Ｊ ａ ｎ ． ２ ０ １ １

Ｎ ｏ ． ４ 8 ４

今年もみなさんのご多幸をお祈りします。また、クラブの活動にご協力をお願いします。

京都クラブスタッフ一同

恒例の「京都クラブ新年会」を行います。ふるってご参加ください。

１．日 時 ２０１１年１月８日（土） １８時３０分から

２．場 所 左京区百万遍交差上る一筋目西入南側

居酒屋 「しゃらく」

３．会 費 男 性 ５，５００円

女 性 ４，５００円

中学生以下の子供 無料

４．申込み ＪＮ３ＲＢＥ／中山さんまで（締め切り１月５日）

E-mail: jn3rbe@leto.eonet.ne.jp or

YAQ-ML or Tel: 090-2708-4099

５．その他 カラオケ付き！！

8N3Nのリモート運用。（従免を忘れずに！）

★★★★★ ＪＡＲＬ京都クラブＮｅｗｓ Ｎｏ．４８４ Ｊａｎ. 1 ★★★★★

ナガラ製ＴＡ３４１－４０の周波数調整de JH3QNH

もう４年間ほど使用しているTA341-40(7/14

/21/28MHz)であるが、当初から全ﾊﾞﾝﾄﾞで同調

周波数が低めで、特に7MHz帯はｵﾌﾊﾞﾝﾄﾞでし

た。この原因は主にANT地上高が12m程度と

低い事だと思っています。CW運用する分には

支障が無かったので放置していましたが、今回

8N3N記念局運用をする事から、せめて7MHz

帯電話でもﾌﾙﾊﾟﾜｰ出せるようにしなあかんと

の思いからANT調整にﾄﾗｲしました。

技術的な指針は、ﾅｶﾞﾗのHPに記載されてい

る7MHz帯BAND拡張に対応するための、ﾗｼﾞｴ

ｰﾀｰ･ｴﾚﾒﾝﾄ(輻射器)の最外ﾊﾟｲﾌﾟの短縮要領

の記事です。念のためにﾅｶﾞﾗ社にTELして、こ

の調整法は他のBandに影響しないものである

事を確認しました。

まずは調整前の特性を把握する為にｱﾝﾃﾅ･

ｲﾝﾋﾟｰﾀﾞﾝｽ･ｱﾅﾗｲｻﾞで測定しました。次にﾀﾜｰ

上にてﾌﾞｰﾑ固定ﾈｼﾞを緩めてANT全体を約90

（写真１）度回転させます。こうすると重いANTを取り外さ

ずに、ﾀﾜｰ中間点で輻射器の最外ﾊﾟｲﾌﾟを止

めているﾀｯﾋﾟﾝｸﾞﾈｼﾞを取り外す事が出来ま

す。（写真１）

取り外した最外ﾊﾟｲﾌﾟを地上に降ろし、既存

ﾈｼﾞから80mmの所にφ3のﾄﾞﾘﾙ穴を開けま

す。（写真２）

この長さはﾅｶﾞﾗ社が提示している資料から

求めました。ﾊﾟｲﾌﾟ表面はﾃﾅｺｰﾄや数年の腐

食が見られるので、接ぎ相手と接する部分は

紙やすりで磨き、導電ｸﾞﾘｽを塗布しました。あ

とはﾀﾜｰ中間点に上がり、ﾊﾟｲﾌﾟを元に戻して

（写真２）新しい穴で固定します。

次は反対側の最外ﾊﾟｲﾌﾟです。ﾌﾞｰﾑを反

回転させると、X状ﾌｪｰｽﾞﾗｲﾝがﾏｽﾄにあたり

回転させる事が出来ません。仕方ないので

給電部ﾕﾆｯﾄの一部を分解し、一時的に片側

のﾌｪｰｽﾞﾄﾞﾗｲﾝを外しました（写真３）。

あとは同じ要領で取り外し、穴あけ、ﾌﾞﾗｯ

ｼﾝｸﾞを行い、元の場所に戻しました。

最後の仕上げで、ﾌｪｰｽﾞﾗｲﾝを戻して終わり

です。ｱﾝﾃﾅ･ｲﾝﾋﾟｰﾀﾞﾝｽ･ｱﾅﾗｲｻﾞｰでVSWRを

測定した結果を示します。

（写真３）→

外したﾌｪｰｽﾞﾄﾞﾗｲﾝ

7MHzﾏｯﾁﾝｸﾞﾕﾆｯﾄも緩める

★★★★★ ＪＡＲＬ京都クラブＮｅｗｓ Ｎｏ．４８４ Ｊａｎ. 2 ★★★★★

上手く7MHz帯の特性のみが動いてくれました。もう少し同調点が上でも良かったのですが、何回も

ﾀﾜｰを上がり下がりするのがしんどいので2回目は止めました。これで7MHz電話でも記念局運用が

出来るようになりました。

ANTｲﾝﾋﾟｰﾀﾞﾝｽ測定器はJA3OINにお借りしました。tks！

★★★★★ ＪＡＲＬ京都クラブＮｅｗｓ Ｎｏ．４８４ Ｊａｎ. 3 ★★★★★

★★★★★ ＪＡＲＬ京都クラブＮｅｗｓ Ｎｏ．４８４ Ｊａｎ. 4 ★★★★★

非常通信訓練時の電波伝搬の一例西 潔JO3UBN

2010年度京都府総合防災訓練の非常通信訓練が2010年9月4日に実施され（会報No.481, p4～

5）、府南部居住のOSO協議会ボランティアの一員として、自宅の常置場所からこの訓練に参加し

ました。訓練内容の一つに、通信技術の向上と共に、電波伝搬調査が挙げられています。そこで、

自宅から中継局や主会場局への伝搬経路を調べてその結果から自宅からの交信可能範囲につい

て考えてみました。

JO3UBN局と中継局の置かれた久御山町佐山小学校および訓練主会場の宇治市山城運動公

園との距離は、それぞれ17.5kmと18.2kmで、その経路差は0.7kmにすぎません。しかし、平面図や

断面図から分かるように、佐山小学校に対しては見通しですが、山城運動公園に対しては京都盆

地の東側にある山地に遮られて見通しではなく、伝搬経路は対照的です。この経路の差が交信に

どのように反映されるかに興味がありました。

伝搬経路平面図

結果は、佐山小学校からの信号は430MHz帯FMでRS59+20dB、山城運動公園からの信号は144

MHz帯SSBでRS59で入感していました。訓練の電文は中継局が立ち上がる前のハンディー機によ

り送信済であったため直接交信しませんでしたが、一見条件が悪そうな山城運動公園に対しても、

実際に受信してみると十分な信号強度であり交信には問題無いことが分かりました。この結果と

平面図に示される地形の状況を考慮すると、今回と同程度の能力を持つ中継局が京都府南部の

他の場所に展開された場合でも、JO3UBN局は十分交信可能であると推定することが出来ます。

佐山小学校向け経路断面

（距離 ）:17.5km（ ）で430MHz FMRS59+20dB信号は

山城運動公園向け経路断面

（距離 ）:18.2km（ ）で144MHz SSBRS59信号は

なお、JO3UBN局の訓練時の設備は以下の通りでした。

Rig ：IC-7000M（バッテリー電源）

Ant：GP（X-5000）８ｍH、144MHzと430MHzにおける利得はそれぞれ4.5dBi、8.3dBi。

（平面図にはMapion、経路断面図にはカシミール3Dと数値地図50mメッシュ(標高)をそれぞれ使用

しました。）

(2010/12/19)

★★★★★ ＪＡＲＬ京都クラブＮｅｗｓ Ｎｏ．４８４ Ｊａｎ. 5 ★★★★★

★★★★★ ＪＡＲＬ京都クラブＮｅｗｓ Ｎｏ．４８４ Ｊａｎ. 6 ★★★★★

JI3NSTDX ふたたびJI3NSTも開局してから、３０年を越えたのですが、住宅事情の関係もあって、思いっきり無線を

楽しむ環境ではなかったです。開局当初（高校生）もGP＋１０Wというなかで、国内相手にHFを細

々やる程度でした。大学時代ほぼQRT状態だったのですが、電信級をとって世界が変わりました。

２１MHzの電信でがんがんDXができるのですから。すぐに２アマをとって１４ＭＨzも出られるように

しました。就職してからはさらにANTが思うように立てられず、ベランダにGPを上げて、１４ＭＨzで

遊んでいました。電話はほとんどせず、電信でやっていました。しかしローパワーに、しょぼいANT

でも、カリブやアフリカとかとできるので、かなり遊べました。WW CWコンテストで5U７M(JH4NMT)

をコールして一発で取ってもらえたことが今でも印象に残っています。

今、すんでいるところ長岡京市には７年ほど前に引越しをしましたが、つい最近まで自宅にANT

は上げていませんでした。そろそろ近所も地デジ化されてきているだろうし、思い切ってANTをあげ

ることにしました。小さな家なのでBIG ANTは無理で、GPかDPくらいになろうかと思いました。あ

と、太陽の活動がいまいちなので、ANT選びには悩みました。１４・２１でずっとやってきましたが、

ここは７Mも視野にいれて・・・とかいろいろ考えていると、結局DIAMONDのCP-6、マルチバンドGP

という選択になりました。

工事は一人で出来るくらい簡単でした。ただ、ステーを引くアンカーを打つことだけは苦労しまし

た・・・Hi.。

現在の設備は３．５～５０ＭＨzの５０Wとなりました。

さて、ANTをあげたら、すぐ試したくなりますよね。７Mで国内は問題なし。さてDXは？？？

DXに対しては３週間後のWW CWとすることにしました。いままでハイバンドばかりの運用でした

ので、ローバンドのDXというのはあまりよくわかりません。こんな設備でローバンドDXができるの

か？ということで、実験的にWW CWで運用したのが以下の結果です。

28MHz KH2

21MHz KH2,W,BY,KH6

14MHz 9V,W,UA0,VE,9M6,BY,LU,FO,CE,ZL8,CX,KH2

7MHz W,UA0,KH0,I,DL,UR

腐っても１４Ｍということで、１４がよくできましたが、７MHｚでもウラル山脈を越えEUとできること

が、うれしかったです。EUに対しては入感しはじめより、空が白み始めてからよく届くことを感じまし

た。原稿書いている日の朝もEUとQSOしたのですが、７時（JST）近くでした。３．５はさすがにパワ

ーが必要と思いますが７MはローバンドDXの入門としては最適なバンドだと感じました。

不発に終わったARRL １０ｍ

さて、ハイバンドの調子の上がらないサイクルではありますが、とりあえず２８Mもどんな按配な

のか、ということでARRL 10mも少しだけ参加しました。

W、EUとの交信はかなわず、OCだけの交信に終わりました。しかし、相手の信号がカツカツで

も、こちらからの電波は届くようです。QSOしたエンティティは以下のとおりです。

KH6、ZL、VK、KH2、FO

ハイバンドはやはり、現在のところとてもキツイようです。

このような状態なら、３．５、７MのGPでもよかったようなものですが、とりあえず今は建てたアンテ

ナで、DXやコンテストに参戦しようかと思っています。

（おわり）

★★★★★ ＪＡＲＬ京都クラブＮｅｗｓ Ｎｏ．４８４ Ｊａｎ. 7 ★★★★★

JARL京都クラブ会長/JH3TXR「８Ｎ３Ａ」の運用についてお待たせしました。8N3A（移動局）の一般会員の運用を開始します。

運用にあたって、ルールの概要を示します。

・原則として、運用は京都クラブ会員とする。又貸し、クラブ員以外の運用不可。

・運用に当たっては、免許の携帯、バンドプラン遵守など、法律を守ること。

・希望者は、JH3TXR and JH3QNHまで連絡する。（ただし、クラブ行事優先。先着順。）

・運用希望者には、免許状とリグを貸し出す。

・運用希望者は、免許状とリグの引き取り-運用-次の運用者への引渡しまでの管理責任を

負う。この期間に発生する費用（リグのやり取りを含む）は、運用者負担とする。

・使用するリグは、IC7000Mのみとする。（HF-430MHz/50W）

電源、アンテナは、運用者で用意すること。

・万一、リグの破損・故障が生じたときは、運用者に修理費を請求する。

・QSOデータを電子ファイルで提出など、運用にあたって、いくつかの義務が発生する。

詳細の運用ルールについては、問い合わせください。また、申込者には必ず一読していただき、

了解された方にのみに運用していただきます。

8N3A以外の記念局については、個別の管理者と調整してください。

8N3B->JA3UWB、 8N3N->JH3QNH､ 8N3U（申請中）->JH3TXR、8N3K（申請中）-＞JI6DUE

-------------------------------------------------------------------

「８Ｎ３Ｎ」の遠隔操作運用者募集のお知らせ一定の条件を満たせば、8N3Nを貴方の自宅等にて遠隔操作運用する事が出来ます。

この運用を希望される方は下記を確認の上、JH3QNHまで御申込みください。

＜8N3N遠隔操作用無線設備＞

FT1000MP＋VL1000etc 1.9～50MHz 1kw

1.9/3.5MHz DP

7/14/21/28MHz TA341-40

10/18/24MHz TA1230S

50MHz 6ele八木

＜絶対条件＞

★第1級アマチュア無線技士相当の資格を有している事

★JARL京都クラブ会員ある事

＜環境条件＞

次のPCとインターネット環境が利用できる事

①使用PCの性能

Windows 2000、XP、Vista、7、の 32ビット又は64ビット版オペレーティングシステム。

（Windows 2000をお使いの場合は、ビデオ通話でDirectX 9.0が必要。）

②1GHz 以上のプロセッサ、Core 2 Duo 1.8GHz（推奨）、512MB以上のRAM

③PCに接続されたMIC+ヘッドフォン

④最新ウイルス対策ソフトウェアをインストールしていること

⑤インターネット接続

ブロードバンド（ひかり回線100Mbpsと同等の速度を持つ回線）を推奨

これらに加えて操作講習会の受講が必要です。

＜操作講習会＞

操作講習会の日程は個別に調整します。受講希望者はJH3QNHまで連絡してください。

★★★★★ ＪＡＲＬ京都クラブＮｅｗｓ Ｎｏ．４８４ Ｊａｎ. 8 ★★★★★

ショートショート今月のＪＨ３ＴＸＲ：

先日、久々に上海出張しました。（無線はしてません。）前回は２年半くらい前でしたが、万博の

影響か、かなり街の変化がありました。地下鉄があちこちまで伸びている。高速道路が整備されて

いる。空港のターミナルビルが２つになっている、物価があがっている・・・・などなど。

ＪＭ３ＤＵＲ：今まで記念局などで数回使ったことのあるアイコムのIC-7000M(50W)が通販専門中古無線機店

で売りに出ていたので、ついに買いました。ものはきれいで、モービルから外された感じでした。ダ

イヤルの掛かりがおかしかったので恐る恐る外して加工して、滑りが良くなりました。技適番号も新

スプリアス対応機(002KN494)になっていて、ひと安心。近年YAQの移動でも使われており、来年に

向けて小生なりに使いこなしたいと思ってます。変更申請を早めに済ませました。移動や固定で使

っていたFT-857M(50W)は、まだ手元にあるのですがプリアンプ無しでも、144MHZで運用したとき

耳がよい気がしたので比較しながら検討したいです。

ＪＲ３ＣＤＥ：鳥取市の自宅（XＹＬの郷里）にＱＳＹしたのが２０１０年６月。シャック、アンテナの整備がようやく

完了し、リグの前に引き篭もっています。ＹＡＱのミーティングへの出席は願望ですが、こちらでの

会合とバッティングしがちで、なかなか出られません。今後もアイボールの機会を狙います。

ＱＴＨ＝鳥取市卯垣１２５－２３、ＪＲ３ＣＤＥ／４ 深坂勝彦

▼▽▼▽▼▽ ▼▽▼▽▼▽編集後記今年も一緒に面白い事をやっていきましょう！どう

ぞよろしく。

会報を会員みなさんで盛り上げてください。よろしく

お願いいたします。

DE JH3TXR

№４８４ＪＡＲＬ京都クラブＮＥＷＳ

発行日 ２０１１年１月１日

発行者 ＪＡＲＬ京都クラブ 会長

ＪＨ３TXR 山本祥三

617-8691 京都向日町郵便局私書箱２１号

編 集 ＪＨ３TXR 他

発行部数 ３０部

禁 無断転載