ・現行踏襲 / 新規作成・データ移行のみ ・並行稼動移行 / スイッチ移行 (一定期間業務停止)
7. 要件定義 ・移行要件定義 ・システム毎要件定義 ・テスト要件定義 ・運用要件定義
8. 設計 ・AWS インフラ設計 ・移行設計(切り戻し可能な設計) ・サーバー設計 - インスタンスタイプ - 性能 ・システムテスト設計 ・性能テスト設計 ・運用設計
9. AWS 実装 10. テスト 11. システム移行
形式としてのパターンはできているが…
情報システム部門視点
☁ ハードウェアの保守契約が切れるから、サーバーリプレイスかクラウド移行が必要
☁ ハードウェアの保守をしなくてもよくなくなる、可用性が高まる、DR環境も構築しやすい、などのメリットが得られるからAWSに移行したい
☁ 移行後に運用フローが大きく変わると、負荷も運用コストも上がるので、できれば大きな構成変更は避けたい
経営者視点
☁ 置き場所が変えるだけで、なぜそんなにコストがかかるのか?
☁ 可用性やパフォーマンスが向上しても利益には直結しないのに、なぜコストをかけて移行するのか?
☁ (DRで使う場合)災害対策の重要性は理解しているが、発生確率不明なものに高いコストはかけられない!
手順やスケジュールでの悩みも…
オンプレミス環境 AWS環境
物理・仮想環境から多くのサーバー群を 最適に移行する方法がわからない
事前準備や移行作業に時間・手間が かかりすぎて計画通り進まない…
移行のたびに大量のデータが 転送され帯域を圧迫する
いかに適切な計画を立て、 かつ計画通りの時間とコストで移行できるかが鍵
クラウド全盛期のマイグレーション
検証環境利用→最適な本番移行
出典: エンタープライズAWS導入ガイド 第一版 http://aws.typepad.com/aws_ japan/2015/01/apn_partners_aws_guide.html
ケンコーコム様の課題・導入背景
☁ 2009年よりAWS試験導入 ☁ 2011年 東日本大震災がきっかけ ☁ 安定的な事業運営のために
システムのクラウド化を計画 • 50台以上のサーバー群をクラウドへ
• 本社機能の一部を福岡へ移転出典 http://www.sbbit.jp/article/cont1/26061
ケンコーコム様の実施方法
☁ 2011年 AWSへの移行を開始 • 自社ECサイト(PC/モバイル/スマホ)
• モール上支店連携システム
• 在庫管理システム • ドロップシップ販売管理システム
☁ 2012年 SAP ERP • 当時AWSがプラットフォーム認定されてなかったが
将来の二重投資を回避するために当初からAWS移行対象に
ケンコーコム様 事例のポイント
☁ クラウドならではのSAP環境移行方法 1. 開発環境構築後にサーバーをコピー
➡ 複数のテスト環境構築しテストを並列実行
2. サーバーを占有するデータ移行リハーサル ➡ テスト環境と別インスタンスを作成 ➡ 環境の準備で開発が滞るような状況を回避
3. データ移行本番時 ➡ サーバー性能を一時的に上げて処理時間を短縮
Copyright © 2013 Kenko.com All Rights Reserved. Confidential
� 稼動前はテスト、リハーサル、データ移行が重なる環境負荷が⾼い時期
実現化フェーズ テスト・移行フェーズ 稼働後支援フェーズ
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設計 〜テスト
移行
結合テスト 総合テスト
ユーザーテスト
設計・開発・単体テスト
移行T1
移行T2
移行リハ
本番移行①
本番移行②
本番移行③
並行テスト
結合T仕様
テスト計画
総合T仕様
並行T仕様 ユーザーT仕様
性能・負荷テスト
障害テスト
システム運用テスト
テスト仕様
テスト仕様
テスト仕様
★GoingLiveCheck
移行設計・開発(SAP) 移行スケジュール詳細化
/移行手順書作成
移行設計・開発(周辺)
データクレンジング
AWSとオンプレミスとの対比 (参考)
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総合テスト、移行と並行稼働テスト
業務に支障なく短時間で実施
出典『ケンコーコムを支えるECシステム/SAP ERPのAWSクラウド化』 http://d36cz9buwru1tt.cloudfront.net/jp/summit2013/documentation/awssummit2013_kenkocom.pdf
移行ツールの使用により 技術やスケジュールの不安を解消
オンプレミス環境 AWS環境
物理・仮想環境から多くのサーバー群を 最適に移行する方法がわからない
事前準備や移行作業に時間・手間が かかりすぎて計画通り進まない…
移行のたびに大量のデータが 転送され帯域を圧迫する
専用ツール導入により、業務単位の移行や 移行順番の制御などが可能に
エージェント導入&Firewall設定のみ 移行作業はcloudpackが実施 スケジュール影響も最小化
初回移行時は全体、次回以降は差分のみ 転送して帯域圧迫を防ぐ
サーバー移行ツール
AWS Server Migration Service
AWS Server Migration Service☁ 概要
• VMware仮想マシンをAWSに移行可能
• VMware vCenter環境毎にAWS Server Migration Service Connectorをインストールし、AWS コンソールから移行操作
• 移行後はAMIが作成される
☁ 移行作業の流れ 1. VMware vCenter環境にAWS Server Migration Service Connectorをインストール
2. AWSコンソールにて移行パラメータ設定
3. AWSコンソールから移行ジョブスケジュール及び実行
4. 作成されたAMIからEC2インスタンスを作成
5. 各種アプリケーション動作テスト
AWS Server Migration Service構成例
��������VMware vCenter
IA E I2 M
M C M
AMI
AWS SMS Connector
tcp443
CloudEndure☁ 概要
• SaaSでの提供
• 物理/仮想サーバーをAWSに移行可能 • 移行対象サーバーにエージェントをインストールし管理コンソールから移行操作
• 移行後EC2インスタンスが直接起動
☁ 移行作業の流れ • 移行対象サーバーへエージェントインストールおよびファイアウォール設定変更 • 管理コンソールにて移行パラメータ設定
• 管理コンソールから移行テストおよびアプリケーション動作テスト実施 • 本番移行実施
• 必要に応じて差分同期されたEC2インスタンスを起動
CloudEndure構成例
�����中間
サーバー
Racemi DynaCenter☁ 概要
• 物理/仮想サーバーをAWSに移行可能
• 移行対象サーバーにエージェントをインストールし、管理コンソールから操作
• 移行後EC2インスタンスが直接起動
☁ 移行作業の流れ 1. 移行対象サーバーへエージェントインストールおよびファイアウォール設定
変更
2. 管理コンソールにて移行パラメータ設定
3. 管理コンソールから移行実施
4. 各種アプリケーション動作テスト
5. 必要に応じて差分同期実施
Racemi DynaCenter構成例
Racemi���VPC��DC�
��VPC
2
2
D CP
R VE
DAV depot(Racemi��� �)
N2 2
tcp443
tcp443
ツール比較Server Migration Service Racemi DynaCenter CloudEndure
概要
サーバーのイメージを作成しAMIとして移行する。VM Import/Exportの拡張版としての位置付け。操作は管理コンソールから実施。
サーバーのイメージを作成し、それを基に直接EC2を作成する。操作は管理サーバーのWebコンソールから実施。
サーバーのイメージを作成しそれを中間サーバーのEBSに配置する。対象EBSのスナップショットを作成してそれからEC2を作成する。操作は管理サーバーのWebコンソールから実施。
適した用途 サーバー移行、簡易型DR サーバー移行、DRサイトとの永続的な同期
サーバー移行、簡易型DR
移行容易性
◎ 移行対象環境に管理用仮想アプライアンスを導入すればエージェントレスで移行可能。作業は簡単。
◎ 移行対象サーバーにエージェント導入して移行する。作業は簡単。
◎ 移行対象サーバーにエージェント導入して移行する。作業は簡単。
東京リージョン 使用可否
◎ 東京リージョンはサポート対象。いくつか未サポートのリージョンあり。
◎ 東京リージョンはサポート対象。いくつか未サポートのリージョンあり。
◎ リージョンに制約なし
サポート
◎ AWSサポートを利用可能。日本語対応。
△ 8-17 EST(22-7am JST(サマータイム時: 21-6am JST))日本語対応なし。メールベース。特別対応は別途費用。
△ 8-17 EST&EET(22-7am, 15-24 JST(サマータイム時: 21-6am , 14-23 JST))日本語対応なし。メールベース。特別対応は別途費用。
諸費用
○ S3、EBSスナップショットの使用料がかかる。作業費は管理用仮想アプライアンスの導入が大半。
◎ 移行対象サーバーへのエージェント導入費用が大半。ツール利用料は$299/台。利用条件あり。
○ サービス利用料は$400/台。エージェント導入作業と中間サーバーの利用料金がかかる。
留意事項☁ 移行時のアプリケーション停止時間
• どの移行方法でも停止時間0で移行することはできない
• 特にDBでは静止点を取るために停止が前提
☁ 移行時間 • サーバースペックやネットワーク帯域等に依存するため、本番移行に
必要な時間は検証フェーズで計測及び検討必須
☁ サービス対象範囲 • 各種ツールのサポートするOS・バージョンと前提条件が異なる
• 移行後、アプリケーション、ミドルウェア、OSのパラメータ調整は別途行う必要あり
その他の要素
回線・データ伝送方法
☁ AWS Direct Connect • 例: クラウドゲートウェイアプリパッケージ
☁ インターネットVPN ☁ その他
• Amazon S3 Transfer Acceleration
• AWS Snowball
• AWS Snowmobile
その他の移行ツール
☁ データベース移行 • AWS Database Migration Service
• Attunity
• Infoteria ASTERIA WARP
☁ ファイル移行 • AWS Storage Gateway
• Amazon EFS
お客様事例
近畿大学様の課題・導入背景
☁ 2014年に一部をAWS移行 • 教育系システムでクラウド移行を経験済
• メールなども他社のSaaSで運用中
☁ 3年をかけてすべての業務システムをクラウドへ ☁ 可用性・セキュリティ・コストを重要視
• AWSはIaaSサービス提供者の中で、商用サービスの導入実績が多く、運用機能も多く存在
• 1社で対応できるセキュリティと比べて安心で高機能な設計
• コストはオープンで見えやすく、フレキシブルなため最適化しやすい
近畿大学様の実施方法
☁ 初期構築:クラウドのメリットを活かす • 調達/設定/インストールのスピードが圧倒的に速い
• 監視/運用の仕組みをクラウド専業のパートナーに任せて最適化
☁ 運用手法:変わらず、しかし… • アプリレベルでは、オンプレ/クラウドでほぼ変更なし
• トラブル時の対処手段は、AWSの方が圧倒的に多く解決がしやすい(例: ディスクの読み書き性能を上げる)
• テスト/ステージング環境を自由に作って、いつでも捨てられる
☁ 体制変更:大きく変えずに • 業務の専門家としての既存SIerは変更しない
• インフラ部分でクラウドの専門家に参画してもらう
近畿大学様 事例のポイント
☁ クラウド反対派はゼロ • 可用性とセキュリティはキチンと説明
• コストは10年間で比較
☁ 業務要件は既存体制 • 業務システムをスムーズにクラウドへ
移行させるなら、既存SIerは必須=協業
☁ スペック変更が導入後も可能 • 移行前にサイジングはしっかりやっていたが、
変更が必要なときにはすぐ対応できる環境 23
出典 http://www.isit.or.jp/event/files/2015/11/f1b0d2a1c1244c6f540afc8ed4941630.pdf
マイグレーションの勝利の方程式
Migration = A x(B + C)
適切なゴール設定 •優先度 •移行計画
業務に精通した SIベンダー(既存)
AWSに精通した ベンダー( (
AWSの 目利き
まとめ:マイグレーションの勝利の方程式
☁ クラウドらしい環境準備方法を導入 • 必要なときのみ検証環境を準備 • 移行時のみサイジングなども可能
☁ 移行に最適なツール・移行方式を選択する • 移行元環境、セキュリティ設定、コスト
☁ 業務レイヤーとインフラ担当の協業体制 • 業務・サーバー群毎に達成したいゴールを定める • 優先度を定めて、順次移行へ
移行支援サービスmigrationpack
cloudpackがお客様のオンプレミス環境の AWS移行をサポート
オンプレミスからAWSへの環境移行する際に存在する、インフラ構成の合理性、既存アプリケーションの動作、運用手順・障害対策など、様々な検討事項をcloudpackが強力にサポートします。さらに不要になったハードウェア買い取りまでも行い、無駄なコストの排除も実現。
5月31日発表
migrationpackサービス5月31日発表
AWS移行を成功に導くcloudpackパートナー5月30日発表