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あかし更生支援フェア 7 1 2017 年 あかし 市民広場 安心して暮らせる社会を目指して 一人ひとりを大切にする社会 当日の流れ ● 開 会 ● 講演会 ● シンポジウム ● 閉 会 ▶来賓あいさつ (三好議長・柏県福祉部長) ▶主催者あいさつ (泉明石市長) ▶明石市の取り組み紹介 ▶講演(江川紹子氏) ▶国(法務省)の取り組み紹介 ▶罪に問われた知的障害者・認知症 高齢者の社会復帰に向けた支援 問い合わせ/明石市福祉局福祉総務課 更生支援担当(電話 078-918-5286 FAX078-918-5049) 支援があることで犯罪 をしないで生活できる 人もいる。 刑務所を出たあと、誰も 迎えにこないという現実。 これがまさに再犯に繋が ると思った。 参加者が多く、関心を 持っている人がいるこ とに驚いた。若い人も 多く見受けられた。 住む場所、働く場所、 相談する所、そして 支援者が、再犯防止 には必要。 人はミスをします。 誰にでも更生のときは、 必要だと思います。 もっと、 こういう取り組み を広めていって欲しいし、 頑張ってほしい。 社会福祉士になるために今、勉強 している。近くにそういう人がいる ことや自分がもし、そうなったら どうするか、ということを考える きっかけになった。 71日、福祉的支援により高齢者や障害のある人の再犯を防止する「更生支援」について考えるフェアが開催されました。 フォーラムでは、ジャーナリストの江川紹子さんが、 「人はいくつになっても立ち直れる、という希望」と題し講演。後半では、 社会復帰に向けた支援の在り方などを話し合い、市民ら約 250 人が熱心に耳を傾けました。 大臣官房秘書課 政策評価企画室 渡里 円香さん 保護局観察課 中野 智之さん 矯正局総務課 更生支援室 西田 麻衣子さん 刑事局総務課 石飛 勝幸さん 国の再犯防止推進法 について 刑事手続と 入口支援について 刑務所の 指導と支援について 釈放後の支援について 国(法務省)の取り組み紹介 満席!大盛況 明石のモデルを全国に 更生ペンギン(法務省保護局) 法務省からも応援 矯正展を開催 参加者の声 本日,あかし更生支援フェアが多くの市民の皆 様の御参加の下,盛大に開催されますことを心か らお慶び申し上げますとともに,明石市を始めと する関係機関・団体の皆様による,再犯防止に向 けた先駆的な取り組みへの並々ならぬご尽力に敬 意を表します。 法務省としても,引き続き明石市の皆様と密に 連携しながら,再犯防止施策を着実に推進すると ともに,再犯防止推進法の理念を実践されている 明石市のような取り組みが,全国の地方公共団体 に広がるよう、努力してまいります。 更生支援の ことが分かったか 今後も開催した 方が良いか 更生支援の 取り組みは必要か 分からない (2%) フェア参加者のアンケート集計から ホゴちゃん だいたい 分かった (48%) 開催した方が どちらとも いえない (3%) よく分かった (52%) 必要(98%) 開催した方が 良い (97%) 法務大臣からの 祝 電 市長 泉房穂 市議会議長 三好宏 あまり分から なかった(0%) 法務大臣 金田 勝年

安心して暮らせる社会を目指して あかし更生支援フェア · この方がタバコを吸いたいと言うので、悩みながらライターを渡した。その時、

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Page 1: 安心して暮らせる社会を目指して あかし更生支援フェア · この方がタバコを吸いたいと言うので、悩みながらライターを渡した。その時、

あかし更生支援フェア7 12017年

あかし市民広場

土安心して暮らせる社会を目指して一人ひとりを大切にする社会

当日の流れ

● 開 会

● 講演会

● シンポジウム

● 閉 会

▶来賓あいさつ

 (三好議長・柏県福祉部長)

▶主催者あいさつ

 (泉明石市長)

▶明石市の取り組み紹介

▶講演(江川紹子氏)

▶国(法務省)の取り組み紹介

▶罪に問われた知的障害者・認知症

 高齢者の社会復帰に向けた支援

問い合わせ/明石市福祉局福祉総務課 更生支援担当(電話 078-918-5286 FAX078-918-5049)

支援があることで犯罪をしないで生活できる人もいる。

刑務所を出たあと、誰も迎えにこないという現実。これがまさに再犯に繋がると思った。

参加者が多く、関心を持っている人がいることに驚いた。若い人も多く見受けられた。

住む場所、働く場所、相談する所、そして支援者が、再犯防止には必要。

人はミスをします。誰にでも更生のときは、必要だと思います。

もっと、こういう取り組みを広めていって欲しいし、頑張ってほしい。

社会福祉士になるために今、勉強している。近くにそういう人がいることや自分がもし、そうなったらどうするか、ということを考えるきっかけになった。

 7月1日、福祉的支援により高齢者や障害のある人の再犯を防止する「更生支援」について考えるフェアが開催されました。

フォーラムでは、ジャーナリストの江川紹子さんが、「人はいくつになっても立ち直れる、という希望」と題し講演。後半では、

社会復帰に向けた支援の在り方などを話し合い、市民ら約 250 人が熱心に耳を傾けました。

大臣官房秘書課政策評価企画室 渡里 円香さん

保護局観察課中野 智之さん

矯正局総務課更生支援室 西田 麻衣子さん

刑事局総務課石飛 勝幸さん

国の再犯防止推進法

について刑事手続と

入口支援について

刑務所の

指導と支援について 釈放後の支援について

国(法務省)の取り組み紹介

報 告

第2回

満席!大盛況

明石のモデルを全国に

更生ペンギン(法務省保護局)

法務省からも応援

矯正展を開催

参加者の声

ジャーナリスト

江川紹子さんを迎えて

 本日,あかし更生支援フェアが多くの市民の皆

様の御参加の下,盛大に開催されますことを心か

らお慶び申し上げますとともに,明石市を始めと

する関係機関・団体の皆様による,再犯防止に向

けた先駆的な取り組みへの並々ならぬご尽力に敬

意を表します。

 法務省としても,引き続き明石市の皆様と密に

連携しながら,再犯防止施策を着実に推進すると

ともに,再犯防止推進法の理念を実践されている

明石市のような取り組みが,全国の地方公共団体

に広がるよう、努力してまいります。

更生支援のことが分かったか

今後も開催した方が良いか

更生支援の取り組みは必要か

分からない(2%)

フェア参加者のアンケート集計から

ホゴちゃん

よく分かった

52%

だいたい分

かった

48%

あまり分からな

かった

0%

更生支援のことが分かったか?

だいたい分かった(48%)

必要

98%

必要ない

0%分からない

2%

更生支援の取り組みは必要か?

開催した方が

良い

97%

開催しない

方が良い

0%

どちらとも言え

ない

3%

今後も開催した方が良いか?

どちらともいえない(3%)

よく分かった(52%) 必要(98%)

開催した方が良い(97%)

法務大臣からの祝 電

市長 泉房穂 市議会議長 三好宏

あまり分からなかった(0%)

法務大臣 金田 勝年

Page 2: 安心して暮らせる社会を目指して あかし更生支援フェア · この方がタバコを吸いたいと言うので、悩みながらライターを渡した。その時、

イベント

講 演 会 人はいくつになっても立ち直れる、という希望

商店街の人がそれへの理解を

深め、啓発に力を入れて

いけたらと思う。

必要な知識や技術をお伝えしていくことが

大事だと感じた。

シンポジウム

 刑務所の高齢化が大きな問題となっている。犯罪自体は減少傾向にあるが、高齢者の事件数は高止まり

している。特に窃盗は高齢女性に多い。背景には孤独や貧困があるといわれている。一昨年、70 歳以上で

初めて刑務所に入った人は、男性が 238 人、女性が 100 人いた。

 刑務所の中で認知症が進行し、刑務官が介護している場合もある。そのような人が出所後どうなるのか、

対応が追い付いていない。

山下 孝光さん

市社会福祉協議会副理事長

齋藤 行博さん

法務省矯正局成人矯正課 企画官

 知的障害があり、放火を繰り返している人の支援に携わったことがある。

相手のことを受け入れて理解するように努めた。出所後落ち着いてきたころ、

この方がタバコを吸いたいと言うので、悩みながらライターを渡した。その時、

「信じてもらえた」と本人は喜び、表情が和らいだ。それ以降放火をすること

はなくなった。関係性を築くことが大切。「おかえり」という言葉は、当事者にとってうれしいものだ。刑務所の壁が心の壁になっている。

 受刑者の中には、子どもの頃から虐待を受け、教育が受けられず、

社会的な基礎的スキルが欠けることで、加害者となってしまった人

も多い。社会的被害者でもあるといえるのではないか。早いうちから、もっと福祉につながるべきで、つながっていれば犯罪者にならずに済んだ人は少なからずいる。 高齢者の再犯防止には地域の受け皿が欠かせない。明石市の取り

組みは注目に値する。

 犯罪を減らすことは、より安全な社会につながり、社会的資源を有効

活用できることにつながる。誰でも孤独にさいなまれたり認知症になる

かもしれない。そのような人を犯罪に追いやらないためにも、一人ひと

りを大切にする社会にしていく必要がある。その取り組みとして明石は先頭を走っている。 民度が高く、社会的インフラがあり、ネットワークが構築されているから、このような取り組みができる。

ぜひよいモデルを作ってそれを全国に広げていってほしい。

期待しています。

安藤正博さん

大久保小学校区連合自治協議会会長

地域団体も縦割りであっては

いけない。ネットワーク会議

の一員として一人でも支援

できるようにしていきたい。

林祝雄さん

市商店街連合会 会長 特別養護老人ホーム清華苑    介護チーフ   

  吉田健介さん

あかし市民図書館で広報パネルや、刑務所作業製品を展示。ミニ講演会も実施

刑務所作業製品の展示即売コーナー

福祉施設によるクッキーやコーヒー豆、しいたけの販売

大盛況だった神戸少年鑑別所による性格検査

更生保護女性会・社会を明るくする運動の推進委員などが啓発グッズを配布、タコ飯の販売も

講演会会場の隣で同時に開催されました

えきまえ矯正展

図書館にも

 

  2006 年 1月、下関駅が全焼する放火事件が

起こった。火をつけたのは 74 歳の男性で再犯者

だった。出所後に行き場がなく、刑務所に戻り

法務省としても強力に連携して再犯防止に努めたい

たい一心で火をつけたのだ。服役後、ホームレスの支援をしている人が身元引受人

になり、社会復帰の支援を受けた。現在 85 歳になったその男性はその後、罪を

犯しておらず、満面の笑顔で取材に応じてくれた。受け入れてもらえる場所があれば、人はいくつになっても立ち直ることができる、人生の軌道修正ができると、この男性を取材して確信した。

これまでの取材経験をもとに

熱く語る江川紹子さん

性格検査を体験

コーディネーター障害者・高齢者支援担当課長

青木 志帆

にぎわう

沢山お買い求めいただきました!

約 500 人が体験!

終日、にぎわう

明石はリーディン

グシティ

期待しています!