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『オノフ』の2つのウェッジ、どちらかを使えば
スコアが大きく縮まる!ONOFF FORGED WEDGE &
ONOFF LABOSPEC FROG’S LEAP WEDGE
上質な大人のゴルフを提案する『オノフ』ブランドから2つのまったく異なるウェッジが出されている。1つはプロや上級者向け、もう1つはアベレージゴルファー向けのウェッジだ。どちらもそれを必要とするゴルファーに高い人気を誇っている。どんなウェッジなのか、開発を担当した飯嶋淳さんに聞いてみた文●編集部
ONOFF FORGED WEDGEヘッド素材・製法/軟鉄(S25C)鍛造ロフト/バンス(°):48/6、50/8、52/8、56/12、58/12ライ(°):63.5シャフト:NS.PRO 950GH、DYNAMIC GOLD(S200)クラブ長さ(インチ):35価格:20,000円+税
スピン性能が素晴らしい本格軟鉄鍛造ウェッジ
ONOFF LABOSPEC FROG'S LEAP WEDGEヘッド素材・製法/軟鉄(8620)鋳造ロフト/バンス(°):52/5、64/13、70/14ライ(°):64シャフト:①NS.PRO 950GH、②Zelos8、③MP516Iなど様 な々スチール、カーボンを受注対応クラブ長さ(インチ):35価格:①②20,000円+税、③24,000円+税
アプローチやバンカーが苦手な人のお助けウェッジ
グローブライドの飯島さん。
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飯嶋●素材は軟鉄のS25Cを採用しています。
製法も鍛造ですから、打感は抜群にいいです。
フェースにボールがくっつくように乗るので、
距離感が出しやすいと思います。
っと構えられると。なので、すぐに芝生の上
で使ってみたいと思われますね。そして実際
に打ってみると、打感が柔らかく、抜けもい
いので、イメージした弾道が打ちやすいと言
われます。特に、スピンがかかる設計にこだ
わっていますので、その部分の評価も高いで
す。
――『オノフ』というと、やさしいクラブと
いう印象がありますが、プロや上級者が満足
するウェッジがしっかりと作られている。ス
ピン性能が抜群だというところを説明しても
らえますか?
飯嶋●この『オノフ
フォージド
ウェッジ』は
溝のルール規制前と同じくらいのスピン性能
を発揮できるウェッジを作ろうと、技術陣が
総力を挙げて研究してできたウェッジです。
どこのメーカーも溝のルール規制後はどうし
てもスピン性能の際だったウェッジを作るこ
とができないでいます。私たちはその難題に
挑戦して、ようやく自信作ができたというわ
けです。
――『オノフ』から本格ウェッジが世に出ま
したね。軟鉄鍛造のプレーンバック。プロや
上級者の評判が凄くいいですね。
飯嶋●『オノフ』のスペシャルウェッジは、2
010年と2011年に出した『Sフォージ
ド』がありますが、このウェッジは今も中古
ショップでプレミアがつくほどの人気があり
ます。片山晋呉プロに監修してもらったウェ
ッジだけに、顔の良さ、打感や抜けの良さ、ス
ピン性能の良さは折り紙付き。その『Sフォ
ージド』を踏襲したウェッジが、今回の『オ
ノフ
フォージド
ウェッジ』です。
――まずは構えたときの顔が素晴らしいです。
ホーゼルが長く、それがテーパーになって
徐々に細くなっている。ネックからリーディ
ングエッジにかけての緩やかな曲線と、ネッ
クからトップラインにつながる曲線が本当に
美しいです。
飯嶋●プロや上級者が皆さん、そうおっしゃ
います。フェースを開いたときや、やや閉じ
気味にロフトを立てたときなども、自然にす
――ミーリングを入れるだけでなく、ライン
の描き方にも工夫を凝らしたというわけです
ね。
飯嶋●さらにレーザーミーリング加工も施し
ています。目に見えないほどの細かな処理で
すが、これが雨の日やラフなどでスピン性能
の低下を防ぎます。これは打って比べてみれ
ばすぐにわかります。
――とても手間がかかったフェース面なので
すね。溝のルール規制前のスピンに挑戦した
と言われた意味がわかりました。
飯嶋●そして抜けの良さへのソールデザイン
の工夫です。抜けが良くなければざっくりや
トップといったミスが出てしまいます。特に
逆目や沈んだラフなどで上手く打てるかはス
コアメイクの重要なポイント。『オノフ
フォ
ージド
ウェッジ』はあらゆるライに対応でき
る「オルタナティブソール」を採用していま
す。ロフト56度と58度はソールのヒール側を
大きく削り落として、開いたときの抜けを良
くしています。またリーディングエッジ側、ト
レーリングエッジ側も落としているので、ざ
っくりしにくく、打った後もすっとヘッドが
抜けてくれます。
――ボールの下にリーディングエッジが入り
――どのような研究がなされてスピン性能を
アップしたのですか?
飯嶋●まずホーゼルを長くして、重心を高く、
ヒール寄りにしました。こうすることでフェ
ースを開いたときにヒール方向からボールが
入りますが、そのときにスピンがしっかりと
かかるわけです。しかも安定したスピンが得
られます。
――なるほど。実際にアイアンと比べるとホ
ーゼルは結構高いですよね。先細りのテーパ
ーになっているので、気になることはありま
せんが、スピン効果を発揮するのですね。
飯嶋●それに加えて、フェースに3種類の加
工を施していることもスピン性能をアップさ
せています。1つはフェース表面を精密な平
面にしていること。つるつるの下敷きとボー
ルをこすり合わせたとき、摩擦が凄くかかり
ますよね。それと一緒です。しかもルール制
限ぎりぎりにしっかりと溝を切って、その上
にミーリング加工を施しています。これが2
つめの加工で、そのミーリングによる極細の
ラインを円弧状に描くように入れています。
下から上に弧を描いているので、フェースを
開いて打ったときに直角にボールをこするの
で、より一層スピンがかかります。
やすそうです。
飯嶋●ロフト48度、50度、52度はそれほど削
ってはなく、スクエアに構えやすく、フルス
イングもしやすいソール形状になっています。
――これらのウェッジは顔もフルショットが
しやすいものに仕上がっていますね。アイア
ンがストロングロフトになってきて、48度の
ウェッジを入れたいゴルファーが増えていま
すが、意外とグリーン周りで使うような顔を
していて、フルショットがやりにくいウェッ
ジが多い。48度は一昔前のピッチンウェッジ
と言っていいわけで、フルスイングしやすい
ことが最も大事だと思います。
飯嶋●その通りで、それを意識してデザイン
しています。この『オノフ
フォージド
ウェ
ッジ』は『赤オノフ』の軽量スチールユーザ
ーや『黒オノフ』ユーザーに使って欲しいと
考えていますが、『赤オノフ』はピッチングが
ロフト44度で『黒オノフ』はロフト45度です。
なので、48度や50度を入れる人が多いと思い
ますので、フルスイングがしやすいことは大
きなポイントになります。
――打ってみるとわかるのですが、『オノフ
フォージド
ウェッジ』はとても打感がいいで
す。
『オノフ
フォージド
ウェッジ』
顔の良さ、抜けの良さ、スピン性能の良さ。
難しい状況から寄せられる本格ウェッジ
構えやすい良い顔を持つヘッド形状
ホーゼルが高く、スピンが良く効くフェース加工
いろいろなライに対応できる「オルタナティブソール」
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ネックからリーティングエッジ、トップラインにスムーズなラインのつながり、スクエアに構えても、開いて構えても違和感がない美しいヘッド形状。軟鉄鍛造ならではのソリッドでマイルドな打感が得られる。
『ONOFF FORGED WEDGE』の特長『ONOFF LABOSPEC FROG'S LEAP WEDGE』の特長
太く長いホーゼルの高重心設計と3種類のフェース面加工により、スピンが良く効き、安定したスピン性能を発揮する。高い精度のスコアライン設計に加え、さらに精度を増した「精密平面フェース加工」「フェース面ミーリング加工」「レーザーミーリング加工」を施した。高いスピン性能を発揮するだけでなく、ラフや雨天時のショットでも最適なスピンをもたらす。
様々なライに対応するオールラウンドな「オルタナティブソール」により、多彩なショットが可能となり、ウェッジとしての高いパフォーマンスを発揮する。
標準のNi-Crメッキ仕上げ(左)のヘッド基本性能をそのままに、さらに柔らかい打感と高く安定したスピン性能をもたらすノーメッキ黒染め仕上げ(右)が限定で用意。黒染めの外観によって、より精悍で構えやすいイメージとなる。
一般的な58度のウェッジでフェースを開いた状態(左)と『フロッグスリープ』64度でスクエアに構えた状態(右)のロフト角はほぼ同じに。開かなくても開いたのと同じになる。しかも、ターゲット方向とスイング軌道が同じなので打ちやすい。
『フロッグスリープ』のロフト64度と70度はハイバンスでヒールからトウに向かってバンスが大きくなる変形バンスになっている。また、トウ側の中央が窪んだ「トウ側ツインカットソール」と「ワイドラウンドソール」になっている。ロフトも大きくあり、工夫したソールの形状からフェースを開く必要がなく、普通のスイングでエクスプロージョンが打てる。ハンドアップしてトウから砂に打ち込む非力な人や女性も上手く打ち抜ける。
『フロッグスリープ』のロフト52度はソール後方部を波形状の「リアーウェービングソール」にすることで、「ワイドラウンドソール」でバンス角をつけつつ、地面との接地面が少ないため、非常に抜けが良い。ソール面のバンスはヒールが3度、センターとトウが5度と変形バンスになっている。これらのソール設計でザックリやトップを防ぐ。突き刺さりにくく、弾かれ過ぎない。リーディングエッジも浮きづらいためトップが特に出にくい。ピッチ&ランのアプローチがミスなくできる。
一般的な58度のウェッジでフェースを開いて打つと抜けは良いが、砂の弾け方(爆発力)は小さい(左)。スクエアに構えて打った場合は砂の弾け方(爆発力)は非常に短く広い。抵抗が大きくなり抜けが悪く、ザックリの状態となる(中)。『フロッグスリープ』64度でスクエアに構えて打った場合、非常に砂を広く長く浅く取れるため、抜けが非常に良く、砂の弾け方(爆発力)も大きい。打球は砂と一緒に高く上がって前に飛び出す。「トウ側ツインカットソール」の大きなバンスで砂を爆発させエクスプロージョンショットにさせている(右)。
一般的なウェッジは幅広ソールでバンスが大きいとリーディングエッジが浮きやすくトップしやすい。打ち込むと突っかかりやすく、ソールが抜けずにダフってしまう(下)。一方、『フロッグスリープ』は幅広ソールでもリーディングエッジが浮きづらく接地しているので、フェースを入れやすくトップが出にくい。打ち込んでも突き刺さりにくく、ソールが滑るので抜群に抜けがいい(上)。
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に行くに従ってバンスが大きくなる変形バン
ス設計にしてあります。さらにソールのトウ
側中央を少し窪ませた「トウ側ツインカット
ソール」がさらに抜けを良くしてくれるので
大きく砂を飛ばせます。実際には一般的な58
度のサンドウェッジを開いて打ったときより
も爆発力があるのです。
――それは凄いですね。女性など非力な人は
爆発力が足りなくて砂が飛びませんよね。
飯嶋●バンカーショットは砂と一緒にボール
を飛ばすわけですから、砂を飛ばせなくては
脱出できません。非力な人はハンドアップに
なりやすくてトウからヘッドが入ってしまう。
それでヘッドが抜けなくてボールを飛ばせな
いわけです。ところが「トウ側ツインカット
ソール」ならば、トウからヘッドが入っても
凹みから砂が抜けてくれる。ツインカット後
方はロフト64度でバンスが23度もあります。
しっかりと砂を飛ばせます。
――64度でも十分に球が上がって爆発力も得
られて脱出できそうです。
飯嶋●その通りですが、それでも球が上がり
きらないという人は、ロフト70度を使ってみ
てください。自分の背丈よりも高く上げなけ
ればならないアリソンバンカーでも簡単に脱
出できます。
――バンカーに入ったら1回どころか2回も
3回も出ないという人が結構います。本当に
人助けのウェッジですね。ロフト52度のウェ
ッジはいかがでしょう。
飯嶋●こちらはザックリやトップを解消する
ために作ったアプローチ特化型ウェッジです。
こちらも「ワイドラウンドソール」、変形バン
ス設計になっていますが、見てわかるように
ソールのトレーリングエッジ側を波形状させ
た「リアーウェービングソール」にしていま
す。これによって地面との接地面を少なくで
きるので、とても抜けが良くなります。
――デザインだけでもユニークでいいのです
が、そんな効果があるのですね。
飯嶋●こうしたソールの設計によって、どん
なライでも抜けが良くて、ザックリやトップ
を防止します。またバンスがあるのに、構え
たときにリーディングエッジが浮かないよう
に設計していますので、特にトップのミスが
なくなります。
――アプローチでトップするとグリーンオー
バーしてしまうので、すぐにダボやトリにな
ってしまいます。
飯嶋●抜けがいいのでダフリにもならないの
――『オノフ ラボスペック』はユニークなク
ラブが密かに開発されていて、いつも欲しい
なと思ってしまいます。ネオマレット型のパ
ター『OM-2』などはあっという間に売り
切れてしまいました。大好評のぶっ飛びアイ
アン『FF247』も買っておかないとなく
なってしまいますね。そして今回は、アプロ
ーチやバンカーショットが苦手な人のお助け
ウェッジの登場ですね。
飯嶋●『ラボスペック』は実験的なモデルや
プロトタイプをそのまま出したりするので、
マニアックなゴルファーに喜んでもらえてい
ます。今回の『オノフ
ラボスペック
フロッ
グスリープ
ウェッジ』は実験的なモデルとい
うか、バンカーから脱出できない、アプロー
チでザックリやトップのミスが出るというア
マチュアの悩みを解決したいということで研
究開発されたウェッジです。『フロッグスリー
プ』とは「カエル跳び」のことです。
――ピョンと跳んで脱出、跳んだあとはスー
ッと泳ぐように転がせるというわけですね。
でもそうしたお助けウェッジのニーズはもの
凄くありますよね。この『フロッグスリープ』
は『ラボスペック』で密かに売るというので
はもったいないほどの優れものですね。
飯嶋●まさにその通りで、どこから聞きつけ
られたのか、かなりの人気です。「バンカーか
ら1発で出るようになった」、「ザックリやト
ップがなくなって、簡単に寄せられるように
なった」といった嬉しい声がたくさん届いて
います。
――そうでしょうね。構えただけでも上手く
打てる気がしますからね。そして、そうした
気持ちが実際に打っても難なく上手く打てて
しまう。ゴルフは心が左右するというか、不
安がなくなって安心できれば、本当に上手く
プレーできてしまいます。
飯嶋●しかもこの『フロッグスリープ』は異
形ではないので、上手な人がさらに簡単に打
ちたいと愛用する方もいます。
――構えたときに普通の良い顔をしています
から当然でしょうね。素晴らしいウェッジだ
と思います。では、『フロッグスリープ』だと、
なぜ簡単に上手く打てるのか、そのあたりの
機能性を説明してもらえますか?
飯嶋●『フロッグスリープ』はロフトが52度、
64度、70度の3種類があります。52度はアプ
ローチ特化型、64度と70度はバンカー特化型
で、ソールのデザインなど、少し違っていま
す。先にバンカー専用から説明しますね。ま
ずロフトがなぜにここまでついているかです
が、それはフェースを開かずに、開いたと同
じにするためです。つまり普通のショットの
ようにスクエアに構えて打つことができる。
それでいて開いた時と同じロフトになるので、
球が上がって出るわけです。
――フェースを開くと変なスイングになって
しまうという人がたくさんいますよね。それ
でバンカーから出ない。
飯嶋●フェースを開けない人は本当に多いで
す。であれば、開かなくても上手く出るよう
にしてあげよう。それが『フロッグスリープ』
です。で、上手く脱出するためには楽にエク
スプロージョンが打てなくてはなりません。
つまり、スクエアに構えても砂を爆発させる
必要がある。そのために「ワイドラウンドソ
ール」でハイバンス、しかもヒールからトウ
で、とにかくボールが上手く拾えます。ピッ
チ&ランが簡単にできる。アベレージゴルフ
ァーが確実にボギーであがれるようになり、
パーにもできるウェッジです。
『オノフ
ラボスペック
フロッグスリープ
ウェッジ』
バンカーから出ない、アプローチでザックリ・トップ。
そんなゴルファーがミスなく打てるお助けウェッジ
ルール限界のスコアライン設計&精密なスコアライン加工、精密平面フェース加工によって、安定した高いスピン性能をもたらす。
オーソドックスなヘッド形状で構えやすい。アベレージから上級者まで多くの人に好まれ、違和感なく構えられるネックのつながりがある。
柔らかい打感をもたらす軟鉄鋳造ヘッド。ロフトとライを±1度まで調整可能。ソールもバンスがあり、エクスプロージョンしやすく、芝も滑りやすくトップやダフリがなくなる。