イチゴの早期収穫を実現する

ネイキッド培地による育苗技術

農業技術センター 栽培技術研究部

新技術セミナー

2014 広島県立総合技術研究所農業技術センター

開発技術の紹介

開発技術の概要

ネイキッド培地の育苗方法

底面給水装置の紹介

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2014 広島県立総合技術研究所農業技術センター

0

500

1,000

1,500

2,000

11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月

イチゴの市場価格（広島市場）

2,000

単価

(円/kg)

参照｜農林水産省 農林水産統計

1,500

1,000

500

0

11月 12月 1月 2月 3月 ４月 5月 6月

平成21～22年

平成22～23年

平成23～24年

3か年平均

単価の高い，年内収量を高めたい！

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開発技術の概要

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開発技術の効果

単価の高い年内収量が増加！

ネイキッド培地を使って育苗すると・・・

花芽分化が早まる 8月末～9月初旬に定植

11月からの早期収穫が可能 年内収量が増加

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花芽分化が早まる条件 低温，短日，低窒素

培地表面から水分蒸発 気化熱で培地温度が低下

花芽分化が早まる理由

5℃

15℃

25℃

花芽分化 しない

短日で 花芽分化する

日長関係なく 花芽分化する

花芽形成が 停止する

熱を奪う

水分の蒸発

温度低下

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晴天日の昼間 大 夜間や曇雨天日 小

ネイキッド培地の冷却効果

20

25

30

35

40

0:00:00 12:00:00 0:00:00 12:00:0012:00 12:00 0:00

平成24年 7月18日 7月19日

40

30

20

35

25

温度

(℃)

ポリポット 培地温度

ネイキッド 培地温度

ハウス内気温

0:00

気温の高い時期に冷却効果が期待！

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定植および収穫開始時期 品種｜紅ほっぺ

8月末の定植，11月からの収穫も可能！

採苗 窒素中断 開始日

定植日 （下段は慣行育苗）

収穫開始日 （下段は慣行育苗）

平成24年

（2012年） 6月29日 8月 6日

8月31日 11月12日

（9月15日） （12月14日）

平成25年

（2013年） 7月 1日 8月 1日

8月31日 11月15日

（9月12日） （12月11日）

平成26年

（2014年） 7月 3日 8月14日

9月 8日 12月 3日

（9月16日） （未収穫）

7

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平成25年11月～26年５月

年内収量 品種｜紅ほっぺ

年内収量が増加し，全期間の収量もアップ！

0

200

400

600

① ② ③ ④

600

0

400

200

収量

(g/株)

平成24年11月～25年５月

ネイキッド ポリポット ネイキッド ポリポット

147

597

538

607 562

40 124

72 年内収量

8

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ネイキッド培地

京和グリーン㈱・みのる産業㈱で商品化！

商品名｜エクセルソイル32

ピートモス：バーミキュライト：パーライト =1：1：1 生分解性ポリエステルで固化（加熱処理）

容量 約120ｍL

価格 20円程度を想定

5.5cm

5cm

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ネイキッド培地の育苗方法

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必要資材

培地の他に，トレイ，底面給水装置が必要！

ネイキッド培地 トレイ 底面給水装置

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育苗準備（トレイへの培地入れ）

6cmポット用のトレイを使用

間隔をあけて培地をセット

写真は日本ポリ鉢販売（株）のシステムトレー60

12cm

11cm

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（参考）設置苗数

底面給水パネル（1.8ｍ×0.9ｍ）への

設置苗数 中央なし（ピンクだけ） 80株

最大（ピンク，黄色） 115株

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苗の準備（苗採り）

ミスト潅水 挿し苗方式

鉢受け 方式

底面給水

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育苗

底面給水による液肥施用

液肥｜N成分100ppm（OKF-１で1,500倍液）

給液量｜培地が2㎝以上浸る量

潅水回数｜1日 2～3回（乾き具合で調整）

活着したら・・・

ランナー切り離し ミスト潅水の終了

2cm以上

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育苗のポイント

ハウスの風通しを良くする

風通りが良いと冷却効果高まる！

培地の乾燥には注意

ネイキッド培地は乾きやすい！

採苗，窒素中断を早める

「紅ほっぺ」では窒素中断を8月初旬に！

その他は慣行育苗と同様

病害虫防除は育苗時期にしっかりと！

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底面給水装置の紹介

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底面給水装置 18

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底面給水装置

主パイプ

40mm

枝パイプ

13mm

戻りパイプ

ポンプ接続

逆止弁

バルブ

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普及に向けて

適用品種の確認

「紅ほっぺ」以外の品種の確認

底面給水装置の課題

底面給水装置のコスト低減が必要

イチゴ苗8千株分で約100万円

装置の簡素化・低コスト化の検討

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農業に関する技術開発，問題解決，各種相談

総合窓口｜技術支援部

電 話｜082-429-0522

本技術の相談｜栽培技術研究部

電 話｜082-429-3066

ＦＡＸ｜082-429-0551

お気軽に，お問合せください。

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