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Google SketchUp による写真合成 1. 写真照合機能 Google SketchUp(以下 SKetchUp)の写真照合機能を使用して、3D モデルと写真を 正確に合成することができる。 建物を配置する場所の写真データを用意しておく。 SketchUp 3D モデルを開く。写真合成をする際は原点が基準となるので、 建物の基準となる位置が原点に来るように移動しておく(下図)。 [カメラ]メニューから[新規写真照合]ツールを選択すると、[背景イメージファ イルを選択] ダイアログが表示されるので①の写真データを選択する。 写真がSketchUp の描画領域に独自のシーンとして現れ、写真照合セッション が開始する。写真照合セッションでは、 SketchUp のカメラを較正して、実際 に写真を撮影したときのカメラの位置と焦点距離に合わせる。 1. 1 原点の設定 原点(赤軸・青軸・緑軸の交点)をクリックし、マウス ボタンを押さえたま ま(ポインタの形が手のひらに変わる)、ポインタを原点としてふさわしい場 ( 建物の下部隅など、3 本の軸が交わるようなところ) に移動する。マウス ボタンを離すと原点が確定する。 [ 写真照合] ダイアログ ボックスの [ モデル] チェック ボックスをオフにし、 モデルを非表示にしておく。 1. 2 軸バーの設定 赤い軸バーのグリップ をクリックするとポインタの形が手のひらに変わるの で、ポインタを赤い軸に平行な線を表す部分の始点に移動する。マウス ボタ ンを離すとグリップの位置が確定する。 もう一方の赤い軸バーのグリップ をクリックするとポインタの形が手のひら に変わるので、ポインタを赤い軸に平行な線を表す部分の終点に移動する。マ ウス ボタンを離すとグリップの位置が確定する。 残りの 3 ( 赤い軸 1 、緑の軸 2 ) の軸バーについて、手順 ③~④の操作 を繰り返す。 1. 2 尺度の設定 [写真照合] ダイアログ ボックスの [モデル] チェックボックスをオンにして モデルを再表示する。このとき、モデルは写真に対して正しい向きに配置され ている(ただし、尺度は写真と異なる)。 任意の軸をクリックし、マウス ボタンを押さえたままにし(ポインタの形が 双方向矢印 に変わる)ポインタを軸に沿って上下に動かし、モデルの尺度を 調整する。 右クリックして、写真照合セッションのコンテキスト メニューを表示します。 [ 完了] をクリックします。 1. 3 表示設定変更 [ ウィンドウ] メニューから [ スタイル] を選び、ダイアログを表示する。 [ 編集] タブを選択し、上のアイコンから一番右にある[ モデリング設定] を選択 する。 [ 写真照合] [ 前景写真][ 背景写真] のチェックボックスや、 [ 不透明度] を調整し、 任意の表示スタイルに変更する。 2. フォトレタッチによる修正 Gimp 等のフォトレタッチソフトを用いて画像処理を行うことでさらに現実感のあ る合成を行うことができる。 右クリックして[ 写真照合を編集] を選択し、[ 写真照合] ダイアログを表示する。 写真の不透明度を0 にし、 [ 完了] ボタンを押す。赤い線で写真の外形線は残る。 [ ファイル] メニューから[ エクスポート]-[2D グラフィックス] を選択し、画像フ ァイルとして保存 元の写真ファイルとCG の画像ファイルを元に、Gimp 等のフォトレタッチソ フトを用いて画像処理を行う。(前景の表示、色の統一等) Gimp 操作の参考URLhttp://www-dg.setc.wani.osaka-u.ac.jp/zujitb2/form1.htm 原点 赤い軸バーの グリップ 原点

Google SketchUpによる写真合成 - Osaka University · 2016-01-20 · Google SketchUpによる写真合成 1. 写真照合機能 Google SketchUp(以下SKetchUp)の写真照合機能を使用して、3Dモデルと写真を

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Page 1: Google SketchUpによる写真合成 - Osaka University · 2016-01-20 · Google SketchUpによる写真合成 1. 写真照合機能 Google SketchUp(以下SKetchUp)の写真照合機能を使用して、3Dモデルと写真を

Google SketchUpによる写真合成

1. 写真照合機能

GoogleSketchUp(以下SKetchUp)の写真照合機能を使用して、3Dモデルと写真を

正確に合成することができる。

① 建物を配置する場所の写真データを用意しておく。

② SketchUpで 3Dモデルを開く。写真合成をする際は原点が基準となるので、

建物の基準となる位置が原点に来るように移動しておく(下図)。

③ [カメラ]メニューから[新規写真照合]ツールを選択すると、[背景イメージファ

イルを選択]ダイアログが表示されるので①の写真データを選択する。

④ 写真がSketchUp の描画領域に独自のシーンとして現れ、写真照合セッション

が開始する。写真照合セッションでは、SketchUp のカメラを較正して、実際

に写真を撮影したときのカメラの位置と焦点距離に合わせる。

1. 1 原点の設定

① 原点(赤軸・青軸・緑軸の交点)をクリックし、マウス ボタンを押さえたま

ま(ポインタの形が手のひらに変わる)、ポインタを原点としてふさわしい場

所 (建物の下部隅など、3 本の軸が交わるようなところ) に移動する。マウス

ボタンを離すと原点が確定する。

② [写真照合] ダイアログ ボックスの [モデル] チェック ボックスをオフにし、

モデルを非表示にしておく。

1. 2 軸バーの設定

① 赤い軸バーのグリップ をクリックするとポインタの形が手のひらに変わるの

で、ポインタを赤い軸に平行な線を表す部分の始点に移動する。マウス ボタ

ンを離すとグリップの位置が確定する。

② もう一方の赤い軸バーのグリップ をクリックするとポインタの形が手のひら

に変わるので、ポインタを赤い軸に平行な線を表す部分の終点に移動する。マ

ウス ボタンを離すとグリップの位置が確定する。

③ 残りの 3 つ (赤い軸 1 、緑の軸 2 ) の軸バーについて、手順 ③~④の操作

を繰り返す。

1. 2 尺度の設定

① [写真照合] ダイアログ ボックスの [モデル] チェックボックスをオンにして

モデルを再表示する。このとき、モデルは写真に対して正しい向きに配置され

ている(ただし、尺度は写真と異なる)。

② 任意の軸をクリックし、マウス ボタンを押さえたままにし(ポインタの形が

双方向矢印 に変わる)ポインタを軸に沿って上下に動かし、モデルの尺度を

調整する。

③ 右クリックして、写真照合セッションのコンテキスト メニューを表示します。

④ [完了] をクリックします。

1. 3 表示設定変更

① [ウィンドウ] メニューから [スタイル] を選び、ダイアログを表示する。

② [編集] タブを選択し、上のアイコンから一番右にある[モデリング設定]を選択

する。

③ [写真照合]の[前景写真][背景写真]のチェックボックスや、[不透明度]を調整し、

任意の表示スタイルに変更する。

2. フォトレタッチによる修正

Gimp 等のフォトレタッチソフトを用いて画像処理を行うことでさらに現実感のあ

る合成を行うことができる。

① 右クリックして[写真照合を編集]を選択し、[写真照合]ダイアログを表示する。

② 写真の不透明度を0にし、[完了]ボタンを押す。赤い線で写真の外形線は残る。

③ [ファイル]メニューから[エクスポート]-[2Dグラフィックス]を選択し、画像フ

ァイルとして保存

④ 元の写真ファイルとCGの画像ファイルを元に、Gimp等のフォトレタッチソ

フトを用いて画像処理を行う。(前景の表示、色の統一等)

Gimp操作の参考URL:

http://www-dg.setc.wani.osaka-u.ac.jp/zujitb2/form1.htm 原点

赤い軸バーの

グリップ

原点