プロボノを通じた公共へのかかわり ―鳥取での取り組みから考える― 大阪府立大学 地域保健学域 講師 東根 ちよ 《キーワード》 ●現役有職者がかかわる「プロジェクト型プロボノ」 ●ボランタリーセクターを通じた学び ● 「支援する側―される側」という関係性の緩和 個人がもつ知識やスキルをいかして取り組むボランティア活動「プロボノ」は、長らく、 弁護士をはじめ法律にかかわる職能団体が、業界の職業倫理を高める活動として推奨して きた。さらに近年、NPO やボランティア団体などの困りごとに対し、ビジネスパーソン が複数名からなるチームを組み支援する「プロジェクト型プロボノ」が広がりを見せている。 当レポートでは、筆者が鳥取で出会った「とっとりプロボノ」の活動を手がかりに、プロ ボノを通じた公共へのかかわりとさらなる可能性について考えてみたい。 Japan Co-operative Alliance / Research report No.20 / 2020.12 一般社団法人 日本協同組合連携機構 https://www.japan.coop/wp/publications/publicacion/report