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殿ダムの役割
国土交通省 鳥取河川国道事務所殿ダム管理支所
下流側よりダム堤体を望む(平成27年4月)下流側よりダム堤体を望む(平成27年4月)
鳥取市
千代川袋川
殿ダム
殿ダムの位置・規模千代川水系袋川上流(鳥取市国府町殿地先)
形式:ロックフィルダム
集水面積38.1km2
堤頂長294m
堤高75m
総貯水容量1,240万m3
ダム本体
洪水吐き
取水塔
洪水をためられる量550万m3
利用できる水の量570万m3
土砂がたまる量 120万m3
洪水時最高水位 194.5m
平常時最高貯水位 182.8m
最低水位 163.0m
有効貯水容量1,120万m3
総貯水容量1,240万m3
堤頂 200.0m
ダム高75m
1
千代川の主な洪水
5,000
●行徳
宮ノ下●
殿ダム
年月日洪水流量(m3/s)
行徳地点被害の状況
宮ノ下地点のピーク流量(再現)
昭和34年9月(伊勢湾台風) 2,450
浸水戸数:5,432戸浸水面積(農地):446ha
-
昭和36年9月(第二室戸台風) 2,690
浸水戸数:1,404戸浸水面積(農地):142ha
-
昭和51年9月(台風17号) 3,260
浸水戸数:732戸浸水面積(農地):185ha
344
昭和54年10月(台風20号) 4,270
浸水戸数:床上1,355戸浸水面積(農地):510ha
412
2
殿ダムの役割
袋川のまわりの地域を洪水から守ります!
2.川の環境を守る
川の水が少なくなった時にダムから水を補給します!
5.水力発電を行う
一般家庭で約1,000戸分の電気を発電できます!
4.水道用水を供給
最大で約4万人分の水道がまかなえます!
3.工業用水を供給
鳥取市内の工場で使える水を増やします!
※1日最大3万m3の水が使用可能となる。 ※最大発電量は1,100kwです。
殿ダムの5つの役割
殿ダムの役割は、千代川・袋川の市街地の洪水被害や
渇水被害を軽減させ、工業・水道用水の確保や水力発電
を行うことができます。
1.洪水から守る
※1日最大2万m3の水が使用可能となる。
3
殿ダムの洪水調節のしくみ
殿ダムの放流警報の必要性!
警報を聞いたときは、増水に注意してください。
ダムで貯留
放流ダム
流入
雨
ダムで貯留
放流ダム
流入
雨
このような時には、事前に音声放送等
で状況をお知らせします。
殿ダムは、ダムに流れ込む洪水を貯水
池にためながら、下流に水を流します。
ダムへの流入量が最大で400m3/秒ま
で達したとしても、洪水調節により下流
への放流量は最大で200m3/秒に軽減
されます。
大雨が降り洪水になった時、ダムにより
洪水調節を行うことで、下流に流れる
洪水の量は減ります。
ただし、ダムからの放流により水かさが
急に増える時があります。
400
200
計画の洪水調節図
最大放流量200m3/秒
最大流入量400m3/秒
洪水調節
ダムへの流入量
洪水をためる
時間
流量
流入量が最大の時の放流量150m3/秒
ダムからの放流量
4
警報局①警報局③
警報局④
警報局⑤
警報局⑥
警報局⑦
警報局⑩
警報局⑧
警報局⑨
:放流警報局 11局
:放流警報案内看板 10基(予定)
ダムから流す水で川の水かさが急に増
えると予測される場合に、川の中にいる
人や川のそばにいる人へ増水をお知ら
せするために警報局を設置しています。
①警報局からの警報は、音声放送とサイレンでお知らせします。
・サイレンの吹鳴は、次の方法で行います。
吹鳴 休止 吹鳴 休止 吹鳴
約60秒 約10秒 約60秒 約10秒 約60秒
・また、警報のタイミングは、水かさが急に増えると予測され
る放流を行う場合の約30分前に警報を行います。
②放流警報に関する案内看板を設置し、増水時の警報を周知
します。
※警報車による巡視も行いますが、警報を聞いたときは増水に
注意してください。
殿ダム
水辺の楽校(谷)
水辺の楽校(宮ノ下)
←上地川
警報局(ダム管理庁舎)
音声放送とサイレンで
お知らせします。
①放流警報局
②案内看板
サイレンの鳴り方約10秒 約60秒
休止
約10秒 約60秒約60秒
休止
山崎橋
薬師橋
山根橋
清水橋岡益橋
玉鉾橋
国府中央橋
中郷橋
新今在家橋
鳥取県立盲学校鳥取県立聾学校
宮ノ下小学校国府町総合支所
国府中学校
因幡万葉歴史館
国府東小学校
殿ダムの放流警報 –ダムから放流する際のお知らせ
警報局②
水辺の楽校(町屋)
5
殿ダムの洪水調節のしくみ▲
▲
越流部
下流
上流
常用洪水吐き1 2 非常用洪水吐き
1.洪水を貯める
2.計画規模を超える洪水の対応
上流
▲
▲
下流
▽平常時最高水位
開口部▽洪水時最高水位
殿ダムの洪水調節は、ゲート操作
を行わず、自然に洪水を調節する
「自然調節方式」です。
大雨が降り洪水になると、ダムに流れ込
む洪水の一部を貯水池にためながら、下
流に水を流します。
貯水池の水位が平常時最高水位以上に
なると、洪水の一部を貯水池にためなが
ら、水は常用洪水吐きの開口部を通り、
洪水吐きの導流部・減勢部を流れて、下
流の川へ流れます。
異常な豪雨により、計画よりも大きな洪
水が貯水池へ流れ込むことがあります。
この時は非常用洪水吐きを越流し、常用
洪水吐きと合わせて、洪水を下流の川へ
流します。ダム堤体
ダム湖面
▲▲
▲
洪水吐き
常用洪水吐き
2
1
非常用洪水吐き
減勢部 導流部
取水塔
ダムからの放流量は、ダムに流れ込む洪水量より多くなることはありません。
6
殿ダムの水の補給のしくみ殿ダムには、川の水量が豊かなときには水をため、必要な水量が不足し
ているときには水を流し、年間を通じて利用できる水を安定的に確保す
る役割を持っています。
ダムの運用により、
連続サイホン式選択取水設備
時間
流量
川の自然流量
流水の正常な機能を維持するために必要な流量
工業や水道用水の取水のため必要な流量
ダム補給量
川の水量や水温等を把握しながら、取水
する深さを調整し、放流を行います。
①水田や畑の渇水被害が軽減され、川の生物の生息場所を守り、河川
の環境が保全されます。
②工業用水や水道用水の安定的な供給のための取水が可能となります。
②
①
7
殿ダムの取水・放流設備のしくみ
φ1,500mm
常用洪水吐き
非常用洪水吐き
Φ350mmφ900mm
φ1,100mm
発電所(県企業局)
ゲート室(利水放流設備)
取水塔(取水設備)
ダム堤体
通常は発電しながら、放流
川へ水を補給をする場合に放流
大雨が降りダムへの流入量が多くなった場合に放流
洪水吐き
利水放流設備より放流している状況
利水放流設備の放流口
通常は発電しながら、放流します
川へ水を補給する場合は、発電放流に併せて利水放流設備より放流します
大雨が降りダムへの流入量が多くなった場合には、洪水吐きより放流されます
8