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27 上の図はピッチ角が+20 度であるときの PFD と機体の様子を示しています。ただしピッ チ角が+20 度だからといって上昇しているとは限りません。飛行機の上昇降下はその時の 速度とエンジンの推力、機体の抵抗で決まります。 上の図はピッチ 38 度の図です。このような過大なピッチで飛ぶことはあり得ません。ピ ッチが過大になりすぎると、ピッチ 50 度から上の部分に赤の大きな下向きのシェブロンが 現れ、ただちにピッチを下げるように表示されます。 ピッチ-10 度の時の PFD と機体の様子です。 ガーミン G1000 の使い方 初級編 サンプル

ガーミンG1000の使い方 初級編 サンプル .pdf3360 157 113.30 170 160 130 120 KGE HKC 0640 U)RI CDI 119.900 127.875m 5000 700 136 1 348ø 13400 13300 6950 13200 t COM CRS-O-BARO

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上の図はピッチ角が+20度であるときの PFDと機体の様子を示しています。ただしピッチ角が+20 度だからといって上昇しているとは限りません。飛行機の上昇降下はその時の速度とエンジンの推力、機体の抵抗で決まります。

上の図はピッチ 38度の図です。このような過大なピッチで飛ぶことはあり得ません。ピッチが過大になりすぎると、ピッチ 50度から上の部分に赤の大きな下向きのシェブロンが現れ、ただちにピッチを下げるように表示されます。

ピッチ-10度の時の PFDと機体の様子です。

ガーミン G1000 の使い方 初級編 サンプル

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ピッチが異常に下がった状態です。このような場合オーバースピードを避けるために、エ

ンジンパワーを絞ります。またウィングがレベルになるようにコントロールホイールを回

します。バンクが深い状態で、いくらコントロールホイールを引いても旋回をきつくするだ

けでピッチアップに貢献しません。その後コントロールホイールを引きます。 ピッチが水平線近くに戻ったら、必要に応じてエンジンパワーを入れます。

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上昇率が大きくなると、矢印は上の方に移動し、中に 1分間あたりの上昇率が数字として表示されます。

飛行機が降下し始めて降下率が一定の値よりも大きくなると、矢印は下の方に移動し、降

下率が数字として表示されます。

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パーシャルパネル

パーシャルパネルとは計器の一部が使えなくなった状態を言います。G1000の場合は PFD

が使えなくなった状態を想定しています。 このパーシャルパネルの訓練では 3 つのやり方があり、教官やチェッカーごとにやり方が違うようです。 一つはオーディオパネルの下の赤いボタンを押すやり方です。この方法だとMFDに PFD

が映ります。

この場合、MFDにエンジン計器と PFDの主要部分が移り、画面の右下にMAPが出ます。ほとんど今までと変わらずに飛ぶことができます。