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教育あきた 2019 No.745 6月号 < HOT VOICE > 秋田県教育委員会教育長 米田 進 ……… 2 < 特集 > 平成31年度高校入試分析 …………………… 3 < 事業紹介 > 秋田で学ぼう!教育留学推進事業 ………… 8 不登校・いじめ問題等対策事業 …………… 10 < SPOT > 秋田県の主な相談機関等一覧 ……………… 11 A-キャリアを活用して、 秋田の企業の魅力を知ろう! ……………… 12 < SPOT > 埋蔵文化財センター 企画展 「環状列石を世界へ 蔵出し!秋田の縄文」…… 12 < 事業紹介 > あきた文学資料館 前期特別展 「戦後秋田の文芸誌・詩誌」………………… 13 < SPOT > 県立博物館 特別展 「1964 -世界の祭典から半世紀-」… 14 <お知らせ > 教育施設等イベント情報 …………………… 15 県立美術館 企画展「デッサンの温度 -藤田嗣治と秋田の画家たち-」………… 16 「天皇陛下御即位記念第39回全国豊かな海づくり大会・あきた大会」の 開催機運醸成として行われている「県民総合リレー放流」の様子

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教育あきた 2019 No.7456月号

< HOT VOICE > 秋田県教育委員会教育長 米田 進 ……… 2

< 特集 > 平成31年度高校入試分析 …………………… 3

< 事業紹介 > 秋田で学ぼう!教育留学推進事業 ………… 8 不登校・いじめ問題等対策事業 …………… 10

< SPOT > 秋田県の主な相談機関等一覧 ……………… 11 A-キャリアを活用して、 秋田の企業の魅力を知ろう! ……………… 12

< SPOT > 埋蔵文化財センター 企画展 「環状列石を世界へ 蔵出し!秋田の縄文」…… 12

< 事業紹介 > あきた文学資料館 前期特別展 「戦後秋田の文芸誌・詩誌」………………… 13

< SPOT > 県立博物館 特別展 「1964 -世界の祭典から半世紀-」… 14

<お知らせ > 教育施設等イベント情報 …………………… 15 県立美術館 企画展「デッサンの温度  -藤田嗣治と秋田の画家たち-」………… 16

「天皇陛下御即位記念第39回全国豊かな海づくり大会・あきた大会」の開催機運醸成として行われている「県民総合リレー放流」の様子

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 「世界一わかりやすい○○のしくみ」「どこよりもわかりやすい!○○のきほん」「面白いほどよくわかる○○の本」…このごろ出版されている本のタイトルの一部である。このように「わかりやすさ」を全面に押しだし、売れることを期待して出版される本が最近多くみられる。本稿では「わかりやすさ」について、その一端を取り上げて考えてみたい。 古語辞典の「わく」をみると「区別する」「理解する」「違いを識別する」という意味がでている。また、「分かる」と表記する場合の「分」―この上の部分「八」は棒やひものようなものが「二つに分かれている状態」を表し、下の部分「刀」は、「刀で切り分ける」ことを示しているようだ。即ち「分」は「刃物で対象物を切り分ける」ということになる。 日常生活において私たちは、物事を考え判断する際、わかりやすいようにということで二項対立的に仕分けし、そのいずれかに決めることがある。その際、どちらとも言い難いものは捨ててしまう傾向がある。思考の過程で、明確に分けられないものは、どっちつかずということでグレーゾーンに入れてしまい、結果的にそれを除いてしまう。つまり、わかりやすさを追究する中で「わかりにくいところ」や「わけにくいところ」を消し、単純化を図る。その結果、物事の本質を見失い深く理解できなくなってしまうということもあるのでは、と思う。 ここで一昨年の高校入試、国語の大問三の問題文(「塑する思考」という佐藤卓氏の著作から引いている)にある次の記述をご覧いただきたい。「そもそも店頭で、ある商品の全体をほんの数秒で『分かってもらう』などというパッケージは可能なのでしょうか。それが不可能であるのは言うまでもない。にもかかわらず、つ

いつい『もっと分かりやすく』を繰り返しがちです。…すると、興味を惹かれるとは、未知の何事かについてもっと知りたいと思わされる気持ちなのだと気づくでしょう。つまり魅力的な『分からなさ』こそが人を『何だこれ?』と引き寄せているのです。…」(p.172)言わば「分かりにくいこと」の効用の一つは「知りたいと思わせる未知のことを含んでいる」ということだ。このような見方もある。 玉石混淆

こう

の情報が溢れている現代であるが、私たちには自分にとって相性のいい情報、腑に落ちる情報即ち噛まなくても消化できる情報のみを求めていくという傾向があるのではないか。「わかりやすさ」ばかりを求めていくと、問題意識が希薄になるとともに複雑な社会が抱える様々な課題に対応できる知恵を身に付けることが困難になってくるのでは、と心配になる。もっと歯ごたえのある情報に向かって、知的に粘り強く咀嚼しようとする力を付けたいものだ。 この文章を書きながら実感している。「わかりやすさ」について「わかりやすく書く」には、やはり、わかりにくい部分を削除していかなければならないということを。そして、わかりにくいところを削ぐことにより、事象の一部或いは表面しか伝えられなくなってしまっていることを…。(皆様の眼光紙背に徹することを祈ります) 詩人の故吉野弘による「表裏」という短詩がある。―「『裏』の中に『表』があります/裏を見れば表も分かるのが世の常/『表』だけに目を凝らしても/その中に『裏』を読みとることはできません」―事象の裏を探り、表を理解することが大切であるということ。大変よく「わかる」短詩である。

「わかりやすさ」のその先に…

秋田県教育委員会教育長 米よね

 田た

  進すすむ

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~ 公立高等学校入学者選抜一般選抜学力検査の分析結果から ~

 平成31年度の公立高等学校入学者選抜一般選抜学力検査が3月5日(火)に、全日制の課程では国語、社会、数学、理科、英語の5教科で、定時制の課程では国語、数学、英語の3教科で実施されました。 出題に当たっては、中学校学習指導要領を踏まえ、各教科の目標、内容に即し、基礎的・基本的な事項及びそれらを活用して課題を解決することについて、学習の成果が多面的にしかもきめ細かに把握できるようにしました。また、一部の学習領域に偏ることがないようにするとともに、基礎的な知識及び技能に加えて、思考力、判断力、表現力等も把握できるように配慮しました。 ここでは、この学力検査の全受検者の中から8%を抽出して分析した結果を紹介します。

各教科等の特質に応じた言語活動を充実させ、思考力・判断力・表現力等の一層の向上を!

 右のグラフは、5教科の合計点について、得点区分ごとの人数の割合を示しています。得点区分250~299の人数の割合が、22.2%と最も高くなっています。 次ページからは各教科の分析を学力検査問題とともに紹介します。

■ 得点分布

平成31年度高校入試分析

■ 総合評価 検査教科の合計点の平均は280.2点となり、前年度に比べ8.5点下がりました。100点換算では56.0点で、前年度に比べ1.7点下がったことになります。教科別では、国語、数学、理科で平均点が上がりました。また、社会、英語で平均点が下がりましたが、全教科を通して基礎・基本を問う問題の正答率が高かったことから、受検者は日頃の学習の成果を発揮できたものと考えられます。 今後は、各教科等の特質に応じた言語活動を充実させ、思考力・判断力・表現力等を一層高めていくことが望まれます。

教 科年 度

国 語 社 会 数 学 理 科 英 語 合計点 100点換算点

平成31年度 63.4 48.7 53.7 65.0 49.4 280.2 56.0

平成30年度 57.1 61.7 51.4 64.0 54.5 288.7 57.7

平成29年度 59.2 68.2 51.3 59.5 57.0 295.2 59.0

過去3年間の平均点の推移

得点区分

30.0

25.0

20.0

15.0

10.0

5.0

0.0

(%)

(点)0〜49

50〜99

100〜149

150〜199

200〜249

250〜299

300〜349

350〜399

400〜449

450〜500

得点分布グラフ

人数の割合

教育あきた6月号 2019 №745 3

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大問六

 

 

次は二〇三〇~二〇四〇年頃を舞台にした小説に描かれた未来の姿の

一部である。a~cから最も実現してほしいものを一つ選び、実現して

ほしい理由を、後の〈条件〉にしたがって書きなさい。

 〈条件〉

   

・選んだ記号を〔  

〕に書くこと

   

・自分の生活に関連づけて書くこと

   

・字数は二百字以上、二百五十字以内

大問三

 

5  

本文中における筆者の主張を次のようにまとめた。これを読んで、

後の問いに答えなさい。

 

(まとめ部分一部省略)

 

⑵ 

〔c〕に適する内容を五十五字以内で書きなさい。

 

(正答例)

 

 

記憶と理性のくい違いや、人は何に支えられて生きているかというよ

うなことを人に感じさせ、考えさせる場所がある

 平均点は63.4点と前年度を6.3点上回りました。得点分布では、60点以上の層が増加しており、普段の学習の成果が表れた結果と言えます。本文から読み取った内容を、自分の言葉で適切に表現できたかどうかが得点の差となりました。 「聞くこと」に関する検査では、話合いについて、進行の仕方の工夫やそれまでの経緯を踏まえた展開について、注意して聞き取ることができています。 言語事項では、漢字の読み書きはよくできていますが、文法事項の理解に課題が見られます。 説明的文章と文学的文章では、文章構成や登場人物の設定の仕方などを読み取ることは概ねできています。 古典では、基本的な知識は概ね身に付いています。

● 結果の考察

 「話すこと・聞くこと」では、話の論理的構成や展開などに注意しながら聞き、自分の考えが広がるような活動に取り組ませることが大切です。 「書くこと」では、自分の立場や伝えたい事柄を明確にして、相手に効果的に伝わるように、語句や表現の工夫の仕方を身に付けさせることが求められます。 「読むこと」では、文章の内容の理解を深めるために、文章の論理や展開の仕方、場面や登場人物の設定の仕方等について意見を交流させる活動の充実を図るとともに、根拠を明確にして自分の考えをまとめる学習を積極的に取り入れることが必要です。 言語事項では、語彙

を豊かにするために、言葉の知識を増やすとともに、多様な場面や状況において活用する学習を積み重ねていくことが大切です。 古典の学習では、分かりやすい現代語訳や古典の世界について解説した文章などを教材として適切に取り上げ、古典に親しみをもてるようにすることが大切です。 授業における言語活動の一層の充実を図り、生徒一人一人の確かな学力と豊かな人間性を育んでいきたいものです。

● 今後の課題(得点率)  22.3%

(得点率)  59.0%

だから人間はもう一方にローカルな世界をとり戻さなければいけない。な

ぜならローカルな世界には〔c〕からである。

a 

手元にマイ工場

  

� 

日用品や雑貨などは、データを買って、自宅の*3Dプリンタで作製

することができる。

b 

いつでもドクター

  

� 

家や街に備え付けられたセンサーで健康管理をサポートし、異変が

あれば*AIが簡単な診断をしてくれる。

国 語学力検査問題から

4

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大問1(6)

 下線部ⓑについて,資料3を見て,次の問いに

答えなさい。

 ・�財政難に苦しむ幕府や藩では,たびたびⓑ財

政の改革が行われた。改革の影響は,貨幣経

済が広がる農村にも及んだ。

②� 幕府が正徳小判を発行したねらいを,次の語

を用いて解答欄にしたがって書きなさい。

 �〔 質  物価 〕

(正答例)� 元禄小判に比べて,質の良い小判を

発行して,物価の上昇を抑えようとし

た。

(得点率) 39.0%

大問2(2)

 図1の と同じ経度を示す経線を,模式図の

D~Hから一つ選んで記号を書きなさい。

(正 答) E

(得点率) 28.6%

 平均点は48.7点で、前年度を13.0点下回りましたが、用語・語句などを含めた個別の事実等に関する基礎的な知識の定着がうかがえます。一方で、それらを活用して、資料から必要な情報を読み取って、適切に判断したり、的確に説明したりすることに課題が見られました。 自分の考えを論述する学習活動などを重視した授業の改善が進められていますが、これからも思考力・判断力・表現力等の向上に取り組むことが求められます。

 大問1(6)②は、小判に含まれる金の割合を示す資料から、小判の質の変化を読み取り、その背景にある元禄時代の経済の特色と合わせて、正徳小判を発行したねらいを考察する問題です。資料から読み取った情報と既習内容等を関連付けて、説明させるなどの工夫が求められます。 大問2(2)は、模式図から必要な情報を読み取り、空間的な広がりに着目して図1に示した州の位置を考察する問題です。教室に地球儀を置いたり、目的に応じた様々な地図を掲示したりして、折にふれて活用することが大切です。また、習得した基礎的・基本的な知識及び技能を活用して、例えば、「どのような位置関係にあるのか」など深い学びへと結び付くような問いを設定するなどの工夫が求められます。

● 結果の考察

● 今後の課題

社 会学力検査問題から

教育あきた6月号 2019 №745 5

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 平均点は53.7点で、前年度を2.3点上回りました。 「数と式」においては、多項式の計算、根号を含む計算、方程式の解を求める問題等、基本的な計算問題で得点率が高くなっています。一方、文字を用いて量又は数量の関係を表し考察する問題で得点率が低くなっています。 「図形」においては、円周角の性質を利用する問題や、平行線の性質を利用する問題、作図の手順を正しく答える問題で得点率が高くなっています。一方、与えられた図形から見いだした性質を組み合わせて考える問題等、知識及び技能を活用したり、論理的に考察したりする問題で得点率が低くなっています。 「関数」においては、与えられた条件から関数の式を求める問題で得点率が高くなっています。一方、関数の式からその関数の性質を選択する問題や、伴って変わる二つの数量から関数関係を見いだし、論理的に考察する問題で得点率が低くなっています。 「資料の活用」においては、度数分布表やヒストグラムの読み取りに関する問題で得点率が高くなっています。一方、中央値の意味を理解し、数学的な表現を用いて説明する問題で得点率が低くなっています。

 大問3(1)③のような問題を授業で扱う場合は、1年生で学んだ基本的な作図の方法を用いて、2年生、3年生で条件を満たす図形を作図するとともに、その根拠を明らかにしていく学習過程を意識することが必要です。つながりを感じさせることによって、数学のよさを実感することができるようにしたいものです。 数量や図形についての理解を深め、知識の習得を図ること、数学的な技能の習熟を図ること、数学的な思考力・判断力・表現力等を高めることの3点を重視し、バランスよく指導することが望まれます。 そのためには、数学的活動を通して、生徒が主体的・対話的に取り組むことができる授業づくりが期待されます。日常社会や社会の事象、数学の事象から問題を見いだし解決する活動や、数学的な表現を用いて説明し伝え合う活動等、問題発見や問題解決の過程を意識した数学的活動を更に充実させたいものです。

大問3(1)③� [詩織さんの説明]を聞いた健太さんは,図5のように,線

分AQをQの方向に延長した直線上に点Bをとり,点Bから点

Rを接点とする接線BRをひいた。接線APと接線BRの交点

を点Cとし,この図について考えたことを説明した。[健太さ

んの説明2]が正しくなるように,ⓔにあてはまるものを下の

ア~エからすべて選んで記号を書きなさい。

 [健太さんの説明2]      図5

(正 答) イ,エ

(得点率) 9.0%

● 結果の考察

● 今後の課題

数 学学力検査問題から

ア AB=BCとなります。

イ BO⊥QRとなります。

ウ AC∥QRとなります。

エ 4点C,P,O,Rは,1つの円周上にあります。

図5のように,線分AQ

をQの方向に延長した直

線上に点Bをとるとき,

必ず ⓔ

6

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 平均点は49.4点で、前年度を5.1点下回りました。リスニング問題は全体的に得点率が高く、聞いたり話したりする音声を中心とした学習指導の成果であると考えられます。また、資料を活用した対話文における得点率は前年度より向上し、このことについても指導の成果が見られました。 一方で、大問5(7)で見られるように、本文の概要を把握し、適切な英語を用いて要約文を完成させる設問に課題が見られました。

 基本的な語彙い

と文法事項については、目的や場面、状況等を明確にした言語活動の中で繰り返し指導するとともに、効果的な振り返りを通じて定着を図ることが必要です。加えて、授業においては、情報を整理しながら考えを形成し、適切な表現を用いて伝え合う活動を充実させることが大切です。

大問4(2)②

学さん:�別の方法もあるよ。d水の温度を60℃にして,表の

物質45.0gをそれぞれ入れると,塩化ナトリウムだ

けがとけきれずに残るよね。他の3種類の水溶液

を,60℃から20℃まで冷やしていくと,途と

中ちゅう

で結晶

が出てくるはずだよ。そのときの温度が高い順に並

べると, � �� になるので見分けられそうだね。

②� 下線部dについて,とけ残る塩化ナトリウムを完全にと

かすために,さらに必要な60℃の水の質量は,少なくとも

何gか,整数で書きなさい。求める過程も書きなさい。

(正 答) 過程:省略 少なくとも 22g

(得点率) 32.0%

大問5(7)

 次の英文は,下線部(C)Masayuki wrote about Ellen’s birthday party�の内容の一部です。本文の内容に合うよ

うに,①~③に入る適切な英語を,1語ずつ本文から抜

き出して書きなさい。

September�30th,�Sunday

 I�( ① )�Ellen’s�house�for�her�birthday�party.

I�met�many�of�her�friends�there.�I�( ② )�about�

many things with them when we were eating lunch

together.�I�made�a�lot�of�new�friends.

 I�think�Ellen�is�great.�I’ve�( ③ )�a�lot�of�

things�from�her.�I’m�happy�to�be�her�friend.

(正 答)①�visited� ② talked ③ learned

(得点率)①�28.6%� ②�37.6%� ③�37.4%

 平均点は65.0点で、前年度を1.0点上回りました。観点別の正答率では、「知識・理解」に関する問題の正答率が高いことから、普段の学習で基礎的・基本的な知識の習得を重視する学習活動を行っている成果が見られました。一方、大問4(2)②のように、学習で得られた科学的な概念を活用して考える問題についての正答率は高くありませんでした。

 授業においては、科学的な概念を根拠にした予想や仮説を表現させたり、目的意識をもたせた上で実験方法を考えさせたりすることが求められます。また考察によって得られた結論を再度捉え直す学習活動を取り入れることも大切です。

● 結果の考察

● 結果の考察

● 今後の課題

● 今後の課題

理 科

英 語

学力検査問題から

学力検査問題から

 溶解度は,100g�の水に物質をとかして飽和水溶液にしたときの,とけた物質の質量[g]である。

教育あきた6月号 2019 №745 7

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秋田で学ぼう!教育留学推進事業1 事業のねらい

2 事業の内容

3 平成30年度の教育留学について

 「学力トップクラス!秋田の教育を体験してみませんか」をキャッチフレーズに、県外の児童生徒が、秋田での学びを目的に来県する『秋田型』の教育留学であり、交流・関係人口の増大と最終的には家族ぐるみでの移住・定住につなげるものです。 事業実施4年目の今年度は、これまでの北秋田市に加え、新たに、にかほ市、小坂町の2市町が事業を実施します。

①一人一人に合わせた「オーダーメイド型留学(長期教育留学)」の受け入れ(北秋田市) ・利用者の要望に応じ、通年で随時の受け入れ ・拠点施設での宿泊と地域での民泊を自由に組み合わせ ・重視する内容(生活改善・体験、学習・交流)に柔軟に対応 ・体験型から定住型の利用へ、段階を踏んでステップアップ②「短期チャレンジ留学」の実施(夏季・冬季) � 北秋田市(夏季・冬季)、にかほ市(夏季のみ)、小坂町(夏季のみ)の独自のプログラムで授業体験、自然体験を実施

③学び・体験を総合的にコーディネートする社会教育主事の配置 � 学びや体験を総合的にコーディネートする社会教育主事を拠点施設に配置し、留学の相談や活動を全面的に支援

④学習だけでなく、秋田の地域性を生かした体験活動も重視 � 北秋田市、にかほ市、小坂町の豊かな自然を生かした体験活動のメニューが充実

 ○オーダーメイド型留学(長期教育留学)の概要

 ○短期チャレンジ留学の概要

平成30年度 �平成29年度 平成28年度長期留学をした児童・生徒数 11人 12人 10人これまでの留学生の居住地 北海道、岩手県、宮城県、埼玉県、東京都、神奈川県

大阪府、大分県、兵庫県、インド、マレーシア、アメリカ               ※平成30年度は、小学5年生の男子と中学3年生の男子の2名が                住所を変更し、北秋田市に1年間在籍しました。

月 日 曜日 北秋田市 八峰町 東成瀬村

8月

24日 金・開講式・いかだ作り・星空観察会

・開講式・バードコール作り

・開講式・紙すき体験

25日 土・いかだ下り・夕食野外炊飯・テント泊

・シーカヤック体験・ブナ林散策

・自然観察・イワナつかみ捕り・キャンプ

26日 日 ・朝食野外炊飯・森吉山登山

・真瀬渓谷散策・浜辺の観察、磯遊び

・遺跡発掘体験・土器つくり

27日 月 ・探究型授業体験Ⅰ ・探究型授業体験Ⅰ ・探究型授業体験Ⅰ・小中連携パークゴルフ

28日 火 ・探究型授業体験Ⅱ・閉講式

・探究型授業体験Ⅱ・磯料理体験、秋田弁読み聞かせ

・探究型授業体験Ⅱ

29日 水 ・閉講式 ・閉講式

宿泊場所 ・合川学童研修センター・センター敷地内テントサイト

・あきた白神体験センター ・村内民家・村内オートキャンプ場

授業体験校 ・合川小学校、合川中学校 ・峰浜小学校 ・東成瀬小学校留学生 ・33人(小2~中1) ・17人(小2~小6) ・9人(小3~小6)

月 日 曜日 北秋田市

12月

25日 火・内陸線の旅・開講式・餅つき

26日 水・伊勢堂岱縄文館、大太鼓の館・授業体験・きりたんぽづくり

27日 木 ・スキー体験

28日 金・スキー体験・樹氷見学・閉講式

29日 土 ・内陸線の旅

宿泊場所 ・合川学童研修センター

授業体験校 ・北秋田市交流センター

留学生 ・28人(小3~中1)

<短期チャレンジ留学Ⅰ> <短期チャレンジ留学Ⅱ>

自然体験 農作業体験 民俗文化体験

事業紹介

8

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☆「オーダーメイド型留学(長期教育留学)」北秋田市のみで実施  3名の児童生徒が長期教育留学中。(6月現在)

☆「短期チャレンジ留学Ⅰ」 1 期  間 2019年8月16日(金)~19日(月)   場  所 北秋田市   活動内容 自然体験 �阿仁マタギの体験を中心とし

たプログラムを予定しています。

        授業体験 �北秋田市内の児童生徒と市内施設で授業交流します。

 2 期  間 2019年8月23日(金)~29日(木)   場  所 にかほ市、小坂町   活動内容 自然体験 �登山やカヌー、自然散策や農

作業体験など、各市町の自然を生かしたプログラムを予定しています。

        授業体験 �各市町交流校に通学し、各学年の授業に参加します。

☆「短期チャレンジ留学Ⅱ」北秋田市のみで実施   期  間 2019年12月25日(水)~29日(日)   場  所 北秋田市   活動内容 自然体験 �スキーや樹氷見学、そり遊び

やミニかまくらづくり等、積雪及び天候状況に応じた体験プログラムを予定しています。

             �さらに、夕食では秋田の郷土料理も味わってもらう予定です。

平成30年度 留学生のアンケートから    (短期チャレンジ留学Ⅰ・Ⅱの参加者85人)

4 今年度の概要

100%☆秋田の授業について 「分かりやすい」「まあまあ分かりやすい」

100%☆秋田県について 「大好き」「まあまあ好き」

98%☆再度の来県について 「ぜひまた来たい」「機会があったら来たい」

事業紹介

教育あきた6月号 2019 №745 9