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排水性能を有するのり面保護工
平成 27 年 5 月
FM式ドレンかご工法
排水性能を有するのり面保護工 FM式ドレンかご工法審査証明の結果
富士金網製造株式会社 〒080-2464 北海道帯広市西24条北1丁目6番6号 TEL 0155-37-2135 FAX 0155-37-6779
札 幌 支 店 〒001-0032 札幌市北区北32条西3丁目3-10 第2佐々木ビル2F TEL 011-717-3388 FAX 011-717-3876
東 北 工 場 〒994-0054 山形県天童市大字荒谷字荒谷原1941-1073 TEL 023-654-4167 FAX 023-653-0597
技術保有会社/お問合せ先
平成27年5月11日~平成32年5月10日
審査証明有効期間
建技審証第1502号
「FM式ドレンかご工法」は、以下に示す性能を有することを確認した。
(1)構造特性 FM式ドレンかごの強度計算及び現場試験により、金網の引張り強度は中詰め材の荷重に耐える強度を有しており、また「吊揚げ型ドレンかご」に使用される吊り金具は、吊上げ施工上の十分な強度を有し、形状も保持されている。
(2)構造安定性 FM式ドレンかごの底面と、吸出し防止材の接触面の摩擦係数は、摩擦試験結果より0.6以上を有し、のり尻の基礎地盤で支持させることにより滑りに対して安定である。必要に応じて押えふとんかごを設けることによりさらに安定する。
(3)耐侵食性 FM式ドレンかごを用いたのり面保護工は、透水性試験及び現地調査の結果、雨水や浸透水を迅速に排水でき、降雨によるのり面の滑り破壊は発生しておらず、侵食被害防止性能を有している。
(4)耐凍上性 FM式ドレンかごを用いたのり面保護工は、試験のり面の調査及び現地調査結果より、凍上量は低減されており、融解による滑り破壊は発生していないことから、凍上抑制性能及び凍上被害防止性能を有している。
(5)耐久性 FM式ドレンかごに使用される線材は、現場調査等の結果によると、20年~30年程度の耐久性を有している。
(6)施工性 FM式ドレンかごは、容易に精度良く組立でき、吊揚げ型ドレンかごは、安全、効率よく吊上げ設置できる施工性を有している。
審査証明の範囲
(1) FM式ドレンかご工法は、表面排水を必要とするのり面、浸透水のあるのり面の侵食防止を目的とするのり 面保護工に適用し、1:1.0より緩勾配ののり面に用いる。(2) 積雪寒冷地における凍上、融解時の融雪水による表土の滑落対策に適用する場合は、1:1.2より緩勾配のの り面に用いる。
本概要書は、一般財団法人土木研究センター(PWRC)が行った「建設技術審査証明(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)」の結果を、広く関係各位に紹介する目的で作成したものであります。一般財団法人 土木研究センター(PWRC)企画・審査部 TEL03-3835-3609 http://www.pwrc.or.jp/shinsa.html
建設技術審査証明事業(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)概要書
一般財団法人 土木研究センター ( )PWRC
-吊揚げ型ドレンかごの施工-
吊揚げ型ドレンかごの施工工程において、かごの組立て、中詰め材の充填、上蓋パネルの設置等、製作ヤード作業が主となります。のり面上の作業は、かごの設置及びアンカーピンの打設のみであり、施工性及び安全性において優れています。
ドレンかご工法は、のり面の雨水や浸透水の速やかな処理を促し、のり面の侵食を防ぐのり面保護に用いられます。 積雪寒冷地においては、その重量でのり面の凍上を抑制するとともに、たわみ抵抗性により、融雪水によって生じるのり面の滑りや崩落、侵食を防止できます。 かごの中詰め材には、80mm以下の砂利や砕石を使用し、特殊機材を用いずに施工可能な工法です。
排水性能を有するのり面保護工 FM式ドレンかご工法技術の概要
1. 表面水、浸透水、融雪水の速やかな処理、面的に排水処理を促します。2. 布設のり面地盤の変動に追随し、被災範囲を拡大させない柔構造です。3. 周辺環境や景観との調和を目的として、緑化も可能です。4. 組立て性が良く、施工現場の条件によっては、吊上げ施工も可能です。
技術の特徴
適用例
-雨水、浸透水、融雪水によるのり面の侵食防止-
写真 -3 被災状況
写真 -2 詰石作業状況
写真 -1 FM式ドレンかごの設置状況
-環境との調和-
写真 -6 FM式ドレンかごの客土と張芝による緑化
図 -3 吊揚げ型ドレンかごの設置時の概略(クレーン機能付きバックホウ使用)
図 -2 FM式ドレンかごのパネル部材の概略 単位(㎜)図 -1 FM式ドレンかごの布設概要
表 -1 FM式ドレンかごの規格
写真 -7 FM式ドレンかごの二重張芝による緑化
写真 -4 復旧状況 写真 -5 現場状況(施工後8年経過)
図 -4 客土と張芝による緑化断面図 図 -5 二重張芝による緑化断面図
写真 -8 吊揚げ型ドレンかごの設置 (ラフテレンクレーン使用)
吊揚げ型ドレンかご施工フロー製作ヤード作業
かごの組立て
中詰め材の充填
上蓋パネルの設置
緑化工かご内に客土・張芝、張芝等による緑化
吊上げ移設のり面作業
かごの設置
アンカーピンの打設
ドレンかご t=250ドレンかご t=300
ドレンかご t=300
中詰め材 190mm中詰め材 200mm
中詰め材 200mm 客土
客土 70mm
張芝
張芝 30mm
ドレンかご t=250
中詰め材 190mm
吸出し防止材吸出し防止材
アンカーピン φ22×1000アンカーピン φ22×1000
二重張芝30mm×2
30mm×2=60mm
190mm250
30mm70mm200mm
300
30mm70mm
200mm300
30mm×2=60mm
190mm250
二重張芝30mm×2
2000
2000
2000
2000
2000
2000
2000
2000
1:1.2
1:1.2
1:1.2
詳細図詳細図
バックホウ(クレーン機能付き)
結束線
ドレンかご(上蓋パネル)
ドレンかご(立上り)
吸出し防止材
中詰め材(砂利、砕石)
ドレンかご(側面パネル)
ドレンかご(底網)
(ストレート 先端4面カット)
吊り枠
吊りワイヤー
吊り金具
アンカーピンφ22×1000(ストレート)
吊揚げ型ドレンかご
床拵え後ののり面
吸出し防止材
250
2000
アンカーピンφ22×1000
1000
1000 1000t
※ t=200,250,300
ひし形金網 φ3.2mm×50mm(網目)
骨線(枠線)φ4.0mm
t
tt
1000
2000
2000
側面パネル
側面パネル
底 網
本体パネル
上蓋パネル立上
り網
立上
り網
-吊揚げ型ドレンかごの施工-
吊揚げ型ドレンかごの施工工程において、かごの組立て、中詰め材の充填、上蓋パネルの設置等、製作ヤード作業が主となります。のり面上の作業は、かごの設置及びアンカーピンの打設のみであり、施工性及び安全性において優れています。
ドレンかご工法は、のり面の雨水や浸透水の速やかな処理を促し、のり面の侵食を防ぐのり面保護に用いられます。 積雪寒冷地においては、その重量でのり面の凍上を抑制するとともに、たわみ抵抗性により、融雪水によって生じるのり面の滑りや崩落、侵食を防止できます。 かごの中詰め材には、80mm以下の砂利や砕石を使用し、特殊機材を用いずに施工可能な工法です。
排水性能を有するのり面保護工 FM式ドレンかご工法技術の概要
1. 表面水、浸透水、融雪水の速やかな処理、面的に排水処理を促します。2. 布設のり面地盤の変動に追随し、被災範囲を拡大させない柔構造です。3. 周辺環境や景観との調和を目的として、緑化も可能です。4. 組立て性が良く、施工現場の条件によっては、吊上げ施工も可能です。
技術の特徴
適用例
-雨水、浸透水、融雪水によるのり面の侵食防止-
写真 -3 被災状況
写真 -2 詰石作業状況
写真 -1 FM式ドレンかごの設置状況
-環境との調和-
写真 -6 FM式ドレンかごの客土と張芝による緑化
図 -3 吊揚げ型ドレンかごの設置時の概略(クレーン機能付きバックホウ使用)
図 -2 FM式ドレンかごのパネル部材の概略 単位(㎜)図 -1 FM式ドレンかごの布設概要
表 -1 FM式ドレンかごの規格
写真 -7 FM式ドレンかごの二重張芝による緑化
写真 -4 復旧状況 写真 -5 現場状況(施工後8年経過)
図 -4 客土と張芝による緑化断面図 図 -5 二重張芝による緑化断面図
写真 -8 吊揚げ型ドレンかごの設置 (ラフテレンクレーン使用)
吊揚げ型ドレンかご施工フロー製作ヤード作業
かごの組立て
中詰め材の充填
上蓋パネルの設置
緑化工かご内に客土・張芝、張芝等による緑化
吊上げ移設のり面作業
かごの設置
アンカーピンの打設
ドレンかご t=250ドレンかご t=300
ドレンかご t=300
中詰め材 190mm中詰め材 200mm
中詰め材 200mm 客土
客土 70mm
張芝
張芝 30mm
ドレンかご t=250
中詰め材 190mm
吸出し防止材吸出し防止材
アンカーピン φ22×1000アンカーピン φ22×1000
二重張芝30mm×2
30mm×2=60mm
190mm250
30mm70mm200mm
300
30mm70mm
200mm300
30mm×2=60mm
190mm250
二重張芝30mm×2
2000
2000
2000
2000
2000
2000
2000
2000
1:1.2
1:1.2
1:1.2
詳細図詳細図
バックホウ(クレーン機能付き)
結束線
ドレンかご(上蓋パネル)
ドレンかご(立上り)
吸出し防止材
中詰め材(砂利、砕石)
ドレンかご(側面パネル)
ドレンかご(底網)
(ストレート 先端4面カット)
吊り枠
吊りワイヤー
吊り金具
アンカーピンφ22×1000(ストレート)
吊揚げ型ドレンかご
床拵え後ののり面
吸出し防止材
250
2000
アンカーピンφ22×1000
1000
1000 1000t
※ t=200,250,300
ひし形金網 φ3.2mm×50mm(網目)
骨線(枠線)φ4.0mm
t
tt
1000
2000
2000
側面パネル
側面パネル
底 網
本体パネル
上蓋パネル立上
り網
立上
り網
排水性能を有するのり面保護工
平成 27 年 5 月
FM式ドレンかご工法
排水性能を有するのり面保護工 FM式ドレンかご工法審査証明の結果
富士金網製造株式会社 〒080-2464 北海道帯広市西24条北1丁目6番6号 TEL 0155-37-2135 FAX 0155-37-6779
札 幌 支 店 〒001-0032 札幌市北区北32条西3丁目3-10 第2佐々木ビル2F TEL 011-717-3388 FAX 011-717-3876
東 北 工 場 〒994-0054 山形県天童市大字荒谷字荒谷原1941-1073 TEL 023-654-4167 FAX 023-653-0597
技術保有会社/お問合せ先
平成27年5月11日~平成32年5月10日
審査証明有効期間
建技審証第1502号
「FM式ドレンかご工法」は、以下に示す性能を有することを確認した。
(1)構造特性 FM式ドレンかごの強度計算及び現場試験により、金網の引張り強度は中詰め材の荷重に耐える強度を有しており、また「吊揚げ型ドレンかご」に使用される吊り金具は、吊上げ施工上の十分な強度を有し、形状も保持されている。
(2)構造安定性 FM式ドレンかごの底面と、吸出し防止材の接触面の摩擦係数は、摩擦試験結果より0.6以上を有し、のり尻の基礎地盤で支持させることにより滑りに対して安定である。必要に応じて押えふとんかごを設けることによりさらに安定する。
(3)耐侵食性 FM式ドレンかごを用いたのり面保護工は、透水性試験及び現地調査の結果、雨水や浸透水を迅速に排水でき、降雨によるのり面の滑り破壊は発生しておらず、侵食被害防止性能を有している。
(4)耐凍上性 FM式ドレンかごを用いたのり面保護工は、試験のり面の調査及び現地調査結果より、凍上量は低減されており、融解による滑り破壊は発生していないことから、凍上抑制性能及び凍上被害防止性能を有している。
(5)耐久性 FM式ドレンかごに使用される線材は、現場調査等の結果によると、20年~30年程度の耐久性を有している。
(6)施工性 FM式ドレンかごは、容易に精度良く組立でき、吊揚げ型ドレンかごは、安全、効率よく吊上げ設置できる
施工性を有している。
審査証明の範囲
(1) FM式ドレンかご工法は、表面排水を必要とするのり面、浸透水のあるのり面の侵食防止を目的とするのり 面保護工に適用し、1:1.0より緩勾配ののり面に用いる。(2) 積雪寒冷地における凍上、融解時の融雪水による表土の滑落対策に適用する場合は、1:1.2より緩勾配のの り面に用いる。
本概要書は、一般財団法人土木研究センター(PWRC)が行った「建設技術審査証明(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)」の結果を、広く関係各位に紹介する目的で作成したものであります。一般財団法人 土木研究センター(PWRC)企画・審査部 TEL03-3835-3609 http://www.pwrc.or.jp/shinsa.html
建設技術審査証明事業(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)概要書
一般財団法人 土木研究センター ( )PWRC