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201211A03AID 2012-263 オフィスのイキイキを 維持するコツ オフィスのイキイキを維持するコツ ファシリティキーパー VOL.2 ファシリティキーパー VOL.2 http://www.kokuyo-furniture.co.jp/

オフィスのイキイキを 維持するコツオフィスをいつまでも 最適化するポイント 社長の思いを全社員が語れる オフィスを運営維持する際に、ルールをつくりマニュアル化

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Page 1: オフィスのイキイキを 維持するコツオフィスをいつまでも 最適化するポイント 社長の思いを全社員が語れる オフィスを運営維持する際に、ルールをつくりマニュアル化

201211A03AID

2012-263

オフィスのイキイキを維持するコツ

オフィスのイキイキを維持するコツ

ファシリティキーパー VOL.2

ファシリティキーパー VOL.2

http://www.kokuyo-furniture.co.jp/

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INDEX

P.1~2

目 次

はじめに はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

P.3~4

オフィスをいつまでも最適化するポイント社長の思いを全社員が語れる

P.5~10

事例

「カルビー株式会社」

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

P.11~16

事例

「京都機械工具株式会社」

P.17~20

事例

「東京海上日動システムズ株式会社」

P.21~22おわりに

はじめに

オフィス継続のために大切なこと

みなさんのオフィスでは社員の表情はイキイキしていますか?

世代間の交流や部門を越えたコミュニケーションは自然とおこなわれていますか?

そのオフィスがいいオフィスか、よくないオフィスなのかを判断するときは、

オフィス環境やインテリアを見るのではなく

社員の表情を見ると分かるといわれます。

社員がイキイキと元気に働けるオフィスを維持するには

どのようにすればいいのでしょうか。

私たちは自ら積極的にオフィス環境を改善し、社員が活き活きと働ける場を

長期的に維持し続けている人を『ファシリティキーパー』と名づけ、

その活動や特徴を取り上げています。

今回も、いつまでも活き活きしたオフィスを継続させるコツを

事例を通して紹介します。

社員はイキイキしていますか?

1 2

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オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

オフィスを運営維持する際に、ルールをつくりマニュアル化

して社員に説明会をおこなったとしても、それだけでスムー

ズな運営ができるわけではありません。社員が自発的に取

り組む気持ちになれるような、気軽さと共通の目的意識

や、自分にとってのメリットを感じさせることがなければ全

社員の協力は得ることができません。

いつまでも使い勝手のいいオフィスにするために、社員が

同じ思いや目的意識をもつことが大きな力となります。現

状がどのような状態でどこに向かおうとしているのか、課題

は何かを見えるようにして、そこで働く社員同士が同じ思

いを持つためにも、取り組み内容や、お互いのことを見え

る化することは重要です。

そのような活き活きオフィスを維持している事例を紹介しますPLAN

DO

SEE

【計画】

【運営】

【評価】

社員の気軽で積極的な協力が得られる方法をとる

取組みや課題を常に見える化する

オフィスを上手く維持している人はどのようなことを意識して取り組んでいるのでしょうか。

ファシリティキーパーのヒアリングから得られた共通点を拾い上げ、

オフィスを社員にとって使いやすくいつまでも活き活きとした環境に維持するコツをまとめています。

常に最適な状態で維持できるオフィスの調査を継続していますが、

左ページの3つのポイント以外にも共通する大事なことがありました。

それは、社員がイキイキと元気に働いている会社は「社長の思いを全社員が語れる」というものでした。

トップの思いを共有しているからこそ、日々の行動や人との関わり方に活力や、

やりがいが反映しているようです。ここでは計画(PLAN)、運営(DO)、評価(SEE)の視点で

捉えた3つのポイントで説明したいと思います。

(一般的にはPLAN・DO・CHECK・ACTIONの

サイクルで説明することも多いですが、

ここでは少し単純化したPLAN・DO・SEEで考えていきます)

オフィス計画をはじめる時には、オフィスをつくることだ

けを目的にしてしまいがちです。当初描いたとおりのオフ

ィスが出来たとしても、変化の激しい外部環境のもとで

は、オフィス空間を変更せざるをえない状況に陥ること

がよく発生します。当初の段階から、環境が変わるとい

うことを前提において計画することが大切です。

環境が変わることを前提として計画する

3 4

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

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カルビー株式会社

カルビーは1949年の創立以来、おいしさと楽しさを創造して

人々の健やかなくらしに貢献するために自然の恵みを活かした、

商品・サービスを提供している企業です。

2009年にオフィスを移転し3年が経過した現在のオフィス運用の状況について、

人事総務部の松田様にお話を伺いました。

PLAN

DO

SEEビジョンを浸透させて社員の気持ちをひとつにする

社員をかき混ぜるためのフリーアドレス計画

行動が習慣化するまで徹底する

社員がトップと対話できる機会を頻繁に持つ

3

1

2

4

事 例

カルビー㈱ 人事総務部松田俊英様

新オフィス=イノベーションを生みだすフィールド

オフィスリニューアル時(2009年竣工時)のコンセプトは?

2009年6月カルビー創立60周年を機に、新生カルビーを目指し新会長・新社長のもとで経営体制を刷新。

あわせてオフィス改革にも取組みました。移転前のオフィスの課題は「分断化された本社機能を統合させ、

部門ごとのカベを取り払い、社内外コラボレーションの活性化を図ることが急務」というものでした。

新オフィスは次世代に向けたスタートを切る象徴として位置づけられ、

オフィスコンセプトは「イノベーションを生みだすフィールド“Calbee Innovative Field”」と設定されました。

ビジョンとゴールの共有が、自立的な行動を促す

社内外コミュニケーションを活性化するフィールド

カルビーマインドを浸透させるフィールド

イノベーションの意欲を促進するフィールド

5 6

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

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PLAN

DO

SEE

オフィス環境を維持する意識を社員全員が持つように、移転前から「丸の内5か条」という働き方のルールを社内で設定しています。

「1.机・椅子・床の上には何も残すな!」では、オフィス環境維持の担当者が夕方の定時後にデスクや椅子の上にモノが置かれて

いればすべて廃棄するという活動を計画していましたが、オフィスの使い方についての事前の認識が浸透していたので、オフィス

環境のチェックはしましたが、実際に何も残っていない状態が当初~現在まで継続しています。移転時から月一度の全員での

清掃は継続して行っています。「5.挨拶はしっかりと!」では、フリーアドレスで他部門の様々な人と隣で座るようになるので、

コミュニケーションのキッカケとして特に意識して徹底した内容です。

行動が習慣化するまで徹底する

2

丸の内5か条

机・椅子・床の上には何も残すな!

執務席での食事は厳禁!

張り紙厳禁!

オフィスはキレイに! 挨拶はしっかりと!

1 2 3

4 5

PLAN

DO

SEE

カルビー株式会社事 例

部門間のコミュニケーション活性化を図るために移転計画当初からフリーアドレスが検討されていました。

ところがフリーアドレスは席が自由といっても座る場所が固定化したり毎日同じような顔ぶれが集まるなどの弊害が起こりがちです。

それを解消する打ち手として“ダーツシステム”というパソコンのくじびきで席を決めるしくみを導入しました。

まずは仕事のタイプを「個人ワーク」「コミュニケーション」「集中」の中から選び、

次に業務時間を「2時間」「4時間」「午前中」などから選択します。

そうするとパソコンがランダムに座る席を指定してくれます。こうすることで毎日違った人の隣に座ることができるようになるのです。

社員をかき混ぜるためのフリーアドレス計画

1

ダーツシステム

個人ワーク

コミュニケーション

集 中

1時間 1.5時間

2時間 3時間

4時間 午前中

※「集中」は、最高2時間

7 8

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

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ビジョン

カルビー株式会社事 例

顧客・取引先から、次に従業員とその家族から、そしてコミュニティから、最後に株主から尊敬され、賞賛され、そして愛される会社になる

PLAN

DO

SEE

組織が大きくなるほど社長の思いを社員に伝えたり、社員の改善要望を経営サイドが吸い上げることが難しくなりがちです。

カルビーでは社員と会長・社長が直接対話できる機会を頻繁に持つようにしています。

「タウンホール・ミーティング」は、経営トップが全国の社員と意見交換する機会として、夏と冬の年2回実施しています。

「松塾」は、カルビーのDNAや将来のビジョンを会長と社員が討議する場として毎月1回土曜日に開催されています。

また、役員専用の個室は設けずに執務スペースの中央に壁の無いオープンな役員席を設置しているので、

役員と社員との気軽な交流が日常的に自然に行われています。

タウンホール・ミーティング

社員がトップと対話できる機会を頻繁に持つ

3

松塾

PLAN

DO

SEE

ビジョンとゴールを社員に示し社内のベクトルを一つにすることは、

経営者にとって最も重要なことと言えるでしょう。

企業が大事にすべきステークホルダー(利害関係者)との

関わり方をビジョンとして掲げています。

この指とまれ!

ビジョンを浸透させて社員の気持ちをひとつにする

4

4.5ヶ月という短期間のオフィス移転プロジェクトでしたが、

共有すべきビジョンと社内プロジェクトの皆様の権限が明確で

あったので、スムーズに取組むことができました。既存の概念を

捨てて新しいワークスタイルに変わることを念頭に、環境で

人の行動が自然と変わるようなオフィスづくりを心掛けました。

知恵や価値を生みだす新たな交流を促進するために、働い

ているワーカーの表情が自然と見えるR形状のメイン通路や

毎日違う人と一緒に座ることのできるフリーアドレスを計画し、

接客スペースは新たな関わりを生みだすための多層的な空間

を計画しました。私たちにとっても、新生カルビー様の変革に

関わることができたことはすばらしい経験でした。

オフィスデザイナーの視点

オフィスのプロジェクトマネジメントとオフィスデザインを担当したデザイナーの今井英之にオフィスプランニングに対する思いを聞きました。

コクヨファニチャー株式会社スペースソリューション本部 第1部グループリーダー今井英之

9 10

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

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京都機械工具株式会社事 例

京都機械工具株式会社(KTC)のものづくり技術館は、

京都市郊外にあります。2002年に完成したこのオフィスは、

翌2003年の日経ニューオフィス賞経済産業大臣賞を受賞しています。

オフィス移転から10年が経過した現在のオフィス運用の状況について

総務部長の竹内様にお話を伺いました。

PLAN

DO

SEE

部門を越えたコミュニケーションを活性化する空間プラン

あたり前を愚直に繰り返す

全社員がメンテナンスに参加する

お客様や社員の声を取り入れるしくみを持つ

4

3

1

2

京都機械工具㈱ 総務部 部長竹内昇様

シンプルなルールを習慣化することで“最適”を継続できる KTCのグローバルな情報発信拠点づくり

オフィスリニューアル時(2002年竣工時)のコンセプトは?

移転前は営業と開発は別棟で分散していましたが、現在は同じオフィス内に統合されて

他部門の人とも交流できる環境となりました。

社内だけでなくお客様、マスコミ、パートナー等とのコミュニケーション活性化を目的とした体験型ショールーム、オフィス、

工場を一体化し、世界に向けた情報受発信拠点として活用されています。

CS・5S活動による社員の意識改革

積極的なエンドユーザーとの情報交換

11 12

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

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現在の執務スペース

京都機械工具株式会社事 例

思索的な開発ゾーン

同一フロア内のコミュニケーションスペース

情熱的な営業ゾーン

PLAN

DO

SEE

PLAN

DO

SEE

営業(真赤な情熱的な営業ゾーン)・開発(青の思索的な開発ゾーン)が吹き抜けの空間をはさみ、

同一フロアに同居することで活発な情報のキャッチボールができるオフィス空間をプランニングしました。

また、それぞれのオフィスは家具を動かさずに人が動いて組織変更に対応する「ユニバーサルプラン」を採用しています。

更に自席は決まっていますが個人ワゴンを設置していないので、ちょっとした組織の組み換えにも即時対応が可能となっています。

部門を越えたコミュニケーションを活性化する空間プラン

1

10年経過した現在でもオープン当時のクリーンな状態が維持されています。

社内で徹底されているのは5S「整理・整頓・清掃・清潔・躾」と、3定「定位置・定方向・定量」の考え方です。

難しいルールをいろいろ作るのではなく、シンプルであたり前のことを愚直に、ちゃんとやることの大切さを全社員が共有しています。

あたり前を愚直に繰り返す

2

定方向

定位置

定 量

3定の徹底

清 潔

清 掃

整 頓

整 理

5Sの徹底

ユニバーサルプランを採用した執務スペース

13 14

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

Page 9: オフィスのイキイキを 維持するコツオフィスをいつまでも 最適化するポイント 社長の思いを全社員が語れる オフィスを運営維持する際に、ルールをつくりマニュアル化

京都機械工具株式会社事 例

PLAN

DO

SEE

KTCのものづくり技術館の屋上には、庭園があります。オフィスや工場で働く全社員が

5人単位のグループを編成し、屋上のメンテナンスを順番で担当しています。

5~10月は16時から30分間、屋上の庭の手入れを行う時間に、また庭の手入れの後17時までの30分間、冷たい飲み物を

会社が提供し、グループメンバーの交流の時間にあてています。

全社員がメンテナンスに参加する

3

ものづくり技術館には、毎年3000名以上のお客様が見学に訪れ、オープン以来のお客様は、80か国39,000人となっています。

また、ショールームには若手社員からの提案で、ガレージをイメージしたモデルスペースを作りました。お客様とのダイレクトな意見

交換を行うことで、新たな市場であるガレージライフ(サンデーメカニック市場)に向けての新製品アイデアも生まれています。

オフィス・工場ともにお客様をお迎えすることで5S・3定の維持向上が図られています。

お客様や社員の声を取り入れるしくみを持つ

4

竣工時の屋上庭園

現在の屋上庭園 現在のショールーム世界から来訪されたお客様の国旗を

掲げています全社員が屋上のメンテナンスを担当

竣工時のショールーム

PLAN

DO

SEE

ガレージのモデルスペース

15 16

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

Page 10: オフィスのイキイキを 維持するコツオフィスをいつまでも 最適化するポイント 社長の思いを全社員が語れる オフィスを運営維持する際に、ルールをつくりマニュアル化

社内SNS(   )が社員をつなぎ、自主的な行動を促す

東京海上日動システムズ株式会社事 例

東京海上日動システムズは2004年、東京海上日動火災保険、東京海上日

動あんしん生命保険、東京海上日動フィナンシャル生命保険等の東京海

上グループのIT戦略を支える中核企業として誕生しました。グループ内の

情報システムの企画・提案・設計・開発・保守・運用を担っています。ワーク

スタイル改革の取り組みについて、プロジェクトを推進して現在もオフィス

運営に携わられている、総務部プラクティショナーの山下郁美様、

損害システムデザイン部デザイナーの

高橋利宏様、谷岸大輔様にお話を伺いました。

PLAN

DO

SEE

フリーレイアウトオフィスで変化に柔軟に対応する

社内SNSで組織を越えて社員がつながる

フューチャーセンターで通常の会議では解決しにくい課題を議論する

3

1

2

東京海上日動システムズ㈱ 総務部山下郁美様

損害システムデザイン部高橋利宏様

損害システムデザイン部谷岸大輔様

障がい者も含めた社員がワクワクしながら働ける“Waku Waku Workstyle Office”

オフィス完成時(2010年1月竣工)のコンセプトは?

合併時に社員の意識調査を実施したところ「指示待ち社員が多く、組織の縦割り意識が強い」という結果が出ました。

このことに危機感を持ち「社員のやりがいを最大限発揮でき、社会に貢献できる会社づくり」を経営課題として掲げ、

ワークスタイル改革委員会を立ち上げました。

メンター・メンティ制度を導入するなど社員の自主性を引き出すと共に、社員同士の横方向の連携を促す仕組みづくりに

取り組みました。また「CSRは社員のやりがい向上につながる」という考えに基づき法定雇用率にこだわらず、

より高い障がい者雇用率を目指しています。

*メンター : メンティの支援者、アドバイザー。こころの師としての立場。*メンティ : 知識や経験の少ない人(指導される人)

オフィス全体 フューチャーセンター スマイル・カフェ

フリーレイアウトオフィス

フューチャーセンター

スマイル・カフェ&オフィスサービス

ソーシャル・ネットワーキング・サービス

*プラクティショナー : プロジェクトの中核メンバー として、担当業務における高い技術や深い 知識を通じて目標達成に貢献する人

17 18

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

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フューチャーセンター

東京海上日動システムズ株式会社事 例

本社オフィスの一角に、“フューチャーセンター”と呼ばれる通常の会議室にはないファシリティを設えた空間を用意しました。

コンセプトは「裃(かみしも)を脱いで議論できる場」です。ここでは自由な雰囲気の中で、日頃の職場では解決しにくい問題を

協調的かつ創造的に議論することができます。そして社内ファシリテーター育成の場にもなっています。

社内SNSで組織を越えて社員がつながる

フューチャーセンターで通常の会議では解決しにくい課題を議論する

2 3

PLAN

DO

SEE

フリーレイアウト・オフィス

PLAN

DO

SEE

PLAN

DO

SEE

フェイス・ツー・フェイスをベースに始まったコミュニティ活動を、

より活発にするツールとして2007年6月に社内SNSの利用を

始めました。これらの活動は「いい会社にしたい」と思っている

社員が自由に参加できます。自分たちでオフィスをよりよく変え

ていく意識が高まっています。

フリーレイアウトオフィスで変化に柔軟に対応する

1

「人がレイアウトに合わせるのではなく、レイアウトを人に合

わせる」というコンセプト「フリーレイアウト・オフィス」という考

え方を社員だけで計画、作成しました。レイアウト変更が簡単

に行えるようにデスクはキャスター付です。省スペースが目的

ではないのでデスクは1人1席用意されています。その結果、

下町のようなにぎやかで活気のある執務スペースになってい

ます。フリーレイアウトの効果を最大限発揮するためにパソコ

ンは全てノート型に変更しレスペーパー化も推進しています。

社内SNS画面

19 20

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社

Page 12: オフィスのイキイキを 維持するコツオフィスをいつまでも 最適化するポイント 社長の思いを全社員が語れる オフィスを運営維持する際に、ルールをつくりマニュアル化

おわりに

皆さんにとってオフィスとはどのような場所でしょうか?

「流れ作業の仕事をこなす工場のようなもの」「チーム

ワークの運動場のようなもの」「競争に勝つための戦場

のようなもの」いろいろな解釈ができるでしょう。コクヨの

黒田暲之助名誉会長は「オフィスは畑の土のようなもの

だ」と語っています。

畑の土は野菜や果物など人が生活するための糧を生み

出すために存在しています。畑の土が悪いとどんなに

いい種を植えても育てることができません。畑の土は一度

つくればそれでいいというのではなく、よりよい状態を

維持するために常に耕し水をやり、日照を考慮して手入

れをしておく必要があります。

オフィスは良い人材を育て新しい価値を生み出すために

存在しています。働く環境が悪いとどんなに優秀な人が

入社しても成果をあげることができません。一度リニュー

アルすれば終わりではなく、常に働く人が成長し、情報

共有やコミュニケーションがしやすい環境を維持するため

に手入れをしておく必要があります。

“カルチャー”という言葉はもともと“耕す”という意味を

持っています。企業独自の文化(カルチャー)をつくる

役割をになっているのがファシリティーキーパーです。

コクヨファニチャーでは皆さんのオフィスづくりや働き方がより良いものとなるために、様々なお手伝いをさせていただいています。お気軽にお声かけください。

オフィスは畑の土

編集:コクヨファニチャー株式会社 スペースソリューション本部ソリューション企画部 一色俊秀

オフィスのイキイキを維持するコツ

21 22

はじめに

オフィスをいつまでも最適化するポイント

社長の思いを全社員が語れる

カルビー株式会社

おわりに

事 例

京都機械工具株式会社

東京海上日動システムズ株式会社