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Microsoft Dynamics ® AX 2009 全社員が使えるERPプラットフォーム 気がつけば、すぐそこにある あなたを自由にする統合型ビジネス管理ソリューション

Microsoft Dynamics AX 2009download.microsoft.com/.../dynamics_AX2009_catalog_02.pdfMicrosoft Dynamics AX は、国、拠点、言語、通貨を問わず運用が可能で、現地の法律や税制度、市場の要件などを幅広くカバーしたグロー

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Microsoft Dynamics®

AX 2009

全社員が使えるERPプラットフォーム気がつけば、すぐそこにあるあなたを自由にする統合型ビジネス管理ソリューション

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経営者・管理者

オペレーター (ERP ユーザー )

システム管理者

一般ユーザー (非 ERP ユーザー )

プロジェクトの成否を分けるリーダーシップ

業務に対するモチベーションの低下

拡張や運用保守に伴うシステム コストの増大

統合業務アプリケーションとは名ばかりの実態

なぜ、ERP導入は敷居が高いのか?

現場に無理なく浸透し、使うほどに手離せなくなるソリューション

それがMicrosoft Dynamics®AX です。

1980年代に米国で登場した ERPという概念は、今や日本市場にもすっかり浸透したかのように見えます。しかしその導入には、十分な投資コストや構築期間、人材の確保はもちろんのこと、大規模な変革に踏み切るだけの相当な覚悟を要し、重大な選択を前に頭を悩ます企業は少なくありません。また、導入に失敗しないためのノウハウが高い注目を集めるのも、失敗事例が多いこと、導入に伴うリスクが高いことの裏返しと言えます。これほどまでに導入が難しいとされる理由は、いったいどこにあるのでしょうか?

導入に二の足を踏む理由、プロジェクトが頓挫する理由、現場になかなか定着しない理由・・・。ここから見えてきたのは、ユーザビリティの視点が置き去りにされてきた現実です。導入後の活用ではなく、導入自体が目的になってしまうようでは本末転倒です。

ERP の導入について現場を説得するのに一苦労だよ。

ただでさえ業務で忙しいのに、トレーニング期間が長くて辛い!

自社の業務に合わせたいが、カスタマイズの工数とコストが膨らんでしまう。

ERP ?私たちにはまったく関係のない話だよね ・・・。

“攻め”のリアルタイム経営を実現できるはずだったのに。

前より使い勝手が悪くなってがっかり。早く慣れろと言われても ・・・。

ユーザーからの問い合わせ対応に追われる日々。かえって仕事が増えた。

レポートに使えそうな数値、どこかにないかなぁ

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「誰もが自然に使える」 Microsoft Dynamics AX

直感的な操作でとことん使いやすい!

変化に強いから長く使える!

グローバル ビジネスをしっかりリード!

全社員の力を結集して経営力を強化!

Microsoft Dynamics AXは、すべてのユーザーのニーズに柔軟かつ迅速に適応することが可能な統合型ビジネス管理ソリューションです。導入前、導入時、導入後に起こり得る不安や不満を解消し、全社員がその価値を存分に享受できるようにデザインされています。決して特別な存在ではなく、これまでの延長線上に新しい可能性が広がります。

Microsoft Dynamics AXは、使い慣れたMicrosoft®Office 製品と同じ要領で操作できるため、特別なトレーニングを必要とせず、すぐに使い始めることができます。ユーザーに ERPの存在を意識させないほど、直感的で使いやすい操作性が魅力です。また、Microsoft Ⓡ Office ExcelⓇ やMicrosoft Ⓡ Office Wordとの連携がスムーズに行えるほか、ユーザーの役割や業務プロセスに合わせて、ユーザー インターフェイスを柔軟に変更することができ、導入に伴う多くのストレスから解放されます。

一般に、ERPの導入にあたっては、現行の業務プロセスの変革が不可欠とされます。実は、この「ERPに合わせる」努力こそが、プロジェクトの失敗要因となるケースも多いのです。Microsoft Dynamics AXは、ERPを「現状の業務に合わせる」ことを可能にする、シンプルなアプローチとアーキテクチャを提供します。つまり、リスクとコストを最小化しつつ、長期的な視点でシステムを拡張していくことができます。

Microsoft Dynamics AXは、国、拠点、言語、通貨を問わず運用が可能で、現地の法律や税制度、市場の要件などを幅広くカバーしたグローバル ソリューションです。しかも、1つのインストールで複数会社での利用が可能なため、グループ全体でインフラを統合し、業務の標準化を図ることができます。本社にとっては各社の統合管理が行えるようになり、求心力のある効率的なグループ経営が実現します。

Microsoft Dynamics AXのユーザーは、経営者や ERPユーザーに限りません。Microsoft Dynamics AX を核に、誰もが必要なときに、必要な情報にすばやくアクセスすることが可能です。このように、「全社員が使える ERP」を目指したのは、社員一人ひとりの力を最大限に引き出し、くまなく経営に活かしていくためです。

機能を増やすと・・・

ERPの課題

教育、サポートへのコストが増えるので TCO が増える。

TCO を減らそうとすると・・・機能を減らすことになるので、できることが少なくなる。

ユーザビリティに重点を置いた工夫がされているため、教育・サポートに費やすコスト削減を実現します。

バランスが保ててるうえに使いやすい!!

サポートに費やすコス

機能 TCO

柔軟なシステム連携 階層構造

Microsoft Ⓡ Exchange Server、Microsoft Ⓡ SQL Server Ⓡ、Active Directory Ⓡ などのマイクロソフト製品群とプラットフォームを共通化。既存のシステム環境やアプリケーションとのシームレスな連携を可能にしています。さらに Microsoft Ⓡ BizTalk Ⓡ Serverとの統合により、顧客、仕入先、ビジネス パートナーとのコラボレーション環境の構築にも力を発揮します。

階層アーキテクチャに基づき、システム内のコードやオブジェクトを階層ごとに管理。他の階層に影響を与えることなくカスタマイズが行えます。バージョンアップ時のカスタマイズ部分の引き継ぎや、複数拠点間でのアドオン部分の展開も容易になります。

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マイクロソフトが提案する「全社員が使えるERPプラットフォーム」とは?

Microsoft Dynamics AX は、ミドルウェア基盤となる技術プラットフォームを提供するマイクロソフト製品と組み合わせることで、ERP のアプリケーション機能とさまざまなアプリケーション製品群との容易な連携を実現。企業システムを、従来の ERPにはない真の統合環境へと発展させ、全社員による情報共有と情報活用を可能にします。つまり、すべてのユーザーがそれぞれの立場で、異なる目的のもとに、使い慣れたアプリケーションを経由して必要な情報にアクセスできるということです。

ERPへの期待 システムに求められる要件

経営者・管理者

システム管理者

オペレーター(

 ユーザー)

ERP

一般ユーザー(非

 ユーザー)

ERP

■容易に使いこなせる汎用性の高いビジネス インテリジェンス (BI) 機能の提供。

■内部統制をはじめとした各種法規制への対応において、正確性、整合性、完全性、正当性などを確保できるシステム。

■膨大なコストや工数をかけずに、企業の成長やユーザーの業務要件の変化に迅速かつ柔軟に対応。

■ユーザー情報の管理や権限管理、ログの履歴管理などの運用管理機能の強化。

■ユーザーの業務要件や嗜好に合わせて、個々の業務環境を最適化できる使い勝手のよいユーザー インターフェイス。

■各業務プロセスを自動化するだけでなく、新たな要件の発生にもすばやく対応できる拡張性に優れたシステム。

■普段使い慣れたアプリケーションとの容易な連携。

■多様な情報への最短距離のアクセスを可能にする高度に統合化された業務環境。

会社の経営状況を正確かつリアルタイムに把握したい

IT 基盤を標準化することによって、汎用的な技術を用いた運用が楽な環境を構築したい

ERP を使って日々の業務を効率化したい

Excel や Word をそのまま使い続けたい

内部統制やコンプライアンスへの対応を強化したい

システム利用におけるセキュリティ対策を強化したい

会社の強みや特徴を活かした業務プロセスはそのまま残したい

社内に蓄積されている情報を業務に有効活用したい

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◆汎用的な技術を用いた情報基盤の構築を実現するとともに、 ITのサービス品質とコストを最適化。◆権限ベースのアクセス制御や統制管理の機能が充実。 安心の運用環境が確保され、本来のシステム業務に専念することが可能。

汎用的 BI 表計算 /文書作成

ERP標準業務画面 メーラー /スケジューラ

技術プラットフォーム

アプリケーション機能

連携

Microsoft Dynamics AXでこう変わる!

迅速な意思決定で問題点の早期解決へ。◆Web ベースの ERPポータルを標準で提供。 ブラウザー 1つで、いつでもどこからでも会社の「今」を把握。◆サマリ データからドリルダウンして、あらゆるトランザクションを 詳細にわたって追跡。

さらに詳しく → 22ページへ

マイクロソフト製品群で情報基盤を標準化、TCOを削減。

さらに詳しく → 26ページへ

業務にフィットする新しい感覚が変革を支援。◆パーソナライズされた画面を使って、ストレスのない快適な業務環境を実現。 業務スピードを大幅に向上させ、モチベーションの強化にも期待。

◆カスタマイズも容易。導入後も段階的かつ継続的なアップグレードが可能。

さらに詳しく → 8ページへ

ビジネスの可能性を広げる情報活用基盤を実現。◆ Microsoft Ⓡ Office Outlook Ⓡ のメーラーやスケジューラとの連携により  ERPのクライアント画面を介さずに、ERPに蓄積された情報にアクセス。◆ ERPのデータを、ExcelやWordを使ったレポートや報告書の作成に活用。

さらに詳しく → 23ページへ

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■一般会計 ■銀行管理 ■売掛金管理

■買掛金管理 ■会社間会計 ■連結会計

■配賦処理 ■キャッシュ フロー予測

■締め請求 

■人事管理の基本機能

■採用プロセス管理 ■休暇管理

■従業員能力開発 

■トレーニング コース管理■経費管理

■製造オーダーの作成 ■BOM の作成■生産計画立案 ■財務情報の統合■工程管理 ■ジョブ管理 ■製品コンフィギュレーション■工程設定 ■組み合わせ検証 ■追加計算機能■勤怠管理 ■ジョブ登録 ■給与データ作成■品質管理■取引管理 ■売買契約 ■RFID のサポート

■物流管理 ■倉庫管理 ■会社間取引 

■購買申請 ■マルチサイト

サプライチェーン管理販売注文処理、購買注文処理、在庫管理に加えて、流通および倉庫管理を網羅しています。

会計管理迅速で信頼性の高い包括的な会計処理、財務報告はもちろん、戦略的な管理会計にも対応します。

生産管理ERP で提供される一般的なビジネス機能と、強力な生産管理機能の 2 つを、1 つのシステムで実現します。

■ロール センター■バランス スコアカード■Excel ピボット テーブル分析

BI事業に関するあらゆる情報を構造化し、経営者から一般ユーザーに至るまで、業務遂行に必要なデータを提供します。

人事管理組織の機動的な展開を支援し、流動的なビジネス環境への対応をスピード アップします。

プロジェクト会計知識、機会、リソースの効率的な管理によって、プロジェクトを成功へと導きます。

■プロジェクト会計の請求処理

■プロジェクト原価管理 ■収益と仕掛品 (WIP) の管理■生産管理との連携 

■コンサルタント セルフサービス ポータル■プロジェクト生産

■ワークフロー テンプレート開発■エスカレーション ■通知

■期限管理 (最大実行時間の設定など )■自動アクション ■条件設定

■段階承認の設定

ワークフロー自由度の高いワークフロー エンジンにより、柔軟なワークフローが構築出来ます。

Microsoft Dynamics AXの機能概要統合型ビジネス管理ソリューションとなる

Microsoft Dynamics AXは、会計管理機能をコアとして、サプライ チェーン管理、生産管理、プロジェクト会計、人事管理、CRM などの機能を豊富に提供し、企業のビジネス全般を幅広くサポートします。ユーザーは個々のニーズに合わせて、使用する機能を選択することが可能です。

導入目的に合わせて選べるエディションMicrosoft Dynamics AXでは、次の 2つのエディションを用意しています。これらは、提供される機能の違いだけでなく、利用可能なオプションも異なります。

一般会計機能に加え、銀行管理、売掛金管理、買掛金管理などの会計管理機能を中心に提供します。利用可能なオプションは、人事管理機能などの基本的な機能が中心となります。

●手軽に ERP を始めたいなら・・・

ビジネス エッセンシャルズ エディション (Business Essentials Edition)

会計管理機能に加え、サプライ チェーン管理、生産管理、プロジェクト会計、人事管理、CRM 、業務分析といった機能が含まれます。また、利用可能なオプションが豊富に用意されており、選択肢がさらに広がります。※ Microsoft Dynamics AX で 提 供 され る CRM 機 能 は、Microsoft Dynamics®CRM とは異なります。

●本格的な情報統合を実現するなら・・・

アドバンスト マネージメント エディション (Advanced Management Edition)

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■一般会計 ■銀行管理 ■売掛金管理

■買掛金管理 ■会社間会計 ■連結会計

■配賦処理 ■キャッシュ フロー予測

■締め請求 

■人事管理の基本機能

■採用プロセス管理 ■休暇管理

■従業員能力開発 

■トレーニング コース管理■経費管理

■製造オーダーの作成 ■BOM の作成■生産計画立案 ■財務情報の統合■工程管理 ■ジョブ管理 ■製品コンフィギュレーション■工程設定 ■組み合わせ検証 ■追加計算機能■勤怠管理 ■ジョブ登録 ■給与データ作成■品質管理■取引管理 ■売買契約 ■RFID のサポート

■物流管理 ■倉庫管理 ■会社間取引 

■購買申請 ■マルチサイト

サプライチェーン管理販売注文処理、購買注文処理、在庫管理に加えて、流通および倉庫管理を網羅しています。

会計管理迅速で信頼性の高い包括的な会計処理、財務報告はもちろん、戦略的な管理会計にも対応します。

生産管理ERP で提供される一般的なビジネス機能と、強力な生産管理機能の 2 つを、1 つのシステムで実現します。

■ロール センター■バランス スコアカード■Excel ピボット テーブル分析

BI事業に関するあらゆる情報を構造化し、経営者から一般ユーザーに至るまで、業務遂行に必要なデータを提供します。

人事管理組織の機動的な展開を支援し、流動的なビジネス環境への対応をスピード アップします。

プロジェクト会計知識、機会、リソースの効率的な管理によって、プロジェクトを成功へと導きます。

■プロジェクト会計の請求処理

■プロジェクト原価管理 ■収益と仕掛品 (WIP) の管理■生産管理との連携 

■コンサルタント セルフサービス ポータル■プロジェクト生産

■ワークフロー テンプレート開発■エスカレーション ■通知

■期限管理 (最大実行時間の設定など )■自動アクション ■条件設定

■段階承認の設定

ワークフロー自由度の高いワークフロー エンジンにより、柔軟なワークフローが構築出来ます。

I N D E XP8~ P11ユーザーにやさしい操作性

会計管理 P12 一般会計 P13 売掛金・買掛金管理 P13 予算管理 P14 分析コード P14  締め請求 P15 締め・決算処理 P15 各種帳票出力

サプライ チェーン管理 P16 販売・購買管理 P17 倉庫管理

生産管理 P18 生産管理 プロジェクト会計 P19 プロジェクト会計

人事管理 P20 人事管理 P21 その他の機能

BI P22 ポータル テクノロジとの連携 P22 業務分析ツールとの連携 P23 データベース製品との連携 P23 Office アプリケーションとの連携

ワークフロー P24 ワークフロー エンジンの搭載 P25 サンプル シナリオ (購買申請 )

グローバル機能 P26 グローバル機能 P26 Hub & Spoke P27 統制管理

分析機能

人事管理

BI

ワークフロー

グローバル機能

ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

生産管理

プロジェクト会計

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ユーザーにやさしい操作性

ERPを導入したものの、肝心のユーザーにとって使い勝手が悪かったり、これまでの業務の流れを大きく変更させられたりなど、ナビゲーションをめぐっての不満がスムーズな運用のボトルネックとなるケースは意外と多いものです。Microsoft Dynamics AX は、多くのユーザーが使い慣れているMicrosoft Office 製品と同様の操作性やインターフェイスを継承。従来の ERP にありがちな抵抗感を取り除き、全社員がすぐに使いこなせる真の“やさしさ” を備えています。

Microsoft Dynamics AX の基本画面は、主に「リボン」「フィルター」「グリッド」「プレビュー画面」から構成されています。業務中心のナビゲーションを実現することで、どの業務画面からも、必要な情報や機能への最短距離のアクセスを可能にしました。

Microsoft Dynamics AXなら、直感的な操作が可能です。新しいアプリケーションの操作を学習したり、新しい環境に慣れるために膨大な時間を費やしたりする必要がなく、導入したその日から、すぐに使い始めることができます。しかも、ユーザーの業務や嗜好に合わせて画面をアレンジでき、「ERPに合わせる」ストレスから解放されます。

効率よく業務を行うためには、それぞれの操作ができるだけ少ないステップ数でスムーズにつながる必要があります。Microsoft Dynamics AX の画面は、徹底して「ユーザーがしたいこと」にフォーカスしてデザインされています。したがって、一連の業務の流れを中断させることなく、中心となる業務画面からあらゆる作業が行えます。

Microsoft Dynamics AX は、特定のユーザーのための、特別なアプリケーションではありません。Word や Excel をはじめとするOffice 製品と双方向の連携を実現することで、ERP に蓄積された情報資産を全社員が有効活用することを可能にしました。

POINT 1 優れた操作性

POINT 2 ユーザー業務中心の画面設計

POINT 3 オフィス製品との連携

基本画面 使い慣れた Outlookライクなルック&フィール

無駄のないアクションの実行グリッド上に展開されているデータは、1 行が 1 レコードとなっています。レコードにフォーカスが当たっている状態で「タブ」をクリックすると、そのレコードに関する詳細情報を見ることができます。同様に、レコードにフォーカスが当たっている状態で「ボタン」に表示される機能を選ぶと、さまざまなアクションを起こすことができます。

スピーディな操作感グリッド内では、カラム ヘッダーをクリックして瞬時に昇順・降順を変更(右クリックでの変更も可能)。また、マウス ポインターを使って移動させるだけで、項目の並び替えも自由自在に行えます。また、右クリックでポップ画面を表示でき、業務の流れを止めることなく、マスター データにもダイレクトに移動できます。権限があれば、表示や修正も行えます。

▲ポイント アンド クリックによるマウス オペレーションが中心の使いやすい画面。 キーボード操作を好む方のために、ショートカット キーにも対応。 ▲左の画面からドリルダウンで表示される詳細画面。

ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

ユーザーにやさしい操作性

タブ

リボン

ボタン

フィルター

階層リンク バーブラウザー ボタン

ナビゲーション ウィンドウ

グリッド

選択されているモジュール内のフォルダー構成

帳票ライクなプレビュー画面

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

ユーザーにやさしい操作性

ユーザーにやさしい操作性

より使いやすくなったユーザー インターフェイスMicrosoft Dynamics AX に新たに導入された「リボン」は、作業内容によって機能をグルーピングし、業務の流れを妨げないように、ユーザーの視点で整理されています。リボン上のタブには、現在選択されている業務領域に関連性の高い作業項目が表示され、初めて利用するユーザーでも迷わずに操作することができます。また、リボン上に表示されるアイコン類は、ユーザーが選択した業務領域によってダイナミックに変化するのが特徴です。リボン UI は、業務を円滑に進めるための高いユーザビリティを発揮するインターフェイスと言えます。

[Microsoft Dynamics AX におけるリボンの特長]●必要な機能や情報が見つけやすい利用頻度の高い項目があらかじめセットされているため、目的の機能を見つけるまで何度もクリックを繰り返すことなく、すばやくアクセスできるようになります。ユーザーの「したいこと」と、画面上に表示される機能がリンクするように設計されており、ユーザー オペレーションを止めることがありません。ユーザーは本来の業務に集中することができます。●業務の流れに沿って操作できるリボンの左から順にアイコンをたどっていくと、それがそのまま業務フローになっています。これが使いやすさの理由の 1 つです

▲選択されたレコードに 関する価格情報を確認

▲販売注文の新規作成を開始▲確認したレコードの情報を印刷

▲左から右へ順にタブ移動

リボン

Microsoft Dynamics AX は、the 2007 Microsoft Office system で登場した新しいユーザー インターフェイスである「リボン」の考え方を取り込むことで、他の ERP 製品にはないアドバンテージを実現しています。このようにフロントエンド製品の操作性を効果的に適用できる点が、マイクロソフトの強みであり、Microsoft Dynamics AX ならではの特長です。初めて利用するユーザーは、少なくとも操作方法について迷う必要はありません。これは、オペレーションの複雑さを解消し、よりシンプル

かつスムーズに業務を行ううえで重要なポイントです。また、単に異なるアプリケーション間で共通のルック&フィールを提供するだけでなく、あらゆるマイクロソフト製品とシームレスに連携できるからこそ、優れたインターフェイス設計のメリットが本当の意味で活かされています。

リボン UI ユーザーの思考を妨げない理想的な操作環境

ナビゲーション ウィンドウ内の「場所」に表示されている項目がリボン上に展開される

タブ

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

ユーザーにやさしい操作性

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担当する業務や嗜好の異なるすべてのユーザーを、同じインターフェイスで満足させることは不可能です。業務効率を高めるためには、個々のユーザーが優先的に管理すべき項目や、頻繁に利用する機能が、常にすぐ手に届くところになければなりません。

Microsoft Dynamics AX は、ユーザーの業務や嗜好に合わせて、事前に設定された権限の範囲内で簡単に画面をパーソナライズすることが可能です。与えられた画面にストレスを抱え続ける必要はありません。ユーザーは、個々の業務に最適化された思いどおりの環境を手に入れることができます。

担当する業務によって、参照したいデータや管理対象となるデータは異なります。そこで、さらに便利に使えるのが「フィルタリング」と「お気に入りウィンドウ」です。

Microsoft Dynamics AX では、ユーザー インターフェイスだけでなく、画面上に表示されるデータも簡単にパーソナライズすることが可能です。さらに、フィルタリングの設定を「お気に入りウィンドウ」に登録しておけば、毎回データの絞り込みを行う必要はありません。必要なときに、いつでも呼び出すことができます。

パーソナライズ ユーザーが使い勝手を選べる自由度の高い画面

フィルタリング&お気に入り コーディングなしに表示データをパーソナライズ

業務に合わせて画面表示を変更

ユーザー設定画面の「プロパティ」で、項目名の変更をはじめ、項目の表示 /非表示の選択が行えます。業務に不要な項目を非表示にしておけば、シンプルな業務画面で、さらに効率項目の表示順の変更も簡単よく作業が行えるようになります。

使わない項目やボタンがなくなって画面がスッキリ!業務スピードもアップ!

業務に必要な項目やボタンだけを表示させたい!

新しく項目を追加することも可能

2.顧客 ID が 401 で始まる  顧客データのみに絞り込み

3.抽出条件のクエリを持った 状態でお気に入りに登録

4.ダブルクリックするだけで フィルタリング済みのデータを 瞬時に表示

複数パターンの業務画面を保持

調整済みの画面設定を保存しておけば、いつでも必要に応じて呼び出すことができます。もちろん、設定をリセットすることも可能です。

お気に入りウィンドウ

1.「グリッド フィルター」アイコンを クリックして抽出条件を定義

変更後

変更前

項目の表示順の変更も簡単

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

ユーザーにやさしい操作性

ユーザーにやさしい操作性

業務効率を飛躍的に向上させ、さまざまな場面で迅速な意思決定を行うためには、必要な情報や機能がいつでもすぐ手に届くところにあることが重要です。しかし、必要な情報や機能は、経営者、管理者、業務担当者などの役割ごとに異なります。

Microsoft Dynamics AX では、全社員が使える ERP とのコンセプトのもと、CFO をはじめ、仕入 /入荷担当者、生産計画担当者、購買管理者など、ユーザーの役割に応じたポータル画面 (役割別ロール センター ) を標準で複数用意しています。マイクロソフトのポータル テクノロジをベースに、従来は ERP と切り離されていた情報活用の機能を Microsoft Dynamics AX の中に組み込むことで、ERP に蓄積されたデータを、生きた情報としてタイムリーに活用することが可能になります。役割別ロール センターの画面は、ユーザー単位でのカスタマイズも可能です。

ロール センター 業務とシームレスにつながる役割別エクスペリエンス

▲品質管理画面▲入荷状況の確認画面

▼仕入管理画面

◀エンタープライズ ポータル画面からも同じように Microsoft Dynamics AX を操作可能

未処理の作業が一覧でき作業忘れや情報伝達のもれを防止

Microsoft Dynamics AX 上でも、Webブラウザー上でも、共通のエクスペリエンスを提供

現在の収益状況を多様な視点で分析

見たい情報をビジュアルかつリアルタイムに可視化

▲品質管理画面

入荷遅れがないかどうかを確認したい

返品率を常に把握しておきたい

キュー

キューを活用して業務効率をアップ

業務の担当者は、作業残や見たいレコードを「キュー」として切り出しておくことで、すばやく業務を開始できますこうした機能が ERP の中に組み込まれているため、ポータルでありながら、業務とシームレスに連携できる点が大きなポイントです。

分析レポートにもワンクリックでアクセス

Microsoft Office Excel 形式の Web レポートを Microsoft Dynamics AX 上で展開

Sample1 : 仕入 /入荷担当者ロール センター

Sample2 : CFO ロール センター

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

会計管理

会計管理の基本機能を提供します。日々発生する会計業務を迅速かつ効率的に行えるように、使いやすさを徹底的に追求しつつ、財務データに求められる正確性を担保するしくみ、財務状況を可視化するためのしくみを兼ね備えています。これにより、ユーザーの業務の流れを中断しないスムーズな入力作業、統合的な情報管理が実現します。

一般会計 日々の会計業務をシンプルかつパワフルにサポート

会計管理

一般仕訳帳

残高管理 銀行口座管理

一般仕訳帳は、総勘定元帳に直接仕訳を転記する際に使用します。仕訳の作成はいたってシンプル。一般会計に限らず、Microsoft Dynamics AX の全モジュールにおいて、仕訳入力の一貫性が保持されているのも大きな特長です。

勘定科目ごとのリアルタイムな残高を一覧できます。

銀行口座ごとに、預金残高や入出金情報などの取引状況の管理が行えます。

わかりやすい 1 行仕訳仕訳帳の明細行に、勘定、金額、相手勘定を指定して新しい仕訳を起こします。また、検証ボタンを押せば、記入した内容に誤りがないかどうかを検証してくれます。仕訳の内容を確認できたら、転記ボタンを押して確定。このタイミングで総勘定元帳に対して仕訳が発生します。

お決まりの仕訳入力をさらに簡単に

さまざまな角度から残高を検証

「勘定タイプ」という項目で、顧客や仕入先、銀行などを選ぶと、選択した顧客や仕入先、銀行に対して、お決まりの仕訳を自動的に発生させることもできます。勘定科目を指定する必要がないため、勘定科目を知らなくても、ミスなく仕訳入力が行えます。

指定した期間内の残高の推移を分析したり、さらにドリルダウンして、トランザクション データを追跡することも可能です。

仕訳の内容を総勘定元帳へ転記

仕訳の正誤を検証

詳細な取引情報へドリルダウン

財務状況が一目瞭然

勘定科目を階層化してまとめることもできます。たとえば、財務諸表上の項目や、企業固有の要件単位で残高を集計。財務状況の正確かつリアルタイムな把握をサポートします。

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

会計管理

会計管理

売掛金および買掛金に関する情報を参照する場合は、ナビゲーション ウィンドウから「売掛金管理」または「買掛金管理」をクリック。いつでもすばやくアクセスできます。回収予定や支払予定を一覧で確認できるほか、顧客ごと、取引先ごとの正確な残高の把握が可能です。

それぞれの勘定科目に対して年度予算を設定しておけば、必要に応じて、いつでも現状の予算残高を確認することができます。また、同一の勘定科目内で、部門ごとに予算を持たせることも可能です。

日々の会計業務をシンプルかつパワフルにサポート 売掛金・買掛金管理 取引状況の一元管理により財務リスクを回避

予算管理 経営戦略と連動した正確な予実管理を実現

請求および支払に関する情報をシンプルに管理

顧客ごと、取引先ごとに売掛金や買掛金の残高を管理できます。さらに個々の取引状況を確認したいなら、顧客マスタの画面からドリルダウンすることにより、トランザクション データをすばやく追跡することも可能です。また、顧客ごとに与信限度額を設定しておくことで、自社のリスク管理方針に基づく正確な与信管理が行えます。与信限度額を超える取引情報を入力しようとした場合には、業務画面にポップアップで警告メッセージが表示されます。

▲ドリルダウンですばやく詳細な取引情報を確認

▼レポートで勘定科目ごとの予算と実績の差異を確認

きめ細かな予算管理を支援

さらに、複数の予算モデルを作成することができるため、たとえば、同一期間内に複数の予算モデルを適用してシミュレーションを行うなど、企業のさまざまなビジネス シナリオに応じた、より戦略的で柔軟な予算管理が行えます。

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

会計管理

財務データの戦略的活用を可能にするのが分析コードです。Microsoft Dynamics AXでは、すべてのトランザクション データに対して、属性情報ともいえる分析コードを持たせることができます。たとえば、仕訳入力の際に部門や目的、地域などの分析コードを入力しておくと、部門別の経費の発生状況や、製品別の原価計算、地域別の製品の売上高など、さまざまな切り口で財務データの詳細な分析が行えるようになります。

Microsoft Dynamics AX では、都度請求のみでなく、顧客ごとに異なる締日を指定することにより、一定期間内の一括請求が可能です。トランザクションごとに出荷時点で請求書まで転記する方法や、統合請求書機能を利用し、任意の請求書をまとめて 1 本の合計請求書として印刷する方法が選べます。これにより、企業ニーズに合わせた柔軟な運用を維持できます。さらに、各社ごとに異なる支払条件に対しては、締日および支払日の

きめ細かなコントロールが行えます。

分析コード 財務データの多次元分析で管理会計を支援

締め請求 日本独自の商習慣への対応で運用の柔軟性を確保

用途に合わせて増やせる分析コード

標準で「部門」「目的」「原価部門」の 3 つの分析コードを用意。勘定科目に対して、これらの分析コードを設定することができます。分析コードは、最大で 10 個まで増やすことが可能なため、独自の切り口で分析を行いたいユーザーに便利です。

◀部門別、目的別、原価部門別などで財務データを分析

▲任意の請求書を選択して合計請求書を印刷

▲任意の休日カレンダーを指定

▲任意の請求書を選択して合計請求書を印刷

▲任意の休日カレンダーを指定

締日 /支払日のコントロール機能が充実支払条件ごとに異なる締日、休日カレンダーを設定できます。休日カレンダーを利用することにより、非稼働日に支払日が当たる場合は自動的に代替日が判断されます。

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

会計管理

会計管理

年次繰越処理が自動で行えます。会計期ごとに締め処理のタイミングを自由に設定できるほか、月次、半期、年次など、企業固有の要件に合わせた決算処理を強力にバックアップします。

業務用帳票出力分野をリードするパートナー企業との連携により、財務会計、販売管理用の帳票テンプレートを豊富に用意しています。また、企業固有の帳票を最小工数で開発することも可能です。

締め・決算処理 柔軟な運用で財務報告のプロセスを効率化

各種帳票出力 すぐに使える多彩な帳票テンプレートを用意

▼締め処理時には精算表をベースに勘定科目ごとの調整が可能。

企業の要件に合わせた自由度の高い運用を確保

会計期ごとに、取引の開始日や終了日を自由に設定。締め処理の実行の有無を選択したり、特定の会計期に対して各取引データを更新できるユーザーを指定したりなど、企業ごとに異なる運用方法に幅広く対応します。

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

サプライチェーン管理

サプライ チェーン管理

Microsoft Dynamics AXが提供する管理モジュールの中でも、とりわけ ERPならでは強みを発揮するのが受発注管理です。業務プロセス全体の自動化、最適化により、受発注業務に必要な情報や機能を、最も効率的に利用できるようになっています。これにより、大幅な省力化とコスト削減が図れるだけでなく、顧客や仕入先に対しても、一貫性のある質の高いサービスの提供が可能になります。

販売・購買管理 あらゆるビジネス プロセスをシームレスに統合

▼必要な機能が網羅された販売管理のメイン画面 (購買管理も同様の画面 )

1.取引に関連するトランザクションを追跡

・ピッキング リストの発行 ・出荷指示・入庫リストの発行 ・受入の記録 など

2.伝票トランザクションを一覧

3.表示したい原紙伝票を選択

会計伝票の追跡

請求書の発行 /受領 物流への指示 在庫の引当

手持在庫の確認

受注確認書 /発注書の発行

フットワークの軽さが最大の魅力

「タブ」「グリッド」「ボタン」を使って、ポイント アンド クリックで、業務上の意思決定に必要な情報に容易にアクセス。さらに、この画面を中心に受発注業務の一連のプロセスが完了します。

4.発行済みの原紙伝票の詳細を確認

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

サプライチェーン管理

品目分析コードや保管分析コードなどの分析コードを活用することにより、品目ごとに、在庫管理レベルのきめ細かな設定が行えます。倉庫内の手持在庫の現状を詳細に把握することが可能です。

倉庫管理 受入から払出までの在庫状況を可視化

▲必要に応じて計画オーダーの作成も可能

販売注文の展開機能により、製品 BOMの構成品レベルまで追跡。生産や調達などの手配状況を確認しながら納期回答が行えます。特に、注文を受けてから製品を生産する受注生産型の企業にとっては、利用可能な在庫や、生産能力などに基づいて配送日を算出でき、大きなメリットとなります。

売買契約 納期回答

顧客や仕入先との詳細な価格契約を設定することができます。 顧客ごと、仕入先ごと、さらには品目ごとに価格や割引の設定が可能で、伝票入力時には、あらかじめ定義された内容に基づいて、自動的に価格や割引が適用されます。複雑な価格体系や割引のしくみにも柔軟に対応します。

▲ サイト、倉庫、通路、ラック、棚、 ビンまで追跡可能

適用期間の設定も可能

行割引、複数行割引、総割引 など、さまざまな割引モデルに対応

サイト単位、倉庫単位、ロット単位、ロケーション単位、パレット単位、シリアル番号単位の 5 つの管理レベルに対応

コンフィギュレーション、サイズ、色ごとに品目在庫を管理したい

現物在庫はサイズ単位、資産在庫は品目単位でまとめて管理したい

現物在庫も資産在庫も倉庫単位で管理したい

倉庫内の保管場所を細かく追跡したい

管理レベルを指定するタイミング(受入時または払出時 ) を設定

品目分析コードの設定

保管分析コードの設定

マルチサイトの考え方を採用

同一会社コード内で複数拠点 (サイト ) の管理が行えます。倉庫単位だけでなく、たとえば、A 倉庫、B 倉庫、C 倉庫を持つ東京支店全体の在庫分析などが行えます。

会 社

サイト

A 倉庫 B 倉庫

A 社

東京支店 名古屋支店 大阪支店

C 倉庫 A 倉庫 B 倉庫 A 倉庫倉 庫

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

Microsoft Dynamics AX は、製造 BOMの作成をはじめ、製造オーダーの作成、生産計画の立案、スケジューリング、生産工程の管理など、生産管理に必要な機能を幅広くカバーし、生産プロセス全体の最適化を支援します。

生産管理 充実の機能群がリードタイムの短縮に力を発揮

BOM デザイナー

MRP

BOM の作成時に使用する BOM デザイナーの画面は、 ツリー構造でわかりやすいのが大きな特長です。有効期間付きの BOMや、試作 BOMの作成が可能なほか、1つの品目に対して複数の BOM、複数の工程を持たせることができます。これらは、有効 /無効、承認 /未承認でコントロールされます。さらに各工程には必要なリソースが紐付けられます。

製造 BOM をもとに、販売オーダー、購買オーダー、生産オーダーの状況に加えて、品目単位の需要予測までを加味したうえで、MRP (資材所要量計画)の計算が行えます。複数の拠点間をまたがってMRPを実行させることも可能です。これにより、精度の高い計画購買オーダー、計画製造オーダー、計画移動オーダーの作成を可能にし、全社レベルでの在庫の低減、生産性の向上、リードタイムの短縮などに効果を発揮します。

▲MRPにより算出された計画製造オーダー

生産管理 /プロジェクト会計

▲MRPにより算出された計画製造オーダー

生産活動に必要なリ ソースを4 つのワーク センター タイプに分類

工程 1 ワークセンター

1

ワークセンター

2

製品 X 工程 IDが割り当てられる

・承認 /未承認・有効日・バージョン

承認済

部品表管理

人的資源 機 械 外 注 治工具

工程 2

未承認BOM1 BOM2

無 効 有 効

・在庫トランザクション・販売オーダー+見込・購買オーダー・生産オーダー

計画購買オーダー

倉 庫

手持在庫

作業カレンダー

分析コード

A 拠点 B 拠点 C 拠点

計画製造オーダー 計画移動オーダー

MRP

手持

倉 庫

手持在庫

作業カレンダー

分析コード

手持

倉 庫

手持在庫

作業カレンダー

分析コード

手持

工程ごとにワーク センターを定義Microsoft Dynamics AX では、 ワーク センターを各工程に紐付けて定義および管理することができ、生産能力の設定や製造原価の正確な把握に役立ちます。ワーク センターはグループ化して管理することも可能です。

人的資源 機 械 外 注

ワーク センター グループ

ワークセンター

1

ワークセンター

2

ワークセンター

3

費用計上

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

1 つのプロジェクト コードに対し、プロジェクトに関連する販売活動や購買活動、さらに生産活動を紐付けることで、規模に関係なく、プロジェクトごとの売上や原価をリアルタイムに把握できるようになります。これにより、プロジェクトの成功に欠かせない正確なコスト管理が実現し、企業全体の収益性の向上と競争力の強化に貢献します。

プロジェクト会計 リアルタイムなコスト管理で収益力をアップ

プロジェクト管理

レポートおよび情報照会

ツリー構造で複数のプロジェクトを容易に管理。プロジェクトの各ステータスを可視化し、確実なフォローアップを可能にします。

いつでも必要なタイミングで予算と実績の比較が行えます。プロジェクトの損益をリアルタイムに把握することで、問題点を洗い出し、早期に改善へと導くことができます。

多様なプロジェクトを包括的に管理

販売、購買、生産機能とのシームレスな連携

Microsoft Dynamics AX は、社内プロジェクト、社外プロジェクトのいずれにも効果的に活用できます。社内プロジェクトでは、各プロジェクトで発生した費用、従業員の工数、消費資材などを管理。 一方、顧客プロジェクトなどの社外プロジェクトでは、固定価格契約、実費に基づく都度請求契約、あるいはこの両方を含んだ複合契約に柔軟に対応します。

各プロジェクトに紐付けられた販売、購買、生産の機能には、品目作業からすばやくアクセスできます。また、一般会計の機能と密に統合されているため、各プロジェクトで発生する販売、購買のトランザクションを、事前に定義された条件に基づいて、特定の勘定科目へと転記することが可能です。

▲プロジェクトに関連する費用をサブ プロジェクト単位に配分することも可能

▼発生した経費や時間を詳細に追跡

親プロジェクト

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

人事管理

人事管理

従業員の基本情報をはじめ、経歴、スキル、トレーニング履歴などを統合的に管理することができ、戦略的な組織づくりや、企業戦略に沿った、より効果的な能力開発を強力に支援します。さらに、採用プロセスの管理機能を提供し、分散しがちな人事情報の共有化と効率的な活用を促します。

人事管理 人事戦略と経営戦略のアライメントを促進

従業員管理

ツリー構造で容易にグループ、職位、ジョブの管理が行えます。組織変更にも柔軟に対応します。

個人の基本情報、スキル、過去に経験した職位や受講済みのトレーニングなどの履歴情報に、すばやくアクセスできます。

特定の職位に対して採用プロジェクトを立て、一連の採用活動を管理。ここに集約されるさまざまな情報は、より効果的な採用活動に役立ちます。

スキル ギャップ分析ツールを提供

業務に必要なスキルを設定しておけば、 スキル マッピング機能により、個人のコンピテンシー管理をビジュアル的に把握できます。必要なスキルとのギャップがひと目で把握でき、人事戦略の見直しや人材開発に有用な情報となります。

▲採用プロジェクトの進捗状況を管理

▼スキルの設定

組織管理

従業員管理従業員管理

採用管理

▲採用プロジェクトの進捗状況を管理

スキル ギャップ分析 ▼スキルの設定

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ユーザーにやさしい操作性

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サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

人事管理

Microsoft Dynamics AX は、基幹業務を大幅に効率化すると同時に、統合化、可視化された情報をもとに、ビジネスの機動性と柔軟性を高めるための機能が充実しています。ここに、あらゆる企業活動を広範かつ戦略的にカバーする「統合型ビジネス管理ソリューション」の真の価値が見えてきます。

その他の機能 ビジネスの即戦力となる便利な機能が満載

<CRM の主な機能>● マーケティング オートメーション● テレマーケティング● セールス フォース オートメーション● 販売管理● サービス管理

※Microsoft Dynamics AX で提供される CRM 機能は、  Microsoft Dynamics CRM とは異なります。

▲見積管理画面

▲製品モデルの定義画面

プロダクト ビルダー

▲見積管理画面▲見積管理画面▲

製品モデルの定義画面

会社間取引

CRM

異なる会社コードで、複数のグループ会社を統合的に管理できるだけでなく、グループ会社間のトランザクションを手動または自動で作成することができます。これにより、グループ内取引に関する一連のプロセスを直接的かつスムーズに実行することができ、データの整合性を確保するとともに、取引の正確性の向上と可視化が促進されます。

受注に至るまでのマーケティング活動や営業活動の管理が行えるため、競争力の強化や収益の確保といった観点から、業務プロセスやコストの最適化が図れます。たとえば、マーケティング キャンペーンとその具体的な活動を定義し、そこから得られた反応を分析して営業活動に役立てたり、潜在顧客の情報や接触時のコミュニケーション全般を管理することで、受注時の手続きや管理情報の引き継ぎを簡素化することが可能です。

昨今の変化の激しいビジネス環境においては、あらかじめ用意された定型的な製品やサービスでは、対応が難しいケースもあります。このように、ますます多様化、複雑化する市場ニーズに迅速かつ的確に応えていくために、Microsoft Dynamics AX では、プロダクト ビルダー機能を提供します。この機能を活用することで、企業が提供する製品やサービスの仕様をルール化し、顧客が購入する製品の構成やオプションを自由に選べるようにすることができます。また、顧客が独自にカスタマイズして発注した製品ごとに、部品表 (BOM) が自動生成されるのも大きな特長の 1 つです。これにより、製品構成やオプションのあらゆる組み合わせを記載したカタログや一覧表を作成する手間が軽減されるだけでなく、製品やサービスの柔軟性を高めることで、ビジネスに新たな価値がもたらされます。

発注書 注文書自動生成

自動生成

関連会社 B関連会社 A

受領書 納品書

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生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

BI

BI

Microsoft Dynamics AX は、 Microsoft®Windows Server®の組み込みコンポーネントの 1 つである Windows®SharePoint®Services をベースとしたポータル画面 (ロール センター ) を標準で提供。いつでも必要な情報や機能に容易にアクセスでき、ビジネスの機動力が飛躍的に向上します。誰もが使える ERP を象徴する特徴の 1 つです。

ERP を導入する主要な目的の 1 つとして、経営情報をリアルタイムに可視化し、攻めの経営に役立てることが挙げられます。Microsoft Dynamics AX は、業務分析ツールである Microsoft®Office PerformancePoint®Server との連携により、ERP から抽出し

た実績データをさまざまな経営指標から分析、可視化が可能になります。また、Microsoft Dynamics AX に蓄積された実績データをもとにした予算シミュレーションや按分を可能にし、より現実的かつ柔軟な予算編成をサポートします。

Microsoft Dynamics AX にあらかじめデータ連携のためのインターフェイスが組み込まれているため、追加開発なしで、すぐに利用できるのもメリットです。

ポータル テクノロジとの連携

業務分析ツールとの連携

機動力に差がつくWeb ユーザー インターフェイス

ERP の醍醐味を存分に味わいたい経営者に最適

スピード経営を支援する高度な機能

■モニタリング機能 / 分析機能お客様の要件に合わせたスコアカード、ダッシュボード、KPI を生成。組織間、部門間を横断的に捉えた高度な分析が行えます。これにより、業績状況の可視化、アカウンタビリティの明確化、戦略的な部門間の調整を支援します。■プラニング機能:トップダウン、ボトムアップなど、柔軟な予算策定モデルに対応。また、予算データのレポーティング、連結に対応した複雑なロジック管理が可能です。さらに、Microsoft Dynamics AX との連携により、勘定マスター、部門コードなどのマスター データを自動で同期。煩雑なデータ マネジメントが不要になります。日次での短期的な予算管理から、長期的な戦略に基づいた意思決定までをしっかりサポートします。

▼経営者用ポータル

▼モニタリング ダッシュボード

▼ Excel 上での予算編成

▲ CFO 用ポータル

業績評価指標 (KPI) を財務、顧客、精算など多様な角度で表示

予算分布、月ごとの予算推移、予実対比を、さまざまなチャートを使って分析

使い慣れた Excel 上で、 Microsoft Dynamics AX から取得した実績データを見ながら予算を入力

さらに詳細情報へのドリルダウンが可能

PerformancePoint Server に入力する予算データ

ERP から抽出した実績データ

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BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

BI

Microsoft Dynamics AX では、SQL Server のレポーティング機能 (Reporting Services) や分析機能 (Analysis Services) との連携により、ユーザーが容易に使いこなせる汎用的なビジネス インテリジェンス機能を提供。高価な分析ツールや専門知識は必要ありません。データをさまざまな角度から見るためのキューブが標準で定義されており、一般的な業務分析に必要な視点がほぼ網羅されています。また、カスタマイズにより独自のキューブを作成することも可能です。これにより、最初からキューブを作成することなく、簡単な設定のみで、分析レポートの作成やサマリ データからのドリルダウン分析などが行えるようになります。

Microsoft Dynamics AX は、標準でMicrosoft Office 製品との双方向の連携を実現。ERP で管理されている情報を、使い慣れたアプリケーションでリアルタイムに活用でき、これまでの ERP 製品では実現できなかった、全社員のための真の統合環境を手に入れることができます。ビジネスを支えるのは社員一人ひとりの力です。その力を最大限に引き出すためのアプローチが、ここに凝縮されています。ERP ユーザーに限らず全社員が活用できてこそ、ERP の真価が発揮されるのです。

データベース製品との連携

Officeアプリケーションとの連携

業務ごとに異なる分析ニーズに対応

全社員による生きた情報活用を促進

一般ユーザーにも ERP 活用の裾野を拡大Microsoft Dynamics AX 用のアドイン ツールを利用すると、Excel やWord のメニューの中に「Snap」というタブが新しく追加されます。さらに、このタブから「AX から挿入 (Insert from AX)」というメニューボタンを選ぶと、画面右側に選択画面が表示されます。ユーザーはここから欲しい情報を選ぶだけで、ERPに蓄積されたデータを容易に取り込み、使い慣れたアプリケーションで自由に活用できるようになります。

Outlookとの連携では、Outlookから登録した情報をMicrosoft Dynamics AXで共有することが可能。

▲マスター データに紐付くトランザクション 情報も取り込み可能

Microsoft Dynamics AX から Microsoft Office へ

Microsoft Office から Microsoft Dynamics AX へ

Microsoft Dynamics AX の全画面に、Excel をワン クリックで起動できるボタンを標準装備。Microsoft Dynamics AX のデータを、すばやく Excel 上に展開。

Excel から Microsoft Dynamics AX の販売実績データを読み込み、ピボット テーブルに展開。

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分析機能

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ワークフロー

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ワークフロー

Microsoft Dynamics AX には、ビジネス プロセスを自動化するための拡張性に優れたワークフロー エンジンが組み込まれています。開発者向けに用意された専用のデザイン ツールを使用すれば、どのようなオペレーションにも柔軟に対応でき、企業独自の業務フローやポリシーに基づいたワークフローの構築が可能です。

専用の開発ツールを用いてワークフローを設計します。これにより、自社向けにカスタマイズされたワークフロー機能を適用することが可能になります。

わかりやすくシンプルなコンフィギュレーション画面を通じて、実際のワークフローの運用に必要な「人の割り当て」、「ユーザーへのタスクの割り当て」、「メッセージ ウィンドウに表示するテキスト」などの情報を設定できます。 これにより、1 つのワークフローに対しても、きめ細かなコントロールが可能になります。設定作業は、業務担当者などのユーザー レベルで簡単に行えます。

ワークフローが実行されると、該当する担当者のロール センター画面にアラームが表示されます。未処理の項目が一目でわかるため、ワークフローの遅延や停滞を防ぐことができます。

ワークフロー エンジンの搭載 自由度の高いワークフローの設計、運用が魅力

従業員管理

従業員管理

従業員管理デザイン

従業員管理コンフィギュレーション

実行

より細かい設定をしたり、条件を追加することも可能

期限が切れたワークフローのエスカレーションも設定可能

承認者の割り当てを設定

承認ステップを設定

ドリルダウンで申請内容を確認

ダイレクトに承認を実行することも可能

▲順を追って、それぞれの担当者が簡単に設定。

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分析機能

生産管理

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グローバル機能

分析機能

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プロジェクト会計

ワークフロー

Microsoft Dynamics AX では、経費申請および購買申請のテンプレートが標準提供されます。 ワークフロー機能と連動したロール センター画面を通じて、他部門からの処理要求に対する迅速なアクションが可能になります。

サンプル シナリオ (購買申請 ) 部門間をまたがるスムーズなワークフローが実現

購買担当者

購買担当者

経理マネージャー

4. 経理マネージャーのロール センター画面に承認が必要な申請を表示

5.コメントを入力して承認

購買要求を作成

1. 購買要求の作成画面が起動

2. 購買品目を明細行に入力

3. 承認者へのコメントを入力して送信

6. 購買担当者のロール センター画面に承認されたことを通知7. 購買要求のステータスが「承認済」に更新

されると同時に、購買発注を自動作成

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グローバル機能

分析機能

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プロジェクト会計

グローバル機能

「多言語」「多通貨」「多会社」への対応により、グローバル レベルで真の統合基盤を実現。Microsoft Dynamics AX は、すでに 130以上もの国や地域で販売されており、グローバルで 10,000を超える(2008年現在)ユーザーに活用されています。

Microsoft Dynamics AX は、Hub&Spokeモデルの Spokeとして、あるいは特定部門や各拠点での業務アプリケーションとして、効果的に展開することができます。

グローバル機能

Hub& Spoke

世界の各拠点でビジネスをしっかりサポート

ビジネスの成長を加速する柔軟なシステム連携

グローバル機能

部門および拠点[Spoke]

部門および拠点[Spoke]

本社[Hub]

ERP/基幹システム

購購買購買購買購買購買管管理管理管理管理管理購買管理

生産生産生産生産生産生産管管理管理管理管理管理生産管理

在庫在庫在庫在庫在庫在庫管管理管理管理管理管理在庫管理

会計会計会計会計会計会計管管理管理管理管理管理会計管理

CRCRCRCRCRMMMMMCRM

人事人事人事人事人事人事管管理管理管理管理管理人事管理

AXタスタマスタマスタマスタマスタマスタマスタマスタマスタマスタマスタタ プププププププー プー ププププ プランランランランランランランランランランランラマスター プラン

ケジケジスケジスケジスケジスケジスケジスケジスケジスケジスケジスケジスケジケジ リリリュ リュ リューリューリュ リュ リュ リュ リリ ググングングングングングングングングングングンググスケジューリング

管生産管生産管生産管生産管生産管生産管生産管生産管生産管生産管生産管生産管生産管理理理理理理理理理理理生産管理

会計管会計管会計管会計管会計管会計管会計管会計管会計管会計管会計管会計管会計管会計管理理理理理理理理理理理理会計管理

部 表部品表部品表部品表部品表部品表部品表部品表部品表部品表部品表部品表部品表部品表管管理管理管理管理管理管理管理管理管理管理管理管理管部品表管理

AX

[マイクロソフトの場合 ] XboxⓇ 事業部でMicrosoft Dynamics AXを採用マイクロソフトの Xbox事業部では、事業部の発足と同時に、生産部門の業務システムとしてMicrosoft Dynamics AXを採用。筐体の生産管理および部材調達管理にMicrosoft Dynamics AXを活用し、財務情報のみ本社の会計システムで処理されています。このように、Hub& Spokeモデルによるシステム構築にMicrosoft Dynamics AXを適用することで、既存の IT資産を無駄にすることなく、企業の新しい動きにも俊敏に対応することが可能になります。

1つのインストールで複数言語の選択が可能複数会社間でデータベースのテーブル単位でマスター データを共有

データベース サーバー

勘定科目マスター

支社店システム(Spoke)

支社店システム(Spoke)

支社店システム(Spoke)

本社システム(Hub)

・A 社 /B 社共有・A 社用・B 社用

顧客マスター

1つのインストールで複数会社のデータを管理可能日本語 英語 中国語

多言語 多通貨

多他社

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ユーザーにやさしい操作性

会計管理

サプライチェーン管理

分析機能

生産管理

プロジェクト管理

人事管理

BI

グローバル機能

分析機能

生産管理

プロジェクト会計

グローバル機能

ERPには、顧客情報や機密情報などを含む重要な情報が膨大に格納されるため、万全なセキュリティの確保が求められます。Microsoft Dynamics AXは、ユーザー アクセスのきめ細かな管理機能を提供。安全かつ適正なシステム運用を維持することができます。もちろん、これにより、システム管理者の負荷が増えたり、ユーザーの使い勝手や業務効率が損なわれたりすることはありません。システム管理者の不安を解消し、リスクを最小化します。

システム管理者は、レコード レベルでユーザー グループのセキュリティやアクセス許可を設定できます。たとえば、営業部門のユーザーは、所属するユーザー グループに割り当てられた顧客レコードに対してのみ、表示や編集が行えます。

Active Directory との連携により、オペレーティング システムが提供するディレクトリ サービスを使って、より柔軟なアクセス管理が行えます。たとえば、ユーザーはWindowsに一度ログオンしてしまえば、何度もログオン操作を行うことなく、Microsoft Dynamics AXにもスムーズにアクセスでき、権限の範囲内で自由な情報活用が行えます。

独自のログ記録機能により、個々のトランザクションについての詳細な履歴を管理。データの追加や変更、削除などの操作が行われた日時や、操作の内容、操作を行ったユーザーを追跡することができます。システム内の全レコードを対象とすることも、選択したテーブルだけを対象とすることも可能です。

統制管理 安全かつ適正なシステム運用を確保

レコード レベルの権限管理

ロールベースのアクセス管理

データベース ログの管理

個人認証の徹底

不正アクセスの防止

各機能へのアクセス制限

各データへのアクセス制限

マスター データの整合性確保

トランザクション データの整合性確保

フロントエンドとバックエンドの業務間データの整合性

変更履歴の管理

ログの管理

通知機能、承認機能

ユーザー IDとパスワードによる個人認証

パスワードの有効期限、アクセス失敗回数によるアクセス制御

ログイン担当者ごとの利用可能な機能の制御

ログイン担当者ごとの登録、変更、照会の制御

入力時に登録済みのマスター値を照合し整合性を確保

マスターの変更時や削除時にトランザクションの有無をチェック

物流データ値と会計データ値を照合

データの更新、変更、削除などの操作をユーザー IDと紐付けて管理

ログインおよびログアウトの記録と管理、バッチ処理のエラー ログの記録と管理

業務処理に関連したメール通知、警告情報の通知

統制管理を支援するさまざまな機能

特定のデータおよび 機能へのアクセスを制限

レコードの追加、変更、削除などの操作履歴を追跡

ロールベースのアクセス コントロールに基づくシングル サインオン環境を提供

Page 28: Microsoft Dynamics AX 2009download.microsoft.com/.../dynamics_AX2009_catalog_02.pdfMicrosoft Dynamics AX は、国、拠点、言語、通貨を問わず運用が可能で、現地の法律や税制度、市場の要件などを幅広くカバーしたグロー

Microsoft Dynamics AXの詳細については、http://www.microsoft.com/japan/dynamics/ax/default.mspxをご参照ください。

製品に関するお問い合わせは、次のインフォメーションをご利用ください。

※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。

〒 151-8583 東京都渋谷区代々木 2丁目 2番地 1号 小田急サザンタワー 2712-SE2

■インターネット ホームページ http://www.microsoft.com/japan/■マイクロソフト カスタマー インフォメーション センター 0120-41-6755 (9:30 ~ 12:00、 13:00 ~ 19:00 土日祝日、弊社指定休業日を除きます)

■マイクロソフト ボリューム ライセンス コールセンター 0120-737-565 (9:30 ~ 12:00、 13:00 ~ 19:00 土日祝日、弊社指定休業日を除きます)

■MSDN 事務局 フルフィルメント センター 048-226-5700 (9:30 ~ 12:00、 13:00 ~ 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除きます)

※Microsoft、Active Directory、BizTalk、Excel、Internet Explorer、Internet Explorer ロゴ、Microsoft Dynamics、Microsoft Dynamics ロゴ、Office ロゴ、PerformancePoint、Outlook、SharePoint、SQL Server、Windows、Windows Server、Windows Vista、Windows ロゴ、Xbox は、米国 Microsoft Corporation および /またはその関連会社の商標です。

※その他、記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。※このカタログの内容は、2009年 1 月現在のものです。

項 目

プロセッサメモリ (RAM)ハードディスクモニターDVD-ROM ドライブ

動作環境と必須コンポーネント

ハードウェア要件

要 件

Intel Pentium/Celeron ファミリ、もしくは最小 : Pentium Ⅲ Xeon 1.1GHz 以上最小 512MB1GB 以上 : 実際に必要な容量は、システムの設定やインストールしたアプリケーションの特徴によって異なります。VGA 以上の解像度 (最小で 1,024×768 ピクセル )DVD インストールの場合は必要

必須コンポーネント 対応 OS バージョン 備考

クライアント

・Microsoft .NET Framework 3.5

・Microsoft Windows Installer 3.0

・ Microsoft Office system 2003 または Microsoft Office system 2007

・Microsoft Windows Vista® Business Edition SP1

・Microsoft Windows Vista Ultimate Edition SP1

・Microsoft Windows Vista Enterprise Edition SP1

・Microsoft Windows XP Professional Edition SP2 以上

■対応ブラウザー

・ Microsoft Internet Explorer® 6.0 SP2

・Microsoft Internet Explorer 7.0

・Mozilla Firefox 2.0

データベース

・Microsoft .NET Framework 3.5

・Microsoft Windows Installer 3.0

・ IIS (Internet Information Services) 6.0 以降

・ASP.NET 2.0

・Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition

・Microsoft Windows Server 2008 Enterprise Edition

・Microsoft Windows Server 2008 Web Edition

・Microsoft Windows Server 2008 Datacenter Edition

・Microsoft Windows Server 2003 Standard Edition SP2

・Microsoft Windows Server 2003 Web Edition SP2

・Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition SP2

・Microsoft Windows Server 2003 Datacenter Edition SP2

■対応データベース

・Microsoft SQL Server 2008

・Microsoft SQL Server 2005 SP2

・Oracle Database 10g R2

ロール センター / エンタープライズ ポータル

・Microsoft .NET Framework 3.5

・Microsoft Windows Installer 3.0

・ IIS (Internet Information Services) 6.0 以降

・ASP.NET 2.0

・ Microsoft Office SharePoint Services 3.0 SP1 または Microsoft Office SharePoint Server 2007 SP1

・Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition

・Microsoft Windows Server 2008 Enterprise Edition

・Microsoft Windows Server 2008 Web Edition

・Microsoft Windows Server 2008 Datacenter Edition

・Microsoft Windows Server 2003 Standard Edition SP2

・Microsoft Windows Server 2003 Web Edition SP2

・Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition SP2

・Microsoft Windows Server 2003 Datacenter Edition SP2