ノリ葉体に付着する吸管虫類

誌名誌名佐賀県有明水産振興センター研究報告 = Bulletin of Saga PrefecturalAriake Fisheries Research and Development Center

ISSNISSN 09191143

著者著者

川村, 嘉応小野原, 隆幸久野, 勝利横尾, 一成盛下, 勇

巻/号巻/号 22号

掲載ページ掲載ページ p. 9-15

発行年月発行年月 2004年11月

農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センターTsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research CouncilSecretariat

ノリ葉体に付着する吸管虫類

22 (9 -15) 2004 {占ヰ1*{iJl' N~

勇利川村嘉応・小野原隆幸・久野勝手IJ・横尾一成・盛.下

Attachment of Suctorida on Cultured Porphyra Thalli

Yoshio KAv九lAl¥'IURA，Takayuki ONOHARA， Katsutoshi KUNO

Kazunari YOKOO， and Isamu MORISHITA

Suctorida attachl11ent on P011J!lym thalli in Ariake SOllnc1 was c1escribec1. Its c1al11age to Nori clllture

was investigatec1 through Sllrveys conc1uctec1 once or twice a 九，veekin October， frOIll 1997 to 2001.

Sevcral species of Sllctoric1a were observec1 011 thalli， Illany of which were EIりhemt(l gemmitω-a， as

ic1entifiec1 frOl11 Illorphological characteristics. The effcct of Suctoric1a on Nori culture was inclicalec1

by both c1amage ancl occurrence ratios. 1n 1997， N ori culture experiencec1 the worst c1al11age with a

c1amage ratio of IIp to 60 %， when Suctoricla spreacl wiclely throughout the entire N ori culture grouncl

The occurrence of Suctoric1a can be controllec1 by acljllsting the c1rying time of N ori thalli.

130"10'

.0咽

E一五回咽￥

ノリ姿刑において.乾ノリのJ523質低下につながる被詰:

を及ぼすW1'存には，アカグサレ~ií;jや乱::伏Wi病と l l f ばれる

チ内気でL点ì~~nが5主体I;!..j に奇止することによって}辺きるも

のと， リクモフォラ.タビラリアなどのf!:誌類や*llIj1iが

:民体の表TMに什析することによ って起きるむのがある。

後者・(こ[出版管忠告'1.'(仮.f{j;)としてPodoρI/I:vospのH;r:i'をl京凶とする1i隔年む合まれている。この11及fE-忠症は伊勢約

でド1<告さているけが，イfflil~!ザ湾!込... :mでむずfくから司スイク

ダムシ，ボドと{制かされる i段位;虫類がノ リ 某f<I~や綱糸に

付着する ζ とでj;1Jられているぺしかし，これらl吸管虫類

の同定は不ー1-分で，被害の杭i主!j:詐紺|に捌べられていな

い。 そこで-4，;十I~では，ょのl吸作 !h知の JI列車を記絞し ， 付

結状況や被害の程度を調べたので:1A告する。

えカずきま

~ー....L..Jo ! 2 3 ， 5 km

Map of the illller part of Ariake SOllllc1， showing

the Nori culture ground of Saga Prefecture白

St. 1， sites of Hayatue automatic envirolllllental

survey system measuring temperature ancl

salinity

Fig.l

材料および方法

吸官':.w.矧の組奈は， 1994-2001年までの 8年IIflにわた

1 ) ノリ探刊日 以降侶:賀県有1リJìfIJr~xからノリ業体を保11>1.

し，持ち帰り後検鋭して行った。 1倣管虫知のノ リ葉i本へ

の付着状況は， Fig.lに示す有明海汚奥持liの佐賀県海域

ノり i.((!場内でノリの採前が~fì ま る 10月1.:. 1iJ から約 1 'T

";i:-~，O;'~ií~. ~'~サミ.:;~:

叶仏:ti!WUII}j本政{説明!セ ンターのノリ 後t1lt，'i首i

10

) J IUl.国にし 21111，20-30点からノリ葉休を採取して

司NJ~t した。 {，I辛t状況は， f采収してきた制に{，J・~~:する必f本

を生物顕微鏡で観察し， JI}.k包;:!l:l~Jiが観察される地点の割

合である昨l111地点2干ミとして表した。 fサ 祐f の干l~tJJfは，

Table 1 の基準で表し，次式により相~iif度を数値化した。

一(111x 1十112x2十113x3+口4x4十115X5)x100被告度一

(110+111十112+113十114十115)X;:)

宇H';f状況とその時の環境とのIY，j係を検討するために，

l倣管1"-が存見当ざされたノリ養J[i[漁場l人jに位置する ('1到'rNJtiWj

j芥 (Fig，1， St. 1)において訂測されている主1:IIUi[il:]iMIJ;'j'

のノ]-，;札出分1[1立を使用した。さらに付希二状況と天j[夫との

関係を検討するために，佐賀地方気象台における全天11

今-J"1，1を{史J1iしfこ。

結果および考察

1.採集された吸管虫の形態と種の同定

ノリ葉体-'"に付着 していたl政管虫類は，多くのイ|占|体で

下記のような特徴が観察された。まず1lWはfIJ)1ヲか台形

で1しみのある)1ヲをしており，大きさは69-141x 69-156

μ111で虫体内部にはJI対抗}j包や多数の頼粒が;忍められる

(Plate A-C)。全体的な色はi"，ij.し、茶色を':日びている。

1lf本の先端を 1'11心にほぼ全体を覆うようにしてに

40-50木の長いffJg!司?と-1-数本の明会い触手ーがある (Plate

A-C)o 1l体は柄を介してノリ集体の表面と繋がってい

る。制の長さは140-600μm，}..:さは1li木と殺するところ

で(手50-62μ111，来{木と絞するところでは10-15μmと

出111くなっている (PlateD-1-1)。詳細に柄を11l¥1.祭すると

j全 1，1 '1 には l閃，，~~な節とイ， [りJIlIitで出1I1¥，、簡がある (Plate E

-1-I)。柄は制IIJJ包l人jに侵入しておらず某体の表1([[に1;'11和二し

ている (PlateG， I-I) 。 外止I: U~， 卦三 (exogel1eO l1 S bl1c1c1il1g)

は， !1lIイリー;'fliに住みができて，その111の白li分が分かれな

がら，それぞれ徐々に芽がでるようにや11びて)1ヲ!JXされて

いく (Plate1 -L)。外生!I'(えはKHiP，J)1ヲで)悶りに繊毛を

もち遊走性がある (PlateL， M， N)。木Hfiはil主大9イ[，'，1

の外11:11'，うヰーが1tl¥l.f;ざされ， そのJ..;.きさは62-90X37-52

μmであった。 今[ulの研究において，本陣で1ま外生!J'，-;若三が

主体に{、J'î~i: し発芽して，虫wを形成し外~I.: !I明一:を形成す

るといったさ1::;古~iを何元忍できた。 しかし，オ寸JI')'eでは有

↑~I:~I :: タ~'(の 1fl\l.祭はで、きなかった。木liJiーの付行数がJ:ì7 lJlIする

と， ~主体表官íîに百ij.\'、すJ-;褐色の~JI，f;数の <<:lí1 I j' \j子状の1トff.本とし

て観察されるようになる (Plate0， P)。 しかし本間の

ノリ以外への{，J希こ状況や，ノリi，JXt則以外の生活状況は今

後;i#Jべる必要があろう。

以上の形態的特徴は， Table 2に示すとおりで，本航

はCI.IIambl1rg巴r1111c1 VOI1 Bllc1c1el1brok-I-l巴ic1elberg2)カf記

載しているCiliophora(繊毛虫1"1)，S払Suctoαr吋a以([1似l岐H汝M肘(:ì官iゼ泣.~;:!:山Ll同L寸鳴1士努類:I羽i丸l

l引lI i，ぱ泳州引引州~;制料紺制:Iìl相川lìlい附ìl川ωI;Jの1り)， Exogenic1a ( 外1..1J:If)の印helolagcnll111Jyam Hcrlw，

Table 1 lndex scal巴ofSuctoric1a atachec1 anc1 pr巴valenc巴.

N ot cletect

Numb巴rof Suctorida attachec1

N ori surface

1 -9 (founc1 here anc1 there) 5 % > /a view

10 -49 (foul1d tip thalli) : 5 -19%/a vie¥¥

50-99 (whole a Iittfe) : 20-29%/a vi巴W

100く (maI1Y) :lO-49%/a view

100く (countless，innumeralコle): 50%く/avi巴w

lnclex Numb巴r

attachecl ratio of survey station

O 110

1

2 112

11;7

4 n-i

口 n口

Table 2 Comparison of the present species to fOL1l、 knownspecies

Trophont Diam巴ter(μm)of Numbcl Stalk Iうuc1clingSpeci巴5

diameter(μm) regular buclclin又 01' S¥¥マarm巴l Length(μm) st¥'l巴

E. gCJI7.Jlutω'(1 69-W x6l)-156μ111 62-90X37-52μm 9 140-600μm Exogenicla

E. gellllllψar(2) 60-200μm 500-800μm Exog巴l1icla

E. U'lIs!a(CoiilIJl21 80-100μm 600-800μm Exog巴nicl日

Discothrm det!IIIJ!1I3) 126-12SX 133-137μ111 500μm E vaginogenida

E. atiG、ufo五a51 30-70μm 20-50μm Exogenicla

と同定された。しかし本種が，安達1)が報告 している

Podoj;hyra sp.と同じ手重に該当するかどうかは明らかでない。

また，ほかにも E.gemmiparaとは呉なる JJy}生 'i'Ji

(Evanginogenida)であるDiscophryasp. (Plate Q， R，

S)と思われる伊|体も観察されたが，種*，までは明らかで

なく付着長 も少なかった。

2 .吸管虫類のノリ葉体への付着と被害状況

TmJ2hのように本海域で、は，E. gemmitaraを主な構成

種 とする 2， 3種類のi以管虫がノリ阿木にf寸諾すると考

え，ここでは観察された全ての臥管虫を一指してl吸管以

100 1994

80 ~ ・・ ー一一一 ・ 一一一一 ・・・ ー ・・・・ー 一 一ー ー 一一l

60 ~ -ー・ 一一一 ・・ ー 一一一 ・・ 一一 一ー ・・・ ー ・ーー・1

40 ~ 一一 ・・・司・・・・ F 一一 一ー・ 一一一一 ・ー 一一一 ・1

20 卜 一一 ー---------0・・0一一一 ・一一一ーl

"，.~'

O

正4少もも ο，<':'ψ 'j..b.やタや，~'

100 1996

80 1 --一 一一一 ー一一一一 ・・・ ー・----一一 ・・

60 1------------------ー ー l

40 1一一一一 一・・・・ 一一一 ・F 一一一 ・・ 一一一 ・。20

h明

、Av

nv 令

、ヘも入、

も

ヘもふ。

、u.‘、

n

u

u

、nunu

nuno

ぷ)O石

E1998

?601--:E O

40 1-- 二♂;三二nu

nt

ωOEωLLコUUO

O ~ .10 ~C;:;円匂ヘヘ、ヘヘ'¥-" ，¥-J 'V '¥-' ~' ':1 長、訟も

、.-、p100

80 2000 -・<>-・・OccurrenceratIo (%)

---tトーーDamageratio (%)

O

11

知として，付着状況を剖べた。

本陣は~í木表前iに付者しているものの，中I II!J包内にまで

穿孔し寄士 しているわけではないので業体自体への生理

的な影響は与えていないと忠われる。ただノリ養殖の管

岐において1吃1燥を与えるときに五日本のj~L~燥が充分とはな

らず，養殖f声fJ~Uよ支障となるなどの害となっている。

この11及管虫類の付着状況を示す(確認地点率と被甲子J支を

Fig.2に示 した。 1叩99似4μ的-'1年1ド三以降の砕碓:認認、i地也}，I，白，'，叫4ヰ，三引:

f最立 もZ高可 く，採11口5円後に97%を示 し1'*，'I'i日町炎から付着が

見られ，長JtJJ 11¥jにわたって高い{直を示 した。ついで1997

1995

-一一・ー・ J。し---一一一一 --ー一一一一 ・

『。もや，'¥- ，b<や~ "トゼr

一一、

一b

一

O

」.ゐ

一

.，F

・0

-，

『，，

.

，

nuJ-

-

n同J

一

一

咽

la

'*へ 、可決も ヘ b< n'o ~'\- ~l拠品夕、 、、入、 '¥-' 'v' ，¥-V ~V ，五、$"'

1999

、

}、

.，e、，.

-

-，'

0・、'

・

-

r

、

.

‘一、

‘

ρ‘一

4

.

，P 一

，'

-~もももも、、、へ恥持、、、九 "'J<V" C"レ':1，<:-'

2001 、 0・・・ --0-----Q --. -プ ー

'‘ '‘

----- ‘---.---・・・』 主----' “

ぷもや小やややサ J もややササや φ や今可、

Days of culture

Fig. 2 Changes in the perc巴ntdamage ratio and occurrence ratio of Suctorida from 1994 to 2001 in th巴SagaPref巴ctur巴

on N ori culture grouncl

Index scale L¥、ク Index scale

5

W B込O O

5

4 4

3 Q 3 。2 。2 O o O O O O

5'. 5'.

12

年が採Wi151:1後に86%を:iJ、した。 1998，1999年は60%台

をそhぞhf:l<i'I'i 25， 111:1 後に示 した。 1994，1995， 1996，

20001， 1・ は{íN~~J也}，I~-，:、 2-4.~が 32%rJ，-I~ の ilf ，、 fiti.を 7J~ した。いっ

ぽう，被告:j!fは19971，rか最も高く ，1采Wi15円後に60%を

示 し，十n'j';1犬j比が品も梓しいことを示すJ将棋111(5のレベ

ル(100桐〈 放えられない;机~Í'の50%以JJ が組旅さ

れ， H~"í';1犬i)1'.の程度も制~ーであ っ た。 1998 ， 199~ 2001

11-'-は，いずれも 34%以下で市街芯地点尋tか17jかった200I"lミ

は最大26.7%で1-1持状況の程度としては低レベルで

あった。さらに1994，1995， 1996， 2000年は16%以ー|、を

示し， 被f!;ー!立 も小さ か っ た。 1i'ái:i?fJ也点<.{~と 被主了!立 をイ1 '.句会

<弘、

へd

へd

句

L

ASτ

日制

E

O

Q

。。目、

。凶田区』市

0

・0Cω』コ

uuo ο 。、 。

G

，~of ，OjOj":J ，0)0;'<:. ，O;~'\ ，C}OjI:o ，0;0;0; "，# '\-~'

Fig. 3 Changes in the perc巴tdamag巴 occurrenceratio

of annual averagc from 1994 to 2001

に平gJしてFig.3に示した。この結果からも， [J'ff[iWJ也点

率と被言及:は.1'I1 I;';} して変動している b のの，確認j也}，~J: If:~

が高しけl'・は2001{1.，被三n日Eがi'f:i(，イ位をえミした"1ニは1997{1ー

であったことが/J~H去される。そこで1997， 200I1!'，の}&J.、舶を示 した部J'i!i'1二lのifqjLjにおける付請うパIi;1犬訓をFig.4

に示 した。や1';;日;1たuが日[1'iiーであった1997"1・1.0)'116上lでは

見びij;;.((¥)品の方でその傾向が著 しかった。 しかも， このII!j

の調査では， 10枚から30枚の嗣をmねた棚の 1" 下制を

-1':1<11足したところ， F*ri:jのカーで1.1三去かー多かった。また1i'lÍi~i!c!，

地点中が11iかった2001'!，10)J 29 Hでは，-jiの傾向はな

く全域的にみられていた。 以 f'.のよ うに，全J::oxにおいて

¥1汝管弘知が多く観察された{I'.は， 1997， 20011¥で，とく

に全域において付行状況の私リjtが171く被'J1;度 b\ï~[=i告で

あったのは1997年であったと考えらtL.る。

まTこ， +:l( !'l.iからがJlヶ)Jj['，]実胞した市1，]11')¥)11:'，]1¥'のノリ

-!;~í+.:の大きさと ~V.'i}ftmlll.\'J J }，における付者状況との聞に一

定の似li'Jは認められ;なかった。出)¥)Jを通じて11及:LS:虫主nを観絞するとリ士官止l4Jiの伊liH"J(は=え体が大きくなるにつ

れて減少してくる ものの， i.(r:t!t)Jを通じて110;1.奈されていた。

3 .被害状況と環境との関係

1I);k1f.;: II ':Itによる i広!日主と Jl\.~}，-，L j-:I :~-}i'，全天 FI 身、l ~I~. との

lÿ，]係を Fig.5 にぶした。 そのあ~;*，彼ら~;)文が大きか った

Oct. 29， 2001

Fig.4 Distribution of Suctoric1a in October 16， 1997， October 29， 2001 in Nori culture ground

Show Table 1. for index scale.

1997'T= は，調査~t月 II \J tr の平均ノJ， i. ，~tが2 1. 5.C，王子EJliI分 が

29.2psuを示した。この他は，調査した1994-2001年のは

ほ平均的なfitJ.で、あ っ た。 い っぽう，全ヲミ 1:1 身，Jil!~ との関係

では199711'-の ように被告皮カ哨:J~ tIflri，.こ詐jl、年では，今7ヲミ1:1

身、l:皇;が~'，~l 、 1[1'(を示した。 被T~: Iズが小さかった年とそれぞ

れの以境との/IIJの闘係は，ノj(i}，Aがややf~~ く，比重がおい

年において被害度が小さい(tl1Iiilがみられた。 このことか

ら l以往ー虫類の付着は7!(U;.I，やt:I~~う対決度が平:l~J(I/Jで， ノリの

tはえにも良好な条JLI:であり， 会犬JI射iRが多い，すなわ

ち11;日天の1:1が続く :irに多く f寸持する傾向lがみられた。こ

のことは 11背天が続くとノリ品I~Jのを安保〔水位を|ごげて l吃燥過

多にならないように桝の作J~Q1 を行うために全体的に /~lj~11

i1 S' !1\Jを 5~~ f，-誌がJに1~ì;"[くする il\r'i'rリMilI，jの王Hニイ寸ず「が多いこ

とをなl味すると思われる。また |ー， ~1，'~ltJの lì ijJ l;J調査で・は

j吃1:*~ しにく， '-/'"網のプJで/1投r..;:!l.d;j'(が多いことから，低mリMi向でノリを養描することがH及活ιLj演の1.J詰を促進し

30

25

20

15

10

5

O 20

30 、〆邑'句更hJ 、

25 。+伺』J

20

@ hD 15

何E 10

何 5 ロ

O 28

30

25

20

15

10

5

O 10

一ー一 一ーーー 。 『・ー・・ ・ー -ー "ー

一。一。んV.-。。一一AV

21 22

Water temperature(OC)

23

--. --ー ー・・

一一。

一一。・00一。。

29 31 32 30

Salinity(psu)

ー--.--

一一AW・

KV

一一つ

一

令一O一

12 14 15 11 13

Fig.5

Global solar radiation (MJ/m')

Relationship between the damage ratio caused

by attachment of Suctorida anc1 t巴mp巴rature，

salinity， the global solar radiation.

13

ているものと 252えられる。このIIJ~管虫類の付着について

は，本センタ ーの過去の漁場調査資料*2にも記載されて

いることから，付着は多少の速いはあっても従米ーから観

記号されていたものと思われる。木研究は，過去10'1会問に

l以!f3'!1ljU'[の付着が顕者にみられるようになったことから

t.)FJ!ifiしたむのであるので，邸境とのl主j係がなければ，ノ

リ去を舶の7J，{立が低くなっていることを示唆するものと思

われる。 Ih'j~，ノリ養地における採Ui から:ti;\j採までの FI

数は， 451:1が30/-1程度ーにまで続く なっていることを考え

れば，+分に!，HJけられることでもあろう 。

またIIJX!i法山知のi;主燥lin.J"tl:を制べたA:i'リミ(未発表)， ï~(舟l

n光ドで90分II¥J， FI 陰下で120分間約百する こと によっ

て死滅させることができたことから乾燥をヲえて養ダ11'(す

れば付泊は少なくなることが示唆される。直彼版 活ιL

!ßíiを殺すためには冷凍 (- 2S'C ) すれ(.f~ïUtrW\Jでよい")ょ

うである。 また日IIiJ!卓Rしたf低i丘Ui日iり作何削YiJ向b旬lの'1にf付、.J

なることを込づづ‘けているとすれ(ぱまι，ノリ束f付体オ本正へのイ千刊什、J寸J'宇寸辛4荷:守f私紅: j皮主が' ノリ養夕刊1の水位の[:17低を示して いることにもなる

ので，詳対1¥な訓査を行い紋値化できれば，ノリ養舶にお

ける*位指導にも利用できることがJtJjf:)される。

一一.ゾ}j， 1 1/汝~~ìr.:ぞ': !止II寸吟1士;荻f良lカが£α '1ヤ判J川11悩i記辿J4ν!;7Jρバ7オJ，'吋'1''1=.カか、 ら強110保r~l:足i~ 7付iμ川7礼J，'叶11士gA~叫ιk州lこ よ

くJ川|ド11吋，J

ちCODカS'~白市士白J くるな-つている7)ことカず丈' このようなさIJ1;Jの十1

~，}を促jι しているとも考えられる。また自IT-~I;物である{也

の ll;i ~I.: ~L:物のJN fJ lJ なと' lì l リ Jijij:の生物環境変化との関係も

メト後詐*1I1(二-l'Yti)'Jしていく必民がある。

引用文献

1) '[，;.i:t.プ、H¥i(975) : iírjl盗事主拘I'(!こ知kls;ーを J~す 'I:: t初 1. Iリ'3c ~S: 止\~:r[

(Podot/tym sp.) 1I(j干1150イl'伐 l 川、ノド /;í(干会秋季大会~行集.

2) Cl. Hamburger ancl Von suclclenbrok-Heiclelberg (1929)

Norc1ishes plankton， Zoologiclter Teil. VlI. Pro!ozoa. 158

-191， Ki巴1unc1 LeiIコrzg

3) Dieter ~Iatthes守 Walter Guhl日ndGerhard llaicler (1988) : Suctoria uncl

Urceolariidae (Peritricha)九百!ozoell/alllla Balld 7/1， 118'1l9

4 )ブdf禿r:~ (2002) : i1rょ?~~食 JiI と川1'[1法制と力IIJ ・ 流通. ノリ

の品質に;;~~~#:-!を &.IJ:す微~I 物Jii'l. 日本ノド丘学会I)j)j.fl芸33水戸医

学シ リース¥小川政ヲJ・自g{げi-iUH.J. 69-78.

5 )小向 !'-1 ザ:~ . ~j'~球降一 ・ 千1)日 )Ufi (995) : r;;境微生物図鑑.

前言主主1:.pp1758. 耳(5;;:.

6)J.JLe巴 andA. T. Soldo (992) : Protocols in Protozoo¥ogy

Society 0/ Protozoologista. U.S.A.， A¥len Press. Inc

7)JI¥十];;;¥1応 (2002): {!é賀県有・ IIIJÌÎr}.iÞXにおけるノリの当: I~~ki兄

と段境変化.泌JiとH仕様， (64)， 4 -9

14

A B

C

/.te e

__fTh

回・

E ' F .'， G

~ <t'~， ‘.~ ~~ J:;""~/ 酔

クシ迦E 聖1 lV鼻¥、I

~r一一一 ~Jず1甘.. ~I ミ」

... C'，

Jr<'

-p ， ， ..、:.，"-・・ 1-f -

Plate 1 In situ attachment of Suctoricla on th巴 Norithalli in the innerpart of Arikae souncl， Saga Prefecture. A -C.

Suctoricla tentacle ancl cilia ; an arrow inc1icates a contractil巴 vacuoles; D. attachec¥ clirectly to N ori thalli

;巳 Fstalk;G. H， attachm巴ntpart ; scale bars are 50μm in A-E ancl 100μm in F-H

Vi

K J ぷ布日(警務}

AO!岨

N

-・・・E-圃・・

M 1211

L

-・・・・E

場陣

-圃・・・E

守司会

P

. a・・・・E'

， '-'/

. 守'

'" . :....・，、.・ ~ -.・ 2ぬ

司"'， ~.・ ?

'r.' ，，_下、山 z. -，

R

--a司d

htE

、、

. ..0#'_ '，' ，・，.・、'.~

-. -一 司』I _ •

. ， .司、、 a

1-“ .. .

・・・・圃圃.

J h 事ー

もloGl;o;

Q

島、-た・‘-{~持込ー山.....~、、­

J ぃ二z丘、〉司、 、

写 I， -.._~ム=

1n Sitll attachm巴ntof Sllctoric1a on the N ori thal1i in th巴 innerpartof Arika巴 sOllnc1.Saga Prefccture. 1 -L.

c1evelopm巴ntof巴xo又巴nousbuc1cling ; M. N. swarmer ; O. P、Suctoric1avi巴w()f Nori thalli ; Q， R， Dωωtlzrv{{

sp. ; S可 noticlentifiec1 sp巴cies; scal巴 barsare 50μm in 1-L、10μ111in iVI，N，Q anc1 100μ111 in 0守 P，H. S

圃圃園田園-Plate 2

ノリ業体tニ付着する怒管虫煩

川村品'0小野原険キ夕、野跡事'1 陥1(.-.rJ<:也、下山

市川;毎湾奥品;において 経始ノリ込1I、に付到する吋官止.¥1ri

のf，~1t\(を 竹い/ 'J 通航仁 Z~ (，! 司被」L状況について削合した.

ノ'J正体仁付着していた吸iS'!1t知は日必<!mfag，!1II川阿川が

jじい{也に t'<fü知の.lJ.i 'ì~ !.1却がM黙された. ノ '1 誕地に fえtま

す被害状況は 似廿虫!I(の隊泌池山ニ?と悦i，~iJ.えで J、した . I!t

千円jJ州7イiがiiEも大急く その椛制民主弘人刷引を号、し 411

場合iをでH '?'fが~れ更された. 1、仰のノリ主体への付品はi ノ

リ1'i-'作f山摘の水fX町制悼の砧'1;):: γ令わら柁刈11"1'山i二μ官さ

れていると考え均nた.