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Volume 1 2011 June 第 1 回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会報告 ・・・ 吉田 茂 第 2 回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会報告 ・・・ 岡垣 篤彦 第 3 回 J-SUMMITS Site Visits in 東京 ・・・ 山本 康仁 J-SUMMITS 活動報告 J-SUMMITS 関連 イベントカレンダー 2011 J-SUMMITS 参加施設

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Volume 12011 June

第 1回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会報告 ・・・ 吉田 茂

第 2回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会報告 ・・・ 岡垣 篤彦

第 3回 J-SUMMITS Site Visits in 東京 ・・・ 山本 康仁

J-SUMMITS 活動報告

J-SUMMITS 関連 イベントカレンダー 2011

J-SUMMITS 参加施設

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第 1回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会報告

名古屋大学医学部附属病院吉田 茂

 日本ユーザーメード医療 IT 研究会(J-SUMMITS)の重要な定期イベントである第 1回の J-SUMMITS 成功事例病院見学会を 2009 年 2月 6日に名古屋で開催いたしました。現在は、J-SUMMITS Site Visits(命名者は、山本康仁先生)というお洒落なネーミングですが、当初は、成功事例病院見学会などと、おこがましくもたいそうな名前でスタートし、一体、どれくらいの方が参加してくださるのか不安がいっぱいでした。しかし、応募を開始すると、瞬く間に全国各地から参加希望が届き、最終的に総勢 29 名の会員が初めて集う会となりました。 内容は、名大病院における FileMaker システムと電子カルテシステムとの連携についての概要説明およびシステムデモでした。以下に簡単に概要説明をします。右の円グラフは名大病院で2007 年に行った FileMakerに関するアンケート結果です。30 部門(診療科)のうち、なんと 8 割以上の部署で、何らかの FileMaker によるデータベースが稼働していました。この結果に意を強くして私たちは、名大病院における FileMaker システムと電子カルテシステムとの連携に取り組むことになったのです。 下図は、FileMaker システムの入り口に当たるポータル画面です。各部署のアイコンをクリックしたり、共通で使用するメニューのアイコンをクリックすると、データベースが開く仕組みになっています。なお、現

在では、複数のデータベースを有する部署が増えたため、階層化してスッキリしたポータル画面に進化しています。 次に実際の連携の仕組みを解説します。 まず、起動時は、電子カルテのメニューの中からしか FileMaker が立ち上がらない仕組みになっており、電子カルテから CSV データとして、利用者属性、患者属性、ファイル属性などを端末上に書き出し、同時にActive-X 連携により FileMaker が起動し、FileMaker 側の起動時スクリプトによって、書き出された CSV データをインポートすることで、利用者属性(誰が使っているか)、患者属性(どの患者を開いているか)、ファイル属性(どのデータベースにアクセスするか)を引き継ぐことができます。これにより、電子カルテとして重要な利用者認証の仕組みを FileMaker でも共有することが可能となっています。 次に、FileMaker サーバーと電子カルテサーバーとの連携について述べます。電子カルテサーバー上のテーブル単位の各種情報の差分を定期的に CSV ファイルで書き出し、それをファイルメーカー側で定期的にインポートする形で一方向の連携を行っています。 現在では、利用者情報(1日 1回)、患者情報(6分に1回)、病名情報(1時間に1回)、手術情報(1日1回)、退院支援依頼情報(1日 1回)、検体検査結果(1時間に 1回)、生理検査結果(1日 1回)、処方オーダー(6分に 1回)などが FileMaker マスターデータベースと

吉田 茂(よしだ しげる)

1961 年生、1987 年神戸大学医学部卒業。同年神戸大学医学部小児科入局。1990 年代初めより、FileMakerによる患者データベースを作り始め、1996 年に神鋼加古川病院に転勤後、小児科のみならず院内全体の診療業務支援システムの構築に乗り出す。代表作に、FileMaker 版患者状態適応型パス(FM-PCAPS)、おひさまカレンダー(夜尿症患者管理データベース)など。現在は、名古屋大学医学部附属病院で病院長補佐兼メディカル IT センター長といういわば CIO 的な管理職に就き、仕事が忙しくなればなるほど新作データベースを作ってストレス発散するという。

FileMaker システムの入り口に当たるポータル画面

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して適宜更新されており、各運用データベースから随時利用されています。 次に、電子カルテから FileMaker 側への書き込みに関して説明します。名大病院の電子カルテはXMLデータになっていますので、富士通社に依頼して、専用の書き込み用のアプリ(CTFM2000)を作ってもらいました。そのアプリが FileMaker を起動すると端末上に待機状態で起動されます。そして、FileMaker から書き込みたいデータを XML データとして端末上に書き出すと同時に、DDE コマンドを CTFM2000 に送信して、その XMLデータを電子カルテに取り込ませます。JPEG、PDF 形式の添付ファイルも送れます。電子カルテ側では、FileMaker のどのデータベースのどのレコードから書き込まれたデータかを認識して、同じレコードであれば版数管理をした上で更新処理を行います。この仕組みによって、診療録として保存すべきデータ

のみを選んで、修正履歴も残した上で電子カルテ側に確実に保存することが可能となりました。 現在、名大病院では 50 個以上の FileMaker データベースが稼働しています。全体を管理しているのはメディカル IT センターですが、各データベースの管理者として LA(Local Admin)を置いています。FileMakerに精通した LA がいる部署では、自作データベースを持ち込み、サーバーへアップする際に少し手直しするだけで、あとは LA にお任せにしています。また、少し FileMaker を扱える程度の LA の場合は、簡単なレイアウトの変更やフィールド追加くらいならば LA にお任せで、それ以上の複雑な仕組みを要する場合はメディカル IT センターに相談に来ます。また、最近では、FileMaker を扱える人がいない部署からも新規データベースの作成依頼が来ますが、その際にはメディカルIT センターが LAも兼ねて管理することになります。 このように管理形態を柔軟にすることで、各部署がFileMaker を利用しやすい環境を提供することができ、それまでは医局の私物のパソコン上で動いていたデータベースを電子カルテネットワーク上の FileMaker システムに移行させるケースが増えてきました。 最後に、電子カルテシステムと FileMaker システムの連携の利点につき、別表にいたします。

電子カルテシステムと FileMaker システムの連携の利点

1.ユーザーの利便性向上  かゆいところに手が届く感覚で喜ばれます。2.患者属性等の情報の正確性  手打ち入力の場合、10%くらいの入力ミスもあります。3.電子カルテシステムへの入力の充実  FileMaker システムに情報が反映されることで  電子カルテシステム側への入力が進みます。4.患者情報管理の安全性向上  従来、医局で野放しになっている患者個人情報を集約管理できます。5.電子カルテシステムへの追加改造の減少  新たな機能追加要望に対して、FileMaker という選択肢が増えます。

コンタクト・インフォメーション

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第 2回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会報告

独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター岡垣 篤彦

 J-SUMMITS Site Visit 第二回は第一部を大阪市の国立病院機構大阪医療センター、第二部をアップルストアー心斎橋で行いました。以下に概要を御報告します。さらに詳細をお知りになりたい方は本年 6月 2日に出版された「医療現場のデータベース活用」(ライフ・サイエンス出版)をお読み頂けると幸いです。 大阪医療センターはベッド数約 700 床、外来一日約1200 人、循環器疾患、悪性疾患を中心とした総合病院です。2000年 4月にオーダリングシステムリプレース、一部電子カルテ化、2006 年 4 月に全面電子カルテ化を行いました。2000年の一部電子カルテ導入以来、我々の病院では富士通株式会社の EG-MainEX にファイルメーカー Pro を接続して、電子カルテの記載閲覧をファイルメーカー Pro で行うというユニークな仕組みを実現していますので御紹介します(1)(2)(3)。 大手ベンダーの電子カルテは初診、再診の区別なくおおむね全て自由文か、SOAP に分けて記載する方式となっており、テンプレート機能を有しているカルテでは記載項目を指定することが出来ますが、多くの場合前診療科共通の記載画面、およびロールペーパー方式と呼ばれる巻紙状にスクロールするスタイルを使用しています。この方式の問題点はあらかじめ記載すべき項目が示されているカルテと違って重要な項目の記載漏れがおきやすいこと、過去の記載を閲覧する場合に、大きなイベントが起きたかどうかが判別出来にく

く、臨床経過を把握しにくいこと、眼科、産科等特殊な記載様式が必要な診療科に対応できないこと等が挙げられます。このような欠点を補う目的で、当院では診療スタッフの希望に沿って入力用画面をファイルメーカー Pro で制作し高度にカスタマイズした「カード型電子カルテ」を使用しています。これはベンダー製の電子カルテシステムの入出力をファイルメーカーPro で作成したインターフェース層を用いて行う仕組みですが、画面の構成の自由度が非常に高いという特徴があり、通常のベンダー製電子カルテでは対応困難な眼科や産科でもスムーズな診療を行う事が実現しています。電子カルテ本格稼働に先立って、全診療科の医師にヒアリングを行い必要な画面構成と入力項目を洗い出しましたが、ほとんどの診療科で紙カルテに準じた項目となりました。 電子カルテの仕組みを簡単に書くと次のようになります。すなわち、基幹システムから受け取った患者データを端末上でローカルデータベースとしてファイルメーカー Pro に転送して展開、カルテの入力中、あるいは保存時には基幹システムにデータを送信する構造を構築しています(図1)。基幹システムとインターフェース層とのデータの受け渡しの基本的な構造は全科共通とし、各診療科独特のカルテ様式や動作の違いはインターフェース層で吸収する仕組みとなっています。

 電子カルテ上から出される全てのオーダーについてもファイルメーカー Pro と基幹システムで常に同期をとりながら動きます。我々の基幹システムとインターフェース層との連携の仕組みでは、たとえばエクセルやワード、アクセスなど、ファイルメーカー Pro 以外のソフトウエアとのインターフェース層を構築することも可能となっています。 一般的に病院情報システムはカスタマイズを加えれば加えるほど運用が不安定になったり、後のメインテナンスが面倒となったり、さらにカスタマイズに高額の費用がかかることが多いですが、我々

岡垣 篤彦(おかがき あつひこ)

京都大学医学部・1983 年卒業、京都大学医学部産婦人科入局、医学博士。主な研究分野は胎児胎盤循環の超音波血流計測による評価。フーリエ解析を用いた超音波信号処理による解析精度向上。現在は国立病院機構大阪医療センター産科医長、医療情報部室長を努める。臨床専門分野は産科全般、婦人科悪性疾患全般。主な EUC に関する活動:1996 年より産科電子カルテ、手術支援システムを運用開始。1999 年 病院学会テクニカルフォーラムにおいて『既存の患者データベースを診療現場で最大限に活用する方法』と題しサブネットワークを用いた手術支援システムについて発表。2000 年よりファイルメーカを使用したカード型カルテおよび参照系システムを実現している。

図 1  大阪医療センターの電子カルテの仕組み

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の仕組みでは、電子カルテ本体にはファイルメーカーPro との接続の基本的な仕組み以外には手を入れずに、本体と別のアプリケーションであるファイルメーカーPro で作られたインターフェース部分にカスタマイズを集中して診療スタッフの希望に沿って作り込みを行い、稼働後の改良作業を保守契約の中で行うことによりこれらの問題を解決しています。変更の多い部分は容易に変更可能なファイルメーカー Pro で受け持つことになるため、フレキシブルかつ安定性の高いシステムを実現することが出来ます。

 さらに、ファイルメーカー Pro サーバーを用いた参照系を導入して電子カルテサーバーからデータを転送することにより、入力と同じレイアウトで閲覧可能な参照系を実現しています。一般の診療録のレイアウトに加え、業務支援系(CSS: Clinical Supporting System)といわれる台帳形式の入力様式も実装し、診療録と同じように入力し、参照系で一覧表示、検索、統計処理を可能としています(4)。 ロールペーパー方式の電子カルテと比べた場合、眼科、産科などで運用が可能になったこと(図2、3)、記載文字数や記載内容の質が飛躍的に上昇したこと、電子カルテの通常の記載と一元的に業務支援系を運用するため、電子カルテの記載内容と密接に連携した業務支援系システムの構築が出来ること、カルテ種類の追加が容易であることのなどの大きなメリットが得られています。欠点としては電子カルテからファイルメーカー Pro へのデータ転送に時間がかかることで、起動に十数秒から長い場合は 30 秒程度余分に時間がかかることです。これについては改善作業を行っており、次第に改善しています。

参考文献

(1) 楠岡秀雄、岡垣篤彦、東堂龍平 . 医療者が創る電子カルテシステム . 新医療、 2003;30 (7):72-75(2) 電子カルテが目指すもの - 大阪医療センターのシステムについて - 岡垣篤彦 医療第 59 巻第 5 号 p262-270、 平成 17 年 5月 20 日発行(3) 高度総合医療機関における EUC の必要性を実運用状況の報告 岡垣篤彦 東堂龍平 是恒之宏 楠岡英雄 医療情報学 29(Suppl.)2009 145-148(4) Okagaki, A. Koretsune, Y. Todo, R. Kusuoka, H. Cl inical Supporting System in Large-scaled Genera l Hospi ta l w i th Customized Inter face Layer betweenElectronic Patient Record System and F i lemaker Pro . P roceedings o f Complex Medical EngineDigital Object Identifier 10.1109/ICCME.2007.4381740.

コンタクト・インフォメーション

図 2 眼科用電子カルテその 1;多量の情報をコンパクトに表示するように工夫されている。

図 3 眼科用電子カルテその 2;画像やシェーマを普通に取り扱うことができ、過去の画像との比較が容易に行える。

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J-SUMMITS News Letter デザイン担当・編集長 / 佛坂 俊輔

【今回のデザイン】日本全国で活動している J-SUMMITS の会員ネットワークの広がりをイメージしてみました。

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※ J-SUMMITS 名称およびロゴは登録商標です。(登録番号 第 5273636 号)

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 J-SUMMITS 第 3 回 Site Visits は、 東 京 都 立広尾病院で行われました。広尾病院は東京都渋谷区にある 467 床の急性期病院です。電子カルテシステムは富士通製 HOPE/EGMAIN EX が導入されていて、これと相互接続された HiPER が医療安全に寄与しています。2002 年の開発当初より、網羅的臨床情報視覚化(SYMPTOMICS)を実現するための独自のインターフェースを備えた、長期診療系診療支援システムとしてスタートしました。2003 年から小児科外来で稼動しましたが,大きな転帰を迎えたのは 2005 年の電子カルテ導入と相互接続運用でした。 開発はファイルメーカープロ 6.0 を使用し「蓄積情報を臨床現場で即時に利用するためには、適切に収集すること」という考えから,蓄積データを利用した動的インターフェースを随所に取り入れました。臨床研究として、SYMPTOMICS の効用を検討し一定の成果を得ました。しかし、独自のUI が災いし利用率は最大50%程度にとどまりました。

 しかし、開発過程で生まれた視覚化の仕組みなどは実際に臨床に寄与し,医師の診察戦略を変え,患者側にも変化が認められました。電子カルテとの相互連携を実現していくにあたって、医療 DWH(Data WareHouse) を即利用するための Multi-dimensional On-line Analytical Processing (MOLAP) 構築が適切であるとわかりました。医療安全に寄与する臨床判断支援システム(CDSS: Clinical Decision Support System)という新たな目標が定まったのです。基幹システムとの相互接続は、取り扱い情報量の急激な増加を引き起こし、ハードウェアの性能向上だけでは処理が難しく、Relational Data Base Management System (RDBMS) 利用自体の見直しを迫られました。RDBMS としてインデックス作成の放棄,業務プロセスごとにメタ情報を作成,これをイベントドリブンで更新するスクリプト言語を実装しました。

山本 康仁(やまもと やすひと)

1964 年生、1994 年日本大学医学部卒業。小児科専門医、アレルギー学会専門医(小児)。ファイルメーカー Pro で開発した HiPER 2.0 は第 13 回日本医療情報学会春季学術大会(シンポジウム 2009)における発表でも大きな注目を集める。以下、主なシステム開発歴。1985 年 マルチウインドウシステム環境 LIKA (PC 100,MS-DOS 2.01)、1996 年 病歴管理システム、2001 年 院内情報共有ツール (SiteMaker)、2002 年 com-scheduler、2002 年 東京 ER 広尾看護支援システム、2003 年 小児慢性疾患診療支援システム、2005 年 HiPER(東京 ER 広尾および小児科診療支援システム)、2007 年 HiPER 2.0 (診療判断支援システム)

第 3 回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会報告J-SUMMITS TOKYO SITE VISITS

東京都立広尾病院山本 康仁

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イベントドリブン型臨床判断支援 Koppel らは (1)、近年普及したオーダーリングシステムは新たな医療過誤を誘発すると指摘しています。医療の質と安全の向上が求められているなか、本邦でも標準的電子カルテを構築し、医療安全の確保を目的とした安全ユニットを備えるべきであると指摘されています。高田らは (2)、長期診療情報 DWHに知識処理能力を加えることで CDSS を構築し、電子カルテと独立して実現するものだと述べています。我々はオーダー、実施、記載、検査結果、患者移動情報、基本情報など基幹システムがもつ情報をすべて受け取りました。フィールド数は 170 項目から 3000 項目、一日 3.3 万件を処理するためにサーバを並列化、パイプライン化して複数設置し,サーバ間通信や排他処理を考慮して配置を最適化しました。分割と同時にオーダーに関連する関連データはあえて垂直分割せず,一つのテキストフィールドに構造を保ったまま結合格納し、牽引を設定しませんでした。システムが大きく複雑になるとデータの整合性と可用性、そして分散は同時に達成することはできないという CAP 定理 (3) を考慮し、一時的しか相同性が保たれない(Eventual Consistency)ことを考慮したアルゴリズムを採用しました。状態遷移のタイミングで知識処理がただしく行えるように、パラメータ、知識処理の進行状況、中間結果などを連結保持しました。既存言語に中間状態を効率よく表現できるものが無かったため, 新たに EDOL(Event Driven Objective Language)を取り決め,インタープリタを作っています。医療知識を EDOL の初期値として表現し、知識処理の一部に利用しました。こうした仕組みは,これまでリアルタイム処理に適さないと思われていた OLAP 系でトランザクション処理を可能としました。

CDSS の倫理的側面とコミュニケーションコントロール 優れた CDSS が理想ですが、臨床医に取って代わって判断するわけではないし、求められてはいません。医師の能力低下は防ぐ必要があり、専門家との協議をする機会を奪ってもなりません (4) 。非専門家が CDSSの示すかもしれない誤った示唆を、誤っていると判断

できなくなることは避ける必要があるし、CDSS のインターフェース上の問題や誤用によるミスを防ぐ必要があります。HiPER は基幹システムと双方向接続していますが、基幹システムを通して情報提示せず、携帯電話端末を用いた音声及びプッシュ型メッセージとすることで、機動性と到達性を高めました。相手が話中であるとか途中切断などに応じて、細やかに対応します。複数の医療者に警告、あるいは専門家とのコンサルテーションを促す「コミュニケーションコントロール」を実現しチーム医療を活性化しました。

CDSS の PDCA サイクルと環境 CDSS の開発、活用には、更新、廃止をサイクル化しなければなりません。医療安全上の問題が発生した場合、システム化できる部分を抽出するには医療者の思考が必要です。効果を予測するシミュレーション環境、個人情報を保護する閉鎖開発環境が必要で、運用後のモニタリング、更新、廃止を検討するべきです。CDSSを活用するには、構築するだけではなく、更新、廃止を含めた継続した議論が必要で、医療者も積極的にそこに加わる必要があるでしょう。

参考文献

(1) Ross Koppel, PhD, Joshua P. Metlay, MD, PhD, Abigail Cohen, PhD. Role of Computerized Physician Order Entry Systems in Facilitating Medication Errors. JAMA 2005; 293:1197-1203(2) 高田 彰 , 長瀬啓介 , 大野国弘 , 梅田政信 , 長澤勲 医療情報システムにおける診療判断支援機能 (CDSS;Clinical Decision Support System)の 構築について 医療情報学 27(3),2007:315-320(3) Seth Gilbert, Nancy Lynch Brewer's conjecture and the feasibility of consistent, available, partition-tolerant web services,ACM SIGACT New Volume 33 , Issue 2 51-59(4) Why the standard view is standard: people, not machines, understand patients' problems. J Med Philos. 1990 Dec;15(6):581-91.

コンタクト・インフォメーション

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J-SUMMITS・医療情報関連 イベントカレンダー 2011

【J-SUMMITS 主催のイベント】

・2011 年 10 月 8日(土) 第 8回 Site Visits in 津山(津山中央病院、宮島 孝直 先生) 津山中央病院のシステム紹介、PDF ファイリングに関する意見交換

・2011 年 12 月 10 日(土) 第3回 J-SUMMITS 全国集会

【FileMaker 社主催のイベント】

・2011 年 8月 2日 ( 火 ) ~ 5 日 ( 金 ) FileMaker Developer Conference(サンディエゴ)・2011 年 11 月 9 日(水)~ 10 日(木)  FileMaker Conference 2011 http://www.filemaker.co.jp/conference/

【医療情報関係の各種学会・研究会】

・2011 年 5月 27 日(金)~ 28 日(土) Seagaia Meeting(沖縄)・2011 年 6月 17 日(金)~ 18 日(土) 第 15 回日本医療情報学会春季学術大会(シンポジウム 2011 in 千葉)・2011 年 6月 24 日(金)~ 25 日(土) 第 13 回日本医療マネジメント学会(京都)・2011 年 7月 13 日(水)~ 15 日(金) 国際モダンホスピタルショウ 2011(東京)・2011 年 11 月 21 日(月)~ 23 日(水)第 31 回 医療情報学連合大会(鹿児島)・2011 年 12 月 9日(金)~ 10 日(土) 第 12 回日本クリニカルパス学会学術集会(東京)

これまでの主な J-SUMMITS 活動(~ 2011 年 2月)

【J-SUMMITS 主催のイベント】

・2009 年 2月 6日(金) 第 1回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会 ( 名古屋大学医学部附属病院・吉田 茂 先生 )  名大病院での FM Pro システム構築および基幹システムとの連携事例

・2009 年 3月 14 日(土) 第 2回 J-SUMMITS 成功事例病院見学会(大阪医療センター・岡垣 篤彦 先生)  大阪医療センターでの FM システム構築および基幹システムとの連携事例  Apple Store イベント: Think FileMaker from 十方 with J-SUMMITS 心斎橋 Apple Store

・2009 年 9月 26 日(土) 第 3回 Site Visits in 東京(東京都立広尾病院・山本 康仁 先生)  東京都立広尾病院におけるHiPER 1.0 のファイルメーカーによる診療支援システム、看護支援システム  Apple Store イベント: コミュニケーションコントロールと新型インフルエンザサーベイランスシステム」

・2009 年 12 月 5日(土) 第 1回 J-SUMMITS 全国集会(岐阜)

・2010 年 2月 20 日(土) 第 4回 Site Visits in 姫路(新日鐵広畑病院・平松 晋介 先生)  新日鐵広畑病院の診断書等文書システムについて

・2010 年 5月 22 日(土) 第 5回 Site Visits in 米子(山陰労災病院・太田原 顕 先生)  山陰労災病院の FM Pro システムについて

・2010 年 9月 3日(金) 第 6回 Site Visits in 名古屋(名古屋第一赤十字病院・錦見 尚道 先生)  FM Pro を使ったサマリ入力、文書作成、CDS との連携など(錦見先生)

・2010 年 12 月 4日(土) 第 2回 J-SUMMITS 全国集会(愛媛)

・2011 年 2月 12 日(土) 第 7回 Site Visits in 佐賀(佐賀記念病院・山口 秀人 先生)  FM Pro により開発された ANNYYS を基幹システムとして佐賀記念病院向けに発展させたシステム事例

【FileMaker 社主催のイベント】

・2009 年 10 月 30 日(金)FileMaker カンファレンス 2009(東京)・2010 年 8月 15 日(日)~ 18 日(水)FileMaker Developer Conference(サンディエゴ)・2010 年 10 月 29 日(金)FileMaker カンファレンス(東京)

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J-SUMMITS 一般会員所属施設・賛助会員一覧(2011 年 2月現在、順不同)

【一般会員所属施設】

【北海道】 吉田病院、医療法人社団 田中医院、函館新都市病院、北海道内科リウマチ科病院、北美原クリニック、小清水赤十字病院、釧路孝仁会記念病院、医療法人 亀田病院、北海道消化器科病院、JA北海道厚生連 遠軽厚生病院、滝川市立病院、函館五稜郭病院、帯広厚生病院、社会福祉法人函館厚生院 函館中央病院、市立札幌病院、札幌医科大学 ★【青森県】独立行政法人国立病院機構 弘前病院、公立七戸病院 ★【秋田県】 大館市立総合病院、社会医療法人明和会 中通総合病院、社会医療法人 興生会 横手興生病院 ★【岩手県】 岩手県立胆沢病院、岩手県立磐井病院、岩手県立釜石病院 ★【宮城県】 医療法人社団 爽秋会、仙台循環器病センター、財団法人厚生会 仙台厚生病院、仙台社会保険病院、独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター、太白さくら病院、気仙沼市立病院、みやぎ県南中核病院、宮城社会保険病院、東北厚生年金病院、博心厚生会 仙台駅前アエルクリニック ★【福島県】 財団法人 星総合病院、財団法人脳神経疾患研究所 附属 総合南東北病院、財団法人太田綜合病院附属 太田西ノ内病院 ★【茨城県】 筑波大学次世代医療研究開発・教育統合センター、筑波メディカルセンター病院、筑波大学、友愛記念病院 ★【栃木県】 自治医科大学、芳賀赤十字病院、佐野厚生総合病院 ★【群馬県】 桐生厚生総合病院、松井田病院、医療法人社団有賀クリニック、ごが内科楡クリニック ★【埼玉県】 草加市立病院、医療法人財団石心会 狭山病院、医療法人泰誠会永井クリニック、医療法人三和会 東鷲宮病院、埼玉県済生会川口総合病院、春日部市立病院 ★【千葉県】 JFE健康保険組合 川鉄千葉病院、総合病院 国保旭中央病院、医療法人社団創造会 メディカルプラザ 平和台病院、医療法人 三橋病院、今井歯科クリニック ★【東京都】 独立行政法人 国立成育医療センター、公立阿伎留医療センター、東京医科大学、武蔵野赤十字病院、国立がん研究センター、愛育病院、東京都立広尾病院、(財)東京都保健医療公社 大久保病院、青梅市立総合病院、東京経済大学、同愛記念病院、つちだクリニック、順天堂練馬病院、帝京大学医学部附属病院、日本大学医学部附属板橋病院、東京武蔵野病院、公立昭和病院、東京都立 多摩総合医療センター、厚生中央病院、東京女子医大病院、東京医科大学、国立がん研究センター がん予防・検診研究センター検診研究部、東大和病院、医療法人社団爽玄会 碑文谷病院、久木田医院、東京都立神経病院 ★【神奈川県】 独立行政法人神奈川県立病院機構 神奈川県立こども医療センター、逗子駅前鈴木眼科医院、湘南記念病院 かまくら乳がんセンター、昭和大学横浜市北部病院、済生会 神奈川県病院、済生会横浜市南部病院、医療法人プラタナス 鎌倉アーバンクリニック ★【新潟県】 新潟大学医歯学総合病院、新潟県立新発田病院、わしざわ歯科、新潟大学 医歯学総合研究科 ★【富山県】 富山県済生会富山病院、黒部市民病院 ★【石川県】 金沢医科大学病院、金沢赤十字病院 ★【福井県】 福井総合病院 ★【山梨県】 山梨県立中央病院 ★【長野県】 長野市民病院、医療法人栗山会 飯田病院、JA 長野厚生連 篠ノ井総合病院 ★【岐阜県】 岐阜大学医学部附属病院、松波総合病院、美濃市立美濃病院、医療法人葵鐘会 ローズベルクリニック、岐阜県立下呂温泉病院、医療法人緑会 市川外科、揖斐厚生病院、朝日大学歯学部附属 村上記念病院、本巣市国民健康保険根尾診療所 ★【静岡県】 国立長寿医療研究センター、共立蒲原総合病院、総合病院 聖隷三方原病院、独立行政法人国立病院機構 天竜病院、静岡県立総合病院、富士市立中央病院、社団法人有隣厚生会 富士病院 ★【愛知県】 大岩内科クリニック、稲沢市民病院、ロイヤルベルクリニック、愛知県がんセンター中央病院、藤田保健衛生大学、名古屋記念病院、医療法人葵鐘会、医療法人珪山会鵜飼病院、トヨタ記念病院、名古屋第一赤十字病院、特定医療法人共和会 共和病院、医療法人研信会 知立クリニック、名古屋市立西部医療センター城北病院、名鉄病院、愛知医科大学病院、名古屋大学医学部附属病院、豊橋市民病院、JA愛知厚生連 江南厚生病院、小牧市民病院、名古屋第二赤十字病院、公立陶生病院 ★【三重県】 三重県厚生農業協同組合連合会 松阪中央総合病院、森診療所、市立伊勢総合病院、JA 三重厚生連 ★【滋賀県】 小松診療所、西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック、湖東記念病院 ★【京都府】 京都桂病院 ★【大阪府】 大阪発達総合療育センター、関西医科大学附属病院、国立病院機構 大阪医療センター、近畿大学医学部附属病院、医療法人西浦会 京阪病院、大阪府済生会吹田病院 健康管理センター、市立池田病院、近畿大学医学部、北摂総合病院、大阪府立急性期・総合医療センター、医真会 八尾総合病院、大阪警察病院、大阪赤十字病院、耳原総合病院、財団法人田附興風会 医学研究所 北野病院、大阪府立健康科学センター、りんくう総合医療センター、医療法人微風会 浜寺病院 ★【兵庫県】 新日鐵広畑病院、西山医院、財団法人先端医療振興財 臨床研究情報センター、社団法人日本看護協会 神戸研修センター、三田市民病院、地方独立行政法人加古川市民病院機構 加古川東市民病院、社団法人明石医師会立 明石医療センター、医療法人社団十善会 野瀬病院、赤穂中央病院附属ジャスコ診療所、医療法人社団松凌会多木クリニック、独立行政法人労働者健康福祉機構 神戸労災病院、地方独立行政法人神戸市民病院機構 神戸市立医療センター中央市民病院、医療法人社団顕鐘会 神戸百年記念病院、兵庫県立こども病院、公益財団法人 阪神北広域救急医療財団、兵庫医科大学、兵庫県立塚口病院、スマイルオン しのはら矯正歯科、阪神北広域こども急病センター ★【奈良県】 メディカルプラザ薬師西の京、しみず小児科 ★【和歌山県】 榎本産婦人科、黎明会 北出病院、生馬医院 ★【鳥取県】 山陰労災病院、中山小児科内科医院、益田赤十字病院 ★【岡山県】 津山中央病院、医療法人清梁会 高梁中央病院、飛岡内科医院、川崎医科大学 ★【広島県】 脳神経センター 大田記念病院、廿日市記念病院、尾道市立市民病院、中国労災病院、独立行政法人国立病院機構 呉医療センター、済生会 広島病院、田丸整形外科 ★【山口県】 医療法人若草会 小郡まきはら病院、綜合病院山口赤十字病院、徳山中央病院 ★【徳島県】 医療法人成美会 鈴江病院、特定医療法人恵済会 ゆうあいホスピタル ★【香川県】 三豊総合病院 ★【愛媛県】 医療法人松山ハートセンター よつば循環器科クリニック、愛南町国保一本松病院、鬼北町立北宇和病院 ★【高知県】 土佐市民病院 ★【福岡県】 特定医療法人 原土井病院、井上内科医院、医療法人財団はまゆう会 相生リハビリテーションクリニック、健和会 大手町病院、特定医療法人原土井病院、済生会二日市病院、千鳥橋病院、産業医科大学 産業生態科学研究所 作業病態学、久留米大学病院、医療法人 原土井病院、松尾病院 ★【佐賀県】 佐賀県立病院好生館、佐賀記念病院、佐賀整肢学園・こども発達医療センター ★【長崎県】 医療法人 祐里会 姉川病院、カリタス診療所 ★【熊本県】 独立行政法人国立病院機構 菊池病院、上天草市立上天草総合病院、医療法人室原会 菊南病院、熊本大学医学部附属病院、済生会熊本病院、阿蘇中央病院 ★【大分県】 大分県立病院、河野脳外科病院、大在こどもクリニック、九州大学病院別府先進医療センター ★【宮崎県】 宮崎医療センター病院、医療法人蘇春堂 谷口整形外科 ★【鹿児島県】 医療法人浩然会 指宿浩然会病院、総合病院鹿児島生協病院、鹿児島大学病院、五反田内科クリニック、鹿児島市医師会病院 ★【沖縄県】 国立療養所宮古南静園、沖縄県立宮古病院 多良間診療所、独立行政法人 国立病院機構 沖縄病院、沖縄県立中部病院、豊見城中央病院

【賛助会員】

京セラ丸善システムインテグレーション株式会社 ★ データキューブ株式会社 ★ 株式会社ジュッポーワークス ★ インターシステムズジャパン株式会社 ★ 株式会社ジェネコム ★ 株式会社ストローハット ★ 富士通株式会社 ★ 日本インフォメーション株式会社 ★ ヤギー株式会社 ★ 株式会社グッドマン ★ 株式会社ケアコム ★ ブラザー工業株式会社 ★ 株式会社 girasol ★ 富士ゼロックス株式会社 ★ 株式会社 両備システムズ ★ 株式会社リアルワークス ★ ファイルメーカー株式会社

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