おばけの図鑑を

見ながら、自分のな

りたいおばけを決

めました。それに合

う衣装作りです。ど

こを切れば腕を通

せるかわかるよう

に、袋の上に寝転ん

で見て、切る場所を

確かめる姿も！な

るほど！わかりや

すいなぁと感心し

ました。

おばけの戦いとショー

がしたいと集まったグル

ープなので、戦いとショー

をどうつなげよう？とい

う話から始まりました。す

るとすぐに、「戦いの途中

で閻魔大王が出てきて仲

良くなることにしよう」と

いう考えが出てきました。

そして、「閻魔誰がする？」

「閻魔する人は早く倒れ

ることにしよう」「それで

隠れて着替えよう」などい

ろいろな考えを出し合っ

ています。

切る場所がわか

るように

のぞけるようにする

部屋から遊戯室に運んで使うことも

考えて、大きさや形を考えるように伝え

ることで、細かいですが、中の床は折り

たたみできるようになっています。

隠れる洞窟も作ろうと、段ボールをたくさん集め、切り始めまし

た。はじめは、とにかく切って切って切ってどうなるのだろう？と

思っていましたが、それを横につなげ、だんだん囲って中に入れる

ような形になってきました。参観日の時には、囲ったけれど、下が

ガタガタでそろわず、支え無しでは立たないようでした。ガタガタ

になっているところに注目させ、立つ方法を一緒に試してみる中で、

下をそろえると立つと感じ、「すごい！」と大喜びでした。段ボール

カッターで刺して穴を開けるという見ていてヒヤヒヤすることもし

ていましたが、洞窟の岩のようになるように四角の形からデコボコ

に切ったり、岩らしい色に塗ったり、わざと塗り残したりしながら

作っています。

段ボールを貼り合わせていく時には、一人で支

えながら貼ることが難しそうな友達を見て、そっ

と支えてあげるなど、一緒に作っていこうとして

います。

ささえるね

ぼくも

いわみたいになるように

はじめのうちは、話し合

いを始めようにもなかな

かみんな集まらない。集ま

っても話を全然聞いてく

れない。他のことをして遊

び始めてしまう・・・など

など、気持ちがバラバラに

なってしまうことも多か

ったですが、「するで！」

「ふざけんといて！」と声

をかけながら頑張ろうと

する子どもを中心に、教師

も手伝いながら一緒に頑

張ってきました。みんなで

考えることで面白くなる

なぁということを感じ、少

しずつ気持ちが一つにな

ってきました。

がんばるぞ！！

いざ戦いをしてみると、はじめはマットを敷いて取っ組み合いのよ

うになっていたり、お互いに「わっ」と驚かし合ったりしていました。

見ていておばけに見えないことを伝え、それぞれがどんなおばけなの

か聞いていくと、イフリートは手から火を出す、てんぐはうちわで扇

いで風で吹き飛ばすなど、特徴から戦い方を考えて始めました。

戦い中

したいのは、「怖いおば

け」そのためには、戦い方

はもちろんのこと、やられ

る方も上手でなければ、お

客さんには怖く見えませ

ん。戦い方ややられ方をど

うしたらいいのか、お互い

に見合いながら考えてき

ました。

幽霊に巻き付かれた時には、首を押さえな

がら苦しんで倒れる、天狗のうちわの風に煽

られてくるくる回って倒れる、雪女に凍らさ

れて「カチン」と一瞬止まり、崩れるように

倒れる、倒れる目はどこか一点を見つめてな

ど、いろいろに表現しています。

狭い部屋では細かい表

現をしているけれど、広

い遊戯室に行くと、逃げ

回り鬼ごっこのようにな

る・・・も繰り返しなが

ら、どうしたら怖くなる

のか考えてきました。

おばけのダンスをする時にも、はじめは

楽器を鳴らすだけでしたが、おばけに見え

ないことを伝えていくことで、目を細める、

手をだらんとさせるなど、考えています。

けんかはやめなさい！

目を細めて

手はだらんと 目を細めて

おばけ大図鑑を見たり、自分たちのイメージを頼りにしたりしながら、

「天狗にはヒゲがいる」「ドラキュラにはキバがある」「幽霊には頭に三角

のがついてる」「イフリートのツノ作ろう」「葉っぱの手裏剣もいる」「爪

も作ろう」などと、おばけらしくなるように色や形を考えたり、素材の特

性をいかしたりして、作っています。そして、頭につけるために、口につ

けるために、どうしたらいいのだろうと、友達と一緒に考えたり、友達が

使っているものを見たり、教師に相談したりして考えてきました。

はじめはショーの中で、おてだま、コマ回

し、けん玉、縄跳びのいろいろな技を考えて

していましたが、技が多すぎて練習もなかな

かできない、全部見せるには時間がかかりす

ぎるということで、自分の見せたい技を考え

て見せることになりました。

おばけ大図鑑で

調べてみよう

おばけの戦いは、はじめはみんなで一斉に攻撃したりやられたりしていました。しかし、それでは、それぞれのおばけ

の怖さや特徴がよくわからないので、順番に攻撃することにしようと、教師も一緒に入りながら決めました。しかし、や

られてしまうと、次はどう戦いがまた始まるのか？というところでは、「凍らされてもイフリートは火で溶かせる」「火で

焦げ焦げになっても、幽霊は冷たいからそれでやけどが治る」「幽霊に苦しくさせられても、葉っぱのおばけは葉っぱの

手裏剣で切る」など、なるほど！と思えるようなつなぎ方を子どもたちが次々に考えていました。これを説明するナレー

ションは、教師が手伝って言うことになっていますが、中身は子どもたちが考えたものになっています。

他にもダンスや話す言葉などもみんなで考えてきました。なかなか考えの出ない子どももいましたが、「みんなががん

ばる」のキーワードを思い出させながら、考えを引き出したり待ったりしながら、自分も考えないと！という気持ちにな

るようにしてきました。

休んでいた友達に決まっ

たことを教えてあげよう

頭の大きさに合うよ

うに、とめてあげる

一人で難しいところは、友達の様

子を見て手伝ってあげたり教えて

あげたりしています。

途中から代わる代わる友達が休んでメ

ンバーが揃わないこともありましたが、決

まったことを伝えながら進めてきました。