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いじめ・不登校対策 ハンドブック いじめ・不登校対策 ハンドブック 改訂版 Ⅰ いじめについて ・・・ P1 ~ P14 1 いじめとは・・・・・・・・・・・・・・・・・P1 2 いじめの未然防止の取組・・・・・・・・・・・P3 3 いじめの早期発見の取組・・・・・・・・・・・P4 4 いじめ対応の流れ・・・・・・・・・・・・・・P5 5 ネット上のいじめ・・・・・・・・・・・・・・P6 6 関係機関との連携・・・・・・・・・・・・・・P8 7 熊本市いじめ防止等対策委員会・・・・・・・・P9 8 学校いじめ防止基本方針・・・・・・・・・・・P11 9 重大事態発生時の対応の流れ・・・・・・・・・P13 Ⅱ 不登校について ・・・ P15 ~ P34 Ⅲ 平成 26 年度相談機関一覧(市・県)P33 ~ P34 1 不登校とは ・・・・・・・・・・・・・・・・P15 2 不登校の態様(タイプ)・・・・・・・・・・P15 3 熊本市における不登校の現状・・・・・・・・P16 4 不登校対応の流れ・・・・・・・・・・・・・P18 5 学校としての具体的な取組について・・・・・P19 6 保健室及び別教室登校への対応・・・・・・・P24 7 小学校から中学校への引継ぎシートについて・P25 8 中1ギャップについて・・・・・・・・・・・P27 9 関係機関との連携・・・・・・・・・・・・・P29 平成 27 年3月 熊本市教育委員会 26

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いじめ・不登校対策ハンドブック

いじめ・不登校対策ハンドブック

改訂版

Ⅰ いじめについて ・・・ P1 ~ P14

1 いじめとは・・・・・・・・・・・・・・・・・P12 いじめの未然防止の取組・・・・・・・・・・・P33 いじめの早期発見の取組・・・・・・・・・・・P44 いじめ対応の流れ・・・・・・・・・・・・・・P55 ネット上のいじめ・・・・・・・・・・・・・・P66 関係機関との連携・・・・・・・・・・・・・・P87 熊本市いじめ防止等対策委員会・・・・・・・・P98 学校いじめ防止基本方針・・・・・・・・・・・P119 重大事態発生時の対応の流れ・・・・・・・・・P13

Ⅱ 不登校について ・・・ P15 ~ P34

Ⅲ 平成 26年度相談機関一覧(市・県)P33~P34

1 不登校とは ・・・・・・・・・・・・・・・・P152 不登校の態様(タイプ)・・・・・・・・・・P153 熊本市における不登校の現状・・・・・・・・P164 不登校対応の流れ・・・・・・・・・・・・・P185 学校としての具体的な取組について・・・・・P196 保健室及び別教室登校への対応・・・・・・・P247 小学校から中学校への引継ぎシートについて・P258 中1ギャップについて・・・・・・・・・・・P279 関係機関との連携・・・・・・・・・・・・・P29

平成 27年3月熊本市教育委員会

いじめについて

不登校について

平成26年度相談機関一覧

- 1 -

155

121

91

250

234

128 113

128

237

122

0

50

100

150

200

250

300

H23 H24 H25 H26 H27

小学校 中学校

5835

6986 6634 7004 6980

969 1012 1031 913 1001

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

8000

H23 H24 H25 H26 H27

小学校 中学校

○いじめの認知件数 H27 ※問題行動調査より(熊本市)

児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の

人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネ

ットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身

の苦痛を感じているものをいう。

○いじめの定義(いじめ防止対策推進法 第2条より)平成25年9月28日施行

1 いじめとは

○「いじめられたことがある」と答えた児童生徒数(H27 心のアンケートより)

(1)認知件数

(年度)

Ⅰ いじめについて

(人)

(人)

(年度)

28

- 2 -

(2)いじめの態様(H27 心のアンケートより)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

ネット上のいじめ

用事をいいつけられた

人に笑われた

お金やものをとられた

なぐられた

みんなに無視された

仲間はずし

自分の物を隠された

冷やかされた

文句を言われた

小学校 中学校

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45%

その他

近所の人

家族

友だちや先輩

心のサポート相談員

SC

担任以外の教諭

養護教諭

担任

小学校 中学校

いじめは複数の態様が組み合わされている場合が多く、児童生徒の生活実態のきめ細

かい把握に努めるとともに、発達段階を踏まえたいじめの未然防止の取組を積極的に行

うことが大切です。

小学校、中学校ともに「冷やかされた」と回答した割合が一番高くなっている。

次いで、「仲間はずし」「文句を言われた」などの割合が高くなっている。

(3)相談相手(H27 心のアンケートより)

いじめは早期発見することが、早期の解決につながります。日頃から教職員と児童生

徒との信頼関係の構築に努めることが大切です。児童生徒に関わるすべての教職員間で

情報を共有し、保護者や地域の方とも連携して情報を収集することが大切です。

相談相手

小学校では「家族」が最も多く、次いで「担任」「友だちや先輩」の順になっており、中学校

では、「担任」が最も多く、「家族」「友だちや先輩」の順になっている。

いじめの態様

28

○ 構成的グループエンカウンター ・作業、ゲーム、討議をしながら、集団の教育力を利用して児童生徒の  相互理解を深め、よりよい人間関係をつくる力を育成する。○ ロールプレイ(役割演技) *「いじめの加害者」は教師が務めることが望ましい ・いじめの加害者、被害者、観衆、傍観者などに分かれて即興的に演じることで、  自分自身を見つめ直し、他人の意見や立場を理解する態度を育成する。○ アサーショントレーニング(非攻撃的な自己主張訓練) ・ロールプレイや小グループでの作業や討議を通して、相手の気持ちや権利を考えながら、  自分の気持ちや意見をその場に応じて適切に表現できる力を育成する。○ソーシャルスキルトレーニング(生活技能訓練) ・日常おこる交友関係のトラブルを題材とした対人関係教育等を行うことで、児童生徒  自らが交友関係を修復できる力を身につける。

○ すべての教育活動を通して、児童生徒が主体的に行動し、他者の役に立っているという  自己有用感や、自分自身のよさを認め、自分は大切な存在であると思える自己肯定感の  育成

○ 一人一人を大切にした分かりやすい授業づくりの推進○ 人間関係を把握し、一人一人が活躍できる場の設定○ 保護者同士のコミュニケーションがより図れるようなPTA活動の実施

○ 児童会・生徒会を通じて児童生徒が主体的に考え、いじめを防止する取組の推進○ 学校の教育活動全体を通じた道徳教育や人権教育の充実○ さまざまな体験活動と読書活動の充実○ 部活動等を通して、人間関係を深めるなど社会的な態度の育成

○ 職員会議等で学校の基本方針の周知を図り、「いじめ根絶強化月間」等で、全校児童生徒  を対象に、いじめに関する講話等の実施○ 年間を通じて、適宜児童生徒がいじめの問題について学ぶ時間の設定

 いじめは、どの学校でも、どの児童生徒にも起こりうるという認識のもと、いじめの問題を根本的に克服するためには、いじめの未然防止が最も大切になってきます。 また、学校におけるいじめの問題は社会全体で対応することが重要であることから、家庭や地域が一体となって取り組んでいけるような普及啓発活動が必要です。

(1)いじめについての共通理解

(2)いじめに向かわせない態度・能力の育成

(3)いじめが起きにくい集団の育成

(4)児童生徒の自己有用感や自己肯定感の育成

(5)対人関係能力の育成(人間関係トレーニング)

-3-

2 いじめの未然防止の取組2 いじめの未然防止の取組

いじめについて

 いじめは大人が気付きにくく判断しにくい形で行われることを認識し、ささいな兆候であっても、いじめではないかとの疑いをもって、早い段階から的確に関わりをもち、積極的にいじめを認知することが必要です。また、児童生徒が日頃から気軽に相談できる環境や体制づくりも大切です。

 小学校では、最も高いのが「アンケート調査」で、次いで「学級担任が発見」「本人からの訴え」となっている。中学校では、「アンケート調査」が最も高く、次いで「本人の保護者からの訴え」「本人からの訴え」となっている。

<児童生徒が相談しやすい環境づくり>(児童生徒からの早期発信のために)

-4-

本人からの訴えには・・・日頃から「よく言ってくれたね。」という教職員の姿勢を伝えるとともに全力で守る手立てを考え、心のケアに努める。また、教職員や保護者等、誰にでも相談してもよいことを周知する。

周りの児童生徒からの訴えには・・・「よく言ってきたね。」とその勇気ある行動を称え、情報の発信元は絶対に明かさないことを伝え、安心感を与える。

<学校が実施する具体的な取組>(早期発見)① 毎月実施の「きずなアンケート」や教育委員会が年1回実施する「心のアンケート」及び  教育相談の実施によるいじめの実態把握②「いじめのチェックリスト(保護者用、教職員用、学級担任用)」の定期的な実施と分析③ いじめについて児童生徒や保護者が、校内で相談できる場所や教職員等についての周知徹底④ 児童生徒・保護者・地域等への来所や電話・メール等による相談窓口の周知⑤ 教職員による日常的な児童生徒の観察、生活ノート等を活用した交友関係や悩みの把握⑥ 全職員による児童生徒の心身の状況に配慮した健康観察、養護教諭との連携

いじめ発見のきっかけ※H25年度問題行動調査(熊本市) 小学校 中学校

3 いじめの早期発見の取組3 いじめの早期発見の取組

いじめについて

- 4 -

本人からの訴えには・・・

日頃から「よく言ってくれたね。」という教職員の姿勢を伝えるとともに全力で守る手立てを考え、

心のケアに努める。また、教職員や保護者等、誰にでも相談してもよいことを周知する。

周りの児童生徒からの訴えには・・・

「よく言ってきたね。」とその勇気ある行動を称え、情報の発信元は絶対に明かさないことを

伝え、安心感を与える。

小中学校ともに、最も高いのが「アンケート調査」で、次いで小学校は「本人からの訴

え」中学校は「本人の保護者からの訴え」となっている。発見では学級担任が一番高い。

0% 20% 40% 60% 80%

その他匿名による情報

学校以外の関係機関からの… 地域住民からの情報

他の保護者からの訴え

他の児童生徒からの訴え

本人の保護者からの訴え

本人からの訴え

アンケート調査

外部の相談員が発見

養護教諭が発見

担任以外が発見

学級担任が発見

小学校 中学校

いじめは大人が気付きにくく判断しにくい形で行われることを認識し、ささいな兆

候であっても、いじめではないかとの疑いをもって、早い段階から的確に関わりをも

ち、積極的にいじめを認知することが必要です。また、児童生徒が日頃から気軽に相

談できる環境や体制づくりも大切です。

① 毎月実施の「きずなアンケート」や教育委員会が年1回実施する「心のアンケート」及び教育

相談の実施によるいじめの実態把握

3 いじめの早期発見の取組

<児童生徒が相談しやすい環境づくり>(児童生徒からの早期発信のために)

②「いじめのチェックリスト(保護者用、教職員用、学級担任用)」の定期的な実施と分析

③ いじめについて児童生徒や保護者が、校内で相談できる場所や教職員等についての周知徹底

④ 児童生徒・保護者・地域等への、来所や電話・メール等による相談窓口の周知

⑤ 教職員による日常的な児童生徒の観察、生活ノート等を活用した交友関係や悩みの把握

⑥ 全職員による児童生徒の心身の状況に配慮した健康観察、養護教諭との連携

いじめ発見のきっかけ ※H27年度問題行動調査(熊本市)

<学校が実施する具体的な取組>(早期発見)

28

-5-

早 期 発 見

「継続した支援と指導」「再発防止」

迅 速 な 対 応(管理職への報告・相談)

いじめの発見

いじめ防止等対策委員会

本人からの訴え(早期発信) 保護者、地域からの情報

関係機関からの連絡児童生徒からの報告

<被害児童生徒>○事実関係の把握、確認○安全確保○心のケア

<加害児童生徒>○事実関係の把握、確認○いじめ行為の制止

<保護者との連携>○事実関係の報告○教育相談の実施

教育委員会

関係機関

○事実関係の確認   ○対応、指導方針の確認○関係機関との連携  ○情報の整理・記録・共有○役割分担の確認

校 内 保 護 者

<被害児童生徒>○家庭訪問等により、その日のうちに保護者に事実関係を伝える。○徹底して守り通す。○心のケアを行う。<加害児童生徒>○十分に話を聞き、児童生徒の背景にも目を向ける。○いじめは、許されない行為であることを理解させる。

<周りの児童生徒>○毅然とした姿勢を、学級・学年・学校全体に示す。○傍観する行為もいじめであり、被害者を深く傷つけていることを認識させる。

<被害・加害児童生徒の保護者>○いじめ発生に対する謝罪及び事実関係を説明する。○保護者の要望等を聞き、今後の対応方針を確認する。○話し合いの場を設定し、教職員が必ず同席する。

<周りの児童生徒の保護者>○必要に応じて、学級懇談会等で事実経過について説明する。

いじめについて

 パソコンや携帯電話・スマートフォン等を利用して、特定の児童生徒の悪口や誹謗中傷等をインターネット上のウェブサイトの掲示板等に書き込んだり、メールを送ったりするなどの方法により、いじめを行うもの。

(1)ネット上のいじめとは

○インターネットのもつ匿名性から、安易に誹謗中傷の書き込みが行われるため 児童生徒が簡単に被害者にも加害者にもなる。○インターネット上に一度流出した個人情報は、回収することが困難になると ともに、不特定多数の他者からアクセスされる危険性がある。○保護者や教師などの身近な大人が、児童生徒の携帯電話等の利用の状況を把握 することが難しい。また、児童生徒の利用している掲示板等を詳細に確認する ことが困難なため、「ネット上のいじめ」の実態の把握が難しい。

掲示板:参加者が複数の利用者と自由に文章等を書き込んでコミュニケーションを行うことができるウェブサイト。S N S:「ソーシャルネットワーキングサービス」の略。コミュニティ型の会員制のウェブサイト。

-6-

「ネット上のいじめ」の特徴

「ネットトラブルの現状」

個人情報の流出

グループ内での仲間はずし

炎 上

SNSを利用したトラブル

なりすまし

インターネット上に掲載された個人情報や画像は、情報の加工が簡単にできることから、誹謗中傷の対象として悪用されやすい。

無料通話アプリを使った児童生徒同士のトラブル。自分だけが外されたグループがつくられ、「仲間はずれ」にされる。

第三者になりすまして、誹謗中傷の書き込みをしたり、迷惑メールを送ったりすること。

無料通信アプリ等を利用するもので、限定メンバーによる会話は、公開されないことから実態把握が難しく、「裏サイト化」しやすい。

配慮のない書き込みをきっかけに、不特定多数の者から、絶え間なく誹謗中傷が行われ、被害が短期間で深刻なものとなる。

5 ネット上のいじめ5 ネット上のいじめ

いじめについて

-5-

早 期 発 見

「継続した支援と指導」「再発防止」

迅 速 な 対 応(管理職への報告・相談)

いじめの発見

いじめ防止等対策委員会

本人からの訴え(早期発信) 保護者、地域からの情報

関係機関からの連絡児童生徒からの報告

<被害児童生徒>○事実関係の把握、確認○安全確保○心のケア

<加害児童生徒>○事実関係の把握、確認○いじめ行為の制止

<保護者との連携>○事実関係の報告○教育相談の実施

教育委員会

関係機関

○事実関係の確認   ○対応、指導方針の確認○関係機関との連携  ○情報の整理・記録・共有○役割分担の確認

校 内 保 護 者

<被害児童生徒>○家庭訪問等により、その日のうちに保護者に事実関係を伝える。○徹底して守り通す。○心のケアを行う。<加害児童生徒>○十分に話を聞き、児童生徒の背景にも目を向ける。○いじめは、許されない行為であることを理解させる。

<周りの児童生徒>○毅然とした姿勢を、学級・学年・学校全体に示す。○傍観する行為もいじめであり、被害者を深く傷つけていることを認識させる。

<被害・加害児童生徒の保護者>○いじめ発生に対する謝罪及び事実関係を説明する。○保護者の要望等を聞き、今後の対応方針を確認する。○話し合いの場を設定し、教職員が必ず同席する。

<周りの児童生徒の保護者>○必要に応じて、学級懇談会等で事実経過について説明する。

いじめについて

 パソコンや携帯電話・スマートフォン等を利用して、特定の児童生徒の悪口や誹謗中傷等をインターネット上のウェブサイトの掲示板等に書き込んだり、メールを送ったりするなどの方法により、いじめを行うもの。

(1)ネット上のいじめとは

○インターネットのもつ匿名性から、安易に誹謗中傷の書き込みが行われるため 児童生徒が簡単に被害者にも加害者にもなる。○インターネット上に一度流出した個人情報は、回収することが困難になると ともに、不特定多数の他者からアクセスされる危険性がある。○保護者や教師などの身近な大人が、児童生徒の携帯電話等の利用の状況を把握 することが難しい。また、児童生徒の利用している掲示板等を詳細に確認する ことが困難なため、「ネット上のいじめ」の実態の把握が難しい。

掲示板:参加者が複数の利用者と自由に文章等を書き込んでコミュニケーションを行うことができるウェブサイト。S N S:「ソーシャルネットワーキングサービス」の略。コミュニティ型の会員制のウェブサイト。

-6-

「ネット上のいじめ」の特徴

「ネットトラブルの現状」

個人情報の流出

グループ内での仲間はずし

炎 上

SNSを利用したトラブル

なりすまし

インターネット上に掲載された個人情報や画像は、情報の加工が簡単にできることから、誹謗中傷の対象として悪用されやすい。

無料通話アプリを使った児童生徒同士のトラブル。自分だけが外されたグループがつくられ、「仲間はずれ」にされる。

第三者になりすまして、誹謗中傷の書き込みをしたり、迷惑メールを送ったりすること。

無料通信アプリ等を利用するもので、限定メンバーによる会話は、公開されないことから実態把握が難しく、「裏サイト化」しやすい。

配慮のない書き込みをきっかけに、不特定多数の者から、絶え間なく誹謗中傷が行われ、被害が短期間で深刻なものとなる。

5 ネット上のいじめ5 ネット上のいじめ

いじめについて

 無料通話アプリで、一人の生徒が友だちとのやりとりで起きたトラブルを教師に相談したことがきっかけで生まれました。 また、夜遅くまで携帯電話やスマートフォン等を使用していて、睡眠不足になり、つい居眠りをする生徒や頭痛を訴える生徒が増えつつあったことも誕生のきっかけとなりました。

 平成26年3月に江南中の生徒が作った、スマートフォンやネット機器の長時間利用や誹謗中傷を防ぐ使用に関する自主ルールのことです。 「健康を守ろう」「友情を守ろう」「プライバシーを守ろう」という、生徒自身が大切にしたい3つのものを軸に、「10時以降は情報通信をしない」「悪意のあるグループを作らない・入らない」など、8項目の細則があります。

(2)ネットトラブルへの対応(例:江南ルール)

●生徒からネットトラブルの相談

●学級で「情報モラル」の学習を実施

●「江南ルール」について、各クラスで

 話し合い、検討、修正

●「江南立志の日」で発表(江南ルール誕生)

 「江南ルール」を保護者へアピール

●江南ルール推進委員会設立

●「江南ルール」の実施状況についての

 第1回アンケート

●「江南ルール」を見直すミニ集会

●生徒集会で全校生徒にアピール

●「江南ルール」の実施状況についての

 第2回アンケート

●生徒議会で「江南ルール」の修正案を

 検討

● e-net キャラバン講話

 「江南ルール」を保護者へアピール

 情報社会において「大切な人」を傷つけてしまった時あなたは責任を負えますか?

ルール1:健康を守ろう① 10時以降は、情報通信をしない② 寝るときは、極力電源を切って、返信や投稿  をしない

ルール2:友情を守ろう① 見た人が傷ついたり不愉快に感じたりする  言葉は使わない② 悪意のあるグループを作らない・入らない③ 相手の身になって考える

ルール3:プライバシーを守ろう① 個人情報をネットに載せない(画像・氏名など)② 誰にでも見せられる情報・言葉しか書き込ま  ない③ 知らない人からの書き込みは無視する

-7-

●江南ルール誕生のきっかけ

●江南ルール誕生のきっかけ

●江南ルール完成までの経緯 ●「江南ルール」

いじめについて

 学校内だけでは解決を図ることが困難な場合には、保護者の理解を求めながら、警察と適切に連携を図っていくことが重要です。また、必要に応じて関係機関と連絡を取り、ケース会議を開くことも大切です。

警察との連携が必要なケース

関係機関と連携する場合の留意点

関係機関で相談を開始するまでの手順

まず、警察(スクールサポーター)に相談を!

○連携の必要性やその意義、その後の学校の対応等について保護者 に十分説明し、理解を得る。

○保護者に相談日時等について連絡する。

「熊本市地区学校等警察連絡協議会申合せ事項」○生命・身体の安全が脅かされているような重大ないじめ事案○犯罪行為として取り扱うことを求めるいじめ事案○指導が困難ないじめ事案○その他、警察へ相談することが適当と思われる事案

○関係機関での相談等の必要性については、学校としてのいじめの解決に向けた対応策を 十分に説明した上で、保護者や児童生徒に思いやりの心をもって接する。○関係機関と協議し、連携の内容を明確にしておく。対応を関係機関にまかせっきりにせず、 学校としての対応を見直すために、積極的に助言を求める。○担任等の関係者は、連携を図った関係機関を訪れ、可能な範囲で児童生徒の悩みや願い などについて話を聞き、学校における人間関係を改善するように努める。

-8-

指導方針の決定

関係機関の選定

保護者・本人との共通理解

関係機関への連絡

保護者への連絡

○状況を伝え、相談日や指導方法等について調整する。

○児童生徒の抱えている問題に的確に対応できるところを調査し、 選定する。(児童相談所、保健子ども課、民生委員・児童委員、医療機関、警察等)

○校長を中心に関係者(担任、学年主任、生徒指導担当、養護教諭等)で 関係機関の協力が必要か検討する。

関係機関 連携が必要な場合

警 察

6 関係機関との連携6 関係機関との連携

いじめについて

 無料通話アプリで、一人の生徒が友だちとのやりとりで起きたトラブルを教師に相談したことがきっかけで生まれました。 また、夜遅くまで携帯電話やスマートフォン等を使用していて、睡眠不足になり、つい居眠りをする生徒や頭痛を訴える生徒が増えつつあったことも誕生のきっかけとなりました。

 平成26年3月に江南中の生徒が作った、スマートフォンやネット機器の長時間利用や誹謗中傷を防ぐ使用に関する自主ルールのことです。 「健康を守ろう」「友情を守ろう」「プライバシーを守ろう」という、生徒自身が大切にしたい3つのものを軸に、「10時以降は情報通信をしない」「悪意のあるグループを作らない・入らない」など、8項目の細則があります。

(2)ネットトラブルへの対応(例:江南ルール)

●生徒からネットトラブルの相談

●学級で「情報モラル」の学習を実施

●「江南ルール」について、各クラスで

 話し合い、検討、修正

●「江南立志の日」で発表(江南ルール誕生)

 「江南ルール」を保護者へアピール

●江南ルール推進委員会設立

●「江南ルール」の実施状況についての

 第1回アンケート

●「江南ルール」を見直すミニ集会

●生徒集会で全校生徒にアピール

●「江南ルール」の実施状況についての

 第2回アンケート

●生徒議会で「江南ルール」の修正案を

 検討

● e-net キャラバン講話

 「江南ルール」を保護者へアピール

 情報社会において「大切な人」を傷つけてしまった時あなたは責任を負えますか?

ルール1:健康を守ろう① 10時以降は、情報通信をしない② 寝るときは、極力電源を切って、返信や投稿  をしない

ルール2:友情を守ろう① 見た人が傷ついたり不愉快に感じたりする  言葉は使わない② 悪意のあるグループを作らない・入らない③ 相手の身になって考える

ルール3:プライバシーを守ろう① 個人情報をネットに載せない(画像・氏名など)② 誰にでも見せられる情報・言葉しか書き込ま  ない③ 知らない人からの書き込みは無視する

-7-

●江南ルール誕生のきっかけ

●江南ルール誕生のきっかけ

●江南ルール完成までの経緯 ●「江南ルール」

いじめについて

 学校内だけでは解決を図ることが困難な場合には、保護者の理解を求めながら、警察と適切に連携を図っていくことが重要です。また、必要に応じて関係機関と連絡を取り、ケース会議を開くことも大切です。

警察との連携が必要なケース

関係機関と連携する場合の留意点

関係機関で相談を開始するまでの手順

まず、警察(スクールサポーター)に相談を!

○連携の必要性やその意義、その後の学校の対応等について保護者 に十分説明し、理解を得る。

○保護者に相談日時等について連絡する。

「熊本市地区学校等警察連絡協議会申合せ事項」○生命・身体の安全が脅かされているような重大ないじめ事案○犯罪行為として取り扱うことを求めるいじめ事案○指導が困難ないじめ事案○その他、警察へ相談することが適当と思われる事案

○関係機関での相談等の必要性については、学校としてのいじめの解決に向けた対応策を 十分に説明した上で、保護者や児童生徒に思いやりの心をもって接する。○関係機関と協議し、連携の内容を明確にしておく。対応を関係機関にまかせっきりにせず、 学校としての対応を見直すために、積極的に助言を求める。○担任等の関係者は、連携を図った関係機関を訪れ、可能な範囲で児童生徒の悩みや願い などについて話を聞き、学校における人間関係を改善するように努める。

-8-

指導方針の決定

関係機関の選定

保護者・本人との共通理解

関係機関への連絡

保護者への連絡

○状況を伝え、相談日や指導方法等について調整する。

○児童生徒の抱えている問題に的確に対応できるところを調査し、 選定する。(児童相談所、保健子ども課、民生委員・児童委員、医療機関、警察等)

○校長を中心に関係者(担任、学年主任、生徒指導担当、養護教諭等)で 関係機関の協力が必要か検討する。

関係機関 連携が必要な場合

警 察

6 関係機関との連携6 関係機関との連携

いじめについて

-9-

熊本市教育委員会の附属機関「 熊本市いじめ防止等対策委員会」熊本市教育委員会の附属機関「 熊本市いじめ防止等対策委員会」業務全体 の流れ

熊本市いじめ防止等対策委員会

市のいじめ防止等に対する検討会議 学校へ専門的な立場からの支援

第1回会議(7月頃) ○業務確認 ○いじめ防止等の取組内容の確認 ○重大事態発生時の調査や対応の確認

第2回会議 (2月頃) ○いじめ防止等の取組内容の評価及び改善 ○重大事態発生時の調査や対応の評価、  改善、再発防止についての検討

法第24条(学校の設置者による措置) ○学校に対し必要な支援 ○措置に対する指示 ○教育委員会が、必要な調査を自ら行う

市教育委員会

学校いじめ防止等対策委員会

7 熊本市いじめ防止等対策委員会7 熊本市いじめ防止等対策委員会

いじめについて

-10-

熊本市教育委員会の附属機関「 熊本市いじめ防止等対策委員会」熊本市教育委員会の附属機関「 熊本市いじめ防止等対策委員会」業務全体 の流れ

教育委員会が調査する場合

法第28条1項 (重大事態の調査) ○学校の設置者として教育委員会が行う場合、調査  ・分析・ 審議・検証等を行い、再発防止に努める。 ○学校が調査するときには、必要な指導及び支援

基本調査( 学校が調査)

背 景 調 査

学校が把握している情報を整理し、聞き取り調査を実施(1週間以内)

基本調査等を踏まえ、外部専門家を加えた調査組織において行われるより詳細な調査(アンケート調査や聞き取り調査)

事実関係を明確にするための調査 ①いつごろから ②誰から ③どのような態様 ④背景事情 ⑤人間関係 ⑥学校・教職員の対応

①収集した資料に基づく分析②追加調査③分析・審議・検証等④再発防止⑤調査結果の最終報告

事実確認ができたこと、できなかったことを明記

学校いじめ防止等対策委員会が調査

重大事態の調査組織として活用

学校が調査する場合

重大事態発生時、対策会議開催重大事態発生時、対策会議開催調査内容、方針、調査等に関する会議調査内容、方針、調査等に関する会議

詳細調査(学校又は附属機関が調査)

学校が調査の主体となるとき、第三者の専門家派遣の人選学校が調査の主体となるとき、第三者の専門家派遣の人選

いじめについて

-9-

熊本市教育委員会の附属機関「 熊本市いじめ防止等対策委員会」熊本市教育委員会の附属機関「 熊本市いじめ防止等対策委員会」業務全体 の流れ

熊本市いじめ防止等対策委員会

市のいじめ防止等に対する検討会議 学校へ専門的な立場からの支援

第1回会議(7月頃) ○業務確認 ○いじめ防止等の取組内容の確認 ○重大事態発生時の調査や対応の確認

第2回会議 (2月頃) ○いじめ防止等の取組内容の評価及び改善 ○重大事態発生時の調査や対応の評価、  改善、再発防止についての検討

法第24条(学校の設置者による措置) ○学校に対し必要な支援 ○措置に対する指示 ○教育委員会が、必要な調査を自ら行う

市教育委員会

学校いじめ防止等対策委員会

7 熊本市いじめ防止等対策委員会7 熊本市いじめ防止等対策委員会

いじめについて

-10-

熊本市教育委員会の附属機関「 熊本市いじめ防止等対策委員会」熊本市教育委員会の附属機関「 熊本市いじめ防止等対策委員会」業務全体 の流れ

教育委員会が調査する場合

法第28条1項 (重大事態の調査) ○学校の設置者として教育委員会が行う場合、調査  ・分析・ 審議・検証等を行い、再発防止に努める。 ○学校が調査するときには、必要な指導及び支援

基本調査( 学校が調査)

背 景 調 査

学校が把握している情報を整理し、聞き取り調査を実施(1週間以内)

基本調査等を踏まえ、外部専門家を加えた調査組織において行われるより詳細な調査(アンケート調査や聞き取り調査)

事実関係を明確にするための調査 ①いつごろから ②誰から ③どのような態様 ④背景事情 ⑤人間関係 ⑥学校・教職員の対応

①収集した資料に基づく分析②追加調査③分析・審議・検証等④再発防止⑤調査結果の最終報告

事実確認ができたこと、できなかったことを明記

学校いじめ防止等対策委員会が調査

重大事態の調査組織として活用

学校が調査する場合

重大事態発生時、対策会議開催重大事態発生時、対策会議開催調査内容、方針、調査等に関する会議調査内容、方針、調査等に関する会議

詳細調査(学校又は附属機関が調査)

学校が調査の主体となるとき、第三者の専門家派遣の人選学校が調査の主体となるとき、第三者の専門家派遣の人選

いじめについて

-11-

(2)学校いじめ防止等対策委員会             (法第22条に基づく組織)

○「学校いじめ防止基本方針」 について検討

第1回会議(5月~8月) ○学校いじめ防止基本方針の検討 ○学校のいじめ防止等についての取組  内容の確認 ○重大事態発生時の調査や対応の確認

第2回会議(1月~3月) ○いじめ防止等の取組内容の評価及び  改善 ○重大事態発生時の調査や対応の評価、  改善、再発防止について検討

○学校におけるいじめの防止、い じめの早期発見及びいじめへの対処等に関する措置を実効的に行うための常設の組織。○当該学校の複数の教職員、心理 に関する専門的な知識を有する者、その他の関係者、必要に応じて外部専門家等で構成する。

学校いじめ防止等対策委員会の機能

○外部専門家から意見を聞き、学校の対応等に活用○学校で把握したいじめに対して、組織的な対応

法第23条(いじめに対する措置) ○いじめの事実の有無を確認後、教育委員会 に報告

 ○いじめをやめさせ、再発防止のための支援、 指導、助言等

 ○保護者との間で争いが起こることがないよう に、情報を保護者と共有し、修復のための支援

 ○犯罪行為と認められるときは、所轄警察署 と連携

(国の基本方針から) ○相談、通報の窓口の役割 ○情報の収集、記録 ○緊急会議、事実関係の聴取、対応方針の決 定等

(1)学校の基本方針の内容  学校の基本方針は、いじめの問題への対策を社会総がかりで進め、い じめの防止、早期発見、いじめへの対処、地域や家庭・関係機関間の連携 等をより実効的なものにするため、法により新たに規定された。組織体 制、いじめへの対応、重大事態への対処等に関する具体的な内容や運用を 明らかにするとともに、これまでのいじめ対策の蓄積を生かしたいじめ 防止等のための取組を定めるものである。

(いじめ防止対策推進法 第13条)8 学校いじめ防止基本方針8 学校いじめ防止基本方針

いじめについて

法第30条1項 (重大事態の報告) ○学校は、教育委員会を通じて、重大事態が発生した旨を市長に報告。

基本調査 詳細調査

背 景 調 査

○学校におけるいじめの防止、い じめの早期発見及びいじめへの対処等に関する措置を実効的に行うための常設の組織。○当該学校の複数の教職員、心理 に関する専門的な知識を有する者、その他の関係者、必要に応じて外部専門家等で構成する。

法第28条1項 (重大事態の調査) ○教育委員会の判断で、学校が行う場合、調査・分析・ 審議・検証等を行い、再発防止に努める。

外部専門家を教育委員会から派遣

○いじめの重大事態に対して、教育委員会と連携し対応

背 景 調 査

-12-

(1)学校の基本方針の内容  学校の基本方針は、いじめの問題への対策を社会総がかりで進め、い じめの防止、早期発見、いじめへの対処、地域や家庭・関係機関間の連携 等をより実効的なものにするため、法により新たに規定された。組織体 制、いじめへの対応、重大事態への対処等に関する具体的な内容や運用を 明らかにするとともに、これまでのいじめ対策の蓄積を生かしたいじめ 防止等のための取組を定めるものである。

学校が把握している情報を整理し、聞き取り調査を実施(1週間以内)

基本調査等を踏まえ、外部専門家を加えた調査組織において行われるより詳細な調査(アンケート調査や聞き取り調査)

事実関係を明確にするための調査 ①いつごろから ②誰から ③どのような態様 ④背景事情 ⑤人間関係 ⑥学校・教職員の対応

①収集した資料に基づく分析②追加調査③分析・審議・検証等④再発防止⑤調査結果の最終報告

事実確認ができたこと、できなかったことを明記

いじめについて

-11-

(2)学校いじめ防止等対策委員会             (法第22条に基づく組織)

○「学校いじめ防止基本方針」 について検討

第1回会議(5月~8月) ○学校いじめ防止基本方針の検討 ○学校のいじめ防止等についての取組  内容の確認 ○重大事態発生時の調査や対応の確認

第2回会議(1月~3月) ○いじめ防止等の取組内容の評価及び  改善 ○重大事態発生時の調査や対応の評価、  改善、再発防止について検討

○学校におけるいじめの防止、い じめの早期発見及びいじめへの対処等に関する措置を実効的に行うための常設の組織。○当該学校の複数の教職員、心理 に関する専門的な知識を有する者、その他の関係者、必要に応じて外部専門家等で構成する。

学校いじめ防止等対策委員会の機能

○外部専門家から意見を聞き、学校の対応等に活用○学校で把握したいじめに対して、組織的な対応

法第23条(いじめに対する措置) ○いじめの事実の有無を確認後、教育委員会 に報告

 ○いじめをやめさせ、再発防止のための支援、 指導、助言等

 ○保護者との間で争いが起こることがないよう に、情報を保護者と共有し、修復のための支援

 ○犯罪行為と認められるときは、所轄警察署 と連携

(国の基本方針から) ○相談、通報の窓口の役割 ○情報の収集、記録 ○緊急会議、事実関係の聴取、対応方針の決 定等

(1)学校の基本方針の内容  学校の基本方針は、いじめの問題への対策を社会総がかりで進め、い じめの防止、早期発見、いじめへの対処、地域や家庭・関係機関間の連携 等をより実効的なものにするため、法により新たに規定された。組織体 制、いじめへの対応、重大事態への対処等に関する具体的な内容や運用を 明らかにするとともに、これまでのいじめ対策の蓄積を生かしたいじめ 防止等のための取組を定めるものである。

(いじめ防止対策推進法 第13条)8 学校いじめ防止基本方針8 学校いじめ防止基本方針

いじめについて

法第30条1項 (重大事態の報告) ○学校は、教育委員会を通じて、重大事態が発生した旨を市長に報告。

基本調査 詳細調査

背 景 調 査

○学校におけるいじめの防止、い じめの早期発見及びいじめへの対処等に関する措置を実効的に行うための常設の組織。○当該学校の複数の教職員、心理 に関する専門的な知識を有する者、その他の関係者、必要に応じて外部専門家等で構成する。

法第28条1項 (重大事態の調査) ○教育委員会の判断で、学校が行う場合、調査・分析・ 審議・検証等を行い、再発防止に努める。

外部専門家を教育委員会から派遣

○いじめの重大事態に対して、教育委員会と連携し対応

背 景 調 査

-12-

(1)学校の基本方針の内容  学校の基本方針は、いじめの問題への対策を社会総がかりで進め、い じめの防止、早期発見、いじめへの対処、地域や家庭・関係機関間の連携 等をより実効的なものにするため、法により新たに規定された。組織体 制、いじめへの対応、重大事態への対処等に関する具体的な内容や運用を 明らかにするとともに、これまでのいじめ対策の蓄積を生かしたいじめ 防止等のための取組を定めるものである。

学校が把握している情報を整理し、聞き取り調査を実施(1週間以内)

基本調査等を踏まえ、外部専門家を加えた調査組織において行われるより詳細な調査(アンケート調査や聞き取り調査)

事実関係を明確にするための調査 ①いつごろから ②誰から ③どのような態様 ④背景事情 ⑤人間関係 ⑥学校・教職員の対応

①収集した資料に基づく分析②追加調査③分析・審議・検証等④再発防止⑤調査結果の最終報告

事実確認ができたこと、できなかったことを明記

いじめについて

-13-

月日 曜日 被害者への対応熊本市教育委員会

教育委員会 総合支援課 附属機関

該当の児童、生徒保護者へ状況説明

①学校から総合支援課に第1報受理②教育長に報告③教育委員会から指導主事の派遣④市長に報告

調査内容、方針、調査組 織(教育委員会、学校のどちらの組 織)決定等に関する会議

★重大事態を附属機関が 調査するときは、ここが中心 になり、調査開始

調査結果の報告

学校が調査の主体となる とき、第三者の専門家派遣の人選を する。

附属機関対策会議開催の 連絡

★対策会議開催

★対策会議開催

①教育長に報告書提出②市長へ報告書提出

重大事態発生当日対応

ここまで、1週間で

内容により、1ヶ月から1年

重大事態速報を教育委員会に即日提出

【第1回学校いじめ防止等委員会】開催議題①重大事案について・初期調査の説明・質疑及び意見交換②今後の対応について・調査の方法・調査対象者③今後のスケジュール④被害者への報告について⑤再発防止の取組⑥今後の役割分担・ 面談・アンケート作成等

【参加者】校長、教頭、学年主任、養護教諭等

・調査内容、方針の支援・第三者専門家派遣の説明・人的支援等

【第2回学校いじめ防止等対策委員会】開催

【参加者】総合支援課 指導主事

保護者との面談

保護者への最終報告

9 重大事態発生時の対応の流れ9 重大事態発生時の対応の流れ

いじめについて

-14-

学校いじめ防止等対策委員会学校 学校外 第三者専門家

被害者の保護者、遺族との面談

教育委員会へ報告書の提出

保護者への最終報告

事実関係を明確に①いつごろから②誰から③どのような態様④背景事情⑤人間関係⑥学校・教職員の対応

附属機関①教育委員会(総合支援課)に第1報を入 れる。②事故報告の作成・市内小中学生、市立高校生の事故について (教育委員会提出)③緊急いじめ防止等対策委員会の開催・今後の対応について協議・全職員への周知・マスコミ対応・緊急保護者会開催準備等

調査内容、方針、調査組 織(教育委員会、学校のどちらの組 織)決定等に関する会議

★重大事態を附属機関が 調査するときは、ここが中心 になり、調査開始

調査結果の報告

学校が調査の主体となる とき、第三者の専門家派遣の人選を する。

外部専門家が、教育委員会から派遣される。

附属機関対策会議開催の 連絡

(1)基本調査

(2)被害児童生徒の保護者への経過説明と協議

【参加者】校長、教頭、学年主任、養護教諭等

【参加者】スクールカウセラー・警察署・市児童相談所等

【参加者】

①活動時刻②活動内容   を学校で記録しておく。

背景調査

3日以内すべての教師から聞き取りを実施(校長・教頭・必要に応じて教育委員会が聴取)

1週間初期調査の経緯をまじえ、遺族・家族に説明(調査が不十分なときは、そのことを伝え、詳しく調べて伝える)

(3)詳細調査

(4)報告書作成

詳しい調査とは、子どもへのアンケート調査や一斉聞き取りなどを含む調査

数日以内関係の深い子どもから聞き取りを実施

事実確認ができたこと、できなかったことを明記

いじめについて

-13-

月日 曜日 被害者への対応熊本市教育委員会

教育委員会 総合支援課 附属機関

該当の児童、生徒保護者へ状況説明

①学校から総合支援課に第1報受理②教育長に報告③教育委員会から指導主事の派遣④市長に報告

調査内容、方針、調査組 織(教育委員会、学校のどちらの組 織)決定等に関する会議

★重大事態を附属機関が 調査するときは、ここが中心 になり、調査開始

調査結果の報告

学校が調査の主体となる とき、第三者の専門家派遣の人選を する。

附属機関対策会議開催の 連絡

★対策会議開催

★対策会議開催

①教育長に報告書提出②市長へ報告書提出

重大事態発生当日対応

ここまで、1週間で

内容により、1ヶ月から1年

重大事態速報を教育委員会に即日提出

【第1回学校いじめ防止等委員会】開催議題①重大事案について・初期調査の説明・質疑及び意見交換②今後の対応について・調査の方法・調査対象者③今後のスケジュール④被害者への報告について⑤再発防止の取組⑥今後の役割分担・ 面談・アンケート作成等

【参加者】校長、教頭、学年主任、養護教諭等

・調査内容、方針の支援・第三者専門家派遣の説明・人的支援等

【第2回学校いじめ防止等対策委員会】開催

【参加者】総合支援課 指導主事

保護者との面談

保護者への最終報告

9 重大事態発生時の対応の流れ9 重大事態発生時の対応の流れ

いじめについて

-14-

学校いじめ防止等対策委員会学校 学校外 第三者専門家

被害者の保護者、遺族との面談

教育委員会へ報告書の提出

保護者への最終報告

事実関係を明確に①いつごろから②誰から③どのような態様④背景事情⑤人間関係⑥学校・教職員の対応

附属機関①教育委員会(総合支援課)に第1報を入 れる。②事故報告の作成・市内小中学生、市立高校生の事故について (教育委員会提出)③緊急いじめ防止等対策委員会の開催・今後の対応について協議・全職員への周知・マスコミ対応・緊急保護者会開催準備等

調査内容、方針、調査組 織(教育委員会、学校のどちらの組 織)決定等に関する会議

★重大事態を附属機関が 調査するときは、ここが中心 になり、調査開始

調査結果の報告

学校が調査の主体となる とき、第三者の専門家派遣の人選を する。

外部専門家が、教育委員会から派遣される。

附属機関対策会議開催の 連絡

(1)基本調査

(2)被害児童生徒の保護者への経過説明と協議

【参加者】校長、教頭、学年主任、養護教諭等

【参加者】スクールカウセラー・警察署・市児童相談所等

【参加者】

①活動時刻②活動内容   を学校で記録しておく。

背景調査

3日以内すべての教師から聞き取りを実施(校長・教頭・必要に応じて教育委員会が聴取)

1週間初期調査の経緯をまじえ、遺族・家族に説明(調査が不十分なときは、そのことを伝え、詳しく調べて伝える)

(3)詳細調査

(4)報告書作成

詳しい調査とは、子どもへのアンケート調査や一斉聞き取りなどを含む調査

数日以内関係の深い子どもから聞き取りを実施

事実確認ができたこと、できなかったことを明記

いじめについて

 不登校とは、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的理由による者を除いたもの。

( 文部科学省)

 文部科学省(学校基本調査)では不登校の態様を「A 学校生活に起因する型」「B 遊び・非行型」「C無気力型」「D 不安などの情緒混乱型」「E意図的な拒否型」「F複合型」「Gその他」の7つの態様に分類しています。

【 A学校生活に起因する型】

-15-

 いやがらせをする児童生徒の存在や、教師との人間関係等、明らかにそれと理解できる学校生活上の影響から登校しない(できない)。

【 C無気力型】

 無気力でなんとなく登校しない。登校しないことへの罪悪感が少なく、迎えに行ったり強く催促すると登校するが長続きしない。

【 D不安など情緒混乱型】

 登校の意志はあるが身体の不調を訴え登校できない。漠然とした不安を訴え登校しないなど、不安を中心とした情緒的混乱によって登校しない(できない)。

【 B遊び・非行型】

 遊ぶためや非行グループに入ったりして登校しない。

【 F 複合型】

 不登校状態が継続している理由が上記具体例と複合していていずれが主であるかを決めがたい。

【 E意図的な拒否型】

 学校に行く意義を認めず、自分の好きな方向を選んで登校しない。

【 Gその他】

 上記のいずれにも該当しない型。

-15-

1 不登校とは1 不登校とは

2 不登校の態様(タイプ)2 不登校の態様(タイプ)

Ⅱ  不登校について

不登校について

 H22 年度より小中学校合計 600 人台で推移している。状況としては横ばい状態である。H25 年度は小学校の不登校児童数が増加した。

 不登校になったきっかけについては、「本人に係る状況」の数が多く、小学校、中学校ともに一番の原因となっている。中学校においては「学校に係る状況」が2番目の原因となっている。

(1)不登校児童生徒数について ※問題行動調査より(熊本市)

-16-

(2)不登校となったきっかけ(学校、家庭、本人に係る状況) H25年度

582533

556

519536

127 144115 105125

(人)

700

600

500

400

300

200

100

  0H21 H22 H23 H24 H25 (年度)

436(人)500

400

300

200

100

016

小学校

学校に係る状況16129

家庭に係る状況3259

本人に係る状況105436

その他

105

不明

54中学校

32 59105

10 5 5 4

129

熊本市における不登校児童生徒数の推移

不登校になったきっかけと考えられる状況

小学校 不登校児童数中学校 不登校生徒数

3 熊本市における不登校の現状3 熊本市における不登校の現状

不登校について

- 16 -

3.熊本市における不登校の現状 ※H27 問題行動調査より(熊本市)

(1)不登校児童生徒数について

(2)長期欠席者の状況(病気、経済的理由、不登校、その他)

115 105 144

171 176

556 519

533 577 621

0

100

200

300

400

500

600

700

H23 H24 H25 H26 H27

(人)

熊本市における不登校児童生徒数の推移

小学校 不登校児童数

中学校 不登校生徒数

0

200

400

600

800

病気による欠

経済的理由 不登校 その他

小学校 50 0 176 24

中学校 132 0 621 25

長期欠席者の状況

(人)

H22 年度より小中学校合計 600 人台で推移していた。H25 年度より小中学校の不登

校児童生徒数が増加している。H27 年度は小中学校合計で約 800 人となった。

長期欠席者の状況では不登校が一番多いが、病気による欠席者も中学校では100人

を越えており、小学校でも50人いる。

(年度 )

28

- 17 -

(3)きっかけの状況ごとの分析

0

50

100

150

200

学校におけ

る人間関係

あそび・非

行の傾向

無気力の傾

不安の傾向 その他

小学校 8 4 37 66 61

中学校 64 36 179 177 165

8 4

37

66 61 64

36

179 177 165

不登校になったきっかけと考えられる傾向

中学校においては無気力の

傾向が一番多く、次いで不

安の傾向が多い。

0

50

100

150

いじめ いじめを

除く友人

関係をめ

ぐる問題

教職員と

の関係を

めぐる問

学業の不

進路にか

かる不安

クラブ活

動、部活

動等への

不適応

学校のき

まり等を

めぐる問

入学、転

編入学、

進級時の

不適応

小学校 0 41 2 14 3 1 5 8

中学校 0 142 12 119 27 5 18 11

0

41

2 14

3 1 5 8 0

142

12

119

27

5 18

11

学校に係る状況 小中学校ともにいじめを除く友人関

係をめぐる問題が一番の原因となっ

ている。また中学校では学業の不振

も大きな原因となっている。

0

20

40

60

80

学校におけ

る人間関係

あそび・非

行の傾向

無気力の傾

不安の傾向 その他

小学校 0 4 27 37 33

中学校 16 15 73 62 70

0 4

27

37 33

16 15

73

62 70

家庭に係る状況

家庭に係る状況でも

無気力の傾向が多

く、次いで不安の傾

向が多い。

28

(3)きっかけの状況ごとの分析  H25年度

-17- -17-

(人)

80

60

40

20

0

(人)80706050403020100

(人)80706050403020100

小学校

いじめ

0

0

いじめを除く友人関係をめぐる問題

病気による欠席

4

74

教職員との関係をめぐる問題

3

7

進路にかかる不安

1

3

クラブ活動、部活動等への不適応

0

3

学校の決まりをめぐる問題

1

4

入学、転編入学、進級時の不適応

3

8

学業の不振

4

30中学校

小学校 0

0

あそび・非行

4

74

無気力

3

7

不安など情緒的混乱

4

30

意図的な拒否

1

3

その他

0

3中学校

家庭の生活環境の急激な変化

小学校 00

親子関係をめぐる問題

474

家庭内の不和

37中学校

 中学校においては、いじめを除く友人関係をめぐる問題が一番の原因となっている。また、学業の不振も次に大きな原因となっている。

 中学校においては原因としてあそび・非行が一番多い。 不安など情緒的混乱が次に多い原因となっている。

 親子関係をめぐる問題が中学校においては大きな原因となっている。

学校に係る状況

本人に係る状況

家庭に係る状況

不登校について

魅 力 あ る 学 校 づ く り

早期発見

学校全体として・学級担任としての取組

「継続した支援と指導」「再発防止」

不 登 校 対 策 検 討 委 員 会

休み始め~1週間

1 週間~ 29日

30日以上

-18-

関係機関や教育委員会との早い段階での連携

あたたかい学級・絆づくり

わかる授業づくり

小・中学校等の連携強化

家庭との連携強化未然防止

再登校に向けた取組

不登校を生まない取組

保健室・別教室登校への対応

初期対応

中期対応

長期化したときの対応

4 不登校対応の流れ4 不登校対応の流れ

不登校について

不登校対策検討委員会の主な機能

(1)学校全体として   不登校対策は、学校全体が組織として対応することが大切です。

○学校は、常に児童生徒の出席状況に留意し、欠席した場合には、家庭訪問を行うな どによって不登校の早期発見に努め、その指導を粘り強く行うこと。○不登校はその要因によっては、必ずしも学校内のみで解決できるものではないこと から、関係機関や地域との連携を十分行うこと。

○学校全体での正確な情報収集○情報の整理・分析と適切な管理○効果的な対応の検討と全職員への周知・共通理解○職員の役割分担と家庭・地域・関係機関との適切な連携

民生委員・児童委員保健子ども課市児童相談所医療関係

教育相談室来所相談ユア・フレンドの要請スクールソーシャルワーカー(SSW)の要請適応指導教室等

参加 連携

協力依頼

必要に応じて参加

学 校〈不登校対策検討委員会〉

支援連携

本人・保護者

校長

教頭

・生徒指導担当 ・学年代表・養護教諭 ・担任 ・学年主任・関係教職員・スクールカウンセラー( SC )・心のサポート相談員 等

大切な

視点だよ

新たな不登校を生まない

初期対応の取組

未然防止の取組

-19-

関係機関・教育委員会

地域・家庭

-19-

5 学校としての具体的な取組について5 学校としての具体的な取組について

不登校対策検討委員会の組織Ⅱ

不登校について

○担任は、児童生徒の健康観察や日記等の記述、態度や会話等から不登校となる兆候 がないかを常にアンテナを高くして、早期発見に努めること。○担任は、心の居場所となる学級づくりをめざし、そのための児童生徒との関わり方 ( 対話力・対応力) の工夫や養護教諭・家庭との連携に積極的に努めること。

(2)学級担任として   児童生徒にとって、担任は学校で一番身近な存在です。

心の居場所となる学級づくりについて

養護教諭との連携について

自己チェックしてみましょう

家庭との連携について

・独りでいることが多い。・いつもより元気がない。・忘れ物が増える。・会話の減少。・遅刻や早退が増える。

□一人一人の児童生徒にとって、「わかる授業」づくりに取り組んでいますか。□いろいろな活動で、自己存在感・共感的な人間関係・自己決定の場を与えていますか。□一人一人を見つめ、ほめていますか。

□よく保健室に行く児童生徒の中に、不登校傾向の児童生徒がいませんか。□教室に入れないが、保健室や別教室であれば個別指導や支援が可能な児童生徒はいませんか。

□担任と養護教諭との連携「報告・連絡・相談」( ほうれんそう)を実践していますか。

□保護者の思いを傾聴していますか。( 真剣に・誠実に)□保護者が話しやすい雰囲気を心がけ、積極的に話していますか。□学級通信や懇談会等で、児童生徒のよさを伝えていますか。

・一人遊びを好む。・家にいることが多い。・体調不良を訴える。・反抗的な態度。・親に甘える。

-20-

学校で 家庭で

不登校となる兆候(例)

不登校について

不登校対策検討委員会の主な機能

(1)学校全体として   不登校対策は、学校全体が組織として対応することが大切です。

○学校は、常に児童生徒の出席状況に留意し、欠席した場合には、家庭訪問を行うな どによって不登校の早期発見に努め、その指導を粘り強く行うこと。○不登校はその要因によっては、必ずしも学校内のみで解決できるものではないこと から、関係機関や地域との連携を十分行うこと。

○学校全体での正確な情報収集○情報の整理・分析と適切な管理○効果的な対応の検討と全職員への周知・共通理解○職員の役割分担と家庭・地域・関係機関との適切な連携

民生委員・児童委員保健子ども課市児童相談所医療関係

教育相談室来所相談ユア・フレンドの要請スクールソーシャルワーカー(SSW)の要請適応指導教室等

参加 連携

協力依頼

必要に応じて参加

学 校〈不登校対策検討委員会〉

支援連携

本人・保護者

校長

教頭

・生徒指導担当 ・学年代表・養護教諭 ・担任 ・学年主任・関係教職員・スクールカウンセラー( SC )・心のサポート相談員 等

大切な

視点だよ

新たな不登校を生まない

初期対応の取組

未然防止の取組

-19-

関係機関・教育委員会

地域・家庭

-19-

5 学校としての具体的な取組について5 学校としての具体的な取組について

不登校対策検討委員会の組織Ⅱ

不登校について

○担任は、児童生徒の健康観察や日記等の記述、態度や会話等から不登校となる兆候 がないかを常にアンテナを高くして、早期発見に努めること。○担任は、心の居場所となる学級づくりをめざし、そのための児童生徒との関わり方 ( 対話力・対応力) の工夫や養護教諭・家庭との連携に積極的に努めること。

(2)学級担任として   児童生徒にとって、担任は学校で一番身近な存在です。

心の居場所となる学級づくりについて

養護教諭との連携について

自己チェックしてみましょう

家庭との連携について

・独りでいることが多い。・いつもより元気がない。・忘れ物が増える。・会話の減少。・遅刻や早退が増える。

□一人一人の児童生徒にとって、「わかる授業」づくりに取り組んでいますか。□いろいろな活動で、自己存在感・共感的な人間関係・自己決定の場を与えていますか。□一人一人を見つめ、ほめていますか。

□よく保健室に行く児童生徒の中に、不登校傾向の児童生徒がいませんか。□教室に入れないが、保健室や別教室であれば個別指導や支援が可能な児童生徒はいませんか。

□担任と養護教諭との連携「報告・連絡・相談」( ほうれんそう)を実践していますか。

□保護者の思いを傾聴していますか。( 真剣に・誠実に)□保護者が話しやすい雰囲気を心がけ、積極的に話していますか。□学級通信や懇談会等で、児童生徒のよさを伝えていますか。

・一人遊びを好む。・家にいることが多い。・体調不良を訴える。・反抗的な態度。・親に甘える。

-20-

学校で 家庭で

不登校となる兆候(例)

不登校について

○担任は、児童生徒がサインを出せる学級の雰囲気づくりに努めること。○担任は、児童生徒のサインを見逃さない教師の目を養うため積極的に関わるとともに、 保護者が相談しやすい関係づくりに努めること。

学校で 家庭で

(3)初期対応   「どこかが違う」「何かが違う」と感じることができる教師の感性が大切です。

 休みが増え始めるとなかなか登校できなくなるため、初期(休み始めて2日~1週間) の段階は登校を積極的に促すことがあってもよいと言われています。そういう意味からも家庭訪問は重要です。

・投げやりな態度。・担任と視線を合わせなく なる。・保健室の出入りが増える。・特定の曜日や教科で休み が増える。

・朝の準備に時間がかかる。・夜更かしの増加。・生活リズムの乱れ。・度々体調不良を訴える。・家に閉じこもる。

初期対応( 最初の3日間)愛の1・2・3 運動の実践

-21-

欠席1日目: 電話連絡。児童生徒の様子を聞き、病気の症状も確認する。

欠席2日目: 家庭訪問。欠席理由の再確認。担任やクラスの児童生徒の心配な気持ちも伝える。

欠席3日目: 学校組織で対応。本人・保護者と話して様子の確認。職員で共通理解し、組織として対応を始める。

初期(休み始め) でのサイン(例)

休み始め~1週間

不登校について

(4)中期対応   不登校状態が始まっていると考えて、対処していくことが必要です。

 家庭訪問の際には、不登校について十分な理解の下に慎重な対応をする必要があります。

・無理やり本人に会おうとせず、本人の気持ちを 尊重する。・直接学校のことを聞いて、緊張させることがな いようにする。・学校の様子を伝え、クラスの一員としての所属 感や存在感をもたせる。

・子どもの不登校という状況に対して保護 者は複雑な心境である。保護者の気持ち をしっかり受け止めることが大切である。・問題点や欠点を、教師の立場から一方的 に伝えるのではなく、保護者と共に考え ていくという誠実な態度が大切である。

本人

会える 会えない

今の家での様子など 家庭での本人の様子

現在、興味・関心のあること 保護者の悩み

友達のこと これからの対応

学校の様子など

可能であれば、登校について話し合ってみる

本人と話をする 保護者と話をする

-22-

○保護者や本人の意向を考慮しつつ、家庭訪問を行うこと。○登校への働きかけは必要だが、「焦らず」「放任せず」、本人が安心できる環境づ くりに努めること。○ スクールカウンセラーと連携し、カウンセリング等も積極的に行うこと。

 課題解決を焦ることなく、訪問時は状況や場面などの情報を正確に把握することに留意し、訪問後に検討会を開いて対応策を講じるようにしましょう。情報の取り扱いには十分注意しましょう。

家庭訪問の在り方(例)

1週間~29日

不登校について

○担任は、児童生徒がサインを出せる学級の雰囲気づくりに努めること。○担任は、児童生徒のサインを見逃さない教師の目を養うため積極的に関わるとともに、 保護者が相談しやすい関係づくりに努めること。

学校で 家庭で

(3)初期対応   「どこかが違う」「何かが違う」と感じることができる教師の感性が大切です。

 休みが増え始めるとなかなか登校できなくなるため、初期(休み始めて2日~1週間) の段階は登校を積極的に促すことがあってもよいと言われています。そういう意味からも家庭訪問は重要です。

・投げやりな態度。・担任と視線を合わせなく なる。・保健室の出入りが増える。・特定の曜日や教科で休み が増える。

・朝の準備に時間がかかる。・夜更かしの増加。・生活リズムの乱れ。・度々体調不良を訴える。・家に閉じこもる。

初期対応( 最初の3日間)愛の1・2・3 運動の実践

-21-

欠席1日目: 電話連絡。児童生徒の様子を聞き、病気の症状も確認する。

欠席2日目: 家庭訪問。欠席理由の再確認。担任やクラスの児童生徒の心配な気持ちも伝える。

欠席3日目: 学校組織で対応。本人・保護者と話して様子の確認。職員で共通理解し、組織として対応を始める。

初期(休み始め) でのサイン(例)

休み始め~1週間

不登校について

(4)中期対応   不登校状態が始まっていると考えて、対処していくことが必要です。

 家庭訪問の際には、不登校について十分な理解の下に慎重な対応をする必要があります。

・無理やり本人に会おうとせず、本人の気持ちを 尊重する。・直接学校のことを聞いて、緊張させることがな いようにする。・学校の様子を伝え、クラスの一員としての所属 感や存在感をもたせる。

・子どもの不登校という状況に対して保護 者は複雑な心境である。保護者の気持ち をしっかり受け止めることが大切である。・問題点や欠点を、教師の立場から一方的 に伝えるのではなく、保護者と共に考え ていくという誠実な態度が大切である。

本人

会える 会えない

今の家での様子など 家庭での本人の様子

現在、興味・関心のあること 保護者の悩み

友達のこと これからの対応

学校の様子など

可能であれば、登校について話し合ってみる

本人と話をする 保護者と話をする

-22-

○保護者や本人の意向を考慮しつつ、家庭訪問を行うこと。○登校への働きかけは必要だが、「焦らず」「放任せず」、本人が安心できる環境づ くりに努めること。○ スクールカウンセラーと連携し、カウンセリング等も積極的に行うこと。

 課題解決を焦ることなく、訪問時は状況や場面などの情報を正確に把握することに留意し、訪問後に検討会を開いて対応策を講じるようにしましょう。情報の取り扱いには十分注意しましょう。

家庭訪問の在り方(例)

1週間~29日

不登校について

○登校できない・しないことが日常の生活リズムになっていることへの対応(本人・ 保護者・学級)が必要である。○日頃から関係機関や教育委員会と連携し、必要に応じてユア・フレンドやSSWの 要請を行い、組織的な対応が必要である。

(5)長期化したときの対応   本人や家族の思いを受け止め、関係機関と連携した対処が大切です。

児童生徒本人への対応(例)

保護者への対応(例)

学級の児童生徒への対応(例)

○まずは、登校刺激を避け本人が好きな話題や趣味等を通して、心理的安定を図りましょう。 外出できるようならば家の外に誘ってみましょう。○学級の様子を手紙や映像等の間接的な手段で伝え、クラスの一員としての所属感や存在感を 伝えてみましょう。○無理に会うことは避け、学習や学校生活への適応を促すような情報提供を心がけましょう。

○長期化した不登校の場合、保護者の不安や悩みも複雑です。保護者の話を受け入れ、対応に ついては、十分に話し合い、共通理解を図りながら進めましょう。○家族と共に食事をしたり、就寝起床の時間を決めたりして、生活のリズムを実感できる時間 と空間づくりを具体的に助言してみましょう。○児童生徒や保護者のニーズに応じて、関係医療機関や相談施設、いろいろな進路・進学につ いても情報提供をしていきましょう。

○大切な学級の仲間であることを、機会を捉え繰り返し指導し、その児童生徒の存在を意識で きる言動を担任として心がけましょう。○手紙等のメッセージを届ける時も、担任からの指導ではなく、学級の児童生徒に投げかけ、 自分のこととしてみんなで考えさせましょう。○日頃から豊かな人間性の育成に努め、不登校の児童生徒の立場に立てる、学級集団づくりを 実践していきましょう。

-23-

 一番身近に相談できるところでは、心のサポート相談員、スクールカウンセラー(SC)、教育相談室に配置されているスクールソーシャルワーカー(SSW)、心の健康センター、子ども・若者総合相談センター、くまもと若者サポートステーション等があります。 詳しくは教育委員会総合支援課までご相談ください。

30日以上

不登校について

○担任は、養護教諭と連携し、事前に本人や保護者の考えを聞き、校内の協力体制を 整えておくこと。○保健室・別教室登校を開始する前に、個人情報の収集・利用・保管に関し、本人・ 保護者に事前の同意をとっておくこと。

児童生徒への配慮事項

教師間の確認事項

熊本大学カウンセリング講座より

○学級編成等で児童生徒の状況がわからなくなるのを防ぎ、継続した指導につなげるため に、児童生徒の個人ファイルを作成する。○日記(日誌)をつけさせる。(一日の活動を振り返させたり、自分の内面に目を向けさ せたりすることで自己成長を促す。)○担任等が、一日に一回は児童生徒に声をかけるようにしたり、教室での配付物や連絡事 項は確実に本人に伝えたりする。

○各教師が個人的な判断で、教室復帰見込みを保護者や児童生徒に話さないようにする。○児童生徒の状況や指導内容については、適宜「チーム」で検討し、学年会や職員会議等 で報告することで、共通理解を深める。○教科担任等の協力を得て、学習内容が児童生徒の実態に合っているか検討する。○周囲の児童生徒には、可能な範囲で事実を伝え、学級とのつながりを保ち続けるように 心がける。

○すでにできている成果を認める。○努力や過程を評価する。○興味や関心に話題を向ける。○よさや長所を認める。

ユア・フレンドを学校や家庭に派遣することもできます。 カウンセリング的

対応とは

 保健室は、心身の疲れを癒す心の居場所としての機能があり、養護教諭にはカウンセリング的対応が求められます。別教室登校の目的は、「居場所」「癒す場所」「成長を待つ場所」であり、社会的自立を支援することが求められます。 どちらも、児童生徒がそれぞれの状況に応じて、学校生活に適応できる支援が必要です。

-24-

6 保健室及び別教室登校への対応6 保健室及び別教室登校への対応

不登校について

○登校できない・しないことが日常の生活リズムになっていることへの対応(本人・ 保護者・学級)が必要である。○日頃から関係機関や教育委員会と連携し、必要に応じてユア・フレンドやSSWの 要請を行い、組織的な対応が必要である。

(5)長期化したときの対応   本人や家族の思いを受け止め、関係機関と連携した対処が大切です。

児童生徒本人への対応(例)

保護者への対応(例)

学級の児童生徒への対応(例)

○まずは、登校刺激を避け本人が好きな話題や趣味等を通して、心理的安定を図りましょう。 外出できるようならば家の外に誘ってみましょう。○学級の様子を手紙や映像等の間接的な手段で伝え、クラスの一員としての所属感や存在感を 伝えてみましょう。○無理に会うことは避け、学習や学校生活への適応を促すような情報提供を心がけましょう。

○長期化した不登校の場合、保護者の不安や悩みも複雑です。保護者の話を受け入れ、対応に ついては、十分に話し合い、共通理解を図りながら進めましょう。○家族と共に食事をしたり、就寝起床の時間を決めたりして、生活のリズムを実感できる時間 と空間づくりを具体的に助言してみましょう。○児童生徒や保護者のニーズに応じて、関係医療機関や相談施設、いろいろな進路・進学につ いても情報提供をしていきましょう。

○大切な学級の仲間であることを、機会を捉え繰り返し指導し、その児童生徒の存在を意識で きる言動を担任として心がけましょう。○手紙等のメッセージを届ける時も、担任からの指導ではなく、学級の児童生徒に投げかけ、 自分のこととしてみんなで考えさせましょう。○日頃から豊かな人間性の育成に努め、不登校の児童生徒の立場に立てる、学級集団づくりを 実践していきましょう。

-23-

 一番身近に相談できるところでは、心のサポート相談員、スクールカウンセラー(SC)、教育相談室に配置されているスクールソーシャルワーカー(SSW)、心の健康センター、子ども・若者総合相談センター、くまもと若者サポートステーション等があります。 詳しくは教育委員会総合支援課までご相談ください。

30日以上

不登校について

○担任は、養護教諭と連携し、事前に本人や保護者の考えを聞き、校内の協力体制を 整えておくこと。○保健室・別教室登校を開始する前に、個人情報の収集・利用・保管に関し、本人・ 保護者に事前の同意をとっておくこと。

児童生徒への配慮事項

教師間の確認事項

熊本大学カウンセリング講座より

○学級編成等で児童生徒の状況がわからなくなるのを防ぎ、継続した指導につなげるため に、児童生徒の個人ファイルを作成する。○日記(日誌)をつけさせる。(一日の活動を振り返させたり、自分の内面に目を向けさ せたりすることで自己成長を促す。)○担任等が、一日に一回は児童生徒に声をかけるようにしたり、教室での配付物や連絡事 項は確実に本人に伝えたりする。

○各教師が個人的な判断で、教室復帰見込みを保護者や児童生徒に話さないようにする。○児童生徒の状況や指導内容については、適宜「チーム」で検討し、学年会や職員会議等 で報告することで、共通理解を深める。○教科担任等の協力を得て、学習内容が児童生徒の実態に合っているか検討する。○周囲の児童生徒には、可能な範囲で事実を伝え、学級とのつながりを保ち続けるように 心がける。

○すでにできている成果を認める。○努力や過程を評価する。○興味や関心に話題を向ける。○よさや長所を認める。

ユア・フレンドを学校や家庭に派遣することもできます。 カウンセリング的

対応とは

 保健室は、心身の疲れを癒す心の居場所としての機能があり、養護教諭にはカウンセリング的対応が求められます。別教室登校の目的は、「居場所」「癒す場所」「成長を待つ場所」であり、社会的自立を支援することが求められます。 どちらも、児童生徒がそれぞれの状況に応じて、学校生活に適応できる支援が必要です。

-24-

6 保健室及び別教室登校への対応6 保健室及び別教室登校への対応

不登校について

小学校 小学校 小学校 小学校

1 年 2 年 3 年 4 年

組 組 組 組

号 号 号 号

0日 0日 40日 35日

場所(  ) 場所(      ) 場所(  相談 室 ) 場所(  保健室 ) 別室(

関係機関との連携(関係機関名等を記載)

民間施設との連携(フリースクール等)

欠席等(遅刻・早退)

状況及び背景

効果のあった指導・支援の状況

今後の課題

その他参考となる事項

(親の思い等を記載)

担任氏名            印 印 印 印

校長氏名            印 印 印 印

男・女

別教室等登校

学 校 名

氏   名

学   年

番   号

年間欠席数

-25-

小学校 小学校 小学校 小学校

1 年 2 年 3 年 4 年

組 組 組 組

号 号 号 号

0日 0日 40日 35日

別室(  ) 別室(      ) 別室( 相談室 ) 別室( 保健室 ) 場所(

関係機関との連携(関係機関名等を記載)

民間施設との連携(フリースクール等)

欠席等(遅刻・早退)状況及び背景

効果のあった指導・支援の状況

今後の課題

その他参考となる事項

(親の思い等を記載)

担任氏名 印 印 印 印

校長氏名 印 印 印 印

男・女

別室登校

学 校 名

氏   名

学   年

番   号

年間欠席数

-25-

不登校に関する 小・中引継ぎシート(例)

7 小学校から中学校への引継ぎシートについて

不登校に関する小・中引継ぎシート(例)

・教育相談室に依頼しSS Wとの相談を行った。 10月にケース会議を開 いた。

・1学期は欠席なし。・2学期はじめは毎日遅刻 する状況だった。・2時間程度別教室で過ご し、教室に入った。・10月頃から欠席が増え 始めた。

・友人関係での不安感をな くすよう周囲の児童も交 えて相談した。・登校を促すために電話を  かけたり、迎えに行った りなどした。

・就寝時間と朝の身支度な ど基本的生活習慣の確立 を図る。

・学習状況が心配される。・登校の際、補充学習。・家庭でのプリント学習等 での支援を行った。

・本人の登校意欲が低下し た。・登校を拒否する気持ちが 強くなった。

・養護教諭と話し、保健室 に1時間入室後、教室に 入るように指導した。・週に1回家庭訪問を行い、 学習指導を行った。・心のサポート相談員が別 教室で対応し心の安定を 図った。

・フレンドリー紹介後、週 1日通級するようになっ た。・2学期以降フレンドリー 通級もなくなった。・全ての教師が触れ合いを 多くするなどして学校全 体で指導にあたった。

・微熱や咳等での欠席が増 加した。・教室への入室が減少した。・5月にケース会議を開い た。

・体調不良を理由とした 欠席及び遅刻が増加し た。・教室への入室が減少し た。

・SSW,児童相談所、教育 委員会がケース会議に出 席した。・5月にケース会議を開い た。

・こころの健康センターで 相談を行った。・フレンドリーへ通級  (4月~7月)

7 小学校から中学校への引継ぎシートについて7 小学校から中学校への引継ぎシートについて

不登校について

校 小学校 小学校 中学校 中学校 中学校

5 年 6 年 1 年 2 年 3 年

組 組 組 組 組

号 号 号 号 号

日 50日 39日 55日 102日 178日

) 別室( 保健室  ) 別室( ) 別室( ) 別室( )

印 印 印 印 印 印

印 印 印 印 印 印

校 小学校 小学校 中学校 中学校 中学校

5 年 6 年 1 年 2 年 3 年

組 組 組 組 組

号 号 号 号 号

日 50日 39日 55日 102日 178日

) 場所( 保健室 ) 場所(保健室・カウンセラー室) 場所( ) 場所( ) 場所( )

印 印 印 印 印 印

印 印 印 印 印 印

・小学校担任が変わる際に前任者が責任をもって後任者へ引き継ぐ。・小学校卒業時に中学校への指導支援の参考資料として提出する。・中学校卒業後、3年間保管する。・必要に応じて項目等は変更して使用する。

-26-

・学習状況が心配される。・登校の際、補充学習。・家庭でのプリント学習等 での支援を行った。

・本人の登校意欲が低下し た。・登校を拒否する気持ちが 強くなった。

・保護者の中学校進学に対 する不安と期待が大き  い。

・保護者は学習塾に通うこ とを検討している。

・保護者も徐々に登校させ ようとする思いがなく  なってきた印象である。

・卒業後の支援として、本 人の状況について進学先 に情報提供を行った。

・自分の思いを貫く行動が あり、良好な友人関係が 築くことを学ばせる必要 がある。

・高校進学を希望している ため学習への取組、生活 の改善が必要である。

・家庭学習には、わずかに 取り組んだ。・高校入試を視野に入れた 取組が必要である。

・○○高校(通信制)入学 予定。・ひきこもりの状態が続く ため、学校・家庭生活の 状況を高校側に引き継い だ。

・養護教諭と話し、保健室 に1時間入室後、教室に 入るように指導した。・週に1回家庭訪問を行い、 学習指導を行った。・心のサポート相談員が別 教室で対応し心の安定を 図った。

・フレンドリー紹介後、週 1日通級するようになっ た。・2学期以降フレンドリー 通級もなくなった。・全ての教師が触れ合いを 多くするなどして学校全 体で指導にあたった。

・スクールカウンセラーが 主に相談に当たった。・友人関係を改善するため の指導を行った。

・ネット依存の状況が見ら れたためオンラインゲー ム、LINE等の使用上の 問題点を本人に説明した。・昼夜逆転の状況等、生活 習慣の改善を継続的に指 導した。

・保護者との相談で、昼夜 逆転の状況改善を第一優 先として取り組むことを 共通理解した。・保護者の協力を求めて、 家族関係や家庭生活の改 善を図った。

・病院等の医療機関と連携 して指導にあたった。

・微熱や咳等での欠席が増 加した。・教室への入室が減少した。・5月にケース会議を開い た。

・体調不良を理由とした 欠席及び遅刻が増加し た。・教室への入室が減少し た。

・頻繁に欠席するように  なった。(頭痛、腹痛等 の体調不良)

・教室への入室回数が徐々 に減少した。・カウンセラー室での個別 指導を行った。・SCとのカウンセリング を年に3回行った。

・教室への入室なし。・登校の回数も減少した。・家に一人で居ることが多 くなった。

・4月にケース会議を開い た。・卒業式の日以外は登校で きなかった。・卒業式不参加、午後より 個別に証書を授与した。

・SSW,児童相談所、教育 委員会がケース会議に出 席した。・5月にケース会議を開い た。

・5月、ユア・フレンドの 申請を行った。6月、○ ○病院○○医師と病状に ついての相談を行った。・ユア・フレンド(6月~)

・こころの健康センターで 相談を行った。・フレンドリーへ通級  (4月~7月)

・5月、子ども・若者総合相 談センターに相談した。

・6月、○○署スクールサ ポーターに相談した。 10月、ひきこもり支援 センター「りんく」に相 談した。

・7月、フリースクール○ ○へ通い始めたが、11 月でやめた。

・SSW、教育委員会、児童 相談所、保健子ども課、 民生委員がケース会議に 参加した。

不登校について

小学校 小学校 小学校 小学校

1 年 2 年 3 年 4 年

組 組 組 組

号 号 号 号

0日 0日 40日 35日

場所(  ) 場所(      ) 場所(  相談 室 ) 場所(  保健室 ) 別室(

関係機関との連携(関係機関名等を記載)

民間施設との連携(フリースクール等)

欠席等(遅刻・早退)

状況及び背景

効果のあった指導・支援の状況

今後の課題

その他参考となる事項

(親の思い等を記載)

担任氏名            印 印 印 印

校長氏名            印 印 印 印

男・女

別教室等登校

学 校 名

氏   名

学   年

番   号

年間欠席数

-25-

小学校 小学校 小学校 小学校

1 年 2 年 3 年 4 年

組 組 組 組

号 号 号 号

0日 0日 40日 35日

別室(  ) 別室(      ) 別室( 相談室 ) 別室( 保健室 ) 場所(

関係機関との連携(関係機関名等を記載)

民間施設との連携(フリースクール等)

欠席等(遅刻・早退)状況及び背景

効果のあった指導・支援の状況

今後の課題

その他参考となる事項

(親の思い等を記載)

担任氏名 印 印 印 印

校長氏名 印 印 印 印

男・女

別室登校

学 校 名

氏   名

学   年

番   号

年間欠席数

-25-

不登校に関する 小・中引継ぎシート(例)

7 小学校から中学校への引継ぎシートについて

不登校に関する小・中引継ぎシート(例)

・教育相談室に依頼しSS Wとの相談を行った。 10月にケース会議を開 いた。

・1学期は欠席なし。・2学期はじめは毎日遅刻 する状況だった。・2時間程度別教室で過ご し、教室に入った。・10月頃から欠席が増え 始めた。

・友人関係での不安感をな くすよう周囲の児童も交 えて相談した。・登校を促すために電話を  かけたり、迎えに行った りなどした。

・就寝時間と朝の身支度な ど基本的生活習慣の確立 を図る。

・学習状況が心配される。・登校の際、補充学習。・家庭でのプリント学習等 での支援を行った。

・本人の登校意欲が低下し た。・登校を拒否する気持ちが 強くなった。

・養護教諭と話し、保健室 に1時間入室後、教室に 入るように指導した。・週に1回家庭訪問を行い、 学習指導を行った。・心のサポート相談員が別 教室で対応し心の安定を 図った。

・フレンドリー紹介後、週 1日通級するようになっ た。・2学期以降フレンドリー 通級もなくなった。・全ての教師が触れ合いを 多くするなどして学校全 体で指導にあたった。

・微熱や咳等での欠席が増 加した。・教室への入室が減少した。・5月にケース会議を開い た。

・体調不良を理由とした 欠席及び遅刻が増加し た。・教室への入室が減少し た。

・SSW,児童相談所、教育 委員会がケース会議に出 席した。・5月にケース会議を開い た。

・こころの健康センターで 相談を行った。・フレンドリーへ通級  (4月~7月)

7 小学校から中学校への引継ぎシートについて7 小学校から中学校への引継ぎシートについて

不登校について

校 小学校 小学校 中学校 中学校 中学校

5 年 6 年 1 年 2 年 3 年

組 組 組 組 組

号 号 号 号 号

日 50日 39日 55日 102日 178日

) 別室( 保健室  ) 別室( ) 別室( ) 別室( )

印 印 印 印 印 印

印 印 印 印 印 印

校 小学校 小学校 中学校 中学校 中学校

5 年 6 年 1 年 2 年 3 年

組 組 組 組 組

号 号 号 号 号

日 50日 39日 55日 102日 178日

) 場所( 保健室 ) 場所(保健室・カウンセラー室) 場所( ) 場所( ) 場所( )

印 印 印 印 印 印

印 印 印 印 印 印

・小学校担任が変わる際に前任者が責任をもって後任者へ引き継ぐ。・小学校卒業時に中学校への指導支援の参考資料として提出する。・中学校卒業後、3年間保管する。・必要に応じて項目等は変更して使用する。

-26-

・学習状況が心配される。・登校の際、補充学習。・家庭でのプリント学習等 での支援を行った。

・本人の登校意欲が低下し た。・登校を拒否する気持ちが 強くなった。

・保護者の中学校進学に対 する不安と期待が大き  い。

・保護者は学習塾に通うこ とを検討している。

・保護者も徐々に登校させ ようとする思いがなく  なってきた印象である。

・卒業後の支援として、本 人の状況について進学先 に情報提供を行った。

・自分の思いを貫く行動が あり、良好な友人関係が 築くことを学ばせる必要 がある。

・高校進学を希望している ため学習への取組、生活 の改善が必要である。

・家庭学習には、わずかに 取り組んだ。・高校入試を視野に入れた 取組が必要である。

・○○高校(通信制)入学 予定。・ひきこもりの状態が続く ため、学校・家庭生活の 状況を高校側に引き継い だ。

・養護教諭と話し、保健室 に1時間入室後、教室に 入るように指導した。・週に1回家庭訪問を行い、 学習指導を行った。・心のサポート相談員が別 教室で対応し心の安定を 図った。

・フレンドリー紹介後、週 1日通級するようになっ た。・2学期以降フレンドリー 通級もなくなった。・全ての教師が触れ合いを 多くするなどして学校全 体で指導にあたった。

・スクールカウンセラーが 主に相談に当たった。・友人関係を改善するため の指導を行った。

・ネット依存の状況が見ら れたためオンラインゲー ム、LINE等の使用上の 問題点を本人に説明した。・昼夜逆転の状況等、生活 習慣の改善を継続的に指 導した。

・保護者との相談で、昼夜 逆転の状況改善を第一優 先として取り組むことを 共通理解した。・保護者の協力を求めて、 家族関係や家庭生活の改 善を図った。

・病院等の医療機関と連携 して指導にあたった。

・微熱や咳等での欠席が増 加した。・教室への入室が減少した。・5月にケース会議を開い た。

・体調不良を理由とした 欠席及び遅刻が増加し た。・教室への入室が減少し た。

・頻繁に欠席するように  なった。(頭痛、腹痛等 の体調不良)

・教室への入室回数が徐々 に減少した。・カウンセラー室での個別 指導を行った。・SCとのカウンセリング を年に3回行った。

・教室への入室なし。・登校の回数も減少した。・家に一人で居ることが多 くなった。

・4月にケース会議を開い た。・卒業式の日以外は登校で きなかった。・卒業式不参加、午後より 個別に証書を授与した。

・SSW,児童相談所、教育 委員会がケース会議に出 席した。・5月にケース会議を開い た。

・5月、ユア・フレンドの 申請を行った。6月、○ ○病院○○医師と病状に ついての相談を行った。・ユア・フレンド(6月~)

・こころの健康センターで 相談を行った。・フレンドリーへ通級  (4月~7月)

・5月、子ども・若者総合相 談センターに相談した。

・6月、○○署スクールサ ポーターに相談した。 10月、ひきこもり支援 センター「りんく」に相 談した。

・7月、フリースクール○ ○へ通い始めたが、11 月でやめた。

・SSW、教育委員会、児童 相談所、保健子ども課、 民生委員がケース会議に 参加した。

不登校について

 小学校から中学校への移行時に新しい学習や生活の環境に適応できず、いじめの件数や不登校生徒数が急激に増加することを「中1ギャップ」という。 「中1ギャップ」の解消のためには、小中の円滑な接続を行うための取組が必要である。本市では各学期に1回「幼小中連携の日」を設定し、教員の相互授業参観や交換授業、情報交換会、研修会、子ども同士の交流活動、中学校体験入学など、様々な取組を実施している。

小学校指導資料

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第6学年○組 学級活動指導案

日 時 平成○○年○月○日(○) 第○校時 場 所 6年○組教室

指導者 熊本市立○○小学校 教諭 ○○○○

1 題材名 「中学校生活に夢と希望をもとう!」

2 題材について

(1)題材観

(2)本学級の児童の実態は次の通りである。(○○人)

①中学校生活は楽しみですか? ・とても楽しみ □人 ・楽しみ □人 ・少し不安 □人 ・とても不安 □人 ②中学校生活で楽しみにしていることや期待していること(複数回答) ・新しい友達との出会い □人 ・部活動 □人 ・行事 □人 ③中学校生活で不安に思うことや心配していること(複数回答) ・学習 □人 先輩との関係 □人 ・友達との関係 □人 ・校則 □人 ④中学校生活でがんばりたいことはありますか? ・ある □人 ・まだ決めていない □人 ⑤将来の夢はありますか? ・ある □人 ・まだ決めていない □人

(3)本題材の系統は次のとおりである。 (学級活動) (他領域との関連)

(4)本題材の指導に当たっては、次の点に留意する。 <事前> ・ アンケート調査を実施し、中学校生活へ向けての意識面の実態把握をする。 <本時> ・ 中学校教師から実際に話を聞くことで、中学校生活に対する不安解消に努めたい。 ・ 中学校教師からは、中学校生活の説明だけではなく、児童の発表へのアドバイスや声か

けもお願いし、児童の意欲を高めたい。 <事後> ・ 帰りの会などで、中学校入学までの心構えなど機会あるごとに話し、やる気や期待感が

とぎれないようにしていく。

(5)人権教育の視点から 中学校生活への不安や心配を少なくし、めあてや夢をもって生活できるようにすることで、

将来の進路保障へとつなげる。

8 中 1ギャップについて8 中 1ギャップについて

不登校について

-28-

3 題材の目標

中学校生活に対する不安を少なくし、自分の夢や希望の実現に近づくため、中学校でも目標

をもってがんばっていこうという気持ちをもつことができる。

4 本時の学習

(1)目標

中学校の生活が希望を持ってスタートできるように、中学校生活への不安や心配を和らげ、

中学校でのめあてや将来の夢をもつことができる。

(2)展開

学 習 活 動 時間 予想される児童の反応 教師の関わり ※評価(方法) 備考

1 中学校生活へ向

けてのアンケート

結果を知る。

8 ・中学校生活を楽しみにし

ている人は多いな。

・不安に思っている人もい

るんだ。

・みんな、将来の夢を決め

ているんだ。

・アンケート結果をクイズ形式

・結果はグラフや表に表して提

示する。

2 中学校での生活

について知る。

3 中学校でがんば

りたいことを考え

る。

①個人でシートに記

入する。

②グループで意見交

換する。

③代表が全体で発表

する。

10

20

・こんな行事があるんだ。

楽しみだな。

・先輩は恐いと思っていた

けど、大丈夫だ。

・きちんと家庭学習するこ

とが大事だなあ。

・校則は細かいけど、当た

り前のことをしておけば

大丈夫だな。

・自分の夢を実現させるた

・部活動と学習をきちんと

・毎日、コツコツ努力して

・GT には次の話をしてもらう。

①映像を使っての中学校生活

②中学校生活で子どもが特に

③将来の夢を持って、中学校生

・学習シートに記入させる。

・机間指導を行い、具体的な目

・個人で考えた後、グループで

・発表した児童に対して、GT

※自分なりに具体的なめあて

を書くことができたか。

【ワークシート】

GT

(ゲストティーチャーとして中学校教師)

ワーク

シート

4 本時を振り返る。 7 ・自分なりにめあてを決め

られてよかった。

・他の人の発表も参考にな

ったな。

・GTにも授業全体の感想を話

してもらう。

・中学校生活に向けて目標やや

る気を持って入学できるよう

な意欲付けを図る。

※中学校入学への期待感やや

る気が高まったか。

【ワークシート・発表】

めにもしっかりとめあて

を決めよう。

両立させたいな。

いこう。

で予想させ、子どもの関心を

高める。

の紹介。

不安に感じていたところ。

活をがんばり、夢を実現でき

た中学生の話。

標を書けるようにアドバイス

をしていく。

発表し合う。その後、各グル

ープの代表に全体で発表させ

る。

からも感想やアドバイスをしてもらう。

不登校について

 小学校から中学校への移行時に新しい学習や生活の環境に適応できず、いじめの件数や不登校生徒数が急激に増加することを「中1ギャップ」という。 「中1ギャップ」の解消のためには、小中の円滑な接続を行うための取組が必要である。本市では各学期に1回「幼小中連携の日」を設定し、教員の相互授業参観や交換授業、情報交換会、研修会、子ども同士の交流活動、中学校体験入学など、様々な取組を実施している。

小学校指導資料

-27-

第6学年○組 学級活動指導案

日 時 平成○○年○月○日(○) 第○校時 場 所 6年○組教室

指導者 熊本市立○○小学校 教諭 ○○○○

1 題材名 「中学校生活に夢と希望をもとう!」

2 題材について

(1)題材観

(2)本学級の児童の実態は次の通りである。(○○人)

①中学校生活は楽しみですか? ・とても楽しみ □人 ・楽しみ □人 ・少し不安 □人 ・とても不安 □人 ②中学校生活で楽しみにしていることや期待していること(複数回答) ・新しい友達との出会い □人 ・部活動 □人 ・行事 □人 ③中学校生活で不安に思うことや心配していること(複数回答) ・学習 □人 先輩との関係 □人 ・友達との関係 □人 ・校則 □人 ④中学校生活でがんばりたいことはありますか? ・ある □人 ・まだ決めていない □人 ⑤将来の夢はありますか? ・ある □人 ・まだ決めていない □人

(3)本題材の系統は次のとおりである。 (学級活動) (他領域との関連)

(4)本題材の指導に当たっては、次の点に留意する。 <事前> ・ アンケート調査を実施し、中学校生活へ向けての意識面の実態把握をする。 <本時> ・ 中学校教師から実際に話を聞くことで、中学校生活に対する不安解消に努めたい。 ・ 中学校教師からは、中学校生活の説明だけではなく、児童の発表へのアドバイスや声か

けもお願いし、児童の意欲を高めたい。 <事後> ・ 帰りの会などで、中学校入学までの心構えなど機会あるごとに話し、やる気や期待感が

とぎれないようにしていく。

(5)人権教育の視点から 中学校生活への不安や心配を少なくし、めあてや夢をもって生活できるようにすることで、

将来の進路保障へとつなげる。

8 中 1ギャップについて8 中 1ギャップについて

不登校について

-28-

3 題材の目標

中学校生活に対する不安を少なくし、自分の夢や希望の実現に近づくため、中学校でも目標

をもってがんばっていこうという気持ちをもつことができる。

4 本時の学習

(1)目標

中学校の生活が希望を持ってスタートできるように、中学校生活への不安や心配を和らげ、

中学校でのめあてや将来の夢をもつことができる。

(2)展開

学 習 活 動 時間 予想される児童の反応 教師の関わり ※評価(方法) 備考

1 中学校生活へ向

けてのアンケート

結果を知る。

8 ・中学校生活を楽しみにし

ている人は多いな。

・不安に思っている人もい

るんだ。

・みんな、将来の夢を決め

ているんだ。

・アンケート結果をクイズ形式

・結果はグラフや表に表して提

示する。

2 中学校での生活

について知る。

3 中学校でがんば

りたいことを考え

る。

①個人でシートに記

入する。

②グループで意見交

換する。

③代表が全体で発表

する。

10

20

・こんな行事があるんだ。

楽しみだな。

・先輩は恐いと思っていた

けど、大丈夫だ。

・きちんと家庭学習するこ

とが大事だなあ。

・校則は細かいけど、当た

り前のことをしておけば

大丈夫だな。

・自分の夢を実現させるた

・部活動と学習をきちんと

・毎日、コツコツ努力して

・GT には次の話をしてもらう。

①映像を使っての中学校生活

②中学校生活で子どもが特に

③将来の夢を持って、中学校生

・学習シートに記入させる。

・机間指導を行い、具体的な目

・個人で考えた後、グループで

・発表した児童に対して、GT

※自分なりに具体的なめあて

を書くことができたか。

【ワークシート】

GT

(ゲストティーチャーとして中学校教師)

ワーク

シート

4 本時を振り返る。 7 ・自分なりにめあてを決め

られてよかった。

・他の人の発表も参考にな

ったな。

・GTにも授業全体の感想を話

してもらう。

・中学校生活に向けて目標やや

る気を持って入学できるよう

な意欲付けを図る。

※中学校入学への期待感やや

る気が高まったか。

【ワークシート・発表】

めにもしっかりとめあて

を決めよう。

両立させたいな。

いこう。

で予想させ、子どもの関心を

高める。

の紹介。

不安に感じていたところ。

活をがんばり、夢を実現でき

た中学生の話。

標を書けるようにアドバイス

をしていく。

発表し合う。その後、各グル

ープの代表に全体で発表させ

る。

からも感想やアドバイスをしてもらう。

不登校について

必要であれば…

専門性の高い人材に参加を依頼・スクールカウンセラー(SC)・スクールソーシャルワー カー(SSW)など

(1)ケース検討会議

(2)連携する上での手順と留意点

 ケースに応じて、学校が関係機関との連携を積極的に図ることが必要である。

指導方針の決定校長を中心に関係者(担任、学年主任、生徒指導担当、養護教諭等)で関係機関の協力が必要であるか検討するとともに、必要に応じて教育委員会へも相談する。

【関係機関】保健子ども課、児童相談所、民生委員・児童委員、医療機関、警察(スク      ールサポーター)、SC、心のサポート相談員、S S W など。

担  任参加

協力依頼

学年主任

養護教諭

-29-

 ケース検討会議は、指導にあたる関係者が、対象となる児童生徒の現在や過去の課題や問題状況について理解を深めるとともに、今後の対応に生かすことを目的として、よりよい指導・支援のあり方を見出すため開催する。

学校の状況に応じた関係者が参加する

校 長

教 頭

生徒指導担当

-29-

関係機関の選定児童生徒の抱えている問題に的確に対応できる機関を選定する。

保護者・本人との共通理解本人及び保護者に関係機関との連携・協力が必要であることを説明し、理解を求める。

関係機関への連絡状況を伝え、面接日や指導方法等について相談する。

保護者への連絡保護者に面接日時等について連絡する。

9 関係機関との連携9 関係機関との連携

不登校について

30-30-

平成

不登校について

必要であれば…

専門性の高い人材に参加を依頼・スクールカウンセラー(SC)・スクールソーシャルワー カー(SSW)など

(1)ケース検討会議

(2)連携する上での手順と留意点

 ケースに応じて、学校が関係機関との連携を積極的に図ることが必要である。

指導方針の決定校長を中心に関係者(担任、学年主任、生徒指導担当、養護教諭等)で関係機関の協力が必要であるか検討するとともに、必要に応じて教育委員会へも相談する。

【関係機関】保健子ども課、児童相談所、民生委員・児童委員、医療機関、警察(スク      ールサポーター)、SC、心のサポート相談員、S S W など。

担  任参加

協力依頼

学年主任

養護教諭

-29-

 ケース検討会議は、指導にあたる関係者が、対象となる児童生徒の現在や過去の課題や問題状況について理解を深めるとともに、今後の対応に生かすことを目的として、よりよい指導・支援のあり方を見出すため開催する。

学校の状況に応じた関係者が参加する

校 長

教 頭

生徒指導担当

-29-

関係機関の選定児童生徒の抱えている問題に的確に対応できる機関を選定する。

保護者・本人との共通理解本人及び保護者に関係機関との連携・協力が必要であることを説明し、理解を求める。

関係機関への連絡状況を伝え、面接日や指導方法等について相談する。

保護者への連絡保護者に面接日時等について連絡する。

9 関係機関との連携9 関係機関との連携

不登校について

30-30-

平成

不登校について

(3)教育相談室の取組について

対  象:熊本市内在住の年長児、小・中・高校に在籍する児童生徒、保護者及び学校関係者

申し込み:電話による予約     (予約電話) 096-362-7070     月曜日~金曜日(祝日、年末年始を除く)      9:00~17:15

相談時間:月~金曜日(祝日、年末年始を除く)      9:30~15:45

ア 適応指導教室について(フレンドリー・火の君学級・スクーリングアップ教室)

 不登校の状態にある児童生徒に対して、個別や集団での活動を通して適応指導を行うことにより、学校復帰を支援し、社会的な自立を目指します。

対  象:熊本市内在住の小・中学校に在籍する不登校児童生徒

申し込み:保護者から学校を通して通所願を提出

活動時間:月~金曜日 9:30~15:00       火曜日 9:30~12:00          (祝日、年末年始、春・冬休み期間を除く)※スクーリングアップ教室においては、火・木曜日の午前中のみ。夏季休業中は実施しない。

イ 教育相談について

 発達や就学、いじめや不登校など教育に関する来所相談を受けます。

ウ スクールカウンセラー配置事業について

 いじめ・不登校・暴力行為などの児童生徒の問題行動に関して、高度な専門的な知識、技能に基づいた専門的カウンセリング等による対応を行います。

対  象: 熊本市立小・中学校に在籍する児童生徒、保護者及び教職員

申し込み:・児童生徒及び保護者はそれぞれの学校に申請     ・拠点となる中学校の担当者がスクールカウンセラーの      在校している期日、時間を検討して相談者に連絡

その他の:・専門機関や関係機関の紹介活動   ・教職員への指導援助     ・校内研修の講師

-31- -31-

不登校について

エ 心のサポート相談員配置事業について

 児童生徒や保護者が悩み等を気軽に話せ、ストレスを和らげることができる第三者的な存在となりうる者を学校に配置し、児童生徒が心のゆとりをもてるような環境を提供します。

対  象: 熊本市立小・中学校に在籍する児童生徒、保護者及び教職員

申し込み:・児童生徒は学校の活動時間に応じて相談員へ申し込む     ・保護者は担任等を通して、または直接相談員へ申し込む

活動内容:・児童生徒の悩み相談、話し相手     ・不登校児童生徒の支援等     ・学校の教育相談活動の支援

オ ユア・フレンド事業について

 熊本市教育委員会と熊本大学教育学部が連携し、不登校等の児童生徒に、ユア・フレンドとして登録した学生を家庭や学校に派遣し、話し相手・遊び相手になります。

対  象:・熊本市立小・中学校に在籍する児童生徒     ・熊本大学附属小・中学校に在籍する児童生徒

申し込み: 保護者から学校を通して派遣依頼を提出

活動時間:・1週間に1回程度、1日に2時間程度      (土曜、日曜、祝日は実施しない)

派遣形態:・家庭派遣・校内派遣

カ スクールソーシャルワーカー配置事業について

 いじめや不登校問題をはじめ生徒指導上の諸問題の積極的予防及び解消のために、関係機関と連絡・調整を進め、子どもに関わる課題や環境の改善を行います。

対  象: 熊本市立小・中学校に在籍する児童生徒、保護者及び教職員

申し込み: 各小中学校から教育相談室に派遣依頼を提出      (家庭の様子、本人や保護者の状況や課題、学校の取組等を記入)

活動内容:・学校内におけるチーム体制の構築、支援     ・児童生徒、保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供     ・教職員等研修活動

-32-

不登校について

(3)教育相談室の取組について

対  象:熊本市内在住の年長児、小・中・高校に在籍する児童生徒、保護者及び学校関係者

申し込み:電話による予約     (予約電話) 096-362-7070     月曜日~金曜日(祝日、年末年始を除く)      9:00~17:15

相談時間:月~金曜日(祝日、年末年始を除く)      9:30~15:45

ア 適応指導教室について(フレンドリー・火の君学級・スクーリングアップ教室)

 不登校の状態にある児童生徒に対して、個別や集団での活動を通して適応指導を行うことにより、学校復帰を支援し、社会的な自立を目指します。

対  象:熊本市内在住の小・中学校に在籍する不登校児童生徒

申し込み:保護者から学校を通して通所願を提出

活動時間:月~金曜日 9:30~15:00       火曜日 9:30~12:00          (祝日、年末年始、春・冬休み期間を除く)※スクーリングアップ教室においては、火・木曜日の午前中のみ。夏季休業中は実施しない。

イ 教育相談について

 発達や就学、いじめや不登校など教育に関する来所相談を受けます。

ウ スクールカウンセラー配置事業について

 いじめ・不登校・暴力行為などの児童生徒の問題行動に関して、高度な専門的な知識、技能に基づいた専門的カウンセリング等による対応を行います。

対  象: 熊本市立小・中学校に在籍する児童生徒、保護者及び教職員

申し込み:・児童生徒及び保護者はそれぞれの学校に申請     ・拠点となる中学校の担当者がスクールカウンセラーの      在校している期日、時間を検討して相談者に連絡

その他の:・専門機関や関係機関の紹介活動   ・教職員への指導援助     ・校内研修の講師

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不登校について

エ 心のサポート相談員配置事業について

 児童生徒や保護者が悩み等を気軽に話せ、ストレスを和らげることができる第三者的な存在となりうる者を学校に配置し、児童生徒が心のゆとりをもてるような環境を提供します。

対  象: 熊本市立小・中学校に在籍する児童生徒、保護者及び教職員

申し込み:・児童生徒は学校の活動時間に応じて相談員へ申し込む     ・保護者は担任等を通して、または直接相談員へ申し込む

活動内容:・児童生徒の悩み相談、話し相手     ・不登校児童生徒の支援等     ・学校の教育相談活動の支援

オ ユア・フレンド事業について

 熊本市教育委員会と熊本大学教育学部が連携し、不登校等の児童生徒に、ユア・フレンドとして登録した学生を家庭や学校に派遣し、話し相手・遊び相手になります。

対  象:・熊本市立小・中学校に在籍する児童生徒     ・熊本大学附属小・中学校に在籍する児童生徒

申し込み: 保護者から学校を通して派遣依頼を提出

活動時間:・1週間に1回程度、1日に2時間程度      (土曜、日曜、祝日は実施しない)

派遣形態:・家庭派遣・校内派遣

カ スクールソーシャルワーカー配置事業について

 いじめや不登校問題をはじめ生徒指導上の諸問題の積極的予防及び解消のために、関係機関と連絡・調整を進め、子どもに関わる課題や環境の改善を行います。

対  象: 熊本市立小・中学校に在籍する児童生徒、保護者及び教職員

申し込み: 各小中学校から教育相談室に派遣依頼を提出      (家庭の様子、本人や保護者の状況や課題、学校の取組等を記入)

活動内容:・学校内におけるチーム体制の構築、支援     ・児童生徒、保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供     ・教職員等研修活動

-32-

不登校について

 熊本市には以下のような相談機関があります。相談内容に応じて相談機関をお選びいただきご相談ください。熊本市以外の相談機関等も紹介いたしますので、ご活用ください。

-33-

(年末年始、日曜祝日は除く)予約制

(年末年始・土曜・日曜・祝日          は除く)

(土曜日は電話相談のみ。   年末年始、日曜祝日は除く)

(年末年始、祝日は除く)

電話メール

ファックス面接(ウェルパルくまもと2階)

(ウェルパルくまもと2階)

 こ      わかものそうごうそうだん

子ども・若者総合相談センター

(あいぱる くまもと2階)

きょういくそうだんしつ

教育相談室

(あいぱる くまもと3階)

くまもと し じ どうそうだんじょ

熊本市児童相談所

こ    はったつ し えん        

子ども発達支援センター

(ウェルパルくまもと2階)

はったつしょう   しゃ

発達障がい者 し えん              

支援センターみなわ

けんこう

こころの健康センター

そうごう し えん か 

総合支援課

くまもと し ちゅうおうく ほ けん こ     か 

熊本市中央区保健子ども課くまもと し ひがしく ほ けん こ     か 

熊本市東区保健子ども課くまもと し にし く  ほ けん こ     か 

熊本市西区保健子ども課くまもと し みなみく ほ けん こ     か 

熊本市南区保健子ども課くまもと し きた く  ほ けん こ     か 

熊本市北区保健子ども課

平成26年度相談機関一覧

-34-

平成26年度相談機関一覧

くまもとけん こ           そうだんでん わ

熊本県子どもいじめ相談電話

くまもとけんきょういくちょうぎむきょういくかないそうだんでん わ

熊本県教育庁義務教育課内相談電話

くまもとけんりつきょういく        

熊本県立教育センターきょういくそうだんしつ                 

教育相談室すこやかダイヤル

               ばん   

こども110番くまもとけんふく し そうごうそうだんじょない

(熊本県福祉総合相談所内)

こ       じんけん      ばん

子どもの人権110番くまもと ち ほうほう む きょくじんけんよう ご か

(熊本地方法務局人権擁護課) こ       じんけん             

子どもの人権SOS-eメールくまもと ち ほうほう む きょくじんけんよう ご か

(熊本地方法務局人権擁護課)

くまもと        でん わ

熊本こころの電話くまもとけんせいしん ほ けんふく し きょうかい

(熊本県精神保健福祉協会)

ひ ご   こ        

肥後っ子テレホンくまもとけんけいほん ぶ しょうねん か

(熊本県警本部少年課)

くまもとけんちゅうおうじどうそうだんじょ

熊本県中央児童相談所

         こ そだ  でん わ そうだん

すこやか子育て電話相談

くまもとけんそう む ぶ そう む し がくきょくし がくしんこう か

熊本県総務部総務私学局私学振興課

くまもとけんきょういくちょうこうこうきょういくか

熊本県教育庁高校教育課

(上記時間以外は留守電対応) (フリーダイヤル)

(上記時間以外は留守電対応)

(日、祝日、年末年始と   8/13〜15 を除く)

 熊本市には以下のような相談機関があります。相談内容に応じて相談機関をお選びいただきご相談ください。熊本市以外の相談機関等も紹介いたしますので、ご活用ください。

-33-

(年末年始、日曜祝日は除く)予約制

(年末年始・土曜・日曜・祝日          は除く)

(土曜日は電話相談のみ。   年末年始、日曜祝日は除く)

(年末年始、祝日は除く)

電話メール

ファックス面接(ウェルパルくまもと2階)

(ウェルパルくまもと2階)

 こ      わかものそうごうそうだん

子ども・若者総合相談センター

(あいぱる くまもと2階)

きょういくそうだんしつ

教育相談室

(あいぱる くまもと3階)

くまもと し じ どうそうだんじょ

熊本市児童相談所

こ    はったつ し えん        

子ども発達支援センター

(ウェルパルくまもと2階)

はったつしょう   しゃ

発達障がい者 し えん              

支援センターみなわ

けんこう

こころの健康センター

そうごう し えん か 

総合支援課

くまもと し ちゅうおうく ほ けん こ     か 

熊本市中央区保健子ども課くまもと し ひがしく ほ けん こ     か 

熊本市東区保健子ども課くまもと し にし く  ほ けん こ     か 

熊本市西区保健子ども課くまもと し みなみく ほ けん こ     か 

熊本市南区保健子ども課くまもと し きた く  ほ けん こ     か 

熊本市北区保健子ども課

平成26年度相談機関一覧

-34-

平成26年度相談機関一覧

くまもとけん こ           そうだんでん わ

熊本県子どもいじめ相談電話

くまもとけんきょういくちょうぎむきょういくかないそうだんでん わ

熊本県教育庁義務教育課内相談電話

くまもとけんりつきょういく        

熊本県立教育センターきょういくそうだんしつ                 

教育相談室すこやかダイヤル

               ばん   

こども110番くまもとけんふく し そうごうそうだんじょない

(熊本県福祉総合相談所内)

こ       じんけん      ばん

子どもの人権110番くまもと ち ほうほう む きょくじんけんよう ご か

(熊本地方法務局人権擁護課) こ       じんけん             

子どもの人権SOS-eメールくまもと ち ほうほう む きょくじんけんよう ご か

(熊本地方法務局人権擁護課)

くまもと        でん わ

熊本こころの電話くまもとけんせいしん ほ けんふく し きょうかい

(熊本県精神保健福祉協会)

ひ ご   こ        

肥後っ子テレホンくまもとけんけいほん ぶ しょうねん か

(熊本県警本部少年課)

くまもとけんちゅうおうじどうそうだんじょ

熊本県中央児童相談所

         こ そだ  でん わ そうだん

すこやか子育て電話相談

くまもとけんそう む ぶ そう む し がくきょくし がくしんこう か

熊本県総務部総務私学局私学振興課

くまもとけんきょういくちょうこうこうきょういくか

熊本県教育庁高校教育課

(上記時間以外は留守電対応) (フリーダイヤル)

(上記時間以外は留守電対応)

(日、祝日、年末年始と   8/13〜15 を除く)

【いじめ・不登校対策ハンドブック協力者】くまもと心理カウンセリングセンター 熊本県警察本部臨床心理士 岡崎 光洋 肥後っ子サポートセンター長 飯塚 安博教育相談室スクールソーシャルワーカー 古閑 智子熊本市立出水南小学校長 橋口 典良 熊本市立京陵中学校長 楠木 正昭熊本市立城山小学校主幹教諭 下田 恭裕 熊本市立清水中学校教諭 小崎 洋之熊本市立城南小学校養護教諭 吉永 昭子 熊本市立西原中学校養護教諭 泊ヶ山美穂

【資料提供】熊本市立江南中学校長 篤永 高志 熊本市立江南中学校教諭 髙木 雅子

文部科学省

文部科学省文部科学省

文部科学省国立教育政策研究所

熊本県教育委員会

熊本県教育委員会宮城県教育委員会香川県教育センター

2008

20102013

2014201220122012201420142007

200920132014

【参考文献・資料等】

「ネット上のいじめ」に関する対応マニュアル・事例集(学校・教員向け)生徒指導提要学校における「いじめ防止」「早期発見」「いじめに対する措置」のポイント子どもの自殺が起きたときの背景調査の指針(改訂版)生徒指導リーフ7 いじめの理解2012 生徒指導リーフ8 いじめの未然防止Ⅰ2012 生徒指導リーフ9 いじめの未然防止Ⅱ2014 生徒指導リーフ14 不登校の予防2014 生徒指導リーフ15 「中1ギャップ」の真実いじめ対応の手引き~いじめを許さない学校・学級づくりのために~熊本県不登校対策資料 ともに手をたずさえて不登校への対応の在り方について達人が伝授 すぐに役立つ学級経営のコツ

いじめ・不登校対策ハンドブック発 行   熊本市教育委員会      平成27年3月