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福祉サービス第三者評価 評価結果報告書 横浜市原宿保育園 平成 26 年 2 月 12 日 株式会社 フィールズ

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福祉サービス第三者評価

評価結果報告書

横浜市原宿保育園

平成 26年 2月 12日

株式会社 フィールズ

1

評価結果総括

■ 評価方法 ................................................... 2

■ 総合評価 ................................................... 3

■ 評価領域ごとの特記事項 ................................. 6

人権の尊重

意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

サービスマネジメントシステムの確立

地域との交流、連携

運営上の透明性の確保と継続性

職員の資質向上

分類別評価結果

■ 利用者本人の尊重 ...............................10

■ サービスの実施内容 .............................13

■ 地域支援機能 ...................................18

■ 開かれた運営 ...................................19

■ 人材育成、援助技術の向上 .......................20

■ 経営管理 .......................................21

利用者本人調査

■ 利用者本人調査結果 .............................23

家族アンケート結果

■ アンケートの概要 ...............................25

■ アンケート結果 .................................26

事業者コメント

■ 事業者からのコメント ...........................31

2

評価結果総括

法 人 名 横浜市

事業所名 横浜市原宿保育園

施設長名 園長 齊藤 昌子

評価方法

自己評価

実施期間 平成 25年 9月 24日~平成 25年 10月 25日

実施方法 職員全員が協議して自己評価を実施し、最後に園としてまとめた。

評価調査員による評価

実 施 日 平成 25年 12月 11日、平成 25年 12月 18日

実施方法 評価調査者 2名が保育園に訪問して、現地確認、資料調査及びヒアリングを行い

実施した。

利用者家族アンケート

実施期間 平成 25年 10月 1日~平成 25年 11月 11日

実施方法 利用者の全家族へ配布し、返送は直接家族より評価機関に郵送してもらった。

利用者本人調査

実 施 日 平成 25年 12月 11日、平成 25年 12月 18日

実施方法 訪問調査時にクラス見学、散歩同行や食事を通して観察にて行った。

3

総合評価 (評価結果についての講評)

[施設の概要]

原宿保育園はJR戸塚駅からバスで約 15分「横浜医療センター前」下車、徒歩約 10分の住宅地

の中にあります。大きな団地と住宅に囲まれ、遠くに富士山を望む静かで落ち着いた環境です。1974

年に開設し、長く大切に使ってきた園舎を昨年増改築しました。定員は 1歳児から 5歳児までの 66

名となっています。「すべての子どもたちが、自分を「かけがえのない存在」と感じ、自信を持って

生きていかれるような保育を目指します。」を保育理念としています。園目標に「仲間とともに育つ

子ども、自分で考え行動できる子ども、豊かな心をもつ子ども」を掲げています。

≪優れている点≫

1.環境を整えて、家庭的な雰囲気の中で優しさや思いやりが育つように取り組んでいます

保育現場の知恵を集め設計した新園舎や園庭を使いこなし、保育の活動は一層の充実を見せていま

す。総園児数が65名前後という家庭的な環境のなかで、新園舎の建設に向けて「子どもたちが伸び

やかに思い切り遊べるようにするにはどうしたらいいか?」など幾つかのテーマを挙げ、綿密な打ち

合わせを繰り返し、園舎、園庭の設計図ができました。

新園舎は、どの年齢の子どもにも安全な園庭遊び、戸外遊びを保障し、同時に室内での保育活動の

幅を広げました。昨年まで1、2歳児は同室での保育を基本としていましたが、新園舎となり2歳児

保育室が独立しました。1歳児、2歳児ともに今まで以上に落ち着くことができ、トラブルは全くと

言っていいほどなくなりました。4、5歳児の保育室は、低いロッカーとゲート、パーティションを

上手に配置し、お互いの活動の姿が見えるようにしたことで、時には真似したり、時にはライバルや

兄弟のような雰囲気になったりと、年齢の違う子どもたちが刺激し合って生き生きと過ごしています。

夏には3、4、5歳児の保育室を仕切るパーティションを外し、一緒に過ごす機会を作ることで、年

齢別保育では体験できない刺激を受けて、9月には驚く程成長した子どもたちの姿を見ることができ

ています。

保育士は、子どもたちが本来持っている「自分でやりたい気持ち」を応援し、頑張りを見つけて褒

めることを大切にしています。日々の保育の中で、子どもたちと丁寧に関わり、変化のある園生活か

ら優しさや思いやり、意欲が育つように、保育の環境を整えています。

2.戸外遊びを積極的に行い、身体能力を伸ばし感性豊かな成長につなげています

天気のいい日や夕方の時間、子どもたちは園の隣にある広い三角広場に出かけ、サッカーやドッチ

ボール、リレーなどで思い切り体を動かしています。園の周囲には散歩に適した公園がいくつもあり

ます。足の力のついてきた子どもたちは、園から距離のある公園に出かけています。大小の滑り台や

成長に応じた固定遊具、丸太渡りやアスレチック式の遊具に挑戦できる場所や、つかまり立ちの子ど

もでも安全な芝生のある公園もあります。1歳児も、園の周囲の高低差のある散歩コースで戸外活動

を楽しみ、距離を伸ばしてどんどん体力をつけています。

園庭は、子どもたちが力いっぱい自分を表現でき、思い切り遊べる環境です。遠くに富士山を眺め

ることができる園庭で、どろんこ遊びや、自然とふれあいながら、子どもたちが園庭遊びに夢中にな

っています。園庭の一角の斜面遊び、木登り、2輪スクーターなどは保育士との「遊びの約束事」を

守って遊んでいます。子どもたちは、手を大きく伸ばしたり思い切り走ったりすることで、体を自分

4

でコントロールする力を身につけています。

一方で、室内では音楽に合わせ、いろいろな動物に変身するリズム遊びや、年齢にあった運動遊び

に取り組んでいます。元気な掛け声に合わせて体を動かす 1 歳児、2歳児は徐々に集中力をつけ、

幼児では最後まであきらめない心や挑戦する心、機敏性や敏捷性、集団でのルールなども自然に身に

つけています。

3.職員間の良好なコミュニケーションと連携を保育活動に活かしています

園の規模がそれほど大きくないメリットを最大限に活かしており、毎日の申し送りや日々の情報共

有は丁寧に行っています。子ども一人ひとりの発達の状況、生活環境や日々の働きかけなど職員が共

有しやすい環境です。職員間のコミュ二ケーションが自然に図られ、経験豊かな保育士が連携良く保

育に取り組む姿を、随所に見ることができます。

食育活動の展開では、栽培や調理保育の具体化に調理師と保育士が力を合わせて取り組んでいます。

保育室の玩具の入れ替えや、おもちゃを手作りする過程でも、保育士は協力し合っており、子どもの

発達を引き出す玩具がたくさん手作りされています。4歳児は保育士のアイデアで保育室の隅にドレ

スコーナーを作りました。新人職員として入職し先輩職員について1年間学んだ5歳児の担任は、多

くの職員からアドバイスを貰い保育に臨んでいます。

3歳、4歳、5歳児のクラスでは、日々の読み聞かせで出会った絵本から一冊を取り上げ、ごっこ

遊びに発展させ、役割を交代して遊び、それぞれの子どもが役になりきって楽しんだあとに、発表の

機会を持ちました。絵本に出会った感動を発表会で表現する喜びにつなげていく保育も、保育士の連

携から生まれました。毎日の保育の中で、発見したり感じる心を育て、子どもたちが様々な体験がで

きるように保育士が知恵を出し合っています。アドバイスし合うオープンな雰囲気と職員間の良好な

コミュニケーションは、子どもに寄り添った保育の実践につながっています。

4.地域の子育て家庭への支援事業を実施し、子どもたちと地域との関わりを大切にしています

地域との深い絆づくりに力を入れ、園は地域の子育てを支援するためにさまざまな事業を主催して

います。施設開放として園庭開放、プール開放、ランチ交流を実施し、交流保育は年8回(運動会、

どろんこ遊び、七夕の集い、シャボン玉遊び、一緒にお散歩、やきいも、新年の集い、保育園で遊ぼ

う)行っており、多くの参加者が園を訪ねています。育児講座「子どもとママの歯の健康」は定員を

上回る14組の親子が参加し、絵本を読んで様々な感情体験した後に歯磨き講座に繋げ、参加の保護

者から感謝の言葉が多く聞かれました。同じく育児講座の「絵本の読み聞かせ」も好評でした。

子育て支援は園内に留まらず、地域子育て支援の拠点に、園長、保育士が出向いて実施する出前保

育で育児相談は、地域の子育て世代への情報提供に大きな役割を果たしています。

区の児童委員が開催するグループ、赤ちゃん教室、地域子育て支援グループなどにも保育士が参加

しており、地域支援に園は手応えを感じています。園の隣の三角広場に集まる地域の高齢者との交流

や、年長児の特別養護老人ホームとの交流も定期的に実施しており、園児が訪問し、得意の歌や創作

劇を披露しています。老人ホームから貰ったメロンの苗を大事に育て、収穫したメロンの写真を送っ

て感謝の気持ちを伝え、高齢者との交流は更に深まっています。敬老の日には近隣の老人サークルの

方々を招待し、年長児が肩揉みし、歌を唄い、手作りの梅干のプレゼントをしたり交流関係を築いて

います。

5

≪改善することが期待される事項≫

1.保護者への働きかけや情報提供に、さらなる工夫を期待します

入園時の保護者会では園としての取り組みを説明する機会を持ち、園だよりなどで随時連絡してい

ます。常に丁寧な説明を試み、保護者とのコミュニケーションには力を入れています。個人面談の実

施、懇談会の開催、送迎時の会話や、連絡帳・クラスノートの活用、写真の掲示など、様々な手段を

講じています。

しかしこの度の第三者評価保護者アンケートでも少数の保護者ではありますが、「園外活動の内容

が具体的に分からない」などの意見があります。今後は、更に保護者への働きかけや情報提供方法を

を検討して、理解してもらえる手段などについて新たな工夫が期待されます。

6

評価領域ごとの特記事項

Ⅰ. 人権の尊重

① 保育理念は「全ての子ども達が自分を“かけがいのない存在”と感じ、自信を持って生きて行か

れるような保育を目指します」としています。保育方針は「一人一人が健やかに心地よく生活し、

生き生きと活動を楽しみ、豊かな心を育む保育を実践します」で、園の目標を「仲間と共に育つ

子ども」「自分で考え 行動できる子ども」「豊かな心を持つ子ども」と定めています。更に、保

育者の保育姿勢として「保育者が豊かな感性を持ち、温かい言葉で、子ども達が安心できる保育

をする」等、具体的な心構えを述べています。

② 児童票等の個人情報が含まれる書類は鍵のかかる書庫に保管し、書類をクラスに置く場合も、鍵

付きの引き出し等に置き、持出し禁止も職員間で徹底しています。園が撮影した写真等を公開す

る際には保護者の了解を得ています。個人情報の載っている保護者配布物はウォールポケットで

はなく手渡しています。パソコンはセキュリティーの鍵を付け、個人情報のファイルにはパスワ

ードをかけています。

③ 保育士は、子どもたちの「自分でやりたい気持ち」を見守り、頑張りを見つけて褒める言葉を大

切にしたいと考えています。子どもの気持ちを汲み取り、個別の対応の実施で、心に寄り添える

ようにしています。禁止の言葉は避け、子どもに話しかける際には、穏やかで分かりやすい言葉

を選ぶようにしています。無意識に性差による固定観念で保育していないかについても職員間で

注意し合っています。保護者からの相談も、面談中は札を下げるなど、プライバシーへの配慮を

徹底しています。

④ 虐待については市の「対応マニュアル」や「児童虐待対策プロジェクト」の資料によって園内研

修を実施しています。早期発見や対応のポイントを職員は常に認識しています。虐待が明白にな

った場合や疑わしいケースを発見した時は地区担当の保健師と連絡を取り合って対応する体制

が出来ています。入園児に限らず園庭開放や、遊びに来る子どもの様子にも気を配り、必要に応

じて地区担当の保健師と連絡を取るようにしています。

2. 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

① 保育士は、自由遊びと一斉活動の時間をバランス良く盛り込んだ月案、週日案を立て、子どもた

ちが満足して遊びこめるようにしています。子どもたちが誘い合って遊ぶゴッコ遊びや、年齢や

成長発達段階に応じたルールを学べるゲームなども計画に組み込んでいます。好きな絵本から遊

びを発展させ、劇ごっこで発表の機会を作るなど、子どもの自由な発想を保育に取り入れていま

す。一日園で過ごす中で、変化のある生活から意欲が育つように、保育士が子どもの成長に合わ

せた援助で自主性を育てています。

② 給食会議では、食材の大きさや切り方、飲み込みへの配慮、味付け、調理法などについて職員が

活発に意見交換しています。調理師は子どもたちの喫食状況を確認し、豊富な声かけから、子ど

もたちの嗜好を把握しています。午睡の際は遮光カーテンを閉め、静かな環境のもとで自然に眠

りにつけるようにしています。トイレトレーニングは、個々の発達状況に合わせ、保護者と連携

しながら柔軟に取り組んでいます。基本的な生活習慣の獲得が無理なく進められるように配慮し、

それぞれの子どもの進み具合については担任以外の保育士も把握しています。

③ 朝夕の自由遊びの時間や長時間保育の時間は、異年齢の子どもが一緒に過ごす時間となっており、

子どもたちの間にいい関係性が出来て、いろいろな子と遊べるように環境設定に配慮しています。

給食、散歩、公園遊びや夏のプール遊びなど、日常的に年齢の違う子どもたちが関わる機会は多

く、小さい子への思いやりや、人を慕う心が芽生え、多面的な成長が見られています。お互いに

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刺激を受け、助け合い、学び合う姿が見られます。

3. サービスマネジメントシステムの確立

① 年間指導計画は保育課程・保育方針に基づいて作成しています。毎月のカリキュラム会議では、

指導計画について検討し、月間の指導計画に反映しています。いずれも柔軟性を持たせた指導計

画を作成しています。保護者には年度始めのクラス懇談会で説明し、毎月の園だよりやクラスだ

よりでもねらいを伝えています。

② 健康管理に関するマニュアルがあり、園児の健康管理、SIDS 防止、保育園での与薬等が定めら

れています。子どもの発達状況や予防接種の記録、健康診断結果、毎月の身体測定の記録は成長

グラフとして健康台帳に記入して管理し、測定結果を記入した身体測定カードを保護者に渡して

います。子どもの既往症は入園面接の時に確認し、年度途中にかかった感染症や受けた予防接種

についても、各クラスの一覧表に記入して管理しています。

③ 登園時には、保護者と健康面について話し健康状態の把握に努め、口頭と引き継ぎノートで関わ

る保育士全員が把握できるようにしています。体調のすぐれない子は午前睡を勧めるなど、ゆっ

くり休める環境を作っています。嘱託医の先生との連携は充分で、アドバイスを貰える体制が出

来ています。「感染予防マニュアル」として「嘔吐物処理マニュアル」があり、各クラスに嘔吐

物処理セットを常備しています。園舎全体に掃除が行き届き、清潔が保たれています。汚物処理

や害虫駆除、手指の消毒にも気を配っています。各クラスには空気清浄機を置き、玩具の消毒は

毎日実施しています。厨房の衛生管理は、こども青少年局のマニュアルに沿って実施しています。

調理員と職員は衛生管理講習に参加しています。特にノロウイルスの発生しやすい時期等では、

感染症予防対策を入念に実施しています。

④ 事故や災害時の対応を纏めた安全管理関連のファイルを所定の場所に置き、職員全員に周知して

います。地震対策として、靴箱、ロッカーを作り付けにし、家具等の転倒防止に十分配慮してお

り、窓には飛散防止フィルムを貼っています。事故発生時、事故対応時の職員の動きは明確にな

っており、電話番号ファイル、連絡網、緊急連絡先一覧表を事務室に置いています。電話の傍に

は病院一覧表と緊急時連絡手順書もあります。怪我などが起きた場合は保育日誌の特記事項に記

録しており、怪我・ヒヤリハット状況報告書についても保育日誌に綴じ、ミーティングでも取り

上げて職員全員に周知しています。各クラス担任は毎日安全点検を実施し、日誌に綴じてある安

全管理点検表にチェックを記入しています。園庭、遊具、鉄棒、砂場などの他に、門、玄関、階

段、ベランダなどの安全点検を励行しています。

⑤ 年間計画「平成 25 年度避難訓練計画表」に沿って、毎月狙いを定めて避難訓練を実施していま

す。時間や想定を変え、様々なパターンに対応できるようにしています。年1回大規模地震に伴

う地域防災拠点への避難や保護者の引取り訓練を実施しています。長時間保育の時間帯も訓練を

実施しています。区からの防災無線も常備されています。防災リュック、大人用のヘルメット、

子ども用の防災頭巾はすぐ使えるようになっています。

⑥ 不審者対応訓練を年3回実施しています。様々な事象を想定し対応策をまとめ、職員が確実に理

解しています。不審者侵入時に子どもたちが速やかに逃げ、集まるための合言葉を用意していま

す。警備会社への連絡体制も完備しています。外部からの侵入者防止のため門扉は電子錠による

ロックがかかるようにしており、開錠時間が明確になっています。園庭開放利用の方には、利用

者名簿を記入してもらい、子どもの名札つけを行っています。入口にはカメラ付きインターホン

を設置しています。

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4. 地域との交流・連携

① 子どもたちは園の周囲にある公園に散歩に出かけ、行き交う地域の方々と挨拶しています。近

隣保育園との定期的交流活動、近隣小学校との交流もあります。高齢者施設への訪問も盛んで、

得意の歌や劇を披露し喜ばれています。

② 地域の子育てを支援するために園はさまざまな事業を主催しています。施設開放として、園庭

開放、プール開放、ランチ交流、交流保育(年8回、運動会、どろんこ遊び、七夕の集い、シ

ャボン玉遊び、一緒にお散歩、やきいも、新年の集い、保育園で遊ぼう)を実施しています。

開催約1ヶ月前にはポスター掲示やチラシ配布で案内し、横浜市の「はぴねすぽっと」、区の

ホームページにも掲載して参加を呼びかけています。支援事業参加者にアンケートをお願いし、

地域や子育て世代のニーズや意見・希望の把握に努め、次回の企画に活かしています。

③ 年2回の育児講座(子どもとママの歯の健康、親子で楽しむ絵本)は好評で、参加希望者数は

回を追うごとに増えています。「子どもとママの歯の健康」は定員を上回る14組の親子が参

加し、絵本を読んで様々な感情体験した後に歯磨き講座に繋げ「出来るようになった」とママ

からの感謝の言葉が多く聞かれました。「絵本の読み聞かせ」も好評でした。

④ 子育て支援は園内に留まらず、地域子育て支援の拠点に、園長、保育士が出向いて、出前保育

を実施しています。区の児童委員が開催する支援グループ、赤ちゃん教室、地域子育て支援グ

ループなどにも保育士が参加し、地域ケアプラザの育児支援担当との交流会にも出席していま

す。出前保育は子育て世代等への情報提供に大きな役割を果たしています。園の歩道側に看板

が付いたこともあり、改築後は交流が更に進み、地域支援には手応えを感じています。

5. 運営上の透明性の確保と継続性

① 園のパンフレットには園目標、保育姿勢を記載し、保護者全員に配付している「保育園のしお

り」にも、保育園の概要、一日の流れなどと共に、保育理念、保育方針、園目標、保育姿勢を

明記しています。各クラスの保護者の目に触れる場所に園目標、保育姿勢、クラス目標を掲示

し、入園説明会ではパワーポイントを使って保育の方針を説明し懇談会は保護者の参加しやす

い時間帯に開催しています。改築に伴い園舎内外の掲示スペースを増やしました。保護者アン

ケートの実施、意見箱設置、懇談会など、保護者の意見を聞く機会を多く設けています。

② その日の子どもの様子を1、2歳児クラスまではノートの連絡帳、幼児はクラスノートで保護

者に伝えています。連絡帳には食事の摂取量や睡眠の様子を細かく記入しています。行事や日

常の保育の様子を記録として保育士が写真撮影し、それらを掲示して保護者に情報提供してい

ます。給食のサンプルケースを置き、レシピも提供しています。毎月の園だよりには「クラス

のまど」として各クラスのエピソードを掲載しています

6. 職員の資質向上の促進

① 横浜市の定める配置基準に基づき、障害児の受入れ状況を考慮した職員配置をとっています。

保育所の理念・方針は、今回の増改築にあたって、園長を中心に職員全員で検討し策定したも

ので、職員の理解は深まっています。理念・方針の実践に向け、園長は年間数回にわたり職員

一人ひとりと面談を行い「人事考課制度」に基づいて助言などを行い「目標の設定、達成度の

評価」を通じて職員を育成しています。新人職員の育成にはトレーナー制度を設け、計画的に

実施しています。

9

② 園内の研修計画の立案は主任の業務とし、横浜市が定める「保育士人材育成ビジョン」にて示

された内容に沿って職員の研修計画を作成し、月ごとに担当職員を決めて開催しています。園

外研修には当面の保育に支障の無い範囲で積極的参加を奨励し、受講者は報告書を作成し、ミ

ーティングや会議の場で報告・共有しています。園内研修には流行時期を配慮したノロウイル

ス対策や救命救急、不法侵入者対策等を研修しています。

③ 非常勤職員には業務マニュアルとして「原宿保育園のアルバイトの手引き」を配付し、業務に

ついては、保育士との組み合わせや担当クラスに配慮しています。園内研修についても無理の

ない時間に職員と一緒に参加しています。会議への参加、各クラスの保育内容及び園全体の課

題の検討等、職員と同じ立場で情報を共有しています。

④ 平成 25 年度より本格実施となった「保育士の自己評価制度」により自己評価を実施していま

す。自己評価は、市のこども青少年局が定める項目と判定基準に従って「A、B、C、」評価

し、考察から自己の反省点を次年度に反映しています。園長は一人ひとりの自己評価を確認し

助言を行っています。保育所としての自己評価や課題のとりまとめは、年度末に提出される職

員の自己評価を全職員参加の職員会議で話し合い、保護者アンケートの結果も参考にして園全

体の課題抽出や改善策の検討を行っています。今年度は第三者評価の受審に向け全員が関わっ

て自己評価を実施しており、その結果は公表する予定にしています。

10

分類別評価結果 (および理由)

※ ひょう太マークは各項目において下記の水準をあらわしています。また、各項目ごとにひょう太の数の理由のコメントがあります

3つ:高い水準にある 2つ:一定の水準にある 1つ:改善すべき点がある

Ⅰ 利用者本人の尊重

① 保育理念には「全ての子ども達が自分を“かけがいのない存在”と感じ、自信を持って生きて

行かれるような保育を目指します」を掲げています。保育方針は「一人一人が健やかに心地よ

く生活し、生き生きと活動を楽しみ、豊かな心を育む保育を実践します」としており、園の目

標を「仲間と共に育つ子ども」「自分で考え 行動できる子ども」「豊かな心を持つ子ども」と

定めています。更に、保育者の保育姿勢として「保育者が豊かな感性を持ち、温かい言葉で、

子ども達が安心できる保育をする」等、具体的な心構えを明確にしています。

② 保育課程は、園の保育理念、保育方針、保育目標、保育姿勢を念頭に置いて作成しています。

年齢ごとに「保育所・保育指針」示された発達過程や保育の内容をふまえ、発達の特徴を捉え、

養護及び教育の面から年齢に応じた成長の狙いを定めた上で策定しています。保育理念、保育

方針、保育目標等の策定や見直しにあたっては、地域の特性「園周辺の自然環境」「地域施設

との交流」「住民の地域性」を考慮しています。それらは「保育園のしおり」に掲載すると共

に、入園説明会や懇談会でパワーポイントを使用し園長が説明しています。

③ 各年齢の年間指導計画は、保育課程・保育方針に基づいて作成しており、季節ごとの行事を通

じて養護(生命の保持と情緒の安定)、教育的側面(健康、人間関係、環境、言葉、表現)に

加え、食育、異年齢への配慮を含めています。月間の指導計画は、毎月のカリキュラム会議で

作成しています。保育士は「子どもの仕草による気持ちの表現」や「眼で見て理解できる絵や

文字による表現」を良く観察し計画作成に反映しています。幼児クラスの子ども達とは相談し

ながら活動を進めており、柔軟性を持たせながら指導計画を運用しています。

① 入園前に面談を実施しています。保護者の記入した「児童票」「健康台帳」「入園前面接表(1、

2歳のみ)」などを確認しながら、複数の保育士が面談することで、保護者の疑問に答え、園で

の対応を説明しています。保育士は子どもの様子をよく観察し、児童票に記載された生育暦や

家庭の状況、健康面、アレルギーの有無等保育に必要な情報を把握しています。面談にて把握

した情報はファイルに集約し、いつでも確認できるようにしています。年度当初のカリキュラ

ム会議で面接模様を報告し、職員間で共有すると共にその後の保育に活かしています。

② 新入園児の短縮保育(ならし保育)の実施については、保護者とよく相談し、個別に対応して

います。保護者にはその必要性の理解をしてもらい実施しています。保護者と担任保育士の連

絡を密にし、子どもの状況や保護者の家庭状況を考慮して実施しています。タオルや人形など

の馴染みの品を持っての登園も相談に応じています。

③ 保育園と家庭との生活の連続性に配慮し、2 歳までは保護者との連絡ノートを用いて、体調、

体温、食事、睡眠、排便、等の様子を伝えています。在園児への配慮として、なるべく保育士

の一人は持ち上がりとする他、「入園、進級の集い」を開催し、在園児から新入園児に「おめ

でとう」の挨拶をし、喜び合っています。

Ⅰ-1 保育方針の共通理解と保育計画等の作成

Ⅰ-2 子どもの発達や状況に応じた適切な援助の実施

11

④ 保育過程に基づき年齢ごとに年間指導計画、月間指導計画、週案、日案を作成しています。日

常の保育を通じて振り返りを行い、それぞれの評価欄を使用して評価結果を記録しています。

指導計画の評価や変更にあたっては、職員全員が参加する会議で検討しています。

① 保育開設から 38年が経過し、長年の懸案であった増改築工事が平成 25年 3月に完成したとこ

ろです。園舎は広く収納も増え、北側の広いベランダが有効に活用出来るようになりました。

地域交流を考慮した部屋「どんぐりの部屋」を用意し、24時間の換気機能、空気清浄機と加湿

器の一体型を導入しています。春には園庭の見事な桜、夏には子ども用のプールと紫外線防止

の大きなテントを貼るなど、随所に見られる保育士の工夫で快適な保育環境となっています。

② 保育室を仕切るパーティションを開閉し、部屋の大きさを変えて活動に広がりを持たせたり、

単独の保育室で年齢に相応しい絵画造形活動をするなど、工夫しています。プール開放参加の

地域の親子が使いやすいように、園庭から直接利用できるトイレを配置しています。地域交流

の拠点にしたいと考え作った多目的室(どんぐりの部屋)は、園舎からも入れますが、園舎を

通らなくても直接部屋に入れるように設計しました。今後はこの多目的室「どんぐりの部屋」

の活用が楽しみです。

③ 沐浴設備及び温水シャワー付きのプールが有ります。毎日清掃を行い、清潔に保たれています。

乳児クラスのテラスでの水遊びにはホースで温水を引いて使用できる様にしています。園庭の

地域開放の際は、利用者が園庭からでも利用し易い様トイレとシャワーが 設置されています。

④ 子どもの様子を見て高月齢児、低月齢児などの二つのグループに分けて保育することもありま

す。食べる・寝るなどの機能別の空間を作って保育室を活用することもあります。全クラスの

年間計画には「異年齢保育計画」が設定されており、この計画に沿って交流を実施しています。

① 3 歳未満児については個別指導計画を作成しています。3 歳以上児でも必要な子どもについて

は個別の指導計画を作成しています。療育センターに相談し、センターの助言を取り入れ作成

しています。個別の指導計画については日常の保育の中で、子どもの発達状況に合わせ柔軟に

変更・見直しを実施しています。特に配慮を必要とする子どもについては保育日誌に別紙を付

けて特記事項を記入するなどし、関係機関とも相談しながら、丁寧に保育を進めています。保

護者とは個別面談時や送迎時に情報を共有する他、療育センターの巡回相談の後には面談する

こともあります。

② 保育所児童保育要録は横浜市が定める様式で作成し、関係する小学校へ送付しています。児童

票や健康台帳などの個人記録は鍵付の書庫に保管しています。これらの書類は必要な時に職員

が閲覧できるようにしています。進級時には記録を基に一人ひとりについて引き継ぎをしてい

ます。

① 特に配慮を要する子どもの受け入れ方針については「保育園のしおり」に掲載しています。入

園を希望する方には2日間の体験保育を実施するなど受け入れには十分な配慮を実施し、福祉

保健センターとも相談の上、最終的には保護者が選択することとしています。既に受け入れて

いる子どもの個々のケースについては、カリキュラム会議やクラスミーティング等で情報を共

有しています。統合保育に関する最新情報について職員は園外研修に参加し、伝達研修も実施

しています。

Ⅰ-3快適な施設環境の確保

Ⅰ-4一人ひとりの子どもに個別に対応する努力

Ⅰ-5保育上、特に配慮を要する子どもへの取り組み

12

② この度の増改築で、園舎は段差のないバリアフリーとなり、障害者・障害児用にスロープ、手

すり、トイレを完備しています。障害児保育については地域療育センターとも連携をとりなが

ら、適切な対応が取れる体制が出来ています。また、支援が必要だと想定される子どもについ

ても保護者と相談の上、専門機関につなげ、個別に指導計画をたてています。障害児保育にあ

たっては「ノーマライゼーション」の精神に基づいて「共に育ち合う事の大切さ」を日々実感

しながら、保育士が支援にあたっています。

③ 虐待については市の「対応マニュアル」や「児童虐待対策プロジェクト」の資料によって園内

研修を実施し、早期発見や対応のポイントを職員は認識しています。虐待が明白になった場合

や疑わしいケースを発見した時は地区担当の保健師と連絡を取り合って対応する体制が出来

ています。入園児に限らず園庭開放の際、遊びに来る親子の様子にも気を配り、必要があれば

地区担当の保健師と連絡をとる事としています。在園児のうちで、何日もお休みが続くなど、

気になる子どもについては、保護者支援も合わせて保健師に連絡するようにしています。

④ アレルギー疾患のある子どもの食事については、かかりつけ医の指示書を提出してもらい、担

任、調理士、園長が除去する食材について確認しています。年度初めに職員全員で確認し合う

ほか、変更点や経緯を確実に申し送りしています。配膳時には特に注意を払い、最終確認とし

て複数の職員が声掛けし、目視点検も実施することにしています。食事のトレーの名札は一人

ひとり色別にし、クラス名、氏名、個人マーク、除去内容を記入して、誤配食の無い様に十分

配慮しています。

⑤ 外国籍の子どもが在園しており、保護者の考えや生活習慣を尊重して対応しています。保護者

と連絡ノートを使用し、漢字には平仮名をふって分り易くしています。園だよりや掲示物など

の内容については個別にお知らせする等の配慮をしています。

① 要望・苦情の受付担当者は「園長」と定めています。苦情解決のための仕組みについては「保

育園のしおり」に、利用者、苦情受付担当者、第三者委員及び横浜市福祉調整委員事務局等の

関係者が明記されています。第三者委員の名前と連絡先は廊下の壁に掲示されており、すぐ下

には保護者用の意見箱が設置されています。自分では意見が表示できない保護者に対しては年

度末に保護者アンケートを実施し、その内容を改善に繋げています。

② 要望や苦情を受付けた時の対応マニュアルは「市立保育所苦情解決システム(マニュアル)」に

よることとしています。苦情受付担当者(園長)は定期的に第三者委員との情報交換の場をもっ

ています。他園の情報も参考に持ち帰り、会議を通じて職員全体で共有しています。また第三

者委員を運動会などの園行事に招待し、保護者に向けた紹介や苦情解決の仕組み等を説明して

います。苦情の内容によっては第三者委員を含め、専門的な相談機関とも情報を共有し、解決

に向けた連携体制を整備します。過去の苦情・要望については処理簿に整理し、問題の解決に

活かしています。

Ⅰ-6苦情解決体制

13

Ⅱ サービスの実施内容

① 子どもの発達に応じたおもちゃを用意し、時期を見て入れ替えを実施しています。玩具やブロ

ック、絵本、パズル、ままごとセットなどを子どもたちの手の届くところに収納し、自由に選

んで使えるようにしています。糊や鉛筆、クレヨン、ハサミ、画用紙などの教材も年齢に合っ

た出し方をしています。保育室の環境構成には特に力を入れており、乳児では、探索活動や歩

行動線に合わせた玩具棚の配置、ゆったりくつろげるカーペットスペースの活用、手作りの温

かさを感じる装飾など、常に発達を捉えた工夫をしています。乳児の保育室には3cm以内の玩

具は置いていません。幼児では個人用の粘土、道具箱を用意しています。

② 各保育室には子どもたちの年齢に合わせた保育士手作りの玩具を数多く用意しています。手先

の器用さを養うボタンハメ、スナップ、色々な素材の布を引っ張り出してその触感を体験する

玩具、チェーリングを指先でつまんで入れたり出したりすることで目と手を対応させて遊ぶ玩

具、着せ替え人形、お手玉、手作りマラカスなど五感を刺激する玩具など、子どもの発達を引

き出す玩具がたくさん手作りされています。パーティションや衝立、マットなどを活用してコ

ーナーを作り、子どもたちがほっとできる場所を作っています。4 歳児、5 歳児の部屋は、自

由に行き来できるオープンスペースの環境を確保し、保育内容によって大きい集団、小さい集

団を作るなど、一斉活動にも工夫を凝らしています。夏はパーティションを外し 3、4、5歳児

が一緒に過ごす機会も作っています。

③ 保育士は、自由遊びと一斉活動の時間をバランス良く盛り込んだ月案、週日案を立て、子ども

たちが満足して遊べるようにしています。子どもたちが誘い合って遊ぶゴッコ遊びや、年齢や

成長発達段階に応じたルールを学べるゲームなども組み込んでいます。好きな絵本から遊びを

発展させ劇ごっこで発表の機会を作るなど、子どもの自由な発想を保育に取り入れています。

一日園で過ごす中で、変化のある生活から意欲が育つように、保育士が子どもの成長に合わせ

た援助で、主体性や自主性を育てています。天気のいい日には、園の隣にある三角広場や公園

に散歩に出かけ体を動かしています。大小の滑り台や成長に応じた固定遊具、丸太渡りやアス

レチック式の遊具に挑戦できる場所もあります。つかまり立ちの子どもでも安全な芝生の公園

もあります。途中にはアップダウンのある道や交通量の多い道路もあり、保育士が連携し、安

全に十分に配慮しています。積極的な園外活動は、子どもたちの会話を生み、公園の一角や団

地内の花壇の木々や草花は季節を感じたり、交通安全のルールや横断歩道の渡り方などを学び、

社会性を育てる場にもなっています。

④ 園庭の畑や保育室前のプランターで、年齢ごと(1歳児:なす・メロン、2歳児:さつまいも・

枝豆・かぼちゃ、3歳児:おくら・ピーマン、4歳児:インゲン・きゅうり、5歳児:落花生・

とうもろこし・じゃがいも)に栽培しています。子どもたちは畝を作り、苗を植えて、水やり、

草取りをして、植物が成長する様子を観察しています。栽培では、来年の 4歳時の為に 5歳児

が種を用意するなど、継続を意識した取り組みもあります。金魚、カブトムシ、メダカ、かた

つむりの飼育体験もあり、植物や生き物についての子どもたちの気づきも大切にしています。

⑤ 子どもたちの制作物を大切にしています。保護者に見てもらえるように作品を掲示し子どもの

気持ちを大切にしています。散歩先で拾った木の実や落ち葉、弦などを使った制作や、自由な

発想で描く絵画、調理室からもらった空き箱を使った工作などの取り組みでは、保育士が子ど

もの表情や心の動きを感じ取って、感想を伝えたり、アドバイスしています。子どもたちの発

想が発展し、感じる心を育て、感性を磨く保育に繋げています。4、5歳児は年間カリキュラム

に沿って、子どもたちにとって多様な体験につながる機会を確保しています。

⑥ 保育現場の知恵で設計された新園舎や園庭を使いこなし、保育の活動は一層の充実を見せてい

ます。園庭の斜面で遊ぶときは保育士を呼んで「遊びの約束事」を守ることになっています。

Ⅱ-1保育内容【遊び】

14

木登りは登って良い木と枝が決まっています。2 輪スクーターなどの使い方も子どもたちはよ

く理解しています。毎年 4月には年長クラスの子どもが小さい子どもたちを連れて「僕たちが

守ってきた約束を教えます」と、ジャングルジムや園庭遊具の使い方などを伝えています。日

本の伝承遊びや、コマ、ケンパ、けん玉なども盛んに行われています。総園児数が 65 名前後

という家庭的な環境のなかで子どもたちが伸びやかに思い切り遊べるように、保育士が配慮し

ています。

⑦ 朝夕の自由遊びの時間や長時間保育の時間は、異年齢の子どもが一緒に過ごす時間となり、子

どもたちの間にいい関係性ができ、いろいろな子と遊べるように環境設定に配慮しています。

給食、散歩、公園遊びや夏のプール遊びなど、日常的に年齢の違う子どもたちが関わる機会は

多く、年長児は午睡の前に小さい子どもたちの部屋を自発的に訪問しお手伝いをしています。

年齢の壁を越えた交流が随所に見られ、小さい子への思いやりや、人を慕う心が芽生え、多面

的な成長が見られています。お互いに刺激を受け、助け合い、学び合う姿が見られます。子ど

も同士のトラブルについては、ヒヤリハットに記録するなどして、園内研修やカリキュラム会

議などで話し合う機会を作り、情報の共有に努め改善策を検討しています。喧嘩では、子ども

の成長に応じた仲直りの援助をしており、子ども同士の関わりを育てるようにしています。噛

みつきやひっかきも現在は見られませんが、事象が確認されたときは速やかに対応することと

しています。

① 子どもたちが楽しく食事できるようにしています。一人ひとりに合わせて、食べる前に担任が

量を調節し、途中で様子を見ておかわりを勧めたりしています。食器や箸、スプーン、フォー

クも、子どもが使いやすい安全な物を用意しています。食事のマナーについては月案に盛り込

んでいます。保育士が食文化・伝統行事などを話し、お正月には手作りおせち料理を実際に見

せるなど、食への興味を誘っています。クリスマス会、お別れパーティー、誕生会、などの行

事ではテーブルに花を飾り、盛りつけに工夫し楽しい雰囲気を演出しています。

② 給食会議では、食材の大きさや切り方、飲み込みへの配慮、味付け、調理法などについて職員

が活発に意見交換しており、調理師は速やかに対応しています。毎日の職員ミーティングでも

給食に関する報告・検討を項目に入れており、早く確実な対応が取れる体制が出来ています。

献立作りでは、多くの食材に出会ってもらうことを目標に、季節感豊かなバランスのいい食事

になるように、市の献立検討会議に状況や意見を出しています。調理師や調理担当は子どもた

ちの喫食状況を確認し、豊富な声かけから、子どもたちの嗜好を把握しています。その日の体

調に合わせた食事提供も実施しています。

③ 綿密な計画を立て、一年を通して積極的に食育に取り組んでいます。子どもたちは年齢に応じ

て調理の下ごしらえや、おやつクッキングなどを楽しんでいます。枝付き枝豆やそら豆などを

実際に触れ、玉ねぎの皮むきやカレーの食材を実際に触ってみるなど、体験からイメージを膨

らませ、意欲や関心を持てるようにしています。切干大根、梅干作りにも挑戦しています。畑

やプランターで収穫した野菜を給食で食べる機会は、子どもたちの食へ興味を膨らませていま

す。今年度は収穫したじゃがいもをポテトサラダにして皆で食べる経験をしました。調理師は

調理室横のホワイトボードとマグネットを活用し栄養素の大切さを伝えています。また、老人

ホームで貰った苗を育てメロンを収穫するなど、子どもたちはたくさんの体験を重ねています。

④ 午睡の際は遮光カーテンを閉め、扇風機、エアコン、空気清浄機、加湿器などで空調管理に配

慮し、静かな環境のもとで自然に眠りにつけるようにしています。1歳児は 15分に 1回呼吸チ

ェックを行い個人別に記録しています。2 歳以上児でも必要な子どもには呼吸チェックを実施

しています。子どもの顔色や、布団が顔に覆い被さっていないかなども確認しています。午睡

時に保育士が保育室を離れることはありません。眠れない子や早く起きた子どもに午睡を強要

することはせず、子ども一人ひとりの生活リズムに合わせた午睡になるようにしています。5

Ⅱ-1保育内容【生活】

15

歳児は、就学に向けて徐々に午睡をなくし静かな遊びを設定しています。

⑤ 基本的な生活習慣の獲得が無理なく進められるように配慮しています。乳児は個々のタイミン

グを見てトイレに連れて行くなど、トイレトレーニングは個々の発達状況に合わせて柔軟に取

り組んでいます。明るく清潔なトイレは、マット、便座カバーや職員手作りのパーティション

を置き、嫌なイメージが湧かないようにしています。送迎時の保護者との会話や連絡帳、時に

は時間を取って面談しながら急がず子どもに合った進め方をしています。その様子を担任は主

任に報告しており、それぞれの子どもの基本的な生活習慣の獲得については担任以外の保育士

も把握しています。

① 年間保健計画に沿って各クラスで確認しながら保育活動を実施しています。健康管理に関する

マニュアルがあり、園児の健康管理、SIDS防止、保育園での与薬等が定められています。子ど

もの発達状況や予防接種の記録、健康診断結果、毎月の身体測定の記録は成長グラフとして健

康台帳に記入して管理しています。また、測定結果を記入した身体測定カードを保護者に渡し

ています。健康診断時に、保護者から嘱託医に聞きたいことがある場合は聞き、嘱託医からの

アドバイスを保護者に報告しています。

② 子どもの既往症は入園面接の時に確認し、ミーティングや会議で報告し、園全体で把握してい

ます。年度途中にかかった感染症や受けた予防接種についても、各クラスの一覧表に記入して

管理しています。登園時には、保護者と健康面について話し健康状態を把握に努めています。

長時間保育に移る時は口頭と引き継ぎノートで体調を伝えています。体調のすぐれない子は午

前睡を勧めるなど、ゆっくり休める環境を作っています。嘱託医の先生と連携は充分でアドバ

イスを貰える体制が出来ています。

③ 歯科健診は年1回行い、その結果は保護者に知らせています。食後の歯磨きは年齢に合わせて

実施しています。1歳児は歌や絵本で歯磨きの大切さを伝え、2歳児は座って歯ブラシを持っ

て磨き、保育士が仕上げをしています。年長児は毎年歯科検診時に歯磨き指導(赤染め体験な

ど)を実施し、正しいやり方の理解を深めています。

④ 感染症マニュアルは事務室と各クラスに置いて活用しています。保育中に子どもが感染症を発

症した時には、掲示板にて「その日全体の感染症と罹患人数」を知らせています。職員はミー

ティングや回覧で速やかに情報を共有し、迅速の対応するようにしています。感染症の疑いが

ある子どもや発熱に場合は、事務室で体を休めるようにして蔓延防止に努めています。

① 保育室の床や玩具、トイレや沐浴室の清掃は清掃マニュアルに基づき職員が交代で行い、チェ

ックシートに記録しています。玩具の消毒は毎日実施しています。「感染予防マニュアル」と

して「嘔吐物処理マニュアル」があり、各クラスに嘔吐物処理セットを常備しています。

② 園舎全体に掃除が行きとどき、清潔が保たれた環境です。汚物を処理する時は手袋を使用し、

手指の消毒にも気を配っています。害虫駆除も計画的に実施しています。各クラスには空気清

浄機を置き、空気の入れ替えもこまめに実施しています。

③ 厨房の衛生管理は、こども青少年局のマニュアルに沿って実施しています。中心温度(85℃以

上1分)を守り給食日誌に記録しています。調理員と職員は衛生管理講習に参加しています。

特にノロウイルスの発生しやすい時期等では、感染症予防対策を入念に実施しています。

Ⅱ-2健康管理・衛生管理・安全管理【健康管理】

Ⅱ-2健康管理・衛生管理・安全管理【衛生管理】

16

① 事故や災害時の対応を纏めた安全管理関連のファイルを所定の場所に置き、職員全員に周知し

ています。地震対策として、靴箱、ロッカーを作り付けにし、家具等の転倒防止に十分配慮し、

窓には飛散防止フィルムを貼っています。事故発生時、事故対応時の職員の動きは明確になっ

ており、電話番号ファイル、連絡網、緊急連絡先一覧表を事務室に掲示しています。電話の傍

には病院一覧表と緊急時連絡手順書もあります。

② 年間計画「平成 25年度避難訓練計画表」に沿って、毎月狙いを定めて避難訓練を実施してい

ます。時間や想定を変え、様々なパターンに対応できるようにしています。年 1回大規模地震

に伴う地域防災拠点への避難や保護者の引取り訓練を実施しています。長時間保育の時間帯も

訓練を実施しています。戸塚区からの防災無線も常備されています。幼児クラス 2つ、乳児ク

ラス 1つの防災リュック、各クラスに大人用のヘルメット、子ども用の防災頭巾があり、すぐ

使えるようになっています。

③ 事故、怪我が起きた場合は保育日誌の特記事項に記録しており、怪我・ヒヤリハット状況報告

書につても保育日誌に綴じ、ミーティングでも取り上げて職員全員に周知しています。各クラ

ス担任は毎日安全点検を実施し、日誌に綴じてある安全管理点検表にチェックを記入していま

す。園庭、遊具、鉄棒、砂場などの他に、門、玄関、階段、ベランダなどの安全点検を励行し

ています。

④ 不審者対応訓練を年 3回実施し、様々な事象を想定し対応策をまとめ、職員が認識しています。

不審者侵入時に子どもたちが速やかに逃げ、集まるための合言葉を用意しています。警備会社

への連絡体制も完備しています。外部からの侵入者防止のため門扉は電子錠によるロックがか

かるようにしており、開錠時間が明確になっています。園庭開放利用の方には、利用者名簿を

記入してもらい、子どもの名札つけを行っています。入口にはカメラ付きインターホンを設置

しています。

① 保育士全員が、区の人権研修を受講しており参加者の伝達研修も実施しています。また、人権

の尊重に関連する新聞記事などの情報を回覧したり、園内研修やカリキュラム会議等で職員が

検討する機会があります。アルバイト雇用時や実習生、ボランティアのオリエンテーション時

にも伝えています。

② 保育士は、子どもたち本来の姿である「自分でやりたい気持ち」を見守り、頑張りを見つけて

褒める言葉を大切にしたいと考えています。子どもたちそれぞれの気持ちを聞けるように、心

に寄り添えるようにしています。禁止の言葉は避け、子どもに話しかける際には、穏やかで分

かりやすい言葉を選ぶように心掛け、声のトーンにも気を配っています。常に「きれいな言葉」

を意識して使うように指導されていることもあり、保育士の言葉はとても綺麗です。お互いに

注意する機会もあります。

③ 児童票等の個人情報が含まれる書類は鍵のかかる書庫に保管しています。書類をクラスの置く

場合も、鍵付きの引き出し等に置き、持出し禁止も職員間で徹底しています。園が撮影した写

真等を公開する際には手紙か電話で保護者の了解を得ています。個人情報の載っている保護者

配布物はウォールポケットではなく手渡しています。パソコンはセキュリティーの鍵を付け、

個人情報のファイルにはパスワードをかけています。

④ 子どもが他の視線を意識せずにひとりで過ごせる場所を設定しています。移動可能なパーティ

ションやついたて、カーテンなども利用し一人になれる場所を確保しています。保育士と1対

1で話せる環境としては、予備室(ドングリの部屋)などを利用しています。

Ⅱ-2健康管理・衛生管理・安全管理【安全管理】

Ⅱ-3人権の尊重

17

⑤ 園からのお手紙には「父母」を使わず「保護者の皆様」「おうちの方」等にしており、兄弟も

「きょうだい」としています。子どもたちは性差について区別されることなく、行事を行ない、

役割を持っています。玩具なども性別関係なく使用できる環境です。グループ分けや順番を性

差で分けることもありません。また、無意識に性差による固定観念で保育していないか、職員

同士で声をかけ合っています。]

① 園のパンフレットには園目標、保育姿勢を記載しています。保護者全員に配付している「保育

園のしおり」にも、保育園の概要、一日の流れなどと共に、保育理念、保育方針、園目標、保

育姿勢を明記しています。各クラスの保護者の目に触れる場所に園目標、保育姿勢、クラス目

標を掲示しています。入園説明会ではパワーポイントを使い、保育の方針を説明し、保護者と

の連携を大切にしている事を伝えています。

② 懇談会は保護者の参加しやすように 2回(10時半、15時)開催しており、7割を超える参加率

です。クラスの年間目標やねらいを保育士からわかりやすい言葉を使って保護者に伝え、質問

にも丁寧に答えています。プロジェクターを使って、運動会やどろんこ遊び、給食など日常に

保育を見てもらっています。欠席の保護者には懇談会資料を渡しています。以前は園舎内外の

掲示が少なめでしたが、改築に伴い改善しました。年度末には保護者アンケートを実施し、意

見箱の設置、懇談会での会話など、保護者の意見を聞く機会を多く設けています。

③ その日の子どもの様子を 1、2 歳児クラスまでは個別の連絡帳、幼児はクラスノートで保護者

に伝えています。連絡帳には食事の摂取量や睡眠の様子を細かく記入し、保護者と綿密に連絡

をとっています。必要に応じて、お迎え時に担任が残って、直接口頭で保護者に伝えることも

あります。行事や日常の保育の様子を記録として保育士が写真撮影しており、それらを掲示し

て保護者に情報提供しています。食に関する情報提供にも努めており、給食のサンプルケース

を置き、調理しやすい人気のメニューのレシピを提供しています。

④ 毎月の園だよりには園長からの言葉に加え、行事予定、お知らせとお願い等の他、「クラスの

まど」として毎月のクラスごとのねらいや、各クラスの保育や長時間保育の様子、エピソード

を掲載しています。年間行事予定表は入園時と進級時に渡し、保護者の参加行事は早目に知ら

せています。

⑤ クラスごとに期間を決めて個人面談を実施していますが、要望があればいつでも可能です。保

育参観についても期間を設けず実施しています。保育参加も希望により自由です。保護者の相

談には、必ず複数の職員で対応し、「面談中」の表示プレートを出し、周囲を気にしないで話

せる環境を用意しています。相談内容は必要な場合は経過記録等に記載して、職員に周知し、

継続的な支援も実施しています。守秘義務にも十分配慮しています。

⑥ 保護者組織として保護者会があります。役員会などに園長・主任が参加し必要な打ち合わせや

意見交換を行い職員に伝えています。運動会、お楽しみ会時などの行事には、保護者が自主的

に企画参加する機会を作っています。芋掘り行事では、保護者の自主的なボランティアが参加

するなど、保護者と園、職員との関係も良好です。

Ⅱ-4保護者との交流・連携

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Ⅲ 地域支援機能

① 地域の子育てを支援するために園はさまざまな事業を主催しています。施設開放として、園庭

開放/火、水、木曜 10 時~12 時、プール開放 7~8 月、ランチ交流月/1~2 回、交流保育は

年 8回(運動会、どろんこ遊び、七夕の集い、シャボン玉遊び、一緒にお散歩、やきいも、新

年の集い、保育園で遊ぼう)実施しています。育児講座も年 2 回(子どもとママの歯の健康、

親子で楽しむ絵本)実施しています。参加希望者数は回を追うごとに増えています。

② 園の子育て支援の講座や、地域向け子育て支援策が参加希望の親子に判りやすく、参加しやす

いように、年間予定表を作成して配布しています。催し物の約 1ヶ月前には詳細をポスターや

チラシにして掲示し案内しています。また横浜市の「はぴねすぽっと」、区のホームページに

も掲載し、積極的に参加を呼びかけています。子育て支援事業の実施後は参加者にアンケート

をお願いし、地域や子育て世代のニーズや意見・希望の把握に努めています。把握したニーズ

は職員会議やミーティングで話し合い、次回の企画に活かしています。

③ 年 2回の育児講座は好評で、広報に案内が出るのを待って直ぐに申し込まれる方も多い状態で

す。「子どもとママの歯の健康」は定員を上回る 14組の親子が参加し、絵本を読んで様々な感

情体験した後に歯磨き講座に繋げ「出来るようになった」と保護者からの感謝の言葉が多く聞

かれました。「絵本の読み聞かせ」も好評でした。

④ 地域との深い絆づくりに力を入れています。子育て支援は園内に留まらず、地域子育て支援の

拠点に、園長、保育士が出向いて、出前保育を実施しています。区の児童委員が開催する「ど

んぐり」、赤ちゃん教室「ひよこ」、地域子育て支援グループ「きらきら」などにも保育士が参

加しており、地域ケアプラザの育児支援担当との交流会にも出席しています。出前保育の「離

乳食ワンポイントアドバイス」など、地域の子育て世代への情報提供に大きな役割を果たして

います。園の歩道側に看板が付いたこともあり、園の存在は誰もが知るところとなり、改築後

は交流が更に進み、地域支援には手応えを感じています。

① 園から地域住民への情報提供は、「広報よこはま地域版」、区ホームページなどで行っています。

区の地域子育て支援拠点の利用案内「とっとの芽」「とっとの芽つうしん」や、とつか子育て

応援ガイド「とことこまっぷ」などを置いて希望者に渡しています。「とっとの芽」ではイン

ターネットで情報提供をしています。地域ケアプラザの広報紙にも園の情報が掲載されること

があります。

② 園の外に向けた掲示板を設置し、ポスター掲示などで情報提供をしています。育児相談は月曜

日~金曜日の 9時半~12時まで実施しており、電話でも、来園でも可能です。予約なしでも受

け付けています。園長、主任が園庭開放、交流保育などに参加の保護者から相談を受けること

もあります。内容によっては継続しての支援も実施しており、より専門性の高い相談機関を紹

介することもあります。区内公立 5園の担当保育士が集まり、合同保育講座も開催しています。

Ⅲ-1地域のニーズに応じた子育て支援サービスの提供

Ⅲ-2保育園の専門性を活かした相談機能

19

③ 医療機関、療育センター、近隣の児童相談所など関係機関の一覧表を作成し、職員がいつでも

閲覧・確認できるようにしています。園児以外にも園庭開放の利用の子どもや保護者で気にな

る場合は区の保健師に連絡を取り、検診の様子を聞いたり、今後の検診で配慮してもらえるよ

うに配慮しています。区の保健師の定期的な来園もあり、密接に連携し情報を交換しています。

④ 支援ケースでは、地域療育センターに年 2回ずつ巡回相談に来てもらい、保育の相談援助法を

保育士が学んでいます。児童相談所、関連期間とのカンファレンスにも参加しており、区内保

育園の園長が集まり、様々な問題を話し合う会では、情報の交換に努めています。

Ⅳ 開かれた運営

① 園の隣の三角広場に集まるゲートボール、グランドゴルフに来る地域の高齢者と交流の機会を

持っています。以前に、プロ野球選手による野球教室が開催されたときは、地域の方々と一緒

に楽しみました。敬老の日には近隣の老人サークルの方々を招待し、年長児が肩揉みし、歌を

唄い、手作りの梅干のプレゼントをしました。

② 特別養護老人ホームを訪問し交流しています。園児が訪問し、得意の歌や創作劇を披露してい

ます。老人ホームからメロンの苗を貰い、子どもたちが大事に育てメロンを収穫しました。そ

の写真にお礼の手紙を添えて渡すなど、交流を続けています。運動会には地域の方を招待して

います。園児が描いたポスターを掲示して呼びかけています。

③ 区内の保育園の職員が打ち合わせをして、園児が楽しく交流できるような催し物も企画してい

ます。近隣の公立・私立保育園が集まり、年長児の運動会ごっこを開催するなど、交流の機会

を作っています。近隣保育園と公園で遊ぶ機会もあります。

④ 地域の親子に絵本の貸出をしています。保育園に隣接する学童保育所に夏のプール利用を呼び

かけています。園に隣接する三角広場で子どもたちが思い切り体を動かしています。散歩先で

は行き交う地域の方々と挨拶を交わし、触れ合いを大切にしています。

⑤ 園児が近隣小学校へ行く機会は多く、運動会は小学校の体育館を借りて実施しました。運動会

の予行練習参加、展示見学、1年生と 5年生の交流などがあります。

① 「保育園のしおり」に園目標、サービス内容、職員体制などの情報を掲載し、希望者にはいつ

でも配布しています。また、横浜市こども青少年局のインターネットサイト(ヨコハマはぴね

すぽっと)で保育方針、保育サービス概要などを公開しています。

② 入園希望者の問い合わせや見学は多く、主に園長または主任が対応しています。園パンフレッ

トや園見学者用の冊子(保育園のしおりから抜粋したもの)を渡し、園の特色や方針、サービ

スの内容等を説明し、質問にも答えています。見学はいつでも可能で、時間帯等は見学者の希

望に沿うようにしています。

Ⅳ-1保育園の地域開放・地域コミュニティへの働きかけ

Ⅳ-2サービス内容等に関する情報提供

20

① ボランティア受け入れためのマニュアルがあり、主任が担当となって、連絡調整やオリエンテ

ーションの実施、守秘義務や園での配慮事項の説明などを説明しています。

② ボランティアや実習生が入る時には事前に掲示やクラスノートで保護者に日程を知らせ、周知

を図っています。また、ボランティア終了時の感想文は職員に回覧しており、保育内容を見つ

め直すきっかけとなる意見が得られたケースもあります。

③ 実習生の受け入れに際してはオリエンテーションを実施し、マニュアルを利用して園の方針や

プライバシー保護などについて説明しています。実習プログラムの策定に際しては実習生の希

望も取り入れ、学びの効果が上がるよう調整しています。実習終了後は反省会を開いており、

保育士が見落としがちな子どもたちの違った一面に気付かされることもあります。

④ 地域の中学、高校の職業体験も計画的に受け入れています。中学校の職業体験は 1月に 3校計

15 名、8 月に 5 名、7 月には社協の「夏の福祉体験スクール」を受け入れました。男子学生も

多く、どのクラスに入りたいか希望を取っています。担当職員を決めて、朝から 16 時まで楽

しく過ごし、参加してよかったと思ってもらえるようにています。年 1回高校生の音楽サーク

ルも来園しています。

Ⅴ 人材育成・援助技術の向上

① 職員の配置については、横浜市の定める配置基準を基に、障害児の受入れ状況を考慮した人材

構成としています。保育所の理念・方針については、今回の増改築にあたって、園長を中心に

職員全員で検討し策定したもので有り、現行の保育理念・保育方針についての理解は深まって

います。理念・方針の実践に向け、園長は年間数回にわたり職員一人ひとりと面談を行い「人

事考課制度」に基づいて助言などを行い「目標の設定、達成度の評価」を通じて職員を育成し

ています。新人職員の育成にはトレーナー制度を設け、計画的に実施しています。

② 園内の研修計画の立案は主任の業務とし、横浜市が定める「保育士人材育成ビジョン」にて示

された内容に沿って職員の研修計画を作成し、月ごとに担当職員を決めて開催しています。園

外研修には当面の保育に支障の無い範囲で積極的参加を奨励し、受講者は研修内容の要点をま

とめた報告書を作成し、ミーティングや会議の場で報告・共有しています。園内研修にはノロ

ウイルス対策や救命救急、不法侵入者対策等があります。

③ 非常勤職員には業務マニュアルとして「原宿保育園のアルバイトの手引き」を配付しています。

非常勤職員の業務については、保育士との組み合わせや担当クラスに配慮し、園の情報や具体

的業務内容把握やミーティングへの参加により、情報が共有できる環境です。資質向上に向け

た園内研修には無理のない時間に職員と一緒に参加しています。会議への参加、各クラスの保

育内容及び園全体の課題の検討等、職員と同じ立場で情報を共有しています。

① 方針を受け、園長から示される年度の業務方針や年度目標に向けて、各職員は担当業務におけ

る仕事上の課題、実施スケジュール、目標等の設定を記入した自己申告書を作成し、園長と面

談しています。これらの目標は計画的に自己評価を行い、11月には実施状況を振り返り、3月

の面談と併せ、年に 3回園長との面談をしています。 この間、定期的な職員会議やミーティ

Ⅳ-3ボランティア・実習の受け入れ

Ⅴ-1職員の人材育成

Ⅴ-2職員の技術の向上

21

ングでは保護者の意見や思いも伝え合い、サービスの向上を目指しています。また、療育セン

ター・福祉保健センターなどの関係機関職員の来園を受け、子どもの保育状況を観察・指導・

助言を受ける機会を作っています。

② 平成 25 年度より本格実施となった「保育士の自己評価制度」により自己評価を実施していま

す。自己評価は、市の子ども少年局が定める項目と判定基準に従って「A、B、C、」にて自

己評価し、その考察を行い、自己の反省点を次年度に反映しています。園長は一人ひとりの自

己評価を確認し助言を行っています。

③ 保育所としての自己評価や課題のとりまとめは、年度末に提出される職員の自己評価を全職員

参加の職員会議で話し合い、保護者アンケートの結果も参考にして、保育理念・方針、及び年

度目標等に照らして園全体の課題抽出や改善策の検討を行っています。今年度は第三者評価の

受審に向け全員が関わって自己評価を実施しており、その結果は公表する予定にしています。

① 市が定めた「横浜保育士人材育成ビジョン」に基づき、職員には保育士経験年数別に、期待さ

れる役割や保育姿勢が示されています。行動の期待水準としては「横浜市の職員行動基準」が

示されており、①市民・社会の要請の実現②誠実・公正な行動③安全・安心を第1に④人権と

環境への配慮⑤力を合わせ生き生きと働ける職場作り、が示されています。この方針に準じて

自ら考え、行動する様工夫しています。業務の運営や権限を考慮し「原宿保育園組織図」作成

し、食育、保育、防災、育児支援、地域交流、環境整備、長時間保育に業務を分掌し一定の権

限を委譲しています。園長不在時の権限は主任に委譲しています。職員による業務改善提案は

カリキュラム会議や人事考課、年 3 回実施する目標達成度評価の際にも提案する機会が有り、

職員のモチベーションは高く維持されています。

Ⅵ 経営管理

① 職員が守るべき法・規範・倫理については市の「服務基準」「横浜市職員行動基準」「全国保育

士会倫理要綱」等に定められています。横浜市ではコンプライアンスの推進に向けては、単に

「法令遵守」に留まらず「市民や社会の要請を実現するための行動」も行動基準に定めていま

す。従って、コンプライアンス委員会にかけられた事案については、職員会議でも検討し再発

防止に向け行動しています。また、他の園での情報も職員で共有し、自園での振り返りに活用

し不祥事防止に役立てています。事務所には「横浜市職員行動基準」等を掲示しています。

② 生ゴミ処理機を導入し、年長組も参加して、たい肥作りをすることで、ゴミの減少やリサイク

ルに取り組んでいます。ゴミ処理対策については全職員による当番制により分別化を進めると

共に「ごみゼロ推進委員」1 名を選任し研修などに参加する他、分別・リサイクルについて園

内職員の更なる啓蒙活動を推進しています。なお、事務所内に「横浜市役所環境行動宣言」を

掲示し意識の向上に配慮しています。

Ⅴ-3職員のモチベーションの維持

Ⅵ-1経営における社会的責任

22

① 職員に対する理念・基本方針の周知や説明については、次年度の目標設定にあたって、年度末

の会議や園内研修の場にて、園長のリーダーシップの下で実施されています。特に当園では、

長年の懸案であった園舎の増改築工事はほぼ 1年前に完成を見ていますが、更に詳細な処まで

の運用に配慮している処です。園内は保育機能の充実を始め、プールや園庭の開放の促進、地

域の子育て支援、地域住民との交流等に配慮した設計が織り込まれていますが、これらの実現

は園長・主任のリーダーシップと職員の協力の結果であり、地域交流に向けて設置した「どん

ぐりの部屋」の活用は今後の楽しみです。また、今回の第三者評価の受審にあたって自己評価

の実施や関係資料の整備など園長・主任の主導性が窺がえます。

② 保護者との話し合いや意見・要望を受け止める機会としては、呼びかけに応じて園の行事へ参

加された保護者の声、保護者会の総会・年度末の引き継ぎの会への参加、クラス懇談会への参

加、大きな行事の際の保護者アンケート内容、等が有り、状況は異なりますが、保護者の声を

直接聞く機会を作っています。これら保護者の声は園の運営に反映させると共に、経過説明を

する機会を持っています。今回の増改築工事にあたっては、職員は部門を超え、総力を挙げて

取り組んでいます。

③ 主任保育士の育成は市の定める「横浜保育士育成ビジョン」によることとしており、人事考課

の結果を考慮し、該当者を1年間の研修に参加させています。職員の日常の業務状況は前日の

各クラスミーティングの際報告された内容に基づき、主任が翌朝、総合的に稼働調整する仕組

みが有効に機能しています。

① 横浜市立保育園として役割を果たし、常に迅速な対応とオープンな保育園を目指して運営して

います。園長会にて市から周知される運営に関する改善点を始め、園庭の放射能測定、光化学

スモッグ注意報、関連する新聞報道など外部の環境の変化にも迅速な対応を実施しています。

② 原宿保育園は前年度に大規模な増改築に併せたリフレシュ工事が完成し、園は一新しています。

この機に、平成 25 年度は保育の質の向上はもとより子どもたちに必要な保育とは何かを探求

する姿勢を示しています。今後はリフレッシュされた園舎、園庭、及び各施設などを全面的に

活用し、地域の子育て支援を含む市立保育園としての役割の確かな実践が期待されます。

Ⅵ-2施設長のリーダーシップ・主任の役割等

Ⅵ-3効率的な運営

23

利用者本人調査

調査対象

園全体の在籍数:

0歳児クラス: 0名 1歳児クラス: 10名 2歳児クラス:12 名

3歳児クラス: 13名 4歳児クラス: 14名 5歳児クラス:16 名

調査概要

≪1歳児クラス≫

1歳児は散歩に出かけました。園の隣の三角広場を横切り、団地内の高低差のある歩道を、手をつ

ないで出かけました。毎日のように出かけているとのことで、列を作って出かける様子は非常にスム

ーズでした。豪華なクリスマスイルミネーション飾りのある家の玄関前に整列して、時間をかけて鑑

賞し、歓声を上げていました。出てきた家人も、子どもたちの挨拶に笑顔で応えていました。団地内

には見通しの悪いカーブが幾つか有り、道を渡るのに時間をかけ保育士が連携して安全確認をする姿

を見ることができました。保育士は子どもたちに「安全かな?渡って大丈夫かな?」と声をかけて、

自分で判断する力が付くようにしていました。「大丈夫」と即座に判断する子どもがいました。子ど

もたちは保育士の話をよく聞いていました。団地の駐車場に猫が数匹日向ぼっこをしていて、ここで

もゆっくり眺めていました。

訪問調査2日目には、1 歳児、2歳児は保育室で音楽に合わせて体を動かしていました。「シシカ

バブー」の歌に合わせて獅子とカバと豚になりました。リーダー保育士は優しくはっきりとした口調

でリードしていました。他の保育士はニコニコして座っていて、ちょっと動きが止まった子どもや戸

惑った表情の子どもに、すかさず声をかけていました。ドングリになってカーペットをゴロゴロ転が

り、お友達と頭をぶつけ、泣き出した子どもは、参加を拒む仕草を見せていましたが、しっかりと保

育士に抱きしめてもらい機嫌をなおしていました。

≪2歳児クラス≫

昨年まで1、2歳児は同室での保育でしたが、新園舎となり2歳児保育室が独立して、園長先生の

部屋の隣となりました。調査員が観察に入った自由遊びから食事、午睡準備までの間、子どもたち全

員からリラックスした落ち着きが感じられました。子どもの一人は調査員に「綺麗なトイレ」を自慢

していました。食事前の時間はカーペットの上で、自由に好きなことして遊ぶ時間でした。おもちゃ

箱と収納ラック、ケース棚に保育士手作りのおもちゃや絵本が数多く用意されていて、子どもたちは

自由に出して遊んでいました。保育士の膝に座って絵本を読んでもらう子ども、手触りが良く持ちや

すい大きさの積み木を高く積み上げる子ども、人形の着替えに集中している子どももいました。昼食

準備の時間が来て、保育士が「お片付けしましょう」と声を掛けると、子どもたちが調査員にお片付

けのやり方を教えてくれました。

昼食後、壁に沿って置かれた牛乳パックに布を張った椅子に、子どもたちは手に歯ブラシを持って

座りました。「歯磨き列車がとおる」と歌いながら、自分で磨いたあと、保育士の膝で仕上げ磨きを

してもらっていました。とても丁寧な歯磨きで、子どもたちが喜んで参加していました。2歳児の歯

磨きに力を入れて取り組んでいるとの事で、保育士のアイディアを入れての実践だそうですが、子ど

もたちをより深く理解して日々の保育が行われていることが伺えました。

24

≪3歳児クラス≫

3歳児の部屋では、保育士が「椅子取りゲームと園庭遊びとどっちにしますか?」と聞いていまし

た。大きな声で園庭遊びと連呼する子がいましたが、椅子取りゲームとつぶやく子も多く、保育士が

みんなの意見をまとめ、椅子取りゲームが先になりました。最初のうちは椅子も多く、保育士の伴奏

に合わせてルンルンと歩き、音楽が止まると椅子に座っていました。椅子が取れなかった子どもたち

には別の椅子が用意され、並んですわりゲームの様子を見ていました。ひとつの椅子を取り合った子

ども2人に、保育士が「ゆずってあげる?」と聞くと「絶対にいやだ」との返事のため、決め方を相

談してジャンケンで決着をつけました。周囲でみている子どもが「○○くんが早かった」とか「○子

ちゃん椅子取れなかった」などの声があがり、泣き出す子もいましたが、保育士は落ち着いて、「人

が嫌な気分になる言葉はいけないよ、もし同じことを言われたらどうかしら?」と問いかけ、椅子の

取合いで泣いた子どもには「ゆずる?」「ゆずらない?」と双方の意見を聞いて、ジャンケンを実施

していました。最後に残った3人に、みんなで「おめでとう」と言って拍手し、ゲームは終了しまし

た。調査員が「椅子取りゲーム、良くするの」と聞くと「いつもこんなかんじ」と子どもが答えてく

れました。

≪4歳児クラス≫

訪問第1日目、昼食の場面で、調査員は「一緒に食事をさせて下さいね」と言い、6人のテーブル

につきました。主食は持参で、調査員がおにぎりの包みを開けると、「おじさんのおにぎり黒いね」

と子どもたちは、弁当に関心を持っていました。楽しく会話しながら食べていると、子どもたちから

全員の名前を教えてくれました。食事の間も、保育士は、優しく子どものやり取りを見守っていまし

た。

訪問調査2日目、4歳の子どもたちは、クリスマスツリーの制作をしていました。用意された15

センチ程の厚紙の円柱に、子どもたちが色紙の葉や金銀の星などを貼ってクリスマスツリーに仕上げ

ていました。保育士が見本を見せていましたが、見本など気にせず、葉を反対の向きにたくさん貼り

付けてしまう子どもがいて、保育士がゆっくりと丁寧に説明していました。修正は難しかったようで

「僕はこの方がいい」との子どもの主張が通りました。「園長先生の机に飾るの」「わたしも」などと

話す子どももいました。このクラスは子どもの数に比べ保育士が多く、子どもたちの近くにはいつも

保育士がいます。出来上がりを見せては顔を見合わせている保育士と子どもの情景は、信頼関係がい

っぱいの様子が伺えました。「綺麗にできたね」と保育士に声をかけられた子どもが、笑顔で下を向

いてはにかんでいました。

≪5歳児クラス≫

9:45から4歳児と5歳児は近くの公園へ散歩に行きました。それぞれに色の違う帽子を被り、

4歳児と5歳児が手を繋いで出発しました。歩幅を合わせ、小さい子を気遣う5歳児の姿を見ること

ができました。交通量の多い道路では、安全を確保する保育士の誘導に従って、子どもたちは左手を

挙げて、横断歩道を渡っていきました。交差点ごとに保育士は安全を確保し「交差点では気を付けて

ね」と声をかけていました。床屋さんの前では、子どもたちは次々と大きな声で「お早うございます」

と挨拶しました。その奥様は、原宿保育園の卒園児のお母さんでした。散歩の中で保育士は、子ども

達と言葉遊びをしていました。「飛んでいる鳥は何と言って数えるのかな?」「では、本はなんて数え

るのかな?」など、言葉遊びはとても楽しそうでした。しばらく歩くと、目的地の俣野町第一公園に

到着しました。公園では、保育士による人数確認の後、体操をしてその日の 4つの約束(公園より外

へは出ない、落ちているゴミには触らない、水道の水は飲まない、ブランコは大人と一緒に)をして

から、思い思いの遊具で遊んでいました。

 家族アンケート結果 <横浜市原宿保育園>最終報告用

  アンケートの概要

1.調査対象

利用者の全家族

2.調査方法

3.アンケート発送数等

通 返送数: 通 回収率:

クラス: 通 通 通

通 通 通

4.全体をとおして

 利用者家族の全数に依頼したアンケートの回収率は86%と高く、家族の保育園への協力姿勢が伺えます。 利用者家族の「保育園を総合的に評価した満足度」でも、93.2%が満足(「満足」59.1%、「どちらかと言えば満足」34.1%の合計)しています。

 「保育園の保育目標・保育方針を知っているか」についても、ほとんどの家族84.1%が知っている(「良く知っている」22.7%、「まあ知っている」61.4%の合計)状況で、その全員が保育目標や保育方針に賛同しています。

 個々の「保育園のサービス内容」については、「入園時の状況」「年間の計画」「日常の保育内容」「保育園の快適さや安全対策」「園と保護者との交流」「職員の対応」のすべてにおいて、代替において90%が満足しています。 その中で「満足」の高い項目としては、「子どもが戸外遊びを十分しているか」(「満足」68.2%、「どちらかと言えば満足」27.3%)、「職員にあなたのお子さんが大切にされているか」(「満足」68.2%、「どちらかと言えば満足」27.3%)であります。一方で不満の多い項目は「外部から不審者侵入を防ぐ対策」であり、「不満」6.8%「どちらかと言えば不満」9.1%であり、「満足」も34.1%にとどまっています。 自由記入の意見にも43件が寄せられ、子どもが元気に楽しく過ごしていることへの感謝の声がありますが、行事などの予定をもう少し早めに知らせてほしいとの要望もあります。

10 5歳児: 7

51

2歳児:

3歳児: 4歳児:

0

7

44

7

発送数: 86%

0歳児: 1歳児: 12

アンケートは評価機関で準備をして保育園から配布してもらいました。回答は家族から郵送にて直接に評価機関に送っていただきました。

25

横浜市原宿保育園

  アンケート結果

■保育園の基本理念や基本方針について

問1 あなたは、この園の保育目標・保育方針をご存知ですか

  1 よく知っている 3 どちらともいえない        4 あまり知らない

  2 まあ知っている        5 まったく知らない

1 2 3 4 5 無回答

22.7% 61.4% 4.5% 6.8% 0.0% 4.5%

   付問1 【「1 よく知っている」または「2 まあ知っている」とお答えの方】

        あなたは、その保育目標や保育方針は賛同できるものだと思いますか。

  1 賛同できる 3 どちらともいえない        4 あまり賛同できない

  2 まあ賛同できる        5 賛同できない

1 2 3 4 5 無回答

67.6% 32.4% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

■保育園のサービス内容について

問2 お子さんが入園する時の状況について

満足どちらかといえば満足

どちらかといえば不満 不満 その他 無回答

45.5% 29.5% 2.3% 0.0% 20.5% 2.3%

43.2% 40.9% 6.8% 0.0% 6.8% 2.3%

43.2% 47.7% 6.8% 0.0% 0.0% 2.3%

43.2% 47.7% 6.8% 0.0% 0.0% 2.3%

50.0% 43.2% 2.3% 0.0% 0.0% 4.5%

56.8% 31.8% 6.8% 2.3% 0.0% 2.3%

その他:

その他:見学していない。

その他:見学はしていない。

その他:

その他:

その他:特に説明は無かった

見学の受け入れについては

入園前の見学や説明など、園からの情報提供については

お子さんの生育歴などを聞く対応には

園の目標や方針についての説明には

保育園での一日の過ごし方についての説明は

入園後に食い違いがなかったかなどもも含め、費用やきまりに関する説明については

26

横浜市原宿保育園

問3 保育園に関する年間の計画について

満足どちらかといえば満足

どちらかといえば不満 不満 その他 無回答

43.2% 50.0% 4.5% 0.0% 0.0% 2.3%

22.7% 61.4% 9.1% 4.5% 0.0% 2.3%

問4 日常の保育内容について

 「遊び」について 満足どちらかといえば満足

どちらかといえば不満 不満 その他 無回答

54.5% 40.9% 2.3% 0.0% 0.0% 2.3%

68.2% 27.3% 2.3% 0.0% 0.0% 2.3%

65.9% 29.5% 2.3% 0.0% 0.0% 2.3%

59.1% 27.3% 6.8% 2.3% 2.3% 2.3%

59.1% 34.1% 2.3% 2.3% 0.0% 2.3%

54.5% 38.6% 4.5% 0.0% 0.0% 2.3%

自然に触れたり地域に関わるなどの、園外活動については

遊びを通じて友だちや保育者との関わりが十分もてているかについては

その他:

その他:

クラスの活動や遊びについては(お子さんが満足しているかなど)

園のおもちゃや教材については(お子さんが自由に使えるように置いてあるか、年齢にふさわしいかなど)

年間の保育や行事についての説明には

年間の保育や行事に、保護者の要望が活かされているかについては

子どもが戸外遊びを十分しているかについては

その他:

その他:

その他:あまり教室に入らないのでわからない

その他:

その他:

遊びを通じたお子さんの健康づくりへの取り組みについては

その他:具体的な内容がわからない。

27

横浜市原宿保育園

 「生活」について 満足どちらかといえば満足

どちらかといえば不満 不満 その他 無回答

63.6% 29.5% 4.5% 0.0% 0.0% 2.3%

63.6% 27.3% 4.5% 0.0% 2.3% 2.3%

65.9% 27.3% 2.3% 2.3% 0.0% 2.3%

59.1% 34.1% 2.3% 2.3% 0.0% 2.3%

45.5% 34.1% 4.5% 0.0% 6.8% 9.1%

59.1% 25.0% 11.4% 0.0% 2.3% 2.3%

65.9% 22.7% 6.8% 2.3% 0.0% 2.3%

問5 保育園の快適さや安全対策などについて

満足どちらかといえば満足

どちらかといえば不満 不満 その他 無回答

50.0% 34.1% 11.4% 0.0% 2.3% 2.3%

50.0% 40.9% 6.8% 0.0% 0.0% 2.3%

その他:

その他:対象外

その他:

その他:

その他:

お子さんが落ち着いて過ごせる雰囲気になっているかについては

その他:

施設設備については

保育中にあったケガに関する保護者への説明やその後の対応には

お子さんの体調への気配りについては

その他:

給食の献立内容については

お子さんが給食を楽しんでいるかについては

おむつはずしは、家庭と協力し、お子さんの成長に合わせて柔軟に進めているかについては

昼寝や休憩がお子さんの状況に応じて対応されているかなどについては

その他:

基本的生活習慣(衣服の着脱、手洗いなど)の自立に向けての取り組みについては

その他:

28

横浜市原宿保育園

34.1% 45.5% 9.1% 6.8% 2.3% 2.3%

29.5% 45.5% 20.5% 2.3% 0.0% 2.3%

問6 園と保護者との連携・交流について

満足どちらかといえば満足

どちらかといえば不満 不満 その他 無回答

50.0% 43.2% 0.0% 4.5% 0.0% 2.3%

50.0% 38.6% 4.5% 2.3% 2.3% 2.3%

40.9% 50.0% 2.3% 2.3% 2.3% 2.3%

47.7% 43.2% 2.3% 2.3% 2.3% 2.3%

45.5% 45.5% 2.3% 2.3% 2.3% 2.3%

50.0% 45.5% 0.0% 2.3% 0.0% 2.3%

63.6% 27.3% 2.3% 0.0% 2.3% 4.5%

その他:

その他:該当しないのでわからない

その他:鍵などはあるがちゃんと閉めない保護者が多い

その他:

その他:

その他:

その他:

その他:

送り迎えの際のお子さんの様子に関する情報交換については

お子さんに関する重要な情報の連絡体制については

開所時間内であれば柔軟に対応してくれるなど、残業などで迎えが遅くなる場合の対応には

感染症の発生状況や注意事項などの情報提供については

保護者懇談会や個別面談などによる話し合いの機会については

その他:

園だよりや掲示などによる、園の様子や行事に関する情報提供については

外部からの不審者侵入を防ぐ対策については

保護者からの相談事への対応には

園の行事の開催日や時間帯への配慮については

29

横浜市原宿保育園

問7 職員の対応について

満足どちらかといえば満足

どちらかといえば不満 不満 その他 無回答

68.2% 27.3% 2.3% 0.0% 0.0% 2.3%

61.4% 34.1% 2.3% 0.0% 0.0% 2.3%

52.3% 27.3% 0.0% 2.3% 13.6% 4.5%

61.4% 34.1% 2.3% 0.0% 0.0% 2.3%

47.7% 40.9% 6.8% 2.3% 0.0% 2.3%

問8 保育園を総合的に評価すると、どの程度満足しているか

満足どちらかといえば満足

どちらかといえば不満 不満 無回答

総合満足度は 59.1% 34.1% 4.5% 0.0% 2.3%

その他:大切にしてもらっているとは思いますが、先生の数が少ない為目が届いていないのではと感じる事がある。

その他:

その他:わからない、対象外

その他:

意見や要望への対応については

あなたのお子さんが保育園生活を楽しんでいるかについては

アレルギーのあるお子さんや障害のあるお子さんへの配慮については

その他:

話しやすい雰囲気、態度であるかどうかについては

あなたのお子さんが大切にされているかについては

30

31

事業者コメント

記 入 日: 平成 26年 3月 6日

事業者名: 横浜市原宿保育園

原宿保育園は築 37年とかなり老朽化しておりました。しかし、24年度に耐震・

リフレッシュ工事により全面改築と乳児枠を広げるための増築をして乳児クラス

を増やしました。

園舎が新しくなったと共に保育も見直していこうという気持ちが職員の中から

生まれました。保育園の理念・保育目標・保育の姿勢など丁寧に見直し、私たちは、

「どんな子どもに育ってほしいか」「どんな保育を目指していこうか」と会議で話

し合ってきました。そんな中、25年度第三者評価を受ける事になり、さらに保育の

見直しや検討を重ねていくことへの意欲がふくらみました。第三者評価による自己

評価を全職員で取り組むことは、私たちの保育の根拠を確認することと、なにが子

どもたちにとって最善の利益なのか、利用者にとって求められる保育園とは何かを

改めて考える機会となりました。取り組んだ時間はお互いの保育を認め合い、反省

し、前向きに努力していく姿へと変わりました。そして、それは保育の質への向上

へとつながっていったのです。

原宿保育園は小規模園で家庭的雰囲気の保育園です。なによりも子どもたちや保

護者に寄り添う気持ちを大事に、地域に求められる保育園を目指しています。第三

者評価を受けたときの気持ちをいつまでも持ち続け、この保育園が利用者の皆様に

とっていつでも保育の拠り所であるように、これからも保育の質の向上に努め、質

の良い保育を持続できるように努力していきたいと思います。

株式会社 フィールズ 〒251-0024 神奈川県藤沢市鵠沼橘 1-2-7湘南リハウスビル 4階

TEL/0466-29-9430 FAX/0466-29-2323