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グローバル・ベンチャー・エコシステム 連携強化事業について 平成28年6月 経済産業政策局 新規産業室 1

グローバル・ベンチャー・エコシステム 連携強化事 …...グローバル・ベンチャー・エコシステム 連携強化事業について 平成28年6月 経済産業政策局

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Page 1: グローバル・ベンチャー・エコシステム 連携強化事 …...グローバル・ベンチャー・エコシステム 連携強化事業について 平成28年6月 経済産業政策局

グローバル・ベンチャー・エコシステム 連携強化事業について

平成28年6月 経済産業政策局 新規産業室

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総理訪米(シリコンバレー)平成27年4月30日(木)~5月1日(金)

シリコンバレー・ジャパン・イノベーション・ プログラム公開シンポジウム

フェイスブック社訪問

安倍首相が歴代の現役首相として初めてシリコンバレーを訪問し、 シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクトを発表。

〇 私は、日本のベンチャー政策のアプローチを、根っ子から換えなければならないと確信しました。制度をまねるのではなく、ヒトも、会社も、頭の中から骨の髄まで、シリコンバレーの色に染まりきってもらうのです。日本の素晴らしい技術を持つ優秀な人材に、思い切ってシリコンバレーに飛び込んでもらう。日本の中堅・中小企業に、シリコンバレーの荒波に漕ぎ出してもらう。 〇 私は、そんな思いで新たに、「シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト」を立ち上げます。 〇 制度の輸入ではなく、頭の中を輸入する、新しい政策パッケージによって、日本と米国、日本とシリコンバレーの架け橋をより強固なものとして、日米両国の発展と日米の絆の厚みのある深化に貢献してまいります。

スタンフォード大学における公開シンポジウムでの 安倍総理の発言内容(抜粋)

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シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクトによるベンチャーエコシステム形成

中堅・中小企業の国際展開支援

ロボット、バイオ、医療等の中小・中堅企業・ベンチャー企業をシリコンバレーに派遣し、足がかりとした国際展開を支援。 (5年で200社を派遣予定)

※ 2015年度FS調査を実施

グローバル起業家等育成プログラム(始動 Next Innovator 2015)

大企業内の新事業担当者や起業家等に国内研修を実施し、選抜された者をシリコンバレーに派遣。 世界に通用する新規事業を生み出す人材を育成。 (120人程度を国内研修、20人を派遣。)

ロールモデルとなるイノベーターの基礎集団の形成

日米双方の大規模交流イベント

東京とシリコンバレー双方でビジネスマッチングイベントやシンポジウムを開催し、起業とベンチャーの連携や国内外のVCの連携を促す。

10/26,27 イノベーションリーダーズサミット@東京 10/30,31 VCカンファレンス@スタンフォード大学 2/26 新事業創造カンファレンス@ホテルニューオータニ

人材の架け橋

企業の架け橋 機会の架け橋

社会全体に波及するためのネットワークの構築

成長するベンチャー、新事業が次々に創出される ベンチャーエコシステムの形成

多様なプレーヤーの巻き込み 中小企業の潜在力発揮

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ベンチャーエコシステム形成に向けた道筋

イノベーションを生み出す人材・組織の基礎集団の形成 (始動 Next Innovator)

目線の高い起業家

自らの事業の 拡大・国際展開

大企業、中堅・中小企業

イノベーター

周辺の起業家 への影響 による起業家増

大企業等 との連携

自らの事業の 拡大・国際展開

社内の新事業加速プログラムの創設

他の大企業・ ベンチャー等 との連携

キープレーヤ-の連携・波及促進

国内交流イベント ・ 海外交流イベント

連携

VC、アクセラレーター

大企業、中小・中堅企業 大学、自治体、学生等

海外企業

海外VC等

グローバルに成長するベンチャー、 大企業の新事業が次々に生まれる

ベンチャー エコシステム実現

人材の架け橋

企業の架け橋

機会の架け橋

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エンジェル税制 企業の ベンチャー投資促進税制 創業者向け低利 融資など

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人材の架け橋(始動 Next Innovator)の概要 目標 : ロールモデルとなるイノベーションを生み出す人材・組織の基礎集団の形成

起業家

目線が高く、グローバル展開等を通じて、成長する事業を形成できる者。

大企業等

大企業の組織変革の実践者となり、成長する新事業の形成に貢献できる者。

課題設定・ プラニング能力

実践する能力 組織変革

ネットワーク拡大等

「Thinker」から「Doer」へ: これまでの常識ややり方を見直し、産業の定義や事業の構造自体を大きく変える人材。 積極的に社会の問題や課題を発見し、その解決に挑戦する人材。

挑戦する マインドセット

求められる能力のイメージ

ワークショップ (全体・小集団) 自発的勉強会

個別メンタリング 起業家・起業訪問

場作り Demo Day 大規模交流会

方法 ※ 起業家や大企業人材が共通のプログラムで交流しつつ能力アップ

知識・スキル 習得セミナー

民間では採算の取れない幅広いプログラム

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公募 国内プログラム SV派遣

5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

【5月1日(金)~ 5月31日(日)】 優れたビジネスプランを有するベンチャー起業家や社内起業家を選出。(120名)

367名 120名 20名 成果発表会 フォローアップ

【6月19日(金)~9月26日(土) 計29回@東京都内】 ・グローバル水準での新事業を実現する手段を学ぶため、第一線で活躍する講師を招き、「課題設定能力」「組織を変革する力」「実践する能力」などを育成するワークショップや講演等で構成される国内研修プログラムを実施(計7回) ・国内プログラムサポーターの協力を得て、テーマに沿った個別勉強会を実施。(計22回)

【10月25日(日)~ 11月8日(日) @シリコンバレー】 当地におけるイノベーション創出手法の体得、ネットワーク構築を支援。 ・SVプログラムメンターによる個別指導。 ・SVプログラムサポーター・協力者等19社・者の現地の企業や起業家訪問。 ・イベント参加。 ・夜間の時間を活用し 事業プランをブラッシュ アップ。 ・最終日にピッチ大会開催。

始動カフェ:少人数の定期的な勉強会

派遣者の経験を広く波及させるため、成果報告会、プログラムの検証・評価、知見・ノウハウの組織内外への波及促進、フォローアップを行う。

成果普及 フォローアップ

人材の架け橋(始動 Next Innovator)27年度のプログラム

特に優れたビジネスプランを有する者を講師・事務局により選抜。 (20名)

※国内研修の旅費・宿泊費は自己負担

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人材の架け橋(始動 Next Innovator)の支援者

国内プログラム講師一覧 :野々村 健一 ・田仲 薫@(IDEO Tokyo) :田子 學(株式会社エムテド代表取締役/デザイナー ) :西口 尚宏(Japan Innovation Network専務理事) :斎藤 祐馬(トーマツベンチャーサポート事業統括本部長) :森川 亮(C Channel株式会社代表取締役) :志賀 俊之(日産自動車株式会社代表取締役副会長)

SVプログラムメンター一覧 :朝倉祐介(スタンフォード大学 元ミクシィ代表 ) :西城洋志(Yamaha Motor Ventures) :村山 尚武(Toyota Innovation Hub) :杉本直樹(ホンダシリコンバレーラボ) :上田学(Thinker Model) :上田北斗(DriveMode) :山本 敏行(Chatwork) :Chris Pruett(Robot Invader) :Andy(Quest Ventures) :Tak Miyata(Scrum Ventures) 他

国内プログラムサポーター :出井 伸之(元ソニー代表取締役社長) :入山 章栄(早稲田大学ビジネススクール准教授) :江幡 智広(KDDI戦略推進部長) :孫 泰蔵(Mistletoe 代表) :南場 智子(DeNA 創業者) :吉田 浩一郎(クラウドワークス社長) :増島 雅和(森・濱田松本法律事務所パートナー) 森ビル、ソニー、Intel、コマツ、リクルート、楽天、住友商事、博報堂、新日鐵、三越伊勢丹、ANA、東京急行、大和証券、みずほ銀行などの役員 等:

SVプログラムサポーター・協力者 :Kenji Kushida (スタンフォード大学) :Scott Kupor (Andreessen Horowitz) :Dixon Doll (DCM 創業者) :Andrew Braccia (Accel Partners) :Tim Chang (Mayfield) :Howard Hartenbaum (August capital) :Claudia Munce (IBM venture capital) 等

国の人材育成プロジェクトということで幅広い支援者が集結

国の人材育成プロジェクトということで幅広い層が応募

起業家、ベンチャー経営者、大企業新事業担当、研究所研究員、コンサルタント、学生等(22歳-60歳) 7

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氏名 社名 事業プラン名(仮) 石井創久 ㈱デジタルコラボレーションズ “技術コミュニケーションサービス” 泉川晴紀 ㈱KDDI研究所 ”ゆるみま”:

アクティブシニア向けゆるい見守りサービス 井上寛子 東京急行電鉄㈱ Fuluro:流浪するけどいつかは不・流浪

(=超計画的さすらいの旅) 小川達 フューチャーアーキテクト㈱ ファッション関連サービス 清上博章 トヨタ自動車㈱ FCVの普及に向けたビジネスモデル 島原佑基 エルピクセル㈱ 人工知能によるがん診断ソフトウェア:人工知能が医療を救う

嶋本英剛 ㈱SCREENホールディングス 人体外での臓器保存システム:産学連携テーマの事業化

高木宏徳 ㈱大和証券グループ本社 お釣り貯金・運用アプリ:~釣りも積もれば山となる~ 立石剛史 appArray㈱ Project Edison :“日本発”人工知能語学学習システム 千木良康子 ㈱東芝 Open Nail:

働く女性のためのパーソナルネイルチップサービス 坪井聡一郎 ㈱ニコン 写ベジN(シャベジン):毎日の野菜選びで健康な生活に!

長塚康介 日本たばこ産業㈱ ヒトトキファーム: 農業を守る人・農業を志す人のプラットフォーム

新田泰義 日産自動車㈱ カーシェアリングサービス 野尻増俊 ㈱カネカ グリーン・サステイナブルアグロソリューション事業 野村伊生貴 森ビル㈱ hOur Office:

オフィスを企業&個人とつなぐプラットフォーム事業 吹野豪 リンクウィズ㈱ Realization of Robot Network:

ロボットネットワークの実現 目黒友佳 日本電気㈱ バイオメトリクス技術を用いたリング型端末 山下亜莉紗 テルモ㈱ Hi, My Doctor!:-患者が医療を自分で選ぶ時代に- 山下福太郎 西日本電信電話㈱ 眠りの質にこだわるプロフェッショナル向けスマートマットレスを用いた睡眠サポートサービス 山田智樹 ㈱セブン銀行 Cash Point Service

人材の架け橋(始動 Next Innovator) 派遣メンバーのビジネスプランの例

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(参考)始動 Next Innovator 2015 参加後の進捗(2016年3月末調査)

「始動」での最大の収穫は、イノベーター育成の手法とノウハウ。社内に持ち帰って実践したい学びばかりだった。 今後は日本と海外拠点の連携も含め、スピード感ある組織形成を進めたい。

今回のプログラムで衝撃を受けたのは、より「破壊的なイノベーション」を求められたこと。市場と技術を再定義し、新たに事業プランを考案できた。

シリコンバレーは実りの多い出会いの場となった。挑戦するメンタリティーと行動があれば、環境は望ましい方向へと変化していくことを実感。

アライアンス

起業家F氏の事例: ・メンターからの紹介で大手企業との協業開始 起業家S氏の事例: ・大手企業の開催するコンテスト入賞 大企業との連携強化 資金調達

起業家T氏の事例: ・開発したWebサービスがアクセス急増、 シード資金調達に成功 起業家U氏の事例: ・試作品が完成しクラウドファンディングを開始 起業家T氏の事例: ・新製品が完成し、資金調達を開始

プロジェクトの実現

大手食品・医療企業新規事業担当者O氏の事例: ・他の大企業数社と連携し新規事業を立ち上げ。 大手運輸企業新規事業担当者Y氏の事例: ・新規事業を社内横断プロジェクトとして立ち上げ。 電子機器メーカー新規事業担当者S氏の事例: ・シリコンバレーで磨きをかけたビジネスプランを元 産学連携プロジェクトをスタート。 新事業創出支援プロジェクトの立ち上げ

大手電機メーカー新規事業担当者M氏の事例: ・社内でインキュベーションプロジェクトを立ち上げ。 ・シリコンバレーでの学びを社内セミナーで共有。 (200人が受講) 大手電機メーカー新規事業担当者S氏の事例: ・社長直轄の事業インキュベーションプロジェクトを スタート。 大手メディア新規事業担当者U氏の事例: ・ベンチャーキャピタル投資専門子会社を設立。

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機会の架け橋(日米交流イベントの開催)の概要

アジア最大規模のビジネスマッチングイベント シリコンバレー関連セッションでは、当地を代表するVC

や起業家等を招致

シリコンバレーと日本のVCの交流イベントを開催 日本のVC等に対して、米国の一流の投資ノウハウ

やイノベーションの手法を学ぶ機会を提供 米国のVC等に対して、日本のベンチャー市場や投

資機会をPR ※米国VCからは、「日本について学ぶ良い機会となった」「日本のVCと今後も関係を続けたい」と賞賛の声

イノベーションリーダーズサミット (10月27日開催)@東京(虎ノ門ヒルズ)

日米VCカンファレンス(10月30,31日開催) @シリコンバレー(スタンフォード大学)

参加者総数

4,000人

商談件数

1,816件

300人 150人

日本側参加者数 米国側参加者数

Scott Kupor氏(Andreessen Horowitz)とWiL伊佐山元氏(WiL)の対談の様子

Andrew Braccia氏 (Accel Partners)によるキーノートスピーチ

「日本ベンチャー大賞」の表彰式を開催し、ロールモデルとなる起業家を表彰

日本ベンチャー大賞は安倍内閣総理大臣自らが表彰状を授与。大企業とベンチャー企業の連携の先進事例について経済産業大臣賞として表彰

新事業創造カンファレンス (2月26日開催)@東京(ホテルニューオータニ)

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本事業の体制と支出の流れ

経済産業省

グローバル起業家等 育成プログラム運営

A.民間団体

ベンチャー創造協議会 運営 B.民間団体

国内プログラム等 企画・運営 C.民間団体

シリコンバレー派遣プログラム VCカンファレンス 企画・運営

D.民間団体

VC 大企業等 ベンチャー

大企業等

起業家

国内イベント(3200万円) <主な内訳> ・大企業とベンチャー企業のマッチングイベント (運営経費)970万円 ・ベンチャー大賞表彰式関連イベント (運営経費)840万円

国内プログラム(1億1600万円) <主な内訳> ・プログラム構築や講師アレンジ等にかかる 人件費 8900万円 ・研修会開催 (講師の招聘)480万円 (会場借料) 1200万円 ※会場までの交通費、宿泊費は参加者負担

シリコンバレー派遣プログラム(6600万円) <主な内訳> ・プログラム構築やメンターアレンジ等にかかる 人件費 4500万円 ・現地アレンジ (渡航経費)1700万円 ※意見交換時以外の食費、交通費は参加者負担

VCカンファレンス(4900万円) <主な内訳> ・イベント企画及び講師アレンジ等にかかる人件費 2300万円 ・当日運営 (運営コーディネート)860万円 (会場借料) 790万円

単位コスト: (初期経費、間接経費を含む)

・国内プログラム(96万円/人) ・SV派遣(332万円/人) ・VCカンファレンス(11万円/人) ・国内イベント(3千円/人)

人材の架け橋

人材の架け橋

機会の架け橋 機会の架け橋

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論点について

国費投入の必要性

成果目標の妥当性

○国が実施することにより、シリコンバレーを活用した公共性 のある人材育成プログラムを構築。 ・国のフラッグシップによるキープレーヤーとの繋がりづくり。 ・民間では採算性の取れない幅広く質の高いプログラムづくり。 ・国が実施することで、中立性の確保と多様な主体の巻き込みが可能になり、その効果が幅広く社会に普及。 ・1、2年目をプログラム確立期としつつ、順次民間の負担に 切り替え最終的には民間で運営できるものに移行を検討。

論点①

論点②

○ベンチャー起業家や社内起業家等のイノベーションを生み 出す人材・組織の基礎集団の増加で、成果指標「IPO 数」「M&A数」の数値が向上。 ・事業の進捗を見つつ、プログラム参加者の創業・資金調達、 企業内での新規事業の立ち上げ・事業拡大などの補助指標 の導入を検討。 ・大企業とベンチャーの交流会、表彰制度等の事業も 成果指標の達成に貢献するため、その参加者やメディア掲載 等の補助指標の導入も検討。

事業の執行方法は適切か。

論点③ ○講師やメンター、サポーターとして複数の経験豊富な民間支援者から協力いただくことによりプログラムやイベントの質を向上。 ○派遣者・国内研修参加者をコアメンバーとして ネットワーク形成、イベントなどを通じて成果普及。

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シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクトの進捗と今後の進め方(論点①関連) 1年目 (プログラム確立期)

新事業・イノベーションを生み出す人材・組織の基礎集団づくり

ネットワーク構築

プログラムの基盤形成 国内プログラム ・優れたビジネスプランを有するベンチャー起 業家や社内 起業家を選出。グローバル水 準での新事業を実現する手段を学ぶ国内 研修プログラムを実施。

シリコンバレー派遣プログラム ・上記研修において特に優れた者をシリコン バレーに派遣。当地におけるイノベーション 創出手法の体得、ネットワーク構築を支援。

フォローアップ ・派遣者の経験を広く波及させるため、成果 報告会、プログラムの検証・評価、知見・ノ ウハウの組織内外への波及促進、フォロー アップを行う。

VCカンファレンス ・シリコンバレーと日本のVCの交流イベン トを開催。 ・日本のVC等に対して、米国の一流の 投資ノウハウやイノベーションの手法を学ぶ 機会を提供。 ・米国のVC等に対して、日本のベン チャー市場や投資機会をPR。 国内イベント ・アジア最大規模の大企業とベンチャー企 業の連携のためのビジネスマッチングイベ ントを開催。 ・日本ベンチャー大賞表彰式等を開催し、 ロールモデルとなるベンチャー企業の成功 事例を広く社会に発信。

2年目 (プログラム確立期)

3年目以降 (民間移行検討期)

初年度の結果を踏まえたプログラム 改善と地域への波及

・イノベーターの裾野拡大のため、 東京で実施していた研修の一部 を地方で開催。地方の起業家や 支援者の参加を促す。

・個別メンタリングの強化により、 参加者がプランの質を高める 機会を拡充(システムの導入) ・ 前年度参加者(第1期生)の アルムナイグループを形成。 今年度の研修者による支援を実施。 (毎年度、グループを積み上げ)

・支援者・支援機関の拡充。

・補助指標による事業効果測定を通じ た事業内容の見直し、改善。

SVプログラムの 自走体制の検討と 他地域への拡充 ・フォローアップを踏まえて、 プログラムを充実 ・参加者自己負担の 検討 ・協力企業の拡大 ・自走実施体制の検討。 ・補助指標による事業効 果測定を通じた事業内 容の見直し、改善。 ・他エリアへの拡大検討 ボストン、シンガポール、 イスラエル、欧州等。

・民間企業の協力を拡充 ※ 既に実施している民間スポンサーシップによるジョイント 企画などを拡充 ・他省庁の参加、他省庁イベントとの共同開催を検討 ・民間イベントとの共同開催を検討 ・対日投資の観点から、VCカンファレンスの国内開催を計画 13

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本事業の成果目標と補助指標の導入の検討について(論点②関連)

M&Aの件数:1.5倍(平成29年度まで) IPOの件数:1.5倍(平成29年度まで)

本事業の成果指標 (エコシステム形成)

※ 3カ年平均で測定:平成27~29年のIPOの件数を平成24~26年の平均の1.5倍とする。

現時点のM&Aの件数:1.07倍 現時点のIPOの件数:1.27倍

本事業のように人材育成、ネットワーク形成の事業に関しては、中長期的に幅広く成果を見ていくべきではあるが、間接的に事業効果を見ていく指標として、①新たな市場や雇用を創造するベンチャー企業の代表としての「IPO数」を、②既存企業とベンチャー企業の連携の形のひとつの「M&A数」を、それぞれ設定。

始動 Next Innovator 参加者の事業化実現比率: 1年後40%、2年後60%

効果測定の向上のための補助指標の導入の検討

※ 事業化実現の定義: 起業家: 資金調達(投資家の信認獲得)、事業拡張(一定規模以上の顧客の獲得)など 大企業人材等: 事業資金・人材の獲得、事業拡張(一定規模以上の顧客の獲得) 新規事業支援プログラム、社外投資プログラムのスタート 等

本事業の初年度の状況を勘案し、本事業の効果測定と事業効果の向上のために、より事業に直接関連する項目に関して補助指標を導入することを検討する。(毎年度末に実施するフォローアップ調査・ヒアリングで測定)

○ このほか、ヒアリング等に基づき毎年度、事業の波及効果、社会へのインパクト等をフォロー。指標化を検討。 ○ あわせて、ネットワーク事業について、イベント参加者数、大企業・ベンチャーのマッチング数・商談進展数、 メディア掲載等の状況のフォローを検討。

平成27~29年度のM&Aの件数を平成23~25年度の平均の1.5倍とする。

直近3ヵ年(平成25~27年)平均値:57件 基準年 (平成24~26年)平均値:45件

直近3ヵ年(平成24~26年度)平均値:199件 基準年 (平成23~25年度)平均値:186件

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(学卒)

(院卒)

20% 7% 10% 10%

44% 18% 10% 13%

大学名 ハイテク産業へ就職/起業 (2006年度)

ハイテク産業へ就職/起業 (2013年度)

出展:Employment Statistics (HBS, Stanford GSB, University of Tokyo)

(参考) イノベーション人材育成・新事業の実現についてのデータ

<ベンチャーキャピタル投資の投資件数とIPO数の対比>

<大学のイノベーション人材育成>

2012年度 2013年度 2014年度

投資件数(国内向け) 589件 746件 727件 IPO件数 46件 (7.8%) 54件 (7.2%) 77件 (10.5%)

※ 投資からIPOまでの間には期間を要し、各年度でそれぞれの数値に変動があるので、%は目安の数値。 15

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(参考資料)

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ⅱ)ベンチャー支援 ①「ベンチャー創造協議会(仮称)」等による大企業の巻き込み ベンチャー企業と大企業との連携や大企業発ベンチャーを創出するため、大企業内に眠る起業希望者の一時的な受皿となることも視野に入れつつ、ベンチャー企業と大企業のマッチングやビジネスシーズの事業化を支援するプラットフォームとしてベンチャー支援に協力的な大企業等から成る「ベンチャー創造協議会(仮称)」の創設

③国民意識の改革と起業家教育 社会全体でベンチャーを称揚するための表彰制度(内閣総理大臣賞)の創設

日本再興戦略 改訂2014(平成26年6月24日)

日本再興戦略 改訂2015(平成27年6月30日)

グローバル市場につながる「ベンチャー創造の好循環」の確立 ○シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト

優れた技術を有する国内の企業や人材を米国シリコンバレーに派遣し、現地の ベンチャー支援機関等と連携しつつ、提携先や投資獲得に向けた活動を支援する。

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ベンチャー創造の好循環を形成するという目的に賛同する企業・個人・団体等で構成。

会員の自発的な行動及び会員同士の交流等を促進する緩やかな連携組織。

事務局は経済産業省。

ベンチャー創造協議会の構成

既存企業発ベンチャー創造 新規事業創出、社内起業促進、スピンオフ・カーブアウト促進、プラットフォーム形成 等 「日本ベンチャー大賞」 企業・個人・団体の推薦、審査協力 等

人材育成・起業家教育の推進 シリコンバレーへの派遣、学校への経営者の派遣 等

ベンチャー企業と既存企業の連携促進 マッチングイベント、分野別交流会、調達、事業提携、資本提携、M&Aの促進 等

ベンチャー創造協議会の活動

平成26年9月に「ベンチャー創造協議会設立カンファレンス」(於:虎ノ門ヒルズ)を開催「ベンチャー創造協議会」の設立を宣言。

ベンチャー創造協議会

ベンチャー促進に向けた政策提言

108件, 22%

160件, 33%

8件, 2% 24件, 5%

36件, 7%

85件, 18%

4件, 1%

5件, 1% 9件, 2% 12件, 2% 34件, 7% 1:既存企業

2:ベンチャー企業

3:業界団体

4:金融機関

5:VC

6:他支援者

7:メディア

8:独立行政法人

【加入者】485社(平成28年5月時点)

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経済産業大臣賞(ベンチャー企業・大企業等連携賞)

特殊ペプチドによる独自の創薬開発システムを世界に提供。

世界最大手の製薬企業と対等に新薬の共同研究開発を実施。

大学研究者と経営のプロのチームによる大学発ベンチャー。

内閣総理大臣賞(日本ベンチャー大賞)

ペプチドリーム株式会社

株式会社ZMP × 株式会社ディー・エヌ・エー

株式会社ZMP × ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社

2015年5月、DeNAとZMPは合弁会社として

ロボットタクシー株式会社を設立。

ZMPの自動運転技術と、DeNAのインターネットサービスを連携。

自動運転技術を活用した旅客運送事業の実現を目指す。

2015年8月、ソニーモバイルコミュニケーションズとZMPは合弁

会社としてエアロセンス株式会社を設立。

ZMPの自動運転・ロボット技術と、ソニーのカメラ・通信技術等

を連携。自律飛行ドローンによるデータ解析サービスを提供。

「日本ベンチャー大賞」の表彰 (平成28年2月26日)

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(参考)世界最先端のベンチャー・エコシステム=シリコンバレー

世界のVCの地域別投資額割合

US

60%

(うち

Silicon

Valley)

30%

Europe

12%

China

18%

Canada

1%

Israel

2% India

6%

Japan

1%

世界の主要ベンチャー・エコシステム (時価総額10億ドル超のベンチャー企業数)

シリコンバレー 69社 ニューヨーク 16社 ロンドン 10社 北京 9社 ボストン 8社 ストックホルム 6社 ソウル 6社

30兆円

6兆円

※非上場企業又は2010年以降のIPO企業

510億円

累計:4532億円

27兆円

60兆円

3兆円

2014年 878億$

米国の主要VCが直近に組成したファンド規模

1650億円

出典:Crunch Base

1010億円

880億円 累計:2942億円

シリコンバレーの主なベンチャー企業の時価総額

220億円 累計:4785億円

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