32
2014年 2月 Linuxへ移行の考え方と移行事例

Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

  • Upload
    others

  • View
    16

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

2014年 2月

Linuxへ移行の考え方と移行事例

Page 2: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 2

内容

1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

2.事例でみるLinux移行のポイント 弊社事例を通じてLinuxへの移行の際のポイント

3.移行サービスのご紹介 当社でご用意しております移行サービスをご紹介いたします。

Page 3: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 3

1.Linuxへの移行の考え方

Page 4: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 4

現行システムの情報確認

UNIXシステム移行の流れ

▌UNIXからLinuxへのシステム移行する場合、基本的に以下の ステップの流れで実施します。 ▌各ステップの内容を順に紹介していきます。

移行/評価

移行先システムの情報確認

非互換項目の確認

移行の難易度を判断

システム移行実施

テスト

情報確認 調査/方式検討

Page 5: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 5

現行システムの情報確認

▌システムの移行を行う前に、事前に現行システムの情報確認を 実施します。

情報収集とポイント

システム構成情報(ハードウェア/ソフトウェア)

⇒UNIXシステムに接続されている周辺システムや装置を確認 ⇒UNIXシステム上にインストールされているソフトウェアパッケージを確認

情報収集とポイント

製品設定情報

⇒ユーザにより起動制御が可能なデーモンやカーネルパラメータなど、製品の 設定ファイルを確認

情報収集とポイント

ユーザ資産情報

⇒現行システムリソース(シェル、プログラム、ファイル、DB等)の種別、および資産量 /規模/利用機能、整合性を確認

Page 6: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 6

注意箇所 注意ポイント

ハードウェア 移行先プラットフォームとして、Linux採用を前提に、移行元のハードウェア と同等以上の規模、必要な信頼性・可用性・性能などの要件を考慮し調査 する 周辺機器の接続に際しては同一機器の対応可否を調査し、 対応出来ない場合は、代替製品もしくは代替手段を検討する

ソフトウェア (OS/ミドルウェア)

OSについては、Linuxの採用を前提に高信頼性・高可用性の要件を満た しているか調査する ミドルウェアについては、Linux対応可否を調査する 対応出来ない場合は、代替製品もしくは代替手段を検討する

アプリケーション この時点では特に調査不要(非互換調査が主体)

移行先システムの情報確認

▌現行システムの調査内容より、移行先のシステムにマイグレーション した場合の情報確認を実施します。

Page 7: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 7

注意箇所 注意ポイント

ハードウェア 周辺装置の接続に際しては、Linuxにおける制限事項および代替製品/手段を用いる場合の運用上の変更点/注意事項等を十分検討する必要がある。

ソフトウェア (OS/ミドルウェア)

UNIXとLinuxでは、ネットワーク等設定ファイルの互換性なし。 また、同じミドルウェアがサポートされていた場合でも、同一バージョンのサポート可否、サポート機能の非互換等を考慮する必要がある。

シェルスクリプト 同一シェルへの移行を行う場合でも、「コマンドのパスが異なる」「コマンド自体が存在しない」「コマンドの出力結果が異なる」等変換が必要となる場合がある。

アプリケーション 利用言語により非互換内容は異なる(C言語の場合、一部システムコールやシグナルに差異あり) また、アーキテクチャの差異により非互換が発生する場合あり。 文字コードについては、同一文字コードへの移行が基本となりますが、サポートされる文字コードが異なるため、確認が必要。

非互換項目確認

▌移行元、移行先の情報が揃った時点で移行する際の非互換項目の 調査を実施します。

Page 8: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 8

ご参考:各言語の移植性について

Page 8

方式 概要説明 移植性

1 C言語 UNIXもLinuxもPOSIX準拠のため標準関数については比較的互換性がある。

ただし非互換関数もそれなりにある。OS独自関数については、個別対応が必要。

ハードウェアに近い比較的低レベルな言語であるため、プラットフォームに依存するようなコードの移植には注意が必要。

2 Java 仮想マシンであるJavaVM上で動作するため、非常に移植性が高い。基本的に、移行元OSで作られたバイトコードをそのまま実行可能。上位互換は保たれているがJDKのバージョンアップでの非互換項目のチェックは必要。各社JDKのJavaVMでの実装の違いのチェック(オプション、スレッドの扱い)は必要(HPJava、IBMJava)。OS間での文字コード、改行コードの扱いは要確認。

3 シェル

スクリプト

(sh/csh)

シェル自体の互換性は高い(Linuxの標準シェルであるbashは、POSIX sh互換)。

呼び出されるコマンドのパス・引数・返り値などは要確認。

中/高

4 COBOL ほとんどのCOBOLの実装は言語仕様にしたがっているため、同じ言語仕様のCOBOL同士であれば互換性は高い。

高級言語であり、ハードウェアにはほとんど依存しない。

帳票まわりなど、メーカーごとの独自拡張部分は個別対応が必要。

中/高

※ POSIX: Portable Operating System Interface

Page 9: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 9

ご参考:エンディアンの違いについて

AA

0 1 2 3

BB CC DD DD

0 1 2 3

CC BB AA

ビッグエンディアン リトルエンディアン

PA-RISC/SPARC等は、「ビッグエンディアン」を採用し、Intel x86は「リトルエンディアン」を採用しています。 例えば、AABBCCDDをメモリに格納したバイト配列は下記のようになります。

【対応方法】 ・バイトオーダを意識したアプリケーションプログラムを移行する場合は、エンディアンの考慮が必要となります。 ・ネットワークバイトオーダはビッグエンディアンです。Linuxでは、htonl(), htons() ,ntohl() ,ntohs() などのバイトオーダ変換関数を使用することで対応が可能です。

PA-RISC/SPARC等とIntel x86アーキテクチャではエンディアンが異なります。 プログラムを移植するときはエンディアンの違いに注意する必要があります。

エンディアンとは:

2バイト以上のデータ量を持つデータをメモリ上に1バイトごとに配置する方式の種類のこと。 データの上位バイトから並べる方式をビッグエンディアン、データの下位バイトから並べる方式をリトルエンディアンと呼ぶ。

レジスタ AA BB CC DD

メモリ

メモリ

レジスタ AA BB CC DD

Page 10: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 10

システム移行の難易度を判断

▌ここまで収集した資料をもとにマイグレーションの難易度の確認を 実施します。

単純移行可能なケース 移行パターンが定型的、限定されているケース

差分は多少あるが、簡易な手法で移行できる(ツールでの一括変換など)

本格的な移行検討が必要なケース 移行パターンが不確実なケース(ユーザ固有特殊な仕様等) ⇒パイロット変換の実施、およびLinux上での実行確認

▌さらに以下も提案可能か検討するとよいでしょう

アプリケーションの機能改修 マイグレーション後のソースに対して機能改修を実施し、業務の課題解決 を提案

Page 11: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 11

システム移行の実施

▌実際のシステム移行に際しては、移行設計・製造・変換作業を 実施します。

移行設計 移行対象資産に対して詳細な調査/分析を実施します 代表的なアプリケーションを抽出し、パイロット変換・動作検証することにより、 移行課題の事前確認および早期解決が可能です

製造 プログラム修正量に応じ変換ツール・部品を作成することで、変換作業の 効率化を行います

変換作業 移行後の継続的なシステム保守のため、変換ツールおよび手修正により 可読性および保守性を考慮した変換を実施します 変換対象資産については、最新のソースが過不足無く移行されるよう、構成 管理を確実に実施する必要があります

Page 12: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 12

2.事例でみるLinux移行のポイント

Page 13: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 13

1)Solaris→Linux事例: 製造業A社様

販売・物流系システム Solarisのリプレース お客様要件(課題)

採用のポイント

効果

お客様システムの老朽化および災害対策の検討。長年(7年)利用による、HW故障や保守切れが発生。

夜間バッチが一晩で終わらず、昼間にもバッチを走らせる状況。また、高負荷時のレスポンスも悪化。サーバおよびストレージのリソース不足が顕著。

Solaris&SPARCへの将来性と高コストに対して疑問視。オープンな環境への移行および安価なシステム化を検討。

最新テクノロジーの採用。高可用性・高性能を実現 サーバレイヤ :スケーラブルHAサーバ&Linux、SIGMABLADE&VMware ストレージレイヤ:VMAX&EFD ミドルウェアレイヤ: MC SCOPE(Linux高可用MW)

標準Linuxディストリビューションの採用により、真のオープンシステムに移行

スケーラブルHAサーバとVMAXで構成したDB基盤により、業務処理時間を大幅に短縮! 高信頼性を維持すると共に、IA化によりコストを大幅削減!

Page 14: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 14

2)Solaris→Linux事例:㈱QUICK様 次世代情報配信基盤

お客様システム要件

採用のポイント

導入製品&効果

①大量、高速トランザクション処理の実現。(東証次世代システム対応) ②汎用性&高信頼性の実現。 ③TCOの削減及びスケールアウトの実現。

①InfoFrame Table Access Method(TAM) →大量株式情報の受信(数千件/秒)、高速配信(数ミリオーダ)の実現。 ②Enterprise Linux with Dependable Support →RedHatによる汎用性とMCSCOPE(基盤ミドルウェア)による信頼性の向上。 ③スケーラブルHAサーバ →Expressサーバによるコスト削減&ビルド方式の拡張性によるスケールアウト実現。

①OneNECでのトータルソリユーション →ハードウェア、ソフトウェアの提供、開発~導入、性能チューニングを1社で完結。

②汎用システム(Linuxベース)によるOMCSの実現。 →TAMのポーティング(HP-UX→Linux)。スケーラブルHAサーバ+TAMの事前性能評価。

Page 15: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 15

情報 ソース

配信サーバ群

エンドユーザ

データ蓄積・DBサーバ群

社 内 基 幹 L A N

ネットワーク

受信サーバ群

社 内 基 幹 L A N

msecオーダの低レイテンシを実現

業務アプリ

TAM

RHEL5

スケーラブルHAサーバ

ネットワーク

第一期:2011年6月サービス・イン 第二期:2012年6月サービス・イン

2)Solaris→Linux事例:㈱QUICK様 次世代情報配信基盤

Page 16: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 16 Page 16

ユーザ:株式会社QUICK様(金融情報ベンダー) 課題 :汎用システムによる大量、高速トランザクション処理、高信頼性の実現。 東証次世代システム対応(受信:数千件/秒、配信:数ミリオーダー) 高性能、高信頼性のTAMをLinuxサーバに実装、想定使用環境での実機検証を希望。

TAMの動作環境(当初) HP-UX環境での動作実績のみ。高コスト。

①TAMの事前評価による不安払拭 ⇒HP-UXベースのシステムと性能、信頼性で遜色ないことを事前に実証。(客先の不安を払拭)

② システム全体のチューニングによる性能要件の実現 ⇒客先運用を分析して、システム全体のチューニングを実施。高性能要件(数ミリオーダー)を実現。

TAMのLinuxポーティング&擬似環境での性能評価 ① TAMのLinuxポーティング ⇒開発部門の評価機にて提案中に実施。(動作確認&性能) ② TAMの擬似環境での評価 ⇒客先擬似環境を本社ラボにHP-UX環境にて構築。TAMのチューニング&評価。 ③ TAMの汎用機(スケーラブルHAサーバ)での評価 ⇒ 最新CPU搭載の高性能「スケーラブルHAサーバ」にて最終チューニングを実施。 ポイント!

2)Solaris→Linux事例:㈱QUICK様 次世代情報配信基盤

Page 17: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 17

販売物流系システム HP-UXのマイグレーション

お客様要件(課題)

採用のポイント

効果

2005年導入の販売物流システムのハードウェアリプレース HW保守切れと老朽化への対応 HW/PPのEOSLによる費用発生を抑えたい

オープン環境(Linux or Windows)の積極採用がお客様のポリシーとなっていた APサーバ群(Linux)と運用管理サーバ(Win)でお客様の既存プライベートクラウド 環境を活用 基幹業務に耐えうる可用性、拡張性(スケーラブルHAサーバ、DependableSupport)

既存プライベートクラウド環境へのサーバ集約によるサーバ運用の効率化。 Linux、Winを採用することで、将来のEOSLに伴うリプレースを仮想環境への 移行により簡易に実現する。

3) HP-UX→Linux事例: 製造業B社様

Page 18: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 18

システム概要

3) HP-UX→Linux事例: 製造業B社様

本番環境

APサーバ群(プライベートクラウド仮想化環境)

DBサーバ 帳票サーバ

Linux ディペンダブルサポート

バッチ サーバ

運用管理

DBサーバ

帳票 サーバ

バッチサーバ

APサーバ

開発環境

Page 19: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 19

Express5800/A1080a-E

プロセッサメモリモジュール プロセッサメモリモジュール

プロセッサメモリモジュール プロセッサメモリモジュール

プロセッサメモリモジュール プロセッサメモリモジュール

プロセッサメモリモジュール プロセッサメモリモジュール

ノードあたり

64core/128thread 384GBメモリ搭載

NIC(GbE/4ch)

1 2 3 4 NIC(GbE/4ch)

1 2 3 4 NIC(GbE/4ch)

1 2 3 4 NIC(GbE/4ch)

1 2 3 4

HBA(8G/2ch)

1

2 HBA(8G/2ch)

1

2 HBA(8G/2ch)

1

2 HBA(8G/2ch)

1

2

NIC(GbE/2ch)

1

2

クラスタリング

Xeon(X7650/8core)

ストレージ

十数台のiStorageを接続 FC接続

▐ 通信ログの記録・解析を行うサーバで大規模HP-UXサーバ3台を1台に集約 ▐ 64core/128thread、384GBメモリのリソースを並列処理アプリケーションでフル稼働 ▐ FCストレージを20台接続し、I/Oスループット性能の高さを実証

4) HP-UX→Linux事例: 通信F社様

Page 20: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 20

5) ACOS→Linux事例: 三城様

基幹の在庫販売・販売管理システム をLinuxで稼動

扱う情報がマルチメディア化する中で、データ量の増大にシステムを対応させること、Javaの採用でアプリケーションの更改を容易にし、メーカ側の参加の敷居を低くし、レガシーなシステムに依存し続けることないLinuxへ移行を決断。

ACOS-4

データベース(RIQS)

オンライン基盤(VIS)

バッチ基盤(JOB管理/標準ファイル)

言語処理(COBOL,COBOL/S)

CLUSTERPRO X

データベース (Oracle11g)

オンライン基盤(TPBASE)

バッチ基盤(JobCenter/SORTKIT)

言語処理(COBOL2002)ACOS-4

高可用Linuxプラットフォーム

AP共通基盤

AP共通基盤

RHEL5

帳票基盤

Windows 2003

帳票基盤(Rakuform)

Windowsプラットフォーム

バッチ基盤(JobCenter)

RHEL5

バッチ基盤(SORTKIT)

データベース (Oracle11g)

言語処理(COBOL2002)

Windows 2003

帳票基盤(Rakuform)

オンライン基盤(TPBASE)

Linuxプラットフォーム

Windowsプラットフォーム

開発環境

AP共通基盤

本番環境

*一部Windowsプラットフォームを含む

高可用基盤ミドル

Enterprise Linux with Dependable Support

移行前 移行後

リホスト

Page 21: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 21

Enterprise Linux with Dependable Support 提供実績

業種 顧客名 システム用途 規模 特徴

製造・流通 三城様 受発注業務基幹システム 中 メインフレームマイグレーション

COBOLマイグレーション

製造業A社様 基幹業務システム 中 UNIX(HP-UX)マイグレーション

製造業B社様 基幹業務システム 大 UNIX(Solaris)マイグレーション

大規模DBサーバ

官庁・公共 東北大学様 大規模演算システム 大 スーパーコンピュータシステムの一部、性能重視

大規模ストレージ接続

C省様 基幹業務システム 大 メインフレーム・UNIXマイグレーション

AP/DBサーバ

某公営競技様 基幹業務システム 大 UNIX(HP-UX/Solaris)マイグレーション

大規模ストレージ接続

D省様 業務支援システム 中 高性能演算システム

金融 QUICK様 情報配信業務基幹システム 大 UNIXマイグレーション

大規模オンメモリDB

ミリ秒クラスのTAT保証のための性能チューニングを実施

E社様 オンライントレードシステム 中 UNIX(Solaris)マイグレーション

AP/DBサーバ

通信 F社様 情報解析システム 中 UNIX(HP-UX)マイグレーション

高並列処理、スケーラビリティ確保のためチューニング実施

情報管理システム 大 UNIX(HP-UX)マイグレーション、大規模ストレージ接続

高並列処理、スケーラビリティ確保のためチューニング実施

情報配信システム 中 大規模オンメモリDB

メディア G社様 次世代放送制御システム 大 AP/DBサーバ

注) サービスイン前の案件を含みます

Page 22: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 22

3.移行サービスのご紹介

Page 23: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 23

アプリケーション

対 象

マイグレーションサービス

Linux構築サービス

実施内容

アセスメント 構築・評価

NECの移行サービスの体系

お客様のご要望に応じた、 アセスメントから評価にいたる

各フェーズに合わせたトータルサービスを提供

ミドルウェア

データベース

OS

アセスメント サービス

提案・設計

◎情報確認 現行システムの情報確認

移行先システムの情報確認

◎調査/方式検討 非互換項目の確認 移行方式の検討

◎移行/評価 システム移行実施

テスト

Page 24: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 24

アセスメントサービスの概要

事前情報収集

インベントリ (HW/OS等情報)

事前補足情報

(管理SW、パッケージ、 ユーザAP等の情報)

要員の Linuxスキル

ヒアリング

詳細情報確認 ・Linux経験 ・技術目標 ・システム管理方針 ・PF決定基準 等

分析/棚卸

移行対象資産の

分析/棚卸

・移行性分析

・資産死活確認

・先行パイロット検証

報告

・調査結果

・移行優先順位

・推奨の提示

(パッケージ、ミドルウェア、 システム管理など)

・移行費用概算

アセスメントサービスの結果より、マイグレーションの実施可否を判断します。

マイグレーションを行うことが決定した場合、実際のマイグレーション作業へ

進みます。

アセスメントサービスでは、 移行対象であるUNIXシステムの情報を洗い出し、

Linuxへの移行についての課題等を事前調査し、評価します。

Page 25: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 25

資産分析・棚卸

■棚卸情報を活用し、現行システム上の資産を整理

→保守・運用コストの削減、Linuxへの移行に際してのコスト/リスクを低減

■外部インターフェースやインフラ、運用を含めたシステム全体の移行性を整理

→次期プラットフォームでどのように実現させるかを要件定義していく

現行システム情報

システム、資産を分析

効果 資産棚卸情報 資産棚卸 現行システムの 各種資産 プログラム

解析

シェル 解析

画面定義 解析

DB解析

プログラム 構造・規模

プログラムと データの関連

プログラムの 利用状況

プログラム 関係管理情報等 各種ドキュメント

資産の死活の明確化による不要資産撤廃

スムーズなシステム運用

保守・運用コストの削減

Linuxシステム移行に与える効果

変換、修正コストの削減

確実性、概算コストの精緻化

移行時の不確定要素の排除

Linuxシステム移行後に与える効果

アプリケーション

ヘッダファイル

シェル

画面

各種マクロ

帳票

資産の整理、関係の明確化

EDI、EAI、EUC

運用(自動運転、オペレーション等)

稼働状況(負荷、レスポンス)

帳票定義 解析

外字

DB(データ)

HW、SW、端末、プリンタ、媒体

資産分析

システム分析

Page 26: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 26

マイグレーションサービスの流れ

6.移行ツール

カスタマイズ、開発 7.資産変換

(本変換)

9.結合、 総合評価

10.本番移行 正式見積もり

1.資産棚卸

2.資産分析

3.パイロット 変換1

5.パイロット 変換2

超概算見積もり

アセスメント システム移行

分析 製造 評価 本番 設計 変換

8.単体疎通評価

4.移行方式設計

マイグレーションサービスでは、移行ツールを活用した高品質・低コストの移行サービスを提供します。

※移行元システムおよび利用機能により本格変換作業量は変動するため、2段階見積

が前提となります。

仕様書リバース(オフションサービス)

機能改修(オフションサービス)

Page 27: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 27

パイロット 資産抽出

帳票

シェル

画面

AP

帳票

画面

AP

変換

AP 画面

AP

O/L

B/J

評価

DB

データ抽出

AP 開発環境

シェル 起動環境

DB 制御環境

TX 制御環境

帳票出力 制御環境

インフラ構築作業

移行作業

変換設計

移行設計

検証 ・精度 ・コスト ・品質 ・手順 ・性能 ・運用 まとめ ・課題 ・改善 ・施策

設計フェーズ

DB ファイル

移行・変換

シェル

ツール 変換 データ 移行

ツール 変換

シェルスクリプト

帳票

DB ファイル

帳票

シェル

画面

AP

■パイロット資産を変換後、Linux環境で実際に動作確認を実施し、結果を移行設計にフィードバックします。 →ツール変換精度、オープンSWとの親和性、性能などを事前確認することができます。 →パイロット変換で検出した課題を移行設計に反映させることで、本格変換の品質を向上させます。

Page 28: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 28

評価フェーズ

新規業務開発とは異なり、並行評価(移行元と移行先システムとで同一評価を実施し結果を比較する)を実施

※お客様から提示されたテストデータ、テスト仕様に基づき出力結果のコンペアを行います

入力

UNIXサーバ

Linuxサーバ

同じデータを入力

結果 出力

入力 結果 出力

ツール等で結果を比較、確認

(コンペア評価)

並行評価例

Page 29: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 29

参考:マイグレーション仕様書リバース(オプションサービス)

▌マイグレーション仕様書リバースサービスは、マイグレーション後のソースイメージに 合わせて仕様書の新規作成を行います。 仕様書の種類やレベルはご相談に応じて対応致します。

マイグレーション仕様書リバースサービス内容

正式版お見積りのご提示 ・仕様書リバースパイロットにて 合意した内容によりお見積り をご提示し、その内容にて 本格作業を着手します。

本格仕様書リバース ・仕様書リバースを実施します。 リバース仕様書の納品は品質 確保の関係上、結合テストと 同期しております。 (結合テスト後に納品)

仕様書リバースパイロット ・仕様書フォーマット、記述基準、 ソースをご提供頂き、それを 元にパイロットを行い記述レベル を合意します。

【仕様書リバース】

(A) 標準作成仕様書

・処理フロー(処理フロー・処理概要)、処理説明、データ編集仕様、画面レイアウト、帳票レイアウト

(B) オプション仕様書

・システムフロー、ER図

Page 30: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 30

▌マイグレーション機能改修サービスは、マイグレーション後のソースに対して、お客様に作成頂いた改修要件定義書(変更・追加の要件書)を元に改修を行ないます。

改修要件定義書につきましては、お客様に確認をさせて頂きながら代行して作成することも可能です。

参考:マイグレーション機能改修(オプションサービス)

改修要件定義 変更・追加の改修 単体テスト 結合テスト

改修する機能についてお客様に改修要件定義書をご提供頂きます。

お客様に代行して改修要件定義書を作成することも可能です。

改修要件定義書を元にマイグレーション後ソースに変更・追加の改修を行います。

単体テストを実施します。リバース仕様書が有る場合、仕様書への修正箇所の反映も行います。

単体テストが完了したソースに対してお客様が作成した結合テストシナリオ/仕様書を元に、結合テストを実施致します。

【機能改修サービス】

(A) 改修要件定義作成支援

・お客様が作成する改修要件定義書をお客様にお伺いしながら代行して作成します。

変更・追加のボリュームに応じて対応期間、工数をお見積させて頂きます。

(B) 機能改修

改修要件定義書を元にリフォーム後リソースに改修を行ないます。改修後の各種工程は、スクラッチでの 改修工程と同様となります。

本サービスは改修要件定義書を元にお見積をさせて頂きます。

マイグレーション機能改修サービス内容

Page 31: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明

© NEC Corporation 2013 Page 31

Linux構築サービスの概要

サービス項目 サービス内容

プラットフォーム 導入支援サービス

LinuxOS・商用ミドルウェア・OSSミドルウェアについて

の基盤設計・ 基盤構築、基盤評価を行います。

高可用基盤導入 支援サービス

CLUSTERPRO等のクラスタリング設計や、NW・FCなどの冗長化設計といった、 高可用基盤の設計・構築・評価を行います。 基盤設計のみ、基盤構築のみ、といった選択も可能です。 アウトプット: パラメータシート、実構築、評価項目、構築手順書等

運用基盤導入 支援サービス

統合運用管理SWやバックアップSW等のパラメータ設計・構築・評価を行います。 (あくまで基盤としての動作評価となります) 実際の運用のための監視内容・ジョブスケジューリング・バックアップ対象などの 業務要件固有な設計・構築・評価については、原則対象外となります。 アウトプット : パラメータシート(SW自身の部分)、実構築、評価項目、構築手順書等

LinuxOS・商用ミドルウェア・OSSミドルウェアについての基盤設計・基盤構築、基盤評価を行うサービスです。

Page 32: Linuxへ移行の考え方と移行事例 - jpn.nec.com · 1.Linuxへの移行の考え方 UNIX技術者に有用なLinuxへの移行の流れと移行情報に ついてご説明