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HSRP 認識 PIM の設定
• HSRP認識 PIM, 1 ページ
HSRP 認識 PIMこのモジュールでは、ホットスタンバイルータプロトコル(HSRP)のアクティブルータ(AR)経由で転送するマルチキャストトラフィックをイネーブルにし、PIM(Protocol IndependentMulticast)を許可して HSRPの冗長性を活用し、潜在的なトラフィックの重複を回避し、フェールオーバーをイネーブルにできるように HSRP認識 PIM機能を設定する方法について説明します。
機能情報の確認
ご使用のソフトウェアリリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。最新の機能情報および警告については、Bug Search Toolおよびご使用のプラットフォームおよびソフトウェアリリースのリリースノートを参照してください。このモ
ジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリスト
を確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigatorを使用します。 Cisco Feature Navigatorにアクセスするには、www.cisco.com/go/cfnに移動します。 Cisco.comのアカウントは必要ありません。
HSRP 認識 PIM の制約事項• HSRP IPv6はサポートされません。
•ステートフルフェールオーバーはサポートされません。PIMステートレスフェールオーバー時は、HSRPグループの仮想 IPアドレスがスタンバイルータに転送されますが、mroutingステート情報は転送されません。PIMはステート変更イベントをリッスンして応答し、フェールオーバー時に mrouteステートを作成します。
統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS Release 15.2(3) E(Catalyst 3560-CX および 2960 CX スイッチ)
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•各インターフェイスの PIMがトラッキングできる HSRPグループの最大数は 16です。
• PIM DRの冗長性プライオリティは、同じ RSRPグループがイネーブルになるか、またはHSRPアクティブが DRの選択で成功しないデバイスの PIM DRプライオリティの設定値またはデフォルト値(1)よりも大きくする必要があります。
HSRP 認識 PIM に関する情報
HSRPHot StandbyRouter Protocol(HSRP)はフォールトトレラントデフォルトゲートウェイを確立するためのシスコ独自の冗長プロトコルです。
このプロトコルは、プライマリゲートウェイがアクセスできなくなった場合にデフォルトゲート
ウェイのフェールオーバーを実現できるようにネットワークデバイス間にフレームワークを確立
します。複数のデバイスは、IPアドレスとMAC(レイヤ2)アドレスを共有することで単一の仮想ルータとして機能できます。仮想ルータグループのメンバは常にステータスメッセージを交
換し、あるデバイスが予定されたまたは予定外の理由によって稼働しなくなった場合に、別のデ
バイスがルーティング処理を請け負うことができます。ホストは、一貫した IPおよびMACアドレスに IPパケットを送信しつづけ、ルーティングを実行するデバイスは透過的に切り替えられます。
HSRPは、ホストがRouterDiscoveryProtocolをサポートしておらず、選択されたデバイスのリロードや電源故障時に新しいデバイスに切り替えることができない場合に有効です。また、既存の
TCPセッションはフェールオーバーが発生しても存続するため、このプロトコルでは IPトラフィックをルーティングするためにネクストホップを動的に選択するホストの回復をさらに透過的に実
行できます。
HSRPをネットワークセグメントに設定すると、HSRPが動作するデバイスのグループ間で仮想MACアドレスと IPアドレスを共有できるようになります。この HSRPグループのアドレスが仮想 IPアドレスと呼ばれます。このようなデバイスの 1つが、アクティブルータ(AR)としてプロトコルによって選択されます。ARは、グループのMACアドレス宛のパケットを受信してルーティングします。
HSRPでは、プライオリティメカニズムを使用して、デフォルトの ARにする HSRP設定済みデバイスを決定します。デバイスを ARとして設定するには、他のすべての HSRP設定済みデバイスのプライオリティよりも高いプライオリティをそのデバイスに割り当てます。デフォルトのプ
ライオリティは 100です。したがって、100よりも高いプライオリティを持つデバイスを 1つだけ設定した場合、そのデバイスがデフォルトの ARになります。
HSRPを実行しているデバイスは、User Datagram Protocol(UDP)ベースのマルチキャスト helloメッセージを送信および受信して、デバイスの障害を検出したり、アクティブデバイスとスタン
バイデバイスを割り当てたりします。 ARが設定された時間内に helloメッセージを送信できなかった場合は、最高のプライオリティのスタンバイデバイスが ARになります。このようにパケット転送機能が別のデバイスに移行しても、ネットワークのいずれのホストにもまったく影響
はありません。
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HSRP 認識 PIM の設定HSRP 認識 PIM に関する情報
複数のホットスタンバイグループをインターフェイスに設定できるので、冗長デバイスおよび
ロードシェアリングを余すところなく活用できるようになっています。
HSRPは IPルートをアドバタイズせず、また、ルーティングテーブルに影響しないため、ルーティングプロトコルではありません。
HSRPには、デバイスの 1つ以上のインターフェイスに障害が発生した場合にフェールオーバーをトリガーする機能があります。これは、ヘッドエンドに戻す 1つのシリアルリンクをそれぞれ持つデュアルブランチデバイスに役立つ場合があります。プライマリデバイスのシリアルリン
クがダウンした場合、バックアップデバイスがプライマリ機能を引き継ぎ、ヘッドエンドへの接
続を保持します。
HSRP 認識 PIMPIM(Protocol IndependentMulticast)には固有の冗長性機能がなく、その動作はHot StandbyRouterProtocol(HSRP)グループステートに依存しません。その結果、IPマルチキャストトラフィックは、HSRPによって選択されたものと同じデバイスによって必ずしも転送されるとは限りません。 HSRP認識 PIM機能は、イネーブルになっている仮想ルーティンググループの冗長ネットワークで一貫した IPマルチキャスト転送を実現します。
HSRP認識 PIMはHSRPアクティブルータ(AR)経由でのマルチキャストトラフィックを転送することができるため、デバイスの HSRPステートによっては、PIMは HSRP冗長性を活用し、潜在的なトラフィックの重複を回避し、フェールオーバーをイネーブルにすることができます。PIM代表ルータ(DR)は HSRP ARと同じゲートウェイで実行し、mrouteステートを維持します。
マルチアクセスセグメントで(LANなど)では、PIM DR選択は冗長構成に対応していないため、選択した DRおよび HSRP ARが同じルータでない場合があります。 PIM DRが RPまたはFHRに常に PIM Join/Pruneメッセージを送信するようにするために、(HSRPグループが 1つだけの場合は)HSRP ARが PIM DRになります。 PIMはグループステートに基づく DRプライオリティの調整を担います。フェールオーバーが発生すると、HSRPグループによって選択された新しい AR上にマルチキャストステートが作成され、その ARが HSRP仮想 IPアドレスにアドレス指定されたすべてのトラフィックをルーティングし、転送する役割を引き受けます。
HSRP認識 PIMをイネーブルにすると、PIMはデバイスが HSRP Activeになった時点で PIM Hello追加メッセージを各アクティブ HSRPグループの送信元アドレスとして HSRP仮想アドレスを使用して送信します。 PIM Helloは、フェールオーバーに対応するための他のルータをトリガーするため、新しい GenIDを伝送します。ダウンストリームデバイスでこの PIM Helloを受信すると、仮想アドレスを PIMネイバーリストに追加します。 PIM Helloで伝送された新しいGenIDはダウンストリームのルータをトリガーし、PIM Joinメッセージを仮想アドレスに再送信します。アップストリームルータは、HSRPグループステートに基づいて PIM Join/Prunes(J/P)を処理します。
J/Pの宛先が HSRPグループの仮想アドレスに一致し、宛先のデバイスが HSRPがアクティブステートである場合は、新しい ARが PIM DRとして機能しているため、この ARが PIM Joinを処理します。これにより、すべての PIM Join/Pruneが HSRPグループの仮想アドレスに到達するため、ダウンストリームルータ側での変更とコンフィギュレーションが最小限に抑えられます。
IPルーティングサービスが既存の仮想ルーティングプロトコルを使用して、基本的なステートレスフェールオーバーサービスを PIMなどのクライアントアプリケーションに提供します。ロー
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HSRP 認識 PIM の設定HSRP 認識 PIM に関する情報
カルの HSRPグループステートの変更とスタンバイルータが担うタスクは対象のクライアントアプリケーションに通知されます。クライアントアプリケーションが IRSの最上部に構築され、ステートフルまたはステートレスのフェールオーバーを構築することがあります。 HSRPクライアントとして PIMは HSRP からのステート変更通知をリッスンし、HSRPステートに基づいてPIM DRのプライオリティを自動的に調整します。 PIMクライアントも、新しい ARに mrouteステートを作成するためにフェールオーバーの時点でアップストリームデバイスとダウンストリー
ムデバイス間の通信をトリガーします。
HSRP 認識 PIM の設定方法
インターフェイスでの HSRP グループの設定
はじめる前に
•デバイス上に IPマルチキャストがすでに設定されている必要があります。
•デバイス上に PIMがすでに設定されている必要があります。
手順の概要
1. enable2. configureterminal3. interfacetype number [name-tag]4. ip addressip-address mask5. standby [group-number] ip [ip-address [secondary]]6. standby [group-number] timers [msec] hellotime [msec] holdtime7. standby [group-number] prioritypriority8. standby [group-number] namegroup-name9. end10. show standby [type number [group]] [all | brief]
手順の詳細
目的コマンドまたはアクション
特権 EXECモードをイネーブルにします。enable
例:Device> enable
ステップ 1
•パスワードを入力します(要求された場合)。
グローバルコンフィギュレーションモードを開始しま
す。
configureterminal
例:Device# configure terminal
ステップ 2
統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS Release 15.2(3) E(Catalyst 3560-CXおよび 2960 CX スイッチ)
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HSRP 認識 PIM の設定HSRP 認識 PIM の設定方法
目的コマンドまたはアクション
設定するインターフェイスを指定します。インターフェ
イスコンフィギュレーションモードを開始します。
interfacetype number [name-tag]
例:Device(config)# interface ethernet 0/0
ステップ 3
インターフェイスに対するプライマリ IPアドレスまたはセカンダリ IPアドレスを設定します。
ip addressip-address mask
例:Device(config-if)# ip address 10.0.0.2255.255.255.0
ステップ 4
HSRPをアクティブ化して HSRPグループを定義します。
standby [group-number] ip [ip-address[secondary]]
例:Device(config-if)# standby 1 ip192.0.2.99
ステップ 5
(任意)helloパケット間隔、および HSRPのアクティブルータまたはスタンバイルータのダウンを他のデバ
イスが宣言するまでの時間を設定します。
standby [group-number] timers [msec]hellotime [msec] holdtime
例:Device(config-if)# standby 1 timers 5 15
ステップ 6
(任意)HSRPのアクティブルータおよびスタンバイルータを選択しやすいように使用する HSRPプライオリティを割り当てます。
standby [group-number] prioritypriority
例:Device(config-if)# standby 1 priority120
ステップ 7
(任意)HSRPグループの名前を定義します。HSRP認識 PIMに使用するHSRPグループを設定する際は、standby ip nameコマンドを常に設定することを推奨します。
(注)
standby [group-number] namegroup-name
例:Device(config-if)# standby 1 name HSRP1
ステップ 8
特権 EXECモードに戻ります。end
例:Device(config-if)# end
ステップ 9
設定を確認するための HSRPグループ情報が表示されます。
show standby [type number [group]] [all |brief]
例:Device# show standby
ステップ 10
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HSRP 認識 PIM の設定HSRP 認識 PIM の設定方法
PIM 冗長性の設定
はじめる前に
HSRPグループはインターフェイス上で設定済みになっている必要があります。「インターフェイスでの HSRPグループの設定」を参照してください。
手順の概要
1. enable2. configureterminal3. interfacetype number [name-tag]4. ip addressip-address mask5. ip pim redundancygroupdr-prioritypriority6. end
手順の詳細
目的コマンドまたはアクション
特権 EXECモードをイネーブルにします。enable
例:Device> enable
ステップ 1
•パスワードを入力します(要求された場合)。
グローバルコンフィギュレーションモードを開始します。configureterminal
例:Device# configure terminal
ステップ 2
設定するインターフェイスを指定します。インターフェイス
コンフィギュレーションモードを開始します。
interfacetype number [name-tag]
例:Device(config)# interface ethernet0/0
ステップ 3
インターフェイスに対するプライマリ IPアドレスまたはセカンダリ IPアドレスを設定します。
ip addressip-address mask
例:Device(config-if)# ip address10.0.0.2 255.255.255.0
ステップ 4
PIM冗長性をイネーブルにし、冗長性プライオリティ値をアクティブな PIM指定ルータ(DR)に割り当てます。
ip pimredundancygroupdr-prioritypriority
例:Device(config-if)# ip pimredundancy HSRP1 dr-priority 60
ステップ 5
• HSRPグループ名では大文字と小文字が区別されるため、group引数の値は standby ip nameコマンドを使用して設定したグループ名と一致している必要があります。
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HSRP 認識 PIM の設定HSRP 認識 PIM の設定方法
目的コマンドまたはアクション
• PIMDRの冗長性プライオリティは、同じHSRPグループがイネーブルになっているデバイスの PIM DRプライオリティに設定されている値またはデフォルト値(1)よりも大きくする必要があります。
特権 EXECモードに戻ります。end
例:Device(config-if)# end
ステップ 6
HSRP 認識 PIM の設定例
例:インターフェイスでの HSRP グループの設定
interface ethernet 0/0ip address 10.0.0.2 255.255.255.0standby 1 ip 192.0.2.99standby 1 timers 5 15standby 1 priority 120standby 1 name HSRP1!!
例:PIM 冗長性の設定
interface ethernet 0/0ip address 10.0.0.2 255.255.255.0ip pim redundancy HSRP1 dr-priority 60!!
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HSRP 認識 PIM の設定HSRP 認識 PIM の設定例