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第1回品質管理情報共有
バラつきと平均値を基に 品質管理をしましょう!
「バラつき」とは、ふぞろいの
程度です。
このバラつきを小さくすることが品質改善の第一歩です。
バラつきを鉛筆で言うと下図のような感じです。
長さが一緒でバラつきが無い。 長さがバラバラでバラつきが大きい。
例えば下記のようなネジの長さの測定結果をバラつきをグラフで表すと
B A
A. 最小値30.9~ 最大値32.2の間で いろんな数値が大きくバラついています。
平均値は31.4です。
A
B.最小値31.2~最大値31.7の狭い範囲で数値がまとまってバラついています。
平均値は31.5です。
B
このバラつきの程度を数値で表したのがCpとなります。 Cpが高ければ高いほどバラつきが小さいということになります。
不良発生推定率:0.00000573%
上限、下限の幅に対して最小値、最大値の幅に余裕があります。
不良発生推定率:0.0063%
不良発生推定率:0.27% 不良発生推定率:4.55%
上限、下限の幅に対して最小値、最大値の幅がハミ出ています。
Cpは公差の上限と下限の幅に対してのバラつきが どれだけ余裕があるかを見ています。
Cpの注意点。 Cpは平均値が、規格中央にあるということを前提にしていますが実際の生産では平均値が規格中央に来ることはめったにありません。
そこで平均値が上限公差、下限公差に偏っていた場合は平均値が上限公差、下限公差に対してどれだけ余裕があるのかを見る必要があります。
これがCpkとなります。
下限規格 下限規格 上限規格 上限規格
規格中央 規格中央
グラフの平均値が 規格中央にある場合
グラフの平均値が 規格中央からズレて
いる場合
さっきのバラつきの大きかったグラフAをCp,Cpkで表すと。
さっきのバラつきの小さかったグラフBをCp,Cpkで表すと。
下図はバラつきの大きさを表すCpだけを見ているとNGな例です。
この表を見ると下限公差の31.00に対して31.02~31.13のものが集中しているのでバラつきは小さくCPはとても高くなっていますが下
限公差にとても偏っているのでCpkは0.68となっています。
下限公差
Q.Cpkはどれぐらいあったらいいの?
A.1.33~1.50が理想です。高すぎても良くないです。
バラつき、偏りを減らすには
データが下限公差からハミ出ている。 バラつきが大きすぎる。
バラつきの原因となりやすい金型の管理や人の管理を
適切にする。
バラつきは小さいが生産の狙い値が下限公差よりにズレているため狙い値を真ん中に持ってくるようにする。
バラつきが小さく平均値も公差の真ん中にあるので理想形
です。
Q.次のA,B,Cのうち一番良い、悪いのはどれでしょうか。
Bが一番悪いです。測定結果は正規分布という釣鐘形状になって表れるためこの形状だともっと規格外のも
のがあるということですので。
そのためには どうする? Cp、
Cpkを
バラつきを減らす。Cp
適切な金型、人の管理。
適切な検査頻度と数量。
平均値を公差の中央に持ってくる。Cpk
長期的な記録を見る。
良くするには
ご清聴ありがとうございました