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2012年4月25日 日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 代表取締役執行役員社長CEO 渡辺 正夫 新・中期経営計画 『ABR2014』 -Achieving Breakthrough Results 2nd Stage- わが社では、“ABR”をテーマとして、2008年より全社員の意識改革を進めています。 ABR”とは、 “Achieving Breakthrough Results”の略語であり、この言葉には、「従来の発想に囚われない 新たな発想や行動を通じて、次元の異なったより高い結果を産み出そう」という決意が込められています。 激しく変化する現在の外部環境の中、わが社が更なる成長を遂げていくためには、従来パターン延長型の発想 を転換し、貪欲に社内外の様々な分野で変革を実行していくことが必須であると考えています。 この考え方の下、2009年-2011年の中期経営計画『ABR2011』では、全社一丸となって様々な変革に取組み 次なる発展への足固めができたと考えております。 2012年から始まる3ヶ年は、『ABR2011』で培った筋力をさらに強化しつつ、攻めの施策を着実に実行すること によって、新たな成長につなげるという誓いを込めて、中期経営計画のタイトルを ABR 2014-Achieving Breakthrough Results 2nd Stage- としました。 代表取締役執行役員社長CEO 渡辺 正夫

新・中期経営計画 『ABR2014』 › ir › pdf › ir144.pdf · 中期経営計画 『abr2011』 2009 – 2011 fy2009、fy2010は目標を達成したが、最終年度であるfy2011の目標(営業利益40億円、純利

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2012年4月25日

日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社代表取締役執行役員社長CEO

渡辺 正夫

新・中期経営計画『ABR2014』

-Achieving Breakthrough Results 2nd Stage-

わが社では、“ABR”をテーマとして、2008年より全社員の意識改革を進めています。

“ABR”とは、 “Achieving Breakthrough Results”の略語であり、この言葉には、「従来の発想に囚われない

新たな発想や行動を通じて、次元の異なったより高い結果を産み出そう」という決意が込められています。

激しく変化する現在の外部環境の中、わが社が更なる成長を遂げていくためには、従来パターン延長型の発想

を転換し、貪欲に社内外の様々な分野で変革を実行していくことが必須であると考えています。

この考え方の下、2009年-2011年の中期経営計画『ABR2011』では、全社一丸となって様々な変革に取組み

次なる発展への足固めができたと考えております。

2012年から始まる3ヶ年は、『ABR2011』で培った筋力をさらに強化しつつ、攻めの施策を着実に実行すること

によって、新たな成長につなげるという誓いを込めて、中期経営計画のタイトルを

『ABR 2014』 -Achieving Breakthrough Results 2nd Stage-

としました。

代表取締役執行役員社長CEO渡辺 正夫

目次

中期経営計画 『ABR2011』 総括

基本経営方針

新・中期経営計画 『ABR2014』 施策

新・中期経営計画 『ABR2014』 業績目標

中期経営計画『ABR2011』 総括

中期経営計画『ABR2011』2009 – 2011

FY2009、FY2010は目標を達成したが、最終年度であるFY2011の目標(営業利益40億円、純利益20億円)には届かず

2009(16ヶ月) 2010 2011

目標 実績 目標 実績 目標 実績

営業利益 36億円 50億円 28億円 35億円 40億円 24億円

税引後純利益 15億円 25億円 14億円 19億円 20億円 11億円

『ABR2011』総括-1 収益

『ABR2011』総括-2 チェーン合計売上

年歴 4月~3月 『『ABR2011ABR2011』』

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

合計 1,220 1,289 1,303 1,339 1,359 1,391 1,364 1,406 1,400

1,220

1,289

1,303

1,339

1,359

1,391

1,364

1,4061,400

1,150

1,200

1,250

1,300

1,350

1,400

1,450

単位:億円

『ABR2011』総括-3 ブランド別売上(KFC)

年歴 4月~3月

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

KFC 1,011 1,071 1,067 1,070 1,092 1,128 1,110 1,169 1,155

1,011

1,071 1,067 1,070

1,092

1,128

1,110

1,169

1,155

950

1,000

1,050

1,100

1,150

1,200

単位:億円KFC

『『ABR2011ABR2011』』

『ABR2011』総括-4 ブランド別売上(PH・PHN)

年歴 4月~3月 『『ABR2011ABR2011』』

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

PH 209 218 236 269 267 263 251 232 240

PHN 3 5 5

209218

236

269 267 263251

232240

3 5 5

0

50

100

150

200

250

300

単位:億円PH

PHN

基本経営方針

「企業理念」・「ミッションステートメント」

企業理念企業理念

『おいしさ、しあわせ創造企業』

ミッションステートメントミッションステートメント

• 食の『安全・安心』を通じ、人々の健康づくりに寄与し社会に貢献する

• おいしさを創造し、お客様にたのしく、豊かで、しあわせな生活を提供する

• このビジネスで働く人々をしあわせにする

基本方針・ビジョン

『つかえるね、ケンタッキー』-より豊富で多彩なサービスの提供-

『もっとも、お客様に愛されるデリバリーチェーン』-最高のおいしさと最高の体験の提供-

『新しい価値を創造するフランチャイズビジネスの構築』-拡張性のある事業開発の推進-新規事業

1,4001,475

1,650

1,800

1,1551,210

1,360

1,500

240 258 281 290

5 7 9 10

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000

FY11 FY12 FY13 FY14

単位:億円

合計

KFC

PH

PHN

定量目標-1 ブランド別売上

FY2014に売上合計 1,800億円を達成する

『『ABR2014ABR2014』』

1,5291,560

1,6101,665

1,166 1,1801,220

1,270

359 373 382 385

4 7 8 10

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

FY11 FY12 FY13 FY14

店舗数

合計

KFC

PH

PHN

定量目標-2 ブランド別店舗数

FY2014に店舗数合計 1,665店舗を達成する

『『ABR2014ABR2014』』

定量目標-3

新・中期経営計画『ABR2014』2012 – 2014

FY2014に営業利益43億円、純利益25億円を達成する

2011 2012 2013 2014

実績 目標 目標 目標

営業利益 24億円 28億円 32億円 43億円

税引後純利益 11億円 16億円 18億円 25億円

連結ベース

『ABR2014』施策の構造

KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

人材育成と組織能力の強化人材育成と組織能力の強化

ブランド価値の向上ブランド価値の向上

『『おいしさ、しあわせ創造企業おいしさ、しあわせ創造企業』』

ITITの戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立の戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立

New

事業基盤の強化事業基盤の強化

『ABR2014』推進体制

社長直下に組織横断的なプロジェクトチームをつくり、『ABR2014』施策の実行を迅速かつ機動的に進める

CEO

ABR推進委員会

KFC事業の新たな挑戦

PH事業の構造改革

PHoenix PJ

物販・通販 PJ

店舗最適化 PJ

店舗売上向上 PJリレーションシップマーケティング TF 分析 TF

全社横断タスクフォース

新・中期経営計画『ABR2014』 施策

ITITの戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立の戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立

『ABR2014』施策の構造

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦

人材育成と組織能力の強化人材育成と組織能力の強化

ブランド価値の向上ブランド価値の向上

『『おいしさ、しあわせ創造企業おいしさ、しあわせ創造企業』』

New

事業基盤の強化事業基盤の強化

1.店舗売上向上プロジェクト(既存店の売上強化)

基幹商品の更なる可能性に挑戦• オリジナルチキン(基幹商品)・第2COBの更なる可能性に挑戦

新たなマーケットへの挑戦• 幅広い顧客層のニーズに合わせた、商品開発・キャンペーンの実施

• ランチ・カフェタイム・モーニングにおける新しいサービスの提供

立地や顧客ニーズに対応したメニュー・サービス・店舗形態の開発

• 既存店の利用機会創出

• 出店機会の増大

• ナイト需要対応店(『ROUTE25』など)

• 持帰り専門店

• シニア層も好む店

• 高効率なDT店

2.店舗最適化プロジェクト(立地に適合した新サービスの追求)

3.物販・通販プロジェクト(新たなサービスの提供)

高級食材を使用した、ご自宅でも手軽に召し上がっていただける、

KFCオリジナル物販商品の開発と販売

お店で買えないお客様にも、

ご利用いただけるサービスの提供

※商品イメージ

ITITの戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立の戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立

『ABR2014』施策の構造

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

人材育成と組織能力の強化人材育成と組織能力の強化

ブランド価値の向上ブランド価値の向上

『『おいしさ、しあわせ創造企業おいしさ、しあわせ創造企業』』

New

事業基盤の強化事業基盤の強化

PHoenixプロジェクト -1

顧客数の拡大

• ITを活用した戦略的なメニューチラシの配布(精度向上)

• Ponta、スマホアプリ等を活用した、新規顧客の獲得

PHoenixプロジェクト -2

顧客利用頻度の向上

• Web会員への誘導、Pontaマイレージプログラム導入、

メルマガ配信などによる、リピート化の促進

• サイドメニュー、プレミアム商品などの開発・導入

更なる成長基盤の構築

• 全国的な積極展開

• ショッピングセンター内での持ち帰り専門店や、

低投資の小型店出店

• 宅配基盤を活用した、新サービスの検討

『ABR2014』施策の構造

KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

人材育成と組織能力の強化人材育成と組織能力の強化

ブランド価値の向上ブランド価値の向上

『『おいしさ、しあわせ創造企業おいしさ、しあわせ創造企業』』

ITITの戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立の戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立

New

事業基盤の強化事業基盤の強化

CRM(カスタマー リレーションシップマーケティング)

• Ponta会員、カーネル会員、ピザハット会員の

個々のニーズに応える関係づくり

クロスメディアの積極的活用

• マスメディア

• ソーシャルメディア

• Owned メディア

ソーシャルリスニング• 商品開発、店舗・サービス改善に活用する

Relationship Marketing タスクフォース

分析 タスクフォース

Ponta購買データの活用

• 顧客構造・顧客志向の分析

ROI分析

• プロモーションなどの効果分析

ITITの戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立の戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立

『ABR2014』施策の構造

KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

人材育成と組織能力の強化人材育成と組織能力の強化

ブランド価値の向上ブランド価値の向上

『『おいしさ、しあわせ創造企業おいしさ、しあわせ創造企業』』

New

事業基盤の強化事業基盤の強化

人材育成と組織能力の強化-1

人材育成

• 教育制度の充実

• 部門別専門研修の強化

• 外部研修

• オーストラリア語学研修

• e-ラーニングのコンテンツの見直し・拡充

専門的な業務スキルの向上

人材育成と組織能力の強化-2

キャリアプラン

• 若手人材の登用(社内公募制度 積極活用)

• 部門間異動によるジェネラリストの育成

• 社外出向

• 独立社員制度

将来の経営者人材の育成

人材育成と組織能力の強化人材育成と組織能力の強化

『ABR2014』施策の構造

KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

ブランド価値の向上ブランド価値の向上

『『おいしさ、しあわせ創造企業おいしさ、しあわせ創造企業』』

ITITの戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立の戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立

New

事業基盤の強化事業基盤の強化

事業戦略を支援するIT施策

• ITを活用した最適なSCMの構築

• 次世代POS構想に向けた取り組み

KFCJの事業を支える主要システムの開発を推進する

健全なIT環境の維持

• 環境変化に対応するための継続的見直し

• 災害対策の確立(BCP)

• 適正なITコストの追求

事業基盤の強化

情報活用基盤の構築

• 顧客動向分析のための『CRMシステム』

• 計数管理向上のための『管理会計システム』

『ABR2014』施策の構造

KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦KFCKFC事業の事業の新たな挑戦新たな挑戦

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

PHPH事業事業のの構造改革構造改革((PHoenixPHoenix))

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

新規事業の新規事業のビジネスモデル確立ビジネスモデル確立

人材育成と組織能力の強化人材育成と組織能力の強化

『『おいしさ、しあわせ創造企業おいしさ、しあわせ創造企業』』

ITITの戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立の戦略的活用と新しいマーケティング手法の確立

New

事業基盤の強化事業基盤の強化

ブランド価値の向上ブランド価値の向上

ブランド価値の向上

企業の社会的責任を果たし、継続的なブランド価値の向上を推進する

CSR

社会貢献活動

• WFP募金活動/WORLD HUNGER RELIEF WEEK

• スペシャルオリンピックス日本

環境に対する取り組み

• 3R活動/KFC×省エネルギー・リサイクル

食育活動

• 会社訪問受入 年間約250名(2011年度実績)

新・中期経営計画『ABR2014』 業績目標

主要業績目標 (2012-2014)

FY2011(実績)

FY2012 FY2013 FY2014

KFC 1,155 1,210 1,360 1,500

PH 240 258 281 290

新規 5 7 9 10

合計 1,400 1,475 1,650 1,800

システムセールス

営業利益 24 28 32 43

純利益 11 16 18 25

1,166 1,180 1,220 1,270

359 373 382 385店舗数

新規 4 7 8 10

合計 1,529 1,560 1,610 1,665

(連結/ 単位: 億円、店)

KFC

PH

取り扱い上の注意