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ヴォンズ・ピクチャーズの石川翼氏は、アートディレクター兼映像ディレクターとして活躍している。普段、液晶ペンタブレットで仕事をしている石川氏に、発売前の HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation を試用してもらい、液晶ペンタブレットとしての性能や、ノートPCとしての使い勝手などについて話を聞いた。
液晶ペンタブレットは直感的に作業ができる
──最初に石川さんのプロフィールを教えてください。
石川 10年くらい前にデザイナーとしてヴォンズ・ピクチャーズに入社して、いまはアートディレクター兼映像ディレクターとしてやっています。映像については大学時代から個人的にずっと勉強していて、5年くらい前に弊社が映像の仕事を始めるようになったタイミングで僕も映像の仕事を始めました。ここ最近は映像の方が多くなっています。
──どんな映像を作っていますか。
石川 Webムービーだったり、テレビCMだったり、イベント用の企業のプロモーション映像だったり、結構いろいろやらせていただいています。最近だとデジタルサイネージが増えていますね。
──どんな環境で仕事されていますか。
石川 社内に 3DCGのスタッフやコンポジターなどが 4、5人在籍しているので、彼らと一緒にチームを組んで映像を作っています。コンピュータとしてはMac Proを、入力のデバイスとしてワコムの液晶ペンタブレットCintiq 27インチを使っています。
石川翼 アートディレクター/映像ディレクター(ヴォンズ・ピクチャーズ)
HP ZBook x2は液晶ペンタブレットとして使えて、持ち運びにも最適なワークステーション
──映像の仕事でもペンタブレットを使うんですか。
石川 普段は映像のコンテを描いたりデザインを行なったりすることが多いので、そういう作業にペンタブレットは必須ですね。以前はいわゆる板タブを使っていたのですが、液晶タブレットを使うようになってより直観的に作業ができるようになりました。画面に直接描くような感じに一度慣れてしまうと、もう板タブには戻れないですね。
僕の場合はコンテの段階で細かい構図はもちろん、ライティングもわりとこだわって作っています。コンテの段階でできるだけ最終的なイメージをクライアントさんと共有したいと思っていますし、3DCG のスタッフともイメージを共有する必要があるので、コンテの完成度はわりと重視しています。
コンテを描くときは基本的には Photoshop を使ってイメージを作っていくので、画面に直接描ける液晶タブレットの方が、コンテの完成度が上がるんじゃないかなと思っています。
ワコムの液晶ペンタブレットCintiqと比べても遜色ない描き味
──今回は HP ZBook x2を使っていただきました。本体とキーボードが分離して、液晶ペンタブレットとして使うことができるワークステーションですが、まずペン入力の使い勝手はいかがでしたか?
石川 ペンの入力がすごく滑らかで、レスポンスもスムーズだし、ペン自体も軽くて手になじむ感じでした。液晶タブレットのペンって画面に対してちょっとすべり気味になる感覚があるんですけど、そういった部分もなくて、紙に手で描いている感覚にすごく近いなという気がしました。いま使っているCintiqと比べても、描き味に関しては遜色ないと思います。
色の再現性とか発色については、むしろ ZBook x2 の方が優れている気がします。Cintiq はけっこう輝度が高いのでずっと向き合っていると目が疲れるんですけど、ZBook の場合はずっと向き合って描いていても目が疲れない、自然な感じの輝度になっているので、そこはいいなと思いました。
──液晶画面のサイズについてはどうですか?
石川 いま使っているCintiqは 27インチで、それはそれで利点はあるんですけど、こちらのほうは 14インチのノート型なので、持ち運びできるのが大きな違いかなと思っています。
僕のデスクは本社と別のビルにあるんですが、3D のスタッフは本社の方にいます。打ち合わせの時は僕がそちらまで移動することが多いんですけど、そういった場合にも ZBook x2 を持ち運んで、彼らと一緒に画面を見ながら打ち合わせができる。自分の好きな場所で、今までと同じ作業ができるのはとてもいいですね。
──ZBook x2の画面はタッチパネルになっていますが。
石川 Cintiq にもタッチ操作に対応したモデルはあるんですが、僕が使っているのは対応していないモデルなので、今回初めてタッチ操作を体験しました。指で画面を拡大縮小したり動かしたりしながら描くと、本当に描きやすいですね。
描いている時に画面に手が当たると、思わぬ動作をしてしまうこともあるんですが、そういうときは画面のすぐ隣にあるクイックキーでタッチ操作をオフにします。このクイックキーは、よく使うショートカットキーをすぐに呼び出せるボタンで、タッチ操作のオン・オフのほかにも、ブラシサイズを大きくしたり小さくしたり、操作の取り消しなどができるので、効率良く作業ができます。
──クイックキーを使えばキーボードがなくても大丈夫なんですか?
石川 全く使わないというわけにもいかないのですが、その場合でもキーボードを分離して隣に置いて使えるのがいいと思いました。キーボードがワイヤレスで動作するのは優れていますね。
──キーボードを完全に取り外してタブレットとして使うこともできます。
石川 タブレットモードだと、たとえばこういったソファに座ってくつろぎながら描くこともできるし、キーボードがないので画面により近づいて描けますね。画面の向きを縦にしたり、横にしたりできるのもいいですね。線によっては、画面を縦や斜めにして描いたほうがきれいな線が描けることもあります。
──ちょっと実際の作業を見せていただけますか?
石川 これは弊社の年賀状のために作ったヴォン太くんというキャラクターなんですが、3DCG で出来ています。3DCG ソフトから書き出したままだと細かい毛のディテールが足りないところがあるので、Photoshop のブラシツールを使って隙間を埋めたりしています。それから、ゆがみツールでちょっと口角を上げたりもしています。
──ペンの方が作業しやすいのは、やはりブラシツール、ゆがみツールなどになりますか。
石川 そうですね。写真のレタッチではディテールを描き込んでいくことはよくありますし、デザインの作業でも画像をいろいろと変形することは多いですね。ブラシや変形系のツールは、マウスではなかなかうまくいかないところがあって、ペンタブレットじゃないと作業がしにくいですね。
静止画だけでなく動画の編集作業にも威力を発揮
──普段使っているMacと比べるとどうですか。
石川 ZBook x2の OSはWindows 10 Proなので、OSの操作とかショートカットキーなどの違いはもちろんあるんですが、Adobeのアプリケーションを使っている限り、操作性の面での違いはあまり感じませんでした。
むしろ動画の処理能力はこちらの方が上だと思います。動画ソフトの After Effects とか Premiere Pro などは、エフェクトなどを実行する時に GPU を使った高速処理が可能になっているんですが、Mac の GPU はそれに対応していなくて、Windowsマシンの方が恩恵を受けられることを実感しました。
──動画編集だとサクサク動くんですね。
石川 GPUを使う処理というのは、たとえば細かいパーティクルを出したりとか重たい作業が多いんですけど、そういった処理を After Effects で行なう時に違いを感じますね。それからメモリも 16GB と充分にありますので、スペック的には動画編集にも使えるぐらい充実していると感じます。
──Premiere Pro だと GPU はどういう時に効いてくるんですか。
石川 Premiere だとプレビューなんかに GPU を使いますが、ZBook x2 のプレビューは速いです。たとえば VR の動画だと 4Kとか 8K で作るんですが、サイズが大きければ大きいほどプレビューに時間がかかるので、その辺は違いが大きいと思います。
これは弊社で自主制作した VR 動画なんですが、6台の GoProで撮影しているので、素材としては 4Kというよりも 5K 以上あると思います。もともと重たいデータなので、ZBook x2でもやはり重たいことは重たいんですが、でも感覚的に「お、速くなったな」みたいな感じはしますね。
──性能以外の部分ではどうですか?
石川 本体のデザインに関して言うと、アルミニウムの質感も素材感もすごいあって、デザイン自体も堅牢でソリッドな感じがしてすごいかっこいいなと思いますね。出入力のインターフェイスが HDMI、USB、Thunderboltと豊富なので、それもうれしいですよね。
常時持ち運びすると考えると、もう少し軽いほうがうれしいのは事実ですが、MacBook Pro でも結構ずっしり感はありますからね。MacBook Pro は撮影に持って行くことが多いので、それと同じくらいの重さならいいんじゃないかと思います。
──ZBook x2 の重量はキーボードを含めて 2.2kg、本体だけで 1.7kg。それに対して 15 インチの MacBook Pro
は1.8kgです。
石川 本体だけならほぼ同じなんですね。
──堅牢性の点では米軍調達基準に準拠しているので、寒さ暑さの温度変化に強かったり、万が一落としても画面が割れたりしないそうです。それからセキュリティ面では、HP Sure Startというウィルスの侵入を防ぐソフトが搭載されているそうです。
石川 それはすごく安心感がありますね。
──最後になりますが、ZBook x2はどういう仕事に向いていると思いますか?
石川 まず、ペン入力が非常に滑らかで画面に直接書き込みできるので、緻密で繊細な作業に向いていると思います。イラストやコンテ、イメージボードはもちろん、レタッチなんかにも非常に向いているかなと感じました。
持ち運びという観点で言うと、板タブだとパソコンも一緒に持ち歩かないとなりませんが、ZBook x2ならこれ 1台だけでいつでもどこでも自分の作業環境が構築できるというのが非常に大きい魅力だと思います。スペック的にメインマシンとして充分使えるので、静止画から動画まであらゆるクリエイターに向いていると思います。
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ZBook x2 G4 Detachable Workstation インタビュー
ヴォンズ・ピクチャーズの石川翼氏は、アートディレクター兼映像ディレクターとして活躍している。普段、液晶ペンタブレットで仕事をしている石川氏に、発売前の HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation を試用してもらい、液晶ペンタブレットとしての性能や、ノートPCとしての使い勝手などについて話を聞いた。
液晶ペンタブレットは直感的に作業ができる
──最初に石川さんのプロフィールを教えてください。
石川 10年くらい前にデザイナーとしてヴォンズ・ピクチャーズに入社して、いまはアートディレクター兼映像ディレクターとしてやっています。映像については大学時代から個人的にずっと勉強していて、5年くらい前に弊社が映像の仕事を始めるようになったタイミングで僕も映像の仕事を始めました。ここ最近は映像の方が多くなっています。
──どんな映像を作っていますか。
石川 Webムービーだったり、テレビCMだったり、イベント用の企業のプロモーション映像だったり、結構いろいろやらせていただいています。最近だとデジタルサイネージが増えていますね。
──どんな環境で仕事されていますか。
石川 社内に 3DCGのスタッフやコンポジターなどが 4、5人在籍しているので、彼らと一緒にチームを組んで映像を作っています。コンピュータとしてはMac Proを、入力のデバイスとしてワコムの液晶ペンタブレットCintiq 27インチを使っています。
──映像の仕事でもペンタブレットを使うんですか。
石川 普段は映像のコンテを描いたりデザインを行なったりすることが多いので、そういう作業にペンタブレットは必須ですね。以前はいわゆる板タブを使っていたのですが、液晶タブレットを使うようになってより直観的に作業ができるようになりました。画面に直接描くような感じに一度慣れてしまうと、もう板タブには戻れないですね。
僕の場合はコンテの段階で細かい構図はもちろん、ライティングもわりとこだわって作っています。コンテの段階でできるだけ最終的なイメージをクライアントさんと共有したいと思っていますし、3DCG のスタッフともイメージを共有する必要があるので、コンテの完成度はわりと重視しています。
コンテを描くときは基本的には Photoshop を使ってイメージを作っていくので、画面に直接描ける液晶タブレットの方が、コンテの完成度が上がるんじゃないかなと思っています。
ワコムの液晶ペンタブレットCintiqと比べても遜色ない描き味
──今回は HP ZBook x2を使っていただきました。本体とキーボードが分離して、液晶ペンタブレットとして使うことができるワークステーションですが、まずペン入力の使い勝手はいかがでしたか?
石川 ペンの入力がすごく滑らかで、レスポンスもスムーズだし、ペン自体も軽くて手になじむ感じでした。液晶タブレットのペンって画面に対してちょっとすべり気味になる感覚があるんですけど、そういった部分もなくて、紙に手で描いている感覚にすごく近いなという気がしました。いま使っているCintiqと比べても、描き味に関しては遜色ないと思います。
色の再現性とか発色については、むしろ ZBook x2 の方が優れている気がします。Cintiq はけっこう輝度が高いのでずっと向き合っていると目が疲れるんですけど、ZBook の場合はずっと向き合って描いていても目が疲れない、自然な感じの輝度になっているので、そこはいいなと思いました。
──液晶画面のサイズについてはどうですか?
石川 いま使っているCintiqは 27インチで、それはそれで利点はあるんですけど、こちらのほうは 14インチのノート型なので、持ち運びできるのが大きな違いかなと思っています。
僕のデスクは本社と別のビルにあるんですが、3D のスタッフは本社の方にいます。打ち合わせの時は僕がそちらまで移動することが多いんですけど、そういった場合にも ZBook x2 を持ち運んで、彼らと一緒に画面を見ながら打ち合わせができる。自分の好きな場所で、今までと同じ作業ができるのはとてもいいですね。
──ZBook x2の画面はタッチパネルになっていますが。
石川氏の作業環境。普段使用しているのはMac Pro と 27 インチの液晶ペンタブレット
ワコムの技術をもとに独自開発したペンが付属。ディスプレイの色域は Adobe RGB カバー率 100%
石川 Cintiq にもタッチ操作に対応したモデルはあるんですが、僕が使っているのは対応していないモデルなので、今回初めてタッチ操作を体験しました。指で画面を拡大縮小したり動かしたりしながら描くと、本当に描きやすいですね。
描いている時に画面に手が当たると、思わぬ動作をしてしまうこともあるんですが、そういうときは画面のすぐ隣にあるクイックキーでタッチ操作をオフにします。このクイックキーは、よく使うショートカットキーをすぐに呼び出せるボタンで、タッチ操作のオン・オフのほかにも、ブラシサイズを大きくしたり小さくしたり、操作の取り消しなどができるので、効率良く作業ができます。
──クイックキーを使えばキーボードがなくても大丈夫なんですか?
石川 全く使わないというわけにもいかないのですが、その場合でもキーボードを分離して隣に置いて使えるのがいいと思いました。キーボードがワイヤレスで動作するのは優れていますね。
──キーボードを完全に取り外してタブレットとして使うこともできます。
石川 タブレットモードだと、たとえばこういったソファに座ってくつろぎながら描くこともできるし、キーボードがないので画面により近づいて描けますね。画面の向きを縦にしたり、横にしたりできるのもいいですね。線によっては、画面を縦や斜めにして描いたほうがきれいな線が描けることもあります。
──ちょっと実際の作業を見せていただけますか?
石川 これは弊社の年賀状のために作ったヴォン太くんというキャラクターなんですが、3DCG で出来ています。3DCG ソフトから書き出したままだと細かい毛のディテールが足りないところがあるので、Photoshop のブラシツールを使って隙間を埋めたりしています。それから、ゆがみツールでちょっと口角を上げたりもしています。
──ペンの方が作業しやすいのは、やはりブラシツール、ゆがみツールなどになりますか。
石川 そうですね。写真のレタッチではディテールを描き込んでいくことはよくありますし、デザインの作業でも画像をいろいろと変形することは多いですね。ブラシや変形系のツールは、マウスではなかなかうまくいかないところがあって、ペンタブレットじゃないと作業がしにくいですね。
静止画だけでなく動画の編集作業にも威力を発揮
──普段使っているMacと比べるとどうですか。
石川 ZBook x2の OSはWindows 10 Proなので、OSの操作とかショートカットキーなどの違いはもちろんあるんですが、Adobeのアプリケーションを使っている限り、操作性の面での違いはあまり感じませんでした。
むしろ動画の処理能力はこちらの方が上だと思います。動画ソフトの After Effects とか Premiere Pro などは、エフェクトなどを実行する時に GPU を使った高速処理が可能になっているんですが、Mac の GPU はそれに対応していなくて、Windowsマシンの方が恩恵を受けられることを実感しました。
──動画編集だとサクサク動くんですね。
石川 GPUを使う処理というのは、たとえば細かいパーティクルを出したりとか重たい作業が多いんですけど、そういった処理を After Effects で行なう時に違いを感じますね。それからメモリも 16GB と充分にありますので、スペック的には動画編集にも使えるぐらい充実していると感じます。
──Premiere Pro だと GPU はどういう時に効いてくるんですか。
石川 Premiere だとプレビューなんかに GPU を使いますが、ZBook x2 のプレビューは速いです。たとえば VR の動画だと 4Kとか 8K で作るんですが、サイズが大きければ大きいほどプレビューに時間がかかるので、その辺は違いが大きいと思います。
これは弊社で自主制作した VR 動画なんですが、6台の GoProで撮影しているので、素材としては 4Kというよりも 5K 以上あると思います。もともと重たいデータなので、ZBook x2でもやはり重たいことは重たいんですが、でも感覚的に「お、速くなったな」みたいな感じはしますね。
──性能以外の部分ではどうですか?
石川 本体のデザインに関して言うと、アルミニウムの質感も素材感もすごいあって、デザイン自体も堅牢でソリッドな感じがしてすごいかっこいいなと思いますね。出入力のインターフェイスが HDMI、USB、Thunderboltと豊富なので、それもうれしいですよね。
常時持ち運びすると考えると、もう少し軽いほうがうれしいのは事実ですが、MacBook Pro でも結構ずっしり感はありますからね。MacBook Pro は撮影に持って行くことが多いので、それと同じくらいの重さならいいんじゃないかと思います。
──ZBook x2 の重量はキーボードを含めて 2.2kg、本体だけで 1.7kg。それに対して 15 インチの MacBook Pro
は1.8kgです。
石川 本体だけならほぼ同じなんですね。
──堅牢性の点では米軍調達基準に準拠しているので、寒さ暑さの温度変化に強かったり、万が一落としても画面が割れたりしないそうです。それからセキュリティ面では、HP Sure Startというウィルスの侵入を防ぐソフトが搭載されているそうです。
石川 それはすごく安心感がありますね。
──最後になりますが、ZBook x2はどういう仕事に向いていると思いますか?
石川 まず、ペン入力が非常に滑らかで画面に直接書き込みできるので、緻密で繊細な作業に向いていると思います。イラストやコンテ、イメージボードはもちろん、レタッチなんかにも非常に向いているかなと感じました。
持ち運びという観点で言うと、板タブだとパソコンも一緒に持ち歩かないとなりませんが、ZBook x2ならこれ 1台だけでいつでもどこでも自分の作業環境が構築できるというのが非常に大きい魅力だと思います。スペック的にメインマシンとして充分使えるので、静止画から動画まであらゆるクリエイターに向いていると思います。
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ZBook x2 G4 Detachable Workstation インタビュー
ヴォンズ・ピクチャーズの石川翼氏は、アートディレクター兼映像ディレクターとして活躍している。普段、液晶ペンタブレットで仕事をしている石川氏に、発売前の HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation を試用してもらい、液晶ペンタブレットとしての性能や、ノートPCとしての使い勝手などについて話を聞いた。
液晶ペンタブレットは直感的に作業ができる
──最初に石川さんのプロフィールを教えてください。
石川 10年くらい前にデザイナーとしてヴォンズ・ピクチャーズに入社して、いまはアートディレクター兼映像ディレクターとしてやっています。映像については大学時代から個人的にずっと勉強していて、5年くらい前に弊社が映像の仕事を始めるようになったタイミングで僕も映像の仕事を始めました。ここ最近は映像の方が多くなっています。
──どんな映像を作っていますか。
石川 Webムービーだったり、テレビCMだったり、イベント用の企業のプロモーション映像だったり、結構いろいろやらせていただいています。最近だとデジタルサイネージが増えていますね。
──どんな環境で仕事されていますか。
石川 社内に 3DCGのスタッフやコンポジターなどが 4、5人在籍しているので、彼らと一緒にチームを組んで映像を作っています。コンピュータとしてはMac Proを、入力のデバイスとしてワコムの液晶ペンタブレットCintiq 27インチを使っています。
──映像の仕事でもペンタブレットを使うんですか。
石川 普段は映像のコンテを描いたりデザインを行なったりすることが多いので、そういう作業にペンタブレットは必須ですね。以前はいわゆる板タブを使っていたのですが、液晶タブレットを使うようになってより直観的に作業ができるようになりました。画面に直接描くような感じに一度慣れてしまうと、もう板タブには戻れないですね。
僕の場合はコンテの段階で細かい構図はもちろん、ライティングもわりとこだわって作っています。コンテの段階でできるだけ最終的なイメージをクライアントさんと共有したいと思っていますし、3DCG のスタッフともイメージを共有する必要があるので、コンテの完成度はわりと重視しています。
コンテを描くときは基本的には Photoshop を使ってイメージを作っていくので、画面に直接描ける液晶タブレットの方が、コンテの完成度が上がるんじゃないかなと思っています。
ワコムの液晶ペンタブレットCintiqと比べても遜色ない描き味
──今回は HP ZBook x2を使っていただきました。本体とキーボードが分離して、液晶ペンタブレットとして使うことができるワークステーションですが、まずペン入力の使い勝手はいかがでしたか?
石川 ペンの入力がすごく滑らかで、レスポンスもスムーズだし、ペン自体も軽くて手になじむ感じでした。液晶タブレットのペンって画面に対してちょっとすべり気味になる感覚があるんですけど、そういった部分もなくて、紙に手で描いている感覚にすごく近いなという気がしました。いま使っているCintiqと比べても、描き味に関しては遜色ないと思います。
色の再現性とか発色については、むしろ ZBook x2 の方が優れている気がします。Cintiq はけっこう輝度が高いのでずっと向き合っていると目が疲れるんですけど、ZBook の場合はずっと向き合って描いていても目が疲れない、自然な感じの輝度になっているので、そこはいいなと思いました。
──液晶画面のサイズについてはどうですか?
石川 いま使っているCintiqは 27インチで、それはそれで利点はあるんですけど、こちらのほうは 14インチのノート型なので、持ち運びできるのが大きな違いかなと思っています。
僕のデスクは本社と別のビルにあるんですが、3D のスタッフは本社の方にいます。打ち合わせの時は僕がそちらまで移動することが多いんですけど、そういった場合にも ZBook x2 を持ち運んで、彼らと一緒に画面を見ながら打ち合わせができる。自分の好きな場所で、今までと同じ作業ができるのはとてもいいですね。
──ZBook x2の画面はタッチパネルになっていますが。
石川 Cintiq にもタッチ操作に対応したモデルはあるんですが、僕が使っているのは対応していないモデルなので、今回初めてタッチ操作を体験しました。指で画面を拡大縮小したり動かしたりしながら描くと、本当に描きやすいですね。
描いている時に画面に手が当たると、思わぬ動作をしてしまうこともあるんですが、そういうときは画面のすぐ隣にあるクイックキーでタッチ操作をオフにします。このクイックキーは、よく使うショートカットキーをすぐに呼び出せるボタンで、タッチ操作のオン・オフのほかにも、ブラシサイズを大きくしたり小さくしたり、操作の取り消しなどができるので、効率良く作業ができます。
──クイックキーを使えばキーボードがなくても大丈夫なんですか?
石川 全く使わないというわけにもいかないのですが、その場合でもキーボードを分離して隣に置いて使えるのがいいと思いました。キーボードがワイヤレスで動作するのは優れていますね。
──キーボードを完全に取り外してタブレットとして使うこともできます。
石川 タブレットモードだと、たとえばこういったソファに座ってくつろぎながら描くこともできるし、キーボードがないので画面により近づいて描けますね。画面の向きを縦にしたり、横にしたりできるのもいいですね。線によっては、画面を縦や斜めにして描いたほうがきれいな線が描けることもあります。
──ちょっと実際の作業を見せていただけますか?
石川 これは弊社の年賀状のために作ったヴォン太くんというキャラクターなんですが、3DCG で出来ています。3DCG ソフトから書き出したままだと細かい毛のディテールが足りないところがあるので、Photoshop のブラシツールを使って隙間を埋めたりしています。それから、ゆがみツールでちょっと口角を上げたりもしています。
画面の隣にあるクイックキーで、ブラシのサイズ・硬さの変更、タッチ ON/OF、取り消しなどを呼び出せる
キーボードは Bluetooth接続対応なので、本体と分離した状態でも使える
本体だけをタブレットのように使うこともできる
──ペンの方が作業しやすいのは、やはりブラシツール、ゆがみツールなどになりますか。
石川 そうですね。写真のレタッチではディテールを描き込んでいくことはよくありますし、デザインの作業でも画像をいろいろと変形することは多いですね。ブラシや変形系のツールは、マウスではなかなかうまくいかないところがあって、ペンタブレットじゃないと作業がしにくいですね。
静止画だけでなく動画の編集作業にも威力を発揮
──普段使っているMacと比べるとどうですか。
石川 ZBook x2の OSはWindows 10 Proなので、OSの操作とかショートカットキーなどの違いはもちろんあるんですが、Adobeのアプリケーションを使っている限り、操作性の面での違いはあまり感じませんでした。
むしろ動画の処理能力はこちらの方が上だと思います。動画ソフトの After Effects とか Premiere Pro などは、エフェクトなどを実行する時に GPU を使った高速処理が可能になっているんですが、Mac の GPU はそれに対応していなくて、Windowsマシンの方が恩恵を受けられることを実感しました。
──動画編集だとサクサク動くんですね。
石川 GPUを使う処理というのは、たとえば細かいパーティクルを出したりとか重たい作業が多いんですけど、そういった処理を After Effects で行なう時に違いを感じますね。それからメモリも 16GB と充分にありますので、スペック的には動画編集にも使えるぐらい充実していると感じます。
──Premiere Pro だと GPU はどういう時に効いてくるんですか。
石川 Premiere だとプレビューなんかに GPU を使いますが、ZBook x2 のプレビューは速いです。たとえば VR の動画だと 4Kとか 8K で作るんですが、サイズが大きければ大きいほどプレビューに時間がかかるので、その辺は違いが大きいと思います。
これは弊社で自主制作した VR 動画なんですが、6台の GoProで撮影しているので、素材としては 4Kというよりも 5K 以上あると思います。もともと重たいデータなので、ZBook x2でもやはり重たいことは重たいんですが、でも感覚的に「お、速くなったな」みたいな感じはしますね。
──性能以外の部分ではどうですか?
石川 本体のデザインに関して言うと、アルミニウムの質感も素材感もすごいあって、デザイン自体も堅牢でソリッドな感じがしてすごいかっこいいなと思いますね。出入力のインターフェイスが HDMI、USB、Thunderboltと豊富なので、それもうれしいですよね。
常時持ち運びすると考えると、もう少し軽いほうがうれしいのは事実ですが、MacBook Pro でも結構ずっしり感はありますからね。MacBook Pro は撮影に持って行くことが多いので、それと同じくらいの重さならいいんじゃないかと思います。
──ZBook x2 の重量はキーボードを含めて 2.2kg、本体だけで 1.7kg。それに対して 15 インチの MacBook Pro
は1.8kgです。
石川 本体だけならほぼ同じなんですね。
──堅牢性の点では米軍調達基準に準拠しているので、寒さ暑さの温度変化に強かったり、万が一落としても画面が割れたりしないそうです。それからセキュリティ面では、HP Sure Startというウィルスの侵入を防ぐソフトが搭載されているそうです。
石川 それはすごく安心感がありますね。
──最後になりますが、ZBook x2はどういう仕事に向いていると思いますか?
石川 まず、ペン入力が非常に滑らかで画面に直接書き込みできるので、緻密で繊細な作業に向いていると思います。イラストやコンテ、イメージボードはもちろん、レタッチなんかにも非常に向いているかなと感じました。
持ち運びという観点で言うと、板タブだとパソコンも一緒に持ち歩かないとなりませんが、ZBook x2ならこれ 1台だけでいつでもどこでも自分の作業環境が構築できるというのが非常に大きい魅力だと思います。スペック的にメインマシンとして充分使えるので、静止画から動画まであらゆるクリエイターに向いていると思います。
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ZBook x2 G4 Detachable Workstation インタビュー
ヴォンズ・ピクチャーズの石川翼氏は、アートディレクター兼映像ディレクターとして活躍している。普段、液晶ペンタブレットで仕事をしている石川氏に、発売前の HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation を試用してもらい、液晶ペンタブレットとしての性能や、ノートPCとしての使い勝手などについて話を聞いた。
液晶ペンタブレットは直感的に作業ができる
──最初に石川さんのプロフィールを教えてください。
石川 10年くらい前にデザイナーとしてヴォンズ・ピクチャーズに入社して、いまはアートディレクター兼映像ディレクターとしてやっています。映像については大学時代から個人的にずっと勉強していて、5年くらい前に弊社が映像の仕事を始めるようになったタイミングで僕も映像の仕事を始めました。ここ最近は映像の方が多くなっています。
──どんな映像を作っていますか。
石川 Webムービーだったり、テレビCMだったり、イベント用の企業のプロモーション映像だったり、結構いろいろやらせていただいています。最近だとデジタルサイネージが増えていますね。
──どんな環境で仕事されていますか。
石川 社内に 3DCGのスタッフやコンポジターなどが 4、5人在籍しているので、彼らと一緒にチームを組んで映像を作っています。コンピュータとしてはMac Proを、入力のデバイスとしてワコムの液晶ペンタブレットCintiq 27インチを使っています。
──映像の仕事でもペンタブレットを使うんですか。
石川 普段は映像のコンテを描いたりデザインを行なったりすることが多いので、そういう作業にペンタブレットは必須ですね。以前はいわゆる板タブを使っていたのですが、液晶タブレットを使うようになってより直観的に作業ができるようになりました。画面に直接描くような感じに一度慣れてしまうと、もう板タブには戻れないですね。
僕の場合はコンテの段階で細かい構図はもちろん、ライティングもわりとこだわって作っています。コンテの段階でできるだけ最終的なイメージをクライアントさんと共有したいと思っていますし、3DCG のスタッフともイメージを共有する必要があるので、コンテの完成度はわりと重視しています。
コンテを描くときは基本的には Photoshop を使ってイメージを作っていくので、画面に直接描ける液晶タブレットの方が、コンテの完成度が上がるんじゃないかなと思っています。
ワコムの液晶ペンタブレットCintiqと比べても遜色ない描き味
──今回は HP ZBook x2を使っていただきました。本体とキーボードが分離して、液晶ペンタブレットとして使うことができるワークステーションですが、まずペン入力の使い勝手はいかがでしたか?
石川 ペンの入力がすごく滑らかで、レスポンスもスムーズだし、ペン自体も軽くて手になじむ感じでした。液晶タブレットのペンって画面に対してちょっとすべり気味になる感覚があるんですけど、そういった部分もなくて、紙に手で描いている感覚にすごく近いなという気がしました。いま使っているCintiqと比べても、描き味に関しては遜色ないと思います。
色の再現性とか発色については、むしろ ZBook x2 の方が優れている気がします。Cintiq はけっこう輝度が高いのでずっと向き合っていると目が疲れるんですけど、ZBook の場合はずっと向き合って描いていても目が疲れない、自然な感じの輝度になっているので、そこはいいなと思いました。
──液晶画面のサイズについてはどうですか?
石川 いま使っているCintiqは 27インチで、それはそれで利点はあるんですけど、こちらのほうは 14インチのノート型なので、持ち運びできるのが大きな違いかなと思っています。
僕のデスクは本社と別のビルにあるんですが、3D のスタッフは本社の方にいます。打ち合わせの時は僕がそちらまで移動することが多いんですけど、そういった場合にも ZBook x2 を持ち運んで、彼らと一緒に画面を見ながら打ち合わせができる。自分の好きな場所で、今までと同じ作業ができるのはとてもいいですね。
──ZBook x2の画面はタッチパネルになっていますが。
石川 Cintiq にもタッチ操作に対応したモデルはあるんですが、僕が使っているのは対応していないモデルなので、今回初めてタッチ操作を体験しました。指で画面を拡大縮小したり動かしたりしながら描くと、本当に描きやすいですね。
描いている時に画面に手が当たると、思わぬ動作をしてしまうこともあるんですが、そういうときは画面のすぐ隣にあるクイックキーでタッチ操作をオフにします。このクイックキーは、よく使うショートカットキーをすぐに呼び出せるボタンで、タッチ操作のオン・オフのほかにも、ブラシサイズを大きくしたり小さくしたり、操作の取り消しなどができるので、効率良く作業ができます。
──クイックキーを使えばキーボードがなくても大丈夫なんですか?
石川 全く使わないというわけにもいかないのですが、その場合でもキーボードを分離して隣に置いて使えるのがいいと思いました。キーボードがワイヤレスで動作するのは優れていますね。
──キーボードを完全に取り外してタブレットとして使うこともできます。
石川 タブレットモードだと、たとえばこういったソファに座ってくつろぎながら描くこともできるし、キーボードがないので画面により近づいて描けますね。画面の向きを縦にしたり、横にしたりできるのもいいですね。線によっては、画面を縦や斜めにして描いたほうがきれいな線が描けることもあります。
──ちょっと実際の作業を見せていただけますか?
石川 これは弊社の年賀状のために作ったヴォン太くんというキャラクターなんですが、3DCG で出来ています。3DCG ソフトから書き出したままだと細かい毛のディテールが足りないところがあるので、Photoshop のブラシツールを使って隙間を埋めたりしています。それから、ゆがみツールでちょっと口角を上げたりもしています。
──ペンの方が作業しやすいのは、やはりブラシツール、ゆがみツールなどになりますか。
石川 そうですね。写真のレタッチではディテールを描き込んでいくことはよくありますし、デザインの作業でも画像をいろいろと変形することは多いですね。ブラシや変形系のツールは、マウスではなかなかうまくいかないところがあって、ペンタブレットじゃないと作業がしにくいですね。
静止画だけでなく動画の編集作業にも威力を発揮
──普段使っているMacと比べるとどうですか。
石川 ZBook x2の OSはWindows 10 Proなので、OSの操作とかショートカットキーなどの違いはもちろんあるんですが、Adobeのアプリケーションを使っている限り、操作性の面での違いはあまり感じませんでした。
むしろ動画の処理能力はこちらの方が上だと思います。動画ソフトの After Effects とか Premiere Pro などは、エフェクトなどを実行する時に GPU を使った高速処理が可能になっているんですが、Mac の GPU はそれに対応していなくて、Windowsマシンの方が恩恵を受けられることを実感しました。
──動画編集だとサクサク動くんですね。
石川 GPUを使う処理というのは、たとえば細かいパーティクルを出したりとか重たい作業が多いんですけど、そういった処理を After Effects で行なう時に違いを感じますね。それからメモリも 16GB と充分にありますので、スペック的には動画編集にも使えるぐらい充実していると感じます。
──Premiere Pro だと GPU はどういう時に効いてくるんですか。
石川 Premiere だとプレビューなんかに GPU を使いますが、ZBook x2 のプレビューは速いです。たとえば VR の動画だと 4Kとか 8K で作るんですが、サイズが大きければ大きいほどプレビューに時間がかかるので、その辺は違いが大きいと思います。
これは弊社で自主制作した VR 動画なんですが、6台の GoProで撮影しているので、素材としては 4Kというよりも 5K 以上あると思います。もともと重たいデータなので、ZBook x2でもやはり重たいことは重たいんですが、でも感覚的に「お、速くなったな」みたいな感じはしますね。
Photoshopでのレタッチ作業はペンを使うとはかどる
After Effectsでパーティクルを実行しているところ
──性能以外の部分ではどうですか?
石川 本体のデザインに関して言うと、アルミニウムの質感も素材感もすごいあって、デザイン自体も堅牢でソリッドな感じがしてすごいかっこいいなと思いますね。出入力のインターフェイスが HDMI、USB、Thunderboltと豊富なので、それもうれしいですよね。
常時持ち運びすると考えると、もう少し軽いほうがうれしいのは事実ですが、MacBook Pro でも結構ずっしり感はありますからね。MacBook Pro は撮影に持って行くことが多いので、それと同じくらいの重さならいいんじゃないかと思います。
──ZBook x2 の重量はキーボードを含めて 2.2kg、本体だけで 1.7kg。それに対して 15 インチの MacBook Pro
は1.8kgです。
石川 本体だけならほぼ同じなんですね。
──堅牢性の点では米軍調達基準に準拠しているので、寒さ暑さの温度変化に強かったり、万が一落としても画面が割れたりしないそうです。それからセキュリティ面では、HP Sure Startというウィルスの侵入を防ぐソフトが搭載されているそうです。
石川 それはすごく安心感がありますね。
──最後になりますが、ZBook x2はどういう仕事に向いていると思いますか?
石川 まず、ペン入力が非常に滑らかで画面に直接書き込みできるので、緻密で繊細な作業に向いていると思います。イラストやコンテ、イメージボードはもちろん、レタッチなんかにも非常に向いているかなと感じました。
持ち運びという観点で言うと、板タブだとパソコンも一緒に持ち歩かないとなりませんが、ZBook x2ならこれ 1台だけでいつでもどこでも自分の作業環境が構築できるというのが非常に大きい魅力だと思います。スペック的にメインマシンとして充分使えるので、静止画から動画まであらゆるクリエイターに向いていると思います。
04
ZBook x2 G4 Detachable Workstation インタビュー
ヴォンズ・ピクチャーズの石川翼氏は、アートディレクター兼映像ディレクターとして活躍している。普段、液晶ペンタブレットで仕事をしている石川氏に、発売前の HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation を試用してもらい、液晶ペンタブレットとしての性能や、ノートPCとしての使い勝手などについて話を聞いた。
液晶ペンタブレットは直感的に作業ができる
──最初に石川さんのプロフィールを教えてください。
石川 10年くらい前にデザイナーとしてヴォンズ・ピクチャーズに入社して、いまはアートディレクター兼映像ディレクターとしてやっています。映像については大学時代から個人的にずっと勉強していて、5年くらい前に弊社が映像の仕事を始めるようになったタイミングで僕も映像の仕事を始めました。ここ最近は映像の方が多くなっています。
──どんな映像を作っていますか。
石川 Webムービーだったり、テレビCMだったり、イベント用の企業のプロモーション映像だったり、結構いろいろやらせていただいています。最近だとデジタルサイネージが増えていますね。
──どんな環境で仕事されていますか。
石川 社内に 3DCGのスタッフやコンポジターなどが 4、5人在籍しているので、彼らと一緒にチームを組んで映像を作っています。コンピュータとしてはMac Proを、入力のデバイスとしてワコムの液晶ペンタブレットCintiq 27インチを使っています。
──映像の仕事でもペンタブレットを使うんですか。
石川 普段は映像のコンテを描いたりデザインを行なったりすることが多いので、そういう作業にペンタブレットは必須ですね。以前はいわゆる板タブを使っていたのですが、液晶タブレットを使うようになってより直観的に作業ができるようになりました。画面に直接描くような感じに一度慣れてしまうと、もう板タブには戻れないですね。
僕の場合はコンテの段階で細かい構図はもちろん、ライティングもわりとこだわって作っています。コンテの段階でできるだけ最終的なイメージをクライアントさんと共有したいと思っていますし、3DCG のスタッフともイメージを共有する必要があるので、コンテの完成度はわりと重視しています。
コンテを描くときは基本的には Photoshop を使ってイメージを作っていくので、画面に直接描ける液晶タブレットの方が、コンテの完成度が上がるんじゃないかなと思っています。
ワコムの液晶ペンタブレットCintiqと比べても遜色ない描き味
──今回は HP ZBook x2を使っていただきました。本体とキーボードが分離して、液晶ペンタブレットとして使うことができるワークステーションですが、まずペン入力の使い勝手はいかがでしたか?
石川 ペンの入力がすごく滑らかで、レスポンスもスムーズだし、ペン自体も軽くて手になじむ感じでした。液晶タブレットのペンって画面に対してちょっとすべり気味になる感覚があるんですけど、そういった部分もなくて、紙に手で描いている感覚にすごく近いなという気がしました。いま使っているCintiqと比べても、描き味に関しては遜色ないと思います。
色の再現性とか発色については、むしろ ZBook x2 の方が優れている気がします。Cintiq はけっこう輝度が高いのでずっと向き合っていると目が疲れるんですけど、ZBook の場合はずっと向き合って描いていても目が疲れない、自然な感じの輝度になっているので、そこはいいなと思いました。
──液晶画面のサイズについてはどうですか?
石川 いま使っているCintiqは 27インチで、それはそれで利点はあるんですけど、こちらのほうは 14インチのノート型なので、持ち運びできるのが大きな違いかなと思っています。
僕のデスクは本社と別のビルにあるんですが、3D のスタッフは本社の方にいます。打ち合わせの時は僕がそちらまで移動することが多いんですけど、そういった場合にも ZBook x2 を持ち運んで、彼らと一緒に画面を見ながら打ち合わせができる。自分の好きな場所で、今までと同じ作業ができるのはとてもいいですね。
──ZBook x2の画面はタッチパネルになっていますが。
石川 Cintiq にもタッチ操作に対応したモデルはあるんですが、僕が使っているのは対応していないモデルなので、今回初めてタッチ操作を体験しました。指で画面を拡大縮小したり動かしたりしながら描くと、本当に描きやすいですね。
描いている時に画面に手が当たると、思わぬ動作をしてしまうこともあるんですが、そういうときは画面のすぐ隣にあるクイックキーでタッチ操作をオフにします。このクイックキーは、よく使うショートカットキーをすぐに呼び出せるボタンで、タッチ操作のオン・オフのほかにも、ブラシサイズを大きくしたり小さくしたり、操作の取り消しなどができるので、効率良く作業ができます。
──クイックキーを使えばキーボードがなくても大丈夫なんですか?
石川 全く使わないというわけにもいかないのですが、その場合でもキーボードを分離して隣に置いて使えるのがいいと思いました。キーボードがワイヤレスで動作するのは優れていますね。
──キーボードを完全に取り外してタブレットとして使うこともできます。
石川 タブレットモードだと、たとえばこういったソファに座ってくつろぎながら描くこともできるし、キーボードがないので画面により近づいて描けますね。画面の向きを縦にしたり、横にしたりできるのもいいですね。線によっては、画面を縦や斜めにして描いたほうがきれいな線が描けることもあります。
──ちょっと実際の作業を見せていただけますか?
石川 これは弊社の年賀状のために作ったヴォン太くんというキャラクターなんですが、3DCG で出来ています。3DCG ソフトから書き出したままだと細かい毛のディテールが足りないところがあるので、Photoshop のブラシツールを使って隙間を埋めたりしています。それから、ゆがみツールでちょっと口角を上げたりもしています。
──ペンの方が作業しやすいのは、やはりブラシツール、ゆがみツールなどになりますか。
石川 そうですね。写真のレタッチではディテールを描き込んでいくことはよくありますし、デザインの作業でも画像をいろいろと変形することは多いですね。ブラシや変形系のツールは、マウスではなかなかうまくいかないところがあって、ペンタブレットじゃないと作業がしにくいですね。
静止画だけでなく動画の編集作業にも威力を発揮
──普段使っているMacと比べるとどうですか。
石川 ZBook x2の OSはWindows 10 Proなので、OSの操作とかショートカットキーなどの違いはもちろんあるんですが、Adobeのアプリケーションを使っている限り、操作性の面での違いはあまり感じませんでした。
むしろ動画の処理能力はこちらの方が上だと思います。動画ソフトの After Effects とか Premiere Pro などは、エフェクトなどを実行する時に GPU を使った高速処理が可能になっているんですが、Mac の GPU はそれに対応していなくて、Windowsマシンの方が恩恵を受けられることを実感しました。
──動画編集だとサクサク動くんですね。
石川 GPUを使う処理というのは、たとえば細かいパーティクルを出したりとか重たい作業が多いんですけど、そういった処理を After Effects で行なう時に違いを感じますね。それからメモリも 16GB と充分にありますので、スペック的には動画編集にも使えるぐらい充実していると感じます。
──Premiere Pro だと GPU はどういう時に効いてくるんですか。
石川 Premiere だとプレビューなんかに GPU を使いますが、ZBook x2 のプレビューは速いです。たとえば VR の動画だと 4Kとか 8K で作るんですが、サイズが大きければ大きいほどプレビューに時間がかかるので、その辺は違いが大きいと思います。
これは弊社で自主制作した VR 動画なんですが、6台の GoProで撮影しているので、素材としては 4Kというよりも 5K 以上あると思います。もともと重たいデータなので、ZBook x2でもやはり重たいことは重たいんですが、でも感覚的に「お、速くなったな」みたいな感じはしますね。
──性能以外の部分ではどうですか?
石川 本体のデザインに関して言うと、アルミニウムの質感も素材感もすごいあって、デザイン自体も堅牢でソリッドな感じがしてすごいかっこいいなと思いますね。出入力のインターフェイスが HDMI、USB、Thunderboltと豊富なので、それもうれしいですよね。
常時持ち運びすると考えると、もう少し軽いほうがうれしいのは事実ですが、MacBook Pro でも結構ずっしり感はありますからね。MacBook Pro は撮影に持って行くことが多いので、それと同じくらいの重さならいいんじゃないかと思います。
──ZBook x2 の重量はキーボードを含めて 2.2kg、本体だけで 1.7kg。それに対して 15 インチの MacBook Pro
は1.8kgです。
石川 本体だけならほぼ同じなんですね。
──堅牢性の点では米軍調達基準に準拠しているので、寒さ暑さの温度変化に強かったり、万が一落としても画面が割れたりしないそうです。それからセキュリティ面では、HP Sure Startというウィルスの侵入を防ぐソフトが搭載されているそうです。
石川 それはすごく安心感がありますね。
──最後になりますが、ZBook x2はどういう仕事に向いていると思いますか?
石川 まず、ペン入力が非常に滑らかで画面に直接書き込みできるので、緻密で繊細な作業に向いていると思います。イラストやコンテ、イメージボードはもちろん、レタッチなんかにも非常に向いているかなと感じました。
持ち運びという観点で言うと、板タブだとパソコンも一緒に持ち歩かないとなりませんが、ZBook x2ならこれ 1台だけでいつでもどこでも自分の作業環境が構築できるというのが非常に大きい魅力だと思います。スペック的にメインマシンとして充分使えるので、静止画から動画まであらゆるクリエイターに向いていると思います。
Premiere Proのタイムラインに VR動画を並べたところ
画面を閉じた状態。背面の周囲には空冷ファンの吸気口・排気口を兼ねた格子状のデザインが施されている
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ZBook x2 G4 Detachable Workstation インタビュー
ヴォンズ・ピクチャーズの石川翼氏は、アートディレクター兼映像ディレクターとして活躍している。普段、液晶ペンタブレットで仕事をしている石川氏に、発売前の HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation を試用してもらい、液晶ペンタブレットとしての性能や、ノートPCとしての使い勝手などについて話を聞いた。
液晶ペンタブレットは直感的に作業ができる
──最初に石川さんのプロフィールを教えてください。
石川 10年くらい前にデザイナーとしてヴォンズ・ピクチャーズに入社して、いまはアートディレクター兼映像ディレクターとしてやっています。映像については大学時代から個人的にずっと勉強していて、5年くらい前に弊社が映像の仕事を始めるようになったタイミングで僕も映像の仕事を始めました。ここ最近は映像の方が多くなっています。
──どんな映像を作っていますか。
石川 Webムービーだったり、テレビCMだったり、イベント用の企業のプロモーション映像だったり、結構いろいろやらせていただいています。最近だとデジタルサイネージが増えていますね。
──どんな環境で仕事されていますか。
石川 社内に 3DCGのスタッフやコンポジターなどが 4、5人在籍しているので、彼らと一緒にチームを組んで映像を作っています。コンピュータとしてはMac Proを、入力のデバイスとしてワコムの液晶ペンタブレットCintiq 27インチを使っています。
──映像の仕事でもペンタブレットを使うんですか。
石川 普段は映像のコンテを描いたりデザインを行なったりすることが多いので、そういう作業にペンタブレットは必須ですね。以前はいわゆる板タブを使っていたのですが、液晶タブレットを使うようになってより直観的に作業ができるようになりました。画面に直接描くような感じに一度慣れてしまうと、もう板タブには戻れないですね。
僕の場合はコンテの段階で細かい構図はもちろん、ライティングもわりとこだわって作っています。コンテの段階でできるだけ最終的なイメージをクライアントさんと共有したいと思っていますし、3DCG のスタッフともイメージを共有する必要があるので、コンテの完成度はわりと重視しています。
コンテを描くときは基本的には Photoshop を使ってイメージを作っていくので、画面に直接描ける液晶タブレットの方が、コンテの完成度が上がるんじゃないかなと思っています。
ワコムの液晶ペンタブレットCintiqと比べても遜色ない描き味
──今回は HP ZBook x2を使っていただきました。本体とキーボードが分離して、液晶ペンタブレットとして使うことができるワークステーションですが、まずペン入力の使い勝手はいかがでしたか?
石川 ペンの入力がすごく滑らかで、レスポンスもスムーズだし、ペン自体も軽くて手になじむ感じでした。液晶タブレットのペンって画面に対してちょっとすべり気味になる感覚があるんですけど、そういった部分もなくて、紙に手で描いている感覚にすごく近いなという気がしました。いま使っているCintiqと比べても、描き味に関しては遜色ないと思います。
色の再現性とか発色については、むしろ ZBook x2 の方が優れている気がします。Cintiq はけっこう輝度が高いのでずっと向き合っていると目が疲れるんですけど、ZBook の場合はずっと向き合って描いていても目が疲れない、自然な感じの輝度になっているので、そこはいいなと思いました。
──液晶画面のサイズについてはどうですか?
石川 いま使っているCintiqは 27インチで、それはそれで利点はあるんですけど、こちらのほうは 14インチのノート型なので、持ち運びできるのが大きな違いかなと思っています。
僕のデスクは本社と別のビルにあるんですが、3D のスタッフは本社の方にいます。打ち合わせの時は僕がそちらまで移動することが多いんですけど、そういった場合にも ZBook x2 を持ち運んで、彼らと一緒に画面を見ながら打ち合わせができる。自分の好きな場所で、今までと同じ作業ができるのはとてもいいですね。
──ZBook x2の画面はタッチパネルになっていますが。
石川 Cintiq にもタッチ操作に対応したモデルはあるんですが、僕が使っているのは対応していないモデルなので、今回初めてタッチ操作を体験しました。指で画面を拡大縮小したり動かしたりしながら描くと、本当に描きやすいですね。
描いている時に画面に手が当たると、思わぬ動作をしてしまうこともあるんですが、そういうときは画面のすぐ隣にあるクイックキーでタッチ操作をオフにします。このクイックキーは、よく使うショートカットキーをすぐに呼び出せるボタンで、タッチ操作のオン・オフのほかにも、ブラシサイズを大きくしたり小さくしたり、操作の取り消しなどができるので、効率良く作業ができます。
──クイックキーを使えばキーボードがなくても大丈夫なんですか?
石川 全く使わないというわけにもいかないのですが、その場合でもキーボードを分離して隣に置いて使えるのがいいと思いました。キーボードがワイヤレスで動作するのは優れていますね。
──キーボードを完全に取り外してタブレットとして使うこともできます。
石川 タブレットモードだと、たとえばこういったソファに座ってくつろぎながら描くこともできるし、キーボードがないので画面により近づいて描けますね。画面の向きを縦にしたり、横にしたりできるのもいいですね。線によっては、画面を縦や斜めにして描いたほうがきれいな線が描けることもあります。
──ちょっと実際の作業を見せていただけますか?
石川 これは弊社の年賀状のために作ったヴォン太くんというキャラクターなんですが、3DCG で出来ています。3DCG ソフトから書き出したままだと細かい毛のディテールが足りないところがあるので、Photoshop のブラシツールを使って隙間を埋めたりしています。それから、ゆがみツールでちょっと口角を上げたりもしています。
──ペンの方が作業しやすいのは、やはりブラシツール、ゆがみツールなどになりますか。
石川 そうですね。写真のレタッチではディテールを描き込んでいくことはよくありますし、デザインの作業でも画像をいろいろと変形することは多いですね。ブラシや変形系のツールは、マウスではなかなかうまくいかないところがあって、ペンタブレットじゃないと作業がしにくいですね。
静止画だけでなく動画の編集作業にも威力を発揮
──普段使っているMacと比べるとどうですか。
石川 ZBook x2の OSはWindows 10 Proなので、OSの操作とかショートカットキーなどの違いはもちろんあるんですが、Adobeのアプリケーションを使っている限り、操作性の面での違いはあまり感じませんでした。
むしろ動画の処理能力はこちらの方が上だと思います。動画ソフトの After Effects とか Premiere Pro などは、エフェクトなどを実行する時に GPU を使った高速処理が可能になっているんですが、Mac の GPU はそれに対応していなくて、Windowsマシンの方が恩恵を受けられることを実感しました。
──動画編集だとサクサク動くんですね。
石川 GPUを使う処理というのは、たとえば細かいパーティクルを出したりとか重たい作業が多いんですけど、そういった処理を After Effects で行なう時に違いを感じますね。それからメモリも 16GB と充分にありますので、スペック的には動画編集にも使えるぐらい充実していると感じます。
──Premiere Pro だと GPU はどういう時に効いてくるんですか。
石川 Premiere だとプレビューなんかに GPU を使いますが、ZBook x2 のプレビューは速いです。たとえば VR の動画だと 4Kとか 8K で作るんですが、サイズが大きければ大きいほどプレビューに時間がかかるので、その辺は違いが大きいと思います。
これは弊社で自主制作した VR 動画なんですが、6台の GoProで撮影しているので、素材としては 4Kというよりも 5K 以上あると思います。もともと重たいデータなので、ZBook x2でもやはり重たいことは重たいんですが、でも感覚的に「お、速くなったな」みたいな感じはしますね。
──性能以外の部分ではどうですか?
石川 本体のデザインに関して言うと、アルミニウムの質感も素材感もすごいあって、デザイン自体も堅牢でソリッドな感じがしてすごいかっこいいなと思いますね。出入力のインターフェイスが HDMI、USB、Thunderboltと豊富なので、それもうれしいですよね。
常時持ち運びすると考えると、もう少し軽いほうがうれしいのは事実ですが、MacBook Pro でも結構ずっしり感はありますからね。MacBook Pro は撮影に持って行くことが多いので、それと同じくらいの重さならいいんじゃないかと思います。
──ZBook x2 の重量はキーボードを含めて 2.2kg、本体だけで 1.7kg。それに対して 15 インチの MacBook Pro
は1.8kgです。
石川 本体だけならほぼ同じなんですね。
──堅牢性の点では米軍調達基準に準拠しているので、寒さ暑さの温度変化に強かったり、万が一落としても画面が割れたりしないそうです。それからセキュリティ面では、HP Sure Startというウィルスの侵入を防ぐソフトが搭載されているそうです。
石川 それはすごく安心感がありますね。
──最後になりますが、ZBook x2はどういう仕事に向いていると思いますか?
石川 まず、ペン入力が非常に滑らかで画面に直接書き込みできるので、緻密で繊細な作業に向いていると思います。イラストやコンテ、イメージボードはもちろん、レタッチなんかにも非常に向いているかなと感じました。
持ち運びという観点で言うと、板タブだとパソコンも一緒に持ち歩かないとなりませんが、ZBook x2ならこれ 1台だけでいつでもどこでも自分の作業環境が構築できるというのが非常に大きい魅力だと思います。スペック的にメインマシンとして充分使えるので、静止画から動画まであらゆるクリエイターに向いていると思います。
今回ヴォンズ・ピクチャーズが試用したZBook x2のスペック詳細
HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation フォトグラファーモデル
オペレーティングシステム
プロセッサー
メモリ
ストレージ
グラフィックス
ディスプレイ
HPクイックキー
キーボード
Windows 10 Pro(64bit)
インテル Core i7-7600U プロセッサー(2.8GHz - 3.9GHz、2コア、キャッシュ4MB)
16GB(8GB×2)2133MHz DDR4メモリ
512GB M.2 SSD (SATA3, TLC)
インテル HD グラフィックス 620 および NVIDIA Quadro M620(2GB GDDR5)
14インチ DreamColor UHD IPS タッチ付 ディスプレイ(非光沢)、3,840×2,160
10キーカスタマイズ可能、モード変更3種
キーボード非装着時Bluetoothペアリングにより本体と非接続で使用可能
デジタイザーペン HP ZBook X2ペン(質量 12.3g、筆圧レベル4096、バッテリーレス)
質量 約1.7Kg(本体のみ)、約 2.2 kg(キーボード含む)
本体保証 3年保証(3年間休日修理付き翌日オンサイト対応、3年間パーツ保証)
本体価格(税抜) ¥368,000~
このインタビューは、雑誌コマーシャル・フォトのWeb サイト「Shuffle」の記事をもとに再構成しています。
石川翼(いしかわ・つばさ)1978 年生まれ。北海道出身。デザイナーとして入社後、2010 年頃より映像制作を始める。以降デザイナーとしての感覚を追求しつつ、映像ディレクター/アートディレクターとして映像・Web・グラフィックと媒体・ジャンルを超えて活躍中。http://vons.co.jp/works/?sort=STAFF&val=0018&st=1
ヴォンズ・ピクチャーズWEB、3D、MOVIE、撮影、レタッチ。様々なテクニックを融合し、ヴィジュアル表現のさらなる可能性に挑み、多角的アプローチでクオリティを追求するヴィジュアルクリエイティブエージェンシー。http://www.vons.co.jp/
Shuffle by COMMERCIAL PHOTO
雑誌コマーシャル・フォト(発行・玄光社)が運営するWebサイトで、写真・映像のプロフェッショナルに向けて、ハードウェア、ソフトウェア、テクニック、イベントなどの情報を発信している。http://shuffle.genkosha.com/
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ZBook x2 G4 Detachable Workstation インタビュー