16
(3)大麦 ○2013/14 年度の大麦需給(予測)のポイント 生産量は、EU、カナダ等で収穫面積が減少するものの、単収の上昇により生産量が前年度を上回る ことから、世界全体では増加が見込まれる。 消費量は、EU、ロシア等で飼料用需要が前年度を上回ること等から、世界全体では増加が見込まれ る。 期末在庫量は、生産量が消費量を上回ることから前年度より増加し、期末在庫率は前年度に比べ上昇 すると見込まれる。(表 Ⅳ-21) 表 Ⅳ-21 世界の大麦需給 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 (予測) 対前年度 増減率(%) 150.9 122.7 134.2 130.6 144.7 10.8 145.0 135.9 135.8 132.8 141.1 6.2 うち飼料用 101.3 91.2 92.0 89.0 96.3 8.2 貿 17.1 15.9 20.4 19.9 21.1 5.8 期末在庫量 37.3 24.1 22.6 20.4 24.0 17.8 期末在庫率 25.8% 17.8% 16.6% 15.3% 17.0% 1.7 (単位:百万トン) 資料:USDA GrainWorld Markets and Trade」、「World Agricultural Production」、「PS&D(January 2014) 注: 1)年度区分は、 2013/14 年度についてみると、生産量は北半球の 2013 年産冬大麦(収穫は 6 月~8 月)、 同春大麦(同 8 ~10 月)及び南半球の春大麦(同 11 月~11 2 月)の計(見込み)であり、消費量、 貿易量、期末在庫量は各国市場年度(末)の計(見込み)である。 2)貿易量とは輸出量を意味する。 3)期末在庫率の対前年度増減率は前年度とのポイント差である。 ア 生産量 2013/14 年度の生産量は、 EU、カナダ等で前年度を上回ることから、世界全体では前年度より 14.1 百万 トン増加(10.8%)し、144.7 百万トンになる見込みである(表 Ⅳ-21、表 Ⅳ-22、表 Ⅳ-23、図 Ⅳ-21)。 表 Ⅳ-22 世界の大麦生産の状況 資料:USDA Grain World Markets and Trade」、「World Agricultural Production」、「PS&D(January 2014) 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 (予測) 対前年度 増減率(%) 世界に占め る割合(%) 世界合計 150.9 122.7 134.2 130.6 144.7 10.8 100 62.4 53.7 51.9 54.8 59.8 9.2 41 ロシア 17.9 8.4 16.9 14.0 15.4 10.4 11 カナダ 9.5 7.6 7.9 8.0 10.3 27.9 7 豪州 7.9 8.0 8.2 7.5 8.6 15.2 6 ウクライナ 11.8 8.5 9.1 6.9 7.5 8.1 5 (参考) 米国 4.9 3.9 3.4 4.8 4.7 ▲ 2.4 3 (単位:百万トン) -60-

(3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

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Page 1: (3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

(3)大麦

○2013/14年度の大麦需給(予測)のポイント

生産量は、EU、カナダ等で収穫面積が減少するものの、単収の上昇により生産量が前年度を上回る

ことから、世界全体では増加が見込まれる。

消費量は、EU、ロシア等で飼料用需要が前年度を上回ること等から、世界全体では増加が見込まれ

る。

期末在庫量は、生産量が消費量を上回ることから前年度より増加し、期末在庫率は前年度に比べ上昇

すると見込まれる。(表 Ⅳ-21)

表 Ⅳ-21 世界の大麦需給

区 分 2009/10 2010/11 2011/12 2012/132013/14(予測)

対前年度

増減率(%)

生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6 144.7 10.8

消 費 量 145.0 135.9 135.8 132.8 141.1 6.2

 うち飼料用 101.3 91.2 92.0 89.0 96.3 8.2

貿 易 量 17.1 15.9 20.4 19.9 21.1 5.8

期末在庫量 37.3 24.1 22.6 20.4 24.0 17.8

期末在庫率 25.8% 17.8% 16.6% 15.3% 17.0% 1.7

(単位:百万トン)

資料:USDA「Grain:World Markets and Trade」、「World Agricultural Production」、「PS&D」 (January

2014)

注: 1)年度区分は、2013/14 年度についてみると、生産量は北半球の 2013 年産冬大麦(収穫は 6 月~8 月)、

同春大麦(同 8 月~10 月)及び南半球の春大麦(同 11 月~11 年 2 月)の計(見込み)であり、消費量、

貿易量、期末在庫量は各国市場年度(末)の計(見込み)である。

2)貿易量とは輸出量を意味する。

3)期末在庫率の対前年度増減率は前年度とのポイント差である。

ア 生産量

2013/14 年度の生産量は、EU、カナダ等で前年度を上回ることから、世界全体では前年度より 14.1 百万

トン増加(10.8%)し、144.7 百万トンになる見込みである(表 Ⅳ-21、表 Ⅳ-22、表 Ⅳ-23、図

Ⅳ-21)。

表 Ⅳ-22 世界の大麦生産の状況

資料:USDA「Grain:World Markets and Trade」、「World Agricultural Production」、「PS&D」 (January 2014)

2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14(予測)

対前年度増減率(%)

世界に占める割合(%)

世界合計 150.9 122.7 134.2 130.6 144.7 10.8 100

E U 62.4 53.7 51.9 54.8 59.8 9.2 41

ロシア 17.9 8.4 16.9 14.0 15.4 10.4 11

カナダ 9.5 7.6 7.9 8.0 10.3 27.9 7

豪州 7.9 8.0 8.2 7.5 8.6 15.2 6

ウクライナ 11.8 8.5 9.1 6.9 7.5 8.1 5

 (参考)

米国 4.9 3.9 3.4 4.8 4.7 ▲ 2.4 3

(単位:百万トン)

区 分

-60-

Page 2: (3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

世界の大麦生産の 41%を占める EU では、収穫面

積が減少(▲1.2%)するものの、単収が上昇(10.3%)

することから、生産量は前年度より増加(9.2%)し、

59.8 百万トンになる見込みである。国別には、収穫面

積及び単収が上昇するスペイン、英国等の生産量は前

年度より増加するものの、収穫面積が減少したポーラ

ンド、収穫面積が減少して単収も低下するフランス等

では減少する見込みである。

ロシアでは、収穫面積が増加(4.8%)するとともに

単収も上昇(5.5%)することから、生産量は前年度よ

り増加(10.4%)し、15.4 百万トンになる見込みである。

ウクライナでは、収穫面積が増加(0.3%)するとともに単収も上昇(7.6%)することから、生産量は

前年度より増加(8.1%)し、7.5 百万トンになる見込みである。

カナダでは、収穫面積が減少(▲3.6%)するものの単収が大幅に上昇(33.0%)することから、生産

量は前年度より増加(27.9%)し、10.3 百万トンになる見込みである。

豪州では、収穫面積が増加(5.0%)するとともに豪州西部と南部での生育状況が非常に良好で単収が

上昇(5.0%)することから、生産量は前年度より増加(15.2%)し、8.6 百万トンになる見込みである。

米国では、単収が上昇(5.8%)するものの収穫面積は減少(▲7.6%)することから、生産量は前年度

より減少(▲2.4%)し、4.7 百万トンになる見込みである。

表 Ⅳ-23 大麦の 2013/14 年度収穫面積及び単収

資料:USDA「Grain:World Markets and Trade」、「World Agricultural Production」、「PS&D」 (January

2014)

写真:ポーランド 生育する大麦(2013年 8 月)

(百万t) (百万ha) (t/ha)

世界合計 144.7 10.8 % 50.68 0.1 % 2.86 10.9 %

E U 59.8 9.2 % 12.38 ▲ 1.2 % 4.83 10.3 %

ロシア 15.4 10.4 % 8.00 4.8 % 1.93 5.5 %

カナダ 10.3 27.9 % 2.65 ▲ 3.6 % 3.87 33.0 %

豪州 8.6 15.2 % 3.80 5.0 % 2.26 9.7 %

ウクライナ 7.5 8.1 % 3.30 0.3 % 2.27 7.6 %

 (参考)

米 国 4.7 ▲ 2.4 % 1.21 ▲ 7.6 % 3.86 5.8 %

対前年度増減率

対前年度増減率

対前年度増減率

収穫面積 単 収生 産 量

区 分

-61-

Page 3: (3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

図 Ⅳ-21 世界の大麦生産の状況

資料:USDA「Grain:World Markets and Trade」、「World Agricultural Production」、「PS&D」 (January

2014)

イ 消費量

2013/14 年度の消費量は、主に飼料用需要が前年度を上回ることから、世界全体で 8.3 百万トン増加

(6.2%)し、141.1 百万トンとなる見込みである。(表 Ⅳ-24、表 Ⅳ-25、図 Ⅳ-22、図 Ⅳ-23)。

表 Ⅳ-24 世界の大麦消費の状況

2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14(予測)

対前年度増減率(%)

世界に占める割合(%)

世界合計 145.0 135.9 135.8 132.8 141.1 6.2 100

うち飼料用 101.3 91.2 92.0 89.0 96.3 8.2

EU 56.8 56.6 51.2 51.3 53.7 4.7 38

ロシア 16.7 9.5 14.3 12.1 12.9 6.6 9

サウジアラビア 7.4 6.3 7.2 8.5 8.8 3.5 6

カナダ 8.7 7.5 6.9 6.8 7.4 8.6 5

トルコ 5.9 6.0 6.8 6.2 6.9 10.5 5

区 分

(単位:百万トン)

資料:USDA「Grain:World Markets and Trade」、「PS&D」 (January 2014)

62 54 52 55 60

18

8 17 1415

10

88 8

10

8

88 7

9

12

89 7

8

41

3740 39

43

0

30

60

90

120

150

180

2009/2010 2010/2011 2011/2012 2012/2013 2013/2014

その他

ウクライナ

豪州

カナダ

ロシア

EU

(年度)

(百万トン)

-62-

Page 4: (3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

(単位:百万トン)

2009/10 2010/11 2011/12 2012/132013/14(予測)

対前年度増減率(%)

世界合計 101.3 91.2 92.0 89.0 96.3 8.2

EU 41.7 41.3 35.8 36.0 38.5 6.9

サウジアラビア 7.4 6.3 7.2 8.5 8.8 3.5

ロシア 12.2 5.5 9.8 7.7 8.5 10.4

カナダ 7.5 6.3 5.7 5.7 6.1 7.1

トルコ 5.0 5.1 5.8 5.3 5.9 11.3

区 分

表 Ⅳ-25 世界の大麦の飼料用消費の状況

資料:USDA「Grain:World Markets and Trade」、「PS&D」 (January 2014)

飼料用大麦の消費量は、EU、ロシア等で増加することから、世界全体では前年度より増加(8.2%)

する見込みである。なお、飼料用穀物の種類別消費割合は、前年度に比べてとうもろこしは増加(64.2%

⇒65.6%)し、小麦は低下(17.0%⇒15.7%)するものの、大麦はほぼ前年並み(11.1%)となる見込み

である。

図 Ⅳ-22 世界全体の飼料用穀物の需要内訳

92.0 89.0 96.3

146.9 136.2 136.3

507.1 515.6 569.5

58.6 62.2 66.1

0.0

100.0

200.0

300.0

400.0

500.0

600.0

700.0

800.0

900.0

1000.0

11/12 12/13 13/14

その他

とうもろこし

小麦

大麦

(年度)

世界全体(百万トン)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

EUでは、生産量の増加に伴い飼料用大麦の消費量は前年度を上回る見込みである。また、飼料用穀

物の種類別消費割合は、前年度に比べて大麦は上昇(21.8%⇒22.8%)するものの、とうもろこし、小麦

は低下(30.6%⇒29.9%、32.1%⇒31.7%)する見込みである。

ロシアでも生産量の増加に伴い飼料用大麦の消費量前年度を上回る見込みであるが、同消費割合は、

前年度に比べて大麦、とうもろこしは低下(27.2%⇒25.8%、42.0%⇒41.0%)するものの、小麦は上昇

(19.8%⇒21.3%)する見込みである。

-63-

Page 5: (3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

図 Ⅳ-23大麦主産国・地域(EU・ロシア)の飼料用穀物の需要内訳

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand

Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、「PS&D」 (January 2014)

ウ 貿易量

2013/14 年度の貿易量(輸出量)は、アルゼンチン、豪州で前年度を下回るものの、EU、ウクライナ、

ロシアで前年度を上回ることから、世界全体では前年度より 1.2 百万トン増加(5.8%)し、21.1 百万ト

ンになる見込みである(表 Ⅳ-26、図 Ⅳ-24)。

他方、輸入量はイラン、日本で前年度を下回るものの、サウジアラビア、中国等で前年度を上回る見

込みである。

表 Ⅳ-26 世界の大麦貿易の状況

(単位:百万トン)

2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14(予測)

対前年度

増減率(%)

世界に占める

割合(%)

17.1 15.9 20.4 19.9 21.1 5.8 100

(輸出国)

EU  1.1 4.9 3.0 4.9 5.5 11.3 26

豪州 3.9 4.7 5.4 4.8 4.5 ▲ 6.3 21

アルゼンチン 0.5 1.6 3.6 3.6 3.0 ▲ 16.7 14

ウクライナ 6.2 2.8 2.5 2.1 2.5 17.2 12

ロシア 2.7 0.3 3.5 2.2 2.5 11.8 12

(輸入国)

サウジアラビア 7.3 5.5 8.7 8.5 9.5 11.8 -

中国 2.3 1.7 2.5 2.2 2.5 14.5 -

日本 1.4 1.4 1.3 1.4 1.3 ▲ 4.1 -

イラン 0.9 0.4 1.2 1.6 1.0 ▲ 37.5 -

ヨルダン 0.5 0.6 0.6 0.8 1.0 25.2 -

チュニジア 0.1 0.5 0.2 0.5 0.6 9.7 -

区 分

世界合計

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

9.8 7.7 8.5

15.5

11.9 13.5

4.0

5.6

7.0

4.3

3.1

3.9

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

11/12 12/13 13/14

その他

とうもろこし

小麦

大麦

(年度)

ロシア(百万トン)

35.8 36.0 38.5

57.5 50.5 50.5

54.0 53.0 53.5

23.4 25.5 26.5

0.0

25.0

50.0

75.0

100.0

125.0

150.0

175.0

200.0

11/12 12/13 13/14

その他

とうもろこし

小麦

大麦

(年度)

EU(百万トン)

-64-

Page 6: (3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

国・地域別には、EUでは、生産量が前年度を上回ることから、輸出量は前年度より増加(11.3%)し、

5.5 百万トンになる見込みである。

アルゼンチンでは、生産量が前年度を下回ることから、輸出量は前年度より減少(▲16.7%)し、3.0

百万トンになる見込みである。

豪州では、生産量が前年度を上回るものの、輸出量は前年度より減少(▲6.3%)し、4.5 百万トンに

なる見込みである。

ウクライナでは、生産量が前年度を上回ることから、輸出量は前年度より増加(17.2%)し、2.5 百万

トンになる見込みである。

なお、これまでにウクライナでは、2010 年 10 月 19 日以降、大麦を含む穀物について輸出割当が設定

され、大麦については 2011 年 6 月 4 日に解除された。その後、2011 年 7 月から輸出税が賦課され 2012

年 1 月に入り解除されている。また、生産量が減少したために、2012 年には小麦と同様に政府と業界団

体とで輸出量に関する協議が行われ、両者の間で輸出可能量が 300 万トンと示された。

ロシアでは、生産量の回復により供給量が前年度を上回ることから、輸出量は前年度より増加(11.8%)

し、2.5 百万トンになる見込みである。

なお、ロシアでは、干ばつによる穀物の減産から大麦を含む穀物の輸出が 2010 年 8 月 15 日から禁止

されていたが、2011 年 7 月以降解禁された。

図 Ⅳ-24 世界の大麦輸出量の推移

0.1 1.1

4.93.0

4.9 5.54.73.9

4.7

5.4

4.8 4.54.2

0.5

1.6 3.63.6 3.0

2.8

6.2

2.82.5

2.1 2.52.6 2.7

0.3

3.5 2.2 2.53.0 2.7

1.7

2.4 2.23.1

0.0

3.0

6.0

9.0

12.0

15.0

18.0

21.0

01/02 2009/2010 2010/2011 2011/2012 2012/2013 2013/2014

その他

ロシア

ウクライナ

アルゼンチン

豪州

EU

(百万トン)

(年度)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

-65-

Page 7: (3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

エ 期末在庫量

2013/14 年度の期末在庫量は、世界全体で生産量が消費量を上回り、前年度より 3.6 百万トン増加

(17.8%)し、24.0 百万トンとなり、期末在庫率も 17.0 %に上昇する見込みである。

国別には、EU、サウジアラビア等で前年度を上回るものの、イランで前年度を下回る見込みである。

(表 Ⅳ-27、図 Ⅳ-25)

表 Ⅳ-27 世界の大麦の期末在庫の状況

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

図 Ⅳ-25 世界の大麦の期末在庫量(率)の推移

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

40%

0

10

20

30

40

50 (参考)小麦期末在庫率(右目盛)大麦期末在庫率(右目盛)

大麦期末在庫量

(年度)

(百万トン)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

2009/10 2010/11 2011/12 2012/132013/14(予測)

対前年度

増減率(%)

世界に占める

割合(%)

世界合計 37.3 24.1 22.6 20.4 24.0 17.8 100

E U 15.6 7.9 6.1 4.7 5.5 15.8 23

サウジアラビア 2.1 1.3 2.7 2.7 3.4 25.0 14

イラン 1.3 1.2 1.4 1.8 1.4 ▲ 22.5 7

米国 2.5 1.9 1.3 1.8 2.0 12.6 8

アルジェリア 1.2 1.2 1.4 1.2 1.2 0.0 5

25.8% 17.8% 16.6% 15.3% 17.0% 1.7 -

区 分

(単位:百万トン)

期末在庫率

-66-

Page 8: (3)大麦 年度の大麦需給(予測)のポイント EU (単:ト … · 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 予測) 年度 率 生 産 量 150.9 122.7 134.2 130.6

(4)米

○2013/14年度の米需給(予測)のポイント

生産量は、中国やインド等で減少するものの、インドネシアやバングラデシュ等の東南アジアで増産

となることから、世界全体で増加し、史上最高になると見込まれる。

消費量は、中国、インド等で増加することから、世界全体で増加し、史上最高になると見込まれる。

期末在庫量については、生産量を消費量が上回ることから在庫が取り崩され、期末在庫率は低下する

と見込まれる。(表 Ⅳ-31)

表 Ⅳ-31 世界の米需給

区 分 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14(予測)

対前年度

増減率(%)

生 産 量 440.9 449.2 465.8 469.5 471.2 0.4

消 費 量 438.5 445.4 460.0 466.8 473.1 1.3

貿 易 量 31.1 34.9 39.1 38.8 40.2 3.5

期末在庫量 94.8 98.6 104.4 107.1 105.2 ▲ 1.8

期末在庫率 21.6% 22.1% 22.7% 22.9% 22.2% ▲ 0.7

(単位:百万精米トン)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates 」、 「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

注:1)年度区分は、2013/14 年度についてみると、生産量は北半球の 2013 年後半と 14 年初めに収穫され

るもの、及び南半球の 2014 年の前半に収穫されるものの計(見込み)であり、消費量、貿易量、期

末在庫量は各国市場年度(末)の計(見込み)である。

2)貿易量とは輸出量を意味する。

3)期末在庫率の対前年度増減率は前年度とのポイント差である。

4)全て精米ベースである。

ア 生産量

2013/14 年度の生産量は、インドで収穫面積が増加するものの、サイクロン等の襲来から単収が低下す

ることや、東南アジアの国々(ベトナム、タイ等)で収穫面積の増加及び単収の上昇が見込まれること

から、世界全体の生産量は前年度より 1.7 百万トン増加(0.4%)し、史上最高の 471.2 百万トンとなる

見込みである。(表 Ⅳ-31、表 Ⅳ-32、表 Ⅳ- 33、 図 Ⅳ-31)

中国では、収穫面積が増加するものの、干ばつから単収が低下することから、生産量は前年度より減

少(1.0%)し、141.5 百万トンとなる見込みである。なお、中国国家穀物油糧センターによれば、中国

中央部の華東地域の安徽省、浙江省、江蘇省では干ばつの影響で生産量が減少する見込みである。

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表 Ⅳ-32 世界の米生産の状況

(単位:百万精米トン)

区 分 2009/10 2010/11 2011/12 2012/132013/14(予測)

対前年度増減率(%)

世界に占める割合(%)

世界合計 440.9 449.2 465.8 469.5 471.2 0.4 100

中 国 136.6 137.0 140.7 143.0 141.5 ▲ 1.0 30

インド 89.1 96.0 105.3 104.4 103.0 ▲ 1.3 22

インドネシア 36.4 35.5 36.5 36.6 37.7 3.1 8

バングラデシュ 31.0 31.7 33.7 33.8 34.4 1.7 7

ベトナム 25.0 26.4 27.2 27.7 27.7 0.0 6

(参考)タ イ 20.3 20.3 20.5 20.2 20.5 1.5 4

(参考)フィリピン 9.8 10.5 10.7 11.4 11.6 1.9 2

(参考)パキスタン 6.8 5.0 6.2 5.8 6.4 10.3 1

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain: World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

インドでは、収穫面積が増加するものの単収が低下することから、生産量は前年度より減少(1.3%)

し、103.0 百万トンとなる見込みである。

写真:インド デリー州ネアラマンディ米集荷場(2014 年1月)

写真提供:Agriwatch Research Team

インドネシアでは、収穫面積は減少するものの単収の上昇から、生産量は前年度より増加(3.1%)し 37.7

百万トンとなる見込み。

バングラデシュでは、収穫面積の増加及び単収が上昇したことから、生産量は前年度より増加(1.7%)

し、史上最高の 34.4 百万トンとなる見込み。

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ベトナムでは、収穫面積が減少するものの、

単収が上昇することから、生産量は前年産並に

なると見込まれている。一方で 2014 年1月に

メコンデルタの冬春作は豪雨と強風による被

害が発生し、生産量の減少が見込まれている。

タイでは、収穫面積が増加及び単収が上昇することから、生産量は前年度より増加(1.5%)し 20.5

百万トンとなる見込みである。

写真:タイ中部 パトムタニー県 (2013年 11月)

収穫 7日前の雨季米(長粒種ホワイトライス) 長粒種香り米の収穫

フィリピンでは、2013 年 11 月にサイクロンの襲来による建物等の倒壊の被害があったものの、米は

大部分が既に収穫されていたことから、米の生産損失は生産量の 10%に達しないと見込まれているが、

実際の被害状況は今後の調査を行わないと分からない状況である。生産量は単収が上昇したことから、

前年度より増加する見込みである。

表 Ⅳ-33 米の 2013/14年度収穫面積及び単収

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain: World Markets and Trade 」、

「PS&D」 (January 2014)

写真:ベトナム南部メコンデルタ 夏秋作の収穫後のほ場(2013年 12月)

(百万t) (百万ha) (t/ha)

世界合計 471.2 0.4 % 160.12 1.7 % 4.39 ▲ 1.3 %

中 国 141.5 ▲ 1.0 % 30.40 0.9 % 6.65 ▲ 1.9 %

インド 103.0 ▲ 1.3 % 43.50 2.6 % 3.55 ▲ 3.8 %

インドネシア 37.7 3.1 % 12.16 ▲ 0.2 % 4.88 3.4 %

バングラデシュ 34.4 1.7 % 11.77 1.0 % 4.38 0.7 %

ベトナム 27.7 0.0 % 7.80 ▲ 0.8 % 5.68 0.7 %

(参考) タ イ 20.5 1.5 % 10.90 0.6 % 2.85 1.1 %

(参考)フィリピン 11.6 1.8 % 4.67 ▲ 0.6 % 3.96 2.6 %

単 収 (もみ)対前年度増減率

対前年度増減率

対前年度増減率

生 産 量 (精米) 収穫面積区 分

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図 Ⅳ-31 世界の米生産の状況

137 137 141 143 142

89 96 105 104 103

36 3637 37 38

31 3234 34 3425 2627 28 2820

2020 20 2110

1111 11 1267 6565 66 68

0

100

200

300

400

09/10 10/11 11/12 12/13 13/14

その他

フィリピン

タイ

ベトナム

バングラデシュ

インドネシア

インド

中国

(百万精米トン)

(年度)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

写真:ロシア クラスノダル地方の水稲 (2012年 7月)

写真:豪州ニューサウスウエルズ州バーハムの稲 アヒル対策のため水を抜いている (2013年 12 月)

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イ 消費量

2013/14 年度の消費量は、世界全体で前年度より増加(1.3%)し、史上最高の前年を上回る 473.1 百

万トンとなる見込みである。近年は、特に人口の多いインド、所得の向上に伴い食生活が向上している

中国での増加が顕著である。(表 Ⅳ-34)

表 Ⅳ-34 世界の米消費の状況

区 分 2009/10 2010/11 2011/12 2012/132013/14(予測)

対前年度

増減率(%)

世界に占め

る割合(%)

世界合計 438.5 445.4 460.0 466.8 473.1 1.3 100

中 国 134.3 135.0 139.6 144.0 146.0 1.4 31

インド 85.5 90.2 93.3 93.5 95.0 1.6 20

インドネシア 38.0 39.0 39.6 39.2 39.8 1.5 8

バングラデシュ 31.6 32.4 34.3 34.5 34.6 0.4 7

ベトナム 19.2 19.4 19.7 20.1 20.5 2.0 4

(参考)フィリピン 13.1 12.9 12.9 12.9 12.9 0.0 3

(参考)タ イ 10.2 10.3 10.4 10.6 10.7 0.9 2

(単位:百万精米トン)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain: World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

中国では、1990 年代は人口の増加に伴って消費量は増加してきたが、2001/02 年度の 136.5 百万トン

をピークに食生活の変化や生産量の減少などから減少に転じた。しかし、近年は国民の所得向上に伴う

食生活の変化により消費量は増加傾向に転じている。

インドでは、消費者が供給量や価格等により主食として米か小麦を選好する傾向があるため、米の消

費量は、米の生産量の年次変動により影響を受けてきている。

写真:タイ中部のパトムタニー県

マーケットで販売される長粒種

(2013年 11 月)

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ウ 貿易量

2013/14 年度の貿易量(輸出量)は、収穫面積が減少するインドや米国で生産量が減少するものの、タ

イ、ベトナム等で増加することから世界全体で前年度より増加(3.5%)し、40.2 百万トンとなる見込みで

ある。(表 Ⅳ-35、図 Ⅳ-32)

また、輸入量では、イランで減少するものの、中国等で増加となっている。

表 Ⅳ-35 世界の米貿易の状況

(単位:百万精米トン)

区 分 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14(予測)

対前年度増減率(%)

世界に占める割合(%)

世界合計 31.1 34.9 39.1 38.8 40.2 3.5 100

(輸出国)

 インド 2.1 2.8 10.4 10.9 10.0 ▲ 8.3 25

タ イ 9.0 10.6 7.0 6.7 8.5 26.9 21

ベトナム 6.7 7.0 7.7 7.2 7.5 4.2 19

パキスタン 4.0 3.4 3.5 3.3 3.4 3.0 8

 米国 3.5 3.5 3.2 3.4 3.2 ▲ 7.1 8

(輸入国)

中国 0.4 0.5 1.8 3.1 3.4 9.7 -

ナイジェリア 1.8 2.4 3.2 2.9 3.0 3.4 -

イラン 1.3 2.0 1.5 1.9 1.7 ▲ 13.2 -

 インドネシア 1.2 3.1 2.0 0.7 1.5 130.8 -

 フィリピン 2.2 1.3 1.2 1.4 1.4 0.0 -

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

輸出国では、インドは、2011 年 9 月より非バスマティ米の輸出を制限付きで認めて以降、価格競争力

のあることや中近東からの需要もあり、2013/14 年度は世界第1位の輸出国になると見られている。

タイは、2011 年 11 月の籾担保融資制度導入以後、販売価格の高騰から輸出が滞り政府在庫米が積み

上がっていると見られ、市場では比較的安価なインド産、パキスタン産及びベトナム産に世界の需要は

シフトしている。

ベトナムでは、2013/14 年度の輸出量も中国への砕米へ需要が増加したこともあり増加(4.2%)して

いる。

輸入国では、中国では輸入量は、砕米の需要増から増加(9.7%)する見込みである。従来は、タイか

ら香り米等の特別な米を中心に輸入を行っていたが、2012/13 年度以降、ベトナムやパキスタンから砕米

を多く輸入し、ビーフンや酒等の加工用に使用される見込みである。

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図 Ⅳ-32 最近の米の国別輸出量の推移

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14

インド

タイ

ベトナム

パキスタン

米国

その他

(百万トン)

ベトナムは価格が安いこと

から需要が多い

中近東やアフリカから

需要に支えられ、米

国農務省は輸出第1

位国になると予想。

籾担保融資制度以後、

価格の高騰から政府在

庫米は積み上がる

資料:USDA 「PS&D」 (January 2014)をもとに農林水産省で作成

エ 期末在庫量

2013/14 年度の期末在庫量は、タイ等で増加するものの、インド、中国等で減少が見込まれる。世界全

体では、生産量が消費量を下回ることから在庫が消費されるため、期末在庫量は減少(▲1.8%)すると見

込まれ、期末在庫率は低下(▲0.7 ポイント)する見込みである。

(表 Ⅳ-36、図 Ⅳ-33)

表 Ⅳ-36 世界の米の期末在庫の状況

2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14(予測)

対前年度

増減率(%)

世界に占め

る割合(%)

世界合計 94.8 98.6 104.4 107.1 105.2 ▲ 1.8 100

中国 40.5 42.6 45.0 46.8 45.3 ▲ 3.1 43

インド 20.5 23.5 25.1 25.1 23.1 ▲ 8.0 22

タイ 6.1 5.6 9.3 12.8 14.7 14.8 14

インドネシア 6.6 6.2 5.1 3.1 2.5 ▲ 19.4 2

日本 2.7 2.7 2.8 2.8 2.8 2.5 3

(参考)フィリピン 3.5 2.5 1.5 1.5 1.7 12.8 2

21.8% 22.1% 22.7% 22.9% 22.2% ▲ 0.7 -期末在庫率

(単位:百万精米トン)

区 分

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

中国の期末在庫量は、世界の 43%を占めているが、2000 年以降余剰在庫の取り崩しを行ってきた結果、

世界の半分以上を占めていた約 1 億トンの米在庫量が急速に減少した。

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図 Ⅳ-33 世界の期末在庫の推移

0%

20%

40%

60%

80%

0

20

40

60

80

100

120

140

160

(百万トン)

うち中国の期末在庫量

中国の期末在庫率(右目盛)

世界の期末在庫率(右目盛)

世界の期末在庫量

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

インドネシアでは、2008/09 年度までは自給を達成していたが、2009/10 年度から在庫を取り崩す一

方、輸入量を増加させ消費量をまかなってきた。2013/14 年度は輸入量の増加が見込まれるが、生産量

も増加となることから、食糧調達庁(BULOG)が低所得者に低価格で米を販売するための特別食糧供給

プログラムの備蓄米は増加することが見込まれ、2014 年 1 月現在、5万トンの調達収量となっている。

(図 Ⅳ-34)

図 Ⅳ-34 インドネシアの期末在庫の推移

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

7.0

33.0

34.0

35.0

36.0

37.0

38.0

39.0

40.0

41.0

09/10 10/11 11/12 12/13 13/14

消費量

(左目盛)

期末在庫量

(右目盛)

輸入量

(左目盛)

生産量

(左目盛)

(単位:百万精米トン) (単位:百万精米トン)

(年度)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

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フィリピンでは、米の自給達成目標として、生産量の増加を目指している。高級米等(黒色米、赤色

米、有機栽培特選米等)の作付けを行い、試験的な輸出も行われている。(図 Ⅳ-35)

図 Ⅳ-35 フィリピンの期末在庫の推移

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、

「PS&D」 (January 2014)

写真:フィリピン北部ラグナ州

米研究所における実験農場でのハイブリッドライスの様子(2013 年 10月)

出典:Lope B. Santos III、写真撮影:Los Banos, Laguna,

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