71
平成28610IT人材に関する各国比較調査 結果報告書 平成26年度補正先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業 ITベンチャー等によるイノベーション促進のための人材育成・確保モデル事業) 商務情報政策局 情報処理振興課 (委託先:みずほ情報総研株式会社)

IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

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0 0 0

平成28年6月10日

IT人材に関する各国比較調査

結果報告書

平成26年度補正先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業 (ITベンチャー等によるイノベーション促進のための人材育成・確保モデル事業)

商務情報政策局 情報処理振興課

(委託先:みずほ情報総研株式会社)

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目次

1

<1> 調査の概要と調査結果のポイント

<2> 回答者属性(各国IT人材の傾向)

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

<4> IT人材の年収比較

<5>労働移動に関する考え方比較

<6>キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

p.2

p.12

p.24

p.34

p.48

p.58

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2

<1> 調査の概要と調査結果のポイント

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調査の概要

3

調査実施国 米国、日本、韓国、中国、インド、 ベトナム、タイ、インドネシア

回答者条件 各国に居住している方のうち、 IT関連の仕事に就いている方 (各国500名、ベトナムのみ300名)

調査方法 WEBアンケート(株式会社マクロミル及び 同社提携先等のWEB調査モニターを利用)

調査期間 2016年3月上旬~中旬

主な 調査内容

• 年代、性別、担当業務 • 最終学歴、専攻分野 • IT関連の業務経験年数 • 年収水準 • ITスキル標準のレベル • 転職経験、転職に対する考え方 • 現在の仕事や職場に対する満足度 • 仕事やキャリアに対する考え方 • 自己研鑽の状況 等

ITは今後も我が国産業の成長にとって重要な役割を担うことが強く期待されており、十分なIT人材を確保することは、これまで同様、今後もきわめて重要な課題であるといえる。2015年度、経済産業省では、こうした問題意識のもとで、IT人材の中長期的な需給動向を展望するとともに、今後のIT人材の確保・育成に向けた方策についての検討を行った。(報告書本体は、経済産業省WEBサイトを参照)

上記調査の一環として、我が国のIT関連業界及びIT人材の状況を客観的に把握するために、 「IT人材に関する各国比較調査」を実施し、IT人材の属性や実態について他国との比較を試みた。調査の概要は、以下のとおりである。

<1> 調査の概要と調査結果のポイント

調査の背景にある問題意識

1 海外のIT関連職の人気は高いのか?

2 海外のIT関連職の満足度は高いのか?

3 海外のIT関連職の年収は高いのか?

4

海外のIT人材の スキルアップに対する意識は高いのか? 5

海外のIT人材の流動性は高いのか?

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調査結果のポイント①

4

海外のIT関連職の人気は高いのか?

日本のIT人材に関して、国内におけるIT関連職種の人気が低下気味であり、優秀な人材の獲得が以前より難しくなっているのではないか、という問題意識が議論されることがある。

今回の調査において、こうした点について他国との比較を試みたところ、以下のとおり、日本のみ肯定的な回答が半数を大幅に下回る結果となった。国によって多少の差はあるものの、今回の比較対象となった他国では、日本よりもITに関する仕事の人気が高いと言える。特に、米国のほか、インド、インドネシアでは、ITに関する仕事の人気が非常に高いことが読み取れる。 <3>章参照

1

<1> 調査の概要と調査結果のポイント

30.4%

46.0%

39.2%

23.6%

29.0%

15.8%

6.8%

2.8%

55.4%

38.8%

43.6%

53.6%

44.7%

52.0%

42.8%

31.4%

13.4%

11.2%

15.2%

21.8%

20.7%

28.0%

40.4%

53.8%

0.8%

4.0%

2.0%

1.0%

5.7%

4.2%

10.0%

12.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

64.6%

63.8%

63.2%

41.2%

32.7%

21.8%

20.2%

7.0%

22.0%

20.8%

25.0%

35.8%

37.3%

48.6%

38.2%

29.8%

12.6%

15.0%

11.6%

20.2%

27.0%

27.6%

39.0%

55.0%

0.4%

0.2%

0.2%

2.0%

3.0%

1.4%

2.6%

7.2%

0.4%

0.2%

0.0%

0.8%

0.0%

0.6%

0.0%

1.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

絶対に就きたいと思っていたできれば就きたいと思っていた就いてもよいと思っていた(選択肢の一つとして考えていた)できれば就きたくないと思っていた絶対に就きたくないと思っていた

現在のITに関する仕事に どのくらい就きたいと思っていたか 「この仕事は人気がある(就きたい人が多い)」

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」の合計割合順

※ 「絶対に就きたいと思っていた」の割合順

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調査結果のポイント②

5

海外のIT関連職の満足度は高いのか?

日本のIT人材に関しては、仕事に対する満足度が注目されることがある。こうした点を踏まえて、今回の調査においても、仕事に対する満足度について他国との比較を試みた。

その結果、日本のIT人材の「仕事の充実感・やりがい」の面で満足度はそれほど低いわけではないものの、他国と比較すると肯定的な回答がやや少なくなっている。また、「自分の仕事の成果に対する評価」については、日本のみ肯定的な回答が半数を下回る結果となった。この背景には、日本の企業における評価基準等も関連していると考えられる。 <3>章参照

2

「仕事の充実感・やりがい」の面で 満足しているか

「自分の仕事の成果に対する評価」の面で 満足しているか

<1> 調査の概要と調査結果のポイント

49.6%

29.8%

47.8%

29.4%

21.6%

29.7%

11.0%

13.4%

36.6%

55.2%

36.4%

53.2%

55.8%

45.7%

50.4%

46.4%

12.6%

13.6%

13.0%

15.8%

20.4%

17.3%

30.2%

31.2%

1.2%

1.4%

2.8%

1.6%

2.2%

7.3%

8.4%

9.0%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

ベトナム(n=300)

日本(n=500)

韓国(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

※ 「満足している」+「どちらかと言えば満足している」の合計割合順 ※ 「満足している」+「どちらかと言えば満足している」の合計割合順

34.8%

51.0%

26.6%

23.0%

42.6%

33.7%

13.0%

7.8%

54.2%

36.0%

59.2%

60.2%

37.8%

43.7%

46.6%

40.6%

10.6%

11.2%

13.0%

16.0%

15.4%

17.3%

31.6%

37.2%

0.4%

1.8%

1.2%

0.8%

4.2%

5.3%

8.8%

14.4%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

インド(n=500)

ベトナム(n=300)

韓国(n=500)

日本(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

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日本

米国

中国

ベトナム

タイ

韓国

インドネシア

インド

0

200

400

600

800

1,000

1,200

0 2 4 6 8 10

万円

IT人材の平均年収が国内全産業の平均年収の何倍か倍

IT人材の平均年収

調査結果のポイント③

6

海外のIT関連職の年収は高いのか? 3

<1> 調査の概要と調査結果のポイント

57.4%

55.8%

36.6%

36.0%

33.0%

16.6%

13.2%

7.6%

31.8%

28.4%

47.0%

38.3%

51.4%

62.2%

34.4%

40.0%

9.2%

12.0%

14.8%

14.0%

14.4%

15.8%

34.6%

33.8%

1.6%

3.8%

1.6%

11.7%

1.2%

5.4%

17.8%

18.6%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

給与・報酬に対する満足度

世界的な年収水準が高く、 満足度の高い米国

国内での相対的な年収水準が高く、 満足度の高いインド ▼

※ 「満足している」の割合順

IT人材の平均年収と 国内全産業の平均年収との比較

IT関連職種の人気や満足度の違いの背景として、年収水準の違いが指摘されることがある。こうした点を踏まえて、今回の調査では、回答者の年収水準を尋ね、他国との比較を試みた。

その結果、IT先進国である米国と日本のIT人材の平均年収には2倍近くの差があることが明らかとなった。また、調査対象国の国内他産業の年収水準とIT人材の平均年収を比較すると、米国やインドでは大きな差がある(IT人材が国内平均よりも大幅に高い年収を得ている)ものの、日本や韓国では、国内他産業の平均年収とIT人材の平均年収にそれほどの差はないことも把握された。<4>章参照

給与・報酬に対する満足度を見ると、IT人材の平均年収が非常に高い米国や、国内全産業の9倍近くの年収が得られるインドでは、給与に対する満足度も非常に高いことがわかる。逆に、国内全産業との差が大きくない日本や韓国では、給与に対する満足度が低くなっている。

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日本

米国

中国

ベトナム

タイ

韓国

インドネシア

インド

0

200

400

600

800

1,000

1,200

0 2 4 6 8 10

万円

IT人材の平均年収が国内全産業の平均年収の何倍か倍

IT人材の平均年収

7

64.6%

63.8%

63.2%

41.2%

32.7%

21.8%

20.2%

7.0%

22.0%

20.8%

25.0%

35.8%

37.3%

48.6%

38.2%

29.8%

12.6%

15.0%

11.6%

20.2%

27.0%

27.6%

39.0%

55.0%

0.4%

0.2%

0.2%

2.0%

3.0%

1.4%

2.6%

7.2%

0.4%

0.2%

0.0%

0.8%

0.0%

0.6%

0.0%

1.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

絶対に就きたいと思っていたできれば就きたいと思っていた就いてもよいと思っていた(選択肢の一つとして考えていた)できれば就きたくないと思っていた絶対に就きたくないと思っていた

現在のITに関する仕事に どのくらい就きたいと思っていたか IT人材の平均年収と

国内全産業の平均年収との比較

※ 「絶対に就きたいと思っていた」の割合順

年収と仕事の人気の関係 3

調査結果のポイント③ <1> 調査の概要と調査結果のポイント

ITに関する仕事の人気も、年収水準と強く関連していることが明らかになった。たとえば、ITに関する仕事に「絶対に就きたいと思っていた」という回答が全体の6割を超えるインド、インドネシアは、IT人材の平均年収が国内全産業の平均年収の10倍近くとなっている。また、平均年収の水準そのものが他国よりも非常に高く、1,000万円を超えている米国も、同様にIT関連の仕事の人気が非常に高い。

IT人材の平均年収と国内全産業の平均年収の差が他国よりも小さい韓国と日本では、IT関連の仕事に「就いてもよいと思っていた(選択肢の一つとして考えていた)」という回答が最も多くなっており、ITに関する仕事の人気は他国ほど高くはない状況にある。

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8

各国のIT人材の年収とレベルとの関係

人材のレベルと年収の関係 3

IT人材のレベルも、年収水準と関連している可能性があることが把握された。 各国の回答者の平均レベルと給与の高さに対する認識を見ると、おおむね回答者のレベルが高い国のほうが、「給与が高い」と感じている割合が

高い傾向にあることが読み取れる。各国の人材のレベルの高さが、各国のIT関連職種や業種の競争力の高さにつながり、結果として高い給与水準が実現されている可能性も考えられる。

4.05

3.90

3.58

3.43

3.31

3.21

3.17

3.14

平均レベル

51.2%

47.4%

30.8%

30.3%

27.8%

15.0%

6.4%

4.0%

37.6%

36.4%

51.2%

37.0%

50.4%

50.0%

30.4%

30.8%

9.8%

10.8%

16.2%

25.3%

19.8%

29.6%

48.0%

47.6%

1.4%

5.4%

1.8%

7.3%

2.0%

5.4%

15.2%

17.6%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

各国のITスキル標準レベル

5.0%

4.0%

2.2%

4.8%

3.7%

6.2%

7.4%

4.6%

8.0%

9.2%

11.2%

12.0%

16.0%

15.0%

18.6%

20.2%

15.8%

24.4%

39.0%

36.6%

38.3%

39.6%

38.0%

44.4%

38.8%

39.0%

27.4%

33.4%

31.3%

31.2%

24.6%

21.4%

16.2%

8.0%

15.2%

10.0%

9.0%

6.8%

9.4%

6.8%

13.2%

9.8%

4.0%

2.0%

1.3%

1.0%

1.0%

1.8%

3.0%

5.6%

1.0%

1.2%

0.3%

0.2%

1.0%

0.8%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

中国(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

【レベル1】 最低限求められる基礎知識を有している人材【レベル2】 基本的知識・技能を有している人材【レベル3】 応用的知識・技能を有している人材【レベル4】 高度な知識・技能を有している人材【レベル5】 企業内のハイエンドプレーヤー【レベル6】 国内のハイエンドプレーヤー【レベル7】 国内のハイエンドプレーヤーかつ世界で通用するプレーヤー

※ 回答者の平均レベル順

※ 「よくあてはまる」の割合順

「この仕事は給与が高い」

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調査結果のポイント④

9

海外のIT人材の流動性は高いのか?

日本と海外の労働市場の違いとして、「流動性の高さ」が指摘されることがある。こうした問題意識を踏まえて、今回の調査では、各国のIT人材の転職経験や転職に対する考え方についても尋ねた。

その結果、日本のIT人材は、約半数が「転職したことはない」と回答しており、他国と比較すると、人材の流動性が低い状況にあることが把握された。また、日本のIT人材の転職に対する考え方は最も保守的であることも、あわせて明らかとなった。 <5>章参照

4

転職に対する考え方 これまでに経験した転職の回数

47.0%

23.8%

21.2%

19.7%

18.0%

17.8%

14.2%

14.0%

20.6%

24.8%

32.2%

30.3%

33.2%

36.4%

27.8%

32.2%

15.4%

22.2%

27.4%

33.3%

35.2%

29.2%

35.6%

33.6%

17.0%

29.2%

19.2%

16.7%

13.6%

16.6%

22.4%

20.2%

0% 25% 50% 75% 100%

日本(n=500)

韓国(n=500)

中国(n=500)

ベトナム(n=300)

インド(n=500)

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

0回(転職したことはない) 1回 2回 3回以上

37.8%

33.0%

32.0%

31.0%

29.6%

22.8%

22.4%

22.0%

54.0%

44.0%

54.8%

35.7%

54.2%

55.0%

56.0%

45.4%

4.8%

15.6%

9.2%

30.3%

15.2%

18.8%

20.6%

27.0%

3.4%

7.4%

4.0%

3.0%

1.0%

3.4%

1.0%

5.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

米国(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

韓国(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

日本(n=500)

より良い条件の仕事を求めて、積極的に行いたいより良い条件の仕事が見つかれば、考えてもよいできる限りしたくないが、必要があればやむを得ない絶対にしたくない

<1>調査の概要と調査結果のポイント

※ 「0回 (転職したことはない)」 の割合順

※ 「より良い条件の仕事を求めて、積極的に行いたい」 の割合順

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47.2%

30.0%

28.2%

25.2%

24.6%

23.6%

20.2%

19.0%

42.0%

51.3%

46.6%

61.8%

39.6%

41.8%

45.2%

47.4%

10.8%

18.7%

25.2%

13.0%

35.8%

34.6%

34.6%

33.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

中国(n=500)

米国(n=500)

インド(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している業務上必要な内容があれば、業務外(職場以外)でも勉強する業務外(職場以外)ではほとんど勉強しない

調査結果のポイント⑤

10

海外のIT人材のスキルアップに対する意識は高いのか?

技術の進歩が速いIT関連業界で活躍するIT人材にとって、自らスキルアップするための意欲や取組は非常に重要である。こうした観点から、今回の調査では、各国のIT人材が「業務以外でどのくらい勉強しているのか」、また「どのような取組を行っているのか」について尋ねた。

その結果、それほど大きな差ではないものの、「業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している」という回答は、日本において最も低いという結果になった。また、具体的な取組については、WEB上での情報収集は積極的に行っているものの、WEB上で開講される教育・研修を受講したり、社外の研修・セミナーに参加したり、コミュニティ活動に参加している人材の割合は、他国よりもかなり少ないことが把握された。 <6>章参照

5

自主的に行っている自己研鑽の取組 業務以外でどのくらい勉強しているか

<1>調査の概要と調査結果のポイント

88.2%

86.0%

70.8%

70.8%

70.6%

68.2%

66.2%

57.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

ベトナム

日本

インド

韓国

中国

タイ

米国

WEB上での情報収集

51.6%

45.6%

43.2%

35.7%

34.6%

33.2%

28.6%

12.8%

0% 25% 50% 75% 100%

インド

中国

米国

ベトナム

タイ

インドネシア

韓国

日本

WEB講座による学習(e-learning/MOOC等)

43.2%

42.2%

38.3%

36.4%

34.4%

33.6%

25.0%

19.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

タイ

ベトナム

インド

中国

米国

日本

韓国

社外の研修・セミナーへの参加

30.4%

24.4%

22.6%

21.3%

18.2%

10.2%

5.8%

5.8%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

米国

インド

ベトナム

タイ

中国

韓国

日本

社外コミュニティ(学会以外)への参加

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11

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

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80.6%

80.2%

73.0%

66.8%

64.4%

57.6%

54.0%

54.0%

19.4%

19.8%

27.0%

33.2%

35.6%

42.4%

46.0%

46.0%

0% 25% 50% 75% 100%

日本(n=500)

インド(n=500)

ベトナム(n=300)

インドネシア(n=500)

韓国(n=500)

中国(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

男性 女性

62.0%

50.4%

31.4%

29.2%

24.2%

19.6%

21.6%

13.0%

32.3%

38.6%

52.6%

50.0%

52.8%

47.6%

43.8%

32.0%

5.3%

9.4%

13.4%

17.8%

20.6%

21.6%

26.4%

32.6%

0.3%

1.6%

2.6%

3.0%

2.4%

11.2%

8.2%

22.4%

0% 25% 50% 75% 100%

ベトナム(n=300)

インド(n=500)

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

中国(n=500)

米国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

20代 30代 40代 50代

回答者性別・年代

12

回答者性別

今回のWEBアンケートは、日本、米国、中国、韓国、インド、ベトナム、タイ、インドネシアの8か国に居住している方のうち、IT関連の仕事に就いているWEB調査モニターを対象として実施した。(勤務先は、IT企業に限定せず、他業種企業も対象とした。)

WEB調査モニターに対する調査であるため、各国のIT人材の中から、完全にランダムに回答者が抽出されたわけではなく、回答者の属性は参考程度に解釈する必要がある。ただし、各国別に大きく属性が異なっている点もあり、こうした点には、それぞれの国のIT人材の実態がある程度反映されているのではないかと考えられることから、参考までに各国IT人材の傾向として回答者属性を紹介する。

回答者の性別については、日本が最も男性が多く、女性が少ない点が注目される。日本のほか、インド、ベトナムも男性の割合が多い。回答者の年代については、日本が最も40代以上の回答者が多いという結果になった。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

回答者年代

※ 「20代」+「30代」の合計割合順

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61.0%

31.8%

31.8%

29.2%

20.2%

29.8%

11.8%

19.8%

32.7%

47.8%

47.0%

48.2%

43.8%

32.4%

37.8%

21.8%

5.7%

15.8%

17.6%

18.2%

31.4%

28.2%

39.4%

32.6%

0.3%

4.2%

3.2%

3.6%

4.2%

8.2%

9.4%

19.2%

0.3%

0.4%

0.4%

0.8%

0.4%

1.4%

1.6%

6.6%

0% 25% 50% 75% 100%

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

米国(n=500)

日本(n=500)

5年未満 5年以上10年未満 10年以上20年未満

20年以上30年未満 30年以上

回答者のIT業務経験年数・役職

13

回答者のIT業務経験年数

回答者のIT業務経験年数と役職は、以下のとおりであった。

IT業務経験年数は、前頁の年代と類似した傾向となっている。40代以上が最も多い日本では、20年以上の回答の割合も高い。一方、20代の多いベトナムやインド、タイでは、「5年未満」という回答が多くなっている。

日本の回答者のIT業務経験年数は、他国と比較して長い傾向があるにもかかわらず、回答者の役職の割合を見ると、「経営層・役員クラス」はタイに次いで下から2番目、「部長クラス」は最も低くなっている。また、日本では「一般社員クラス」の割合も半数近い。日本の回答は、「経営層・役員クラス」から「一般社員クラス」にかけて、徐々に割合が高くなっており、回答者全体が安定的なビラミッド構造になっている点も注目される。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

回答者の役職

26.0%

16.6%

6.2%

21.0%

3.0%

4.8%

8.0%

4.6%

28.4%

28.4%

35.8%

17.6%

28.6%

17.6%

13.3%

6.6%

19.2%

12.8%

12.2%

18.8%

19.2%

29.6%

13.7%

16.4%

13.0%

26.8%

16.8%

23.6%

18.8%

21.0%

25.7%

25.2%

13.4%

15.4%

29.0%

19.0%

30.4%

27.0%

39.3%

47.2%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インドネシア(n=500)

中国(n=500)

インド(n=500)

タイ(n=500)

韓国(n=500)

ベトナム(n=300)

日本(n=500)

経営層・役員クラス(企業全体の事業に対して責任を負っている)部長クラス(事業部門・部全体の事業に対して責任を負っている)課長クラス(課全体の事業に対して責任を負っている)係長・主任クラス(チームの事業に対して責任を負っている)一般社員クラス(自分自身の業務についてのみ責任を負っている)

※ 「経営層・役員クラス」+「部長クラス」の合計割合順

※ 「5年未満」+「5年以上10年未満」の割合順

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回答者のITスキル標準レベル

14

回答者のITスキル標準レベル

今回の調査では、回答者に対して、日本のITスキル標準に定義されたレベル表現を用いて自身のレベルを尋ねた。

回答者の平均レベルを見ると、米国のみ平均レベルが「4.05」とを超える結果となった。続いて、インドが「3.90」、中国が「3.58」となっている。日本は「3.17」であり、韓国に続いて下から2番目となった。

日本と韓国は、ともに「レベル1」と「レベル2」の人材が約4分の1に上っている。また、日本は、「レベル1」の人材の割合が7.4%と最も高い。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

※ 回答者の平均レベル順

5.0%

4.0%

2.2%

4.8%

3.7%

6.2%

7.4%

4.6%

8.0%

9.2%

11.2%

12.0%

16.0%

15.0%

18.6%

20.2%

15.8%

24.4%

39.0%

36.6%

38.3%

39.6%

38.0%

44.4%

38.8%

39.0%

27.4%

33.4%

31.3%

31.2%

24.6%

21.4%

16.2%

8.0%

15.2%

10.0%

9.0%

6.8%

9.4%

6.8%

13.2%

9.8%

4.0%

2.0%

1.3%

1.0%

1.0%

1.8%

3.0%

5.6%

1.0%

1.2%

0.3%

0.2%

1.0%

0.8%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

中国(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

【レベル1】 最低限求められる基礎知識を有している人材【レベル2】 基本的知識・技能を有している人材【レベル3】 応用的知識・技能を有している人材【レベル4】 高度な知識・技能を有している人材【レベル5】 企業内のハイエンドプレーヤー【レベル6】 国内のハイエンドプレーヤー【レベル7】 国内のハイエンドプレーヤーかつ世界で通用するプレーヤー

4.05

3.90

3.58

3.43

3.31

3.21

3.17

3.14

平均レベル

Page 16: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

回答者最終学歴・専攻分野

15

回答者最終学歴

回答者に対しては、最終学歴及びそこでの専攻分野も尋ねた。

最終学歴については、いずれの国も大学卒業者(学士号取得者)がほぼ半数以上を占めているが、インドは修士号取得者が半数近くに上っている。インドに続いて、米国も修士号取得者が多く、約2割に上る。また、米国は博士号取得者の割合が最も高く、3.8%(日本の約6倍)となっている点も注目される。

専攻分野について見ると、日本は情報系分野の専攻者の割合が他国と比較して最も低く、全体の4分の1程度となっている。また、理系分野の専攻者の割合も、今回の調査対象国の中で唯一5割を下回る結果となった。日本では、「社会科学」分野や「その他芸術系」分野の専攻者も他国よりやや多い傾向が見られ、多様な専攻のIT人材が活躍しているといえる。

72.0%

61.6%

58.0%

53.8%

52.2%

43.8%

41.3%

23.0%

8.8%

8.8%

5.0%

13.0%

6.0%

5.2%

9.3%

14.4%

1.4%

2.2%

2.4%

1.0%

1.0%

1.6%

1.7%

2.4%

2.0%

6.4%

2.6%

5.4%

5.0%

6.0%

3.3%

9.6%

6.4%

3.2%

13.4%

2.0%

20.2%

25.6%

22.0%

7.8%

5.8%

9.6%

3.2%

16.2%

5.6%

6.2%

7.7%

19.6%

2.8%

4.8%

3.6%

3.8%

3.0%

8.4%

6.0%

11.8%

0.8%

3.4%

11.8%

4.8%

7.0%

3.2%

8.7%

11.4%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

米国(n=500)

ベトナム(n=300)

日本(n=500)

情報工学・情報科学※ その他工学系数学・統計学 その他理系経営学(MBA等) 社会科学(経済学・法学等)人文科学(歴史・外国語等) その他芸術等

回答者専攻分野

2.4%

3.8%

1.6%

0.8%

0.6%

1.0%

0.6%

0.7%

47.2%

22.8%

10.8%

11.4%

10.6%

8.4%

7.8%

5.7%

48.8%

53.4%

70.8%

81.0%

68.8%

81.6%

81.8%

82.3%

1.6%

20.0%

16.8%

6.8%

20.0%

9.0%

9.8%

11.3%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

米国(n=500)

韓国(n=500)

タイ(n=500)

日本(n=500)

インドネシア(n=500)

中国(n=500)

ベトナム(n=300)

大学院(博士課程)大学院(修士課程)大学専門学校、職業訓練学校、短期大学(2年制大学)等

理系専攻者 49.4%

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

※ 「大学院」(博士課程+修士課程)の割合順 ※ 「情報工学・情報科学」の割合順。 ※ 「情報工学・情報科学」には、「計算機工学・計算機科学」を含む。

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80.8%

76.0%

46.2%

32.4%

28.0%

25.6%

18.2%

17.2%

9.4%

7.2%

19.2%

26.2%

37.3%

39.8%

32.2%

34.2%

9.6%

16.8%

34.4%

41.2%

33.0%

33.2%

47.6%

44.4%

0.2%

0.0%

0.2%

0.2%

1.7%

1.4%

2.0%

4.2%

0% 25% 50% 75% 100%

韓国(n=500)

インド(n=500)

日本(n=500)

米国(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

情報通信・IT関連業 製造業サービス業(情報通信・IT関連業以外) 農林水産業・鉱業

回答者勤務先の業種・従業員規模

16

回答者(IT関連職)の勤務先業種

前述のとおり、今回の回答者には、IT関連企業に勤務するIT人材だけでなく、他業種(ユーザー企業)に勤務するIT人材も含めている。各国ともに、勤務先業種に制限を設けずに実施した結果、勤務先業種の割合は左下図のとおりとなった。

韓国やインドは、「情報通信・IT関連業」の割合が非常に高い。これらの国に続く日本の「情報通信・IT関連業」の割合は約5割となっている(製造業までを含めると約7割に上る)。韓国、インド、日本以外の他国は、 「情報通信・IT関連業」よりも「製造業」・「サービス業(情報通信・IT関連業以外)」の割合のほうが高くなっており、ユーザー企業側でより多くのIT人材が活躍している可能性がある。

回答者の所属企業の従業員規模(右下図)を見ると、韓国、ベトナム、タイ、インドネシアは従業員数300名以下の企業の割合が半数を超えている。インド、米国、日本は、従業員数1,001名以上の企業が3割以上を占め、他国に比べて大企業の割合がやや高い。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

51.8%

41.7%

29.8%

25.0%

28.0%

19.4%

17.6%

10.6%

20.6%

20.0%

26.4%

28.0%

17.4%

25.2%

25.0%

19.0%

11.6%

19.3%

26.2%

27.6%

21.6%

30.4%

23.8%

24.4%

7.2%

13.0%

13.4%

12.8%

14.4%

16.4%

19.2%

22.8%

8.8%

6.0%

4.2%

6.6%

18.6%

8.6%

14.4%

23.2%

0% 25% 50% 75% 100%

韓国(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

日本(n=500)

中国(n=500)

米国(n=500)

インド(n=500)

100名以下 101名以上300名以下301名以上1,000名以下 1,001名以上5,000名以下5,001名以上

所属企業の従業員規模

※ 300名以下の企業の割合順 ※ 「情報通信・IT関連業」の割合順

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<参考>アジア諸国の回答者の出身大学

17

今回のアンケートでは、参考までに、アジア諸国の回答者に対して、最も最近卒業した教育機関の名称を尋ねた。各国について回答者が多い主な教育機関は以下のとおりであった。

上海交通大学 63武漢大学 25大連理工大学 23浙江大学 20華中科技大学 19ハルビン工業大学 17西安電子科技大学 16中国科学技術大学 15北京大学 13西安交通大学 11北京航空航天大学 10清華大学 9上記以外の教育機関のソフトウェア学院 101

教育機関名 回答者数

中 国

韓 国

インド

ハノイ工科大学 40ホーチミン市工業大学 24ベトナム国家大学ホーチミン市校工科大学 21FPT大学 16ダナン大学工科大学 10ベトナム国家大学ハノイ校工科大学 9フエ大学 7カントー大学 6ロイヤル・メルボルン工科大学ベトナム校 3タイロン大学 2

教育機関名 回答者数

ベトナム

延世大学校 16成均館大学校 15漢陽大学校 15高麗大学校 13西江大学校 13慶熙大学校 12ソウル国立大学 7梨花女子大学 6浦項工科大学校 5韓国科学技術院 2

教育機関名 回答者数

タイ

回答者数Bandung Institute of Technology 89University of Indonesia 62Universitas Gadjah Mada 47Airlangga University 27Padjadjaran University 27Bogor Agricultural Universit 11

教育機関名

インドネシア

Thammasat University 49Kasetsart University 45Chiang Mai University 44King Mongkut's University ofTechnology Thonburi

42

Chulalongkorn University 30Prince of Songkla University 20Khon Kaen University 19Naresuan University 15Mahidol University 14Burapha University 13Srinakharinwirot University 11

教育機関名 回答者数

インド工科大学(デリー校) 46Anna University 43Delhi Technological University 29インド工科大学(ボンベイ校) 23インド工科大学(ハイデラバード校) 20Birla Institute of Technology 18VIT University 18College of Engineering Pune 15インド情報技術大学 13インド工科大学(カラグプール校) 11インド工科大学(マドラス校) 10インド工科大学(インドール校) 8インド工科大学(カンプール校) 7インド科学院大学 7インド工科大学(ルールキー校) 6National Institute ofTechnology, NITK, Surathkal

6

Indian Institute of Engineering      5

教育機関名 回答者数

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IT企業の回答者の勤務先業種

18

P.17の回答者のうち、「情報通信・IT関連業」に所属する回答者の勤務先業種の詳細を以下に示す(各国の「情報通信・IT関連業」を選択した回答者を100%として示したもの)。

日本は「受託情報システム開発・システムインテグレーション(SI)」を主業務とする企業の回答者が最も多い。日本のほか、タイやインドネシアも「受託情報システム開発・システムインテグレーション(SI)」が2割を超えているが、その他の国は概ね1割程度となっている。

「ソフトウェア開発・販売」を主業務とする企業の回答者が最も多いのはインドであり、中国、日本と続いている。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

回答者(IT関連職)の勤務先業種

29.9%

8.6%

7.0%

10.6%

6.6%

4.8%

29.7%

20.9%

29.4%

15.4%

32.8%

22.5%

34.7%

28.6%

16.5%

15.1%

7.8%

13.6%

9.4%

14.6%

6.3%

11.9%

6.6%

4.7%

7.4%

2.5%

12.5%

12.9%

3.7%

3.6%

8.8%

17.4%

2.2%

5.6%

3.1%

2.5%

6.6%

1.2%

1.1%

1.2%

1.7%

2.5%

3.9%

3.5%

5.5%4.8%

2.2%

2.3%

0.9%

13.0%

3.1%

4.2%

6.6%

3.6%

1.1%

1.2%

6.5%

4.3%

12.5%

16.1%

4.7%

19.0%

12.1%

14.0%

14.3%

34.6%

15.6%

13.1%

25.3%

22.6%

22.0%

23.3%

0% 25% 50% 75% 100%

日本(n=231)

米国(n=162)

中国(n=128)

韓国(n=404)

インド(n=380)

ベトナム(n=84)

タイ(n=91)

インドネシア(n=86)

受託情報システム開発・システムインテグレーション(SI)ソフトウェア開発・販売(ソフトウェアベンダー)システム運用・保守通信・通信関連サービスクラウド・ASP関連サービスコンサルティング情報セキュリティ関連サービスインターネット関連サービスその他IT関連サービス

Page 20: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

ユーザー企業の回答者の勤務先業種

19

P.17の回答者の勤務先業種の詳細を以下に示す(「情報通信・IT関連業」以外の業種について、全体を100%とした際の業種の割合)。 「建設・土木」のほか、「金融・保険」、「卸売・小売」などの業種が、比較的多いことが読み取れる。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

0.2%

2.0%

1.2%

0.4%

1.2%

0.6%

0.4%

1.4%

1.4%

3.2%

1.2%

1.2%

5.0%

0.2%

7.2%

0.6%

0.6%

0.4%

0.0%

1.2%

1.0%

3.2%

4.4%

3.0%

1.2%

3.4%

1.4%

4.4%

1.8%

3.4%

1.8%

1.2%

1.6%

1.4%

3.4%

2.0%

3.4%

3.0%

12.4%

0.2%

0.4%

0.4%

0.0%

0.4%

0.2%

0.4%

0.4%

0.2%

0.8%

1.2%

4.2%

0.8%

0% 5% 10% 15% 20%

農林水産業・鉱業

建設・土木

化学・医薬品

石油・石炭・ゴム

鉄鋼・非鉄金属・窯業

繊維・木材・木製品・紙

食料品・飲料

輸送用機械製造

一般機械製造

電気機械製造

電子部品・デバイス製造

情報通信機器製造

その他の製造業

日本(n=500)米国(n=500)中国(n=500)韓国(n=500)

0.0%

1.2%

0.4%

0.0%

0.2%

0.2%

0.0%

0.8%

0.8%

0.4%

0.6%

1.0%

1.6%

1.7%

12.7%

2.0%

1.3%

1.0%

4.7%

3.0%

1.7%

0.7%

0.3%

4.7%

1.7%

3.7%

2.0%

6.8%

1.6%

1.0%

0.6%

0.6%

3.0%

0.0%

1.2%

0.8%

2.8%

1.0%

12.8%

4.2%

7.2%

2.0%

2.2%

1.4%

2.6%

4.6%

1.0%

0.4%

0.6%

1.4%

2.6%

8.2%

0% 5% 10% 15% 20%

インド (n=500)ベトナム(n=300)タイ (n=500)インドネシア(n=500)

1.0%

1.4%

3.4%

0.8%

1.6%

7.0%

1.0%

0.8%

2.2%

1.6%

4.2%

9.4%

1.4%

3.4%

7.0%

1.4%

0.2%

5.4%

0.2%

0.2%

1.8%

4.0%

4.8%

11.4%

2.0%

3.0%

4.0%

3.6%

0.2%

5.8%

0.8%

0.4%

2.6%

3.8%

2.0%

5.0%

0.2%

0.0%

0.0%

0.6%

0.8%

1.6%

0.0%

0.2%

0.6%

0.4%

0.6%

4.6%

0% 5% 10% 15% 20%

電気・ガス・水道

運輸・郵便

金融・保険

不動産・物品賃貸

新聞・放送・広告・出版

卸売・小売

飲食・宿泊・旅行

生活関連サービス・娯楽

専門サービス(専門事務所・各種コンサルティング等)

教育・学習支援

医療・福祉

その他サービス業

日本(n=500)米国(n=500)中国(n=500)韓国(n=500)

0.8%

0.4%

2.6%

0.4%

0.2%

1.4%

0.4%

0.0%

1.4%

4.0%

0.4%

4.8%

2.3%

1.7%

5.0%

1.7%

1.7%

4.3%

3.0%

2.7%

2.0%

3.0%

1.0%

4.7%

2.0%

2.6%

3.8%

2.6%

0.8%

8.0%

3.0%

0.4%

1.8%

4.2%

3.0%

15.4%

0.6%

1.2%

8.4%

1.0%

1.2%

5.0%

1.6%

0.4%

2.0%

7.2%

3.2%

12.6%

0% 5% 10% 15% 20%

便

インド (n=500)ベトナム(n=300)タイ (n=500)インドネシア(n=500)

回答者の勤務先業種 (ユーザー企業(製造業等))

回答者の勤務先業種 (ユーザー企業(サービス業))

Page 21: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

IT企業の回答者の職種

20

「情報通信・IT関連業」(IT企業)に所属する回答者の職種を以下に示す(各国の「情報通信・IT関連業」に所属する回答者を100%とした場際の各職種の割合)。

日本は顧客向けシステムの開発・実装を担う「SE・プログラマ」の割合が他国よりも高いことがわかる。また、「営業・マーケティング」の割合も高い。 その反面、データベースやネットワーク、情報セキュリティなどに関する特定技術の専門家である「IT技術スペシャリスト」や、「ITコンサルタント」、「IT

プロジェクトマネージャ」などの割合は、他国よりもやや低めとなっている。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

13.9%

5.9%9.4%

3.5%

36.6%

9.4%4.0%

8.9%7.4%1.0%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

営業・マーケティング

コンサルタント

プロジェクトマネージャ

IT

アーキテクト

SE

・PG

(顧客向け)

SE

・PG

(SW

製品開発)

IT

技術スペシャリスト

IT

運用・管理

IT

保守

IT

教育

日本(n=202)

1.4%

16.9%

37.8%

2.7%6.1%

2.7%

17.6%10.8%

4.1%0.0%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

営業・マーケティング

コンサルタント

プロジェクトマネージャ

IT

アーキテクト

SE

・PG

(顧客向け)

SE

・PG

(SW

製品開発)

IT

技術スペシャリスト

IT

運用・管理

IT

保守

IT

教育

米国(n=148)

3.8%1.9%

23.8%

6.7%10.5%

18.1%

3.8%

15.2%13.3%

2.9%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

営業・マーケティング

コンサルタント

プロジェクトマネージャ

IT

アーキテクト

SE

・PG

(顧客向け)

SE

・PG

(SW

製品開発)

IT

技術スペシャリスト

IT

運用・管理

IT

保守

IT

教育

中国(n=105)

11.5%7.3%

11.5%

2.6%

10.9%17.9%

6.7%

19.2%

10.9%

1.6%0%

10%

20%

30%

40%

50%

営業・マーケティング

コンサルタント

プロジェクトマネージャ

ITアーキテクト

SE

・PG

(顧客向け)

SE

・PG

(SW

製品開発)

IT

技術スペシャリスト

IT

運用・管理

IT

保守

IT

教育

韓国(n=313)

0.0%

12.8%

33.8%

2.2%8.1%10.6%

17.3%

9.5%3.6%2.0%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

営業・マーケティング

コンサルタント

プロジェクトマネージャ

ITアーキテクト

SE

・PG

(顧客向け)

SE

・PG

(SW

製品開発)

IT

技術スペシャリスト

IT

運用・管理

IT

保守

IT

教育

インド(n=358)

11.1%7.9%

17.5%17.5%

7.9%

20.6%

6.3%3.2%

6.3%1.6%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

営業・マーケティング

コンサルタント

プロジェクトマネージャ

IT

アーキテクト

SE

・PG

(顧客向け)

SE

・PG

(SW

製品開発)

IT

技術スペシャリスト

IT

運用・管理

IT

保守

IT

教育

ベトナム(n=63)

3.8%

16.7%

9.0%

0.0%6.4%

23.1%17.9%

11.5%7.7%

3.8%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

営業・マーケティング

コンサルタント

プロジェクトマネージャ

IT

アーキテクト

SE

・PG

(顧客向け)

SE

・PG

(SW

製品開発)

IT

技術スペシャリスト

IT

運用・管理

IT

保守

IT

教育

タイ(n=78)

4.3%

18.6%17.1%

5.7%11.4%

4.3%10.0%

15.7%10.0%

2.9%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

営業・マーケティング

コンサルタント

プロジェクトマネージャ

IT

アーキテクト

SE

・PG

(顧客向け)

SE

・PG

(SW

製品開発)

IT

技術スペシャリスト

IT

運用・管理

IT

保守

IT

教育

インドネシア(n=70)

※ PG=プログラマ、SW=ソフトウェア

Page 22: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

5.9%

10.4%

10.0%

15.6%

3.3%

5.6%

5.6%

6.7%

14.1%

1.9%

1.9%

19.0%

15.1%

13.9%

7.1%

11.2%

13.9%

6.2%

3.3%

12.7%

9.2%

0.6%

2.1%

4.7%

5.9%

9.9%

9.9%

20.4%

12.1%

9.9%

0.8%

8.6%

18.0%

1.6%

0.5%

2.2%

7.3%

13.5%

14.6%

8.3%

7.3%

2.1%

6.3%

5.2%

19.8%

0.0%

11.5%

4.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

事業プロデュース(ITを活用した新規事業の企画・立ち上げ)

戦略・企画(自社の情報システムに関する全体計画・戦略策定)

開発(自社の情報システムに関する個別プロジェクトの管理・開発)

保守・運用(自社の情報システムに関する保守運用計画の策定・実施)

技術(自社の情報システムの基盤設計・構築・技術支援(DB・NW等))

情報セキュリティ(情報セキュリティに関する方針策定・管理業務)

活用(事業部門でのIT利活用に関する改善推進・業務改革)

データ解析・シミュレーション等(ビッグデータ関連業務等)

事務スタッフ(IT資産管理・契約管理等の管理業務)

監査(情報システム監査)

研究(IT・情報通信技術に関するR&D)

上記以外

日本(n=269)米国(n=338)中国(n=372)韓国(n=96)

12.5%

15.0%

16.7%

10.8%

20.0%

10.0%

0.8%

7.5%

4.2%

0.8%

1.7%

0.0%

13.4%

8.8%

7.9%

14.4%

7.9%

1.9%

2.3%

1.9%

31.5%

3.2%

1.9%

5.1%

7.6%

13.7%

9.5%

15.2%

14.9%

3.7%

8.3%

2.2%

13.9%

4.2%

2.2%

4.6%

9.4%

12.8%

8.2%

11.4%

10.4%

2.7%

4.6%

6.0%

24.2%

3.9%

1.7%

4.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

インド (n=120)ベトナム(n=216)タイ (n=409)インドネシア(n=414)

ユーザー企業の回答者の主な担当業務①

21

回答者の担当業務内容 (ユーザー企業)

ユーザー企業に勤務する回答者(IT関連職)の主な担当業務内容(回答は1つのみ)について尋ねた結果は以下のとおりとなった。下図のうち、注目すべき業務を抜粋した図を次頁に示す。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

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Page 23: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

ユーザー企業の回答者の主な担当業務②

22

ユーザー企業に勤務する回答者(IT関連職)の主な担当業務内容について尋ねた前頁の結果から、注目される結果を抜粋して示す。日本では、企画・開発・運用に関する人材の割合は、他国と差はないものの、「事業プロデュース」や「技術」を担う人材の割合が他国よりもやや低くなっている点が注目される。「情報セキュリティ」や「データ解析・シミュレーション等」については、米国、インド、中国に次ぐ水準となっている。

<2> 回答者属性 ~ 各国IT人材の傾向 ~

ユーザー企業における各業務を主業務とする回答者の割合

15.1%

13.4%

12.5%

9.4%

7.6%

7.3%

5.9%

5.9%

0% 5% 10% 15% 20%

米国(n=338)

ベトナム(n=216)

インド(n=120)

インドネシア(n=414)

タイ(n=409)

韓国(n=96)

中国(n=372)

日本(n=269)

事業プロデュース(ITを活用した新規事業の企画・立ち上げ)

20.0%

14.9%

13.9%

12.1%

10.4%

7.9%

7.3%

3.3%

0% 5% 10% 15% 20%

インド(n=120)

タイ(n=409)

米国(n=338)

中国(n=372)

インドネシア(n=414)

ベトナム(n=216)

韓国(n=96)

日本(n=269)

技術(自社の情報システムの基盤設計・構築・技術支援(DB・NW等))

10.0%

9.9%

6.2%

5.6%

3.7%

2.7%

2.1%

1.9%

0% 5% 10% 15% 20%

インド(n=120)

中国(n=372)

米国(n=338)

日本(n=269)

タイ(n=409)

インドネシア(n=414)

韓国(n=96)

ベトナム(n=216)

情報セキュリティ(情報セキュリティに関する方針策定・管理業務)

12.7%

8.6%

7.5%

6.7%

6.0%

5.2%

2.2%

1.9%

0% 5% 10% 15% 20%

米国(n=338)

中国(n=372)

インド(n=120)

日本(n=269)

インドネシア(n=414)

韓国(n=96)

タイ(n=409)

ベトナム(n=216)

データ解析・シミュレーション等(ビッグデータ関連業務等)

Page 24: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

23

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

Page 25: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

48.0%

34.8%

42.4%

26.8%

38.0%

18.4%

10.2%

7.4%

38.4%

50.2%

40.4%

54.0%

35.7%

45.0%

43.4%

39.8%

9.2%

14.4%

13.2%

16.4%

17.7%

31.8%

37.4%

44.4%

4.4%

0.6%

4.0%

2.8%

8.7%

4.8%

9.0%

8.4%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

51.2%

34.6%

44.2%

30.2%

28.0%

17.0%

11.8%

6.8%

36.2%

52.6%

41.8%

54.0%

43.0%

47.2%

43.4%

41.2%

10.2%

12.0%

11.8%

14.0%

23.7%

30.8%

37.0%

43.4%

2.4%

0.8%

2.2%

1.8%

5.3%

5.0%

7.8%

8.6%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

ITに関する仕事についての認識①

24

まずは、ITに関する仕事についてのイメージや認識に関する調査結果を示す。

「この仕事は最先端である」という設問について、 「よくあてはまる」「どちらかと言えばあてはまる」(以下、まとめて「あてはまる」という。)と回答した割合が最も多い国は米国となった。インドネシア、インド、タイの回答も同様であり、約8~9割の回答者が「この仕事は最先端である」と感じていることがうかがえる。しかし、日本では「あてはまる」という回答が5割を下回っており、仕事が最先端であるというイメージは他国よりもやや弱いと考えられる。

また、「この仕事には夢がある」という設問について「あてはまる」という回答が最も多い国はインドとなった。インドネシア、米国、タイも同様の傾向が見られる。日本については、左図と同様に 「あてはまる」という回答がわずかに5割を下回る結果となった。

これらの結果から、「最先端である」「夢がある」などのITに関する仕事の魅力が、日本では、他国ほど強く認識されていない状況にあると言える。

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」の合計割合順 ※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」の合計割合順

「この仕事は最先端である」 「この仕事には夢がある」

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

Page 26: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

ITに関する仕事についての認識②

25

ITに関する仕事についての認識として、「専門性の高さ」と「給与の高さ」について尋ねたところ、各国回答者の回答は以下のとおりとなった。

「この仕事は専門性が高い」については、いずれの国でも「あてはまる」( 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」 )が7割以上に上っており、いずれの国においても、多くの回答者が、ITに関する仕事に対して「専門性が高い」というイメージを持っていることがうかがえる。

「この仕事は給与が高い」について、「あてはまる」という回答が最も多いのは米国とインドとなった。特に米国では、「よくあてはまる」という回答が半数を超えている。韓国と日本では、「どちらかと言えばあてはまらない」「まったくあてはまらない」 という回答の合計が6割を超える結果となった。

日本や韓国では、ITに関する仕事は「専門性が高い仕事である」と認識されているものの、「給与が高い仕事である」という認識はそれほど強くはないと見られる。

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」の合計割合順

42.6%

34.0%

45.6%

49.0%

29.8%

37.0%

22.4%

19.4%

47.0%

55.2%

39.4%

35.4%

50.4%

43.0%

55.0%

51.4%

9.8%

9.6%

14.0%

13.4%

17.2%

16.0%

19.4%

24.2%

0.6%

1.2%

1.0%

2.2%

2.6%

4.0%

3.2%

5.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

米国(n=500)

インド(n=500)

中国(n=500)

ベトナム(n=300)

日本(n=500)

韓国(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

51.2%

47.4%

30.8%

27.8%

30.3%

15.0%

6.4%

4.0%

37.6%

36.4%

51.2%

50.4%

37.0%

50.0%

30.4%

30.8%

9.8%

10.8%

16.2%

19.8%

25.3%

29.6%

48.0%

47.6%

1.4%

5.4%

1.8%

2.0%

7.3%

5.4%

15.2%

17.6%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」の合計割合順

「この仕事は専門性が高い」 「この仕事は給与が高い」

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

Page 27: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

米国(n=500) インド(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 %

1 自分の専門性や強みが活かせそうだったから 39.4 1 自分の専門性や強みが活かせそうだったから 44.62 技術やスキルが身につくと思ったから 33.4 2 技術やスキルが身につくと思ったから 41.63 給与・待遇が良かったから 32.2 3 仕事が先進的だと思ったから 35.24 仕事が先進的だと思ったから 29.6 4 給与・待遇が良かったから 32.85 将来性がありそうだったから 27.4 5 将来性がありそうだったから 32.6

ITに関する仕事を選んだ理由

26

ITに関する仕事についての認識として、「現在のITに関する仕事を選んだ理由」について尋ねたところ、各国回答者の回答は以下のとおりとなった。

「米国」と「インド」では、専門性が活かせることやそのさらなる強化が可能であることが主な理由となっている。ベトナム、タイ、インドネシアのほか、韓国と日本では、仕事の先進性・将来性や面白さが最上位となった。給与・待遇の良さは、多くの国で2~4位程度なっているが、中国では最上位となった。なお、給与・待遇の良さは韓国では第5位、日本では第8位と、他国よりもやや順位が低くなっている。

<青> 専門性やスキルに関する理由 <赤> 給与・待遇に関する理由 <緑> 仕事の内容に関する理由

▼ 仕事の先進性や面白さを重視するアジア諸国

▼ 専門性重視の米国とインド

▼ 給与に関する理由の順位が低い日本と韓国 ▼ 給与が最多の理由である中国

ベトナム(n=300) タイ(n=500) インドネシア(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 % 順位 回答 %

1 仕事が先進的だと思ったから 46.7 1 仕事が先進的だと思ったから 56.8 1 仕事がおもしろそうだったから 52.22 自分の専門性や強みが活かせそうだったから 40.0 2 給与・待遇が良かったから 42.0 2 自分の専門性や強みが活かせそうだったから 47.23 技術やスキルが身につくと思ったから 38.3 3 仕事がおもしろそうだったから 41.6 3 給与・待遇が良かったから 41.64 給与・待遇が良かったから 31.3 4 技術やスキルが身につくと思ったから 33.8 4 仕事が先進的だと思ったから 35.85 仕事がおもしろそうだったから 31.0 5 将来性がありそうだったから 27.8 5 技術やスキルが身につくと思ったから 35.6

中国(n=500) 韓国(n=500) 日本(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 % 順位 回答 %

1 給与・待遇が良かったから 39.0 1 将来性がありそうだったから 31.4 1 仕事がおもしろそうだったから 35.42 自分の専門性や強みが活かせそうだったから 35.8 2 自分の専門性や強みが活かせそうだったから 30.2 2 技術やスキルが身につくと思ったから 22.23 将来性がありそうだったから 29.8 3 仕事がおもしろそうだったから 26.0 3 自分の専門性や強みが活かせそうだったから 21.24 仕事がおもしろそうだったから 27.0 4 技術やスキルが身につくと思ったから 24.6 4 仕事が先進的だと思ったから 19.85 技術やスキルが身につくと思ったから 26.4 5 給与・待遇が良かったから 23.6 5 将来性がありそうだったから 19.0

8 給与・待遇が良かったから 9.6

凡例

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

Page 28: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

30.4%

46.0%

39.2%

23.6%

29.0%

15.8%

6.8%

2.8%

55.4%

38.8%

43.6%

53.6%

44.7%

52.0%

42.8%

31.4%

13.4%

11.2%

15.2%

21.8%

20.7%

28.0%

40.4%

53.8%

0.8%

4.0%

2.0%

1.0%

5.7%

4.2%

10.0%

12.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

ITに関する仕事の人気度

27

我が国では、IT関連産業における優秀な人材の獲得に関して、仕事の人気に注目することがある。こうした観点から、各国におけるITに関する仕事の人気についても尋ねたところ、以下のような結果となった。

一般的に「ITに関する仕事は人気があるかどうか」(就きたい人が多いかどうか)を尋ねたところ、左図のような結果となった。「あてはまる」という回答が最も多いのはインドネシアであり、インド、米国、タイ、ベトナムと続いている。日本は「あてはまる」という回答が唯一4割を下回る結果となった。

さらに、回答者自身が「現在のITに関する仕事にどのくらい就きたいと思っていたか」を尋ねたところ、「絶対に就きたいと思っていた」という回答は、インド、インドネシア、米国で6割を超えているのに対して、日本では「選択肢の一つとして考えていた」という回答が半数以上となっている。

64.6%

63.8%

63.2%

41.2%

32.7%

21.8%

20.2%

7.0%

22.0%

20.8%

25.0%

35.8%

37.3%

48.6%

38.2%

29.8%

12.6%

15.0%

11.6%

20.2%

27.0%

27.6%

39.0%

55.0%

0.4%

0.2%

0.2%

2.0%

3.0%

1.4%

2.6%

7.2%

0.4%

0.2%

0.0%

0.8%

0.0%

0.6%

0.0%

1.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

絶対に就きたいと思っていたできれば就きたいと思っていた就いてもよいと思っていた(選択肢の一つとして考えていた)できれば就きたくないと思っていた絶対に就きたくないと思っていた

現在のITに関する仕事に どのくらい就きたいと思っていたか 「この仕事は人気がある(就きたい人が多い)」

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」の合計割合順

※ 「絶対に就きたいと思っていた」の割合順

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

Page 29: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

ITに関する仕事についての共通認識

28

今回の調査では、ITに関する仕事についての認識として、「仕事が好きかどうか」、「競争が激しいかどうか」 についても尋ねた。

「この仕事が好きである」については、いずれの国においても、多くの回答者が「あてはまる」と回答している。日本と韓国では、「あてはまらない」という回答が他国よりもやや多くなってはいるものの、全体としては「仕事が好き」と感じている回答者が多いといえる。

「この仕事は競争が激しい」についても同様に、各国間に多少の差は見られるものの、いずれの国においても多くの回答者が「あてはまる」と回答している。一般的に我が国でも、IT関連の仕事は技術の移り変わりの早さについていかなければならず、環境の変化が早いため競争も激しいと言われることがあるが、そうした認識は各国でおおむね共通していると考えられる。ただし、日本と韓国では、「あてはまる」という回答が7割をやや下回っており、「競争が激しい」という認識は他国ほどには強くない可能性がある。

「この仕事は競争が激しい」 「この仕事が好きである」

33.2%

48.2%

30.0%

44.8%

34.7%

15.4%

18.2%

15.4%

53.0%

36.4%

54.0%

38.0%

40.7%

58.0%

47.8%

48.8%

12.8%

10.6%

14.8%

14.0%

17.7%

23.4%

30.4%

30.2%

1.0%

4.8%

1.2%

3.2%

7.0%

3.2%

3.6%

5.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

タイ(n=500)

米国(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」の合計割合順

55.0%

74.2%

69.0%

34.8%

22.8%

51.7%

15.8%

18.0%

42.6%

22.8%

27.2%

55.8%

66.6%

36.3%

59.8%

56.4%

2.2%

1.4%

3.0%

9.0%

9.6%

10.3%

19.2%

22.4%

0.2%

1.6%

0.8%

0.4%

1.0%

1.7%

5.2%

3.2%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

ベトナム(n=300)

日本(n=500)

韓国(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」の合計割合順

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

Page 30: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

7.2%

6.2%

20.7%

12.0%

13.4%

5.4%

15.2%

6.0%

37.0%

37.2%

20.3%

28.6%

26.6%

30.0%

18.6%

15.0%

46.4%

41.4%

24.3%

33.8%

38.0%

46.0%

27.2%

42.4%

9.4%

15.2%

34.7%

25.6%

22.0%

18.6%

39.0%

36.6%

0% 25% 50% 75% 100%

日本(n=500)

韓国(n=500)

ベトナム(n=300)

米国(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

強く【A】だと思う どちらかと言えば【A】だと思うどちらかと言えば【B】だと思う 強く【B】だと思う

日本(n=500)

順位 %1 最先端であること 35.82 個人の才能や能力が活かせること 33.03 社会や顧客に貢献できること 29.6

回答

ITに関する仕事の魅力

29

ITは、きわめて多様な業種・業務の中で活用されており、IT関連の仕事を通じて何を実現したいかは、国や個人によって異なる可能性が高い。特にWEB系サービスやソフトウェア製品の開発が主流となっている国では、独創的な製品やサービスの創出が重要であると考えられるが、個別の情報システムの企画・開発・運用等が重視される国では、異なる目標が存在し得る。

こうした観点から、左図のような設問を尋ねたところ、日本では、「社会や顧客の既存の要求に着実に応えたい」というモチベーションを持つ回答者が多いことが明らかになった。「ITに関する仕事の魅力」を尋ねる右の設問の結果を見ても、日本においてのみ、「社会や顧客に貢献できること」が3位までに挙げられており、日本のIT人材が、社会や顧客への貢献を重視し、その点を魅力として認識していることが読み取れる結果となっている。

[A] 社会や顧客の既存の要求に着実に応えたい [B] 社会の期待を超える独創的なサービス・製品を生み出したい

ITに関する仕事の魅力

米国(n=500)

順位 %1 最先端であること 48.62 個人の才能や能力が活かせること 40.83 新しい製品やサービスを自由に生み出せること 33.0

回答

中国(n=500)

順位 %1 個人の才能や能力が活かせること 52.62 最先端であること 36.03 新しい製品やサービスを自由に生み出せること 35.0

回答

※ 「強く【A】だと思う」+「どちらかと言えば【A】だと思う」の合計割合順

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

Page 31: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

仕事のやりがいと給与に対する満足度

30

今回の調査では、ITに関する仕事についての認識の一環として、様々な観点から仕事の満足度を尋ねた。以下には、「仕事の充実感・やりがい」と「給与・報酬」についての満足度を尋ねた結果を示す。

「仕事の充実感・やりがい」については、いずれの国においても、多くの回答者が「(どちらかと言えば)満足している」と回答している。ただし、日本と韓国では、「(どちらかと言えば)満足していない」という回答が他国よりもやや多くなっており、仕事の充実感・やりがいに対する満足度が、他国よりもやや低めであると考えられる。

「給与・報酬」の満足度を見ると、米国やインドは「仕事の充実感・やりがい」に関する回答よりも「満足している」という回答が10%近く上昇しているのに対して、日本と韓国では、「(どちらかと言えば)満足している」という回答が減少し、半数を下回る結果となっている。また、日本と韓国では、「満足していない」という回答が2割近くに上っており、給与・報酬の面での満足度は、他国と比較して明らかに低いことが読み取れる。

給与・報酬

※ 「満足している」+「どちらかと言えば満足している」の合計割合順

57.4%

33.0%

55.8%

36.6%

16.6%

36.0%

13.2%

7.6%

31.8%

51.4%

28.4%

47.0%

62.2%

38.3%

34.4%

40.0%

9.2%

14.4%

12.0%

14.8%

15.8%

14.0%

34.6%

33.8%

1.6%

1.2%

3.8%

1.6%

5.4%

11.7%

17.8%

18.6%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

タイ(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

中国(n=500)

ベトナム(n=300)

韓国(n=500)

日本(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

49.6%

29.8%

47.8%

29.4%

21.6%

29.7%

11.0%

13.4%

36.6%

55.2%

36.4%

53.2%

55.8%

45.7%

50.4%

46.4%

12.6%

13.6%

13.0%

15.8%

20.4%

17.3%

30.2%

31.2%

1.2%

1.4%

2.8%

1.6%

2.2%

7.3%

8.4%

9.0%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

ベトナム(n=300)

日本(n=500)

韓国(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

仕事の充実感・やりがい

※ 「満足している」+「どちらかと言えば満足している」の合計割合順

Page 32: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

32.6%

35.4%

54.6%

49.8%

47.7%

19.6%

16.8%

23.8%

55.8%

52.8%

33.2%

33.6%

35.0%

51.6%

50.2%

40.2%

10.6%

10.6%

10.2%

12.4%

10.0%

25.6%

23.0%

22.8%

1.0%

1.2%

2.0%

4.2%

7.3%

3.2%

10.0%

13.2%

0% 25% 50% 75% 100%

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

インド(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

労働時間と仕事の成果評価に対する満足度

31

仕事に関する満足度として、「労働時間」及び「自分の仕事の成果に対する評価」について尋ねた結果は以下のとおりとなった。

「労働時間」については、いずれの国でも「(どちらかと言えば)満足している」という回答が多いが。中国、日本、韓国では、「(どちらかと言えば)満足していない」という回答が、他国よりもやや多くなっている。特に日本と韓国では、「満足していない」という回答が1割以上に上っており、他国よりも、労働時間に対する満足度はやや低いと考えられる。

「自分の仕事の成果に対する評価」については、日本の満足度が特に低く、 「(どちらかと言えば)満足していない」という回答が半数を上回っている点が注目される。なお、「満足している」という肯定的な回答に着目すると、米国やインドでは回答割合が4~5割に達しているのに対して(右下図中の青線部分)、中国、韓国、日本では、「満足している」という肯定的な回答は4分の1を下回っている。これらの「自分の仕事の成果に対する評価」の背景を、評価の基準という観点から分析した結果を次頁に示す。

自分の仕事の成果に対する評価

※ 「満足している」+「どちらかと言えば満足している」の合計割合順

労働時間

※ 「満足している」+「どちらかと言えば満足している」の合計割合順

34.8%

51.0%

26.6%

23.0%

42.6%

33.7%

13.0%

7.8%

54.2%

36.0%

59.2%

60.2%

37.8%

43.7%

46.6%

40.6%

10.6%

11.2%

13.0%

16.0%

15.4%

17.3%

31.6%

37.2%

0.4%

1.8%

1.2%

0.8%

4.2%

5.3%

8.8%

14.4%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

インド(n=500)

ベトナム(n=300)

韓国(n=500)

日本(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

Page 33: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

仕事の成果に対する評価基準

32

前頁では、「仕事の成果評価」に対する満足度の回答結果のうち、特に「満足している」という回答の割合に着目すると、米国やインドでは4~5割に達しているのに対して、中国・韓国・日本では4分の1を下回っている点について言及した。

この背景として、「仕事に関してどのような点が評価されている(と思う)か」を尋ねた結果を以下に示す。以下を見ると、 「仕事の成果評価」に対する満足度が高いインドや米国では、「生産性の高さ」や「成果物の量」、「売上額・受注額等」といった、定量化しやすく客観的な基準が中心であることがわかる。これに対して、 「仕事の成果評価」に対する満足度が低い中国・韓国・日本では、上司からの信頼度や組織に対する貢献度といった、定量化しにくい定性的な基準(=短期での評価は難しい基準)が中心となっている。

これらの評価基準の差が、成果評価の満足度に影響を与えている可能性もある。特に日本の回答にある「信頼度」は、長期的な評価基準であり、「生産性の高さ」等の客観的な基準と比較して、その評価結果の客観性や納得性を高めることが非常に難しい性質を有していると考えられる。

<赤> 個人の能力やアウトプットに関するもの <青> 他社との関係に関するもの

▼ 個人の「生産性の高さ」を特に重視するインドと米国

▼ 個人の能力やアウトプットが重視されるインドネシア、ベトナム、タイ

▼ 「上司からの信頼度」や「組織に対する貢献度」をより重視する韓国、日本、中国

インド(n=500) 米国(n=500)

順位 % 順位 %1 生産性の高さ 61.2 1 生産性の高さ 57.82 成果物の量(達成した業務の量) 37.6 2 売上額・受注額等 28.83 顧客に対する貢献度(顧客満足度) 33.0 3 顧客からの信頼度 28.0

回答回答

インドネシア(n=500) ベトナム(n=300) タイ(n=500)

順位 % 順位 % 順位 %1 生産性の高さ 48.8 1 成果物の量(達成した業務の量) 46.0 1 成果物の量(達成した業務の量) 44.02 成果物の量(達成した業務の量) 42.8 2 上司からの信頼度 33.3 2 顧客からの信頼度 35.83 売上額・受注額等 32.0 3 生産性の高さ 32.3 3 売上額・受注額等 32.8

回答回答 回答

韓国(n=500) 日本(n=500) 中国(n=500)

順位 % 順位 % 順位 %1 成果物の量(達成した業務の量) 35.2 1 上司からの信頼度 28.4 1 組織(自社)に対する貢献度 34.62 上司からの信頼度 30.6 2 組織(自社)に対する貢献度 24.0 2 顧客に対する貢献度(顧客満足度) 30.03 組織(自社)に対する貢献度 27.6 3 顧客からの信頼度 22.4 3 上司からの信頼度 29.4

回答 回答回答

<3> ITに関する仕事についての認識と満足度比較

凡例

Page 34: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

33

<4> IT人材の年収比較

※ 本章では、以下の為替レートを用いて、各国の年収データを「円」で表示している。 みずほ銀行為替レート(外国為替公示相場)2016年3月28日 TTSレート

米ドル 114.45円 中国人民元 17.68円 インドルピー 2.07円 タイバーツ 3.29円 韓国100ウォン 9.69円 インドネシア100ルピア 0.86円 ベトナム196.86ドン 1.00円 (ベトナムドンについては、2016年3月25日の EXCHANGE-RATES.ORG のレートを利用)

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0

5

10

15

20

25

30

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000

米国日本韓国中国インドベトナムタイインドネシア

万円

1,002

535

152369

209 128 82 530

500

1,000

1,500

2,000

2,500万円

中央値(50%)

四角バー(25-75%)線バー (10-90%)

各国IT人材の年収分布

34

1,157

598 533 498354

195 19285

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500

米国 日本 インド 韓国 中国 タイ インドネシア ベトナム

万円

▼ 日本の平均年収の水準は2番目だが、 米国とは2倍近くの開きが存在

今回の調査では、各回答者に対して年収の水準を尋ねた。本章では、それらの結果から、各国のIT人材の年収を比較した結果を示す。

「各国IT人材の年収分布」を見ると、年収500万円前後に回答者が集中している日本に対して、米国では年収1,000万円から2,000万円台に回答者が広く分布していることが読み取れる。左下の平均年収を見ても、米国の平均年収は、日本の2倍近くに達している。

各国IT人材の年収分布①

各国IT人材の平均年収

各国IT人材の年収分布②

▼ 米国では年収1,000万円から2,000万円の間に 回答者が広く分布

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500万円 IT人材平均

全産業平均

各国のIT人材と他産業の年収水準の差

▼ 日本では年収500万円前後に 回答者が集中

米国やインドでは、全産業の年収平均よりも IT人材の年収平均がはるかに高い

日本の年収分布の散らばりは 小さい(=格差が小さい)

日本や韓国は、 全産業平均との差が小さい

<4> IT人材の年収比較

※ 全産業平均は、総務省統計局「世界の統計2016」の「男女別平均賃金」を利用

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日本

米国

中国

ベトナム

タイ

韓国

インドネシア

インド

0

200

400

600

800

1,000

1,200

0 2 4 6 8 10

万円

IT人材の平均年収が国内全産業の平均年収の何倍か倍

IT人材の平均年収

各国IT人材の平均年収と満足度の関係

35

年収の水準を分析する上では、金額的な多寡に加えて、その金額が国内他産業と比較してどのくらい高いのかという相対的な基準も必要である。こうした点を踏まえて、年収水準そのものと、それが国内全産業の平均年収の何倍程度なのかという2軸で分析を行った結果を左図に示す。また、右図には、「給与・報酬に対する満足度」を「満足している」の回答順に並べた結果を示す。

左図と右図の関係を見ると、平均年収の水準が突出して高い米国のほか、平均年収が日本や韓国などの先進国と同水準であり、かつ、国内での相対的な年収水準が非常に高いインドは、給与に対する満足度がきわめて高い。

年収水準そのものは日本や韓国などよりも低いものの、国内他産業と比較した際の相対的な年収水準が高いインドネシア、中国、タイ、ベトナムは、米国やインドに続く満足度となっている(米国やインドより、「満足している」という回答はやや少ない) 。

これに対して、年収水準はそれほど低くないものの、国内他産業と比較した際の相対的な年収水準がそれほど高くない(国内他産業と大きな差がない)日本と韓国は、給与に対する満足度も高くない(「(どちらかと言えば)満足している」が半数を下回る)という結果となっている。

57.4%

55.8%

36.6%

36.0%

33.0%

16.6%

13.2%

7.6%

31.8%

28.4%

47.0%

38.3%

51.4%

62.2%

34.4%

40.0%

9.2%

12.0%

14.8%

14.0%

14.4%

15.8%

34.6%

33.8%

1.6%

3.8%

1.6%

11.7%

1.2%

5.4%

17.8%

18.6%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

給与・報酬に対する満足度

世界的な年収水準が高く、 満足度の高い米国

国内での相対的な年収水準が高く、 満足度の高いインド ▼

※ 「満足している」の割合順

IT人材の平均年収と 国内全産業の平均年収との比較

<4> IT人材の年収比較

Page 37: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

日本

米国

中国

ベトナム

タイ

韓国

インドネシア

インド

0

200

400

600

800

1,000

1,200

0 2 4 6 8 10

万円

IT人材の平均年収が国内全産業の平均年収の何倍か倍

IT人材の平均年収

36

各国IT人材の平均年収と仕事の人気の関係

前頁の左側の分析結果(IT人材の平均年収と国内全産業の平均年収との比較)と、「現在のITに関する仕事にどのくらい就きたいと思っていたか」という仕事の人気に関する回答の結果を並べてみると、年収水準と仕事の人気の間にも、ある程度の関連を見ることができる。

「現在のITに関する仕事にどのくらい就きたいと思っていたか」という右図の設問で、「絶対に就きたいと思っていた」という回答が全体の6割を超えるインド、インドネシアは、IT人材の平均年収が国内全産業の平均年収の10倍近くとなっており、国内でのIT関連の仕事の人気も非常に高いと見られる。平均年収の水準そのものが、他国よりも高く1,000万円を超えている米国も同様に、IT関連の仕事の人気が非常に高い。

IT人材の平均年収と国内全産業の平均年収の差が他国よりも小さい韓国と日本では、IT関連の仕事に「就いてもよいと思っていた(選択肢の一つとして考えていた)」という回答が最も多くなっており、国内の他の職業と人気の面で大きな差がある状況にはないと考えられる。

64.6%

63.8%

63.2%

41.2%

32.7%

21.8%

20.2%

7.0%

22.0%

20.8%

25.0%

35.8%

37.3%

48.6%

38.2%

29.8%

12.6%

15.0%

11.6%

20.2%

27.0%

27.6%

39.0%

55.0%

0.4%

0.2%

0.2%

2.0%

3.0%

1.4%

2.6%

7.2%

0.4%

0.2%

0.0%

0.8%

0.0%

0.6%

0.0%

1.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

絶対に就きたいと思っていたできれば就きたいと思っていた就いてもよいと思っていた(選択肢の一つとして考えていた)できれば就きたくないと思っていた絶対に就きたくないと思っていた

現在のITに関する仕事に どのくらい就きたいと思っていたか IT人材の平均年収と

国内全産業の平均年収との比較

※ 「絶対に就きたいと思っていた」の割合順

<4> IT人材の年収比較

Page 38: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

37

各国IT人材の平均年収とレベルの関係①

今回の調査では、ITスキル標準上のレベル1~レベル7の定義を示し、各回答者が自身に該当するレベルを選択した。そのレベル別に、回答者の平均年収について分析した結果が左図である。

各国レベル3と6の平均年収の差

各国レベル別の平均年収

1,431

1,015

1,288 1,172 1,100

566

321

104 370

117

967

401 535

260 135 60 0

250

500

750

1000

1250

1500

1750

インド インドネシア アメリカ 韓国 日本 中国 タイ ベトナム

万円 レベル6平均年収レベル3平均年収全産業平均年収

▲ インドやインドネシアは、レベルアップによる 年収アップの幅が非常に大きい。

日本と韓国は、レベルと年収に ある程度の関連が見られる

米国とベトナムの年収は、 本調査で用いたITスキル標準の レベルとは関連が弱い

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500万円 米国

日本

中国

ベトナム

タイ

インド

インドネシア

韓国

国名 相関係数(R2)日本 0.9728韓国 0.8010インドネシア 0.6215インド 0.5420中国 0.4225タイ 0.1755ベトナム 0.1223米国 0.0735

※ 「レベル7」は、 サンプル数が少ないため省略

日本では、レベルが年収に反映されていないのではないか、との事前の問題意識もあったものの、左図の結果を見ると、米国やインドなどと比べて、日本ではレベルと年収がほぼ直線的に比例していることがわかる。個人差はあっても、平均的には日本のIT人材のレベルと年収には関連があると考えられる。

下図は、各国のレベル別の平均年収のうち、中堅人材である「レベル3」とトップレベルである「レベル6」の回答者の平均年収を比較したものであるが、これを見ると、インドやインドネシアでは、レベルアップにより大幅な年収アップが実現される可能性があることが読み取れる。

<4> IT人材の年収比較

※ 年収分析のグラフとともに掲載した 表の各国の「相関係数(R2)」 は、 各国の折れ線グラフの線形近似を 行った際の値(折れ線グラフが 右肩上がりの直線に近い場合に 「1.0000」となる)

Page 39: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

4.05

3.90

3.58

3.43

3.31

3.21

3.17

3.14

平均レベル

51.2%

47.4%

30.8%

30.3%

27.8%

15.0%

6.4%

4.0%

37.6%

36.4%

51.2%

37.0%

50.4%

50.0%

30.4%

30.8%

9.8%

10.8%

16.2%

25.3%

19.8%

29.6%

48.0%

47.6%

1.4%

5.4%

1.8%

7.3%

2.0%

5.4%

15.2%

17.6%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

38

各国IT人材の平均年収とレベルの関係②

前頁で言及した各回答者のITスキル標準上のレベルを尋ねる設問の結果を左図に示す。また、左図の右横には、各国の平均レベルを示す。この結果を見ると、米国のみ回答者の平均がレベル4を超える結果となっている。米国は、ハイレベルに分類されるレベル5以上の割合も他国よりも高く、3割を超えている。

平均レベルと右図の「この仕事は給与が高い」という給与に対する認識を見ると、おおむね平均レベルが高い国のほうが、「給与が高い」と感じている回答者の割合が高い傾向にあることが読み取れる。各国のレベルの高さが、各国のIT関連職種や業種の競争力の高さにつながり、結果として高い給与水準が実現されている可能性も考えられる。

各国のITスキル標準レベル

5.0%

4.0%

2.2%

4.8%

3.7%

6.2%

7.4%

4.6%

8.0%

9.2%

11.2%

12.0%

16.0%

15.0%

18.6%

20.2%

15.8%

24.4%

39.0%

36.6%

38.3%

39.6%

38.0%

44.4%

38.8%

39.0%

27.4%

33.4%

31.3%

31.2%

24.6%

21.4%

16.2%

8.0%

15.2%

10.0%

9.0%

6.8%

9.4%

6.8%

13.2%

9.8%

4.0%

2.0%

1.3%

1.0%

1.0%

1.8%

3.0%

5.6%

1.0%

1.2%

0.3%

0.2%

1.0%

0.8%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

中国(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

【レベル1】 最低限求められる基礎知識を有している人材【レベル2】 基本的知識・技能を有している人材【レベル3】 応用的知識・技能を有している人材【レベル4】 高度な知識・技能を有している人材【レベル5】 企業内のハイエンドプレーヤー【レベル6】 国内のハイエンドプレーヤー【レベル7】 国内のハイエンドプレーヤーかつ世界で通用するプレーヤー

※ 回答者の平均レベル順

※ 「よくあてはまる」の割合順

「この仕事は給与が高い」

<4> IT人材の年収比較

Page 40: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

39

各国IT人材の平均年収と役職・従業員規模の関係

年収とITスキル標準レベルや仕事の人気・満足度のほかに、役職や所属企業の従業員規模との関係についても分析を行った。以下のとおり、米国の年収水準は役職と強く関連していることが示されている。また、日本では役職よりも従業員規模のほうが関連が強いことも読み取れる。

各国役職別の平均年収

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500万円

米国

日本

韓国

中国

インド

ベトナム

タイ

インドネシア

▼ 米国の年収水準は役職と強く関連。 役職アップ=年収アップという関係が 明確に表れている。

▲ 日本では、役職よりも 従業員規模等のほうが、 年収水準に大きな影響を 与えているのではないか。

国名 相関係数(R2)韓国 0.9562米国 0.9553タイ 0.8721インド 0.7991中国 0.7855ベトナム 0.7343インドネシア 0.6817日本 0.6223

各国従業員規模別の平均年収

国名 相関係数(R2)インド 0.9488日本 0.9289インドネシア 0.9034米国 0.8666韓国 0.8521中国 0.7843タイ 0.1906ベトナム 0.1341

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500万円

インドでは企業間格差が 非常に大きい ▼

▲ 左の役職別の図で右肩上がりに なっていないインドや日本は、 役職よりも企業間の格差が大きい と考えられる。

<4> IT人材の年収比較

Page 41: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

40

各国IT人材の平均年収とIT業務経験年数・学歴の関係

年収とIT業務の経験年数についても分析を行い、以下のような結果となった。業務年数が増えるほど、国別の格差も広がっていることが読み取れる。

年収と学歴に関する分析の結果、米国では、役職と同じように学歴と年収も強い関連があることが把握された。米国のほか、日本も学歴と年収が比例しているが、米国ほどの差は見られず、緩やかな右肩上がりの関係になっている。日本以上の学歴社会と言われることもある米国では、専門学校卒の人材と博士号を取得した人材の間に2倍を超える大きな差が見られ、博士号取得者の平均年収は2,000万円近くに上っている。

各国IT業務年数別の平均年収

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500

1,750

2,000万円

米国

日本

韓国

中国

インド

ベトナム

タイ

インドネシ

3,162万円

国名 相関係数(R2)ベトナム 0.9330米国 0.8974タイ 0.8800韓国 0.8453日本 0.7919インド 0.6712インドネシア 0.6492中国 0.5637

<4> IT人材の年収比較

各国学歴別の平均年収

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500

1,750

2,000万円

国名 相関係数(R2)米国 0.9920日本 0.9814中国 0.9638インドネシア 0.9191タイ 0.9136インド 0.6683韓国 0.2677ベトナム 0.0851

▲ 米国の年収水準は学歴と強く関連。 学歴が役職以上の年収差の要因になっている可能性もある。

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41

各国IT人材の平均年収と年代の関係

年収と年代に関する分析の結果、日本では年代と年収が比例していることが把握された。日本ではIT業務の経験年数よりも、年代のほうが年収との関連が強い可能性があると考えられる。

<4> IT人材の年収比較

各国年代別の平均年収

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500

20代 30代 40代 50代

万円

米国

日本

中国

韓国

インド

ベトナム

タイ

インドネシア

ベトナムの50代は 回答者が1名のため省略

国名 相関係数(R2)日本 0.9997タイ 0.9859ベトナム 0.9439インドネシア 0.9308韓国 0.8916中国 0.5243インド 0.0363米国 0.0009

日本では、レベルや従業員規模 以上に、年代と年収の間に強い 関連が見られる。

米国とインドでは、年代と年収 との相関はほとんど見られない。

日本は年代と年収が比例している▼

Page 43: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

42

450万円

650万円

750万円

950万円

1250万円 1250万円

1750万円

2250万円

150万円100万円

150万円100万円

350万円350万円

450万円 450万円413万円

526万円

646万円

754万円

0万円

500万円

1000万円

1500万円

2000万円

2500万円

20代 30代 40代 50代

1087万円

1602万円

1488万円

1259万円

114万円172万円 172万円

286万円

629万円

744万円

629万円 629万円

1023万円

1238万円

1159万円

1041万円

0万円

500万円

1000万円

1500万円

2000万円

2500万円

20代 30代 40代 50代

4,578万円 4,578万円 4,578万円 3,720万円

日本 米国

(n=65) (n=160) (n=163) (n=112) (n=98) (n=238) (n=108) (n=56)

最大値

最小値

25%値

75%値

平均値

各国IT人材の平均年収と年代の関係(国別・年代別の年収分布①) <4> IT人材の年収比較

年収と年代の関係については、各国別に年代別の年収分布の把握を試みた。その結果を、参考までに以下に示す。

Page 44: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

43

6,210万円 6,210万円 3,623万円

339万円

436万円

727万円

824万円

1696万円

48万円48万円 48万円

48万円

242万円 242万円

339万円

533万円

381万円430万円

649万円 668万円

0万円

500万円

1000万円

1500万円

2000万円

2500万円

20代 30代 40代 50代

3,149万円 3,392万円 3,392万円

197万円

362万円 362万円 375万円

1553万円

19万円 19万円52万円

72万円72万円135万円 119万円

72万円

375万円

752万円

495万円

373万円

0万円

500万円

1000万円

1500万円

2000万円

2500万円

20代 30代 40代 50代

インド 韓国

(n=252) (n=193) (n=47) (n=8) (n=108) (n=219) (n=132) (n=41)

<4> IT人材の年収比較

各国IT人材の平均年収と年代の関係(国別・年代別の年収分布②)

Page 45: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

44

2,917万円 3,713万円 3,713万円

318万円361万円

276万円329万円

530万円

53万円 53万円 74万円 74万円

117万円 149万円 149万円 141万円

339万円

369万円 346万円

238万円

0万円

500万円

1000万円

1500万円

2000万円

2500万円

20代 30代 40代 50代

2,743万円

67万円91万円

145万円

335万円

168万円

18万円30万円 30万円

30万円 43万円 61万円70万円 78万円 99万円

0万円

500万円

1000万円

1500万円

2000万円

2500万円

20代 30代 40代 50代

中国 ベトナム

(n=121) (n=264) (n=103) (n=12) (n=186) (n=97) (n=16) (n=1)

(略)

<4> IT人材の年収比較

各国IT人材の平均年収と年代の関係(国別・年代別の年収分布③)

Page 46: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

45

2,665万円 2,665万円

138万円 178万円

345万円 345万円

1678万円

888万円

32万円49万円 69万円

99万円69万円 99万円138万円 138万円138万円

197万円

295万円348万円

0万円

500万円

1000万円

1500万円

2000万円

2500万円

20代 30代 40代 50代

98万円 142万円194万円

155万円

10万円10万円 15万円

46万円46万円 57万円 75万円 83万円138万円 172万円

311万円347万円

0万円

500万円

1000万円

1500万円

2000万円

2500万円

20代 30代 40代 50代

3,612万円 3,612万円 3,612万円 3,612万円

タイ インドネシア

(n=157) (n=263) (n=67) (n=13) (n=146) (n=250) (n=89) (n=15)

<4> IT人材の年収比較

各国IT人材の平均年収と年代の関係(国別・年代別の年収分布④)

Page 47: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

46

各国IT人材の平均年収と所属業種との関係

ユーザー企業に所属するIT人材とIT企業に所属するIT人材では年収水準が異なるのか、という問題意識に基づき、今回の調査では、所属業種による年収の違いについても分析を行った。

左図のとおり、回答者の所属業種を、「情報通信・IT関連業」(IT企業)と「その他業種」(ユーザー企業)の2つに区分し、各国においてそれぞれの業種区分の平均年収を算出したところ、IT企業に所属する回答者が圧倒的に多い「韓国」や「インド」では、IT企業のほうが平均年収が高いか、ほぼ同じという結果になった。

これに対して、日本では、IT企業の回答者とユーザー企業の回答者がほぼ同じ割合となっているものの、ユーザー企業のほうが平均年収が高い(IT企業の557万円に対して13.6%高い)という結果になった。

508

529

1,12

8

344

184

557

151 58

455 54

5

1,17

0

357

198

633

200

96

111.5%

97.1% 96.4%

96.3% 93.1%87.9%

75.5%

60.9%

0%

25%

50%

75%

100%

125%

0

250

500

750

1,000

1,250

韓国 インド 米国 中国 タイ 日本 インドネシア ベトナム

業種別平均年収

万円

情報通信・IT関連業のIT人材その他業種のIT人材その他業種に対するIT関連業の平均年収の比率

各国IT人材の所属業種別の平均年収 (年収の比率順)

その他業種のIT人材の平均年収を100%とすると、 日本のIT関連業のIT人材の平均年収は87.9%

IT関連業種とその他業種の IT人材の割合

80.8%

76.0%

46.2%

32.4%

28.0%

25.6%

18.2%

17.2%

19.2%

24.0%

53.8%

67.6%

72.0%

74.4%

81.8%

82.8%

0% 25% 50% 75% 100%

韓国(n=500)

インド(n=500)

日本(n=500)

米国(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

情報通信・IT関連業 その他業種

<4> IT人材の年収比較

Page 48: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

47

<5> 労働移動に対する考え方比較

Page 49: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

転職経験と転職に対する考え方

48

転職に対する考え方 これまでに経験した転職の回数

47.0%

23.8%

21.2%

19.7%

18.0%

17.8%

14.2%

14.0%

20.6%

24.8%

32.2%

30.3%

33.2%

36.4%

27.8%

32.2%

15.4%

22.2%

27.4%

33.3%

35.2%

29.2%

35.6%

33.6%

17.0%

29.2%

19.2%

16.7%

13.6%

16.6%

22.4%

20.2%

0% 25% 50% 75% 100%

日本(n=500)

韓国(n=500)

中国(n=500)

ベトナム(n=300)

インド(n=500)

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

0回(転職したことはない) 1回 2回 3回以上

37.8%

33.0%

32.0%

31.0%

29.6%

22.8%

22.4%

22.0%

54.0%

44.0%

54.8%

35.7%

54.2%

55.0%

56.0%

45.4%

4.8%

15.6%

9.2%

30.3%

15.2%

18.8%

20.6%

27.0%

3.4%

7.4%

4.0%

3.0%

1.0%

3.4%

1.0%

5.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

米国(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

韓国(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

日本(n=500)

より良い条件の仕事を求めて、積極的に行いたいより良い条件の仕事が見つかれば、考えてもよいできる限りしたくないが、必要があればやむを得ない絶対にしたくない

日本と海外の労働市場の大きな違いとして、「流動性の高さ」が指摘されることがある。こうした問題意識を踏まえて、今回の調査では、各国の回答者の転職経験や転職に対する考え方についても尋ねた。

左図を見ると、日本の回答者は、約半数が転職回数「0回(転職したことはない)」と回答しており、他国と比較しても人材の流動性が低い状況にあることが把握された。この結果は、日本にのみ明らかに他国と異なる傾向が見られ、非常に興味深いといえる。

また、右図のとおり、転職に対する考え方を尋ねたところ、日本では、転職を「積極的に行いたい」という回答が最も少ないほか、「できる限りしたくない」または「絶対にしたくない」という回答者も3割近く、日本の回答者の転職に対する考え方が他国の回答者よりも保守的であることも明らかになった。

<5> 労働移動に対する考え方比較

※ 「0回 (転職したことはない)」 の割合順

※ 「より良い条件の仕事を求めて、積極的に行いたい」 の割合順

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転職時に重視する点

49

転職に対する考え方を把握するための設問として、転職時に重視する条件等について尋ねたところ、以下のような結果となった。各国ともに第1位は「給与・報酬」となったが、第2位以下の回答に差が見られる。特に韓国と日本では、他国にはない「長期的に勤められるかどうか」という点が5位に挙げられているほか、日本のみ「自分のやりたいことができるかどうか」という点が第3位として重視されている。

米国(n=463)

順位 回答 %1 給与・報酬 65.92 企業の将来性 39.53 地位・役職・責任の重さ 38.24 仕事のやりがい・面白さ 32.65 企業の雰囲気・人間関係 23.3

インド(n=483)

順位 回答 %1 給与・報酬 71.82 地位・役職・責任の重さ 46.23 企業の将来性 41.84 仕事のやりがい・面白さ 27.75 企業の雰囲気・人間関係 24.4

中国(n=495)

順位 回答 %1 給与・報酬 77.22 企業の将来性 38.63 仕事のやりがい・面白さ 34.34 地位・役職・責任の重さ 33.55 企業の雰囲気・人間関係 20.4

タイ(n=483)

順位 回答 %1 給与・報酬 89.02 企業の将来性 40.63 仕事のやりがい・面白さ 34.84 企業の雰囲気・人間関係 29.85 地位・役職・責任の重さ 20.3

インドネシア(n=480)

順位 回答 %1 給与・報酬 80.22 企業の将来性 40.83 仕事のやりがい・面白さ 40.44 地位・役職・責任の重さ 38.55 企業の雰囲気・人間関係 30.4

韓国(n=495)

順位 回答 %1 給与・報酬 88.52 仕事のやりがい・面白さ 51.13 企業の将来性 29.74 企業の雰囲気・人間関係 27.75 長期的に勤められるかどうか 26.7

ベトナム(n=291)

順位 回答 %1 給与・報酬 85.92 仕事のやりがい・面白さ 40.23 企業の雰囲気・人間関係 38.54 企業の将来性 31.35 地位・役職・責任の重さ 28.9

日本(n=472)

順位 回答 %1 給与・報酬 79.72 仕事のやりがい・面白さ 64.23 自分のやりたいことができるかどうか 24.24 企業の雰囲気・人間関係 21.45 長期的に勤められるかどうか 16.1

<5> 労働移動に対する考え方比較

▼ 「地位・役職」を重視するインドと米国

▼ 「企業の将来性」を重視する中国、インドネシア、タイ

▼ 「仕事の内容」を重視するベトナム、韓国、日本

インドや米国では、地位や役職が転職時に重視されるが、日本では、地位や役職の向上ではなく、「やりたいこと」を実現するために転職を考えるケースが多いのではないかと考えられる。

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40.0%

38.8%

24.7%

23.6%

22.0%

15.2%

15.0%

14.2%

33.6%

36.0%

37.0%

44.8%

50.6%

51.0%

50.6%

47.6%

18.6%

16.2%

26.7%

27.6%

24.0%

30.0%

30.2%

33.8%

7.8%

9.0%

11.7%

4.0%

3.4%

3.8%

4.2%

4.4%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

ベトナム(n=300)

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

50

前頁において、インドや米国では、地位や役職が転職時に重視されるという点について言及したが、その背景には、おそらくこれらの国では、一つの企業内でのキャリアアップを実現するよりも、さらなるキャリアアップを実現するために転職を行う場合が多いのではないかと推測される。

以下は、現在の企業内でのキャリアアップに限界を感じるかどうかについて尋ねた設問の結果であるが、米国やインドでは「よくあてはまる」という回答が4割近くに達しており、多くの回答者が、今の企業ではこれ以上のキャリアアップは実現できない(=キャリアアップのためには転職が必要)と感じていることがうかがえる。

これに対して、長期的に勤められることを重視する傾向がある日本や韓国では、「よくあてはまる」という回答は少なく、2割に満たない。米国やインドと異なり、日本や韓国では、同じ企業内でも長期的なキャリアアップが可能である場合が多いのではないかと考えられる。

キャリアアップの実現手段としての転職 <5> 労働移動に対する考え方比較

「現在の企業では、これ以上のキャリアアップは 実現できないと感じている」

※ 「よくあてはまる」 の合計割合順

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51

転職に関する設問として、転職先として関心がある業種についても尋ねたところ、以下のような結果となった。いずれに国においても、「ITコンサルティング企業」は非常に人気が高く、ベトナム以外の国では最上位となっている。ベトナムと中国では、ユーザー側の業種である「機械・電気・電子」及び「金融・証券・保険」の人気が高く、特にベトナムでは「ITコンサルティング企業」を上回っている。

転職先として関心がある業種 <5> 労働移動に対する考え方比較

ベトナム(n=283)

順位 回答 %1 機械・電気・電子 42.42 ITコンサルティング企業 36.43 金融・証券・保険 26.54 WEBサービス企業 25.85 ソフトウェアベンダー 22.36 システムインテグレーター        17.7

中国(n=484)

順位 回答 %1 ITコンサルティング企業 42.62 金融・証券・保険 33.13 WEBサービス企業 23.34 機械・電気・電子 20.55 ソフトウェアベンダー 19.26 システムインテグレーター        16.3

インドネシア(n=466)

順位 回答 %1 ITコンサルティング企業 49.62 ソフトウェアベンダー 26.43 WEBサービス企業 25.84 金融・証券・保険 20.65 機械・電気・電子 17.86 運輸・航空 16.1

タイ(n=473)

順位 回答 %1 ITコンサルティング企業 41.02 システムインテグレーター        37.83 ソフトウェアベンダー 23.54 金融・証券・保険 19.95 機械・電気・電子 18.66 WEBサービス企業 18.0

韓国(n=448)

順位 回答 %1 ITコンサルティング企業 48.92 WEBサービス企業 31.33 ソフトウェアベンダー 23.74 金融・証券・保険 16.75 システムインテグレーター        15.86 機械・電気・電子 15.4

インド(n=477)

順位 回答 %1 ITコンサルティング企業 66.92 WEBサービス企業 35.83 ソフトウェアベンダー 34.64 システムインテグレーター        28.75 機械・電気・電子 19.36 教育・学習 15.9

米国(n=460)

順位 回答 %1 ITコンサルティング企業 57.82 システムインテグレーター        25.03 ソフトウェアベンダー 23.74 WEBサービス企業 22.45 金融・証券・保険 21.16 機械・電気・電子 19.1

日本(n=378)

順位 回答 %1 ITコンサルティング企業 37.32 システムインテグレーター        28.03 WEBサービス企業 26.24 ソフトウェアベンダー 24.35 機械・電気・電子 11.46 金融・証券・保険 10.3

▼ 「ユーザー企業」の人気が高いベトナムと中国

黄色の塗りつぶし ユーザー側の業種

塗りつぶし無し IT関連業種

凡例

Page 53: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

52

転職に関する設問として、転職先として関心がある企業(大起業かベンチャー企業や中小企業か)についても尋ねたところ、左図のような結果となった。インドネシアやインド、ベトナムでは、大企業志向が強い傾向が見られる。また、タイ、韓国、中国においても、「(どちらかと言えば)大企業がいい」という回答が約7割に上っている。

米国と日本は他国とやや傾向が異なり、「(どちらかと言えば)ベンチャー企業や中小企業がいい」という回答が4~5割に上る。これには、両国でのITベンチャーに対する関心や注目度が反映されているとも考えられる。

また、転職時の選択肢の一つとして、IT関連分野における起業・独立の意向についても尋ねたところ、右図のような結果となった。日本と韓国以外の国ではある程度関心を持っている回答者がほとんどであるが、韓国では約3割、日本では半数を超える回答者が「あまりそう思わない」と回答している。日本のIT人材は、ベンチャー企業への転職にはある程度関心があるものの、自ら起業・独立することへの関心はあまり高くはないといえる。

転職先として関心がある企業/起業・独立意向 <5> 労働移動に対する考え方比較

44.0%

43.4%

38.0%

26.2%

24.2%

21.6%

25.4%

11.4%

37.6%

29.0%

32.3%

42.2%

43.6%

44.8%

30.4%

39.2%

13.6%

13.2%

16.0%

21.4%

27.8%

24.6%

27.6%

42.4%

4.8%

14.4%

13.7%

10.2%

4.4%

9.0%

16.6%

7.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

韓国(n=500)

中国(n=500)

米国(n=500)

日本(n=500)

[A]これから転職するなら大企業がいい[B]これから転職するならベンチャー企業や中小企業がいい

強く【A】だと思う どちらかと言えば【A】だと思うどちらかと言えば【B】だと思う 強く【B】だと思う

IT関連分野での起業・独立意向

56.0%

53.6%

43.6%

40.0%

33.0%

23.8%

10.6%

5.2%

30.4%

32.2%

31.2%

44.4%

44.0%

53.6%

33.4%

14.8%

10.4%

10.0%

15.4%

11.4%

18.0%

15.0%

27.8%

26.6%

3.2%

4.2%

9.8%

4.2%

5.0%

7.6%

28.2%

53.4%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

強くそう思う ある程度そう思う 多少興味はある あまりそう思わない

※ 「強くそう思う」 の割合順

[A] これから転職するなら大企業がいい [B] これから転職するならベンチャー企業や中小企業がいい

※ 「強く【A】だと思う」+ 「どちらかと言えば【A】だと思う」 の合計割合順

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海外勤務に対する考え方

53

各国の回答者に対して、海外でIT関連業務に従事することに関心があるかどうかについても尋ねたところ、以下のような結果となった。

インドでは「強くそう思う」という回答が半数を超え、6割に達している。また、インドネシア、米国では、「強くそう思う」という回答が半数近くなっている。「ある程度そう思う」までを含めると、日本以外の国では海外で働くことに関心を持つ回答者が半数を超えている。

しかし、この設問においても、日本のみが他国と異なる傾向を示しており、「あまりそう思わない」という回答が半数を超えている。日本では、海外勤務についても、関心を持つ人材が半数を下回る結果となっている。

次頁には、各国の回答者の「海外勤務に関心がある理由」を示す。

海外での勤務意向

63.0%

47.6%

46.6%

38.8%

30.0%

25.4%

18.4%

5.6%

23.8%

31.2%

28.8%

38.2%

39.0%

42.2%

39.0%

16.8%

9.6%

11.4%

14.8%

16.6%

23.7%

20.0%

27.0%

21.4%

3.6%

9.8%

9.8%

6.4%

7.3%

12.4%

15.6%

56.2%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

強くそう思う ある程度そう思う 多少興味はある あまりそう思わない

<5> 労働移動に対する考え方比較

※ 「強くそう思う」 の割合順

Page 55: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

54

海外勤務に関心がある理由について尋ねたところ、以下のとおり、ほとんどの国で「高い給与がもらえそうだから」を選択する回答者が最多となった。ただし、日本では、「高い給与がもらえそうだから」は3割程度にとどまり、「やりがいのある仕事や面白い仕事ができそうだから」が最多となっている。

韓国(n=287) 中国(n=338)

順位 回答 % 順位 回答 %1 高い給与がもらえそうだから 50.5 1 高い給与がもらえそうだから 47.62 さらなるスキルアップができそうだから 47.4 2 さらなるスキルアップができそうだから 40.23 やりがいのある仕事や面白い仕事ができそうだから 36.9 3 やりがいのある仕事や面白い仕事ができそうだから 39.1

インドネシア(n=394) 日本(n=112)

順位 回答 % 順位 回答 %1 高い給与がもらえそうだから 68.8 1 やりがいのある仕事や面白い仕事ができそうだから 58.92 やりがいのある仕事や面白い仕事ができそうだから 53.8 2 さらなるスキルアップができそうだから 45.53 さらなるスキルアップができそうだから 45.7 3 高い給与がもらえそうだから 28.6

▼ 「地位・役職」を重視するインド・米国

海外勤務に関心がある理由 <5> 労働移動に対する考え方比較

▼ 「やりがい」を重視するインドネシア・日本

▼ 「給与」、「スキルアップ」、「やりがい」は多くの国に共通

インド(n=434) 米国(n=377)

順位 回答 % 順位 回答 %1 高い給与がもらえそうだから 62.4 1 高い給与がもらえそうだから 41.62 さらなるスキルアップができそうだから 48.4 2 さらなるスキルアップができそうだから 38.53 地位・役職が高い(責任が重い)仕事ができそうだから 44.9 3 地位・役職が高い(責任が重い)仕事ができそうだから 33.2

タイ(n=385) ベトナム(n=207)

順位 回答 % 順位 回答 %1 高い給与がもらえそうだから 74.3 1 高い給与がもらえそうだから 71.52 さらなるスキルアップができそうだから 57.1 2 さらなるスキルアップができそうだから 51.23 やりがいのある仕事や面白い仕事ができそうだから 37.9 3 やりがいのある仕事や面白い仕事ができそうだから 49.3

Page 56: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

55

海外で働く場合に関心がある国については、以下のような結果となった。日本も含めて多くの国が「米国」を第1位として挙げる中、インドネシアでは、回答者の半数以上が「日本」と回答している点が注目される。その他、ベトナム、タイでも、「日本」が第2位となっている。

<5> 労働移動に対する考え方比較

海外勤務先として関心がある国

▼ 「日本」を比較的上位に挙げているインドネシア、ベトナム、タイ

▼ 「米国」が優位で「日本」の順位がやや低い中国、韓国、インド

インドネシア(n=394) ベトナム(n=207) タイ(n=385)

順位 回答 % 順位 回答 % 順位 回答 %1 日本 52.5 1 米国 66.2 1 米国 58.42 米国 50.5 2 日本 47.8 2 日本 58.43 シンガポール 37.3 3 シンガポール 31.4 3 シンガポール 32.54 ドイツ 29.2 4 イギリス 22.2 4 イギリス 20.35 イギリス 26.6 5 韓国 17.4 5 ドイツ 18.7

中国(n=338) 韓国(n=287) インド(n=434)

順位 回答 % 順位 回答 % 順位 回答 %1 米国 73.1 1 米国 69.0 1 米国 79.72 ドイツ 37.9 2 オーストラリア 35.2 2 イギリス 55.33 シンガポール 25.1 3 イギリス 26.8 3 シンガポール 34.34 日本 24.3 4 ドイツ 26.1 4 オーストラリア 30.45 オーストラリア 22.2 5 日本 25.8 5 ドイツ 22.1

6 日本 18.9

日本(n=112) 米国(n=377)

順位 回答 % 順位 回答 %1 米国 66.1 1 イギリス 58.42 シンガポール 34.8 2 ドイツ 36.93 オーストラリア 20.5 3 フランス 29.74 ドイツ 18.8 4 日本 26.85 イギリス 15.2 5 オーストラリア 26.5

58.4%

52.5%

47.8%

26.8%

25.8%

24.3%

18.9%

0% 25% 50% 75%

タイ

インドネシア

ベトナム

米国

韓国

中国

インド 日本

「日本」を選択した国と 回答の割合

Page 57: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

56

<6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

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スキルアップの重要性に対する認識

57

今回の調査では、キャリアアップやスキルアップに向けた回答者自身の取組状況を尋ねるとともに、スキルアップやキャリアアップに関する考え方や認識についても尋ねた。以下にその結果を示す。

IT関連の分野では技術の移り変わりが早く、常にスキルアップが求められると言われる。こうした点についての認識として、各国の回答者に対して「この仕事を続けるには努力や勉強が必要であると思うか」を尋ねたところ、いずれの国においても8割以上の回答者が「あてはまる」と回答した。IT関連の仕事を続けるために、何らかの努力や勉強が必要であるという認識は、すべての国に共通しているといえる。

「今後10年程度の間に求められる技術・スキルは大きく変化すると思うか」について尋ねたところ、こちらの設問でも、概ね4分の3以上の回答者が「あてはまる」と回答した。IT関連の分野では技術・スキルの変化が著しいという認識も、すべての国に共通しているといえる。

46.2%

37.8%

48.3%

49.0%

47.8%

30.6%

27.2%

25.4%

48.6%

54.4%

40.7%

39.8%

39.8%

54.8%

49.8%

50.0%

5.0%

7.4%

9.7%

9.0%

10.8%

13.4%

19.2%

22.0%

0.2%

0.4%

1.3%

2.2%

1.6%

1.2%

3.8%

2.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

インド(n=500)

米国(n=500)

中国(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

45.2%

33.2%

47.2%

49.6%

50.7%

28.2%

33.0%

24.4%

47.6%

59.2%

41.6%

38.2%

34.3%

55.4%

47.6%

55.4%

6.8%

7.6%

7.8%

10.4%

12.3%

14.6%

15.8%

16.8%

0.4%

0.0%

3.4%

1.8%

2.7%

1.8%

3.6%

3.4%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

インド(n=500)

米国(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」 の合計割合順 ※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」 の合計割合順

「この仕事を続けるには 努力や勉強が必要である」

「今後10年程度の間に今の仕事で求められる 技術・スキルは大きく変化すると思う」

<6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

Page 59: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

スキルアップに向けた取組の状況①

58

47.2%

30.0%

28.2%

25.2%

24.6%

23.6%

20.2%

19.0%

42.0%

51.3%

46.6%

61.8%

39.6%

41.8%

45.2%

47.4%

10.8%

18.7%

25.2%

13.0%

35.8%

34.6%

34.6%

33.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

中国(n=500)

米国(n=500)

インド(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している業務上必要な内容があれば、業務外(職場以外)でも勉強する業務外(職場以外)ではほとんど勉強しない

39.2%

56.0%

42.6%

50.0%

46.6%

21.4%

11.2%

9.4%

53.0%

35.0%

48.0%

35.4%

35.6%

51.6%

37.0%

28.2%

7.2%

7.0%

8.6%

11.4%

13.6%

23.6%

36.4%

39.0%

0.6%

2.0%

0.8%

3.2%

4.2%

3.4%

15.4%

23.4%

0% 25% 50% 75% 100%

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

インドネシア(n=500)

インド(n=500)

米国(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

自主的な勉強の実施状況 「語学力の向上に取り組んでいる」

スキルアップに向けた取組の状況として、業務以外でどの程度自主的に勉強しているかを尋ねたところ、左図のような結果となった。「業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している」という回答は、日本において唯一2割を下回る結果となっている。

ただし、「業務外(職場以外)ではほとんど勉強しない」という回答は、米国において最も高くなっており、この回答順に並べた場合は、日本は8か国中上から5番目となる(上位から、インドネシア、中国、ベトナム、タイ、日本となり、日本より下位に、インド、韓国、米国が続く)。

スキルアップの具体的な内容として、IT関連の技術・スキル以外に語学力の向上にも取り組んでいるかどうかを尋ねた結果が右図である。日本と韓国では、「あてはまる」という回答が半数を下回り、特に日本では4割に満たない水準となっている。

語学力の向上に取り組んでいるという回答は、タイ、ベトナム、インドネシアに多く、 「あてはまる」が9割を超えている。

<6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

※ 「業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している」 の合計割合順 ※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」 の合計割合順

Page 60: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

66.2%

61.2%

51.7%

48.6%

48.4%

44.2%

39.6%

36.6%

0% 25% 50% 75% 100%

日本

インドネシア

ベトナム

インド

中国

韓国

タイ

米国

書籍・雑誌による情報収集

88.2%

86.0%

70.8%

70.8%

70.6%

68.2%

66.2%

57.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

ベトナム

日本

インド

韓国

中国

タイ

米国

WEB上での情報収集

51.6%

45.6%

43.2%

35.7%

34.6%

33.2%

28.6%

12.8%

0% 25% 50% 75% 100%

インド

中国

米国

ベトナム

タイ

インドネシア

韓国

日本

WEB講座による学習(e-learning/MOOC等)

50.7%

50.4%

50.0%

48.2%

39.6%

33.6%

22.2%

17.4%

0% 25% 50% 75% 100%

ベトナム

中国

インド

タイ

米国

インドネシア

日本

韓国

社内の研修・勉強会への参加

43.2%

42.2%

38.3%

36.4%

34.4%

33.6%

25.0%

19.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

タイ

ベトナム

インド

中国

米国

日本

韓国

社外の研修・セミナーへの参加

30.4%

24.4%

22.6%

21.3%

18.2%

10.2%

5.8%

5.8%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

米国

インド

ベトナム

タイ

中国

韓国

日本

社外コミュニティ(学会以外)への参加

41.0%

26.0%

25.8%

14.2%

13.7%

12.6%

6.8%

3.8%

0% 25% 50% 75% 100%

インド

タイ

米国

中国

ベトナム

インドネシア

韓国

日本

学会への参加

12.6%

9.3%

8.6%

8.2%

6.4%

3.8%

3.2%

1.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

ベトナム

米国

インド

中国

タイ

韓国

日本

メンタリングへの参加

59

スキルアップに向けた取組の状況② <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

各国の回答者が、スキルアップのために「日頃、自己研鑽として自主的に取り組んでいること」を尋ねたところ、以下のような結果となった。

日本では「書籍・雑誌による情報収集」が8ヶ国中トップとなっているほか、「WEB上での情報収集」が第3位となっている。ただし、この2つ以外の項目では、回答の割合が最下位または下から2番目となっており、他国と比べた場合の「自主的な取組」の偏りがうかがえる。特に、「WEB講座による学習」は、日本のみ10%台となっているほか、「社外コミュニティ/学会への参加」は、日本と韓国のみ10%を下回る結果となっている。

前頁の「自主的な勉強の実施状況」の「業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している」という回答を見ると、インドネシアのみ回答が突出して多くなっているが、以下の結果を見ても、インドネシアは上位に位置している項目が多く、積極的な自己研鑽に取り組んでいると見られる。

(各国n=500, ベトナムはn=300)

Page 61: IT人材に関する各国比較調査 結果報告書...日本 米国 中国 ベトナム タイ 韓国 インドネシア インド 0 200 400 600 800 1,000 1,200 0 2 4 6 8 10 万円

60

30.7%

22.6%

38.4%

36.0%

20.2%

19.0%

17.8%

16.2%

46.0%

52.0%

34.8%

36.2%

51.8%

52.0%

51.8%

50.8%

17.3%

22.8%

18.6%

16.6%

25.4%

25.6%

28.4%

28.4%

6.0%

2.6%

8.2%

11.2%

2.6%

3.4%

2.0%

4.6%

0% 25% 50% 75% 100%

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

米国(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

韓国(n=500)

中国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

43.0%

28.2%

38.7%

34.2%

25.6%

12.8%

18.6%

12.0%

37.6%

41.2%

25.0%

28.2%

35.6%

47.4%

40.2%

39.0%

13.4%

24.4%

18.0%

16.0%

24.0%

32.6%

32.0%

38.6%

6.0%

6.2%

18.3%

21.6%

14.8%

7.2%

9.2%

10.4%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

ベトナム(n=300)

インド(n=500)

米国(n=500)

日本(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

強く【A】だと思う どちらかと言えば【A】だと思うどちらかと言えば【B】だと思う 強く【B】だと思う

スキルアップのモチベーション <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

スキルアップを行う上でのモチベーションは、個人によって異なり得る。ITに関する仕事が好きな人材は、スキルアップを努力と思わず自主的に行っていることも少なくないと考えられる。こうした観点から、スキルアップを行う上でのモチベーションに着目した設問の結果が左図である。

インドネシアとタイでは、「楽しいから」という回答が約7割に上っている。ベトナム、インド、米国、日本では、「楽しいから」という回答が約6割となった。韓国では、他国よりも「楽しいから」という回答がやや少なく、約5割となっている。

なお、スキルアップのモチベーションとして、「勝ち残れない」「取り残される」といった不安や危機感も想定される。こうした点について尋ねた結果が右図であるが、この結果を見ると、日本では不安を感じている割合が最も低くなっている。ベトナム、米国、インドでは、左図の「必要だから」という回答の割合が高くなっているが、これらの国では「競争に勝ち残れるかどうか不安である」と回答した割合も、他国よりも高くなっていることがわかる。

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」 の合計割合順 ※ 「強く【A】だと思う」+ 「どちらかと言えば【A】だと思う」 の合計割合順

[A] 新しい技術やスキルを学ぶのは、それが「楽しいから」である [B] 新しい技術やスキルを学ぶのは、それが「必要だから」である 「今後、競争に勝ち残れるかどうか不安である」

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海外への雇用流出に関する不安

61

「競争に勝ち残れるかどうか」という不安のほかに、ITに関する仕事に関する不安として、「海外への雇用流出」という問題もある。特にオフショア開発等を積極的に活用している国では、人件費のさらに安い国へ自国の仕事が流出するのではないかという不安が議論されることもある。

上のような観点から、「自分の仕事が将来海外の企業に奪われてしまうと感じているかどうか」について尋ねたところ、下図のような結果となった。インドや米国では、「あてはまる」という回答が約4分の3に達しており、 「海外への雇用流出」に対する不安が強いことがうかがえる。

これに対して、韓国や日本では、 「あてはまる」という回答は半数を下回っており、 「海外への雇用流出」に対する不安は他国ほど強くはないと見られる。P.60の「語学力の向上に取り組んでいるか」を尋ねる設問において、韓国と日本は取組の実施割合が低いことが把握されたが、これは韓国や日本のIT関連産業のグローバル化に関する意識が、他国よりも相対的に低いことを示している可能性もある。

38.2%

35.8%

19.6%

23.0%

24.0%

12.2%

6.8%

6.6%

35.8%

36.2%

47.4%

42.0%

34.0%

43.2%

37.6%

36.0%

13.2%

17.4%

27.4%

29.8%

26.7%

38.0%

45.6%

41.8%

12.8%

10.6%

5.6%

5.2%

15.3%

6.6%

10.0%

15.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

米国(n=500)

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

<6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」 の合計割合順

「自分の仕事が将来海外の企業に奪われて しまうのではないかと感じている」

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36.8%

42.0%

30.4%

17.6%

13.6%

19.4%

32.8%

29.0%

45.2%

35.7%

45.6%

57.4%

59.8%

52.0%

38.0%

39.2%

14.0%

14.7%

17.4%

22.4%

23.6%

25.8%

19.6%

15.8%

4.0%

7.7%

6.6%

2.6%

3.0%

2.8%

9.6%

16.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

中国(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

米国(n=500)

インド(n=500)

強く【A】だと思う どちらかと言えば【A】だと思うどちらかと言えば【B】だと思う 強く【B】だと思う

62

66.3%

44.8%

64.2%

35.6%

22.0%

43.4%

21.4%

42.6%

16.3%

36.6%

17.0%

44.6%

57.4%

33.0%

51.6%

28.0%

8.0%

10.6%

5.8%

14.8%

17.8%

14.4%

22.0%

18.6%

9.3%

8.0%

13.0%

5.0%

2.8%

9.2%

5.0%

10.8%

0% 25% 50% 75% 100%

ベトナム(n=300)

タイ(n=500)

インド(n=500)

中国(n=500)

日本(n=500)

インドネシア(n=500)

韓国(n=500)

米国(n=500)

強く【A】だと思う どちらかと言えば【A】だと思うどちらかと言えば【B】だと思う 強く【B】だと思う

キャリアに対する考え方 <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

※ 「強く【A】だと思う」+ 「どちらかと言えば【A】だと思う」 の合計割合順 ※ 「強く【A】だと思う」+ 「どちらかと言えば【A】だと思う」 の合計割合順

これまでの自分のキャリアは、 [A] 自分自身がつかみとったものである [B] 会社によって与えられたものである

キャリアアップにおいて最も重要なのは、 [A] 自分自身の努力や仕事の成果である [B] 職場で与えられる仕事の内容や育成の方法である

続いて、キャリアに対する考え方に関する結果を示す。個人のキャリアを考える上では、キャリアの主体性(自分が決めるのか、会社が決めるのか)についての認識が重要である。こうした観点から、これまでの過去のキャリアを誰が決めてきたと考えているか について尋ねた結果が左図である。

いずれの国においても4分の3程度の回答者が「自分自身がつかみとった(【A】)」と答えている。「会社によって与えられた(【B】)」という回答に着目すると、意外にも米国とインドでは、他国よりも【B】の回答の割合がやや高くなっている。

キャリアアップにおいて重要な点を「自分自身の努力」と「企業の努力」に分けて尋ねた結果が右図であるが、米国において、やはり【B】の回答が多くなっている点が注目される。また、インドでは、「強く【B】だと思う」という回答が最も多くなっている。

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63

目標とするキャリアの方向性/企業の制度に対する満足度 <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

28.0%

38.6%

21.6%

31.0%

13.0%

22.8%

6.8%

12.0%

40.2%

29.0%

38.8%

27.7%

43.2%

32.2%

48.0%

42.6%

22.0%

18.0%

23.8%

21.7%

35.0%

28.4%

36.0%

34.0%

9.8%

14.4%

15.8%

19.7%

8.8%

16.6%

9.2%

11.4%

0% 25% 50% 75% 100%

タイ(n=500)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

米国(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

強く【A】だと思う どちらかと言えば【A】だと思うどちらかと言えば【B】だと思う 強く【B】だと思う

46.6%

41.2%

29.0%

27.6%

27.0%

13.4%

5.2%

9.0%

36.4%

37.0%

49.0%

44.0%

38.0%

50.8%

35.4%

30.0%

14.4%

15.8%

19.2%

24.0%

20.0%

28.2%

40.4%

36.8%

2.6%

6.0%

2.8%

4.4%

15.0%

7.6%

19.0%

24.2%

0% 25% 50% 75% 100%

米国(n=500)

インド(n=500)

タイ(n=500)

インドネシア(n=500)

ベトナム(n=300)

中国(n=500)

日本(n=500)

韓国(n=500)

満足している どちらかと言えば満足しているどちらかと言えば満足していない 満足していない

各国の回答者が目標とするキャリアの方向性として、組織や事業を統括する管理者やマネージャーを志向しているのか、それとも高い専門性を持つスペシャリストを志向しているのか、という点について尋ねた結果が左図である。

タイ、インド、インドネシア、ベトナム等のアジア諸国では、スペシャリスト志向よりもマネージャー志向が強いことがうかがえる。日本でも、半数を超える回答者がマネージャーを選択しているが、スペシャリストを選択した回答者も45%に上っている。

右図は、会社の教育・研修制度や自己研鑽支援制度に対する満足度を尋ねた設問の結果であるが、日本と韓国では、「(どちらかと言えば)満足している」という回答が半数を下回り、4割前後にとどまっている。同じ企業に勤める期間が長く、長期的に同じ企業の制度を利用する可能性が高い日本と韓国では、企業に対して期待する水準や内容が他国と異なる可能性も考えられる。

[A] 組織や事業を統括し、組織を成長させることで活躍したい [B] 個人のスキルを究め、高い専門性を発揮することで活躍したい

※ 「強く【A】だと思う」+ 「どちらかと言えば【A】だと思う」 の合計割合順 ※ 「満足している」+ 「どちらかと言えば満足している」 の合計割合順

会社の教育・研修制度や 自己研鑽支援制度に対する満足度

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キャリア目標とその実現見通し

64

キャリアに関しては、自分自身のキャリアに関する目標を持っているかどうかと、その目標が達成できると思うかどうかについても尋ねた。

左図は、キャリア目標を持っているかどうかを尋ねた結果であるが、インドやベトナム、米国、インドネシアでは「よくあてはまる」という回答が半数を超えているのに対して、韓国と日本では「あてはまる」という回答がやや少なく、特に日本では半数程度にとどまる結果となった。

また、「自分のキャリア目標は達成できると思うか」という設問においても、多くの国において「あてはまる」という回答が9割近くに達しているのに対して、日本では特に「あてはまる」という回答が少なくなっている。他国と比較して特に日本の回答者は、将来的に自身のキャリア目標が達成できる可能性が不透明であると感じていると言える。

71.6%

66.3%

64.4%

56.4%

42.0%

33.2%

15.2%

10.8%

22.4%

30.7%

29.6%

38.4%

50.0%

58.2%

51.6%

42.0%

4.2%

2.7%

5.0%

4.8%

7.6%

7.0%

30.0%

39.8%

1.8%

0.3%

1.0%

0.4%

0.4%

1.6%

3.2%

7.4%

0% 25% 50% 75% 100%

インド(n=500)

ベトナム(n=300)

米国(n=500)

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

52.3%

57.6%

44.2%

35.2%

59.0%

23.2%

12.6%

7.8%

41.0%

34.2%

47.6%

55.6%

31.6%

61.8%

55.0%

40.4%

6.0%

5.2%

7.8%

9.2%

8.6%

13.8%

28.6%

43.6%

0.7%

3.0%

0.4%

0.0%

0.8%

1.2%

3.8%

8.2%

0% 25% 50% 75% 100%

ベトナム(n=300)

インド(n=500)

インドネシア(n=500)

タイ(n=500)

米国(n=500)

中国(n=500)

韓国(n=500)

日本(n=500)

よくあてはまる どちらかと言えばあてはまるどちらかと言えばあてはまらない まったくあてはまらない

<6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

「私はキャリア目標を持っている」 「自分のキャリア目標は達成できると思う」

※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」 の合計割合順 ※ 「よくあてはまる」+「どちらかと言えばあてはまる」 の合計割合順

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65

現在取得しているIT関連資格① <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

IT関連分野においては、多様な資格・認定・試験等が存在し、スキルアップや実力証明のためにこれらの資格を取得する人材も多い。こうした状況を踏まえて、今回の調査では、各国の回答者に対して、IT関連資格のうち、現在取得している資格と今後の取得に関心がある資格について尋ねた。

本頁及び次頁には、各国の回答結果を示す。本頁の下表は日本と中国の回答結果であるが、日本と中国では、経済産業省及び独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「情報処理技術者試験」の合格者が多い。

次頁も含めて各国の状況を全体として見ると、最上位にはCisco認定資格が挙げられている国が多い(米国、インド、中国、韓国)。その他、日本の「技術士」に比肩される米国の技術士資格P.E.(Professional Engineer)のほか、マイクロソフトの認定資格(MCP)やITIL、PMPなども取得者が多い。ただし、日本では、 情報処理技術者試験以外の資格取得者の数は全体的に少ないという傾向が見られる。また、韓国では、資格取得者そのものの割合が少ない。

日本(n=500) 中国(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 %

1 基本情報技術者試験 30.4 1 Cisco Certifications/CCNA, CCNP, CCIE etc. 18.6

2 応用情報技術者試験 15.0 2 P.E. (Professional Engineer) 16.4

3 ITパスポート試験 13.0 3 MCP (Microsoft Certified Professional) /MCSA, MCSE, MCSD etc. 14.4

4 ORACLE MASTER 8.0 4 ITパスポート試験 10.8

5 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 5.8 5 応用情報技術者試験 10.0

6 MCP (Microsoft Certified Professional) /MCSA, MCSE, MCSD etc. 4.8 6 PMP (Project Management

      Professional) by PMI 9.8

7 PMP (Project Management      Professional) by PMI 4.6 7 ITIL (Information Technology

     Infrastructure Library) 9.6

8 Cisco Certifications /CCNA, CCNP, CCIE etc. 3.4 8 基本情報技術者試験 6.4

9 P.E. (Professional Engineer) 【技術士】 2.4 9 ORACLE MASTER 4.6

10 AWS* Certified Program(*Amazon Web Services) 1.4 10 Certified Information Security

   Manager (CISM) by ISACA 4.4

62.4%

48.0%

42.4%

38.7%

31.8%

30.8%

13.8%

12.8%

0% 25% 50% 75% 100%

韓国

日本

タイ

ベトナム

中国

インドネシア

米国

インド

特に資格・認定等は取得していない

各国の資格取得者の割合

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66

現在取得しているIT関連資格② <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

米国(n=500) インド(n=500) 韓国(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 % 順位 回答 %

1 Cisco Certifications/CCNA, CCNP, CCIE etc. 26.0 1 Cisco Certifications

/CCNA, CCNP, CCIE etc. 25.8 1 Cisco Certifications/CCNA, CCNP, CCIE etc. 8.2

2 MCP (Microsoft Certified Professional) /MCSA, MCSE, MCSD etc. 23.2 2 ORACLE MASTER 25.0 2 PMP (Project Management

      Professional) by PMI 8.0

3 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 18.6 3 MCP (Microsoft Certified Professional) /

MCSA, MCSE, MCSD etc. 23.0 3 ORACLE MASTER 7.2

4 ORACLE MASTER 18.2 4 P.E. (Professional Engineer) 22.2 4 MCP (Microsoft Certified Professional) /           6.2

5 PMP (Project Management      Professional) by PMI 18.0 5 ITIL (Information Technology

     Infrastructure Library) 19.0 5 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 4.8

6 P.E. (Professional Engineer) 14.2 6 PMP (Project Management      Professional) by PMI 17.0 6 Certified Information Systems

    Auditor (CISA) by ISACA 2.8

7 VMware Certified Professional 14.2 7 Red Hat Certified System Administrator                      12.0 7 Red Hat Certified System Administrator                      2.6

8 Citrix Certification /CCA, CCP, CCAA, CCEE etc. 13.2 8 Citrix Certification /

CCA, CCP, CCAA, CCEE etc. 10.8 8 AWS* Certified Program(*Amazon Web Services) 2.2

9 CompTIA Certification / A+, Network+,     12.2 9 Certified Information Security   Manager (CISM) by ISACA 10.6 9 VMware Certified Professional 2.2

10 Certified Information Security   Manager (CISM) by ISACA 12.2 10 VMware Certified Professional 10.4 10 Certified Information Systems Security

     Professional (CISSP) by (ISC)2 2.2

ベトナム(n=300) タイ(n=500) インドネシア(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 % 順位 回答 %

1 P.E. (Professional Engineer) 14.3 1 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 16.6 1 MCP (Microsoft Certified Professional)

/MCSA, MCSE, MCSD etc. 25.8

2 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 11.3 2 P.E. (Professional Engineer) 12.0 2 Cisco Certifications

/CCNA, CCNP, CCIE etc. 20.6

3 Cisco Certifications/CCNA, CCNP, CCIE etc. 10.7 3 PMP (Project Management

      Professional) by PMI 10.8 3 ORACLE MASTER 18.2

4 MCP (Microsoft Certified Professional) /MCSA, MCSE, MCSD etc. 10.3 4 Certified in Risk and Information

Systems Control (CRISC) by ISACA 10.8 4 P.E. (Professional Engineer) 13.4

5 Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC) by ISACA 9.0 5 Cisco Certifications

/CCNA, CCNP, CCIE etc. 9.6 5 PMP (Project Management      Professional) by PMI 13.4

6 PMP (Project Management      Professional) by PMI 8.0 6 Certified Information Security

   Manager (CISM) by ISACA 9.4 6 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 11.2

7 ITパスポート試験 6.7 7 MCP (Microsoft Certified Professional) /MCSA, MCSE, MCSD etc. 7.6 7 Certified in Risk and Information

Systems Control (CRISC) by ISACA 9.4

8 ORACLE MASTER 5.7 8 ITパスポート試験 7.6 8 Certified Information Security   Manager (CISM) by ISACA 8.8

9 Novell Certifications / CNA, CNE etc. 5.0 9 ORACLE MASTER 7.4 9 ITパスポート試験 8.2

10 Certified Information Security   Manager (CISM) by ISACA 4.0 10 Certified Information Systems

    Auditor (CISA) by ISACA 6.6 10 Certified Information Systems    Auditor (CISA) by ISACA 6.6

※ インドネシアでは、アジア共通統一 試験は実施されていないため、 他国での受験者等と考えられる。

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67

今後の取得に関心があるIT関連資格① <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

現在取得・合格している資格・試験に加えて、今後の取得・合格に関心がある資格・試験について尋ねた結果を、本頁及び次頁に示す。

日本の回答を見ると、「応用情報技術者試験」「基本情報技術者試験」が上位2つとして挙げられており、情報処理技術者試験に対する高い関心がうかがえる。日本のほか、アジア各国では、情報処理技術者試験の中でも、特に「ITパスポート試験」に対する関心が高く、タイでは第3位に挙がっている。その他にもインドネシアでは、第10位までに「ITパスポート試験」と「基本情報技術者」が2つ挙げられている。

日本では、今後の資格取得に対する関心が低い点も注目される。本頁の右下の「特に関心を持っているもの(資格)はない」という回答は、日本のみ半数を超えている。また、下表の%を他国と比較しても、情報処理技術者試験以外の資格・認定に対する関心は、それほど高くない状況にある。

今後の取得に関心がある資格

57.6%

45.8%

15.4%

15.3%

15.2%

11.2%

5.8%

4.6%

0% 25% 50% 75% 100%

日本

韓国

タイ

ベトナム

中国

米国

インド

インドネシア

特に関心を持っているものはない

日本(n=500) 中国(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 %

1 応用情報技術者試験 14.8 1 Cisco Certifications /CCNA, CCNP, CCIE etc. 17.2

2 基本情報技術者試験 8.6 2 MCP (Microsoft Certified Professional) /           MCSA, MCSE, MCSD etc. 15.2

3 PMP (Project Management      Professional) by PMI 8.2 3 ITIL (Information Technology

     Infrastructure Library) 11.8

4 ORACLE MASTER 8.0 4 PMP (Project Management      Professional) by PMI 11.4

5 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 5.4 5 P.E. (Professional Engineer) 10.6

6 Cisco Certifications /CCNA, CCNP, CCIE etc. 4.4 6 Certified in Risk and Information

Systems Control (CRISC) by ISACA 10.2

7 ITパスポート試験 4.2 7 Certified Information Systems    Auditor (CISA) by ISACA 9.8

8 AWS* Certified Program(*Amazon Web Services) 4.0 8 ORACLE MASTER 9.6

9 MCP (Microsoft Certified Professional) /           MCSA, MCSE, MCSD etc. 3.4 9 Certified Information Security

   Manager (CISM) by ISACA 9.4

10 P.E. (Professional Engineer) 3.2 10 AWS* Certified Program(*Amazon Web Services) 8.8

11 VMware Certified Professional 3.2 11 CIW (Certified Internet     Web Professional) 8.2

12 Red Hat Certified System Administrator                      2.0 12 ITパスポート試験 8.2

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68

今後の取得に関心があるIT関連資格② <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

ベトナム(n=300) タイ(n=500) インドネシア(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 % 順位 回答 %

1 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 20.7 1 PMP (Project Management

      Professional) by PMI 20.6 1 MCP (Microsoft Certified Professional)/MCSA, MCSE, MCSD etc. 30.2

2 PMP (Project Management      Professional) by PMI 19.3 2 ITIL (Information Technology

     Infrastructure Library) 19.8 2 P.E. (Professional Engineer) 19.6

3 P.E. (Professional Engineer) 18.7 3 ITパスポート試験 18.4 3 Cisco Certifications /CCNA, CCNP, CCIE etc. 19.0

4 Cisco Certifications /CCNA, CCNP, CCIE etc. 16.0 4 P.E. (Professional Engineer) 17.8 4 ORACLE MASTER 18.4

5 Certified Information Security   Manager (CISM) by ISACA 14.0 5 Certified in Risk and Information

Systems Control (CRISC) by ISACA 17.6 5 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 18.0

6 MCP (Microsoft Certified Professional) /           MCSA, MCSE, MCSD etc. 13.7 6 Certified Information Security

   Manager (CISM) by ISACA 14.8 6 PMP (Project Management      Professional) by PMI 18.0

7 Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC) by ISACA 12.7 7 Certified Information Systems

    Auditor (CISA) by ISACA 13.6 7 Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC) by ISACA 16.4

8 ORACLE MASTER 10.7 8 Certified Scrum Master    by Scrum alliance 13.4 8 Certified Information Security

   Manager (CISM) by ISACA 14.0

9 Certified Scrum Master    by Scrum alliance 9.7 9 ORACLE MASTER 13.0 9 ITパスポート試験 13.2

10 Certified Information Systems    Auditor (CISA) by ISACA 9.7 10 Certified Information Systems Security

     Professional (CISSP) by (ISC)2 11.4 10 基本情報技術者試験 12.8

11 ITパスポート試験 9.7 11 MCP (Microsoft Certified Professional) /           MCSA, MCSE, MCSD etc. 11.2 11 Certified Information Systems

    Auditor (CISA) by ISACA 12.4

12 Certified Ethical Hacker (CEH)             8.0 12 応用情報技術者試験 11.2 12 OESF* Certificated Engineer for Android (*Open Embedded Software Foundation) 12.2

米国(n=500) インド(n=500) 韓国(n=500)

順位 回答 % 順位 回答 % 順位 回答 %

1 Cisco Certifications /CCNA, CCNP, CCIE etc. 19.0 1 PMP (Project Management

      Professional) by PMI 24.2 1 PMP (Project Management      Professional) by PMI 16.0

2 PMP (Project Management      Professional) by PMI 16.0 2 ORACLE MASTER 20.4 2 ORACLE MASTER 14.4

3 ORACLE MASTER 15.6 3 Cisco Certifications /CCNA, CCNP, CCIE etc. 18.6 3 Cisco Certifications /CCNA, CCNP, CCIE etc. 11.4

4 MCP (Microsoft Certified Professional) /           MCSA, MCSE, MCSD etc. 15.0 4 ITIL (Information Technology

     Infrastructure Library) 18.6 4 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 7.0

5 ITIL (Information Technology     Infrastructure Library) 14.4 5 MCP (Microsoft Certified Professional) /

           MCSA, MCSE, MCSD etc. 16.8 5 AWS* Certified Program(*Amazon Web Services) 6.2

6 Certified Information Security   Manager (CISM) by ISACA 13.6 6 Red Hat Certified System Administrator

                      (RHCSA) 15.8 6 Certified Information Systems    Auditor (CISA) by ISACA 5.8

7 Citrix Certification /CCA, CCP, CCAA, CCEE etc. 12.6 7 Certified Information Security

   Manager (CISM) by ISACA 14.4 7 MCP (Microsoft Certified Professional) /           MCSA, MCSE, MCSD etc. 5.2

8 Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC) by ISACA 12.6 8 P.E. (Professional Engineer) 13.6 8 Certified Information Security

   Manager (CISM) by ISACA 4.8

9 P.E. (Professional Engineer) 12.0 9 ITパスポート試験 13.6 9 Certified Information Systems Security     4.8

10 VMware Certified Professional 11.8 10 Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC) by ISACA 12.8 10 P.E. (Professional Engineer) 4.6

11 Certified Information Systems    Auditor (CISA) by ISACA 11.8 11 Certified Information Systems

    Auditor (CISA) by ISACA 11.4 11 ITパスポート試験 4.0

※ インドネシアでは、アジア共通統一試験は 実施されていないため、他国での受験希望 者等と考えられる。

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69

日本の情報処理技術者試験の合格状況 <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

各国回答者における日本の情報処理技術者試験の合格状況と関心を持っている試験区分を、抜粋して以下に示す。 「ITパスポート試験」や「基本情報技術者試験」については、日本以外の国の回答者のほうが、今後の受験に関する関心が高い。

現在合格している試験区分

今後の受験に関心がある 試験区分

(各国n=500, ベトナムはn=300)

13.0%

10.8%

10.4%

10.0%

8.2%

7.6%

6.7%

1.8%

0% 10% 20% 30% 40%

日本

中国

インド

米国

インドネシア

タイ

ベトナム

韓国

ITパスポート試験

30.4%

7.0%

6.4%

6.4%

6.2%

4.2%

2.3%

0.2%

0% 10% 20% 30% 40%

日本

インド

中国

インドネシア

米国

タイ

ベトナム

韓国

基本情報技術者試験

15.0%

10.0%

4.6%

3.8%

3.4%

2.4%

1.0%

0.0%

0% 10% 20% 30% 40%

日本

中国

米国

インドネシア

インド

タイ

ベトナム

韓国

応用情報技術者試験

18.4%

13.6%

13.2%

11.0%

9.7%

8.2%

4.2%

4.0%

0% 10% 20% 30% 40%

タイ

インド

インドネシア

米国

ベトナム

中国

日本

韓国

ITパスポート試験

12.8%

11.0%

9.2%

8.8%

8.6%

6.3%

4.0%

2.0%

0% 10% 20% 30% 40%

インドネシア

タイ

インド

米国

日本

ベトナム

中国

韓国

基本情報技術者試験

14.8%

11.2%

10.8%

9.6%

6.6%

6.4%

5.3%

1.6%

0% 10% 20% 30% 40%

日本

タイ

インドネシア

インド

米国

中国

ベトナム

韓国

応用情報技術者試験

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将来取得したい学位 <6> キャリア/スキルアップに向けた取組状況比較

海外諸国では、さらなるスキルアップやキャリアアップを目的として、社会人になってから再度大学や大学院に入学し、学位を取得することも少なくない。こうした状況の把握のために、学位の取得に対する関心を分野別に尋ねたところ、修士号と博士号については以下のような結果となった。

全体としては、「情報工学・計算機工学(工学系)」の学位への関心が高く、特にインドネシアでは半数近くの回答者が関心を示している。インドでは、理論系である「情報科学・計算機科学」に対する関心が強い。また、米国では、データサイエンティスト等への注目の高まりもあり、「数理科学・統計学」に関心を持つ回答者が最多となっている。日本では、卒業後の学位取得はあまり一般的ではなく、「特に関心はない」という回答が非常に多い。

修士号

博士号

32.6%

28.0%

27.8%

26.2%

21.8%

18.7%

9.8%

6.8%

0% 25% 50% 75% 100%

インド

米国

中国

タイ

インドネシア

ベトナム

韓国

日本

情報科学・計算機科学(理論系)

48.4%

38.2%

35.6%

30.3%

29.6%

25.2%

17.6%

7.8%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

タイ

中国

ベトナム

インド

米国

韓国

日本

情報工学・計算機工学(工学系)

18.8%

18.0%

15.8%

15.0%

12.0%

11.8%

10.0%

5.8%

0% 25% 50% 75% 100%

米国

中国

インド

インドネシア

ベトナム

タイ

韓国

日本

数理科学・統計学

28.0%

27.2%

26.8%

25.4%

25.2%

24.2%

23.2%

13.0%

0% 25% 50% 75% 100%

ベトナム

インドネシア

タイ

韓国

米国

インド

中国

日本

ビジネス・経営学

74.2%

38.6%

21.0%

18.8%

15.3%

14.4%

13.8%

7.4%

0% 25% 50% 75% 100%

日本

韓国

中国

米国

ベトナム

インド

タイ

インドネシア

特に関心はない

25.4%

20.8%

19.4%

19.4%

19.0%

13.7%

7.0%

6.0%

0% 25% 50% 75% 100%

インド

タイ

中国

インドネシア

米国

ベトナム

韓国

日本

情報科学・計算機科学(理論系)

35.8%

27.8%

26.6%

26.0%

23.3%

17.6%

13.2%

6.6%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

タイ

インド

中国

ベトナム

米国

韓国

日本

情報工学・計算機工学(工学系)

11.4%

11.2%

10.0%

9.8%

9.6%

8.8%

8.6%

4.0%

0% 25% 50% 75% 100%

米国

中国

ベトナム

インド

インドネシア

韓国

タイ

日本

数理科学・統計学

24.6%

23.2%

22.7%

21.0%

17.6%

16.4%

15.2%

10.2%

0% 25% 50% 75% 100%

インドネシア

タイ

ベトナム

米国

中国

韓国

インド

日本

ビジネス・経営学

78.4%

53.8%

38.6%

37.4%

29.6%

29.2%

26.7%

18.8%

0% 25% 50% 75% 100%

日本

韓国

米国

中国

インド

タイ

ベトナム

インドネシア

特に関心はない

(各国n=500, ベトナムはn=300)