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ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2 © Fujitsu Technology Solutions 2010 1/12 ページ ホワイトペーパー FUJITSU PRIMERGY サーバ パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2 本書では、PRIMERGY TX100 S2 で実行したベンチマークの概要について説明します。 PRIMERGY TX100 S2 のパフォーマンスデータを、他の PRIMERGY モデルと比較して 説明しています。ベンチマーク結果に加え、ベンチマークごとの説明およびベンチマーク 環境の説明も掲載しています。 バージョン 1.1 2010-12-13 目次 ドキュメントの履歴 ............................... 2 製品データ.............................................. 3 SPECcpu2006 ........................................ 4 SPECpower_ssj2008 ............................. 8 関連資料 ............................................... 12 お問い合わせ先 .................................... 12

パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2...L3 キャッ シュ バス TDP SPECint_base2006 SPECint2006 Celeron G1101 2 2.27 2 MB 1067 MHz 73 W ... Pentium G6950: 3 MB(命令

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ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2

© Fujitsu Technology Solutions 2010 1/12 ページ

ホワイトペーパー

FUJITSU PRIMERGY サーバ

パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2

本書では、PRIMERGY TX100 S2 で実行したベンチマークの概要について説明します。

PRIMERGY TX100 S2 のパフォーマンスデータを、他の PRIMERGY モデルと比較して

説明しています。ベンチマーク結果に加え、ベンチマークごとの説明およびベンチマーク

環境の説明も掲載しています。

バージョン

1.1

2010-12-13

目次

ドキュメントの履歴 ............................... 2

製品データ.............................................. 3

SPECcpu2006 ........................................ 4

SPECpower_ssj2008 ............................. 8

関連資料 ............................................... 12

お問い合わせ先 .................................... 12

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2/12 ページ © Fujitsu Technology Solutions 2010

ドキュメントの履歴

バージョン 1.0

以下のベンチマークを含むレポートの初版

SPECcpu2006

Celeron G1101、Pentium G6950、Core i3-540 および i3-550、Xeon X3430、X3450、X3460 で測

バージョン 1.1

以下のベンチマークを追加

SPECpower_ssj2008

Xeon L3450 および SATA 3.5 インチ HDD 7200rpm(1 台)で測定

以下のベンチマークを更新

SPECcpu2006

Xeon X3440 で測定

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© Fujitsu Technology Solutions 2010 3/12 ページ

製品データ

PRIMERGY TX100 S2 は、Intel 3420 チップセットを搭載した 1 ソケットのタワーサーバです。Celeron、

Pentium、Core i3、または Xeon 3000 プロセッサを搭載し、最大 16 GB の DDR3-SDRAM が搭載可能な 4

本の DIMM スロット、オンボード 1 Gbit イーサネットコントローラー、SATA コントローラー、SATA

RAID コントローラー、および 4 本の PCI スロット(PCI-Express 2.0 x4(1 本)、PCI-Express 2.0 x8(2

本)、および PCI 32/33 MHz(1 本))が装備されています。

PRIMERGY TX100 S2 は、3 つのバージョンが提供されており、最大 3.5 インチの SATA ドライブ 2 台、

最大 4 台の 3.5 インチ SATA ドライブ、またはヘッドレスオペレーションが可能な設定済み PRIMERGY

TX100 S2 Core Edition の中から選択できます。

詳細な製品データについては、次のデータシートを参照してください。

PRIMERGY TX100 S2 データシート

PRIMERGY TX100 S2 Core Edition データシート

Page 4: パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2...L3 キャッ シュ バス TDP SPECint_base2006 SPECint2006 Celeron G1101 2 2.27 2 MB 1067 MHz 73 W ... Pentium G6950: 3 MB(命令

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4/12 ページ © Fujitsu Technology Solutions 2010

SPECcpu2006

ベンチマークの説明

SPECcpu2006 は、整数演算および浮動小数点演算でシステム性能を測定するベンチマークです。このベン

チマークは、12 本のアプリケーションから成る整数演算テストセット(SPECint2006)、および 17 本のア

プリケーションから成る浮動小数点演算テストセット(SPECfp2006)で構成されています。これらのアプ

リケーションは大量の演算を実行し、CPU およびメモリを集中的に使用します。他のコンポーネント

(ディスク I/O、ネットワークなど)は、このベンチマークでは測定しません。

SPECcpu2006 は、特定のオペレーティングシステムに依存しません。このベンチマークは、ソースコード

として利用可能で、実際に測定する前にコンパイルする必要があります。したがって、使用するコンパイ

ラーのバージョンやその最適化設定が、測定結果に影響を与えます。

SPECcpu2006 には、2 つのパフォーマンス測定方法が含まれています。1 つ目の方法(SPECint2006 およ

び SPECfp2006)では、1 つのタスクの処理に必要な時間を測定します。2 つ目の方法(SPECint_rate2006

および SPECfp_rate2006)では、スループット(並列処理できるタスク数)を測定します。いずれの方法

も、さらに 2 つの測定の種類、「ベース」と「ピーク」に分かれています。これらは、コンパイラー最適化

を使用するかどうかという点で異なります。「ベース」値は常に公開されていますが、「ピーク」値はオプ

ションです。

ベンチマーク 演算 タイプ コンパイラー最適化 測定結果 アプリケーション

SPECint2006 整数 ピーク アグレッシブ 速度 単体実行

SPECint_base2006 整数 ベース 標準

SPECint_rate2006 整数 ピーク アグレッシブ スループット 多重実行

SPECint_rate_base2006 整数 ベース 標準

SPECfp2006 浮動小数点 ピーク アグレッシブ 速度 単体実行

SPECfp_base2006 浮動小数点 ベース 標準

SPECfp_rate2006 浮動小数点 ピーク アグレッシブ スループット 多重実行

SPECfp_rate_base2006 浮動小数点 ベース 標準

測定結果は、個々のベンチマークで得られた正規化比の幾何平均です。算術平均と比較して、幾何平均のほ

うが、ひとつの飛び抜けて高い値に左右されない平均値です。「正規化」とは、テストシステムがリファレ

ンスシステムと比較してどの程度高速であるかを測定することです。例えば、リファレンスシステムの

SPECint_base2006、SPECint_rate_base2006、SPECfp_base2006、および SPECfp_rate_base2006 の結

果が、値「1」と判定されたとします。このとき、SPECint_base2006 の値が「2」の場合は、測定システム

がこのベンチマークをリファレンスシステムの 2 倍の速さで実行したことを意味します。

SPECfp_rate_base2006 の値が「4」の場合は、測定対象システムがリファレンスシステムの約 4/[ベー

スコピー数]倍の速さでこのベンチマークを実行したことを意味します。「ベースコピー数」とは、実行さ

れたベンチマークの並行インスタンスの数です。

弊社では、SPEC の公開用に、SPECcpu2006 のすべての測定値を提出しているわけではありません。その

ため、SPEC の Web サイトに公開されていない結果が一部あります。弊社では、すべての測定のログファ

イルをアーカイブしているので、測定の内容に関していつでも証明できます。

ベンチマーク結果

次の 4 種類のプロセッサバージョンで PRIMERGY TX100 S2 を測定しました。

Celeron G1101 Pentium G6950

Core i3-540、i3-550

Xeon X3430、X3440、X3450、X3460

ベンチマークプログラムは、インテル C++/Fortran コンパイラー 11.1 でコンパイルし、SUSE Linux

Enterprise Server 11 SP1(64 ビット)で実行しました。

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ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2 バージョン: 1.1 2010-12-13

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プロセッサ コア GHz L3 キャッ

シュ バス TDP SPECint_base2006 SPECint2006

Celeron G1101 2 2.27 2 MB 1067 MHz 73 W 18.6 20.2

Pentium G6950 2 2.80 3 MB 1067 MHz 73 W 22.5 24.5

Core i3-540 2 3.07 4 MB 1333 MHz 73 W 26.4 28.8

Core i3-550 2 3.20 4 MB 1333 MHz 73 W 28.1 30.7

Xeon X3430 4 2.40 8 MB 1333 MHz 95 W 27.9 30.1

Xeon X3440 4 2.53 8 MB 1333 MHz 95 W 28.9 31.3

Xeon X3450 4 2.67 8 MB 1333 MHz 95 W 30.8 33.5

Xeon X3460 4 2.80 8 MB 1333 MHz 95 W 32.9 36.0

プロセッサ コア GHz L3 キャッ

シュ バス TDP SPECint_rate_base2006 SPECint_rate2006

Celeron G1101 2 2.27 2 MB 1067 MHz 73 W 32.3 35.6

Pentium G6950 2 2.80 3 MB 1067 MHz 73 W 39.1 43.0

Core i3-540 2 3.07 4 MB 1333 MHz 73 W 58.4 62.1

Core i3-550 2 3.20 4 MB 1333 MHz 73 W 61.3 64.7

Xeon X3430 4 2.40 8 MB 1333 MHz 95 W 85.3 92.1

Xeon X3440 4 2.53 8 MB 1333 MHz 95 W 103 110

Xeon X3450 4 2.67 8 MB 1333 MHz 95 W 107 113

Xeon X3460 4 2.80 8 MB 1333 MHz 95 W 111 118

プロセッサ コア GHz L3 キャッ

シュ バス TDP SPECfp_base2006 SPECfp2006

Celeron G1101 2 2.27 2 MB 1067 MHz 73 W 21.9 22.8

Pentium G6950 2 2.80 3 MB 1067 MHz 73 W 25.5 26.6

Core i3-540 2 3.07 4 MB 1333 MHz 73 W 29.5 31.0

Core i3-550 2 3.20 4 MB 1333 MHz 73 W 30.8 32.2

Xeon X3430 4 2.40 8 MB 1333 MHz 95 W 31.2 33.3

Xeon X3440 4 2.53 8 MB 1333 MHz 95 W 33.3 34.4

Xeon X3450 4 2.67 8 MB 1333 MHz 95 W 34.0 36.4

Xeon X3460 4 2.80 8 MB 1333 MHz 95 W 36.0 38.6

プロセッサ コア GHz L3 キャッ

シュ バス TDP SPECfp_rate_base2006 SPECfp_rate2006

Celeron G1101 2 2.27 2 MB 1067 MHz 73 W 34.2 35.5

Pentium G6950 2 2.80 3 MB 1067 MHz 73 W 39.2 40.8

Core i3-540 2 3.07 4 MB 1333 MHz 73 W 50.3 52.1

Core i3-550 2 3.20 4 MB 1333 MHz 73 W 51.5 53.5

Xeon X3430 4 2.40 8 MB 1333 MHz 95 W 70.6 73.2

Xeon X3440 4 2.53 8 MB 1333 MHz 95 W 76.5 79.8

Xeon X3450 4 2.67 8 MB 1333 MHz 95 W 78.2 81.6

Xeon X3460 4 2.80 8 MB 1333 MHz 95 W 80.3 83.9

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ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2 バージョン: 1.1 2010-12-13

6/12 ページ © Fujitsu Technology Solutions 2010

次の図は、PRIMERGY TX100 S2 とその旧モデルの PRIMERGY TX100 S1 のスループットを比較したもの

です。それぞれ最大のパフォーマンス構成になっています。

SPECfp_rate_base2006

SPECfp_rate2006

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

PRIMERGY TX100 S1Xeon X3380

PRIMERGY TX100 S2Xeon X3460

51.8

80.353.8

83.9

SPECint_rate_base2006

SPECint_rate2006

0

20

40

60

80

100

120

PRIMERGY TX100 S1Xeon X3380

PRIMERGY TX100 S2Xeon X3460

81.7

111

87.3

118

SPECcpu2006:整数演算のパフォーマンス

PRIMERGY TX100 S2 と 旧モデルとの比較

SPECcpu2006:浮動小数点演算のパフォーマンス

PRIMERGY TX100 S2 と 旧モデルとの比較

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ベンチマーク環境

SPECcpu2006 の測定は、次に示すハードウェアおよびソフトウェア構成の PRIMERGY TX100 S2 で実行

されました。

ハードウェア

モデル PRIMERGY TX100 S2

CPU Celeron G1101、Pentium G6950、Core i3-540 および i3-550、Xeon X3430、X3440、X3450、X3460

CPU 数 Celeron G1101、Pentium G6950、Core i3-540、および i3-550: 2 コア

その他すべて: 4 コア

プライマリー

キャッシュ 32 KB(命令) + 32 KB(データ)オンチップ(コアあたり)

セカンダリー

キャッシュ 256 KB オンチップ(コアあたり)

その他のキャッシュ

Celeron G1101: 2 MB(命令 + データ)オンチップ(チップあたり)

Pentium G6950: 3 MB(命令 + データ)オンチップ(チップあたり)

Core i3-540 und i3-550: 4 MB(命令 + データ)オンチップ(チップあたり)

その他すべて: 8 MB(命令 + データ)オンチップ(チップあたり)

ソフトウェア

オペレーティング

システム SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1(64 ビット)

コンパイラー インテル C++/Fortran コンパイラー 11.1

国または販売地域によっては、一部のコンポーネントが利用できない場合があります。

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SPECpower_ssj2008

ベンチマークの説明

SPECpower_ssj2008 は、サーバクラスのコンピュータを対象とした、消費電力とパフォーマンスの特性を

評価する業界標準の SPEC ベンチマークです。SPEC は、SPECpower_ssj2008 をリリースし、パフォーマ

ンスの評価と同じ手法で、サーバの消費電力測定の標準を定義しました。

ベンチマークのワークロードは、典型的なサーバサイド Java ビジネスアプリケーションの負荷をシミュ

レートします。ワークロードはスケーラブルで、マルチスレッド化されており、さまざまなプラットフォー

ムで利用でき、簡単に実行できます。ベンチマークは、 CPU、キャッシュ、 SMP( symmetric

multiprocessor systems:対称型マルチプロセシングシステム)のメモリ階層とスケーラビリティに加え、

JVM(Java Virtual Machine:Java 仮想マシン)、JIT(Just In Time:ジャストインタイム)コンパイラー、

ガーベージコレクション、スレッドなどの実装や、オペレーティングシステムのいくつかの機能をテストし

ます。

SPECpower_ssj2008 では、100 %から「アクティブア

イドル」まで 10 %区切りで、さまざまなパフォーマン

スレベルにおける一定時間の消費電力をレポートします。

この段階的なワークロードは、サーバの処理負荷および

消費電力が、日や週によって大きく変化することを反映

しています。すべてのレベルにおける電力効率指標を計

算するには、各パフォーマンスレベル(セグメント)で

測定したトランザクションスループットを合計し、各セ

グメントの平均消費電力の合計で割ります。結果は、

overall ssj_ops/watt という性能指数です。この値から測

定対象サーバのエネルギー効率に関する情報が得られま

す 。 測 定 標 準 が 定 義 さ れ て い る こ と に よ り 、

SPECpower_ssj2008 で測定される値を他の設定やサー

バと比較することができます。ここで示すグラフは、

SPECpower_ssj2008 の標準的な結果のグラフです。

ベンチマークは、さまざまなオペレーティ

ングシステムおよびハードウェアアーキテ

クチャーで実行され、大がかりなクライア

ントやストレージインフラストラクチャー

を必要としません。SPEC に準拠したテス

トで必要な最低限の機材は、ネットワーク

で接続された 2 台のコンピュータと、電力

アナライザと温度センサーが 1 台ずつです。

コンピュータの 1 台は、SUT(System

Under Test:テスト対象システム)で、サ

ポート対象のオペレーティングシステムと

JVM が実行されます。JVM は、Java で実

装されている SPECpower_ssj2008 ワーク

ロードを実行するために必要な環境を提供

します。もう 1 台のコンピュータは、CCS

(Control & Collection System:収集および

制御システム)で、ベンチマークの動作を

制御し、レポートに使用する電力、パ

フォーマンス、および温度のデータを取得

します。この図は、ベンチマーク構成の基

本構造とさまざまなコンポーネントの概要を示しています。

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ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2 バージョン: 1.1 2010-12-13

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ベンチマーク結果

2010 年 10 月、1 基の Xeon X3450 プロセッサおよび 4 GB の PC3-10600E DDR3-SDRAM メモリの構成で

PRIMERGY TX100 S2 を測定しました。測定には、Windows Server 2008 R2 Enterprise を使用しました。

また、IBM から提供されている J9 2.4 VM を JVM として使用しました。

Xeon X3450 プロセッサを搭載した PRIMERGY TX100 S2 は、2,564 overall ssj_ops/watt の結果を達成し

ました。

左のグラフは、上記 PRIMERGY

TX100 S2 の測定結果を示しています。

グラフの赤い横棒は、y 軸で示された

各負荷レベルに対する電力性能比(単

位:ssj_ops/watt、x 軸の上目盛)を

表しています。青い線は、小さなダイ

ヤで示された各負荷レベルにおける平

均消費電力(x 軸の下目盛)が描く曲

線を表しています。黒い縦線は、

PRIMERGY TX100 S2 のベンチマー

ク 結 果 で あ る 、 2,564 overall

ssj_ops/watt を表しています。これは、

各負荷レベルでのトランザクションス

ループットの合計を各測定での平均消

費電力の合計で割ったものです。

このグラフから、負荷が 60 %のとき

にサーバのエネルギー効率が最大に

なっていることがわかります。これが、すでに www.spec.org で公開されている他の結果と異なる点です。

他の結果では、主に負荷が 100 %のときに効率が最大となっています。その理由としては、「Fujitsu

Enhanced Power Settings」電源プランが挙げられます。この電源プランは、Microsoft Windows Server

2008 R2 オペレーティングシステム向けに開発されたもので、サポートされている PRIMERGY サーバには、

Server View Installation Manager によってデフォルトでインストールされます。この電源プランは、

Windows のコントロールパネルの電源オプションで[バランス]電源プランの代わりとして選択できます。

「Fujitsu Enhanced Power Settings」電源プランは、通常のサーバの使用率がほとんど常に 100 %を大きく

下回るという事実に対処するために開発されました。「Fujitsu Enhanced Power Settings」電源プランは、

電源管理を最適化し、サーバの典型的な負荷の範囲でエネルギー効率が最大になるようにします。

2,770

2,768

2,936

3,025

3,036

2,845

2,555

2,131

1,636

1,048

0

2,564 overall ssj_ops/watt

0 25 50 75 100

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000

100%

90%

80%

70%

60%

50%

40%

30%

20%

10%

activeidle

Average Active Power (W)

Performance to Power Ratio

Ta

rge

t L

oa

d

SPECpower_ssj2008: PRIMERGY TX100 S2

Page 10: パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2...L3 キャッ シュ バス TDP SPECint_base2006 SPECint2006 Celeron G1101 2 2.27 2 MB 1067 MHz 73 W ... Pentium G6950: 3 MB(命令

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2 バージョン: 1.1 2010-12-13

10/12 ページ © Fujitsu Technology Solutions 2010

次の表は、各負荷レベルにおけるスループット(単位:ssj_ops)、平均消費電力(単位:W)、およびエ

ネルギー効率の詳細を表しています。

パフォーマンス 電力 エネルギー効率

目標負荷 ssj_ops 平均消費電力(W) ssj_ops/watt

100 % 297,760 107 2,770

90 % 266,295 96.2 2,768

80 % 236,905 80.7 2,936

70 % 207,564 68.6 3,025

60 % 178,207 58.7 3,036

50 % 148,484 52.2 2,845

40 % 118,813 46.5 2,555

30 % 87,687 41.1 2,131

20 % 58,004 35.4 1,636

10 % 29,851 28.5 1,048

アクティブ

アイドル

0 20.1 0

∑ssj_ops / ∑power = 2,564

サーバは、電力性能比の点で性能を最大限引き出せるようにチューニングされました。最小の電力消費で最

高のパフォーマンスを得られるように、利用可能なメモリチャネルの各 1 スロットのみに 2 GB のメモリを

接続しました(計 2 枚)。この構成では、1 つのメモリチャネルに 4 枚の DIMM を接続した場合に比べ、

同様のスループットを得ながら、消費電力を抑えることができ、さらに利用可能なメモリ帯域幅を最大限に

活用できます。ただし、ハードウェア構成で最も重要なことは、適切なプロセッサの選択です。プロセッサ

は、メモリサブシステムとともに、サーバで最も電力を消費する部品です。この結果は、PRIMERGY

TX100 S2 に TDP(Thermal Design Power:熱設計電力)95 W のクアッドコア Xeon X3450 プロセッサを

搭載して得られました。

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ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2 バージョン: 1.1 2010-12-13

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ベンチマーク環境

ここに示す SPECpower_ssj2008 測定結果は、次のハードウェアおよびソフトウェア構成の PRIMERGY

TX100 S2 で実行され、Yokogawa WT210 電力アナライザを使用して測定されました。

ハードウェア

モデル PRIMERGY TX100 S2

プロセッサ

(TDP) Xeon X3450(95 W)

チップ数 1 チップ、チップあたり 4 コア、コアあたり 2 スレッド

1 次キャッシュ 32 KB(命令) + 32 KB(データ)オンチップ(コアあたり)

2 次キャッシュ 256 KB(命令 + データ)オンチップ(コアあたり)

3 次キャッシュ 8 MB(命令 + データ)オンチップ(チップあたり)

メモリ 2 GB PC3-10600E DDR3-SDRAM(× 2 枚)

ネットワークイン

ターフェース Intel 82578DM Gbit ネットワーク接続(オンボード)(× 1 基)

ディスクサブシス

テム

内蔵 SATA コントローラー(× 1 基)

3.5 インチ SATA HDD(× 1 台)、7.2 krpm、JBOD

電源ユニット 250 W Fujitsu Technology Solutions S26113-E551-V70-01(× 1 基)

ソフトウェア

オペレーティング

システム Windows Server 2008 R2 Enterprise

JVM バージョン IBM J9 VM(ビルド 2.4、JRE 1.6.0 IBM J9 2.4 Windows Server 2008 amd64-64

jvmwa6460sr6-20090923_42924(JIT 有効、AOT 有効)

JVM アフィニティ start /affinity [0x0F,0xF0]

JVM オプション -Xaggressive -Xcompressedrefs -Xgcpolicy:gencon -Xmn1000m -Xms1350m -Xmx1350m -XlockReservation -Xnoloa -XtlhPrefetch -Xlp

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Page 12: パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2...L3 キャッ シュ バス TDP SPECint_base2006 SPECint2006 Celeron G1101 2 2.27 2 MB 1067 MHz 73 W ... Pentium G6950: 3 MB(命令

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX100 S2 バージョン: 1.1 2010-12-13

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関連資料

PRIMERGY システム

http://ts.fujitsu.com/primergy

PRIMERGY TX100 S2

データシート(英語)

http://docs.ts.fujitsu.com/dl.aspx?id=1227c217-42ae-4b78-aac4-4b5035a962da

PRIMERGY TX100 S2 Core Edition

データシート(英語)

http://docs.ts.fujitsu.com/dl.aspx?id=294cd437-d7f8-4b46-8a61-cfb460c3cb91

PRIMERGY のパフォーマンス

http://ts.fujitsu.com/products/standard_servers/primergy_bov.html

SPECcpu2006

http://www.spec.org/osg/cpu2006

ベンチマーク概要 SPECcpu2006

http://docs.ts.fujitsu.com/dl.aspx?id=00b0bf10-8f75-435f-bb9b-3eceb5ce0157

SPECpower_ssj2008

http://www.spec.org/power_ssj2008

ベンチマーク概要 SPECpower_ssj2008

http://docs.ts.fujitsu.com/dl.aspx?id=a133cf86-63be-4b5a-8b0f-a27621c8d3c5

PC サーバ PRIMERGY(プライマジー)

http://primeserver.fujitsu.com/primergy

お問い合わせ先

富士通テクノロジー・ソリューションズ

Web サイト:http://ts.fujitsu.com

PRIMERGY のパフォーマンスとベンチマーク

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