電動・自動運転自動車による次世代モビリティシステム

地域ニーズに合った

次世代モビリティーシステム

EVへのエネルギー供給 太陽光発電パネル

コミュニティー空間としての

モビリティ（低速電動バス）

自動運転技術

高齢者の移動手段

環境問題と両立しながら社会の需要に応える次世代EV。文科省・JST等の資金も活用 し、研究成果を着実に積み重ねて社会実装を実現しているのが特徴。電動バスの車体には太陽光発電パネルを組み合わせ、晴天なら電池の半分を補える。８輪駆動であり、デザイン性も高い。二人乗りEVには必要な機能を集約した動力ユニットモジュールを用いている。

自動運転技術に応用できる自律走行ロボットや、水に浮かぶアルミニウム等の軽量化材料も展示。これらのシーズを基に完全自動運転社会を実現する次世代モビリティシステムを提案。

自律走行ロボット 軽量材料開発 省エネルギー自動車

自動車産業

運送業

バス・タクシー

医療・福祉・保健

地域自治体

情報・通信

次世代モビリティ社会実装研究センター(設置予定）

アジア諸国

サンドイッチパネル ポーラス充填パイプ

想定される連携組織 完

全自動運転社会の実現に向けた連携

完全自動運転への展開

研究・産学連携推進機構

高度人材育成部門

産学連携・知財部門

高度研究推進・支援部門

機器分析センター

高度人材育成センター • 創業者および創業支援人材の育成

高度研究戦略室

研究支援人材育成コンソーシアム室

高度研究の推進 高度人材の育成

知財管理活用 共同研究推進 産学連携に関するリスク管理

産学連携・知財活用センター • 知財管理活用 • 共同研究推進

リスクマネジメント室 • 産学連携に関するリスク管理

研究・産学連携戦略本部

研究推進課・産学連携推進課

URA室

「組織」連携に向けた群馬大学の対応 産業界とのパートナーシップの拡大を組織的かつ機動的に推進し、産学連携を戦略的

に展開するための中核として、学長直轄の「研究・産学連携推進機構」を設置

本機構がプロジェクトの統括に当たり、連携企業・自治体等との協働を組織的に推進

学 長

役 員 会

研究・産学連携推進機構

高度研究推進・支援部門 • 高度研究戦略室 • 機器分析センター

産学連携・知財部門 • 産学連携・知財活用センター • リスクマネジメント室

高度人材育成部門 • 高度人材育成センター • 研究支援人材育成

コンソーシアム室

IR室

研究・産学連携戦略本部 • 研究推進担当 • 人材育成担当 • 産学連携担当

産業界・自治体等

学 長

ＵＲＡ室

連携プロジェクトへの対応

教育研究活動の高度化 高度人材育成

の拡充

社会貢献の実質化

組織連携

「次世代モビリティ社会実装研究センター」

「共同研究講座」等の設置により、連携プロジェクトの推進、高度人材の育成を目指す。

本プロジェクトのプラットホーム 設置予定

本プロジェクトで群馬大学が社会実装を目指す先端的技術シーズ

・小型・バス型電動自動運転自動車の製造・安全走行技術 ・モーター駆動のメカトロニクス精密制御技術 ・自動運転のための画像認識技術ならびに人工知能化技術 ・軽量金属材料、カーボン材料の製造ならびに加工技術 ・ビッグデータ解析技術 ・社会実装のための社会情報シミュレーション技術

IoTとモビリティメカノ技術を融合し、地域ニーズに合った完全自動

電動移送・移動システムと高齢者や地域の安全安心をサポートするシステムを開発する。これらの社会実装研究を通して、地域情報の収集とそのビッグデータ解析からニーズを抽出し、これらの検証データを基にした確度の高い新産業を継続的に創出する。

群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター（設置予定）

「人文系」「理工系」の壁を打破し産学官共創で人材育成と研究を行う拠点を整備

大学・企業・自治体等とコンソーシアムを形成しローカルイノベーション・エコシステムを構築

次世代モビリティ社会実装研究コンソーシアムの形成

大学・研究開発法人等 次世代モビリティ関連技術の研究開発に関する協議会

「群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター」を核とするコンソーシアムを形成。 コンソーシアム内に本センターと協働して研究・開発に当たる「研究開発協議会」「製造・生

産システム協議会」「社会実装連携協議会」を設置。 本センターは各協議会と協働する共創場を提供し関連する技術シーズの高度化と実用化

を図ると共に開発した次世代モビリティの社会実装への展開を図る。

関連企業等 次世代モビリティの製造・生産システムに関する協議会

地域自治体等 次世代モビリティの社会実装連携に関する協議会

群馬大学 次世代モビリティ

社会実装研究センター

連携・協力 情報共有

連携・協力 情報共有

連携・協力 情報共有

基盤技術の提供 実装実験結果の提供

次世代モビリティの提供

次世代モビリティ社会実装研究コンソーシアムによるオープンイノベーション共創場の構築

完全自動運転社会の実現を指向した

群馬大学が提案する完全自動運転社会実現に向けた「組織」対「組織」の連携

材料開発技術 メカトロ制御技術

IT技術

群馬大学が保有する 省エネ電動自動運転自動車の開発に必要なメカトロ制御技術・材料開発技術・IT技術等を

当該関連企業・研究開発機関に提供すると共にその生産技術の高度化を図る。 小型・バス型電動自動車製作技術と完全自動運転技術を当該関連企業が保有する技術と

融合することにより製造・生産システムの実用化を図る。 群馬県をフィールドとした自動運転の社会実装実験から得られるデータを当該関連企業・自

治体に提供すると共に完全自動運転社会実現に必要な社会実装システムを共同開発する。

社会実装実験 関連データ

情報通信業 運輸業 郵便業 保険業 医療業 娯楽業 自治体

輸送用機械器具製造業

自動車・附属品製造業

輸送用機械器具製造業、電子部品製造業、学術・研究開発機関

生産技術の高度化

製造・生産システムの実用化

社会実装システムの開発 群馬大学

小型・バス型電動自動車製造・完全自動運転技術

「次世代モビリティ製造・生産システム」の

構築と「社会実装システム」の広域展開

H28 H29 H30 H31 H32

基盤技術の高度化

実用化への展開

社会実装

社会実装シミュレーション技術の実用化

自動運転システム生産技術の実用化

電動自動運転自動車生産技術の実用化

メカトロニクス精密制御技術の開発

画像認識・人工知能化技術の開発

軽量金属・カーボン材料開発

桐生市「市街地」 自動運転実装実験

富岡市「世界遺産」周辺 自動運転実装実験

県内「過疎地域」 自動運転実装実験

実装

ビッグデータ解析技術

軽量金属材料、カーボン材料の製造・加工技術の実用化

自治体等社会実装連携協議会の設置

県内「過疎地域」との連携協議

関連企業等製造・生産システム協議会の設置

実装

大学・研究開発法人等研究開発協議会の設置

高度化

高度化

高度化

高度化

協議会との協働によるローカルイノベーション・エコシステムの構築

大学院理工学府と社会情報学研究科に「次世代モビリティ社会実装研究教育プログラム」を開設。

コンソーシアム協議会の研究開発法人，自治体，企業等から客員教員を招いて，大学教員と協働で産学官連携カリキュラムを構築。

このカリキュラムでは次世代モビリティの開発に関連した理工系科目から，社会実装実験を行う上で必要な法律・政策等の人文社会系科目まで幅広く講義。

共同研究講座で行う共同研究を通して学生を教育すると共に産学連携リサーチアシスタント（RA)制度を利用して学生をインターンとして派遣する人材供給システムを構築。

社会情報学研究科院生 大学院理工学府院生

次世代モビリティ社会実装研究教育プログラム 産学官連携カリキュラム

材料 メカトロ 制御 IT・クラウド

画像認識

合意形成 法律

政策 交通 行政

次世代モビリティ社会実装研究センター

産学連携RA インターン

共同研究講座

自治体

連携企業

研究開発法人

大学院 理工学府

社会情報学研究科

人材供給システムの構築

「次世代モビリティ社会実装研究センター」における人材育成（１） — 学生教育 —

センター内に次世代モビリティ開発・社会実装に携わる若手研究者・企業技術者・自治体職員を対象にした「次世代モビリティ開発人材養成講座」を開設。

大学に加えてコンソーシアム協議会の研究開発法人，自治体，企業等から講師を招いて「座学」と「実習」により高度研究者・技術者・行政担当者を養成。

大学院理工学府の教員と研究開発法人・企業研究者を講師とした技術開発に関する科目及び社会情報学研究科の教員と自治体職員を講師とした社会実装に関する科目を提供。

講座を修了した高度研究者・技術者・行政担当者が講師となって講座を担当する人材循環システムを構築。

自治体職員 企業技術者

次世代モビリティ開発人材養成講座

次世代モビリティ技術開発に関する「座学」と「実習｝

合意形成などの社会実装に関する「座学」と「実習」

次世代モビリティ社会実装研究センター

高度技術者

共同研究講座

自治体

連携企業

研究開発法人

「次世代モビリティ社会実装研究センター」における人材育成（２） — 社会人教育 —

行政担当者

大学院 理工学府

社会情報学研究科

人材循環システムの構築

若手研究者

高度研究者

展示物１ 低速電動バス「MAYU]

JST社会技術研究開発センターのプロジェクト「地域力による脱温暖化と未来の街―桐生の構築」の一環で、群馬大学次世代EV研究会の技術シーズを活用して製作したバスと二人乗りEV。

地域の観光や高齢者に優しい公共交通、子供たちの環境教育などに活用されている。

地域の自然エネルギーと組み合わせて充電し、世界遺産等の観光地の周遊や、高齢者の比率が高い地域あるいは島しょ部での移動手段として期待できる。

展示物２ 二人乗り低速EV

←MAYUの運用開始式 （伝統的建築群保存地域指定記念式典にて） 群馬県知事と桐生市長も参加

→ 八木節祭りパレード

桐生市内伝統的建築群保存地域での運行試験

2012年7月14日 ナンバー取得

低速電動バスeCOM-8（愛称：MAYU）

大学×桐生高校SSH×小学校 MAYUを教材として高校生が小学校で模擬授業

大学・ 地域企業

高校生

小学生

2015年桐生高校SSH

地域の企業・教育委員会と協力したMAYUの活用

産学官民連携で子供から高齢者まで地域丸ごと活性化

高齢者地域での運行による地域コミュニティの活性化

外出や外食・買い物が増えて、人と話す機会が増えた方が多い ⇒ MAYUがコミュニティを活性化

2015年度：群馬大と桐生市で運行試験を実施

群馬県内各地域への展開

前橋市フラワーパーク周辺

群馬県みどり市「花桃祭り」

群馬県みなかみ町、谷川岳一ノ倉沢を走る低速バス （みなかみ町議会HPより）

社会実装研究を通して地域情報を収集

地域の活性化策を提案

次世代モビリティの国内各地域・海外への展開

eCOM-piyo 長崎県/五島市（2台）

マレーシア（3台）

マレーシアでも導入

マレーシアのマハティール元首相が銀座で試乗

社会実装研究を通して地域の新産業を創出

群馬県/桐生市（4台）

市内観光、MAYUで結婚式も

群馬県/みなかみ町（2台）

谷川岳での観光利用

富山県/ 宇奈月温泉（3台）

温泉街での観光利用

群馬県/玉村町（1台）

市内観光、県立女子大と協働

ローカルイノベーション：群馬から世界へ

展示物３ 自律走行ロボット

自ら環境を認識し行動するロボット。 カメラ、レーザレンジファインダ、ジャイロスコープなどを

装備し、人間の介在を必要とせずに特定の物体の発見、目的地への移動などのタスクを遂行することができる。

自律走行ロボットの競技会「つくばチャレンジ2014」で完走。

展示物４ 水に浮く発泡アルミニウム

比重が1よりも小さい発泡アルミニウム。 水に浮く超軽量な金属素材として注目されている。 自動車・鉄道関係等の軽量化と衝撃安全性向上を両立

できる部材。 省エネルギーを指向した次世代モビリティに利用できる。

「つくばチャレンジ2014」に出場し完走 つくばチャレンジ[Real World Robot Challenge (RWRC)]は、自ら考え行動するロボット（自律ロボット）が、実際に人が生活する街の中で、速度を競うのではなく、『安全かつ確実に動く』ことを目指す技術 チャレンジ。

スタートからゴールまで約１.5kmの距離を自律的に走行する。

途中に設けられたエリアに居る特定の服装をした５人を見つけることも課題に入っている。

つくばチャレンジ2014出走50台中 予選突破（トライアル達成） 16台 このうち2台が本学のロボット（写真右と左）。 本選完走（課題達成） ４台 このうち１台が本学のロボット（写真左）走行距離２.２km 。

予選突破（トライアル達成） 本選完走（課題達成）

水に浮く“超”軽量アルミニウムの開発

Al板

発泡剤

Al板

発泡剤 加熱発泡

摩擦攪拌接合（ＦＳＷ）利用 ◎高生産性 ◎低コスト ◎高機能化

自動車部材への適用例

低高

歩行者

低強度部で衝撃吸収

車・物

高

高強度部で衝撃吸収

薄肉緻密材との組合せが容易 ◎軽量性 ◎高剛性

サンドイッチパネル ポーラス充填パイプ

傾斜機能化（ヘテロ構造） ◎複数特性両立 ◎変形制御

強度

高

低

高

高耐食

高強度