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本品は、スピンカラムを用いて動物培養細胞や動物組織から 高純度RNAを抽出するためのキットです。カオトロピックイオン 存在下でRNAがシリカへ吸着する原理を応用し、フェノールや クロロホルムなどを使用しません。 本キットでは、夾雑物を遠心分離により除去する方法とシリカ メンブレン上でのDNaseⅠ処理を採用しており、約1時間で高 純度のRNAを抽出・精製できます。 DNaseⅠ添付 DNaseⅠ(RNase free)がキットに含まれている ため、別途購入の必要はありません。 フェノール・クロロホルム不要 毒性 有機溶媒 フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒 は使用しません。 フィルターによる前処理不要 ◀ 左写真 : 遠心分離(プロトコール)後の沈殿 高純度RNA 遠心分離による夾雑物の除去とシリカメンブレン 上でのDNaseⅠ処理により高純度なRNA抽出が 可能です。 試料のホモジナイズやろ過を目的としたフィルター 処理を必要としません。本キットは遠心分離により 夾雑物を沈殿にして除去します。 製品概要 構成品 プロトコール RNase free ISOSPIN Cell & Tissue RNA 動物の組織や培養細胞からの RNA 抽出キット PT Extraction Buffer (組織用) PT Binding Buffer PT Wash1 Buffer PT Wash2 Buffer DNase I (RNase free) Spin Column 10×DNase I Buffer 30 ml × 1本 40 ml × 1本 40 ml × 1本 40 ml × 1本 2,000 units × 1本 50 本 × 1袋 1 ml × 1本 ddWater (RNase free) 1 ml × 8本 容量 C Extraction Buffer (細胞用) 30 ml × 1本 構成品 ISOSPIN Cell & Tissue RNA (50回用) Spin Columnの特長 750μl 添加しても余裕の容積 本品に採用されているスピンカラムは、自社開発 により従来品よりもカラム容量を拡大(最大900μl) しており、O-リングの内側に傾斜を設けているため 試料液がカラムに残ることもありません。 また、こだわった設計によりカラムが大きく持ちやす 、さらにカラム上部を持ってもコレクションチューブ が落ち難くなっています。 動物培養細胞: C Extraction Buffer 動物組織: PT Extraction Buffer 動物培養細胞 (≦最大6×10 6 cells) 動物組織 (≦最大20 mg) (      ) 遠心分離(夾雑物の除去)上清を回収 メンブレンにRNAを吸着 洗浄 シリカメンブレン上でのDNaseⅠ処理 洗浄 RNAの溶出 サンプルを溶解

ISOSPIN Cell & Tissue RNA パンフレット mgのマウス各種組織(脳、肝臓、腎臓、精巣)からISOSPIN Cell & Tissue RNAとA社製品を用いてRNA抽出を行った。抽出したRNAは、吸光度測定、

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Page 1: ISOSPIN Cell & Tissue RNA パンフレット mgのマウス各種組織(脳、肝臓、腎臓、精巣)からISOSPIN Cell & Tissue RNAとA社製品を用いてRNA抽出を行った。抽出したRNAは、吸光度測定、

本品は、スピンカラムを用いて動物培養細胞や動物組織から

高純度RNAを抽出するためのキットです。カオトロピックイオン

存在下でRNAがシリカへ吸着する原理を応用し、フェノールや

クロロホルムなどを使用しません。

本キットでは、夾雑物を遠心分離により除去する方法とシリカ

メンブレン上でのDNaseⅠ処理を採用しており、約1時間で高

純度のRNAを抽出・精製できます。

DNaseⅠ添付DNaseⅠ(RNase free)がキットに含まれているため、別途購入の必要はありません。

フェノール・クロロホルム不要毒性有機溶媒 フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒

は使用しません。

フィルターによる前処理不要

◀ 左写真 : 遠心分離(プロトコール★)後の沈殿

高純度RNA遠心分離による夾雑物の除去とシリカメンブレン上でのDNaseⅠ処理により高純度なRNA抽出が可能です。

試料のホモジナイズやろ過を目的としたフィルター処理を必要としません。本キットは遠心分離により夾雑物を沈殿にして除去します。

製品概要

構成品 プロトコール

RNase free

ISOSPIN Cell & Tissue RNA動物の組織や培養細胞からの RNA抽出キット

PT Extraction Buffer (組織用)

PT Binding Buffer

PT Wash1 Buffer

PT Wash2 Buffer

DNase I (RNase free)

Spin Column

10×DNase I Buffer

30 ml × 1本

40 ml × 1本

40 ml × 1本

40 ml × 1本

2,000 units × 1本

50 本 × 1袋

1 ml × 1本

ddWater (RNase free) 1 ml × 8本

容量

C Extraction Buffer (細胞用) 30 ml × 1本

構成品

ISOSPIN Cell & Tissue RNA (50回用)

Spin Columnの特長

750μl 添加しても余裕の容積

本品に採用されているスピンカラムは、自社開発

により従来品よりもカラム容量を拡大(最大900μl)

しており、O-リングの内側に傾斜を設けているため

試料液がカラムに残ることもありません。

また、こだわった設計によりカラムが大きく持ちやす

く、さらにカラム上部を持ってもコレクションチューブ

が落ち難くなっています。

動物培養細胞: C Extraction Buffer

動物組織: PT Extraction Buffer

動物培養細胞 (≦最大6×106 cells)

動物組織 (≦最大20 mg)

(      )遠心分離(夾雑物の除去)★

上清を回収

メンブレンにRNAを吸着

洗浄

シリカメンブレン上でのDNaseⅠ処理

洗浄

RNAの溶出

サンプルを溶解

Page 2: ISOSPIN Cell & Tissue RNA パンフレット mgのマウス各種組織(脳、肝臓、腎臓、精巣)からISOSPIN Cell & Tissue RNAとA社製品を用いてRNA抽出を行った。抽出したRNAは、吸光度測定、

10 mgのマウス各種組織(脳、肝臓、腎臓、精巣)からISOSPIN Cell & Tissue RNAとA社製品を用いてRNA抽出を行った。抽出したRNAは、吸光度測定、

電気泳動、リアルタイムPCRで比較を行った。

【関連製品 - ISOSPINシリーズ-】

310-08171

312-08131

318-07991

311-07981

315-08001

319-08141

ISOSPIN Plant RNA

ISOSPIN Blood & Plasma DNA

ISOSPIN Plasmid

ISOSPIN Agarose Gel

ISOSPIN PCR Product

Collection Tube

植物組織からのRNA抽出キット

全血、血清、血漿からのDNA抽出キット

大腸菌からのPlasmid DNA抽出キット

アガロースゲルからの核酸抽出キット

PCR産物の精製キット

消耗品

50 回用

50 回用

100 回用

100 回用

100 回用

100 回用

¥32,500

¥20,000

¥18,000

¥19,000

¥18,000

¥8,000

【キット内容】

製品名 容量 希望納入価格(税別)Code No. 用途

314-08211 ISOSPIN Cell & Tissue RNA 動物組織や培養細胞からのRNA抽出キット 50 回用 ¥27,000

表1. 吸光度測定によるRNA収量・純度の比較

[ 結果 ] 本品で抽出したRNAの方が収量が多く、A260/230比

が1.8以上と高純度であった。

RNA収量の比較

[ 結果 ] 本品では、18S、28S rRNAのバンドが明瞭に確認できた。A社製品

ではバンドが薄く、吸光度(OD260 nm)に影響する不純物残留の可能性が

考えられた。

本品とA社製品で抽出したRNAの吸光度測定を行い、収量

および純度を比較した(表1)。

吸光度で定量したRNA量を基に、アプライするRNA量をそろえて電気泳動し

バンドの濃さを比較した(図1)。

[ 結果 ]

本品で抽出したRNAの方がCt値が低く、増幅効率が高かった。

このことから、本品の方が高純度のRNAを抽出できたことが

示唆された。

吸光度によって定量したRNA 250 ngを鋳型に、GeneAce Reverse Transcriptase(Code No.316-08151)とoligo dTを用いて逆転写を行った。

合成されたcDNAの1/20量を鋳型にGeneAce SYBR qPCR MixαLow ROX(Code No.316-07693)を用いてリアルタイムPCRを行い、Ct値

(一定の増幅産物量になるサイクル数)の比較を行った(図2)。

®

RNAアプライ量:

 Brain

 Liver

 Kidney

 Testis

1% Agarose S/TAE

0.25μg

0.5μg

0.5μg

0.5μg

RNAの電気泳動による比較

リアルタイムPCRによるRNAの品質評価

実験例 マウス各種組織からのRNA抽出

マウス組織

収量

(μg/mg)

肝臓

腎臓

精巣

A社本品

0.91

3.59

3.07

1.47

純度

(A260 /A230)

1.01

1.87

1.59

1.80

1.94

2.22

2.25

2.25

0.16

1.59

0.44

0.41

肝臓

腎臓

精巣

本品A社 本品

精巣脳

本品 本品

肝臓 腎臓

図1. アガロースゲル電気泳動結果

A社 A社 A社

1 2

3

図2. リアルタイムPCRによるCt値の比較

(Ct値)

本品

肝臓

腎臓

精巣

A社

25 26 27 28 29 30 31 32

肝臓

腎臓

精巣

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