12
福岡学園広報誌 July 2011 福岡学園 http://www.fdcnet.ac.jp/ The Campus’ People AO3 4 22 6 23 71 3 2 2 7 7 7 8 9 10 10 11 12 12 Event Report 14 24

ブリティッシュコロンビア大学への訪問3 New Sophia Seasonal Topics 季節の話題 公開イベント インタビュー4月より就任された金光教授にインタビュー!福岡歯科大学医科歯科総合病院に、

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Page 1: ブリティッシュコロンビア大学への訪問3 New Sophia Seasonal Topics 季節の話題 公開イベント インタビュー4月より就任された金光教授にインタビュー!福岡歯科大学医科歯科総合病院に、

福岡学園広報誌July 2011

福岡学園 http://www.fdcnet.ac.jp/

【The Campus’ P

eople

■新理事・評議員紹介

■新任・昇任教員紹介

■福岡歯科大学特待生・AO入試学術奨励金支給者・

 

大学院特別奨学生・奨学生・

 

福岡医療短期大学特別奨学生

34

平成22年度事業報告及び決算

6

平成23年度科学研究費補助金の交付決定

同窓会だより

 同窓生オープンキャンパス・入試説明会

深野歯科医院

〈山口県防府市〉

加藤田外科医院

歯科診療所

〈福岡県筑紫野市〉

学生&保護者様からのメッセージ

713

ブリティッシュコロンビア大学への訪問

2

法人名を「福岡歯科学園」から

         「福岡学園」へ変更

2

新任教授インタビュー/公開講座のご案内

777891010111212

【Event Report

■第14回学園体育祭

平成24年度

入試日程

オープンキャンパス案内

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N e w S o p h i a 2

注目のニュースFeaturing News

2

U

世界の歯学生とともに

最先端の臨床実習に参加。

ブリティッシュコロンビア大学

歯学部学生交換プログラムへの参加

法人名

変更について

咬合修復学講座 

冠橋義歯学分野 

准教授 

松浦

尚志

国際交流

お知らせ

Certificate授与式

011年4月9日〜4月24日の

2週間、カナダ・バンクーバーの

ブリティッシュコロンビア大学(UBC)

歯学部のA

cademic, Social and Cultural

program

に福岡歯科大学から今回初め

て参加しました(6年生:平野雄一、宮

園佳宏、児玉沙央理、津覇久美子、引

率教員:松浦尚志(前半)、米田雅裕

(後半))。UBC歯学部は4年制で、

学生は各学年50人ずつ、その内10人は

外国人枠であり、国際交流の盛んな学

部です。UBC歯学部はすでに幾つも

の外国の歯学部と交換プログラムの

協定を結んでおり、オーストリア、パキ

スタン、ナイジェリア、韓国の学生もこの

プログラムに参加しました。学生は基本

的にUBCの5年生(6年生になる

直前)のプログラムに従い、診療、講義、

実習に参加しました。プログラムの

Director

はRavindra Shah

先生で、渡

航前の準備から現地でのプログラムの編

成まで、心理的なサポートも含めていろ

いろとご尽力いただきました。このプロ

グラムを通して非常にショッキングに

感じたことは、Problem

-based learning

とcase presentation

のレベルが非常に

高いことで、教員の臨床レベルと卒前教

育への意識レベルが高く、そのシステムも

優れています。日本の国家試験の臨床

問題のレベルが非常に恥ずかしく思え

るほどでした。

BC側は来季から福岡歯科大

学への学生派遣を真剣に考えて

おり、その件についてShah

先生と詳細

に話をしました。2週間のプログラム

では学術的(A

cademic

)な発見は期

待できないかもしれないけれども、異

なる教育環境、社会(Society

)、文化

(Culture

)に触れることによって自分が

以前の自分から何かしら良い方向に変

わり(T

ransformation

)、それが自分

の将来にとって有益であると認識する

ことがこのプログラムに臨むにあたって

最も重要だろうという話になりました。

たとえ日本の歯学教育が北米と比べて

劣っているとしても、異なった教育環境、

社会、文化を体験することでUBCの

学生もT

ransform

されるでしょうし、

またUBCの学生を受け入れることに

よって本学の学生および教員もまた

Transform

されるならば、積極的にこ

の交換プログラムを発展させていく意

義が生まれてくるものと思いました。

時間はかかるかもしれませんが、学生

と教員にとって実質的に意味のある交

換プログラムになることを願っています。

Problem-based learningの様子

校法人福岡歯科学園」から

「学校法人福岡学園」への法人

名変更について、平成23年6月7日

付けで文部科学省の認可を受けま

した。

これを機に、歯科医学教育をはじめ

保健、福祉の発展に寄与する総合学

園として、これまでの39年の歴史と

伝統を踏まえて、更なる飛躍を目指

し尽力する所存でございますので、

今後とも変わらぬご支援、ご協力を

賜りますようお願い申し上げます。

平成23年6月

   

学校法人

福岡学園

    

  

理事長 

田中

健藏

今後はUBCから

福岡歯科大学への学生派遣も。

「学

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3 N e w S o p h i a

季節の話題Seasonal Topics

公開イベント

福岡歯科大学医科歯科総合病院に、

4月より就任された金光教授にインタビュー!

インタビューご出身はどちらですか?

生まれは博多で小学校までは福岡市内

で過ごしました。中高校生のときは鹿

児島にいたのですが、九州大学医学部に

入学して、福岡に戻ってきました。

どのような大学時代でしたか?

フォークソング同好会に所属して、フォー

クソングではなく、ロックをやっていまし

た。楽器は、ベースやキーボードを。音楽

は、大学の6年間だけでなく、今も続け

てますよ。

臨床のご経歴、教えてください。

心身医学には高校生のころから興味を

持っていましたし、九大には心療内科が

ありましたので、未開拓の分野で面白

そうだと思って入局しました。診療科

としてはマイナーかもしれませんが、担

っている使命は大きいと思っています。九

大勤務時代に心身医学については一通り

叩きこまれましたが、指導的立場になっ

てからは特に神経領域を専門としてい

ました。その後、留学したのですが、帰

国してからは病棟医長などをやりなが

ら、ジストニア、つまり斜頸とか書痙とい

った不随運動系の心身症患者さんにバ

イオフィードバックを用いて治療すると

いうことをやってきました。ジストニアは

器質的疾患ではありますが、非常に心

理的な関与も多いのです。

研究もそのあたりがご専門ですか?

脳研究、ストレスでどのように免疫応答

が変わるかとか、ニューロンのレセプター

の特性などについてやってきました。

最後に、今後の展望を

お聞かせください。

実は、前任の稲光教授は、私が九大の心

療内科に入局したとき医局長をされて

いた方で、以後、診療や研究でもプライ

ベートでも親しくさせていただいており

ます。この度、福岡歯科大学でのお仕事

は稲光教授の後任ということでとても

光栄に思っています。歯科医学は、これ

までの私にとっては特殊な位置づけであ

りましたが、こちらは、医科と歯科の融

和があって、面白い立場で携わっていける

のではないかと期待を抱いてます。

《インタビュー後記》

ロックを演奏されるお姿はちょっとイ

メージしにくいのですが、優しくてすて

きな声で、インタビューに丁寧に答えて

くださいました。金光教授は学生相談

室のカウンセラーとしても従事されて

います。

第7回健康まるごと福岡学園

福岡歯科大学 公開講座

●問合せ先:福岡歯科大学 企画課 〒814-0193 福岡市早良区田村2-15-1 電話:092-801-0411(内線508) FAX:092-801-3678 E-mail:[email protected]

●申 込 方 法:受講希望日、氏名、年齢、性別、住所、電話番号を明記の上、 電話、FAX、E-mailまたはハガキで下記あてに お申込みください。折り返し受講票をお送りします。●申込及び問合せ先:福岡歯科大学 企画課 〒814-0193 福岡市早良区田村2-15-1 TEL:092-801-0411(内線508) FAX:092-801-3678     E-mail [email protected] ホームページ http://www.fdcnet.ac.jp/col/info/lecture.html

一般の方を対象にした公開講座で、どなたでも受講できます。定員120名。受講料は無料です。

10月22日(土)・23日(日)日 時

お口とからだがキレイになるアンチエイジング

平成23年9月23日(金・祝)・24日(土) 13:30~16:30日 時よみうりプラザ(福岡市中央区赤坂)場 所

福岡歯科大学場 所

9月23日(金・祝) 気になるにおいの最前線~お口とからだから~講師:萩家 康弘(福岡歯科大学口腔顔面美容医療センター 講師) 谷口 奈央(同大学総合歯科学講座 講師)

9月24日(土) アンチエイジングの最前線~からだの内と外から~

講師:萩家 康弘(福岡歯科大学口腔顔面美容医療センター 講師) 徳本 正憲(同大学総合医学講座 講師)

福岡学園では、医療・保健・介護のみではなく、より広い分野での地域貢献を果たすため、「健康まるごと福岡学園」を開催します。

●田の歯科祭●講演会(地下鉄七隈線沿線3大学合同シンポジウム)※23日のみ●からだの科学展 ●医科ミニ講座 ●歯科無料相談●介護無料相談・介護施設見学 など盛りだくさんの内容で皆様のご来場をお待ちしています。

イベント

口から始める健康(健口)づくり~よく食べて、よく噛んで、よく生きる~

けんこう

平成23年10月2日(日) 12:50~16:30日 時

福岡医療短期大学 公開講座

●申込方法:FAXまたはE-mailでお申込みください。●申 込 先:福岡医療短期大学 公開講座委員会 TEL:092-801-0923(内線199) FAX:092-801-4473

※定員(120名)になり次第締め切らせていただきます。なお、参加料は無料です。

メールでのお申込みはこちら

《略歴》九州大学医学部卒。同大学大学院心身医学専攻博士課程修了。米国国立衛生研究所(NIH)留学。九州大学病院心療内科助教を経て、平成23年4月1日福岡歯科大学教授就任。医学博士。福岡県出身。心療内科学 金光 芳郎 教授

かねみつ  よしお

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N e w S o p h i a 4

季節の話題Seasonal Topics

平成22年度事業報告及び決算

学校法人福岡歯科学園の事業報告および決算が、5月24日開催の評議員会、理事会で承認されました。その概要は次のとおりです。

学園運営本学の第一次中期構想期間が終了す

る22年度においては、本学の基本理

念・目的の実現および更なる発展を目

指し、「歯科医学から口腔医学へ」をス

ローガンに教育・研究・社会貢献活動

を展開しました。また、「口腔医学の確

立」に向けて、法人・教学のトップが先

頭となって関係各方面の理解と支援

の要請等をより積極的に行いました。

 

「口腔医学の学問体系の確立」について

戦略的大学連携支援事業の代表校

として、理事長・学長等を中心に国公

私立歯科大学・歯学部、歯科医師会・

医師会等に理解と協力を得るために

意見交換を積極的に行いました。今

日の歯科医学の教育内容は口腔医療

という患者ニーズに対応したものであ

ることを学内外に明示するため、さ

らには、歯学・歯科医療に対する社会

的評価の一層の向上に向けて、大学・

学部等の名称変更について文科省・厚

労省と事前相談を行いました。その

実現に向けては、今後とも関連国公

私立大学および関係諸団体との連携

強化を図ることが重要です。

 

教育の改善・充実等について

●大学教育改革GP(文科省から特

色・個性ある優れた取り組みとして

選定・支援を受ける事業)として、大

学では①戦略的大学連携支援事業

「口腔医学の学問体系の確立と医学・

歯学教育体制の再考」、②大学教育・

学生支援推進事業学生支援推進プ

ログラム「臨地体験と就業情報通信

システム構築による歯学生の就業支

援強化」を、短大では③社会人の学

び直しニーズ対応教育推進プログラ

ム「介護予防新時代における歯科衛

生士の口腔機能向上支援をスキルア

ップする実践教育」、④大学教育・学

生支援推進事業就職支援推進プロ

グラム「超高齢社会の就業力向上に

つなげる医療・福祉系学生の就職支

援」、⑤大学生の就業力育成支援事

業「短期大学教育力活用による学際

的就業力育成」を推進しました。

●アドミッション・ポリシーに合致する

優れた資質・能力・意欲を備えた学生

の確保のため、高校訪問等の募集活

動を強力に展開するとともに、入学

者選抜試験の方法や内容の改善に努

めました。

●「第104回歯科医師国家試験」

は、既卒者を含めた総合合格率が

67・2%で17私立歯科大学中7位、

「第20回歯科衛生士国家試験」は、前

年に引き続き合格率100%でした。

●学習環境改善のため、排気装置付

解剖実習台設置、e-learning

システム

導入、教室や学生ホールに無線LAN

受信装置設置、自学自習スペースの整

備・拡充、学生食堂のリニューアル、学

務課のオープン化(全面ガラス張り、自

動ドア設置)等を行いました。

 

研究の活性化について

●先端科学研究センターが推進する

研究プロジェクト「疾患の抑制におけ

るゲノム安定性と環境ストレスの制

御」に対する文科省の中間評価にお

いて、「レベルの高い特徴ある研究成果

を挙げ続けている。」との高い評価を

得ました。

●平成22年度の戦略的研究基盤形

成支援事業に採択の研究プロジェク

ト「生体内環境を調和する硬組織再

建システム」を推進するために、「再

生医学研究センター」を9月に新設

しました。

●科学研究費補助金等の外部資金

を積極的に活用して、社会ニーズに対

応した研究を推進するとともに、専

任教員等の研究テーマの進捗状況に

ついて指導助言を行いました。

 

社会連携・国際交流について

●「医科歯科総合病院」では、医療人

材の養成や高度医療の提供という大

学病院の使命達成のため、卒前の臨

床実習や卒後の歯科医師臨床研修

の充実を図りました。今後、新しい時

代の要請に応えた医療活動を展開し、

口腔領域および全身の健康保持の医

療を目指す歯科医師やコ・スタッフ等

に最新の口腔医学情報等を積極的に

提供するため、国内外からの利便性

の高い戦略的口腔医療センターの開

設準備について検討を行いました。

●「国際交流」では、初の口腔医学国

際シンポジウムの開催、上海交通大

学や東釜山大学等との学生の相互

訪問交流の実施および教員の海外研

修派遣の促進等に努めました。

 

組織運営の改善・効率化等について

●平成22年度事業の実施においては、

必要性・緊急性・費用対効果を十分

吟味した予算執行に努めるとともに、

学納金の引き下げを踏まえ、収支バ

ランスを維持するため、科研費等の

競争的資金の獲得、安全かつ効率的

な資産運用、役職員の給与・退職金

等の適正化による人件費の抑制等に

努めました。また、契約事務・給与事

務等の定型業務の効率化を図るとと

もに、財務課を3係から2係へ再編合

理化を行いました。

●大学改革の推進および教育情報等

の積極的公開のため、大学は平成20、

21年度の自己点検・評価報告書を作

成・公表、短大は平成19、20、21年度の

同報告書を作成・公表するとともに、

ホームページの充実等により学園情報

等を積極的に発信しました。

●医療・保健・福祉分野の社会貢献を

使命とする総合学園として、その名

称を「福岡学園」と改めることを理事

会・評議員会で決定し、文科省に寄附

行為変更の認可申請を行いました。

おわりに、本学をめぐる経営環境が

大変厳しい状況の中で、多岐にわたる

業務遂行の責務を担っている役員・教

職員の皆様方のご尽力・ご協力に対

し、あらためて感謝を申し上げます。

なお、東日本大震災という国難のと

き、本学は創立39年という若い学園

として10年後、50年後を見据え、また、

福岡という歴史と文化に満ちた環境

の中、教職員・学生・同窓生等との強

い絆で、時代の要請に応える口腔医

療・保健・福祉の分野におけるリーダ

ーを輩出し、大学の社会的使命を達

成するため邁進する所存であります。

平成22年度の資金収支計算書、消費

収支計算書、貸借対照表及び財産目

録の概要は次のとおりです。

1.資金収支計算書

収入の部では、学生生徒等納付金

収入34億1,973万円、補助金

収入5億9,797万円、事業収

入18億5,945万円など収入合

計は129億6,236万円とな

り、これに前年度繰越支払資金12億

5,401万円を加えた収入の部合

計は142億1,637万円となり

ました。

一方、支出の部では、人件費支出35億

7,640万円、教育研究経費支出

12億4,188万円、施設関係支出

1億2,565万円、設備関係支出

2億6,409万円など支出合計は

134億392万円となり、収入の

部合計からこれを差し引いた次年度

繰越支払資金は8億1,245万円

となりました。

主な内容は次のとおりです。

【収入の部】

(1)学生生徒等納付金収入は、大

学入学者数の減少により対前年度

比1億4,281万円の減収となり

ましたが、概ね予算額と同額の34億

1,973万円となりました。

(2)補助金収入は、私立大学戦略的

研究基盤形成支援事業(再生医学研

究センター)、解剖実習室整備事業、

大学生の就業力育成支援事業等が

採択されたことにより、概ね予算額

とほぼ同額の5億9,797万円と

なりました。

(3)事業収入は、眼科開設に伴う病

院医療収入等の増により対前年度

比1億396万円の増収となり、

予算額を2億9,886万円上回

る18億5,945万円となりました。

このうち、病院医療収入は13億

7,623万円、老健施設介護収入

は4億4,559万円です。

【支出の部】

(1)人件費支出は、一般退職による

退職金の増となりましたが、予算

額を2億7,695万円下回る35億

7,640万円となりました。

(2)施設関係支出は、解剖実習室改

修工事、研究棟給水本管更新工事等

を実施したことにより、予算額を

1,774万円上回る1億2,565

万円となりました。

(3)設備関係支出は、私立大学戦略

的研究基盤形成支援事業(再生医学

研究センター)に伴うin vivo

マイクロX

線CTスキャナ、解剖実習室改修に伴

うフィルター付排気装置一体型解剖

実習台等の購入により、予算額を

2,834万円上回る2億6,409

万円となりました。

2.消費収支計算書

消費収入の部では、帰属収入合計は

69億6,736万円となり、第2号

基本金6億円、第3号基本金(教育

研究基金)15億円等の基本金組入額

合計26億5,912万円を差し引い

た消費収入の部合計は43億824

万円となりました。

一方、消費支出の部では、消費支出の

部合計は54億2,416万円となり、

消費収入の部合計からこれを差し引

いた当年度消費支出超過額は11億

1,592万円となりました。これに

前年度繰越消費収入超過額47億

7,767万円と基本金取崩額29万

円を加えた翌年度繰越消費収入超

過額は36億6,204万円となりま

した。

この結果、人件費比率は48・9%とな

り、全国平均50・0%(平成21年度)を

下回っています。また、帰属収入から

消費支出を差し引いた帰属収支差額

は15億4,320万円となり、帰属収

支差額比率は22・1%で全国平均3.7

%(平成21年度)を大きく上回ってお

り、財務の健全性を維持しています。

3.貸借対照表

資産の部合計は、有価証券の購入等

により対前年度比9億4,776万

円増の567億4,703万円とな

りました。

負債の部合計は、退職給与引当金等

で対前年度比5億9,544万円減

の35億8,476万円となりました。

基本金の部合計は、第2号基本金引

当資産の組入れ6億円、第3号基本

金(教育研究基金)引当資産の組入

れ15億円等により対前年度比26億

5,883万円増の495億23万

円となりました。

消費収支差額の部合計は、対前年

度比11億1,563万円減の36億

6,204万円となりました。

4.財産目録

資産の部は、土地、建物等の基本財産

388億4,517万円と減価償却

引当特定資産等の運用財産179

億186万円の合計で567億

4,703万円となりました。

負債の部合計は35億8,476万円

で、資産の部合計額、負債の部合計

額とも貸借対照表の合計額と一致し

ています。

資産の部合計から負債の部合計を差

し引いた差引正味財産は、対前年度

比15億4,321万円増の531億

6,227万円となりました。

平成22年度(第39期)

事業報告の概要

平成22年度(第39期)

決算の概要

福岡歯科学園理事長

    

田中 健藏

12

3

5

4

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5 N e w S o p h i a

季節の話題Seasonal Topics

※資金収支計算書:当該会計年度の諸活動に対するすべての資金の収支を明らかにするものです。※消費収支計算書:民間企業の損益計算書に該当するもので、財政の健全化を測定する尺度となります。※貸 借 対 照 表:当該会計年度末の資産及び負債・基本金・消費収支差額の状況を表すものです。※財 産 目 録:当該会計年度末の資産及び負債の状況を表すものです。

※帰 属 収 入:学生生徒等納付金、寄附金、補助金その他の学校法人の負債とならない収入です。※消 費 支 出:人件費、教育研究経費、管理経費などの学校法人の経常的支出です。※人 件 費 比 率:(人件費 / 帰属収入)×100※帰属収支差額比率:〔(帰属収入-消費支出) / 帰属収入〕×100

(単位:円)

科  目 金 額予  算

収入の部

構成比% 金 額決  算

構成比% 金 額差  異

平成22年度(第39期)資金収支決算総括表 (平成22年4月1日~平成23年3月31日)

学生生徒等納付金収入手 数 料 収 入寄 附 金 収 入補 助 金 収 入 国 庫 補 助 金 収 入 地方公共団体補助金収入資 産 運 用 収 入資 産 売 却 収 入事 業 収 入雑 収 入前 受 金 収 入その 他 の 収 入資金収入調整勘定( 小 計 )前年度繰越支払資金収 入 の 部 合 計

3,418,200,000 21,365,000 25,400,000 602,895,000 602,810,000

85,000 780,310,000 1,500,000,000 1,560,596,000 120,969,000 723,650,000 3,985,441,000 △981,139,000 (11,757,687,000)1,254,015,000 13,011,702,000

3,419,725,000 21,938,850 27,136,795 597,966,390 585,721,509 12,244,881 784,800,830 1,532,840,000 1,859,453,232 241,852,350 733,193,500 4,983,107,556

△1,239,655,114 (12,962,359,389)1,254,015,216 14,216,374,605

△1,525,000 △573,850 △1,736,795 4,928,610 17,088,491

△12,159,881 △4,490,830 △32,840,000 △298,857,232 △120,883,350 △9,543,500

△997,666,556 258,516,114

(△1,204,672,389)△216

△1,204,672,605

29.07 0.18 0.22 5.13 ー ー 6.64 12.76 13.27 1.03 6.15 33.90 △8.35 (100.00)

26.38 0.17 0.21 4.61 ー ー 6.05 11.83 14.35 1.87 5.66 38.44 △9.57 (100.00)

科  目 金 額予  算

支出の部

構成比% 金 額決  算

人 件 費 支 出教育研究経費支出管 理 経 費 支 出施 設 関 係 支 出設 備 関 係 支 出資 産 運 用 支 出その 他 の 支 出

[ 予 備 費 ]

資金支出調整勘定( 小 計 )次年度繰越支払資金支 出 の 部 合 計

3,853,351,000 1,316,514,000 209,649,000 107,904,000 235,747,000 5,227,230,000 1,040,173,000 (8,051,000)291,949,000 △384,800,000 (11,897,717,000)1,113,985,000 13,011,702,000

3,576,403,315 1,241,882,633 208,471,507 125,645,011 264,089,581 7,521,713,000 1,071,942,995

△606,230,738 (13,403,917,304)812,457,301

14,216,374,605

32.39 11.07 1.76 0.91 1.98 43.93 8.74

2.45

△3.23 (100.00)

平成22年度(第39期)消費収支決算総括表 (平成22年4月1日~平成23年3月31日) (単位:円)

科  目 金 額予  算

消費収入の部

構成比% 金 額決  算

構成比% 金 額差  異

学生生徒等納付金手 数 料寄 附 金補 助 金 国 庫 補 助 金 地方公共団体補助金資 産 運 用 収 入事 業 収 入雑 収 入(帰属収入合計)基本金組入額合計消費収入の部合計

3,418,200,000 21,365,000 35,400,000 602,895,000 602,810,000

85,000 780,310,000 1,560,596,000 120,969,000

(6,539,735,000)△2,343,010,000 4,196,725,000

3,419,725,000 21,938,850 41,622,845 597,966,390 585,721,509 12,244,881 784,800,830 1,859,453,232 241,852,350

(6,967,359,497)△2,659,119,412 4,308,240,085

△1,525,000 △573,850 △6,222,845 4,928,610 17,088,491

△12,159,881 △4,490,830

△298,857,232 △120,883,350 (△427,624,497)316,109,412

△111,515,085

52.27 0.33 0.54 9.22 ー ー 11.93 23.86 1.85

(100.00)

49.08 0.31 0.60 8.58 ー ー 11.26 26.69 3.48

(100.00)

科  目 金 額予  算

消費支出の部

構成比% 金 額決  算

構成比% 金 額差  異

人 件 費教 育 研 究 経 費管 理 経 費資 産 処 分 差 額徴収不能引当金繰入額徴 収 不 能 額

[ 予 備 費 ]

(消費支出の部合計)当年度消費支出超過額前年度繰越消費収入超過額基 本 金 取 崩 額翌年度繰越消費収入超過額

3,901,184,000 1,829,875,000 235,234,000

0 0 0

(8,051,000)291,949,000

(6,258,242,000)2,061,517,000 4,777,666,000

0 2,716,149,000

3,409,596,481 1,736,021,654 237,576,936 36,906,298 746,460 3,307,300

(5,424,155,129)1,115,915,044 4,777,666,084

288,530 3,662,039,570

491,587,519 93,853,346 △2,342,936 △36,906,298 △746,460 △3,307,300

291,949,000

(834,086,871)

62.34 29.24 3.76 0.00 0.00 0.00

4.66

(100.00)

62.86 32.01 4.38 0.68 0.01 0.06

(100.00)

貸借対照表 (平成23年3月31日) (単位:円)

1. 重要な会計方針  (1)引当金の計上基準 退職給与引当金/退職金の支給に備えるため、期末要支給額2,219,366,358円を基にして、私立大学退職金財団に 対する掛金の累積額と交付金の累積額との繰入れ調整額を加減した金額の100%を計上している。 徴収不能引当金/未収入金等の徴収不能に備えるため、個別に見積もった徴収不能見込額を計上している。

2. 減価償却額の累計額の合計額/10,738,993,110円3. 徴収不能引当金の合計額/746,460円4. 翌会計年度以後の会計年度において基本金への組入れを行うこととなる金額/78,377,625円 5. その他財政及び経営の状況を正確に判断するために必要な事項 (1)関連当事者との取引/記載すべき関連当事者との取引はない。

本年度末科  目資産の部

前年度末 増  減固 定 資 産有 形 固 定 資 産土 地建 物構   築   物教育研究用機器備品その他の機器備品図 書車 輌

その 他 の 固 定 資 産電 話 加 入 権敷 金 保 証 金教育研究用ソフトウェアその他のソフトウェア有 価 証 券退職給与引当特定資産減価償却引当特定資産施設設備充実引当特定資産第2号基本金引当資産第3号基本金引当資産第4号基本金引当資産

流 動 資 産現 金 預 金未 収 入 金貯 蔵 品前 払 金

資 産 の 部 合 計

(55,335,068,300)〈11,266,187,669〉2,853,955,0525,100,576,221196,521,1751,535,471,82033,497,490

1,543,572,7252,593,186

〈44,068,880,631〉1,705,99117,850,0008,290,80012,592,440

2,084,971,4002,250,500,0008,946,000,0003,100,000,0008,800,000,00018,426,970,000420,000,000

(1,411,964,914)812,457,301537,702,1945,162,23256,643,187

56,747,033,214

(53,305,719,343)〈11,431,305,902〉2,853,955,0525,238,793,702209,738,3451,581,295,81030,274,484

1,513,882,7693,365,740

〈41,874,413,441〉1,705,99117,850,0008,998,5006,290,550

2,023,328,4002,250,500,0008,946,000,0003,100,000,0008,200,000,00016,899,740,000420,000,000

(2,493,550,175)1,254,015,2161,179,780,396

1,235,29558,519,268

55,799,269,518

(2,029,348,957)〈△165,118,233〉

0△138,217,481△13,217,170△45,823,9903,223,00629,689,956△772,554

〈2,194,467,190〉00

△707,7006,301,89061,643,000

000

600,000,0001,527,230,000

0(△1,081,585,261)△441,557,915△642,078,202

3,926,937△1,876,081947,763,696

本年度末科  目負債の部

前年度末 増  減固 定 負 債退 職 給 与 引 当 金長 期 未 払 金長 期 預 り 金

流 動 負 債未 払 金前 受 金預 り 金

負 債 の 部 合 計

(2,097,127,248)2,058,214,16436,381,9962,531,088

(1,487,632,181)563,797,437746,093,500177,741,2443,584,759,429

(2,250,042,771)2,225,020,99822,490,6852,531,088

(1,930,157,330)1,007,473,471712,739,000209,944,8594,180,200,101

(△152,915,523)△166,806,83413,891,311

0(△442,525,149)△443,676,03433,354,500△32,203,615△595,440,672

本年度末科  目基本金の部

前年度末 増  減第 1 号 基 本 金第 2 号 基 本 金第 3 号 基 本 金第 4 号 基 本 金基 本 金 の 部 合 計

21,853,264,2158,800,000,00018,426,970,000420,000,000

49,500,234,215

21,321,663,3338,200,000,00016,899,740,000420,000,000

46,841,403,333

531,600,882600,000,0001,527,230,000

02,658,830,882

本年度末科  目消費収支差額の部

前年度末 増  減翌年度繰越消費収入超過額消費収支差額の部合計

3,662,039,5703,662,039,570

4,777,666,0844,777,666,084

△1,115,626,514△1,115,626,514

本年度末科  目 前年度末 増  減負債の部、基本金の部及び消費収支差額の部 合計

56,747,033,214 55,799,269,518 947,763,696

(単位:円)財産目録総括表 (平成23年3月31日)資産の部 金  額Ⅰ. 基 本 財 産 固 定 資 産 (1) 有形固定資産 (2) その他の固定資産Ⅱ. 運 用 財 産 1.固 定 資 産 (1) 有形固定資産 (2) その他の固定資産 2.流 動 資 産資 産 の 部 合 計

38,845,168,72438,845,168,72411,175,609,49327,669,559,23117,901,864,49016,489,899,576

90,578,17616,399,321,4001,411,964,91456,747,033,214

負債の部 金  額Ⅰ. 固 定 負 債 退職給与引当金 長期未払金 長期預り金Ⅱ. 流 動 負 債 未払金 前受金 預り金負 債 の 部 合 計 差 引 正 味 財 産 負 債 の 部 合 計 及 び 差 引 正 味 財 産 合 計

2,097,127,2482,058,214,16436,381,9962,531,088

1,487,632,181563,797,437746,093,500177,741,2443,584,759,42953,162,273,78556,747,033,214

差  異構成比% 金 額

276,947,685 74,631,367 1,177,493

△17,741,011 △28,342,581

△2,294,483,000 △31,769,995

291,949,000

221,430,738 (△1,506,200,304)

301,527,699 △1,204,672,605

26.68 9.27 1.56 0.94 1.97 56.12 8.00

△ 4.54 (100.00)

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N e w S o p h i a 6

季節の話題Seasonal Topics

平成23年度 福岡歯科大学・福岡医療短期大学 科学研究費補助金交付一覧文部科学省、日本学術振興会から交付される平成23年度の科学研究費補助金対象研究等が次のとおり決定しました。

咬 合 修 復 学成 長 発 達 歯 学先端科学研究センター生 体 構 造 学再生医学研究センター口腔・顎顔面外科学成 長 発 達 歯 学医 療 人 間 学細胞分子生物学機 能 生 物 化 学細胞分子生物学細胞分子生物学生 体 構 造 学生 体 構 造 学口 腔 治 療 学咬 合 修 復 学咬 合 修 復 学咬 合 修 復 学歯 科 医 療 工 学先端科学研究センター診断・全身管理学生 体 構 造 学口 腔 保 健 学医 療 人 間 学生 体 構 造 学総 合 医 学生 体 構 造 学診断・全身管理学口 腔 治 療 学総 合 歯 科 学口 腔 治 療 学生 体 構 造 学口腔・顎顔面外科学

※ 保 健 福 祉 学 科※ 保 健 福 祉 学 科咬 合 修 復 学総 合 医 学総 合 歯 科 学生 体 構 造 学成 長 発 達 歯 学細胞分子生物学生 体 構 造 学口 腔 治 療 学口 腔 治 療 学咬 合 修 復 学診断・全身管理学成 長 発 達 歯 学成 長 発 達 歯 学総 合 歯 科 学

※ 歯 科 衛 生 学 科

教 授教 授教 授教 授教 授教 授准教授教 授准教授教 授講 師講 師講 師准教授教 授教 授准教授教 授講 師准教授講 師准教授准教授教 授教 授教 授講 師講 師准教授教 授教 授教 授教 授教 授教 授助 教助 教助 教講 師講 師助 教医 員医 員講 師助 教講 師講 師助 教講 師准教授

3,250,000 2,340,000 3,510,000 3,900,000 9,360,000 5,070,000 650,000 650,000 1,300,000 1,040,000 1,300,000 910,000 1,170,000 650,000 650,000 910,000 1,040,000 390,000 780,000 1,820,000 910,000 1,170,000 1,300,000 1,950,000 2,470,000 2,600,000 2,340,000 1,690,000 2,340,000 2,600,000 1,040,000 2,210,000 1,560,000 650,000 1,300,000 650,000 1,690,000 1,300,000 1,300,000 910,000 1,300,000 1,820,000 2,470,000 1,950,000 650,000 3,250,000 1,430,000 3,120,000 1,170,000 1,560,000

コラーゲン生化学的性状に起因する歯槽骨の表現型とその加齢変化パターンの同定

bFGFによる口蓋裂術後瘢痕形成の制御に関する基礎的研究

酸化ストレスによる老化を抑える遺伝子系

リンパ管内微小環境におけるCLEC2-PLAG複合体の癌性形質誘導に関する研究

骨伝導性DNA/プロタミン複合体を応用したインジェクション型骨補填材の開発

口腔粘膜のゲノム酸化防御機構の解明と口腔発がん予防検診への応用

口腔乾燥の改善に関する研究

哲学的愛とキリスト教的愛そして恋愛の誕生

T型Caチャネル遺伝子methylationによる機能修飾とがん細胞における役割

酵母から発見した新規NADの神経細胞分化誘導・保護作用に関する研究

Ca2+透過性イオンチャネル(TRP)による破骨細胞のアポトーシス誘導機序の解明

破骨細胞酸分泌を調節する新規分子の探索とその調節機序解析

口腔粘膜免疫疾患におけるエフェクター細胞の上皮指向性機序の解明

クロライドチャネル関連分子CLCAによる細胞増殖・接着の制御

生体活性ガラスを応用した根尖部歯周組織再生療法の開発

ガラス繊維強化型コンポジット(FRC)の開発と義歯応用への実用化に向けた検討

異種高分子材料で構成する新しい補綴装置の開発

デジタル映像を用いた顔面補綴物(エピテーゼ)の誘目性低下に対する研究

ナノカーボン分子ヒーターによる組織再生促進モデルの構築

酸化ストレス下で、正常な複製や転写を保証する酵素の役割

頸部腫瘤超音波像を利用した画像診断所見の統一定量化システムの開発

伸展刺激によりオキシタラン線維から遊離するLTBP-2の意義

人はフッ素利用にリスクを感じているのか、どのくらいの大きさで、どんなものかを調べる

中英語夢幻視物語とダンテ「神曲」の異界描写および写本図像を対象とする比較研究

タイト結合構成膜蛋白クローディンの対合形成と細胞間透過性の解析

炎症性免疫応答を標的とする脳梗塞治療の研究

アメロジェニンによる新規軟骨細胞分化機序の解明

3D立体視が可能な歯科放射線学に関する学習支援教材の開発

ストロンチウム含有生体活性ガラスによる新規骨補填材の開発

乳酸菌が介護高齢者の歯周疾患と全身健康状態に及ぼす効果

マウス歯胚によるヒト歯硬組織再生に関する研究

PLAG-免疫グロブリンキメラ蛋白による抗腫瘍免疫の誘導

メバロン酸経路を標的とした破骨細胞回復療法の開発

微小量唾液を使った口腔乾燥症診断評価に関する研究

認知症状出現前の早期脳内変化を捉えるための近赤外線分光法による検査システムの開発

新規アプローチによる骨再生誘導法開発

脳血管障害形成過程における細胞内カルシウム動態の研究

末梢型ベンゾジアゼピン受容体遺伝子解析の治療リスク診断への応用

軟口蓋発生における分子メカニズムの解明

自己組織化マップを応用した外科的矯正治療の診断支援システム

アルキル化DNA損傷に応答したアポトーシスシグナルの分子機構の解明

スフェロイド培養法を応用した口腔がんリンパ節転移機序の解明

ラット頭蓋骨骨欠損部における生体活性ガラスとエムドゲインの効果の解明

耐性を高めた残存歯髄組織を利用した象牙質―歯髄複合体再生療法の確立

下顎骨の老化の特異性

fMRIを用いた星状神経節ブロック治療効果の定量化

bFGF投与による口蓋裂術後瘢痕組織の正常組織化

矯正力負荷による歯周リンパ微小循環の機能阻害がもたらす破歯細胞集積と歯根吸収

口腔レンサ球菌による唾液ムチン分解が口臭物質の発生機構におよぼす影響

咬合性外傷モデルマウスを用いたケモカイン発現と顎骨吸収との相関解析

佐 藤 博 信石 川 博 之関 口 睦 夫沢   禎 彦福 島 忠 男池 邉 哲 郎塚 本 末 廣永 嶋 哲 也大久保 つや子上 西 秀 則岡 本 富士雄鍛治屋 浩大 野   純岡 村 和 彦阿 南   壽髙 橋   裕清 水 博 史松 浦 正 朗川 口   稔髙 木 康 光三 輪 邦 弘敦 賀 英 知筒 井 昭 仁壬 生 正 博稲 井 哲一朗大 星 博 明畠 山 雄 次香 川 豊 宏泉   利 雄廣 藤 卓 雄坂 上 竜 資沢   禎 彦池 邉 哲 郎知 念 正 剛大 倉 義 文片 渕 三千綱久留島 秀 朗牧 野 路 子岡   暁 子玉 置 幸 雄藤 兼 亮 輔岩 橋 輝 明松 本 典 祥諸 冨 孝 彦徳 富 健太郎野 上 堅太郎秦 雄一郎植 木 猛 士谷 口 奈 央後 藤 加寿子

注)所属講座欄の※印は、福岡医療短期大学所属教員を示します。

科学研究費補助金(科研費)は、文部科学省、日本学術振興会が行っている「学術研究」を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」であり、厳密な審査を経て、豊かな社会発展の基盤となる独創的・先駆的な研究に対して助成が行われるものです。研究課題が科研費に採択されることは、他の専門研究者から高い評価を得たことを意味し、研究者にとって研究論文と共に重要な業績になっています。

研究種目 所属講座 職名 氏名 研究課題決定額

(直接経費+間接経費)(単位:円)

若手研究(B)

挑戦的萌芽研究

基盤研究(C)

基盤研究(B)

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7 N e w S o p h i a

学園の「ひと」The Campus’ People

評議員 熊澤 榮三くまざわ  えいぞう

新理事・評議員紹介

昇任教員紹介 新任教員紹介

平成23年4月19日に開催された第436回理事会において、本学園理事及び評議員に次の各氏が選任されました。

福岡歯科大学大学院特別奨学生(修学資金として毎月16万円を支給)として次の10人を決定しました。

《第2学年》田中 愼之輔

《第3学年》中嶋 宏樹

《第4学年》柴田 華衣

《第5学年》小野 由湖

《第6学年》榎坂 佳子

理事・評議員 長谷 宏一はせ  ひろかず

岡 暁子講師

おか  きょうこ

《略歴》九州歯科大学卒業。福岡県歯科医師会常務理事、日本歯科医師会常務理事、福岡県歯科医師会専務理事、福岡県歯科医師国民健康保険組合常務理事、学校法人博多学園理事、財団法人福岡県公衆衛生協会監事、九州地区連合歯科医師会専務理事、日本歯科医師会代議員を経て、福岡県歯科医師会会長。福岡県出身。

《略歴》九州大学歯学部卒。同大学大学院小児歯科学専攻博士課程修了。南カリフォルニア大学(USC)留学。九州大学病院小児歯科・医員、日本大学解剖学教室・研究員、福岡歯科大学生体構造学講座・助教を経て、平成23年6月1日同大学成育小児歯科学分野講師に昇任。博士(歯学)。長崎県出身。

小児歯科専門医として臨床に従事しながら、留学時代から開始した顔面発生についての研究も継続してきました。これまでの経験を活かし、成育小児歯科教室の発展に努力していきたいと思っています。

《略歴》神奈川歯科大学卒業。九州大学歯学部第1補綴学教室、福岡市歯科医師会理事、常務理事、福岡県歯科医師会常務理事、九州地区連合歯科医師会常務理事、日本歯科医師会代議員、福岡市歯科医師会専務理事を経て、福岡市歯科医師会会長。福岡県出身。

中島 與志行4月1日、中島與志行前教授(内科学分野)が介護老人保健施設サンシャインシティの施設長に就任されました。

成育小児歯科学分野

秦 雄一郎講師

はた ゆういちろう

《略歴》福岡歯科大学歯学部卒。福岡歯科大学大学院歯学研究科歯学専攻博士課程修了。福岡歯科大学成長発達歯学講座矯正歯科学分野助教を経て、平成23年6月1日、同大学講師に昇任。博士(歯学)。福岡県出身。

矯正歯科学を通じて咬合を診ることができる歯科医師の育成に努めます。臨床、研究、教育のバランスのとれた仕事を目指して頑張ります。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

矯正歯科学分野

平成23年度福岡歯科大学大学院特別奨学生・奨学生福岡歯科大学の平成23年度特待生に次の5人が選ばれました。特待生は、平成22年度の学業成績が特に優秀であり、品行方正、かつ健康であることを加味決定され、その年度の授業料の半額が免除されます。

福岡歯科大学特待生

福岡医療短期大学の平成23年度特別奨学生に次の6人が選ばれました。特別奨学生は、その年度の授業料の半額が免除されます。

福岡医療短期大学特別奨学生

中野 六月 古瀬 惠 中西 愛里 坂本 由里子 青山 理恵 福原 一世

歯科衛生学科第2学年 歯科衛生学科第3学年

《第4学年》 川口 智弘(有床義歯学)《第3学年》 坂井 拓弥(口腔インプラント学)《第2学年》 濱中 一平(有床義歯学)《第2学年》 山内 由宣(矯正歯科学)《第1学年》 永沼 香織(口腔外科学)

《第4学年》 根本 哲臣(有床義歯学)《第3学年》 藤本 暁江(総合歯科学)《第2学年》 森  南奈(歯周病学)《第1学年》 吉良 迪子(成育小児歯科学)《第1学年》 山之内 香(矯正歯科学)

福岡歯科大学大学院奨学生(修学資金として授業料相当額70万円を支給)として次の10人を決定しました。《第4学年》 天野 郁子(障害者歯科学)《第4学年》 中冨 佑香(矯正歯科学)《第3学年》 佐野 しおり(歯周病学)《第2学年》 加地 千晶(障害者歯科学)《第2学年》 村上  弘(歯周病学)

《第4学年》 岡本 愛彦(口腔外科学)《第4学年》 桝尾 陽介(総合歯科学)《第2学年》 太田 信敬(口腔腫瘍学)《第2学年》 堤  貴司(有床義歯学)《第2学年》 安野 貴美恵(口腔インプラント学)

福岡歯科大学大学院の平成23年度リサーチアシスタント(RA)及びティーチングアシスタント(TA)に次の方が採用され、6月23日、辞令交付式が行われました。福岡歯科大学大学院RA、TA

リサーチアシスタント(RA)《第4学年》 今泉 友里(障害者歯科学)《第3学年》 王  東江(口腔インプラント学)《第3学年》 西村 紗和(矯正歯科学)《第2学年》 内山 貴誠(矯正歯科学)《第2学年》 鴨川 和子(口腔インプラント学)《第2学年》 友岡 みわ(障害者歯科学)《第2学年》 秦 省三郎(矯正歯科学) 

《第4学年》 中冨 佑香(矯正歯科学)《第3学年》 佐野 しおり(歯周病学)《第3学年》 堀越 恵美子(矯正歯科学)《第2学年》 太田 信敬(口腔腫瘍学)《第2学年》 篠﨑 陽介(口腔インプラント学)《第2学年》 長谷 英明(有床義歯学)《第2学年》 府川 晃久(口腔腫瘍学)

ティーチングアシスタント(TA)《第2学年》 半田 千恵(矯正歯科学)《第1学年》 國廣  聡(歯周病学)《第1学年》 髙田 俊輔(矯正歯科学)《第1学年》 水上 正彦(歯科保存学)《第1学年》 柳   束(口腔インプラント学)

《第1学年》 伊波 幸作(総合歯科学)《第1学年》 佐々木 三奈(口腔腫瘍学)《第1学年》 長岡 良礼(口腔外科学)《第1学年》 宮﨑 綾子(矯正歯科学)《第1学年》 山口 雄一郎(口腔インプラント学)

《第1学年》大草 貴恵

《第1学年》富沢 美沙

《第1学年》秋山 史織

《第2学年》後藤 碧

福岡歯科大学AO入試学術奨励金支給者平成23年度AO入学試験学術奨励金(年額120万円)が平成22年度の学業成績が優秀であった第2学年後藤碧さんと平成23年度入学試験で成績が優秀であった第1学年大草貴恵さん,富沢美沙さん,秋山史織さんの3名に支給されました。

サンシャインシティ施設長

丸田 道人講師

まるた  みちと

《略歴》九州大学歯学部卒。九州大学大学院歯学府博士課程修了。九州大学大学院歯学研究院助教を経て、平成23年7月1日福岡歯科大学講師に就任。博士(歯学)。大阪府出身。

研究では、人工骨に魅せられてアパタイトの研究を行ってきました。教育では、学生が抱く「なに?なぜ?どうして?」を大切に、歯科理工学を歯科医師と材料研究者の立場からわかりやすく講義していきたいと考えています。

生体工学分野

嶋田 香准教授

しまだ  かおる

《略歴》早稲田大学理工学部卒。筑波大学大学院修士課程医科学研究科修了。早稲田大学大学院博士後期課程情報生産システム研究科修了。早稲田大学客員講師(専任扱い)を経て、平成23年6月1日福岡歯科大学准教授に就任。博士(工学)、修士(医科学)。茨城県出身。

数学・統計学の講義では、重要な考え方をしっかりとつかむことができるように丁寧に説明していきたいと思います。研究では、医療系データからの知識発見など、新しい解析方法の開発に取り組んでみたいと考えています。

医療統計学分野

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Event Report 学園行事レポート

N e w S o p h i a 8

個人の中の組織コラム「定心」

 最近、人と組織の関係について考えることが多くなった。私達は何のために生きているのだろうか。多くは「夢」の実現であると答えるであろう。「夢」が個人の力の及ぶ範囲にあるときは良いのだが、大きすぎる場合、

仲間を募り、組織を形成して、他者を巻き込んで自己実現をしていくしか方法がなくなる。しかも、自分の「夢」と他者の「夢」は微妙に違うため、常に妥協を求められ、自己実現を阻まれるという逆説的な立場に直面する。組織を動かしている人がいつのまにか組織に動かされていることに気がついて愕然とする。かといって、組織を離れて自己実現はで

きない。こうして考えると、私達が直面する個人と組織の緊張関係は絶え間なく拡張するという「夢」の性状から生じ、組織に押し返される所まで無限に広がっていく。結局のところ、常に「夢」はどこかで組織にぶつかって動けなくなる。「敗者は個人で組織ではない」ことが見えているところに、個人としての哀しみがあり、組織としての優しさがある。

5第14回学園体育祭体育祭

6第6学年激励会

月8日、本館食堂において、第6学年の歯科医師国家試験合格に向けての激励会が開催されました。田中理事長より激

励の言葉、白水父兄後援会長や武井同窓会専務理事より応援メッセージをいただきました。また、今春、歯科医師国家試験に合格した先輩6人から、学習法や受験までの生活リズムのとり方等のアドバイスがありました。学生代表の柿内貞作君が全員の合格を誓い、お礼の言葉を述べました。

激励会

種 目 優 勝競技成績

区分

バレーボール

バスケットボール

サッカー玉入れ

クラブ対抗リレー

大学 第4学年大学 第4学年大学 第4学年大学 第5学年大学 第3学年大学 第4学年ラグビー・フットボール部バスケットボール部

準優勝大学 第6学年大学 第3学年大学 第5学年大学 第4学年大学 第6学年大学 第1学年バスケットボール部

男子女子男子女子男子ー男子女子実施日

8月6日(土)

8月7日(日)

8月20日(土)

8月21日(日)

8月27日(土)

8月28日(日)

福岡県中央近畿山口県福岡市福岡県東部大分県広島県山陰岡山県北九州沖縄県鹿児島県四国福岡県南部長崎県宮崎県佐賀県熊本県関東・東日本

福岡ガーデンパレス(福岡市)ラマダホテル大阪(大阪市)下関グランドホテル(下関市)福岡ガーデンパレス(福岡市)のがみプレジデントホテル(飯塚市)大分東洋ホテル(大分市)

リーガロイヤルホテル広島(広島市)

リーガロイヤルホテル小倉(北九州市)沖縄ナハナホテル(那覇市)鹿児島東急イン(鹿児島市)松山全日空ホテル(松山市)ハイネスホテル久留米(久留米市)ホテルニュー長崎(長崎市)宮崎観光ホテル(宮崎市)マリトピア(佐賀市)熊本全日空ホテルニュースカイ(熊本市)グランドプリンスホテル高輪(東京都港区)

支 部 会場名

6第9回サンシャインシティ運動会運動会

月26日、介護老人保健施設サンシャインシティ1階デイケア・リハビリフロアにて第9回運動会が開催されました。

 この運動会は入所者の日ごろのリハビリの成果を生かし、競技を通じて入所者とその家族、職員がともに楽しく汗を流し交流を深めること、また、施設看護・介護について理解を深めていただくことを目的として毎年行っています。今年は借り物競走や綱引き、玉入れなどの競技が行われ、楽しいひと時を過ごしました。

月27日、福岡歯科大学グラウンド及び体育館にて福岡歯科大学・福岡医療短期大学の共同開催による学園体育祭が

開催されました。大学291名、短大278名、計569名の学生が参加し、熱戦を繰り広げました。グラウンドではサッカー、体育館では玉入れ、バスケットボール、バレーボールなどの競技が行われました。各競技の結果は下表のとおりです。

 平成23年度の父兄後援会支部懇談会が下記日程のとおり開催されます。各支部の総会のほか、大学からの近況報告や父兄との個別面談、意見交換などが行われます。是非ご参加ください。詳細については各支部へお問い合わせください。

平成23年度父兄後援会支部懇談会開催日程ご案内

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9 N e w S o p h i a

同窓会だよりFrom The Alumni Association

田辺 均(2期)

成23年4月16日16時から

山口市のセントコア山口にて、

福岡歯科大学同窓会山口県支

部(長州歯会)総会、学術講演、

懇親会が開催されました。

 

学術講演は講師に福岡歯科大

成長発達歯学講座

成育小児

歯科学分野教授の尾崎

正雄先生

をお招きして「最新の小児歯科

治療について」という演題で講演

していただきました。

 

福岡歯科大学の成育小児歯科

学分野は1973年に西日本で

初めての小児歯科学教室として

開講されましたが、その当時の懐

かしい母校や周辺の景色、教室の

模様などをスライドで紹介してい

ただきました。また小児歯科治

療についても、開講当時は患者が

多すぎて、予約1年待ちが普通

でしたが、口腔の健康教育の成果

により、う蝕の軽症化がみられる

ようになり、それに加えて少子化

による患者数の減少もあり大学

病院小児歯科受診患者の質の変

化がみられ、現在はう蝕予防、咬

合誘導を希望する患者が増加し

ているとのことでした。う蝕治療

の実際では

MI(ミニマ

ムインターベ

ンション)を

取り入れた

治療や、舌の

悪習癖を矯

正し嚥下障害を直す装置や、デ

ンタルCTの活用により永久歯

胚に影響を与えず、過剰歯を摘

出する治療など、多くの最新の

小児歯科治療を教えていただき

ました。

 

講演終了後、記念撮影、懇親

会が行われ、尾崎教授の同級生

も数名出席されており、時間が

逆転したように学生時代の話で

大盛り上がりでした。

 

尾崎教授からも「懐かしい皆

様にお会いできて、大変楽しい講

演をさせて頂きました。」という

コメントをいただきました。

最新の小児歯科治療に

ついて講演

山口県同窓会

   学術講演会

同 窓 生 か ら の 手 紙

福岡歯科大学咬合修復学講座口腔インプラント学分野准教授 城戸 寛史 (6期)

 2010年10月に尾崎正雄(3期)先生が成長発達歯学講座 成育小児歯科学分野の教授に就任されました。有床義歯学分野の髙橋裕教授に続き、同窓から2人目の教授の誕生は学内の同窓生にとって大変励みになります。尾崎先生が教授に昇任され、慣例により同窓会学内同窓会長を退任されましたので、その後を引き継ぐ形で平成23年度より学内同窓会長の任に就くこととなりました。 同窓会からは学内の若いドクターに対して、研究費や海外学会参加費の補助金、卒後研修の終了祝賀会など、様々な支援が行われています。学内同窓生に対するこれらの支援活動が、後輩たちのさらなる活躍につながるように努力したいと考えます。 また、インプラントに関連した卒後研修の一環として、同窓会主催の「ICOI Fellowship養成コース」や「F.P.I.T.インプラントセミナー」を開催しています。ICOI Fellowship養成コースは、世界最大の規模のインプラント関連学会であるICOIの認定資格を取得するためのコースで、このコース修了者から約10名が資格を取得しています。F.P.I.T.インプラントセミナーはインプラントの初心者を対象としたコースで、実習内容が大変充実しています。これらの講習会では学内外で活躍する同窓生が講師陣の中心となっており、同窓生の貴重な研修の機会となっています。 来年度、福岡歯科大学は40周年を迎えます。この節目の時期に当たり、微力ながら同窓会と学内外とのパイプ役になれるよう頑張る所存です。

福岡歯科大学学内同窓会長として大神 京子 (17期)

 こんにちは。17期生の大神京子です。 卒業と同時に上京し、あっという間に16年・・・。上京したての頃は、福岡に帰りたいーと毎日思っていたのですが、縁もゆかりもない東京都新宿区で開業し、おかげ様で今年の5月で開業10周年を迎えることができました。 これも何かと応援して下さったり、相談にのって下さったりした先輩方、同期の友人たちのおかげと感謝しています。ありがとうございます。 最初の数年間は、24時間365日仕事漬けの毎日でしたが、ここ数年やっと気持ちにゆとりができてきて自分の時間を持てるようになってきました。 特に最近はまっているのが、自転車と銭湯!福岡にいた頃は、通学は勿論徒歩5分のコンビニすら車で行っていたのですけどね。

 5月29日と6月12日に、福岡歯科大学の同窓生のご子弟を対象としたオープンキャンパス及び入試説明会が開催されました。学内施設見学や在学生・教員との歓談会などが行われ、参加者からは、歓談会で在学生から国際交流の話を聞けたことや入試説明が個人面接の対策の参考になったことなど喜びの声があがりました。

福岡歯科大学本館1階日用品売店において、大学ポロシャツの販売を1着1,100円(税込)で開始しました。数に限りがありますのでお早目にお求めください。

マイブームは自転車と銭湯!

同窓生オープンキャンパス・入試説明会

卒 業 生 N O W

大学ポロシャツ

販売中!

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Hi! From Clinic クリニックからこんにちは!

N e w S o p h i a 10

歴史の重みを感じながら

深野

剛史

(20期生/深野歯科医院〈山口県防府市〉)

3代目として患者さんを大切に

スタッフに感謝しつつ精進

配の方)との意思疎通に苦労をしました。

最近では言葉にも慣れ、かなりディープな

山口弁にも対応しています(こっちもかな

りディープな方言になってるんでしょうね。

自分では気がつきませんが)。

 

私で三代目となる深野歯科医院ですが、

祖父・父と続いた歴史の重みを感じながら、

日々の診療を行っています。現在、深野歯

科医院では歯科医師2名、歯科衛生士3

名、歯科技工士2名、受付1名、経理・事務

1名の9名が「自分のしてもらいたい治療・

対応をしよう」をモットーに一丸となって

日々努力をしています。歯科界も大変厳

しい時代ですが、まずは深野歯科医院を

支えてくれているスタッフに感謝し、患者さ

んに技術的にも精神的にも満足していた

だけるよう精進していきたいと思います。

 

最後になりましたが、今までお世話に

なりました諸先生方にお礼申し上げます。

また、同窓生のご健康とご活躍を心より

お祈り申し上げます。

窓生の皆様こんにちは。20期生の深

野剛史と申します。平成10年に卒

業し、卒後研修を経た後、早良区野芥の伊

藤歯科医院に2年ほど勤務しました。そ

の後、実家である山口県防府市の深野歯

科医院の副院長として勤務しました。父

が食道がんという大病をした(現在は完

治し、職場復帰もしています)のを機に、平

成21年の9月に世代交代をし、三代目の

院長(軍医だった祖父が開業しました)と

して診療・病院経営に励んでおります。

 

防府に戻って10年が経ちます。帰った当

初は地元の方言(特にご年配の方の使う濃

い方言)が理解できず、患者さん(特にご年

院内外診療にて

加藤田

浩志

(23期生/加藤田外科医院

歯科診療所〈福岡県筑紫野市〉)

地元福岡で、地域医療に貢献

科の看護師さんや歯科スタッフと連帯をと

りながら、患者様の家族の方と話し合い、

時には家族の方に付き添ってもらいながら

治療を進めるようにしています。

 

また、私の医院では介護施設や居宅への

訪問診療も多く行っており、この事を歯科

衛生士もよく理解し、未熟な私を支えて

くれています。

 

まだまだ至らない所が沢山ありますが、

諸先輩方に助けていただきながら、地域医

療に貢献すべく、努力していきたいと思って

います。

なさん、こんにちは!!私は第23期生

の加藤田浩志といいます。生まれ育

った福岡県筑紫野市の地に、昨年10月、外

科医である父の病院を一部改装する、とい

う形で開業して半年がたちました。

 

私の妻が受付、経理を担当し、歯科衛生

士1名、総勢3名と小規模な医院ですが、

幸い良いスタッフにめぐまれ充実した日々

を送っております。

 

病院内にある院内歯科であるので、入院

中の有病者の患者様や、認知症のある高齢

者の患者様を診る機会が多くあります。

 

このような方は、なかなか歯科診療がス

ムーズにいかない場合があるのですが、外

お世話になっているスタッフと(筆者は写真前列右2番目)

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Message From Students & Parents 学生&保護者様からのメッセージ

11 N e w S o p h i a

FROM PARENTS保護者様からのメッセージ

FROM STUDENTS学生からのメッセージ

(父兄後援会理事)

鶴田 勝久 様

 昨年臨床研修を終え、本年度より矯正歯科の大学院1年生として日々、臨床と研究の二足のわらじを履きながら充実した毎日を送っております。今回は、私が大学院に入学を決めた大きな2つの理由についてお話させていただきます。 一つ目は、現在の治療は、全て過去の研究によるデータをベースになされていて、単純で簡単な治療から最先端の治療一つ一つにエビデンスがありますが、大学院での研究ではそのエビデンスを自らが作り上げる喜びを感じられ、臨床の発展に寄与できることは人生で大変貴重なことだと考えたからです。 二つ目は、大学院で研究を通して自分自身が大きく成長できると思ったからです。研究というのは「問題提起・仮説・方法・結果・考察」という柱があり、それを自分で考えてこなしていきます。つまりは自分自身で問題を発見し、解決していく力(リサーチマインド)が身に付くということではないでしょうか。それは日々の臨床において必要不可欠な能力でもあります。すべては患者さんのために最善の治療を提供する!この当たり前のことができるようになるために私は大学院に入学することを決意しました。 後輩のみなさんも是非、大学院にはいって自分を高め、自分に自信を持った歯科医師になりましょう。

 私はMusic Association部(以下MA)に所属しています。軽音楽に対してあまり良い印象を持ってない方もいるかもしれませんが、派手なライブの裏側には地味な練習の積み重ねがあります。実際、私も手にマメを作りながらの反復練習、何時間もスタジオに籠っての試行錯誤を続けています。でももちろん、練習さえも楽しいのが音楽のいいところですが。 そんな大変な練習を乗り越えて、私たちMAでは年に二度、夏と冬に演奏会を開催しています。練習の成果を学内、学外問わず多くの人に見てもらう場です。ステージの上での興奮は、頭を真っ白にさせてくれる魅力が有ります。ライブで部員たちはジャンルを問わず、各々の好きな音楽を楽しみながら演奏しますが、その姿は部員の私から見ても魅力的で輝いています。 音楽では、順位などつきませんし、他の部活に比べて結果や、努力の姿は表面に現れにくいかもしれません。しかし、音楽を通して、私たちは大学生活を忘れることのできない、魅力的な思い出にしていくことができていると思います。

福歯大生としての自信と誇りを持って羽ばたくんだ!! この度の東日本大震災で本校の生徒の直接な被害はなく安堵していますが、御親戚、友人、知人で被災された方もいらっしゃるでしょう。心よりお見舞い申し上げます。日頃より、先生方、職員の方々には息子がお世話になりありがとうございます。私も4期卒業生であり、子供が同じ道を目指してくれることに感謝し喜んでおります。役員もさせて頂いてるので(学生共済会、父兄後援会、同窓会)、学生の様子もいろいろと聞く機会があります。私の頃と違い授業も厳しく、学生もきちんと受けております。また、放課後も残って皆で励ましあい、本当によく勉強しております。人を蹴落として自分だけというのではなく、皆で頑張って国家試験合格という、福歯大の気質が受け継がれているのです。男女仲良く、優しい子が多い様に思われます。 さて、近年の国家試験の難化?! いや資格試験ではなく足切り試験には、本当に腹立だしく思っております。国家試験の本当の意義は、このレベルでの免許取得という事ではなかったでしょうか? 歯科医が多いから、人数で切る?! 104回の国試結果で言いますと、3,378名受験して合格者は、2,400名(合格率71.0%)。卒業したにもかかわらず、毎年1,000名近く税金も年金も払えない若者を作ってこれが国益でしょうか? ここは、大学側は勿論、保護者側もしっかり、あきらめずに国に訴えていくことが責務です。若者には、免許を与えそれからが勝負なのです。 この先大変な世の中になるとの連日の報道には、辟易します。若者に希望の未来を描かせてあげるのが、親、教育者の務めです。そして今、学生は何をすべきか?しっかり勉強し、免許を取り、人の痛みがわかる歯科医師になる、また、口腔医学と言われている近年、口から体全体に及ぼす病気の研究などさまざまな分野で活躍して欲しい。福歯大生よ! 自信と誇りを持って羽ばたくんだ!! (父兄後援会副会長)

古野 宏 様

学生たちに夢を与えていただきたい

 福岡歯科大学を卒業してあっという間に28年が過ぎ、50代も半ばにさしかかろうとしています。長女は結婚し1児の母、次女は学業に励んでくれていると信じています。私は5期生になりますが、同級生は平均して4、5年勤務医あるいは大学などの医療機関で研修し、殆どの者が開業医となりました。卒後10年間隔で同窓会を開きたくさんの同級生が集まります。30、40代のころは仕事においてもプライベートでも夢を語り合っていましたが、近頃は患者数の減少に伴う収入の低下など、前向きな話を語ることが少なくなっています。歯科医師としての将来に対し不安を感じている者も多くいます。特に自分たちの子弟を後継者にすることに対し、否定的な者も増えてきているように思います。私が母校である福岡歯科大学にお願いしたいのは、学生たちに夢を与えていただきたいということです。卒業後に大学の各講座に入局し、専門医として研究、研修し、歯科界をリードしてゆくような人材を育成していただければと思います。私立福岡歯科大学のカラーを出し、その中から各分野のリーダーが生まれてくれば、これほど嬉しいことはありません。同窓生として大学に対してどのような協力も惜しみません。最後になりますが、理事長、学長はもとより各講座の先生方におきましては、学生に対しての細やかなご指導誠にありがとうございます。

平川 智裕 (大学4年)高田 俊輔 (大学院1年)

右側が筆者

大学院に入学するということ。 地味な練習の積み重ねすら楽しみつつ

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編集・発行/福岡学園広報・受験者対策委員会 広報誌編集部 〒814-0193 福岡県福岡市早良区田村2-15-1 TEL 092-801-0411(企画課:内線509) 平成23年7月20日発行

オープンキャンパス開催のお知らせ

福岡歯科大学

平成2 4年度 入学試験日程

キャンパス歳時記

6月8日、福岡歯科大学医科歯科総合病院西側の池で、この時期恒例となったマガモのヒナ3羽が生まれました。ヒナは母鳥の後について、上手に泳ぎまわり、その愛らしい姿は患者さんや職員の癒しとなっています。

お知らせ

編集後記子どもに人気のドラえもんは22世紀からやってきたそうですが、その頃の歯科医療は我々の想像を越えた生命科学の発展に立脚したものになっているのだろうと筆者は勝手に想像しています。そのような未来の医学・医療に向けて、本学園は口腔医学の学問体系の確立に取り組んでいます。法人名から歯科がとれたことでひとつの弾みがついた福岡学園が、今後どのような道を切り拓いていくのか。それを読者のみなさまに伝えていくことを使命として、編集部一同がんばっていきたいと思います。

本学への入学希望者をはじめ、そのご家族や高校・予備校の先生方を対象としたオープンキャンパスを下記の日程で開催いたします。各大学の入試係までお問合せのうえ、お気軽にご参加ください。

◎模擬実習◎施設見学◎昼食会◎大学概況説明◎入学試験説明◎個別進学相談会等大学生と同じ実習を体験したり、在校生から直接話を聞けたりと、キャンパスライフを体感できる充実の内容です。

福岡歯科大学・福岡医療短期大学平成23年度・オープンキャンパス情報

7月31日(日)8月21日(日)

7月22日(金) 8月 5日(金)・26日(金) 9月10日(土)・25日(日)10月15日(土)11月26日(土)12月10日(土)

〒814-0193 福岡市早良区田村2-15-1 福岡歯科大学学務課入試係 TEL.092-801-1885(直通) FAX.092-801-0427●ホームページURL http://www.fdcnet.ac.jp/col  ●E-mail [email protected]●携帯電話用ホームページURL http://www.fdcnet.ac.jp/colhp

センター試験利用入試Ⅱ期区 分募集人員

願書受付期間

試験日

合格発表日

試験会場

問合せ先

AO入試Ⅱ期 一次募集 二次募集推薦・指定校推薦入試 一般入試A日程 一般入試B日程

歯学部 大学院 歯学研究科

約30名 約15名 約35名 約4名 約4名 約3名 18名約5名H.23.8.1(月)~26(金)

福岡歯科大学及び、新大阪丸ビル本館

福岡歯科大学及び、東京ガーデンパレス

H.23.10.24(月)~11.11(金)

H.24.1.23(月)~2.17(金)

H.24.1.23(月)~2.15(水)

H.24.2.22(水)~3.13(火)

H.23.7.25(月)~8.12(金)

H.24.1.23(月)~2.10(金)H.24.1.4(水)~30(月)

H.23.8.28(日)H.23.11.12(土)

H.23.11.16(水)

H.24.2.2(木) H.24.2.21(火)

H.24.2.22(水)H.24.2.8(水)H.24.2.6(月)一次 H.23.8.30(火)二次 H.23.10.5(水)

H.24.3.14(水)

H.24.3.15(木)

H.23.8.18(木) H.24.2.16(木)

H.23.8.31(水) H.24.2.28(火)

福岡歯科大学 福岡歯科大学

▲携帯電話からのアクセスはこちらから!

福岡医療短期大学

区 分

H.23.10.21(金)H.23.11.10(木)H.23.12.15(木) H.24.2.7(火) H.24.2.22(水)H.24.3.14(水)H.24.3.29(木)合格発表日

指定校推薦入試 一般入試 D日程(社会人含む) AO入試(社会人含む) 一次募集 二次募集 三次募集一般入試A日程(社会人含む) 一般入試C日程(社会人含む)一般入試B日程(社会人含む)

歯科衛生学科 専攻科・口腔保健衛生学専攻

試験会場 福岡医療短期大学

約10名 約5名 約5名 約5名 若干名 若干名 若干名 約15名

〒814-0193 福岡市早良区田村2-15-1 福岡医療短期大学入試係 TEL.092-801-0439(直通)  FAX.092-801-4473●ホームページURL http://www.fdcnet.ac.jp/jcol/  ●E-mail:[email protected]●携帯電話用ホームページURL http://www.fdcnet.ac.jp/jcolhp

詳細は入試係までお問い合わせください。

区 分募集人員

願書受付期間

試験日

合格発表日

試験会場

問合せ先

保健福祉学科

▲ 携帯電話からのアクセスはこちらから!

募集人員 約10名 約10名 約5名 約15名 約5名 若干名 若干名 約35名

願書受付期間 H.23.10.3(月)~13(木)

H.23.10.24(月)~11.1(火)

H.23.12.1(木)~8(木)

H.24.1.4(水)~27(金)

H.24.2.2(木)~15(水)

H.24.2.20(月)~3.7(水)

H.24.3.12(月)~26(月)

試験日

約15名H23.12.1(木)~12.8(木)

約5名 若干名

H23.12.10(土)H24.1.14(土)H24.3.28(水)

H23.12.15(木)H24.1.19(木)H24.3.29(木)

指定校推薦入試 一般入試 D日程(社会人含む)AO入試(社会人含む)公募推薦入試(Ⅰ) 公募推薦入試(Ⅱ) 一般入試A日程(社会人含む) 一般入試C日程(社会人含む)一般入試B日程(社会人含む)

公募推薦入試(Ⅰ)公募推薦入試(Ⅱ)

H.23.10.15(土)H.23.11.3(木)H.23.12.10(土) H.24.2.1(水) H.24.2.17(金) H.24.3.9(金) H.24.3.28(水)

センター試験利用入試Ⅰ期AO入試Ⅰ期

H23.12.15(木)H24.1.12(木)

H24.3.12(月)~3.26(月)

福岡医療短期大学

詳細は入試係までお問い合わせください。H.23.10.21(金)

H.23.10.3(月)~13(木)

H.23.10.15(土)

H.23.11.10(木)

H.23.10.24(月)~11.1(火)

H.23.11.3(木)

H.23.12.15(木)

H.23.12.1(木)~8(木)

H.23.12.10(土)

H.24.2.7(火)

H.24.1.4(水)~27(金)

H.24.2.1(水)

福岡医療短期大学

H.24.2.22(水)

H.24.2.2(木)~15(水)

H.24.2.17(金)

H.24.3.14(水)

H.24.2.20(月)~3.7(水)

H.24.3.9(金)

H.24.3.29(木)

H.24.3.12(月)~26(月)

H.24.3.28(水)

福岡医療短期大学福岡歯科大学

実施日

実施日

内容

◎施設見学◎カリキュラム説明◎在学生の声紹介◎入学試験説明

内容

メールでのお申込みはこちら

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詳しくはホームページで公開中!

入試資料・記念品配布!

施設見学 模擬実習 歯科衛生学科:歯磨き体験 保健福祉学科:介護施設見学

かわいいマガモのヒナが生まれました!