10
学習基本調査はB en esse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1 9 9 0 年より行っている学習に 関する意識・実態調査です。 またこの調査は小学生・中学生・高校生を 対象としていることから、学校段階による 違いをみられるのも大きな特徴です。 第4回 学習基本調査 国内調査 調査結果より、1 9 9 0 年からの小学生・中学生・高校生の学習に関する意識や実態 の変化について、学校段階による違いを中心に報告しました。今後、学校段階別の 経年変化を中心に詳細な分析を行い、その内容を報告書でご報告する予定です。 学習に関する意識・実態調査 調査企画・分析メンバー 耳塚 寛明 (お茶の水女子大学教授)研究会代表 樋田 大二郎 (青山学院大学教授) 西島 央 (東京大学助手) 諸田 裕子 (東京大学教務補佐) 木村 治生 (B en esse教育研究開発センター 教育調査室室長) 十河 直幸 (B en esse教育研究開発センター 研究員) 邵 勤風 (B en esse教育研究開発センター 研究員) 鈴木 尚子 (B en esse教育研究開発センター 研究員) 宮本 幸子 (B en esse教育研究開発センター 研究員) 第4回 学習基本調査 国内調査・報告書』は2 0 0 7 年3月刊行予定です。 本調査の詳細な報告書は2 0 0 7 年3月に『小学生版』『中学生版』『高校生版』を刊行する予定です(各 1 0 0 頁程度、頒価1 0 0 0 円)。報告書をご希望の方は、B en esse教育研究開発センターのW E B サイトの「報 告書の申込み」より、必要事項をご入力ください。発刊次第、お届けいたします。なおこの報告書は書店 ではお買い求めになれません。直接、B en esse教育研究開発センターにお申し込みください。 B en esse教育研究開発センターで実施している各種調査結果は、下記のWEBサイトで閲覧することができます。 http://benesse.jp/berd/ Benesse 教育研究開発センターより 「第4回 学習基本調査 国内調査」速報版 発行日:2006年12月10日 発行人:新井 健一 編集人:木村 治生 発行所:(株)ベネッセコーポレーション Benesse教育研究開発センター お問い合わせ先 本調査に関するご意見・ご感想・お問い合わせは、下記までお願いいたします。 〒163 -1422 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー22階 ベネッセコーポレーション B enesse教育研究開発センター 教育調査室 「第4回 学習基本調査」係 TEL:03-5371-1196 FA X:0 3 -5 3 6 5 -3 1 7 2 受付時間1:00~17:00(土日、祝日を除く) 6 B B 0 1 2 ●この冊子は、再生紙を使用し、大豆インキで印刷しております。 国内調査・速報版

ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

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Page 1: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

学習基本調査はB enesse教育研究開発セン

ターが定点観測による時系列的な変化を検

証するため、1990年より行っている学習に

関する意識・実態調査です。

またこの調査は小学生・中学生・高校生を

対象としていることから、学校段階による

違いをみられるのも大きな特徴です。

第4回 学習基本調査 国内調査

調査結果より、1 9 9 0 年からの小学生・中学生・高校生の学習に関する意識や実態

の変化について、学校段階による違いを中心に報告しました。今後、学校段階別の

経年変化を中心に詳細な分析を行い、その内容を報告書でご報告する予定です。

学習に関する意識・実態調査 調査企画・分析メンバー

耳塚 寛明  (お茶の水女子大学教授)研究会代表

樋田 大二郎 (青山学院大学教授)

西島 央   (東京大学助手)

諸田 裕子  (東京大学教務補佐)

木村 治生  (B enesse教育研究開発センター 教育調査室室長)

十河 直幸  (B enesse教育研究開発センター 研究員)

邵 勤風   (B enesse教育研究開発センター 研究員)

鈴木 尚子  (B enesse教育研究開発センター 研究員)

宮本 幸子  (B enesse教育研究開発センター 研究員)

『第4回 学習基本調査 国内調査・報告書』は2 0 0 7 年3月刊行予定です。

 本調査の詳細な報告書は2007年3月に『小学生版』『中学生版』『高校生版』を刊行する予定です(各

100頁程度、頒価1000円)。報告書をご希望の方は、B enesse教育研究開発センターのW EB サイトの「報

告書の申込み」より、必要事項をご入力ください。発刊次第、お届けいたします。なおこの報告書は書店

ではお買い求めになれません。直接、B enesse教育研究開発センターにお申し込みください。

B enesse教育研究開発センターで実施している各種調査結果は、下記のWEBサイトで閲覧することができます。

http://benesse.jp/berd/

Benesse 教育研究開発センターより

「第4回 学習基本調査 国内調査」速報版

発行日:2006年12月10日 発行人:新井 健一 編集人:木村 治生 発行所:(株)ベネッセコーポレーション Benesse教育研究開発センター

お問い合わせ先

本調査に関するご意見・ご感想・お問い合わせは、下記までお願いいたします。

〒163-1422 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー22階㈱ベネッセコーポレーション Benesse教育研究開発センター 教育調査室 「第4回 学習基本調査」係TE L:03-5 3 7 1 -1 1 9 6 FA X:03-5 3 6 5 -3 1 7 2 受付時間1 :00~17:00(土日、祝日を除く)

6B B 012 ●この冊子は、再生紙を使用し、大豆インキで印刷しております。

国内調査・速報版

Page 2: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

2 3

小・中学校 「学習指導要領」告示◆『新しい学力観と個性尊重の教育』◆小学校低学年に「生活科」導入◆中学校で選択教科の履修幅の拡大

高等学校 「学習指導要領」告示 ◆社会科を「地理歴史科」「公民科」に分割 ◆選択教科の履修幅の拡大初の大学入試センター試験実施 中央教育審議会による「新しい時代に対応する教育の諸制度の改革について」の答申 ◆受験戦争の緩和策を提言小学校で「学習指導要領」の全面実施学校週五日制(第2土曜日が休業日に)大学・短大志願者数のピーク(121.5万人)文部省が業者テストの中止を通達(小・中学校)中学校で「学習指導要領」の全面実施高等学校で「学習指導要領」の実施(学年進行)高等学校で総合学科が制度化学校週五日制(第2・4土曜日が休業日に)中央教育審議会による「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」の第一次答申  ◆「生きる力」の育成と「ゆとり」の確保教育課程審議会の発足  ◆次期学習指導要領の内容を検討 教育課程審議会による「教育課程の基準の改善の基本方向について」の中間まとめ発表  ◆「総合的な学習の時間」の導入など提示教育課程審議会による最終答申小・中学校 「学習指導要領」告示 ◆『「生きる力」の育成と「ゆとり」の確保』 ◆授業時数の大幅削減と教育内容の厳選 ◆「総合的な学習の時間」の導入高等学校 「学習指導要領」告示 ◆「総合的な学習の時間」「情報」の導入学校評議員制度の導入 文部科学省による「確かな学力の向上のための2002アピール─『学びのすすめ』─」公表

◆「学習指導要領は最低基準」とし、補充的な学習や朝読書などの推奨、少人数授業・習熟度別指導などの提言

学校完全週五日制実施小・中学校で「学習指導要領」の全面実施小・中学校で絶対評価の導入

「学力向上フロンティア事業」の実施「科学技術・理科大好きプラン」の実施国立教育政策研究所による「平成13年度小・中学校教育課程実施状況調査」の結果公表 ◆算数・数学、社会の低下傾向高等学校で「学習指導要領」の実施(学年進行)

「学力向上アクションプラン」の実施「学習指導要領」の一部改正を告示 ◆学力重視を明確化国立大学の法人化

「PISA 2003 ※1」「TIMSS 2003 ※2」の結果公表中央教育審議会に「義務教育特別部会」を設置文部科学省による「読解力向上プログラム」の公表

「全国学力・学習状況調査」の実施(小・中学校)決定 

 1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年1996年

1997年

1998年

1999年

2000年2001年2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

第1回学習基本調査

学習到達度に関する調査国語/算数・数学 今回の

『速報版』の内容経年比較による学習に関する意識・実態調査

�学力調査� 国語/算数・数学(小学生・中学生)

7都市で学習意識・実態を把握

※学力調査については「第4回 学習基本調査・学力調査」(仮)速報版(2007年4月刊行予定)にて報告。

※国際都市調査については「第4回 学習基本調査・国際都市調査」(仮)速報版(2007年6月刊行予定)にて報告。

※「第4回 学習基本調査」の第1回からの経年比較についての分析は、『第4回 学習基本調査国内調査・報告書』(2007年3月刊行予定)にて報告。

第2回学習基本調査

第3回学習基本調査

6~7月

第4回学習基本調査

10~11月

経年比較

国際都市調査 (予定)

(小学5年生相当の児童)

1990年 1996年 2001年 2006年

調査概要●調査テーマ 学習に関する意識・実態調査●調査方法 学校通しの質問紙による自記式調査●調査時期 第1回学習基本調査 1990年9~10月 第2回学習基本調査 1996年5~6月 第3回学習基本調査 2001年5~6月 第4回学習基本調査 2006年6~7月 ※「第4回学習基本調査 国内調査」の対象となった小学生・中学生のうち一部に、国語および算数・数学のテストを実施。

●調査対象【小学5年生】  全国3地域〔大都市(東京23区内)、地方都市(四国の県庁所在地)、郡部(東北地方)〕  第1回: 2,578名、第2回: 2,665名、第3回: 2,402名、第4回: 2,726名

【中学2年生】  全国3地域〔大都市(東京23区内)、地方都市(四国の県庁所在地)、郡部(東北地方)〕  第1回: 2,544名、第2回: 2,755名、第3回: 2,503名、第4回: 2,371名

【高校2年生】(普通科のみ)

  全国4地域〔東京都内、および東北・四国・九州地方の都市部と郡部〕  第1回: 2,005名、第2回: 2,615名、第3回: 3,808名、第4回: 4,464名 ※本文中ではそれぞれ小学生・中学生・高校生と表記している。

●調査項目教科の好き嫌い/教科の理解度/家庭学習の時間・内容・様子/勉強の仕方/日常生活の中の「学習」/好きな学校の勉強方法/通塾行動/習い事/成績の自己評価/学習上の悩み/希望する進学段階/メディアの利用/家庭環境

※調査テーマ・方法・対象(調査校)・項目は、第1回・第2回・第3回調査とほぼ同じ。ただし、調査項目は時代の変化に合わせて、多少追加・削除している。

※本調査は、経年での比較や地域による違いをみるために有意抽出した同一校に調査を依頼している。そのため、数値は全国的な平均値を示すものではない。

※1:経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査※2:国際教育到達度評価学会(IEA)による国際数学・理科教育動向調査                             

教育関連年表

教科の好き嫌い

授業の理解度

授業の受け方

家庭での学習時間

家庭学習の頻度

テスト勉強の開始時期

希望進路

学習上の悩み

社会観

テレビの視聴時間

パソコンの利用

本・新聞とのかかわり

心や身体の疲れ

東 京

北 京 ソウル

ロンドン

ワシントンDC ロサンゼルス

ヘルシンキ

本調査の枠組み

学習意識・実態と「学力」との関係を検証

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

目次

詰め込み教育への批判  

ゆとりの提唱

生涯学習構想の推進

新学力観「知識・理解」に加え「関心・意欲・態度」

重視へ

ゆとりある教育の実現

学力向上施策

第1回 学習基本調査

第2回 学習基本調査

第3回 学習基本調査

第4回 学習基本調査

学力低下論争

(2006年9月現在)

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体育

(%)90

70

50

30

 0

国語

90

70

50

30

 0

(%)

(%)90

70

50

30

10

 0

音楽

(%)90

70

50

30

 0

技術・家庭

(%)90

70

50

30

 0

図画工作・美術

(%)90

70

50

30

 0

英語

(%)90

70

50

30

 0

理科

90

70

50

30

 0

(%)

社会

90

70

50

30

 0

(%)

4 5

小学生で「好き(とても好き+まあ好き)」と回答した比率をみると、「算数」で伸びているが、 「国語」 「社会」 「理科」は横ばいである。また実技教科は総じて「好き」の比率が高く、 「体育」と「家庭」はさらに増加傾向にある。 「総合的な学習の時間」も2001年より6.0ポイント増加している。中学生では、 「数学」と「理科」で2001年に「好き」の比率が低下していたものの、2006年は1996年並みに回復した。高校生では、 1990年と比べ「数学」 「理科」について「好き」と回答する比率が増加する傾向にある。全般的にみると理数系科目の人気が高まっている様子がうかがえる。

1990年 1996年 2001年 2006年 1990年 1996年 2001年 2006年

1990年 1996年 2001年 2006年 1990年 1996年 2001年 2006年

1990年 1996年 2001年 2006年 1990年 1996年 2001年 2006年

1990年 1996年 2001年 2006年 1990年 1996年 2001年 2006年

1990年 1996年 2001年 2006年

1990年 1996年 2001年 2006年

※小学生は「算数」、中学生・高校生は「数学」である。

※「総合的な学習の時間」は1990年・1996年は該当項目なし。また2001年は「履修していない」を除いて集計している。

※小学生の「英語」は該当項目なし。

※小学生は「図画工作」、中学生・高校生は「美術」である。※高校生の「美術」は1990年・1996年は該当項目なし。

※小学生・高校生は「家庭」、中学生は「技術・家庭」である。 ※高校生の「音楽」は1990年・1996年は該当項目なし。

※高校生の「社会」は2001年より「地歴」と「公民」に分 けてたずねている。

52.2

50.9 51.4

42.145.0

49.6

42.8

25.6

48.042.5

41.1

25.8

46.7

49.749.2

61.054.7 53.4

45.1

42.1

71.4 71.368.2

46.8

40.4

68.5

53.1

41.8

52.8

38.0

41.6

34.7

44.9

43.2

42.5

41.0

40.3

38.2

算数・数学

90

70

50

30

 0

(%)

51.8 53.1 55.6

39.4

38.7

62.8

45.0

41.738.7

45.4

37.2

38.1

42.1

75.8

67.882.7

79.6

84.3

45.6

41.3

57.6

45.6

62.2

69.7 66.8

47.2

46.9

47.4

46.948.0

45.0

41.3

46.1

40.9

47.8

25.2

46.3

86.5

51.0 49.3

35.436.8

49.0

83.6

79.1

79.4 80.9 81.6

67.0 69.9

67.166.5

84.9

65.3

65.161.4

60.4

43.3

39.041.9

42.8 42.5

39.4

61.067.0

42.0

27.1

40.7

19.2

38.1

1 教科の好き嫌い算数好きな小学生が大幅に増加している小学生では、「算数」が「好き」と答える比率が1990年より11.0ポイント増えている。中学生では、「数学」と「理科」の人気が1996年並みに回復している。

Q あなたは、次の教科や学習の時間の勉強がどのくらい好きですか。

「とても好き」+「まあ好き」の%図1─1 好きな教科(小学生・中学生・高校生)

小学生

高校生

地歴

公民

中学生

総合的な学習の時間

Page 4: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

社会

80

60

40

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

英語

80

60

40

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

国語

80

60

40

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

理科

80

60

40

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

算数・数学

80

60

40

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

70

50

30

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

70

50

30

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

70

50

30

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

70

50

30

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

7

1990年と比べると、「黒板に書かれていなくても、先生の話で大切なことはノートに書く」「授業でわからないことは、あとで先生に質問する」(よくある+時々ある)の割合は上昇している。とくに高校生では、「授業でわからないことは、あとで先生に質問する」割合が一貫して増加し、

2006年では4割を超えた。一方で、「近くの人とおしゃべりをする」「マンガをかいたり、文房具で遊ぶ」の割合は1990年と比べ減少している。全体的に、授業をまじめに受けている様子が見てとれる。

授業の理解度についての自己評価をたずねたところ、「わかっている(ほとんどわかっている+70%くらいわかっている)」という回答が全般的に増えている。小学生では、すべての教科で1990年と比べて約6~12ポイント上昇している。中学生や高校生でも1990年と比べると「国語」「数学」「理科」の理解度は上昇している。しかし学校段階別にみると、学校段階が上がるにつれて、授業の理解度は低くなる傾向がみられる。

52.8

70.871.2

67.062.9

45.8 47.0

53.4

47.244.941.3

37.7

62.460.3

69.1

53.557.5

73.9

52.446.4

34.631.6 32.6

39.3

43.338.5

43.3 42.1

64.361.5

56.554.5

38.3 37.723.2

38.5 38.2

24.6

77.072.671.370.5

41.1

48.9 46.552.3

36.231.6

27.326.0

39.338.3

31.335.5

45.045.746.0

39.3

●黒板に書かれていなくても、先生の話で 大切なことはノートに書く

●授業でわからないことは、あとで先生に 質問する

●近くの人とおしゃべりをする ●マンガをかいたり、文房具で遊ぶ

56.8

65.1

68.4

60.558.1

48.2

37.4

45.8 46.9

49.2

53.1 53.6

35.432.3

30.7

34.7

31.828.3

24.926.0

43.536.6

32.427.6

66.3

69.365.0

60.1

60.0 61.0 59.2

66.4

45.4

38.1

44.8

56.242.3

33.936.7

28.825.7

25.026.331.1

21.417.7

21.5

※小学生は「算数」、中学生・高校生は「数学」である。

※高校生の「社会」は2001年より「地歴」と「公民」に分けてたずねている。

6

26.7

2 授業の理解度学校の授業がわかるようになってきている小学生では、すべての教科で授業が「わかっている」という回答が増えている。中学生と高校生でも「国語」「数学」「理科」の理解度が上昇している。

Q 学校の授業をどのくらい理解していますか(わかっていますか)。

「ほとんどわかっている」+「70%くらいわかっている」の%図2─1 授業の理解度(小学生・中学生・高校生)

3 授業の受け方授業をまじめに受けているという回答が増加

「授業でわからないことは、あとで先生に質問する」など、積極的に授業を受けている児童・生徒が増加し、「マンガをかいたり、文房具で遊ぶ」などの割合は減少傾向にある。

Q あなたの授業中のようすについてお聞きします。

「よくある」+「時々ある」の%図3─1  授業の受け方(小学生・中学生・高校生)

小学生

高校生

中学生

小学生

高校生

中学生

地歴

公民

Page 5: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

100

80

60

0

120(分)

1990年 1996年 2001年 2006年

100

80

60

0

120(分)

1990年 1996年 2001年 2006年

100

80

60

40

0

120(分)

1990年 1996年 2001年 2006年

成績の自己評価別に平均家庭学習時間をみると、小学生は成績上位層と下位層の差が1990年に36.4分であったのに対し、2006年には43.7分に広がっている。今回の調査では、とくに上位層の学習時間の増加が全体の平均値を上げている。中学生の成績上位層と下位層の差は1990年16.5分→1996年16.1分→2001年9.4分→2006年20.9分と、いったん縮小した差が今回再び広がっている。高校生をみると、「偏差値55以上」の高校に在学する生徒の平均家庭学習時間は1990年以降それほど大きく落ち込んでいないが、それ以外の高校に在学する生徒に学習ばなれの傾向がみられる。

家庭での平均の学習時間をみると、小学生は2001年には71.5分まで減少していたものの、2006年には81.5分に、中学生は80.3分が87.0分にそれぞれ5~10分前後増加し、1996年の

水準まで回復した。一方、高校生では「ほとんどしない」+「およそ30分」の回答が4割で、2001年から変化がみられなかった。

8 9

0 20 40 60 80 100(%)

2006年

2001年

1990年

1996年

2006年

2001年

1990年

1996年

2006年

2001年

1990年

1996年

小学生

中学生

高校生

小学生

中学生

高校生

(成績自己評価別)

(成績自己評価別)

(偏差値帯別)

平均家庭学習時間

87.2分

77.9分

71.5分

81.5分

96.9分

90.0分

80.3分

87.0分

93.7分

77.8分

70.6分

70.5分

4.13.65.310.115.21.7

25.37.8 24.5

3.7 4.03.97.313.823.51.9

29.910.4

6.35.97.713.724.8 25.72.4

8.3 3.9

6.24.96.315.7 11.424.02.5

20.87.7

6.79.118.717.220.112.31.9 2.2

10.2

5.86.616.420.8 14.715.71.4 2.5

15.0

6.618.015.718.714.01.8 2.4

12.7 8.9

8.210.320.817.618.48.92.2 2.8

9.9

6.27.915.913.917.010.12.0 2.1

24.1

5.95.113.713.220.414.31.5 1.3

22.8

6.813.512.318.515.21.41.3

24.3 5.8

10.77.4 4.0

2.7

1.5

1.4

0.6

1.6

1.0

1.1

0.9

0.8

1.8

1.1

1.418.711.79.2 17.03.1

16.8

※家庭学習時間の平均は「ほとんどしない」を0分、「3時間30分」を210分、「それ以上」を240分のように置き換えて算出した。

※高校生の偏差値は、 弊社「進研模試」のデータを使用。

ほとんどしない およそ30分 1時間 1時間30分 2時間 2時間30分 3時間 3時間30分 それ以上 無回答・不明107.7

104.2

101.5

87.7

96.9

95.0

80.8

97.7

91.1

76.8

84.6

82.5

75.2

98.2

88.1

56.5

69.4

105.6

77.6

61.9

114.9

108.0

98.8

67.0

38.2

43.2

60.356.8

62.0

105.1112.1

89.2

83.6

70.0

54.749.5

76.8

60.5

86.4

71.3

成績上位層

50以上55未満偏差値55以上

45未満45以上50未満

成績中位層成績下位層

4 家庭での学習時間小学生・中学生の家庭学習時間が2001年よりも増加2001年まで小学生・中学生・高校生ともに平日の家庭学習時間は一貫して減少していたが、2006年では小学生と中学生で回復の傾向がみられる。

Q あなたはふだん(月曜日~金曜日)、学校での授業以外に1日にだいたい何時間くらい勉強していますか。学習塾や予備校、家庭教師について勉強する時間も含めてください。

図4─1 平日の家庭学習時間(小学生・中学生・高校生)

小学生と中学生は成績上位層の学習時間の伸びが著しい学習時間を成績の自己評価別にみると、小学生・中学生ではいずれの層も2001年と比べて学習時間が増加している。とくに成績上位層の伸びが著しく、結果として上位層と下位層の差が拡大した。

図4─2 平日の平均家庭学習時間(成績の自己評価別・偏差値帯別)

※成績の自己評価は、「あなたの今の成績は、クラスの中でどのくらいですか(小学生)」「現在の総合的な成績は学年の中でどのくらいですか(中学生)」の項目に、「1(上のほう)~3」と回答した児童・生徒を「上位」、

「4(真ん中)」を「中位」、「5~7(下のほう)」を「下位」とした。

Page 6: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

平均日数

定期テスト対策の開始時期をみてみると、中学生では「2週間くらい前から」が35.8%ともっとも多く、1990年と比べると16.9ポイント増加している。高校生では「1週間くらい前から」が

36.4%ともっとも多いものの、1996年を境に「4~5日くらい前から」が減少し、「2週間くらい前から」が増加している。全体的に、定期テスト対策の開始時期が早くなる傾向がみられる。

家庭学習の頻度をみると、中学生では「家ではほとんど勉強しない」「1日くらい」「2~3日」の割合が2001年と比べて減少し、ほぼ毎日(「週に6~7日」)勉強する生徒が9.8ポイント増えて3

割近くになった。一方、高校生は「家ではほとんど勉強しない」+「1日くらい」が1990年に比べて13.0ポイント、2001年と比べても5.9ポイント増えて、37.8%となった。

10 11

0 20 40 60 80 100(%) 0 20 40 60 80 100(%)

2006年

2001年

1990年

1996年中学生

3.3日

3.1日

2.9日

3.4日

0.9

18.723.029.111.616.7

1.1

18.721.124.711.323.1

1.3

8.9 18.9 21.5 28.521.0

0.4

19.927.026.88.917.1

2006年

2001年

1990年

1996年高校生

3.6日

3.1日

3.1日

3.0日

0.2

23.4 8.3 23.2 22.9 22.0

0.8

23.1 8.8 23.5 24.3 19.5

0.2

9.9 19.3 20.3 22.527.9

1.8

17.3 7.5 21.3 24.0 28.2

2006年

2001年

1990年

1996年中学生

0.77.9 12.1 31.9 22.6 20.0

0.58.4 9.5 32.3 18.7 24.3

1.66.9 25.3 17.8 35.86.0

0.510.0 12.5 30.5 20.9 18.9

高校生

2.3

2.4

2.1

2.6

0.4

0.6

0.5

0.7

2.2

3.3

4.2

3.4

2006年

2001年

1990年

1996年 0.216.7 16.1 31.0 15.8 8.6

0.412.9 14.1 35.5 16.4 11.9

0.59.3 36.4 16.8 16.312.5

1.814.0 16.4 32.3 17.1 10.2

7.9

5.7

4.5

5.9

0.8

1.0

1.1

0.4

2.9

2.1

2.6

1.9

家ではほとんど勉強しない 1日くらい 2~3日 4~5日 週に6~7日 無回答・不明

ほとんどしない

当日の朝くらい 前日から 2~3日くらい

前から4~5日くらい

前から1週間くらい

前から10日くらい

前から2週間くらい

前から 無回答・不明

5 家庭学習の頻度中学生の学習する日数が増加している中学生は「週に6~7日」勉強すると回答する割合が増加している。その一方で、高校生は「家ではほとんど勉強しない」または「1日くらい」と回答する生徒が増えている。

図5─1 家庭学習の頻度(中学生・高校生)

6 テスト勉強の開始時期テスト勉強の開始時期が早くなっている定期テストの対策を早くからはじめる中学生・高校生が増えている。

図 6 ─1 テスト勉強の開始時期(中学生・高校生)

Q あなたはふだん、家でどのくらい勉強をしますか(学習塾や予備校、家庭教師との学習は除きます)。※小学生は該当項目なし。 Q テスト(定期考査)前には、あなたはいつ頃からテスト勉強を始めますか。

※小学生は該当項目なし。

Page 7: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

40

30

20

10

(%)

01990年 1996年 2001年 2006年

12 13

いずれの地域でも1990年以降で中学受験を希望する割合が増えているが、その伸びは大都市で著しい。大都市では約4割が、中学受験を希望している。

中学受験の希望が増えている

Q あなたは、どこかの中学校(私立中学校や大学の附属中学校、中高一貫校など)を受験しようと思っていますか。※小学生のみの質問項目。

中学受験を希望する比率(全体)は、1990年の15.7%に対して、2006年は23.5%と増加している。地域別にみると、いずれの地域でも増加傾向にあるが、とくに大都市での伸びが大きいことがわかる。

0

10

20

30

35

0

45

10

20

30

40

(%)

(%)

1990年 1996年 2001年 2006年

1990年 1996年 2001年 2006年

小学生

中学生

高校生

32.729.2

20.618.8

23.224.8

22.8

19.4

23.4

27.8

21.8

26.9

15.7

8.47.9

7.47.5

10.9 15.2

19.4

1.22.1

3.6

2.3

0

10

80

90

1990年 1996年 2001年 2006年

39.5 39.5

37.136.2

22.2

26.1 26.824.4

20.0

14.3

16.2

19.7 21.7

14.6 14.4 14.8

27.128.7

25.1

37.7

15.717.7

17.9

23.5

12.815.8

19.6

17.3

7.0

11.79.1

11.3

高校まで

中学校まで

専門学校・各種学校まで

短期大学まで

四年制大学まで+大学院まで

わからない

高校まで

専門学校・各種学校まで

短期大学まで

四年制大学まで+大学院まで

81.5

76.9

78.4

76.6

7.95.9

2.83.9

6.3

9.4 10.5 13.1

2.4 5.0

3.9

4.0

(%)

希望する進学段階を聞いたところ、小学生・中学生・高校生ともに「四年制大学まで+大学院まで」は横ばいであった。一貫して増加しているのは「専門学校・各種学校まで」で、1990年と2006年を

比較すると、小学生7.5%→19.4%、中学生14.6%→21.7%、高校生(普通科のみ)6.3%→13.1%となっている。小学生では、「わからない」という回答が大幅に減少している。

図7─2 中学受験の希望(小学生)  「どこかの中学校を受験しようと思っていますか」 という質問に「はい」と回答した比率(%)。

※「わからない」は 小学生のみの選択肢。

※「その他」、無回答・不明 は図から省略した。

 ※1990年は「大学院まで」を聞いていない。

7 希望進路専門学校を希望する子どもが増えている

「四年制大学まで+大学院まで」の希望はほぼ横ばいであるが、小学生・中学生・高校生ともに「専門学校・各種学校まで」を希望する割合が一貫して増えている。

Q あなたは将来、どの学校まで進みたいですか。

図7─1 希望する進学段階(小学生・中学生・高校生)

Page 8: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

80

60

40

0

(%)

1990年 1996年 2001年 2006年

8 学習上の悩み小学生では学習上の悩みが減少している小学生では全体的に学習上の悩みが減少する傾向にあるが、中学生・高校生は増加傾向を示す項目が多い。

Q あなたは勉強について、次のように思うことがありますか。

図8─1 学習上の悩み(小学生・中学生・高校生)

9 社会観「努力すればむくわれる」が学校段階とともに減少「日本は、努力すればむくわれる社会だ」について小学生では7割近くが肯定しているが、中学生で54.3%、高校生で45.4%と学校段階が進むにつれて低くなる。

Q あなたは、次の意見をどう思いますか。※1990年・1996年・2001年は該当項目なし。

「とてもそう思う」+「まあそう思う」の%※複数回答。 図9─1 社会観(小学生・中学生・高校生)

14 15

「日本は、努力すればむくわれる社会だ」「いい大学を卒業すると将来、幸せになれる」は学校段階が進むにつれ減少し、逆に「日本は、競争がはげしい社会だ」「お金がたくさんあると幸せになれる」は増加する傾向がみられた。

なお、いずれの学校段階においても「いい友だちがいると幸せになれる」は9割と高く、小学生・中学生・高校生が共通して「友だち関係」を重視していることがわかる。

学習上の悩みでは、小学生は全体的に減少する項目が多くみられた。中学生・高校生では横ばいまたは増加する項目が多くみられた。中学生では「どうしても好きになれない科目がある」「上手な勉強の仕方がわからない」が7割前後で一

貫して高い割合であり、1990年からほぼ横ばいである。また、高校生では1990年と比べ、「どうしても好きになれない科目がある」が56.5%→64.9%、「わかりやすい授業にしてほしい」が34.3%→51.2%と増加している。

80

60

40

0

(%)

1990年 1996年 2001年 2006年

80

60

40

0

(%)

1990年 1996年 2001年 2006年

●どうしても好きになれない科目がある

小学生中学生高校生

●上手な勉強の仕方がわからない

80

60

40

0

(%)

1990年 1996年 2001年 2006年

61.9 64.4

68.8

66.7

68.370.9 67.9

65.7

58.8

64.9

62.9

72.073.2

63.7

61.0

69.5

56.5

30.4

64.2

30.534.6

38.1

66.670.1

56.6

55.857.4

40.0

63.058.4

56.9

35.4

43.6

42.2

34.3

52.2

50.5

41.3

45.2

44.2

39.3

51.3

51.2

33.339.7

59.5

43.0

54.6

●わかりやすい授業にしてほしい●覚えなければいけないことが多すぎる

0 20 40 60 80 100(%)

93.2

92.5

96.3

68.5

54.3

45.4

61.2

44.6

38.1

59.8

49.6

51.8

54.3

65.4

75.8

46.1

56.0

62.7

いい友だちがいると幸せになれる

日本は、努力すればむくわれる社会だ

いい大学を卒業すると将来、幸せになれる

将来、一流の会社に入ったり、一流の仕事につきたい

日本は、競争がはげしい社会だ

お金がたくさんあると幸せになれる

中学生

高校生

小学生

Page 9: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

16 17

家でパソコンを使う比率(よくある+時々ある)を1996年と2006年で比較すると、小学生30.3%→69.8%、中学生27.4%→68.9%、高校生21.2%→71.2%と急速に増加していることがわかる。家庭で使用している割合は小学生から

高校生まで大きな差がなく、7割前後である。学校での使用も10年間で急増しているのは同じだが、2006年の比率は小学生88.2%、中学生65.4%、高校生31.5%と、学校段階による差が大きく開いている。

テレビの平均視聴時間を見てみると、小学生は2001年の162.3分から141.5分に、中学生は167.6分から148.5分に減少している。高校生も、1996年の117.4分をピークに、2006年では

102.6分にまで減少している。とくに小学生・中学生では、2001年と比べて「それ以上(3時間30分以上)」の回答が大幅に減少したことが、平均を下げた要因になっている。

●家でパソコンを使う ●学校でパソコンを使う

●家でインターネットを使って何か調べる ●学校でインターネットを使って何か調べる

0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100(%)

(%)0 20 40 60 80 100(%) 0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100(%)

(%)

10.5 19.8

26.428.5

34.8 35.0

17.89.6

26.4 28.3

33.335.6

6.5 14.7

30.524.9

32.9 38.3

30.3

54.9

69.8

27.4

54.7

68.9

21.2

55.4

71.2

5.9 25.7

64.314.5

17.4 70.8

40.74.4

5.7 49.9

59.95.5

2.1 7.4

8.63.5

3.1 28.4

31.6

78.8

88.2

45.1

55.6

65.4

9.5

12.1

31.5

17.7 32.5

27.6 57.229.6

16.8 15.0 31.8

27.9 58.530.6

17.6 21.5 39.1

35.3 67.732.4

14.8 30.3 38.9

55.6 75.519.9

3.6 21.9 25.5

43.1 48.95.8

1.13.8

4.9

22.8 25.02.2

8.6

2006年

2001年

1996年

2006年

2001年

1996年

2006年

2001年

1996年2006年

2001年

1990年

1996年

2006年

2001年

1990年

1996年

2006年

2001年

1990年

1996年

2006年

2001年

2006年

2001年

2006年

2001年

小学生

中学生

高校生

小学生

中学生

高校生

小学生

中学生

高校生

小学生

中学生

高校生

小学生

中学生

高校生

159.2分

161.5分

162.3分

141.5分

145.8分

149.5分

167.6分

148.5分

106.1分

117.4分

112.6分

102.6分

31.38.02.1 1.5

12.68.514.48.49.53.7

32.46.82.0 1.5

11.99.115.97.98.63.8

23.310.63.4 1.6

8.416.511.212.56.6 5.9

29.56.92.7 1.1

14.98.415.58.79.13.3

18.36.52.4 1.4

18.810.821.38.89.72.0

30.96.31.9 0.8

18.210.017.76.06.31.8

21.417.73.8 0.9

10.120.28.29.73.0 4.9

17.55.32.8 0.8

18.511.022.68.69.9 3.1

8.714.61.7 0.8

8.625.212.616.05.16.7

8.012.81.5 1.8

7.525.412.117.95.77.2

7.96.01.5 0.9

21.311.621.08.110.8 10.9

12.76.6 5.31.6 1.2

24.413.720.26.87.3

※1990年は該当項目なし。 ※1990年は該当項目なし。

※1990年・1996年は該当項目なし。 ※1990年・1996年は該当項目なし。※平均視聴時間は「ほとんど見ない」を0分、「3時間30分」を210分、「それ以上」を240分のように置き換えて算出した。

テレビの視聴時間テレビの視聴時間が減少している小学生・中学生では2001年まで増加していたテレビの平均視聴時間が、2006年ではおよそ20分短くなっている。また高校生も2001年と比べて視聴時間は減少した。

Q ふだん(月曜日~金曜日)テレビを1日に何時間くらい見ますか。

図 10 ─1  テレビの視聴時間(小学生・中学生・高校生)

11パソコンの利用パソコンの利用がこの10年で急増している小学生・中学生・高校生ともに、7割前後が家庭でパソコンを使っている。学校での使用は、小学生の約9割に対して高校生が約3割と、学校段階による差が大きい。

Q パソコンやテレビなどのメディア(機械)についてうかがいます。

「よくある」+「時々ある」の%図 11 ─1 パソコンの利用(小学生・中学生・高校生)

10

平均視聴時間

ほとんど見ない およそ30分 1時間 1時間30分 2時間 2時間30分 3時間 3時間30分 それ以上 無回答・不明 よくある 時々ある

Page 10: ターが定点観測による時系列的な変化を検 証するため、1990 …...学習基本調査はBenesse教育研究開発セン ターが定点観測による時系列的な変化を検

70

50

30

01990年 1996年 2001年 2006年

70

50

30

01990年 1996年 2001年 2006年

70

50

30

01990年 1996年 2001年 2006年

70

80(%)80(%)

80(%)80(%)

50

30

01990年 1996年 2001年 2006年

18 19

心や身体の疲れについて、「とてもそう」と回答した比率を1990年と比べると、「あくびがでる」は中学生で38.8%→50.5%、高校生で36.0%→54.1%と増加している。さらに高校生は「だるい」

が39.9%→49.8%と増加していることから、1990年と比べると高校生の疲労感が高まっている様子がみられる。小学生に関してはあまり大きな変化がみられなかった。

本・新聞とのかかわりについてみたところ、「自然や動物・植物の本を読む」「歴史小説や歴史の本を読む」などの読書をする割合(よくする+時々する)は、小学生がもっとも高く、高校生はその半分にも満たない。1990年からの変化は学校段階によって異なるところはあるが、変化の範囲

はほとんどが10ポイント以内に収まっており、おおむね横ばいである。しかし、「新聞のニュース欄を読む」の比率は、高校生で大幅に減少しており、1990年の71.6%に対して2006年は48.5%と半数を下回っている。

50.8

57.453.5

47.443.7

51.0

23.2

30.128.4

22.2

35.7

30.520.7

14.4

23.2

15.814.3

23.4

43.5

30.9

51.4 53.4

29.3

27.1

71.6

53.2

40.9

52.7

42.6

41.9

48.5

43.9

45.5

31.0

51.3

24.9

23.1

●歴史小説や歴史の本を読む●あくびがでる ●いらいらする

●だるい ●目が疲れやすい

●自然や動物・植物の本を読む

●新聞のニュース欄を読む●地域の図書館で本を読んだり借りたりする

0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100(%)

(%) 0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100(%)

(%)

48.4 78.5

47.0 81.334.3

38.8 44.4 83.2

35.8 86.350.5

36.0 47.1 83.1

35.8 89.954.1

30.1

40.4 57.0

38.8 52.413.6

29.8 44.9 74.7

39.1 76.637.5

39.9 44.7 84.6

36.0 85.849.8

16.6

36.9 56.3

39.6 58.719.1

21.9 40.8 62.7

37.4 65.528.1

21.5 43.2 64.7

39.6 68.929.3

19.4

43.9 64.1

43.1 61.718.6

27.8 43.4 71.2

39.7 71.832.1

33.7 41.4 75.1

37.6 77.940.3

20.2

2006年

1990年

2006年

1990年

2006年

1990年

2006年

1990年

2006年

1990年

2006年

1990年

小学生

中学生

高校生

小学生

中学生

高校生

小学生

中学生

高校生

小学生

中学生

高校生

※1996年は該当項目なし。※1996年は中学生・高校生の該当項目なし。

※1996年は該当項目なし。※小学生は「歴史の本や伝記の本を読む」となっている。

※1996年は該当項目なし。

本・新聞とのかかわり新聞のニュース欄を読む高校生が減っている

「自然や動物・植物の本を読む」「歴史小説や歴史の本を読む」などの読書をする割合は、大きな変化がない。しかし、「新聞のニュース欄を読む」は高校生の減少が著しい。

Q あなたは、ふだん(学校の授業や宿題以外で)次のことをどのくらいしますか。

図 12 ─1 日常生活の中の「学習」(小学生・中学生・高校生)

12 心や身体の疲れ「とてもいらいらする」中学生・高校生が3割に

1990年と比べて、「いらいらする」に「とてもそう」と回答する中学生が6.2ポイント、高校生は7.8ポイント増加した。

Q あなたはふだん、自分のからだについて、次のように感じることがありますか。※1996年・2001年はいずれも該当項目なし。

「とてもそう」+「少しそう」の%「よくする」+「時々する」の% 図 13 ─1 心や身体の疲れ(小学生・中学生・高校生)

13

小学生

高校生中学生

とてもそう 少しそう