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JSR BUTYL ブチルゴム

JSR BUTYL...MH (dN・m) ML (dN・m) Ts2 (min) Tc50 (min) Tc90 (min) レギュラー JSR BUTYL 065 NS 1.1 32 0.92 ベール 耐候性、耐オゾン性、耐薬品性に優れる

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JSR BUTYLブチルゴム

CH3 CH2

CH3

l mCH2 C CH2 CH2C CH

CI

CH3 CH2

CH3

l mCH2 C CH2 CH2C CH

Br

CH3 CH2

CH3

l mCH2 C CH2 CH2C CH

CI

CH3 CH2

CH3

l mCH2 C CH2 CH2C CH

Br

JSRについてJSR株式会社は1960年に国産合成ゴムの第1号製品を誕生させて以来、「合成ゴムの総合メーカー」としてEPDM、NBR、SBR、BR、IR、IIRといったすべての主要合成ゴムを、世界市場をターゲットに提供し続けています。ブチルゴム(IIR)はJSR(50%)とExxonMobil(50%)が出資している日本ブチルにて製造しており、ブチルゴムを製造する川崎工場、ハロゲン化ブチルゴム(H-IIR)を製造する鹿島工場の2拠点があります。JSRは合成ゴムの原料であるブタジエン・イソプレンの抽出技術を保有。グループ企業であるエラストミックスがゴムコンパウンドを販売しており、合成ゴム事業だけでなく垂直的な事業運営で、安定的に製品の供給を行ってまいります。

耐熱性、耐候性、耐オゾン性、耐薬品性および電気絶縁特性に優れ、さらに衝撃吸収性、気体不透過性などユニークな特性を持っているため、タイヤチューブ、ルーフィング、コンベアベルト、電線、防振ゴム、各種工業用品など、広範囲な用途に使用されています。

■ブチルゴム(IIR)イソブチレンと少量のイソプレンを極めて低温で共重合させた不飽和度の低い合成ゴムです。二重結合が主鎖にありながら数が少ないため、耐熱性、耐候性、耐オゾン性に優れます。また主成分であるイソブチレンのメチル基立体障害が大きく、分子の熱運動が不活発なため、気体透過性が低く、振動吸収性にも優れます。

■ハロゲン化ブチルゴム(H-IIR)イソブチレンとイソプレン共重合体にハロゲン(塩素または臭素)を反応させた合成ゴムです。ハロゲン化ブチルゴム(クロロブチルゴム・ブロモブチルゴム)は二重結合と塩素または臭素が存在するため、橋かけが容易となりブチルゴムと比較して、加硫速度が速くなります。加硫速度が速くなったことでSBR、NR、NBR、EPDM、CRなどのゴムとの共加硫が可能です。また橋かけの効率が良く圧縮永久ひずみが小さい、橋かけが熱的に安定で耐熱性が高い特徴があります。ブロモブチルゴムはクロロブチルゴムと比較し、加硫速度が速くなります。

IIR EPDM CR NBR SBR NRIR BR

比重 0.92 0.86 1.23 0.98 0.94 0.92 0.91

物理的性能

引張り強さ △ △ ○ ○ ◎ ◎ △伸び ○ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ○反発弾性 × ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎引裂き強さ ○ △ ○ △ ○ ◎ △圧縮永久ひずみ △ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎

環境耐性

耐熱老化性 ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○耐オゾン性 ◎ ◎ ◎ × × × ×低温性 ◎ ◎ △ △ ○ ◎ ◎気体不透過性 ◎ × ○ ◎ △ × ×

耐油性[ガソリン、軽油] × × ○ ◎ × × ×[ベンゼン、トルエン] △ △ × △ × × ×[アルコール] ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

耐アルカリ性 ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○◎:良好 ○:良 △:可 ×:不可

ブチルゴム・ハロゲン化ブチルゴム/IIR・H-IIR

IIR・H-IIRの化学構造と特性

タイヤ 真空採血管 防振ゴム

クロロブチルゴム

ブロモブチルゴム

CH3 CH3

CH3

l mCH2 C CH2 CH2C CH

日本ブチル川崎工場

日本ブチル鹿島工場

本資料の記載内容は、物理的性質、化学的性質、危険・有害性等に関して保証するものではありません。本製品の使用にあたっては、用途に対する法規制、および用途への適合性・安全性等を試験・ご確認ください。

1 2

各種ゴム(純ゴム配合)の粘弾性挙動5E+00

2E+00

1E+00

5E-01

2E-01

1E-01

5E-02

2E-02

1E-02-100

JSR BUTYL268

SBR1502

BR01

EP57C

NR(RSS#1)

NBR230S

-50 0温度(℃)

50

tanδ

JSR BUTYL268 他社品A268相当品

Na K Ca

他社品B 268相当品

他社品C 268相当品

50.0

40.0

30.0

20.0

10.0

0.0

500.0

400.0

300.0

200.0

100.0

0.0

Na, K 量ppm

Ca 量ppm

振動吸収性イソブチレンのメチル基立体障害が大きく、分子の熱運動が不活発なため、ブチルゴムは幅広い振動領域でtanδが高いゴムであり、振動吸収性に優れます。

電気特性JSR BUTYLは銅腐食に起因するNa、K、Ca等の金属成分が少ないポリマーです。精密電子製品用途にも安心してお使いいただけます。

また、ブチルゴムの電気特性は他ポリマーの中でも優れており誘電損失が比較的小さいため、劣化しにくい特徴があります。

耐薬品性通常、分子鎖の二重結合部分が薬品の影響を受けますが、ブチルゴムは二重結合が主鎖にありながら数が少ないため、高い耐薬品性を持ちます。

JSR BUTYLの強み JSR BUTYLの強み

各ゴムの膨潤比較(7日間浸せき後の体積変化率%)温度(℃) IIR NBR* CR VMQ SBR NR

蒸留水 100 5 11 12 2 25 10海水 50 0.5 3 5 0.5 7 2ホルムアルデヒド 50 0.5 10 25 1 7 6エタノール 50 2 20 7 15 -5 3グリコール 50 -0.2 0.5 2 1 0.5 0.5ジエチルエーテル 50 90 30 95 270 135 170エチル・エチルケトン 50 15 250 150 150 80 85トリクロロエチレン 50 300 230 380 300 400 420四塩化炭素 50 275 75 330 300 400 420ベンゼン 50 150 200 300 240 350 350キシレン 50 240 100 300 260 320 350アニリン 50 10 380 125 7 30 15フェノール 50 3 470 85 10 60 35シクロヘキサノール 50 7 40 40 25 35 55シクロヘキサノン 50 55 370 430 125 280 350シリコーンオイル 50 -0.5 -2 -1 30 -2.5 -2ASTM#1オイル 50 20 1.5 5 4 12 60ASTM#2オイル 50 250 -0.5 20 15 30 100ASTM#3オイル 50 120 3 65 40 130 200ガソリン 50 240 10 55 260 140 250ディーゼルオイル 50 250 12 70 150 150 250オリーブ油 50 10 -2 27 4 50 100ラード 50 10 1 30 4 50 110

出典:W.Hofmann :Rubber Chem. Technol., 36(1963)*NBRは中高ニトリルタイプ

各ポリマーの電気的特性比較

ポリマー 比誘電率ε

誘電正接tanδ(%)

体積固有抵抗ρ(Ω・cm)

耐電圧AC(kV/mm)

耐トラッキング性(DIN-IEC改変方法)

PVC 6.0~8.0 10.0~20.0 1013~1014 25~35 −CR 5.0~8.0 2.0~20.0 1012~1013 15~20 3~10滴NBR 5.0~12.0 2.0~20.0 1010~1011 − −NR 3.0~4.0 0.5~2.0 1014~1015 20~30 −SBR 3.0~4.0 0.5~2.0 1014~1015 20~30 −

VMQ 3.0~4.0 0.5~2.0 1014~1016 20~30 100滴以上(0.1mm以下)

IIR 3.0~4.0 0.4~1.5 1015~1016 25~35 100滴以上(0.1~0.3mm)

EPDM 2.5~3.5 0.3~1.5 1015~1016 35~45 100滴(0.1mm以下)

PE 2.2~2.4 0.02~0.04 1016~ 45~65 100滴以上(0.1mm以下)

出典:ゴム材料選定のポイント、日本規格協会(1979)

NR EPDM ESBR CR

各ゴムの気体透過係数(NRを100とし比較)

NBR* IIR

100

80

60

40

20

0

気体不透過性イソブチレンのメチル基立体障害が大きく、分子の熱運動が不活発なため、合成ゴムの中で高い気体不透過性を示します。

ポリマー Air H2 O2 N2 CO2

IIR 4.8 15 5.6 5 4NBR* 8.5 24 10 7.5 14CR 15 27 17 14 20ESBR 81 86 82 80 105EPDM 83 88 80 66NR 100 100 100 100 100VMQ 2,700 1,070 2,200 3,300 1,600

純ゴム配合、観測温度25℃*NBRは中高ニトリルタイプ

3 4

区分 グレード 安定剤不飽和度(モル%)ハロゲン含量(%)

ムーニー粘度ML1+8(125℃) 比重 製品形状 特徴 用途

加硫特性

MH(dN・m)

ML(dN・m)

Ts2(min)

Tc50(min)

Tc90(min)

レギュラー

JSR BUTYL 065 NS 1.1 32 0.92 ベール 耐候性、耐オゾン性、耐薬品性に優れる 電線、ケーブル、接着剤、建材、シール材

JSR BUTYL 268 NS 1.7 51 0.92 ベール 低気体透過性、耐熱性に優れる インナーチューブ、ブラダー、接着剤

JSR BUTYL 365 NS 2.3 33 0.92 ベール 耐熱性、耐薬品性に優れる 自動車部品、ブラダー、耐熱ホース、ライニング

塩素化 JSR CHLOROBUTYL 1066 NS Cl 1.26 38 0.92 ベール 加硫速度速い、圧縮永久ひずみ良、耐熱性に優れる

インナーチューブ、インナーライナー、自動車部品、電線、工業用品

44.0 16.0 2.0 5.0 12.0

臭素化

JSR BROMOBUTYL 2222 NS Br 2.0 32 0.93 ベール 加硫速度速い、圧縮永久ひずみ良、耐熱性に優れる 38.0 14.0 4.0 8.0 10.0

JSR BROMOBUTYL 2244 NS Br 2.1 46 0.93 ベール 加硫速度とても速い、圧縮永久ひずみ良、耐熱性に優れる 45.0 18.0 3.5 6.0 9.0

JSR BROMOBUTYL 2255 NS Br 2.0 46 0.93 ベール 加硫速度とても速い、圧縮永久ひずみ良、耐熱性に優れる 44.0 19.0 4.0 7.5 10.0

【加硫】 160℃×30分 ※このデータは代表的物性値です。【配合】 ブチルゴム100、HAFカーボン40、酸化亜鉛5、ステアリン酸1 合計146

JSR BUTYLの性状・特徴

■製品形状 ■包装形状

ベール(練り込みフィルム) ベール(リリースフィルム)

合成ゴムを直方体状に固めたもので重量は34kgとなります。フィルムはそのまま練り込みで使用するフィルムと剥がすことを前提とした着色フィルムでラッピングされています。

スチールボックス ベール包装

ポリエチレン袋に包まれた製品を鋼製箱(フタは段ボール)に包装したものです。鋼製箱は側面を取り外し収納することが可能で、製品使用後のスペース削減に役立ちます。

フィルムに包まれた製品を厚手の紙袋に包装したものです。

5 6

区分 グレード ゲル分率(%)

ムーニー粘度ML1+3(121℃) 比重 製品形状 特徴 用途

部分架橋Emxeed 3100G 約10 45 0.92 シート グリーンストレングスが高い

シーリング材、ホットメルト剤の改質、パイプ防蝕テープ

Emxeed 3802G 約80 60 0.96 シート 3100Gよりもグリーンストレングスが向上し、糸曳き性、圧縮回復特性が改善する

ゲル分率:イソブチレン・イソプレン共重合物の架橋度を理論算出した値です。 ※このデータは代表的物性値です。試験条件概要:シクロヘキサン48時間浸漬、140メッシュろ過

部分架橋ブチルゴムマスターバッチEmxeed®の性状・特徴

■製品形状

シート

長方形状で厚さ1cm程度のものです。重量は20kgとなります。

■包装形状

シート包装

製品を袋に包み結束バンドでまとめたものになります。Emxeed 3100Gは紙袋、Emxeed 3802Gは黒いポリエチレン袋での包装です。

品種構成

加硫速度速い

耐候性耐薬品性耐オゾン性向上加硫速度遅い

ハロゲン化ブチルゴムCl Br/MV

レギュラーブチルゴム不飽和度/MV

耐熱性向上引張応力向上加硫速度速い

ロール加工性カレンダー性向上

加硫速度速い圧縮永久ひずみ向上耐熱性向上

部分架橋ブチルゴムマスターバッチゲル分率/MV

グリーンストレングス向上

グリーンストレングス・糸曳き性、圧縮回復特性向上

引張強さ向上

加硫速度速い

JSR製品エラストミックス製品

2681.7/51

1066Cl 1.26/38

2222Br 2.0/32

2255Br 2.0/46

2244Br 2.1/46

0651.1/32

3652.3/33

3802G80/60

3100G10/45

EmxeedはJSRグループの株式会社エラストミックスが製造・販売しております。

0%

20%

40%

60%

80%

100%

Emxeed 3802G Emxeed 3100G JSR BUTYL268

圧縮回復特性率

部分架橋ブチルゴムマスターバッチEmxeedの強み部分架橋されているため、ブチルゴムよりも圧縮回復特性率が向上し、そのグリーンストレングスが改善されています。

[配合]ポリマー100、炭酸カルシウム150、シリカ10、タルク50、HAFカーボン30、熱可塑性炭化水素樹脂30石油系炭化水素①10、石油系炭化水素②30、石油系炭化水素③110 合計520

[試験方法]厚み(h0)に調整したシーリングサンプルを圧縮装置にて 1分間、50%圧縮(h1)し、その後試験機から取り外して、 無荷重で室温、1時間放置し回復させる。回復したテープ厚さ(h2)を測定し、元のテープの厚さ(h0)に対する回復率を求めています。 圧縮回復特性率(%)=(h2−h1)/(h0−h1)×100 h0;圧縮前の厚み(mm)、h1;50%圧縮後の厚み(mm)、 h2;圧縮回復後の厚み(mm)

7 8

グレード JSR BUTYL065 JSR BUTYL268 JSR BUTYL365 JSR CHLOROBUTYL1066 JSR BROMOBUTYL2222 JSR BROMOBUTYL2244 JSR BROMOBUTYL2255不飽和度(モル%)・ハロゲン含量(%) ムーニー粘度 ML1+8(125℃) point

1.1 1.7 2.3 Cl 1.26 Br 2.0 Br 2.1 Br 2.032 51 33 38 32 46 46

未加硫ゴム特性 ムーニー粘度 ML(1+4)100℃ point 75 94 83 78 78 89 90キュラスト特性 [170℃×30分測定] tc(10) min. 1.7 1.1 1.1 2.1 1.7 1.6 1.5 tc(50) min. 6.1 4.0 3.9 7.6 6.3 5.8 6.0 tc(90) min. 20.8 17.7 17.8 20.9 18.1 16.1 17.3 ML dN・m 2.3 3.1 2.6 2.4 2.2 2.9 2.8 MH dN・m 7.1 9.5 9.7 10.4 9.5 10.7 10.3押出特性 [100℃ 荷重400kgf] flow rate cm3/分 14.8 5.4 6.8 3.8 3.7 2.8 3.0 visco Pa・s 3,915 10,630 8,649 15,180 15,450 20,430 19,170 ダイスウェル % 492 502 461 402 386 376 335加硫ゴム特性 170℃×30分加硫 引張試験 S50 MPa 0.9 1.2 1.4 1.4 1.3 1.5 1.4 S100 MPa 1.3 2.4 2.7 2.9 2.3 3.0 2.6 S300 MPa 5.8 10.9 10.6 12.7 9.8 13.2 12.1 TS MPa 15.4 16.6 15.0 15.5 14.0 16.0 15.8 Eb % 710 490 450 360 420 350 390 HA(peak) point 60 63 66 66 68 69 68 (3sec.) point 54 58 62 62 64 65 64引裂き試験 TR-B kN/m 48 53 50 40 40 42 42反ぱつ試験 RL % 9.2 9.4 9.8 10.0 10.2 10.2 10.1熱老化試験 [G.O.:120℃×72hrs] S50 MPa 1.1 1.5 1.6 2.2 2.1 2.1 2.2 S100 MPa 1.8 3.1 3.4 4.7 4.3 4.5 4.7 S300 MPa 8.4 12.6 12.5 − − − − TS MPa 16.1 15.2 13.4 13.7 14.2 14.8 14.8 Eb % 610 350 330 230 270 260 260 HA(peak) point 66 67 69 75 75 74 75 (3sec.) point 60 63 65 71 71 70 72 Ac(TS) % 4.5 −8.4 −10.7 −11.6 1.4 −7.5 −6.3 Ac(Eb) % −14.1 −28.6 −26.7 −36.1 −35.7 −25.7 −33.3 AH(peak) point +6 +4 +3 +9 +7 +5 +7 (3sec.) point +6 +5 +3 +9 +7 +5 +8浸漬試験 [蒸留水:70℃×72hrs] △V % +1 +1 0 +2 +3 +2 +2 △W % +1 +1 +1 +3 +3 +3 +3永久伸び試験 [100%伸長 23℃×50%RH×24rs] PS % 1.4 0.6 0.3 0.4 1.6 0.6 1.1圧縮永久ひずみ試験 [100℃×72rs] CS % 25 13 12 22 22 17 15 [120℃×72rs] CS % 42 28 27 38 40 33 32 [−30℃×24rs] CS % 66 49 51 47 61 51 51脆化試験 Tb ℃ −44.2 −44.6 −46.2 −44.6 −42.2 −43.0 −43.4屈曲試験 50万回後の状態 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ き裂発生回数 万回 − − − − − − −

【加硫】 170℃×30分 ※このデータは代表的物性値です。製品規格ではありません。【配合】 ブチルゴム 100、HAF カーボン 50、亜鉛華 3、ステアリン酸 1、臭素系アルキルフェノール樹脂 8、酸化マグネシウム 0.5 (ハロゲン化ブチルゴムのみ) 合計 162.5

JSR BUTYLの加硫ゴムの性状

9 10

JSR BUTYLの加硫ゴムの性状

0

5

10

15

0 10 20 30

分分

065 268 365

トルク [dN・m]

0

5

10

15

0 10 20 30

分分

1066 2222 2244 2255

トルク [dN・m]

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

-80 -40 0 40 80

tanδ

Temperature [℃]

065 268 365

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

-80 -40 0 40 80tanδ

Temperature [℃]

1066 2222 2244 2255

加硫挙動(ブチルゴム) 加硫挙動(ハロゲン化ブチルゴム)

tanδの温度依存性(ブチルゴム) tanδの温度依存性(ハロゲン化ブチルゴム)

※このデータは代表的物性値です。製品規格ではありません。【加硫】 170℃×30分【配合】  ブチルゴム 100、HAF カーボン 50、亜鉛華 3、ステアリン酸 1、臭素系アルキルフェノール樹脂 8、酸化マグネシウム 0.5 (ハロゲン化ブチルゴムのみ) 合計 162.5

11 12

加硫方法 特徴イオウ加硫 基本的な加硫系で、TMTD、TeEDC、チアゾールの変量により多くのバリエーションがある

低イオウ加硫 圧縮永久ひずみを改善し、耐熱性を向上引張強さ、スコーチ安定性では劣る

樹脂加硫 樹脂の種類により加硫特性が異なるが安定した耐熱性を有する

キノイド加硫 耐熱性、電気特性が優れ、加硫が速い圧縮永久ひずみは劣る

サルファードナー加硫 圧縮永久ひずみを改善し、耐熱性を向上引張強さは劣る

配合 イオウ 低イオウ 樹脂 キノイド サルファードナー

共通 268 100、亜鉛華 5、ステアリン酸 2、MAFカーボン 60N-オイル 5、老防 2

加硫系

硫黄 1.5MBTS 1TMTD 1

硫黄 0.3MBTS 1.5DTDM 1.2TMTD 0.7DPTH 0.7

臭素化アルキルフェノール樹脂 12

GMF 4.0MBTS 4.0硫黄 1.0

スコーチ防止 0.3

TMTD 24,4'-ジチオジモルホリン 2

配合部数 177.5 178.4 186 183.3 178

加硫:160℃ 20分プレス加硫

未加硫ゴムの性状 イオウ 低イオウ 樹脂 キノイド サルファードナームーニー粘度 ML(1+4)100℃ 78 73 81 65 80

ムーニー・スコーチ試験ML1−125℃

Vm 53 49 61 39 58t5 10.6 12.3 9.2 7.9 13.1tΔ30 6.6 10.7 6 19.1 12.1

キュラスト試験(160℃)

tc(10)(分) 2.6 3.3 2.5 2.7 2.7tc(90)(分) 21.9 16.7 25.5 21.4 10.4MAX 22.2 16.8 18.1 14.8

加硫:160℃ 20分プレス加硫

未加硫ゴムの性状 イオウ 樹脂 チウラムチアゾール 亜鉛華 ジチオカーバイメイトムーニー粘度 ML(1+4)100℃ 81 67 68 88 71

ムーニー・スコーチ試験ML1−125℃

Vm 60 43 46 64 48t5 11.1 31.6 9.5 − 16.6tΔ30 7.7 31 13.2 − 15.1

キュラスト試験(160℃)

tc(10)(分) 1.8 5.2 2.4 8 2.7tc(90)(分) 23.9 25 14.1 40.9 12.8MAX 18.9 14.7 15.6

加硫ゴムの性状 イオウ 低イオウ 樹脂 キノイド サルファードナー

引張試験

S100(MPa) 3.3 2.3 3.8 2.2 1.5TS(MPa) 11.3 10.0 13.0 9.1 10.8Eb(%) 460 590 470 630 780Hs(DuroA) 70 72 66 78 72

老化試験空気加熱老化

120℃120時間

ACTB(%) −2 −7 −1 7 −16ACEB(%) −12 −18 −26 −36 −10AH(ポイント) +5 +2 +5 +3 +3

ASTM#1100℃72時間 △V 67 81 56 91 84

ASTM#3100℃72時間 △V 190 209 163 248 238

圧縮永久ひずみ試験 72h 120℃CS(%) 82 63 37 94 58

加硫ゴムの性状 イオウ 樹脂 チウラムチアゾール 亜鉛華 ジチオカーバイメイト

引張試験

S100(MPa) 2.7 5.0 3.3 2.3 4.0TS(MPa) 11.6 13.3 11.7 10 12.8Eb(%) 520 280 410 400 310Hs(DuroA) 70 68 69 67 67

老化試験空気加熱老化

120℃120時間

ACTB(%) −9 −9 +3 +8 −2ACEB(%) −24 −23 −27 −11 −15AH(ポイント) +6 +8 +5 +3 +3

ASTM#1100℃72時間 △V 70 65 86 85 75

ASTM#3100℃72時間 △V 212 153 199 206 170

圧縮永久ひずみ試験 72h 120℃CS(%) 98 26 50 50 27

ブチルゴム 代表的な加硫系 ハロゲン化ブチルゴム 代表的な加硫系加硫方法 特徴

イオウ加硫 Tsは最も大きい耐熱性、耐オゾン性、耐屈曲性はやや劣る

樹脂加硫 加硫がタイトであり、耐オゾン性、CSは良いが老化後のEb、TRが低いチウラムおよびチウラムチアゾール加硫

耐熱性、Tsが高いチウラム単一系はスコーチしやすい

亜鉛華加硫 有機促進剤を使用しないので毒性が低い加硫が遅く、Tsが低い

ジチオカーバイメイト加硫 CSが低く、耐屈曲性も良い

配合 イオウ 樹脂 チウラムチアゾール 亜鉛華 ジチオカーバイメイト

共通 1066 100、ステアリン酸 2、MAFカーボン 60N-オイル 5、老防 2、酸化マグネシウム 1

加硫系亜鉛華 5MBTS 1TMTD 1

イオウ 1.5

亜鉛華 5臭素化アルキルフェノール

樹脂 5

亜鉛華 5MBTS 1TMTD 1

亜鉛華 5 亜鉛華 5ZnEDC 1.2

スコーチ防止剤 0.3

配合部数 178.5 180 177 175 176.5

※このデータは代表的物性値です。製品規格ではありません。

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