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VOC したりみが 学オキシダント 意 および 【広告特集】 2013年 平成25年 6月12日 水曜日 から

(環境省の統計から作成) 光化学オキシダント注意報等発令 ... · 2015-08-17 · 制していく。体、環境への悪影響を抑抑制制度を継続し、人せず、現行のVOC排出

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大気社

 大気社は環境負荷低減に貢献する排気処理システ

ムを多数を扱う。その一つである「NMP回収シス

テム」はリチウムイオン電池の製造に不可欠なノル

マル―メチルピロリドン

NMP

を回収処理す

る。回収したNMPは水分

%以下と高純度で、再

利用が可能。また、排気の完全クローズド化と高効

率熱回収システムにより環境保護と省エネ、コスト

削減を実現する。

 他にも、蓄熱式直接燃焼排ガス処理装置

RT

や溶剤ガス吸着濃縮処理装置「アドマット」な

ど、用途に合わせた製品を提供する。

 2004年、大気汚染防止法が改正され、産業界では法規制と自主的

取り組みのベストミックスで揮発性有機化合物

VOC

排出量の削減

に取り組んできた。

年度までに

年度比

%程度のVOC排出量削減

の目標を、

%と大きく上回った。今後、環境省ではVOCに限らず光

化学オキシダント

OX

、微小粒子状物質

PM2・5

を含めた新

たな専門委員会を立ち上げる予定だ。

VOC排出抑制対策継続した取り組みが重要大気汚染防止産業界が積極的に対応

OX基準達成へ環境省、総合的に検討

有力企業の製品・技術〈順不同〉

光化学オキシダント注意報等発令延べ日数および被害届出人数の推移

鉄道車輛工業

 鉄道車輛工業は処理能力が毎分2―1000

のVOC処理装置をシリーズ化している。触媒

式、直接燃焼式、蓄熱式

RTO

、濃縮装置付き

など多様な脱臭装置を用意。ラインアップの中から

ユーザーに最適なシステムを提案し、大気汚染防止

法による排出規制や作業環境改善に貢献する。

 また、燃料使用量、二酸化炭素

CO2

発生量

を抑制する高効率熱交換器搭載の触媒式VOC処理

装置も提供する。

 このほか、少量局所排気処理を実現する小型脱臭

装置を発売する予定だ。

日本テストパネル

 日本テストパネルは経営革新計画承認企業。同社

の排ガス清浄化装置「グローバルクリーン」

特許

取得済み

が好評だ。

 同装置はミスト、ヒュームが混在した臭気ガスの

処理に最適。ミスト、ヒュームの汚染粒子は電気集

塵機で捕集し、臭気ガスは吸着能力が高く、加えて

再生可能な吸着材で除去するシステムで、個々の

機器の特徴を最大限に生かした装置だ。

 同装置を採用すると、従来の直接燃焼方式、触媒

燃焼方式の処理装置より、設備、ランニングコスト

などを低減できる。

篠原電機

 篠原電機は光イオン化式ガス検知センサー

PI

技術を駆使した超高感度センサー搭載のVOC

検知器

MiniRAE3000、UltraRA

E3000など

を販売する。

 「他社でも扱うものを売っていても差別化できな

い。高精度PID方式の検知器に特化する」と方向

性を明確にする。

 同社のVOC検知器は排出濃度の順守・管理に有

用で、化学・石油・印刷工場のVOC処理装置や、

土壌汚染調査、消防などの分野でも採用され、徐々

に実績を伸ばしている。

( ) 【広告特集】 2013年 平成25年 6月12日 水曜日   

 産業界の取り組みによ

年度のVOC排出量

年度比

・1%減の

万1420

だった。

中でも、自主行動計画を

提出し、自主的取り組み

の削減率は

%と、目標

値を大きく上回った。

 OXの前駆物質である

VOCの排出量は大幅に

削減したが、

年度のO

Xの環境基準達成率は0

%。高濃度域のOXは改

善している可能性が示唆

されているものの、著し

く低い。このため、環境

省は

年8月に「光化学

オキシダント調査検討

会」を設置し、調査研究

のあり方を検討した。

 光化学大気汚染のメカ

ニズムは未解明な部分が

多く、VOCを減らせば

必然的にOXが減る、と

いうものではない。今後

はモニタリングの充実・

データの多角的解析、排

出インベントリーの精緻

化、シミュレーションの

高度化を通じた現象解明

に取り組む。また、VO

CだけでなくOX、PM

2・5を含めた総合的な

専門委員会の立ち上げを

検討している。

 5月5、6の両日、北

九州市で開かれた「第

回日中韓三カ国環境大臣

会合

TEMM

」で

は日本、中国、韓国の大

臣がOX、PM2・5を

はじめとする大気汚染物

質に関する科学的知見の

充実、排出抑制の促進、

地域協力の重要性を認識

し、対策に取り組む重要

性を強調した。

 周辺国との連携に力を

注ぐ一方、普段の生活の

中で市民自身が大気汚染

物質を意識するツールと

して、環境省は「大気汚

染物質広域監視システム

愛称そらまめ君

」を

提供している。ホームペ

ージ

から

全国のOX注意報・警報

発令情報やOX

、SP

M、PM2・5などの大

気汚染物質濃度を閲覧で

きる。

 産業界の削減対策は評

価され、これまでの年2

回以上のVOC濃度の測

定は、最も濃度負荷のか

かるときに年1回以上の

測定に変更された。

 VOCはOX、PM2

・5の前駆物質の一つと

され、多くの地点で環境

基準が達成されていない

とされる。VOC排出量

は大幅に削減したが、O

X、PM2・5の生成と

複雑に絡み合うVOCに

は継続した対策が求めら

れる。

 新たな削減目標は設定

せず、現行のVOC排出

抑制制度を継続し、人

体、環境への悪影響を抑

制していく。

(環境省の統計から作成)

 VOCと窒素酸化物

NOX

が太陽光の紫

外線を受けると光化学反

応を起こし、OXが生成

される。OXは光化学ス

モッグの原因となり、人

体に頭痛やめまいなどの

影響を与える。

 また、VOCは浮遊粒

子状物質

SPM

も生

成する。SPMは大気中

に浮遊する粒径が

以下の微粒子で、呼吸器

に入り込み、人体への影

響が懸念される。近年、

中国で社会問題となり、

日本への飛来が観測され

ているPM2・5は粒径

2・5

以下。SPM

より微小なため肺の奥深

くまで入りやすく、呼吸

器への影響に加え、循環

器系への影響も心配され

る。

 大気汚染の改善を図る

ため、

年に大気汚染防

止法が改正された。化学

品製造、塗装、接着、印

刷、洗浄、貯蔵の6施設

類型の中から、「排出量

が多いと思われる相当大

きな規模の施設」が法規

制の対象となった。対象

施設の事業者は施設の排

気口のVOC排出濃度を

年2回以上測定し、その

結果を3年間保存する必

要があった。

 自主的取り組みについ

ては、業界団体が会員企

業の自主行動計画の策定

と毎年の排出実績調査を

まとめ、経済産業省に報

告することで、自主的取

り組みのVOC削減率の

把握に努めた。

 VOC排出抑制対策で

大きな効果をあげるのは

除去設備の設置だ。工程

中に発生するVOCを排

気口から大気に放散しな

いよう除去設備を設置す

ると、一般的に

―10

0%除去できるとされ

る。ランニングコストは

かかるものの作業員の健

康を守り、地域住民への

配慮に大きな効果があ

る。

 VOC成分の少ない塗

料・接着剤への切り替え

も重要な対策だ。作業・

工程・設備・管理を工夫

し、見直すことで簡単に

できる対策もある。