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オープンデータとは
•利用目的を制限せず、利用・再利用・再配布可能なデータ (http://opendefinition.org/)
誰もが出来るだけ自由に『資源として』利用できる環境が望ましい • 高品質のデータを…
•政府などが保有するデータの公開 • オープン・ガバメント・イニシアティブ • 透明性の確保・情報公開 • 市民参加 • データを介した関係者間の対話
計算機可読データの表現形式
•表形式の表現 •高い一覧性 •加工が必要なことが多い
•ダッシュボードツール利用 •データベースによる管理・LOD化 •希望に応じた各種指標の自動グラフ化 •データ(低品質な情報)から図化(高品質な情報)
•視覚化(グラフ化・地図化)による品質改善
Web型処理の世界
•必要な種類と対象の情報を機械的に処理 •セマンティック・ウェブの時代
• LOD化(Linked Open Data) • 対象の要素は、別の要素との関係
• RDF: Resource Description Frameworkが定義できるかも
• Web標準化団体(WWW3)の統一規格のフレームワーク
• 各種データ要素をURI(Uniform Resource Identifier)で定義・要素間の関連性などをリンクで表現
• 関連性定義・APIを公開 • 外部からも利用可能
• 結構面倒・・・できてしまえば、機械処理が可能
Web型処理の世界と現実世界
• LOD化のメリット・・・
•人間は意味の世界で生きている • 意味を機械的に処理したい
• 探して、見つけて、利用 → 外部のデータも一気に計算機で処理
• データを機械処理するためには、用語が指す内容が対応関係が必要(共通語彙が必要) • 組織や人により、ものごとの表現法が違う • 用語の共通化ではなく、語彙辞書で判定すれば・・・ • 関係性をきちんと表記することで、組織を超えた情報交換・情報共有ができる・・・
表形式データ・ダッシュボード利用の課題
•空間的表現の制約
•本来、空間的なデータも表形式などで表現 •位置関係が表現できない
•近年、WebGIS環境の向上によって、多少改善 • e-Stat • RESAS •ひなたGIS
•空間的関係性を含めた解析ができない
本日のクイズ
• 地理学の第1法則が成立していると、あなたが考える空間的なデータの例を示しなさい
• 地理学の第2法則が成立していると、あなたが考える空間的なデータの例を示しなさい
• いつものようにメールで
[email protected] 宛に送ること
GISシステムの変遷
•空間処理システムとしてのGIS
• 1980年代 • 大型汎用機 メインフレームコンピュータ • もともとミサイルなどの防衛技術や農地管理 • コマンド入力型システム • デジタイザなどの利用
• 1990年代前半 • UNIX系のエンジニアリング・ワークステーションの視覚化技術の向上
• ただし、コマンド入力型システム • GUI機能の向上
GISシステムの変遷
•空間処理システムとしてのGIS
• 1990年代後半 • マイクロソフト社のウィンドウシステムの普及
• PCでの処理能力の向上
• スタンドアロン型データ利用
• 2000年代 • ネット経由の広帯域化にともなうデータやアプリケーションの配布可能性の向上
• 無償のツール開発と配布、流通の開始
• 書き込みマップ型のGIS利用の開始
GISシステムの変遷
•空間処理システムとしてのGIS
• 2010年代後半 • ネット経由の広帯域化にともなうデータやアプリケーションの配布が前提
• 無償のGISツールの普及、一般での流通の開始
• データと処理システムがネットを経由して、供給可能になることで、オープンデータ化の急速な発展
• Web型GIS
GISデータの変遷
•空間情報のソース
• 2010年代前半まで • 公的な情報中心の利用
• 民間の情報からの収集の可能性のなさ
• SNSの普及によるボランタリーなデータ提供
• ジオタグ(位置情報のためのタグ技術)などの技術の不在
• データは提供されているものの、利用環境に課題
GISデータの変遷
•空間情報のソース
• 2010年代後半以降 • ボランタリーベースの位置情報の利用可能性の拡大
• 民間の情報からの収集の可能性の急拡大
• APIなどの公開、利用可能性の拡大
• ジオタグ(位置情報のためのタグ技術)などの技術の確立 • データの位置情報を含む利用環境の課題の解消
• ボランタリーベースな位置情報の収集可能性の拡大
空間表現利用環境の拡大・ Webベースツールの充実 •無料のツールの増加
• Web系ツール • Leaflet・Cesium • あるデータを見ることができればいい • ちょっと(多分、かなり)知識が必要 • データ加工には向かないかも・・・
• GISアプリケーション • QGIS・Mandara • 加工して、分析用データの生成 • 複数の分析を組み合わせ • ちょっと(多分、かなり)知識が必要
Web系GISの特徴
•ビューワー型GISの特徴 •様々なデータをAPIを利用することで利用可能
•比較的簡易に処理が可能 •解析するためには、別のアプリケーションの利用 • GRASSやGDALなどのオープンソース系アプリケーション、またはArcGIS SISなど商用アプリケーションなどの利用が必要
•バージョンアップの必要なし • 操作性の一貫性が保証されない場合も • 利用条件などの変更も頻繁に発生
デスクトップ系GISの特徴
•デスクトップ型GIS(QGISやMandara ArcGISな
ど)の特徴 • インストールが必要
• ヴァージョンアップのたびにインストールが必要
• OS依存(QGISなどクロスプラットフォーム型のGISも存在)
• 解析ツールが充実
• 視覚化、見える化より分析を指向 • 様々な解析機能が実装
デスクトップ系GISの特徴
•デスクトップ型GIS(QGISやMandara ArcGISな
ど)の特徴 • インストールが必要
• ヴァージョンアップのたびにインストールが必要
• OS依存(QGISなどクロスプラットフォーム型のGISも存在)
• 解析ツールが充実
• 視覚化、見える化より分析を指向 • 様々な解析機能が実装
オープンソース系GISの特徴
•オープンソース型GIS(QGISなど)の特徴 • 技術を持つ人々が、Githubなどを利用し議論しながら、世界各地で同時並行的に開発 • 技術的実装が早い
• 無料で使えるものが大半
• 自分たちが困っている部分を前提に開発、改良
• 開発速度が早い(変更が頻繁で、利用可能機能がやや不安定)
• 解析ツールが充実 • いくつかのツールでは、コマンド指向
• 開発の容易さ・利用者と開発者との重なりの多さ