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Illustrator講習会
テキスト
明治大学
教育の情報化推進本部
2014年6月1日
このマニュアルは以下の PC 環境で作成しています。
OS:Windows 7
アプリケーションソフト:Adobe Illustrator CC
イラストレーター入門
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目次
1. はじめに ........................................................................ 3
1.1 Illustrator(イラストレーター)とは ................................................ 3
1.2 Illustrator の得意分野 ............................................................. 3
1.3 Illustratorの苦手分野 ............................................................. 3
1.4 レイヤーについて .................................................................. 3
1.5 扱うデータについて ................................................................ 4
1.6 画面構成 .......................................................................... 5
1.7 よく使う機能 ...................................................................... 5
1.8 操作のポイント .................................................................... 6
1.8.1 パネルの展開 .............................................................. 6
1.8.2 ショートカット ............................................................. 7
2. ポスターの作成 .................................................................. 8
2.1 新規ファイルの作成・保存 .................................................... 8
2.2 オブジェクトの作成・日の丸(日本の国旗)を作る .............................. 9
2.2.1 長方形ツールとオブジェクトのロック....................................... 9
2.2.2 楕円系ツールでの描画、描画色の選択...................................... 11
2.2.3 オブジェクトの整列 ..................................................... 12
2.2.4 オブジェクトのグループ化 ............................................... 13
2.2.5 レイヤーのロック ....................................................... 13
2.3 背景の作成・「空」と「芝」を描く ............................................ 13
2.3.1 「空」を描く。 ......................................................... 13
2.3.2 レイヤーの位置の移動・レイヤーのロック.................................. 14
2.3.3 レイヤーのロック ....................................................... 15
2.4 テキストの挿入 ............................................................. 16
2.4.1 文字ツール ............................................................. 16
2.4.2 文字フォントの変更 ..................................................... 16
2.5 画像の挿入 ................................................................. 18
2.5.1 画像を配置する ......................................................... 18
2.5.2 イラストレーターでの保存について ....................................... 19
2.5.3 マスク機能を使った画像の挿入 ........................................... 21
2.6 付 録 ...................................................................... 25
2.6.1 パターン登録 ............................................................... 25
イラストレーター入門
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1. はじめに
1.1 Illustrator(イラストレーター)とは
Illustrator は、イラストを描いたり、ロゴ、チラシ原稿を制作することができるアプリケーションソ
フトです。グラフィック作成や印刷物、広告などのデザインに良く利用されます。
1.2 Illustrator の得意分野
① レイアウトについて
Illustrator は写真を文章と組み合わせたり、イラストを等間隔で整列させたりする作業に適していま
す。
② イラスト作成について
Illustratorで作るイラストは「ベクター画像」と呼ばれています。ベクター画像は線で作られており、
この線や、線で囲まれた部分に色をつけて表現しています。画像を拡大・縮小しても劣化しない特徴が
あります。このため印刷物の制作データとして適しています。
1.3 Illustrator の苦手分野
写真や油絵、水彩画のような、輪郭がはっきりしない複雑な色の表現には向いていないとされています。
この分野は Photoshopが得意とします。
Photoshopと Illustratorの両方の操作方法を習得すれば、デザイン作成にかなり役立ちます。
1.4 レイヤーについて
Illustrator では、複数のイラストや図形(オブジェクトと言います)を組み合わせてレイアウトする
ため、他のオブジェクトに影響を与えないように、パーツごとに「レイヤー」と呼ばれる層に分けて作
業していきます。レイヤーの1つ1つが透明なフィルムに描かれたパーツであり、それらを重ねると「完
成した1枚の絵」になるイメージです。画面上では上にあるレイヤーほど手前に表示されます。
複数のレイヤーに分けて作成することで、イラストやレイアウトの修正・変更が容易になります。
画面上では、上のレイヤーほど手前に見えます。 慣れないうちは、別のレイヤーに上書きしてしまわな
いように、操作中のレイヤー以外はロックして作業しましょう。
画面上ではこう見えます。
イラストレーター入門
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1.5 扱うデータについて
Illustratorで作成したデータは、通常「Illustrator形式」というファイルで保存されます。拡張子は
「 .ai」です。
Illustrator形式は、Illustrator CCで作成すると「Illustrator CC形式」として、Illustrator CS6
で作成すると「Illustrator CS6形式」として保存されます(保存の際、設定変更することも可能)。
新しいバージョンで作成したファイルを古いバージョンの Illustratorで開こうとすると、下図のよう
なウィンドウが開き、元ファイルが完全に再現できない場合があります。
中野キャンパスに導入されている Illustratorのバージョンは、「Illustrator CC」です。CCで作成し
たファイルを CS6以前のバージョンで開く場合、以下の手順でファイルを保存します。
① 保存するときに「別名で保存」を選択します。
② ファイル名を指定して「保存」ボタンを選択すると、「Illustrator オプション」ウィンドウが開き
ます。
③ 「バージョン」をプルダウンし、該当するバージョンを選択後、保存します。
新しいバージョンの Illustratorで古いバージョンで作成したファイルを開くことは可能です。
イラストレーター入門
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1.6 画面構成
1.7 よく使う機能
選択ツール
ペンツール
ダイレクトツール
テキストツール
手のひらツール
塗りの色 線の色
ズームツール
スウォッチパネル
色をつけるときに
使います。
レイヤーパレット
「レイヤーについて」
で説明したレイヤーが
表示されます。
ツールパネル(ツールボックス)
いろんなツールが並んでいます。右下に
小さい三角がついているツールは長押し
すると関連する別のツールが現れます。
メニューバー
本マニュアルの中で『「オブジェクト」
→「ロック」を選び…』などの表記があ
れば、ここからメニューを探します。
ツールオプションバー
選択中のツールに関する設定を変える
ところです。何のツールを選んでいる
かによって表示内容は変わります。
アートボード
描くためのスペースです。
アートボードの外に描いて
も、この範囲内にないと印
刷されません。
パレットタイトルバー
クリックすると様々なパレットが展開
されます。必要なパレットが見当たら
ない場合は、メニューバーの「ウィン
ドウ」から選択します。
イラストレーター入門
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1.8 操作のポイント
1.8.1 パネルの展開
よく使う機能で説明した「スウォッチパネル」や「レイヤーパレット」などを画面に表示して作業しま
す。
拡大図(パネルを展開)
画面右側パレット(パレットタイトルバー)の上部に矢印が 2つ並んだ
マークがあります。ここをクリックして「パネルを展開」すると、パネ
ルが表示されます。
もう一度同じ箇所をクリックすれば、パネルを閉じることができます(アイコンパネル化)。
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1.8.2 ショートカット
Illustrator で作業するとき、メニューから作業内容を選択する方法とは別に、キーボード操作を行う
ことで作業する方法もあります。この方法を「ショートカット」といいます。マウスなどでメニューを
呼び出さず、キー操作だけで作業できるので、覚えておくと便利です。
① キーボード「Shift」ボタンと「Tab」ボタンを同時に押す
この操作は画面を広く使いたい時に使います。このキー操作で画面右側のパレットタイトルバーが
消えます。もう一度、同じ操作をするとパレットタイトルバーが再び表示されます。
② 「Tab」ボタンだけ押す
この操作は画面左側のツールボックスと画面右側のパレットタイトルバーの両方を消すことができ
ます。
③ その他の代表的なショートカット
・「Ctrl」+「Z」 作業を一つ前に戻す
・「Ctrl」+「A」 全てを選択
・「Ctrl」+「G」 複数のオブジェクトを一つのグループにする
④ 「表示画面の拡大・縮小」のショートカット
通常はツールパネルの「ズームツール」やメニューバーの「表示」から「ズームイン」または「ズー
ムアウト」を選択しますが、作業中は以下のショートカットキーを用いると大変便利です。
・「Ctrl」 +「+ (プラスのキー) 」 画面表示の拡大
・「Ctrl」 +「-(マイナスのキー) 」 画面表示の縮小
・「Ctrl」 +「0 (ゼロの数字のキー) 」 画像全体表示
なお、ショートカットを行う際の操作方法ですが、二つのキーを同時に押すのではなく、最初に左側の
キーを押しながら、そのまま右のキーを一度だけ押します。
上の例の「Ctrl +Z」の場合、
① 左手の小指でキーボード左下のコントロールキー(Ctrl)を押したままにします。
② そのまま左手の人差し指で「Z」を一度だけ押します。
③ 左手をキーボードから離します。
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2. ポスターの作成
それでは実際に作成します。
作るもの:A4ポスター(サッカー)
作る方法:円や四角を重ねてイラストを作成します。
文字と画像を配置し、レイアウトの構成をします。
ポイント:レイヤーに分けて作業をします。
完成図
2.1 新規ファイルの作成・保存
まず、新規ファイルを作り、保存します
イラストレーターを起動し、「ファイル」→「新規」で新規ファイルを開きます。
ダイアログボックスが開いたら次のように変更し、「OK」ボタンをクリックします。
◎名前:サッカーポスター
◎サイズ:A4
◎単位:ミリメートル
◎方向:横長(右側のアイコンをクリック)
◎カラーモード:CMYK
※下線以外の項目は、初期設定(デフォルト)のまま作業しますので、ここでは変更しません。
白く長方形のアートボードが表示されます。
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キーボードの「Ctrl」+「S」を押すと「別名で保存」ウィンドウが表示されますので、名前を付けて似
任意の場所に保存します。
続いて、以下のウィンドウが表示されますが、このまま「OK」をクリックします。
上書きするときは先程行ったようにキーボードの「Ctrl」+「S」で保存するか、画面上部のメニューバ
ーより「ファイル」→「保存」を選択します。
上書き保存したくない場合はメニューバーより「ファイル」→「別名で保存」を選び、保存します。
2.2 オブジェクトの作成・日の丸(日本の国旗)を作る
2.2.1 長方形ツールとオブジェクトのロック
ツールの中にある長方形ツールを選択します。
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「塗り」:白 「線」:黒 で描きます。(デフォルト設定のまま)
塗りの色と線の色の確認は 画面左側「ツールパネル」でも確認できますが、ここでは画面上部「ツー
ルオプションバー」で確認します。
「塗り」 「線」
画面の左上辺りに表示されている左の四角枠が「塗り」の色で、右側の四角枠が「線」の色です。
「塗り」が白、「線」が黒であればそのままで OKです。
画面中央付近で左上から右下にドラッグし、長方形を描きます。
※位置は適当で構いません。
・描いた長方形を別の場所に移動する
「Ctrl」を押したまま、ドラッグして移動します。
・描いた長方形を変形(サイズ変更、回転)する。
「Ctrl」を押したまま、四隅と線中央にある白抜きの小さな四角のいずれかに矢印を持っていき、マ
ウスでドラッグすると変形します。
※「選択ツール」以外のツールを選択した状態で「Ctrl」を長押しすると、一時的に「選択ツール」
になります。覚えておくと便利です。
イラストレーター入門
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次にメニューバーの「オブジェクト」から「ロック」、「選択」を選択します。
今回、長方形オブジェクトをロックする理由は、次に描くオブジェクトを作成し易くするためです。
2.2.2 楕円系ツールでの描画、描画色の選択
次にツールの中にある楕円形ツールを選択します。楕円形ツールが見当たらないときは、
長方形ツールなどのアイコンを長押しにして下さい。
「塗り」:赤 「線」:なし で描きます。
左の四角枠(塗りの色)をクリックすると、スウォッチパネルが表示されます。
「塗り」:赤
選択します。
「線」:なし
選択します。
「なし」に指定する時は「白地に斜め赤線」をクリックします。
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画面中央付近で「Shift」ボタンを押しながら、
左上から右下にドラッグし、楕円形を描くと正円が描けます。
※位置は適当で構いません。
2.2.3 オブジェクトの整列
次にメニューバーの「オブジェクト」から「すべてをロック解除」を選択、先程実行した「長方形のロ
ック」を外します。
①「Ctrl」+「A」で全て(円形+長方形)を選択します
この「ショートカット」はすべてを選択する際に使います。
③ 画面上部「ツールオプションバー」から整列パレットの「水平方向中央に整列」を選択します。
「水平方向中央に整列」
「垂直方向中央に整列」
次に整列パレットの「垂直方向中央に整列」を選択します。
円形が長方形の中央にきます。
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2.2.4 オブジェクトのグループ化
「Ctrl」+「G」とキーボードを押して、円形オブジェクトと長方形オブジェクトを一つのグループにし
ます。
この機能は、移動や変形をする際に便利です。グループ解除したい時は「Shift」+「Ctrl」+「G」とキ
ーボードボタンを押すと、「グループ解除」されます。
2.2.5 レイヤーのロック
画面右下レイヤーパレットに表示された「レイヤー1」のレイヤー名を「日の丸」に変更し、レイヤー
をロックします。
2.3 背景の作成・「空」と「芝」を描く
2.3.1 「空」を描く。
レイヤー「空」を作ります。新たにレイヤーを追加するために、下図のように「新規レイヤーを作成」
ボタンをクリックします。
「新規レイヤーを作成」ボタン
レイヤーが追加されたら、レイヤー名を「空」に変えます。
再び長方形ツールを選択し、「塗り」を「青」、「線」は「なし」にします。
レイヤーをロックすると、 鍵のマークが表示されます。
「ロック」ここをクリック
「名前を変更」ここをダブルクリック
「ロック」ここをクリック
イラストレーター入門
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画面中央付近で左上から右下にドラッグし、長方形を描きます。
※位置はアートボードよりはみ出しても構いません。
2.3.2 レイヤーの位置の移動・レイヤーのロック
新しく作ったレイヤー名「空」が一番上に来ていることを確認します。
レイヤー名を「空」を一番下にドラッグして移動します。
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2.3.3 レイヤーのロック
レイヤー「空」をロックして、「ファイル」→「保存」で上書き保存します。同様の手順で「新規レイヤ
ーを作成」クリックし、レイヤー名を「芝」に変えます。
再び長方形ツールを選択し、「塗り」を「緑」、「線」は「なし」にします。
画面中央付近で左上から右下にドラッグし、長方形を描きます。
※位置は適当で構いません。
レイヤーをロックして、「ファイル」→「保存」で上書き保存します。
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2.4 テキストの挿入
2.4.1 文字ツール
新規レイヤーを作ります。「新規レイヤーを作成」をクリックしレイヤーが追加されたら、レイヤー名を
「テキスト」に変えます。テキストは「文字ツール」を選択してから入力します。フォント(文字の種
類)を好きな種類に変えます。
2.4.2 文字フォントの変更
ツールオプションバーより「文字:」をクリックして表示された、「文字パネル」で、フォントを変更し
ます。
「文字:」
「文字パネル」は再度「文字:」表示をクリックすると消えます。
別の場所にテキスト入力したいときは、文字入力した後、Ctrl を押したまま画面内をクリックします。
Ctrlキーを放したあと、文字ツールが選択された状態でそこに文字入力していきます。
「▼」フォントが変更できます
「 」と「▼」サイズが変更できます
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フォントとサイズや色を選択して文字を入力してみましょう。
例)
フォント名 サイズ 色 入力する文字
Curlz MT 180pt 黄色 SOCCER
Cooper Black 120pt 黒 2014
HG創英角ポップ体 36pt 白 がんばれニッポン!
メニューバーからも「フォント」「サイズ」「色」の変更ができます。
全てのテキストが入力され、表示されました。
レイヤーをロックして、「ファイル」→「保存」で上書き保存します。
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2.5 画像の挿入
2.5.1 画像を配置する
「新規レイヤーを作成」をクリックして新規レイヤー追加したら、レイヤー名を「サッカーボール」に
変更します。
「ファイル」メニューから「配置」を選択し、「配置」ウィンドウを開きます。
「配置」ウィンドウで「Z:\情報関連講習会\Illustrator」より「サッカーボール_絵.jpg」ファイルを
選択します。
「リンク」チェックボックスのチェックを外し、「配置」ボタンをクリックします。
「チェックを外す」
選択した画像をレイアウトするときは、置きたい場所をクリックすれば画面に配置することができます。
配置ができたら、さらに任意のサイズに変更し移動します。
イラストレーター入門
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今度は、国旗の画像を追加します。「新規レイヤーを作成」をクリックし、新規レイヤーを追加します。
レイヤー名は「ブラジル国旗」に変えます。
再び、「Z:\情報関連講習会\Illustrator」を開き、サッカーボールと同じ手順で「ブラジル国旗」を配
置します。
画面に国旗の画像が配置されました。
レイヤーをロックして、「ファイル」→「保存」で上書き保存します。
2.5.2 イラストレーターでの保存について
拡張子「.ai」での保存
授業のレポート提出などで、Illustrator 形式(拡張子「.ai」)での提出が求められる事があります。
その際はフォントを「アウトライン化」1 する必要があります。
デザインの修正・変更の可能性がある場合、Illustrator 形式で保存をしておけば更に内容を変更する
事ができますが、保存する際に注意が必要です。
イラストレーターを持っていない人に画像を送る場合や WEB上でこの画像を利用する場合、Illustrator
形式ですと、ファイルを開くことができません。あらかじめ汎用性の高い他の拡張子「.JPEG」や「.PNG」
形式などで保存する必要があります。
1 文字をパスで出来たオブジェクト(図形)の形に変える事です。どの PCで見てもデザインが変化しないようにする為
にこのような処理をします。見た目には、変わらなくても全く違う扱いになります。(操作方法:文字を選択>メニュー
バー「書式」>「アウトラインを作成」を選択します。)
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WEB上で利用する場合
「ファイル」メニューから「WEB用に保存」を選択します。
拡張子を選ぶ
サイズ変更
画面右側に表示されるプリセット画面にて拡張子と画像サイズを変更し、ファイルを保存します。
拡張子を「JPEG」に設定し保存すると、多くの一般的な PC環境でファイルを閲覧することができます。
印刷用の場合
「ファイル」メニューから「書き出し」を選択します。
「JPEGオプション画面」ウィンドウが表示されるので、「オプション」の「解像度」を「高解像度(300ppi)」
に設定し、ファイルを保存します。
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2.5.3 マスク機能を使った画像の挿入
マスク機能を使って、すでに配置された「サッカーボール」を背景も映りこんだ「サッカーボール」写
真と差し替えてみます。
Illustrator における「マスク」は、アートワークをマスクの形で切り抜いて、その内側にある部分の
みを見えるようにする機能です。使い方でさまざまな表現が可能になります。画像から任意の箇所を切
り抜いたようにみせたり、画像の周りに表示される余白を透明にしたりする場合に使用できます。
では、実際に使って作業してみます。
まず、サッカーボールの画像を背景のあるサッカーボールの画像に差し替えます。
レイヤー「サッカーボール」を非表示にするため、左側にある目のマークをクリックします。
「目のマーク」
クリックすると目のマークが消え、イラストレーターの画面上からサッカーボールが消えます。
「新規レイヤーを作成」をクリックし、新規レイヤーを追加します。
レイヤー名を「サッカーボール 02」に変更します。
画像を配置するために、「ファイル」メニューから「配置」を選択し、「配置」ウィンドウを開きます。
「配置」ウィンドウで、配置するファイル「サッカーボール_写真」を選択します。「リンク」にチェッ
クが入っていれば外し、「配置」ボタンをクリック、アートボードに配置します。
イラストレーター入門
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楕円形ツールでボールの輪郭にあわせて選択(トレース)します。
※「塗り」:白 「線」:黒 で選択しています。
マスクする画像と、マスクとして使用する円が用意できました。
マスクする画像 マスクとして使用する円
楕円がうまくボールの輪郭に合わない場合には、次の操作を行います。
① 楕円パスの移動
キーボードの矢印キーで合わせる、または、Ctrlキーを押したまま、ドラッグして移動する
② 楕円パスのサイズ変更(変形)
Ctrl キーを押したまま、四隅と線中央にある白抜きの小さな四角のいずれかに矢印を持っていき、
マウスをクリックしドラッグする
イラストレーター入門
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レイヤーパネルで確認すると、マスクとして使用するオブジェクト(今回の場合はパス)が前面(上の
段)に来るようになっています。
「
メニューバーの「オブジェクト」から/クリッピングマスク/作成を選択します。
マスクとして使用するオブジェクトの形で切り抜かれて表示されます。
任意のサイズに変更し、移動します。
「サッカーボール 02」レイヤーの右側「 」をクリックしグループ選択します
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2.6 付 録
2.6.1 パターン登録
スウォッチパネル(カラーパネル)に画像を登録して、
オブジェクトをオリジナル画像で塗りつぶしができます。
それでは「2014」をチェック柄にします。
① ファイル/開く から、資料配布用(Z:)の「情報関連講習会」フォルダーを開きます。「開く」ダイ
アログボックスから「チェック柄.jpg」ファイルを選択します。
② チェック柄のファイルが開きます。
③ チェック柄をクリックして画像を選択し「編集」メニューから「コピー(C)」を選択します。
①
②
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④ 「サッカーボール」のファイルタブをクリックし、画面を切り替えます。
⑤ 編集メニューから「ペースト(P)」を選択し、チェック画像をファイルへ貼り付けます。
⑥ オブジェクトメニューから「パターン(E) 」の右横「 」へマウスを移し、「作成(M)」を選択し
ます。
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⑦ 「新しいパターンがスウォッチパネルへ追加されました。」メッセージが表示され、
ボタンをクリックします。
⑧ パターン登録の「○完了」をクリックします。
⑨ 登録したチェック柄のレイヤーを隠します。
パターンオプションで
「タイルの種類」や
「幅・高さ」が変更でき
ます。