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** 2019年3月 (第3版) 医療機器届出番号:13B3X10205H00002 2017年4月 (第2版) 機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管 一般医療機器 カテーテル固定用パッチ(JMDNコード:70328000) アンカーファスト 再使用禁止 1/3 【禁忌・禁止】 ・再使用禁止 【形状・構造及び原理等】 アンカーファスト** アンカーファスト スリムフィット** (皮膚に接触する部分の原材料) アンカーファスト** 皮膚保護剤パッド : ハイドロコロイド リップスペーサー : 発泡エチレン・酢酸ビニル共重合体 ネックストラップ : ポリエステル、ナイロン ネックストラップは補充等のため、単品にて販売する場合があ る。 アンカーファスト スリムフィット** 皮膚保護剤パッド:ハイドロコロイド** リップスペーサー :発泡エチレン・酢酸ビニル共重合体** 2ピースネックストラップ :ポリエステル、ナイロン** 使用可能なチューブの内径 アンカーファスト 5~10mm** アンカーファスト スリムフィット 5~8mm** 【使用目的又は効果】 気管内チューブの固定及び維持管理 【使用方法等】 アンカーファスト (装着の前に) 患者の装着部の皮膚を清拭し、よく乾燥させ脂分が残らないよう にする。 注意 スキンジェルやローションなどは使用しないこと。 (装着方法) 1. 左右二つの皮膚保護剤パッドから剥離 紙をはがす。本品を、フォーム状リップス ペーサーがちょうど上唇の上の皮膚に 軽く触れるように置いて位置決めをした 後、両方の皮膚保護剤パッドを皮膚にし っかり押し付け、そのまま約30秒間保持 する。このときチューブ保持クランプは 上唇の約13mm下方に位置している。 (右図1) 2. ネックストラップを首に巻き片方の端を 皮膚保護剤パッドの上にあるプラスチッ クループに通して面ファスナーを仮止め する。ネックストラップに緩みやたるみが でないように調整し、左右の面ファスナ ーを均等にしめる(右図2)。このとき、き つく締め過ぎないように注意する。首と ネックストラップの間に人差指と中指が 入る程度の遊びがあることを確かめる (右図3)。 3. シャトルクランプの両側のタブをつまみ、 内側に押さえたままトラックレール上を 移動させ、気管内チューブのちょうど真 上に来るようにする(右図4)。チューブス トラップの剥離紙をはがし粘着剤を露出 させる。 気管内チューブの表面がよく乾いて汚 れが付着していないことを確かめた後、 チューブストラップをしっかり気管内チュ ーブの周りに巻き、残りの部分を引っ張 ってチューブ保持クランプに置き、上蓋 をカチッと音がするまで閉じて固定する (右図5)。 チューブを固定する際に、チューブ保 持クランプ下部の滑り止め用グリップの 下に直接、気管内チューブのインフレー ション用ラインを置かないように注意する こと。 (維持管理) 圧迫による皮膚や唇の損傷を避けるために 気管内チューブを定期的に移動させる場合 には、シャトルクランプの両側にあるタブをつ まんだまま内側に押さえるとロックがはずれ、 気管内チューブをトラックレールにそって左 右いずれの方向へも動かすことができる(右 図6)。圧迫やせん断力による唇や皮膚の損 傷を避けるため、少なくとも2時間に1度、また は症状によっては必要に応じてより頻繁に気 管内チューブを左右方向に位置変更してく ださい。** プラスチックループ チューブ保持クランプ シャトルクランプ トラックレール 皮膚保護剤パッド ネックストラップ リップスペーサー チューブストラップ 正面 上面 チューブ保持クランプ シャトルクランプ トラックレール 皮膚保護剤パッド 2ピースネックストラップ チューブストラップ プラスチックループ リップスペーサー 正面 上面

アンカーファスト - Pmda...**2019年3月 (第3版) 医療機器届出番号:13B3X10205H00002 *2017年4月 (第2版) 機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管

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Page 1: アンカーファスト - Pmda...**2019年3月 (第3版) 医療機器届出番号:13B3X10205H00002 *2017年4月 (第2版) 機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管

**2019年3月 (第3版) 医療機器届出番号:13B3X10205H00002 *2017年4月 (第2版)

機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管

一般医療機器 カテーテル固定用パッチ(JMDNコード:70328000)

アンカーファスト 再使用禁止

1/3

【禁忌・禁止】

・再使用禁止

【形状・構造及び原理等】

アンカーファスト**

アンカーファスト スリムフィット**

(皮膚に接触する部分の原材料)

アンカーファスト**

皮膚保護剤パッド : ハイドロコロイド

リップスペーサー : 発泡エチレン・酢酸ビニル共重合体

ネックストラップ : ポリエステル、ナイロン

ネックストラップは補充等のため、単品にて販売する場合があ

る。

アンカーファスト スリムフィット**

皮膚保護剤パッド:ハイドロコロイド**

リップスペーサー :発泡エチレン・酢酸ビニル共重合体**

2ピースネックストラップ :ポリエステル、ナイロン**

使用可能なチューブの内径

アンカーファスト 5~10mm**

アンカーファスト スリムフィット 5~8mm** 【使用目的又は効果】

気管内チューブの固定及び維持管理

【使用方法等】

アンカーファスト

(装着の前に)

患者の装着部の皮膚を清拭し、よく乾燥させ脂分が残らないよう

にする。

注意 スキンジェルやローションなどは使用しないこと。

(装着方法)

1. 左右二つの皮膚保護剤パッドから剥離

紙をはがす。本品を、フォーム状リップス

ペーサーがちょうど上唇の上の皮膚に

軽く触れるように置いて位置決めをした

後、両方の皮膚保護剤パッドを皮膚にし

っかり押し付け、そのまま約30秒間保持

する。このときチューブ保持クランプは

上唇の約13mm下方に位置している。

(右図1)

2. ネックストラップを首に巻き片方の端を

皮膚保護剤パッドの上にあるプラスチッ

クループに通して面ファスナーを仮止め

する。ネックストラップに緩みやたるみが

でないように調整し、左右の面ファスナ

ーを均等にしめる(右図2)。このとき、き

つく締め過ぎないように注意する。首と

ネックストラップの間に人差指と中指が

入る程度の遊びがあることを確かめる

(右図3)。

3. シャトルクランプの両側のタブをつまみ、

内側に押さえたままトラックレール上を

移動させ、気管内チューブのちょうど真

上に来るようにする(右図4)。チューブス

トラップの剥離紙をはがし粘着剤を露出

させる。

気管内チューブの表面がよく乾いて汚

れが付着していないことを確かめた後、

チューブストラップをしっかり気管内チュ

ーブの周りに巻き、残りの部分を引っ張

ってチューブ保持クランプに置き、上蓋

をカチッと音がするまで閉じて固定する

(右図5)。

チューブを固定する際に、チューブ保

持クランプ下部の滑り止め用グリップの

下に直接、気管内チューブのインフレー

ション用ラインを置かないように注意する

こと。

(維持管理)

圧迫による皮膚や唇の損傷を避けるために

気管内チューブを定期的に移動させる場合

には、シャトルクランプの両側にあるタブをつ

まんだまま内側に押さえるとロックがはずれ、

気管内チューブをトラックレールにそって左

右いずれの方向へも動かすことができる(右

図6)。圧迫やせん断力による唇や皮膚の損

傷を避けるため、少なくとも2時間に1度、また

は症状によっては必要に応じてより頻繁に気

管内チューブを左右方向に位置変更してく

ださい。**

プラスチックループ チューブ保持クランプ

シャトルクランプ

トラックレール

皮膚保護剤パッド

ネックストラップ

リップスペーサー

チューブストラップ

正面 上面

チューブ保持クランプ

シャトルクランプ

トラックレール

皮膚保護剤パッド

2ピースネックストラップ

チューブストラッププラスチックループ

リップスペーサー

正面 上面

(分色アクション適用済み)

Page 2: アンカーファスト - Pmda...**2019年3月 (第3版) 医療機器届出番号:13B3X10205H00002 *2017年4月 (第2版) 機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管

2/3 XH461-3000-201903D

(取り外し)

チューブ保持クランプのタブを手前に押し

て上蓋を開く。チューブストラップを慎重に気

管内チューブから剥がす。次に、ネックストラ

ップの面ファスナーを剥がす。最後に、両方

の皮膚保護剤パッドをやさしく皮膚から剥が

して本品を取り去る。

アンカーファスト スリムフィット**

(装着の前に)

患者の装着部の皮膚を清拭し、よく乾燥させ脂分

が残らないようにする。スキンジェルやローション

などは使用しないこと。

(装着方法)

1. 2ピースネックストラップの面ファスナー

(グレイタブ)を外す。左右二つの皮膚

保護剤パッドから剝離紙をはがす。(右図1)

2. 邪魔にならないように、皮膚保護剤パッドを静

かに引き戻し、装着に備える。(右図2)

本品を、非吸収性のリップスペーサーがちょう

ど上唇の上の皮膚に軽く触れるように位置決

めする。両方の皮膚保護剤パッドを皮膚に

しっかり押し付け、よく付着するまで保持する。

約30秒間そのままにする。(右図3)

3. シャトルクランプの両側のタブをつかみ、内

側に押さえたままトラックレール上を移動させ、

気管内チューブのちょうど真上にくるようにする。

「気管内チューブストラップ」(ストラップ)の剥離

紙をはがし粘着剤を露出させる。ストラップを気

管内チューブに装着する前に気管内チューブ

がよく乾いて汚れが付着していないことを確認

する。気管内チューブを滑り止め用グリップの下

に置く。気管内チューブの周りをしっかり巻き、

ストラップ内に他のチューブが入らないようにす

る。残りの部分を引っ張ってチューブ保持クラン

プの上に置く。(右図4)

チューブ保持クランプの上蓋をパチンと閉じて

チューブストラップを固定する。

(カチッという音がする)(右図5)

4. 快適性と安全性が増すように、グレイタブで

2ピースネックストラップを調節する。この時、き

つく締め付けすぎないようにする。(右図6A)ス

トラップと患者の後頭部の間に指が2本入るよう

にする。(右図6B)

【維持管理】

気管内チューブの位置を変更する場合は、シャトル

クランプの両側にあるタブをつまんだまま内側

に押さえるとロックがはずれ、トラックレールに

そって左右のどちらかに動かすことができる。

圧迫やせん断力による唇や皮膚の損傷を避けるた

め、少なくとも2時間に1度、または症状によっては

必要に応じてより頻繁に気管内チューブを左右方

向に位置変更する(図7)。

【取り外し】

チューブ保持クランプのタブを手前に押して上蓋を聞く。ストラッ

プを慎重に気管内チューブからはがす。グレイタブの面ファスナ

ーを外してネックストラップを取り外す。両方の皮膚保護剤パッド

を患者の皮膚から静かにはがして取り去る。

【使用上の注意】

(重要な基本的注意)

固定器具であることから、使用時に本品により過度な圧力が

発生した場合、患者の皮膚損傷、組織虚血や壊死を引き起

こす場合がある。

製品の組立てや装着が不適切な場合には、低換気障害や

誤嚥を引き起こす危険性が高まる。

次のような場合には適用を慎重に検討すること:出歯の場

合、歯科インプラント装着の患者の場合、歯がないか上の総

義歯を取り付けられない患者で気管内チューブの使用に際

して上顎の支持が得られない場合、厚く腫れた唇の患者の

場合、歯科装置を装着している場合、顔がひどく腫れた患者

の場合。

本品を装着後も、本品及び気管内チューブがしっかりと正し

く取り付けられているか頻繁に確認すること。

圧迫性の損傷を避けるため、少なくとも2時間に1度、または

必要に応じより頻繁に、患者の唇や皮膚に異常がないか確

認すること。

患者によって着用時間が異なるため、上記にかかわらず、必

要な頻度で患者の状態を確認すること。

顔が毛深い患者においては、皮膚保護剤の粘着が弱くなる

ことがある。

位置調整のために気管内チューブを遠位または近位側に繰

り返し動かすとチューブストラップの粘着力が弱まることがあ

る。

皮膚の発赤やかぶれが認められたら、すぐに使用を中止す

ること。

気管内チューブを固定する際に、チューブ保持クランプ下部

の滑り止め用グリップの下に直接、気管内チューブのインフ

レーション用ラインを置かないように注意すること。

患者の頭部、首、身体の位置や固定器具の位置を変える最

中やその後には必ず、本品の位置と挿管の深さや、気管内

チューブやその他の気道器具の閉塞がないことを再度確認

すること。**

気管内チューブがはずれないように、患者が動いている間や

位置を変える場合は注意すること。

(相互作用(他の医薬品・医療機器等との併用に関すること))

(併用注意)

チューブストラップの中に他のチューブ(インフレーションライ

ン、カフ上部吸引ラインなど)が入らないようにすること。**

気管内挿管時に、口腔内における他の製品や機器(例、栄

養チューブ、気管支ファイバースコープ等)を使用する場合

には、本品が外れないように注意すること。

【保管方法及び有効期間等】

(保管方法)

水ぬれに注意し、直射日光及び高温多湿、凍結を避けて保管

すること。

(使用期限)

使用期限は個包装に記載 [自己認証(当社データ)による]

(分色アクション適用済み)

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3/3 XH461-3000-201903D

【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】

製造販売業者 : 株式会社ホリスター

東京都品川区東品川2-2-8

TEL: 03-6711-2800

製造業者 : ホリスター社 (米国)

: Hollister Incorporated (USA)

(分色アクション適用済み)