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Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL Mobile World Congress 2012 2012年3月14日 P.P.Communications Inc.

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Mobile World Congress 2012レポート

2012年3月14日

P.P.Communications Inc.

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【開催日時】 2012/02/27(月)ー 03/01(木)

【会場】 スペイン/バルセロナ/Fira de Barcelona(70,500㎡)

【2012テーマ】 REDEFINING MOBILE

【出展者数】 2010 1,150社

2011 約1,400社

2012 約1,500社

【来場者数】 2010 49000人

2011 約60,000人/ 200カ国

2012 約67,000人/ 205カ国

ーメディア 約3,300人

-App Planet来場者 約50,000人

【概要】

� 世界100カ国以上の移動体通信事業者および関連企業が一堂に会する、世界最大のワイヤレスサービス展示会および会議のひとつ。2012年は来場者が6万人を越え、過去最高を記録した。

� GSMプラットフォーム開発と世界無線産業の発展を推進する団体であるGSMA:The GSM Associationが、1996年以来、展示・会議・表彰を行う「世界会議(the GSMA Mobile World Congress」として開催。

� 各国の通信事業者、携帯端末メーカー、チップセット・部品ベンダー、ソフトウェアベンダーなどが、最新の技術やサービス、および開発状況に関するブースや講演を、計8つの広大なホールを設けるバルセロナの国際展示場「Fira de Barcelona」で展開する。

� GSM陣営のイベントとして始まっているが、2011年からAT&TやVerizonといった北米キャリアも参加するなど、事実上「ケータイの未来」を決定づける展示会となっている。

� 2012はテーマに『REDEFINING MOBILE』を掲げ、基調講演にはテレコム業界のみならずIT、自動車、リテール、コマースなど他業界からキーノートスピーカーを招聘。

� 今年初めてmPoweredパビリオンを創設。モバイルをマーケティング媒体として使うためのナレッジ共有を目的とし、展示と講演により構成された。

� なおGSMAは会期中、日本のモバイルキャリア3社(KDDI、NTT DOCOMO、SoftBank Mobile)をGSMA会長賞の共同受賞者として選出したことを発表。昨年の震災への対応および復興を評してとのこと。

Mobile World Congress 2012 開催概要

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MWC2012 サマリ -1-

【全体印象】

� MWC2012は67,000人の来訪者を集めた。これは過去最高。このうち50%以上は3,700人のCEOを含む「Cレベルポジション以上」の来客だったとのこと。出展企業数は1,500を超え、世界中から3,300以上のメディアを集めた。

� これまでは8号館にメジャーの大手企業が集中して出展していたが、ノキアが7号館、HTCが1号館、ソニーモバイルがEricsson内の6号館に出展するなど、端末メーカーの出展先が分散。

� 大きく目立っていたのはLTEとAndroidスマートフォン。AndroidはOS 4.0搭載製品が当たり前のものになっていた。

【LTE】

� LTEは、北米や日本と欧州の関心度には温度差があるが、今回発表された多くのスマートフォンがLTEに対応していた。

� また3Gに取って代わる意味で重要となってくる音声通話に関し、VoLTE、SR-VCC(Single Radio Voice call Continuity) のデモも見受けられた。

【端末メーカー】

� 例年行われてきたサムスンによるスマートフォンの新製品発表会「Unpacked」は無し。プロジェクター内蔵のGalaxy Beamとスタイラスペンを利用できるGalaxy Noteの10.1インチモデルを展示。

� LGは5インチの新モデルVuやスタイリッシュなLシリーズ、クアッドコアCPU搭載モデル、タブレットなど複数の製品を出展。ただしターゲットが絞りきれていない印象。

� HTCは新しいフラッグシップモデル「HTC One X」など新機種を展示。

� ファーウェイはクアッドコアCPU搭載のAscend D quad/quad XL、そしてLTEに対応したデュアルコアCPUのAscend D1をプレスカンファレンスで発表。またAscendシリーズは新しくYとDの2つのシリーズを加え、アグレッシブに新製品を投入している。

� ZTEもクアッドコアCPU搭載のスマートフォン、Eraを発表。他にはヨーロッパ市場向けの新製品も発表。自社開発のMifavor UIを各モデルに搭載する。

� NokiaはWindows Phoneのハイエンドと新興市場向けモデルを発表。また41万画素カメラ搭載のSymbianスマートフォンPureViewも発表。

� ソニーモバイルもスマートフォンを発表。ミッドレンジのXperia P、エントリーのXperia Uの2機種。ユーザーベネフィットを4つの区切りの手法で展示していた。

� BlackBerryはソリューションやアプリ関係を展示。勢いは無い。

� 日本企業はNEC、パナソニック、富士通が海外市場向け端末を展示し、ようやく反撃の狼煙を上げた格好。物量で迫る海外大手企業から市場をどのようにとって行くか、今後の動きに注目。

� CES2012で日系企業が防水機能を謳っていたが、MWC2012会場でも防水防塵耐衝撃性をアピールする製品も見受けられた。スマートフォンの利用者が拡大したことにより、新しい使い方や新しい市場向けを意識したものであろう。

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【NFC、Embeddedほか】

� NFC関連の展示が昨年より目立っていた。スマートフォンの普及でモバイルペイメントのプラットフォーム構築が容易になったこともその背景だろう。

� Mヘルスや教育関連の具体的なアプリケーションが出揃いはじめている。

� GSMA主催のEmbedded Houseが今年も出展。昨年は形が見えてこなかったが、Embedded SIMの登場により、本方面の商用化が加速化しそうだ。

【上位レイヤー】

� 2-3年前まで百花繚乱だった状況から落ち着きが見られ、囲い込みの動きではなくHTML5の方向に向かう動きが見えている。ブラウザ大手のOperaもHTML5をアピール。

� アプリを使った広告やCRMといったマーケティングツールとしてモバイルを使う流れが出始めている。

【日本メーカー】

� ここ数年海外企業の勢いに押され気味だった日本企業の出展が昨年よりも大きく目立っていた。

� NECはネットワークだけでなく、教育や医療ソリューション、そして端末を展示。

� パナソニックはボーダフォンの真横に屋外ブースを特設し、ヨーロッパ向けの戦略モデルを大きくアピール。

� 富士通は4G対応端末やネットワーク、エンタープライズソリューションを出展。

MWC2012 サマリ -2-

【キャリア】

� キャリアはテレフォニカ、SKテレコム、AT&T、KTグループなどが出展。

� ネットワークレイヤービジネスからキャリア自体が変わろうとしている動きが見える。またキャリアに対してサービス提供側が様々なものを提供する動きも見られる。

� スマートフォンが普及しだしたことから、本方面のビジネスがようやく盛んになってきたイメージ。

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Findings

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MWC2012の主要テーマ

� ビジョンを実現するための製品・技術・サービスが多数登場。モバイル・ブロードバンドの現実解を提示する場。

� 上位レイヤーを志向するオペレーターは機会を拡大する一方、メーカにとっては苛烈なサバイバル・レースに。

The Real Stage of The Real Stage of The Real Stage of The Real Stage of Mobile BroadbandMobile BroadbandMobile BroadbandMobile Broadband:モバイル・ブロードバンドの現実解

リッチコンテンツ

健康 教育 エネルギー

パーソナライズ/位置情報/プレゼンスData

モバイル・クラウドPlatform

NFC/Embedded(M2M)/RCS/HTML5Technology

4G LTE/データオフロードNetwork

高性能/高精細:クワッドコア&GPU強化Handset

ダムパイプ化からの脱却→ スマートパイプへ

サード・パーティとの協業による新たな市場セグメントへの参入機会拡大

オペレーターにとってのビジネス・チャンス 1

オペレーターにとってのビジネス・チャンス 2

� サービスの提供価値向上

� ビジネス・モデル変化(上位レイヤーの開拓)

� マネタイズ手法の現実化(ex. キャリア課金)

Service/Solution

スペック競争は継続するも差別化は困難に

自動車

キャリア課金によるレベニューシェア

端末メーカにとっての機会/リスク

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メイン・トレンド:データ爆発への対応

� 端末メーカにとって、データ爆発への対応は、より高性能な製品への需要を生み出すチャンス。

� ネットワーク事業者にとっては、新方式へとユーザを巻き取るチャンスであると同時に、CAPEX/OPEX負担を増大するリスクでもあるため、攻めと守りの両面対応が必要となる。

データ爆発への対応

端末メーカ

大容量データの生成・処理能力強化

� 各社ともクワッドコアCPU搭載機種を投入

� Tegra3などグラフィック性能を強化したチップ採用

� 1280×720などの高解像ディスプレイ採用

� 4100万画素カメラ、HD動画撮影

動画をはじめとしたリッチコンテンツ/リッチコミュニケーションへの対応

オペレーター/ネットワークベンダー

高速化・効率化技術

� LTEの電波で多数のユーザに同じコンテンツを配信するeMBMS

� データ速度は最大2倍、応答時間は最大で50%向上するHSPA+ Multiflow

� W-CDMA、HSPA+、TD-LTE、FDD-LTE、GSMの5方式をワンチップで処理できる半導体の開発

� LTE上で音声通話を提供するVoLTE、SR-VCC

攻め

データオフロード関連技術

� マクロセルのトラフィックをピコセルにオフロードするHetNet

� Wi-Fiや3G,LTEなど異種ネットワークを結合し、二律背反しがちになるオフロードとユーザーベネフィットを可能とするSKTのハイブリット・ネットワーク

� モバイルの基地局とWi-Fi基地局を同一アンテナに収用するlightRadioWi-Fi

� 複数の小セルを一体化してしまい、干渉自体をなくす技術C-RAN

� 無駄な画像データ伝送の排除を実現するインテリジェントビデオペーシング

守り

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Exhibition Booths

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Samsung

� Samsungは、MWC2012に合わせ発表したGalaxy Note10.1と既発売のGalaxy Noteを中心とした展示。他のスマートフォン製品の展示は少なく、スタイラスペンを使うNote型デバイスのアピールを行っていた。

� Galaxy Note 10.1は10.1型タブレットに専用のスタイラスペン「S Pen」の利用を可能にした製品。Adobeのペン対応アプリがプリインストールされる。またブース内ではS Penを使うアプリケーションの開発キットやS Pen対応アプリなども紹介されていた。

� もう1つの新製品、Galaxy Beamはプロジェクター内蔵端末。ビジネス用途や動画静止画利用といったエンターテイメント利用も紹介

� またGalaxy Note 10.1を使ったソリューション例として、教育用途のアプリのデモも行われていた。Galaxy Note 10.1をキーボードクレードルに乗せ、数台を電子黒板(PC)と接続。先生が黒板に書き込んだ内容が生徒側のNoteに表示されたり、Note側から質問を書き込むと黒板に表示されるなど、教室での利用例をデモ。

� タブレットソリューションとしては医療向けを紹介。すでに韓国のSamsung病院でテストされているもの。タブレットと医療アプリの総合ソリューションとなっている

� 他にはVISAと提携したNFCモバイルペイメントをデモ。端末はVISAが認証し、ロンドンオリンピックで利用される予定とのこと

� 4G関連は製品化されたLTE端末を展示。ネットワーク系展示は招待客のみの限定公開で、LTE/WiMAX関連機器が展示されていた模様。

� 派手な新機種はないがソリューション提案など深みのある展示内容と感じられた

Samsungブース

Galaxy Noteを中心としたブース展開

10.1サイズでS Pen対応のGalaxy Note10.1 15カンデラのプロジェクターを内蔵するGalaxy Beam

S Penのアプリや開発環境を紹介

VISAとコラボしたNFCペイメント

キーボードクレードルを使った教育向けのソリューション

4G関連は端末のみを一般公開

韓国でテスト利用中の医療ソリューション

スタイラスペンを使うNote型デバイスを重点訴求。「似顔絵」体験は街中でも。

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� LGブースは「LTE」を大きくアピールしていたものの、対応端末は1機種のみ。新製品を含む6機種を展示。

� LTE関連としては、Optimus LTEを使ったVoLTEのデモを行っていた。

� 端末は新製品を展示。Optimus Vuは画面比4:3の5インチ端末。韓国で発売されたばかりでグローバル展開も第1四半期から予定。LTEに対応。画面比はiPadなどと同等で電子書籍閲覧に最適化しているとのこと。

� Optimus 4X HDはクアッドコアCPU搭載。IPS-HD液晶でゲームプレイや高画質ビデオの再生をブースでアピール。またOptimus 3D maxは裸眼3Dディスプレイ搭載で、昨年のMWCで発表した機種の後継モデル。3Dディスプレイはより見やすくなったものの、コンテンツの数がまだ不足している印象。

� スタイルに特化したL-Style、ことOptimus Lシリーズは3機種が登場。ハイエンドのL7、ミッドレンジのL5、エントリーのL3とうまく作り分けている。

� ネットワークやソリューション系の展示はVoLTE以外はなく、新製品ラッシュで他社と差別化を図るといった趣旨の展示内容だった。

LGブース

LTEを目玉にしているが対応新製品は1機種のみ。他はVoLTEをデモしていた

4:3の5インチ端末Optimus Vu。電子書籍の閲覧に最適

より自然な裸眼3D表示可能なOptimus 3D Max

クアッドコアのOptimus 4X HD スタイリッシュなOptimus Lシリーズはブース一角で展示

Optimus L7 Optimus L5.ボリュームゾーンも狙った普及機

Optimus L3は低価格でフィーチャーフォンからの乗り換えもターゲット

LG 「LTEでは常に先行したい」とLTEでの優位性をアピール。端末やVoLTEの展示も。

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� HTCは新製品HTC Oneシリーズを展示。MWC2012では4つの新機種が発表されたが、展示されていたのはHTC One XとHTC One Sのみ。

� HTC One XはクアッドコアCPU搭載。LTE版のHTC One XLも登場予定だがCPUはデュアルコア。XLの展示はなかった。

� 両機種ともOSはAndroid 4.0。自社開発UIの最新版HTC Sense 4を採用。音楽とカメラ品質を強化しており、端末展示コーナーには昨年買収したBeats Electronics社のヘッドフォンを接続して展示。またオーディオルームを模した音楽専用ブースも設けられていた。

� カメラはF2と明るいものを搭載。こちらもやや暗くした被写体を撮影できるブースを特設し、両機種のカメラ機能の高さをアピール。

� また別売のFMトランスミッタードングルで車内で高品質オーディオを楽しめるデモや、ワイヤレスでHDMI接続できるアクセサリも展示。新機種を単体だけではなく、より広い範囲で活用できることをデモしていた。

� 製品そのもののデモより活用方法をアピールしていたのが印象的。

HTCブース

F2.2のレンズ性能をアピールするデモ。かなり明るい写真が撮れる

クアッドコアのHTC One V HTC One S

HTC Media LINK HDのデモ。多面を3本指でスクロールさせると外部出力に切り替わる

HTC Media LINK HD本体。端末とはWiFi接続

音楽機能も大きくアピール。Beatsのヘッドフォンは端末それぞれに接続、奥はオーディオルーム

自動車を模したブース

純正トランスミッターで音楽を車内でも利用できる

HTC 製品訴求から「活用」訴求に変化が。カメラ・音楽機能に注力したOneモデル発表。

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� HTCはMWC2012前日夜に新製品発表会を開催。クアッドコアCPUのHTC One V、カメラ機能が特徴のHTC One S、デザインに変化を与えるHTC One Vの3製品を発表。なおLTEに対応するHTC One XLもアナウンスが行われた。HTC One XLはデュアルコアCPU。

� 同社CEOのピーター・チョウ氏は携帯電話で通話の次に利用されている機能がカメラであり、HTC Oneシリーズはカメラを大幅にブラッシュアップしたと説明。F2の明るいレンズや0.7秒感覚の連続撮影、また動画撮影中も静止画を切り出せる。HDRオンでは他社のカメラより明るくiPhone 4Sの撮影例との比較も行った。

� また撮影した写真をクラウドに保存できるよう、Dropboxと提携し、HTCユーザーは25GBのストレージが利用可能となった。

� 端末とWiFi接続するMedia Link HDは高画質な動画や写真をHDTVに出力できる。

� 音楽機能もBeats Electronicsとの連携や世界中の音楽配信サービスから検索可能な機能を搭載し、強化。

� 最新の自社UI、HTC Sense 4を搭載し、スペックだけではなく快適な使いやすさを提供するのがHTCと締めた。

発表されたHTC S、HTC X、HTC Vの3機種

カメラ機能を大きく強化

F2の明るいレンズやインタバル0.7秒の高速シャッター

LGブース

HDR撮影はiPhone4Sとの比較も 新製品を発表するピーター・チョウCEO 世界中の主要事業者から発売予定

Droptoxは25GBを用意 音楽は世界中の配信サービスから検索できる

ワイヤレスでHDTV接続するMedia Link HD

HTC <新製品発表会 MWC前日>

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� Huaweiブースは新製品のAscend Dシリーズを中心に端末主体の展示。

� Ascend D quadはクアッドコアCPU搭載、CPUは自社製の1.5/1.2GHzを搭載、Ascend D lteはLTEに対応。

� CES2012で発表した世界最薄のAscend P1sや同シリーズのLTEモデルも展示。

� D、Pシリーズの下に位置するGシリーズとしてAscend G300も展示。ミッドレンジを狙った普及価格帯モデル。

� クアッドコアCPU搭載のタブレット、MediaPad 10FHDはショーケース内での参考出展にとどまった。

� 他にはFDD/TD-LTE対応のルーターや、日本で発売している製品なども出展。ネットワーク系の展示は無く、端末メーカーとしての存在をアピールしていた。

� なお、CG作成の「天馬」がキービジュアルとして会場内、市内、空港などに使われ、Huaweiの存在感をアピール。OEMメーカー的訴求であった同社が、自社ブランドを際立たせるコミュニケーションに舵を切ったと関係者は評価。しかし、依然欧米メーカーのブランド獲得にも意欲を覗かせている。

Huaweiブース

各端末ごとに展示コーナーは多くとってある

ミッドレンジのG300はデザインもアピール

Ascend G300 クアッドコアCPUのAscend D quad

LTE対応のAscend D lte

FDD/TDデュアルLTE対応のWiFIルーターE589

フルHDディスプレイ&クアッドコアのMediaPad 10FHDはショーケース内展示

CES2012で発表された薄型LTE対応のAscend P1 lte

日本など海外販売製品の展示も

Huawei 独自クアッドコアCPUで技術訴求。自社ブランドを際立たせたコミュニケーションにシフト。

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� HuaweiはMWC2012前日に新製品発表会を開催。

� 同社デバイス会長兼チーフストラテジー&マーケティングオフィサーのリチャード・リー氏は、まずミッドレンジからハイエンドの新しい製品であるAscendシリーズを紹介。CES2012で発表したPシリーズに加え、今回はハイスペックのDシリーズ、そして下位モデルとしてGとYを加えた4つのシリーズ展開をしていくとのこと。

� MWC2012で発表したのはDシリーズの3製品。Ascend D quadと同quad XLは自社製のクアッドコアCPUを搭載。GPUも16コアでグラフィック性能も高い。高速なだけではなく、省電力性にも優れており、大容量バッテリーを搭載することで利用時間を延ばしている。またAscend D 1はデュアルコアCPUながらLTE対応製品も登場予定。いずれの製品もドルビーサウンドの搭載や高品質な通話音質を提供。さらにインフラ開発も行っているバックグラウンドから、ネットワークとの相性もよい。

� Ascend Dシリーズは「高速」「コンパクトな持ちやすさ」「音質とカメラの向上」「省電力」の4つを兼ねそろえた世界でベストの端末だ、とリー氏は市場への投入の意気込みを語った。

Huawei新製品発表会会場

デバイス会長件チーフストラテジー&マーケティングオフィサーのリチャード・リー氏

Ascendは4シリーズ展開する

Ascend D quadの4つのポイント Ascend Dの3モデル

クアッドコアにより他社品より高速 通話品質のよさも特徴

Huawei <新製品発表会 MWC前日>

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� ZTEはMWC2012にあわせて発表した新製品8機種を含む、スマートフォンとタブレット、そしてモバイルルーターなどを多数展示。

� スマートフォンはグローバル市場に投入するBlade II、Aquaなど4つの新製品を展示。いずれもAndroid OS 4.0、自社開発のMifavor UIを採用する。

� またクアッドコアCPU搭載のEra、4.5インチHD画面のPF112HD、Windows Phone OSの最新バージョンTango搭載の低価格モデルOrbitなど多彩なラインナップも出展。いずれも発売は今年2Q予定。さらにLTE対応のスマートフォンも参考出展されていた。

� タブレットもLTE対応製品が多い。既存の製品をLTEに仕様変更したものも展示されていた。さらにクアッドコアCPU搭載のタブレットも参考出展していた。

� また4Gネットワークでのアプリケーションとしてオンラインゲームやクラウドサービスの実演デモも行われた。

� ネットワーク系はNGN/LTE/クラウドなどを簡単に説明する程度。

� 端末を多数出していたものの、全体的に整理されておらず、他社に負けじと新しいものをとにかく並べる、というブースの印象が強かった。

ZTEブース

コストパフォーマンスのよいBlade II

CDMA/LTEのV8、3GのV96、CDMA/LTEのV6は北米に投入予定 LTE対応のモデム、ルーター類はすでに各国で発売中

の実製品

HD画面のPF112HD(左)とクアッドコアCPUのEra(右)は電源OFFのものが展示

Windows Phone TangoのOrbit

クアッドコアCPUのT98はTD-SCDMA対応で中国で発売予定

ミッドレンジのAqua。Mifavor UIを採用

PF200はW-CDMA/LTE対応。発売時期は未定 4G上でのアプリケーションの例をデモ

ネットワーク系はNGNやLTEなど

ZTE 幅広い製品ラインナップからネットワーク展示まで。勢いを感じるZTE。

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� ZTEはMWC2012の初日に新製品発表会を実施。同社エクゼクティブ・バイスプレジデントのヘ・シヨウ氏が説明を行った。

� ZTEは昨年出荷台数を伸ばし、世界シェアは4位になったとのこと。スマートフォンの販売数も伸ばし、特にBlade、Skateというヒットモデルを生み出した。2012年はこの2機種の後継機、Blade IIとAquaに加え、ハイエンドのMimosa X、エントリーのKisの合計4モデルを新製品として投入する。なおOSはAndroid 4.0で、自社開発したUIプラットフォームMifavorUIを採用。

� また特徴的な製品として、低価格のWindows Phone Orbitを発表。OSは最新のWindows Phone Tangoを採用、中国市場などへ展開を図る。またハイエンド製品として、クアッドコアCPU搭載のEra、高解像度のHD画面搭載のPF112HDなども発表された。

� 他にもLTEに対応するスマートフォンとタブレットを複数発表。同社によると新製品は8機種とのことだが、発表会で説明された製品は10機種以上にもおよび、一部は既存モデルのブラッシュアップ版となる。メディア関係者の間からもどれとどれが明確な新製品かわかりにくい、という声が出ていた。

� ZTEは2015年までに世界シェア3位を目指すとのことで、今年はこれらの新製品の投入など積極的な攻勢をかけていく、と同氏は意気込みを語った。

プレスルームのカンファレンスルームで行われたZTE新製品発表会

戦略モデルとなる新製品4機種

自社開発のMifavor UI

エグゼクティブ・バイスプレジデントのヘ・シヨウ氏

クアッドコア&LTE対応のEra

OrbitはWindows Phoneの低価格端末

HDディスプレイのPF112 HD

多数のLTE対応製品も紹介された

ZTE <新製品発表会 MWC初日>

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� SONYはスマートフォンXperiaを展示。Ericssonの構えるホールの一角に小規模な展示を行っていた。

� ブース内はCreate、Listen、Watch、Playの4コーナーにテーマを分けて製品を展示。

� Createコーナーは新製品のXperia U、Xperia Pを展示。フォトフレームへの写真転送や、腕時計型のBluetoothデバイス、Xperia SmartWatchとの連携などがデモされていた。

� Listenコーナーでは音楽配信サービスMusic Unlimitedをデモ。30日間利用可能な無料券の配布も行っていた。小型のNFCタグ、Xperia SmartTagsを使いBluetoothスピーカーへのワンタッチ出力もデモ。

� WatchではXperiaをHDTVへ接続したデモを行っていた。Xperia側では専用メニューを開くことで、TVに最適化されたUI表示となり、IPTVライクに利用することが可能になる。XperiaはTVリモコンで操作が可能。

� またPlayのコーナーではPSPとVitaを使った対戦ゲームなど、異機種間でのコンテンツ相互利用などをデモ

� 端末間の連携のアピール力が弱く、展示製品数も少ないことから来訪者の数はあまり多くなかった印象を受けた

SONYブース

HDMIケーブルでHDTVと接続、TVリモコンでXperiaを操作

新製品のXperia UとXperia Pの展示

腕時計デバイス、SmartWatchの連携もデモ

SmartTagsを使ったBluetoothスピーカーとのワンタッチ連携

MusicUnlimitedは30日利用券を配布 PSPとVitaで対戦ゲーム

タブレットも展示されていたが、ブース全体に展示されている製品そのものの数は少ない

SONY Create、Listen、Watch、Playの4コーナーで新製品の使い方を訴求。

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� MOTOROLAはMWC2012にあわせての新製品出展はなし。

� 既発売中のスマートフォンはPerformance、Simplicity、Lifeproofの3カテゴリに分けての展示。それぞれハイパフォーマンス&ビジネス、デザイン&カジュアル、アクティブ系という分類。

� 端末の一押しは防水防塵のDefy+で、砂などにまみれても使える体験ブースを用意。また腕時計型のGPS/心拍系端末MOTOACTVとの連携も大きくアピールされていた。他にはPerformanceモデルとしてPRO+を紹介。QWERTYキーボードとExchange対応でビジネスへの利用も視野に入れた製品。

� ソリューション系は家庭向けのホームセキュリティーシステムを展示。すでにアメリカのVerizonで販売されている。また複数のデバイスに動画を最適化させるMulti Screen Videoソリューションもデモを行っていた。

MOTOROLAブース

端末は3カテゴリに分けて分類

防水のDefy+

Defy+は砂やコインまみれになっても利用できる体験コーナーを設置

Exchangeも利用可能なPRO+

腕時計型の心拍系/GPSデバイス、MOTOACTVMOTOACTVはスポーツ選手を使ったデモを

頻繁に実施

Verizonから販売されている同社のホームセキュリティーソリューション

マルチスクリーンビデオソリューション

MOTOROLA 既製品を3カテゴリーでアピール。MOTOACTVやホームセキュリティーの展示も。

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� NokiaはMWC2012で、スマートフォン3機種とフィーチャーフォン3機種を発表。またアプリケーション関連の展示も行っていた。

� 新製品のハイライトはWindows Phoneの2機種、Lumia 900と610。900はCES2012で発表したアメリカAT&T向けモデルがLTE対応なのに対し、ヨーロッパおよびグローバル向けにDC-HSPA対応として発売予定。本体色にはホワイトも加わる。また610はWindows Phone OS新バージョンのTangoを採用、低価格で端末購入層の拡大を目指す。

� Symbian OS端末の808 PureViewは業界最高の41メガピクセルカメラ搭載。画面に映る範囲を切り取ることでズームと類似の効果を得られる。

� フィーチャーフォンはフルキーとWiFI搭載でビジネス用途にも耐えるAsha 302と、ストレートでタッチパネル、デュアルSIMのAsha 202、シングルSIMの203。

� 出展がアプリケーション企業の多い7号館ということもあり、アプリ開発環境も展示。Windows PhoneのLumia、JavaのAshaと2つのメインストリームの開発環境を紹介。LumiaはWindows Phoneで特徴的なメトロUIの設計の説明も注力されていた。

� 他にはNokiaが提供する音楽や読書、ナビゲーションサービスなどをデモしていた。

Nokiaブース

最上位のLumia 900 低価格のLumia 610 ビジネス用途にも対応のフィーチャーフォン、Asha 302

41メガピクセルカメラ搭載の808 PureViewはSymbianスマートフォン 新興市場を狙ったAsha202/203

メトロUIの設計もデモ

書籍やニュース配信のNokia Reader

Ashaの開発環境 定額音楽サービスのNokia Music

Lumiaの開発環境を説明

NOKIA 多くの人でごった返すブースとメディアルーム。輝きを取り戻したNOKIAに安堵の声も。

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� NokiaはMWC2012初日に新製品発表会を開催。CEOのスティーブン・エロップ氏は同社がスマートフォンプラットフォームをWindows Phoneに切り替えると発表したのがちょうど1年前であり、MWC2012では戦略的な新製品を発表すると説明。またネクストビリオン、すなわちこれからインターネットへのアクセスを使い始める新興市場向けにも意欲的な新製品を投入すると発表した。

� 発表会にはMicrosoftのWindows Phone部門のトップであるテリー・マイエソン氏が登壇。北米向けに先月発表したNokia Lumia 900はグローバル向け製品として通信方式をDC-HSPAに変更して発売されると話した。また価格を引き下げるためにこれまでスペックを固定していたWindows Phoneにメーカーのカスタマイズを可能とした新しいバージョンTangoを提供、それを採用するNokia Lumia 610は200ユーロを切る価格で先進国のみならず、新興国でもWindows Phoneのシェアを伸ばせるだろうと話した。

� 続いてNokiaのスマートデバイス部門担当執行バイスプレジデント、ジョー・ハロー氏は41メガピクセルという驚異的なカメラを搭載したNokia 808 PureViewを紹介。カメラユニットには東芝の技術も採用されているという。カメラの使い方、写真の撮影の仕方の概念を変えるPureViewはNokiaらしい技術の集大成の製品であるとのこと。

� 新興市場向けのAshaシリーズはデュアルSIMおよびシングルSIMでフルタッチのストレート端末、202/203を紹介。改良されたNokiaブラウザは15秒ほどでWEBサイトへの接続が可能、202は電源を入れたままSIMカードを抜き差しできるホットスワップに対応。またAsha 302はフィーチャーフォンながらMS Exchangeに対応、Wi-Fiも搭載しビジネス層を含む広い層への拡販が期待できるとのこと。

新製品発表会に登壇したスティーブン・エロップCEO

Lumia900,610を加え、グローバルでは同社のWindwosPhoneは4機種になった

189ユーロという戦略的な価格のLumia 610カールツァイス製41メガピクセルカメラ搭載の808 PureView

カメラの使い方の概念を大きく変える製品だという

フィーチャーフォンも意欲的な製品を投入する

NOKIA <新製品発表会 MWC初日>

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� RIMブースはタブレットのPlayBookを大きくアピール。ビジネス用途だけではなく、エンターテイメントやソーシャルサービスの利用など多岐にわたる活用方法をデモしていた。なお端末の新製品は発表されていない。

� またPlayBookによる車載システムとしてポルシェと協業したQNX Car 2を発表。ブース内にはポルシェにPlayBookを搭載したデモを設置し、ナビゲーションやカーオーディオのデモなどが行われていた。

� 開発関係はデベロッパーゾーンを設けるものの、開発者の交流の場。開発環境のデモなどは行われていない。

� 他にはヨーロッパ各国事業者のBlackBerryソリューション導入例のデモなどが行われていた。

RIMブース

端末はPlayBookの展示がメイン あらゆる用途にPlayBookを、とアピール

ポルシェと協業したQNX Car 2のデモ

デベロッパーゾーンは開発者同士の情報交換の場となっていた

ヨーロッパ各国事業者によるBlackberryソリューションの説明

RIM 2.0にバージョンアップしたPlayBook。ポルシェや欧州キャリアとの協業に冷ややかな目も。

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� NECはネットワークインフラとソリューションを中心とした展示。

� スマートケアソリューションでは、家庭での医療機関との提携や、緊急時の医者の手配、さらには自宅のドアの鍵をNFCとし、呼び出しを受けた医療関係者だけがドアを開けられるなど、すべてが一括管理される。さらには呼び出した医療関係者のランク付けを行うなど、ソーシャルサービス的な応用面も持っている。医療関係ではバーコードを使った患者の管理システムも展示。クラウド上のデータと照合し投薬管理なども可能。中国の大学と現在テスト運用を行っているとのこと。

� また、キャリアクラウド事業として、テレフォニカに現在提供している月額課金レベニューシェアモデル=スマートフォン向けアプリ販売のSaaSを展示。欧州各国キャリアに水平展開中であることを明らかにした。

� その他、商用化しているFemtocellの展示やLTE向けのSmallcellによるHetNetのデモを実施。

� OSS/BSS関連は買収したNetCrackerのブランド名で提供しているサービスを展示。

� 端末はブースの外にグローバルモデルなどを展示するも説明員は不在。端末の展示には注力はしていない。

NECブース

スマートケアソリューション

医者などをランク付けすると公開される。逆に医者を頼むときにこのランクを先に確認も可能

看護婦向けの患者管理システム OSS/BSSはNetCrackerのサービスを展示

実用化されているFemtocellの展示 Small cellを使ったHetNet

端末はブース外に展示。デュアル画面のMedias Wは海外向けモデル

NEC キャリアインフラ事業に加え、OSS/BSS事業の強化を目指す。

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� 富士通は屋外に特設ブースを設営。防水スマートフォン/タブレットを最大のアピールにしていた。屋外では水槽を用意し、タブレットやスマートフォンをその場で水につけるデモが好評だった。また防水だけではなく、金属球を画面に落として高耐久性があることもデモ。

� 端末は国内販売のLTE/WiMAXに対応する「4G」製品を中心に展示。

� Tegra3搭載のクアッドコア端末は自由に触れる状態で展示。ゲームなどで動作速度の速さをアピールしていたものの、他メーカーもクアッドコア端末を続々投入していることから目新しさは感じられない。

� 他には、mヘルスなどのソリューションサービス、Femtocellや小型基地局、中継システムなどのネットワーク設備の展示が行われていた。

� 2B向けのソリューションとして、企業ユーザの全端末情報を一元管理するソリューションが目を引いた。

� また、IT優良企業であることをアピールする目的か「京」が展示されていた。

富士通ブース

防水性を大きくアピール

屋外では実際に防水のデモ 金属球を落とす画面耐久性のテスト

クアッドコア搭載端末はゲームなどで速さをアピール

3G/4G対応の国内販売端末 日本向け製品のみのため来訪者の注目度はあまり高くないようだ

Mヘルス関連のデモFemtocellや小型基地局関係の展示

富士通 IT優良企業のブランドで端末市場へ再チャレンジ。

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� Panasonic Mobile Communicationsは屋外にブースを設営。

� 展示はヨーロッパ向けのスマートフォン新製品「ELUGA」を中心に展開。開発コンセプトの紹介や、TVとの連携をデモ。TV/DVDプレーヤーとの連携は出力だけではなく、映像入力も可能。ディスプレイ上を指先でスワイプすると画面が切り替わる。また同社のデジカメ、Lumixとも連携可能とのことだが、ブース内にはLumixの実機の展示は無し。

� 他には日本発売中のスマートフォンも数機種や、GSMの簡単携帯も展示。

� 展示製品の数は少なかったものの、Vodafoneの隣ということもあってか来訪者の数は多かった模様。

Panasonicブース

ELUGAを入り口に並べ、製品とブランドをアピール ELUGA本体 TVなどとの連携は画面OUT/INどちらも可能

ELUGAのデザインコンセプトなどを紹介

ヨーロッパやアジアで販売中のGSMの簡単携帯

日本発売のスマートフォン

Panasonic 欧州向けスマートフォン新ブランド「ELUGA」で海外市場再参入を目指す。

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� Qualcommは次世代通信関係の様々なデモを行っていた。

� HetNetsは、LTE AdvancedおよびHSPA+をつかったデモ。LTEではマクロセルの配下にピコセルを複数配置し、マクロセルのトラフィックをピコセルにオフロードする事例を実際のサンディエゴの設備をリモートで表示しデモしていた。

� LTE VoiceではCSFBの対応端末や、SR-VCC、VoLTEへのロードマップを説明。

� 802.11ac対応の高速チップセットもデモ。常時200Mpbs以上を実現。

� LTE Broadcast:eMBMSは、LTEを使って複数の端末に同時に情報を伝送するブロードキャスト技術。LTE R11に定義されている。展示会場ではサッカースタジアムを使った放送局向けのソリューションの概念をデモ。

� Snapdragon S4関連はパフォーマンスを利用したデモが多数。ARやリアルタイムの2D/3D変換、ジェスチャー認識などを1チップで可能にしているデモ多数。

� そのほかSnapdragon搭載端末も展示されていた。

Qualcommブース

HetNetsはサンディエゴを走る車からのライブ映像が乱れないことなどをデモ

802.11.acのチップデモは常時200Mpbs以上をマーク

LTE Voice関連はロードマップも提示

放送局向けのLTE Broadcastソリューション

Snapdragon S4によるARはすでにサービスが実用化されている

Snapdragon S4のパフォーマンスデモ

Snapdragonを搭載した端末

Qualcomm 次世代ネットワークのショーケース。その内容に多くの関係者が聞き入っていた。

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� Intelはモバイルに特化した展示を展開。MWC2012にあわせて新しいモバイル向けのプロセッサ、Z2580とZ2000を発表。ただしブースには展示はされていない。

� ブースには現行のプロセッサ、Z2460を搭載した製品実機を展示。またMWC2012にあわせ、新しいパートナーも発表。事業者のOrange、インドの端末メーカーLave、そしてZTEの3社と提携、各社の製品も参考出展されていた。

� またIntelのプロセッサはVISAのNFCペイメントの認証をうけており、今後NFC搭載端末でのVISA支払い利用が可能になる。その説明も行われていた。

� 他には同社の3Gモデムを搭載した端末が展示されていた。

Intelブース

新たにOrangeやLavaと提携

Z2460搭載のIntelリファレンスモデル

Lavaのスマートフォンは動作モデルが展示

Intel製の3Gモデム搭載モデル

IntelのAtom系モバイルプロセッサはVISAの認証を受けている

intel まずは新興国市場やNFC市場を狙う計画。モバイルへの参入は本物となるのか?

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� NVIDIAはモバイル用クアッドコアプロセッサ、Tegra3のデモを展示。同プロセッサ搭載の各メーカーの製品を並べ、ベンチマークテストやゲーム性能をデモしていた。

� また一部Tegra2デュアルコアプロセッサ搭載製品も展示

� 同社のIcera410を使ったLTEのデモが行なわれていた。Iceraシリーズは同社が2011年5月に買収したベースバンドチップベンダーである英Iceraの技術を基に開発したもの。SoCでLTEベースバンドを提供する狙いがある。

NVIDIAブース

パフォーマンスのアピールはゲームでデモ

各社のTegra3搭載実機を展示 一部Tegra2搭載端末も

Icera 410LTEチップセットを搭載したTegra3端末を使ったLTE対戦ゲームのデモ

NVIDA Tegra3で話題のNVIDIA。Iceraシリーズ統合でLTEのSOC提供を狙う。

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Nokia-Siemennsブース

学校での例。利用者の数に応じてアンテナ方向を追従させる

「Flexi Zone Access Point」は、LTE、無線LAN、HSPAに対応した複数の小セル局

自動追従に対応するアクティブアンテナ

上級顧客(左)は常に有線利用され、下位顧客(右)は上級顧客のリソースの一部から利用容量が割り当てられる

Nokia-Siemens ネットワーク最適化のカギは「流動的」ネットワークにある。

� Nokia-SiemensはLiquid Netをコンセプトとし、「カスタマー」「ネットワーク」 「エコシステム」の3つのコーナーに分けて展示。

� 「カスタマー」コーナーの主要展示は、コアネットワークの仮想化を実現する「Liquid Core」ソリューション。携帯ネットワークにSONの概念を適応し、電波を効率的に利用できるようにしたもの。

� 「ネットワーク」コーナーでは、電気的にアンテナのチルトを可変できる「アクティブアンテナ」や「Flexi Zone」というソリューションを展示。 「Liquid Core」と「アクティブアンテナ」を使った学校周辺のネットワーク例が提示されていた。

� 事例は、校庭に生徒が集まることでそのエリアにアンテナ方向を向け、収容力を高める。 また同じエリア内に事業者にとって上級顧客がいる場合、ネットワーク容量の割り当てを自動的に優先。下位顧客は常に上位顧客の容量から利用できる分を割り当てられるため、上級顧客が常に優先的に利用できるという。

� また「Flexi Zone」 は100個までの小セル局を、あたかも1個の基地局のように見せるソリューションだ。ネットワークの効率化を生むためには小セル化は避けられないが、置局や管理、コントロールが複雑だった。また個別にベースバンドユニットのコストがかかる可能性があったが同ソリューションでは不要。「無線のクラウド化によって、リソース配分の最適化ができる」とのこと。

� 「エコシステム」のコーナーでは、「Optimize + Monetize OTT (Over The Top)」というソリューションが展示されていた。ネットワーク負荷の発生源をダッシュボードで把握し、その発生源である上位レイヤーの提供者(コンテンツサプライヤー)などからマネタイズをするために必要なソリューションとのこと。

エリアに応じて2G/3G/LTEの容量を自動的に調整

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Ericssonブース

Ericsson 我々にあるのはデータ爆発はなくデータ成長である。

� エリクソンは広さ6,000平方メートルを有する6ホールを全て使い、未来の通信とネットワーク化社会 (Networked Society) を紹介。モバイル・ブロードバンド、OSS/BSSおよびマネージド・サービスの分野の新製品や新サービスを発表した。

� 随所で聞くのが「データ成長」。データの成長を見守る企業にとって、その増大は予測できるモノでありコントロールの対象であるとのこと。ここには今流行の「データ爆発」は無いらしい。

� 見どころは、最新のLTEおよびHSPAの展示。マクロセルと小型セル・レイヤーに別々のベンダーを使用した場合と比較し、半分の帯域幅で2~10倍のスループットを実現する、強化されたHetNetポートフォリオの展示であった。

� また、データセンター構築および最適化、スマートフォン向けネットワーク最適化、マネージド・エンドユーザー・サービス保証など新たなサービスの開始、Telcordiaとの連携によるOSS/BSSソリューションなども展示。中でも、スマホで発生する制御信号などを可視化、分析するツールが注目を集めていた。この分析ツールでは、端末の無線状態の遷移状況と、ユーザーデータの送受信の様子を時間軸に沿ってリアルタイムで確認できる。

� クアルコムと開発したeMBMSがEricssonでも展示されていた。 eMBMSの特徴としては、複数のユーザーが同じコンテンツを同時に見るときに通信の混雑を抑止でき、主に3つの用途が考えられるとのこと。1つはニュース番組などのライブ放送。2つ目は映画などのビデオ配信。システム上で受信状況をモニターし、人気のあるコンテンツは複数回配信するといった運用ができる。3つ目はコンサート会場の中など限定された場所での配信とのこと。

エリクソンが展示するスマートフォンがネットワークへ与える影響を分析するツール。上段が無線状態の遷移を示し、下段がユーザーデータの送受信状況となる。

こちらはAndroid 2.3で動画を視聴する際の状態変化を可視化。実際に動画をダウンロードしているほかに、定期的にキープアライブパケットが発生し、頻繁に無線状態がアクティブ(上段の赤の領域)になっている。

Android 4.0で同じ操作をした場合の状態変化。キープアライブ信号は発生せず、スリープ状態が多くなっている。制御信号の発生も抑えられるほか、端末のバッテリー消費の面でもメリットがある。

日経コミュニケーション

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120301/384043/

展示風景

複数の端末に動画を同時配信するeMBMSのデモ

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� GoogleはAndroid OS対応のアプリケーション開発企業を集めての展示。各社はアプリケーションの内容紹介だけではなく、開発環境なども説明。

� ブース奥にはAndroid端末メーカーがミニブースを構えて最新のスマートフォンを展示。ASUSなどメーカーによってはMWC2012に出展ブースは構えず、Googleブース内のみで製品展示を行ったところもある。

� またアイスクリームサンドウィッチが描かれたコーナーは、Android 4.0の新機能の紹介が行われた。特にNFC利用の機能に来客の興味が集まっていた模様。

� Android Designの展示は、Android OSそのものを開発する際のUIやアイコン形状などのインスピレーションを沸かせるためのもの。様々なリアルな素材が展示されており、その質感などをアプリケーション開発に活かすことを考えているとのこと。

� 昨年同様にピンズバッジの配布やAndroid型クレーンによるスマートフォンケースの作成、アイスクリームの配布など、エンターテインメントに富んだブースでもあった。

Googleブース

各人形の周りにはアプリケーション開発企業がミニブースを囲んでいる

Google 「アンドロイド遊園地」は今年も健在。多数の関係者がビジネスや情報交換に集った。

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� SK Telecomは4G関連を中心とした展示内容。

� Hybrid Networkは同社独自開発。LTEとWi-Fiを融合して利用することで回線の高速化が可能。またWi-Fiと携帯回線の切り替わり時も接続が切れることが無い。

� 4Gのアプリケーションとしてはクラウドを利用するホーム医療ソリューションや、タブレット利用の教育システムを展示。

� またSmart Robotはスマートフォンを装着する安価なユニット。本体にセンサー類を内蔵しており、専用インクで印刷された書籍をユニットに接続したペンが認識。試験など教育用途に利用できる。

� 他にはNFCを使ったソリューションを展示。モバイルペイメントや電子タグを利用した広告配信などがデモされていた。

SK Telecomブース

LTEとWiFiを融合利用するHybrid Network

100Mbpsの速度をコンスタントに実現 クラウド利用のホーム医療ソリューション

タブレットベースの教育システムはすでに韓国で実用中

Smart Robotはスマートフォンを取り付けるユニット。自走可能、赤外線センサー、電子ペンの装着が可能。アプリはスマートフォンから利用する。両者間の接続はBluetooth。

書籍には専用の印刷がしてあり、ユニット接続のペンで書籍上をなぞるとスマートフォンのアプリが反応するNFCはペイメントや広告用途をデモ

SK Telecom 地域オペレータからサービス提供企業へ。LTE周辺の海外ビジネスを訴求。

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� 海外通信事業者はアメリカのAT&T、地元スペインのTelefonicaも出展。

� AT&Tはグローバルソリューションとして、国際企業向けの回線の一括管理やローミング先での事業者接続サービスなどをデモ。無線だけではなく有線事業者にも一括で提供。またビル内のPBXを携帯に置き換え外出先でも内線電話が利用できる企業向けのソリューションの説明もあった。他にはKindleに代表される回線のMVNOへの卸なども出展。

� Telefonicaは中国聯通と提携していることから、中国聯通のマルチプラットフォームアプリケーションストア「Wo Store」関連を紹介。ヨーロッパのアプリケーションデベロッパを中国へ紹介する業務や、自社のアプリケーションストアのマルチプラットフォーム化の取り組みなどを説明していた。

� またバルセロナ消防局と協業の遠隔感知システムも出展。消防服につけたセンサーが付近の温度や騒音レベルを感知し携帯回線でサーバーへ送信、消防局のセンターやスマートフォンから各消防局員の置かれた環境の管理や現地状況確認が可能。実用化に向けてテスト中。他にはモバイル医療ソリューションを展示、こちらはO2ドイツなどで年内にサービス予定。

AT&Tブース

回線のマネジメントソリューションが主な展示。無線だけではなく固定回線や海外事業者回線も取り扱う

Telefonicaブース

Televonicaのモバイル医療ソリューションはグループ企業のO2で開始予定

中国聯通と提携し、同社のアプリケーションストア向けにヨーロッパデベロッパのマネジメントサービスを提供

バルセロナ消防局向けのソリューション

消防服にはセンサーがあり、洋服内にはデータ送信端末が内蔵

消防センターやスマートフォンで消防士の環境を確認できる

AT&T・Telefonica スマートパイプを模索するオペレータ。

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� docomoは日本発売の端末そのものの展示は無く、サービスやインフラなどの展示を行っていた。

� マルチモードに対応したチップセットはFDDとTD-LTE、W-CDMA、GSM,HSPA+にワンチップで対応する。

� 4月から始まるスマートフォン向けデジタルTV、NOTTVサービスは概要と対応端末を展示。

� またNFC対応の支払いサービスをデモ。国際規格に対応ということで、日本で支払い、バルセロナで利用する、という将来のイメージのデモを行った。

� ジャケットによりセンサー機能を付与できるシステムは、体脂肪やアルコール検知がスマートフォンで可能。

DoCoMoブース

マルチ方式に対応するチップセット

4月から始まるNOTTVサービスの概要

NOTTV対応端末

NFCペイメントの国際ローミングデモ

センサー機能をジャケットでj付与

体脂肪計やアルコール検地のデモ

docomo 「センサー・ジャケット」と「サクラチップ」に関心が集中。

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� GREEは主要企業が集まる8号館にブースを設営。

� 今回は来訪客の反応を見るために出展。来訪者の数の多い8号館に出展したことで、同社ブースへの訪問客も多いとのこと。

� 世界各所の開発拠点やゲーム利用者数、そして日本で展開中のゲーム6種類などを説明。ゲームは展示端末でトライできる。

� 来訪者は通信事業者だけではなく、ゲーム開発者なども多い。

� ゲームの英語や中国語へのローカライズも進めており、導入を希望する外国企業との商談も一部行われたとのこと。

Greeブース

Greeブース

日本で展開中のゲーム。デモ端末も用意

GREE MWCへ初の出展。オペレータへゲームプラットフォームを提案。

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� GSMA主管によるConnected Houseは昨年に引き続き出展。

� Qulacomm、AT&T、SONY、KTグループ、Vodafoneなどが特設ハウス内に出展。

� Qualcommはワイヤレスヘルスソリューションの2netプラットフォームを展示。

� AT&TはホームセキュリティーのLinear社とコラボしたソリューションを展示。家庭内や親類宅の室内監視や電源管理、アラート設定などができる。

� SONYはXperiaやゲーム機を使ったホームエンターテイメントシステムのデモ。

� 豊富な展示を行っていたのがKT。KTグループ全体で各種のソリューションを展示。

� VodafoneはEmbedded SIMを展示。リモートでSIMカードの契約内容/契約事業者を書き換えできる。6月に行なわれるMAEで、アジア地区のオペレータとの協業モデルを提示したいとのこと。オペレータの既存ビジネスモデルを守りつつ、 Embeddedされた各種機器の流動性を担保できる同ソリューションが、他産業を巻き込むM2Mのドライバーとなるのか。期待する声が大きい。

Connected Houseの特設ブース

Qualcommの2netプラットフォーム

SONYはホームエンターテイメントの展示

AT&TとLinearのホームセキュリティーサービス

KTのスマートフォン/タブレットのリモートコネクトシステム。すべての端末上に同時書き込みや同じアプリケーション利用が可能

KTの教育ロボット、Kibot2。Android OSで動作。プロジェクターやNFCを内臓、センサーで触れると反応もする

VodafoneのEmbedded SIM リモートで事業者情報の書き換えもできる

Connected House Embedded SIMが他産業を巻き込むドライバーとなるのか?

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Focus Themes

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� 日立は複数のデバイスでストリーミング放送を利用できるシステム「Hitachi VOD Server」を出展。IPTV、PC、スマートフォンなど端末向けに動画を最適化して配信可能。動画の登録などはPCからファイル操作で行えるなど操作も容易。また再生側も類似したUIでコンテンツの操作が可能。

日立のマルチスクリーンソリューション

� MotorolaのMulti-Screen VIDEOは複数のデバイスごとに最適な動画を自動配信するシステム。コンテンツは著作権管理も強化。同一コンテンツでもデバイスごとに配信の有無を設定できる。

スマートフォンやPCでも類似したUIを採用する一時停止したコンテンツを他のデバイスから続けて視聴できる

MotorolaのMulti-Screen Video デバイスごとに配信の有無を設定可能

マルチスクリーン

複数のデバイスに向けたストリーミング配信での動画最適化を行うシステムの提示

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HTML5

MozillaやOpera、Facebookなど、HTML5ディベロッパーを支援する動きが活発に。

� Mozillaは、HTML 5ベースのモバイルプラットフォーム「Open Web Device(OWD)」を発表。 Mozillaの「Boot to Gecko(B2G)」を元にオープンソースで開発され、年内に端末が登場する見込み。開発の管理や対応アプリのStoreでの取り扱いはMozillaが行う。

� このプラットフォームのの開発にはQualcommの他、アドビ・システムズ、Facebookが協力。携帯電話キャリアからはTelefonica、Deutsche Telekomがサポートする。

� OWDはオープンソースかつHTML 5をベースにしているため、低価格なスマートフォンの開発を可能にし、新興市場で有利と見られている。

� Opera Softwareは開催中に「Opera Mini Next」と「Opera Mobile 12」をリリース。

� 「Opera Mobile 12」はAndroid端末で3Dグラフィックス表示が可能となったほか、HTML5対応、ブラウザ内のカメラサポート、Speed Dialの無制限登録などが追加された。Android/Symbian搭載スマートフォンで利用できる。

� WAC( Wholesale Applications Community :モバイルアプリケーション共通化団体)は、ディベロッパーがオペレーター課金によりコンテンツをマネタイズするための新しいペイメントAPIと、ディベロッパーが既存のモバイル端末の機能やWebツールを使ってリッチモバイルアプリケーションを作ることを可能にするウィジェット ランタイムを紹介。

� Facebookは基調講演でモバイルデバイスへのHTML5採用を狙うW3C(World Wide Web Consortium)グループに参加、モバイル用Webブラウザのテストスイートである「ringmark」を提供すると発表した。(詳細p.55参照)

(左)Operaブースでは、ウェブブラウザ搭載などにより各種のアプリが動作するスマートテレビ向けソリューション 「Opera TV ストア」も展示 (昨年のIFAで発表)

(右) Opera TVストア向けのHTML5によるディベロッパー募集の張り紙も

MozillaブースではHTML5での開発をよびかけ

WACブースではペイメントAPIなどを紹介

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Embedded SIM/ M2M

Embedded SIMを利用した機器/ソリューションは、ヘルスケア、エネルギー管理、車、コンシューマー家電といった分野で商用化され始めている。

� GSMAは2010年に遠隔操作でアクティベーションやデータの書き換えが可能なEmbedded SIM(内蔵型SIMカード)の開発を目指し、オペレーターを中心としたタスクフォースを設立。このタスクフォースにより2011年1月には機能要求が絞り込まれた。

� 2012年中には決定された技術仕様に対応した機器が市場に投入されると見込まれている。

� こうした背景もあり、今年のMWCにおいてM2Mは大きなトピックとなっていた。

� タスクフォースの一員でもあるAT&T、Vodafone、KTがスポンサーとなったコネクテッドハウスでは、各オペレーターやパートナーが提供するインターネットに接続する家電製品や車、およびソリューション/サービスが紹介された。

� またAT&Tは、Hall8の同社ブースでワンストップのグローバルM2Mサービス管理プラットフォームを紹介。

� このプラットフォームにより、世界各国の企業とコンシューマー家電メーカーは、モバイルブロードバンドベースの単一SIM接続でM2M端末の設置、運営、拡大などの関連プロセスを円滑に処理することができるという。

AT&TブースのグローバルM2Mサービス管理プラットフォーム展示

VodafoneのEmbedded SIM リモートで事業者情報の書き換えをデモ

Qualcomm Life社の家庭向け

無線医療ソリューション「2net」

BluetoothやWiFi、短波無線に対応した医療機器が計測した患者のデータを、2netハブで暗号化し、3G回線を通じてプラットフォームにあるデータセンサーに送信・保存。データセンサーに保存されたデータは、医療機関や患者宅でいつでも閲覧可能。

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自動車/カーテレマティック

� フォードは自動車業界として初めてMWCで新車を発表。新型MVP、「B-MAX」を発表した。

� CESで行ったSYNCのグローバル展開の発表を受けて、フォードモーターの欧州仕様車としては初めて、 B-MAXに車載テレマティクスシステムの「SYNC」が採用された。

� B-MAX用のSYNCは、マイクロソフト社と共同開発された最新バージョン。高度な音声認識機能を備え、ナビゲーション、緊急時の即時通報システム、スマートフォンとの連携など、多彩な機能を持つ。

� 同社は2015年までに、SYNCを350万台以上の欧州フォード車へ搭載する計画。グローバルでは2015年までに、1300万台への採用を目指している。

� Samsungはトヨタと共同開発した二つのシステムを展示。

� 「Samsung Car Mode」という名称で展示したシステムでは、車載ディスプレイ装置とスマートフォンをUSBで接続し、スマートフォンの画面を車載機側に転送して表示。展示システムでは車載機はトヨタ側、スマートフォンをSamsung社が用意したとのこと。2012年第2四半期に市場に投入する計画。

� もう一つのシステムは、Bluetoothを使ってスマートフォンにCANのデータを送る「Samsung Smart Driving」。OBD IIからの情報をBluetooth経由で、スマートフォンに取り込み、車両の状態の表示やカー・ナビゲーション、メンテナンス情報の収集などを行うもの。韓国では1月からカローラに装着してサービスを開始。(日本でもトヨタ自動車は、プリウスPHVにCAN-BTというCAN情報をスマートフォンにBluetoothで送信する仕組みを用意)

参考) ITPro

フォードブースで展示されていたB-MAX B-MAXと自宅、社会がネットワークで繋がったイメージビデオを放映

「Samsung Car Mode」と

「Samsung Smart Driving」の展示

Fordは基調講演でテレコム業界と自動車業界の連携の必要性を訴えたが、展示内容としてはテレマティクスに留まる。オペレーターから自動車業界へのアプローチに目立った動きはない。

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CPU/SoC

Intelが、低価格スマートフォンを可能にするローエンドチップの投入を発表。

熾烈な競争環境下、各社は独自のSoCやパートナー認定により差別化へ。

NVIDIA

「Tegra3」

Qualcomm

「Snapdragon S4」

Intel

「Atom Zシリーズ」

� スマートフォン向けプロセッサ市場は、ARMプロセッサベンダ(NVIDIA、Qualcommなど)が占めてしており、Intelが製造するx86の命令セットを採用しているプロセッサはほとんど採用されてこなかった。

� その状況が1月のCESで大きく変化。CESにおいてIntelは、新しいスマートフォン向けプロセッサAtom Z2460をLenovoとMotorola Mobilityの2つのOEMメーカーが採用することを発表。

� MWCでは、さらに3社が採用することを発表。キャリアのOrange、インドの端末メーカーのLave、中国の端末メーカーであるZTEが今後Atom Z2460などを搭載したスマートフォンをリリースする計画であることを明かした。

� また、同社はローエンドなチップを投入する計画を明らかにし、 OEMメーカーが150ドル以下の非常に低価格なスマートフォンを製造することを可能するとした。

� さらにIntelは同社の強みである自社開発の最先端プロセスルールを積極的にスマートフォン向けに前倒しで導入し、ライバルとなるARM陣営ベンダーと差別化していくという方針を表明した。

「Atom Z2460」

• CESで発表

• 最大2GHz動作現在出荷中

• リファレンスデザインのスマートフォンが、モバイル決済方式 Visa payWave の対応デザインとして認定を受ける

「Atom Z2580」

• ハイパフォーマンスモデル (Atom Z2460の2倍の性能)。

• HSPA+に加えてLTEにも対応するベースバンドチップ「XMM 7160」に対応。

• 2012年後半にサンプル出荷開始予定。

「Atom Z2000」

• 150ドル以下の低価格スマートフォンをターゲット。

• クロック周波数は1GHzに下げる。

• 2012年半ばにサンプル出荷を開始、搭載製品は2013年初頭に登場予定。

昨年末に発表したクアッドコアのSoC「Tegra 3」のスマートフォン版を発表。

• タブレット用よりも、スマートフォン用として提供されるものの方が、最高クロックがシングルコア時1.5GHz、クアッドコア時1.4GHzがとなり、0.1GHzずつ引き上げられている。

• また、クロックが上がっても、最適化によりほぼ同じ熱設計消費電力を維持しているとのこと。

「Snapdragon S4」シリーズの“Pro”版を発表。

•主に「Windows 8」のARM版を採用するノート・パソコンやタブレット端末での利用を想定。

• Snapdragon S4ファミリーの特徴は、コアのクロックを非同期で変更できる点。

•現行バージョンでは、クアッドコアモデルで最高クロックが1.5GHz。

•不要なコアは0Hzにまで落とせる為、電力効率が非常に高い。

•設計上の最大クロックは2.5GHz。

参考/写真:PC Watch

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NFC

� VisaはMWCでワン・ストップのモバイルペイメントソリューションを発表。Visa認定のNFC搭載スマートフォンの購入者は、同社に連絡して端末のモバイルペイメントをアクティベートすると、端末はセキュアにユーザの銀行口座にリンクする。ユーザはVisaのpayWaveシステムが利用できるところであれば、どこでもモバイルペイメントを使うことができる。

� Visa認定のNFC搭載スマートフォンとは、Visaが選んだオペレーターによる同社のコンプライアンステストをパスしたものを指す。

� なおIntelは、同社の新Intel Atomベースのスマートフォンおよびタブレットで、Visaのこのサービスに対応するとしている。

� 会場では、リファレンスデザインの端末上にインストールされたVISAのモバイルウォレット「V.me」での決済や、イン-ドで実践されている「MOVIDA」による決済を

デモしていた。

� また、会期中にVisaはVodafoneとのモバイルペイメントにおける戦略的提携を発表している。

� NXPブースでは、パートナー企業によるNFCを利用した現在展開中のアプリケーションやサービスを紹介。

� KTは、モバイルドアロックソリューションや、NFCとジェスチャーを組み合わせて複数の情報を持たせるサービスを紹介。

� RIMは、ポルシェ911の中にあるNFCタグにドライバーのBlackBerry NFC端末でタッチすると、ポルシェのイン・カー・システムと自動的につながる様子をデモ。

多くのブースでNFCを利用したモバイル端末でのペイメントやドアロック、パーキングメーターなどへの利用がデモされており、様々な分野でのNFCの本格的な商用化が始まっていることを感じさせた。

RIMのイン・カー・システム

(左)NXPブース

(右)PaybyPhoneによるNFC対応パーキングメーター。NFC対応端末をタグにタッチすると、モバイルペイメントシステムにリンクしたクレジット/デビットカードで自動的に決済される。

KTのNFCによるモバイルドアロックソリューション。ドアを開ける権限をワンタイムで他者に送信することができ、その際メッセージも送ることができる。年内商用化予定。

また、パイロットプロジェクトとして、花屋で求める花のNFCタグに端末をかざし、上下左右に振るとジェスチャーにあわせて花に関する情報が複数表示される様子を紹介。

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データオフロード/ HetNet

� 展示会を通してテーマとなっていたトラフィック逼迫へのアプローチとして、昨年に引き続き「ヘテロジニアスネットワーク」が話題となっていた。

� 「ヘテロジニアスネットワーク」はHetNetとも呼ばれ、基地局のカバーするエリアの中にフェムトセル、ピコセルなど狭いエリアをカバーする小さな基地局を配置(ヘテロジニアス=異機種混在)させられるようにする技術。端末の場所に応じて柔軟にどの基地局を使うかを変更し、スマートフォンなどの重いトラフィックを小さな基地局に逃がすことでネットワークのキャパシティを改善する。 3GPPなどで標準化された技術であり、既存の周波数帯を最大活用できる。

� Ericsson、Nokia Siemens、Qualcomm、NECなどで紹介されていたHetNetは、LTEマイクロセル内にLTEピコセルやLTEナノセルを配置し、それら異種=大きさの異なるセルを結合することで収容力を向上するというもの。速度は接続している基地局のLTEで許される最大値となる。

� また、SK Telecomでも「Hybrid Network」という名称で訴求されていた。同社の場合、LTEとWiFiにより速度向上とオフロードを可能にするとしており、3GやLTE、WiFiがある場合、そのうち「3G+WiFi」や「LTE+WiFi」の合計が最大速度になるとのこと。2013年にLTEとWiFi統合サービスを開始予定。

SK Telecom: LTEとWiFiを融合利用するHybrid Network

Nokia Siemensエリアに応じて2G/3G/LTEの容量を自動的に調整

Ericsson: HetNetのデモ

写真)Ericsson Images

マクロセルの中にスモールセルを混在させ、トラフィックを逃がすことで

ネットワークのキャパシティを向上させる技術。トラフィック逼迫に対する主要なアプローチのひとつ。

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Apps/ タブレット利用の教育関連ソリューション

� ホール7のApp Planetでは、BlackBerry、Nokia、Samsung、IBM、IMGA、WIP、developerprogram.comがそれぞれディベロッパー向けカンファレンスを開催。またApp Planet以外でもHTML5による開発環境を支援する動きも活発に見られた。

� SK Telecomは、スマートラーニングを紹介。

� SKTが提供しているアプリストア:T-Storeとは別にラーニング専用のアプリケーションストアをつくり、個人の学習履歴の保存といったパーソナル化を可能にするプラットフォームを提供。現在韓国のみで実施。

� Samsungブースでは、CESに引き続きインタラクティブな授業を可能にするスマートスクールソリューションが展示されていた。

� 教師のPCは、e-ボードといわれる授業内容を反映するとスマートボードに接続される。e-ボードに書かれた内容はサーバに保存され、生徒のタブレットからいつでもアクセスできる。また、教師は生徒のタブレットを管理することも可能なため、生徒は授業に集中を向けなければならなくなるという。

� Nokiaでもローエンドの端末でも利用できる新興国向けの教育サービスを展示。担当者によると、現在はスタートの段階だが、これから利用者/コンテンツともに増やしていく予定とのこと。

教育関連のソリューション提供やアプリのアグリゲーションはまだ始まったばかりという印象。

しかし新たな打ち手として、今後教育分野でのコンテンツ開発が盛り上がる可能性も感じさせる。

SKT T Smart Learningプラットフォーム

Samsung スマートスクール

Nokiaは教師向けのサービスと、高校生向け数学コンテンツサービスを新興国で展開

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Rich Communication Suite (RCS)

� GSMAは以前から、携帯電話ユーザがあらゆるデバイス/ネットワークオペレーターの間でIM、ライブビデオの共有、ファイル送信の利用を可能にするRich Communication Suite(RCS)の策定に取り組んでおり、今年のMWCでついにモバイル業界の主要プレイヤーにより共同開発されたリッチコミュニケーションサービスのブランド名:「joyn」が公式に発表された。

� 電話の途中でも素早く写真やビデオの共有が出来たり、インスタントメッセージを同時に送れる等のサービス提供を目指す。

� AppleのiMassageやサードパーティーなどによるメッセージサービスにより、ユーザがSMSを使わなくなるという状況を回避し、メッセージングをテレコム業界のコントロール下に取り戻そうという意図も伺える。

� Samsung/ Sony/ HTC/ Vodafone/ Telefonica/ Orange/ Deutsche Telekomがサポートを表明している。

� スペインではオレンジ、テレフォニカ、ボーダフォンが夏にサービス予定。

� フランス、ドイツ、イタリア、韓国も2012年中にサービスを開始すると発表。

2012年夏以降、リッチコミュニケーションがついに欧州で提供開始。

テキスト主流のGSM圏でどのように受け入れられるのかに注目が集まる。

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プラットフォーマー

プラットフォーマーのブースとして散見されたのは広告関連。

� ゲームプラットフォーマートして出展したGREEは、メインの8号館にブースを出展していたこともあり目立っていたが、プラットフォ-マーは7号館(App Planet)や2号館にスタンドレベルの出展で見かけることが多かった。

� 日本のmedibaは、スマートフォンおよびフィーチャーフォン向けのアドネットワークサービス「mediba ad」をApp Planetで紹介。

� medibaは、アドネットワーク連携先や新規アプリデベロッパーの開拓、また最新モバイルテクノロジーおよびビジネス開拓・調査を目的として出展。medibaおよび「mediba ad」の認知度向上を目指すとのこと。

� NTTドコモのドイツの子会社でプラットフォーマーのnet mobile AGもApp Planetに出展。inAppペイメントやマーケットペイメントなどマネタイズを訴求する一方、モバゲーやドコモマーケットも紹介。

� VAS、モバイル広告プラットフォーム、リッチコミュニケーションを提供するjinnyは、中東・アフリカを中心に事業を展開。

GREE

世界各所の開発拠点やゲーム利用者数、そして日本で展開中のゲーム6種類などを説明。

中東・アフリカを中心に世界75カ国で事業展開するというjinny

mediba

日本パビリオン内にスタンドを構え、mediba adを訴求

ドコモのドイツの子会社のnet mobile AG

(右)net mobileで配布されていたドコモマーケットとモバゲーのリーフレット

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【中国向けブラウザ】

Operaは中国向けにローカライズしたブラウザ「Oupeng/欧朋」を展示。エンジンはOpera miniを利用している。中国の消費者向けにカスタマイズされている。中国ではURL入力よりもリンククリックが好まれるため、ブラウザを開くとアイコンメニューが並び、クリックだけで好みのWEBサイトへアクセスできる。またソーシャルサービス機能を内蔵。PC版Operaとのブックマーク連携機能も備える。欧朋は一部メーカーのAndroid端末にプリインストールされているほか、アプリケーションマーケットからダウンロードできる。

欧朋をプリインストールした中国内で販売されているAndroid端末

【モバイルプリペイド】

VISAは携帯電話から手軽にオンラインショッピングや支払いが利用できるMobile Prepaidをデモ。東南アジアなど新興国がターゲットで、銀行口座やクレジットカードを持たない消費者を想定している。プリペイド携帯電話の残高口座と、VISAのペイメントネットワークを接続することで、自分の携帯電話に入れてある料金を使って支払いが可能。支払い時はSMSにより毎回パスワードが届くなどセキュリィティー対策もされている。

【太陽光発電基地局】

印VNLは太陽光発電に対応した携帯電話基地局を出展。新興国などですでに利用されている。

プリペイド携帯電話からオンラインペイメントが利用できるVisa Mobile Prepaid 電力事情の悪い新興国向けのVNLの太陽発電基地局

アジア/新興国へのアプローチ

低価格スマートフォンを実現するためのいくつかの萌芽やモバイルフィナンシャルサービスなど、

新興国を想定したトピックが多くみられた。

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Keynote Speeches

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【Mobile Operator Strategies】

� Telecom ItaliaのBernabè氏は、以下4つのストリームに基づいてGSMAの中で活動していくと話した。

① モバイルブロードバンドと4G LTEへの投資

② SIMベースド・ソリューションのNFCによるmコマース

③ リッチコミュニケーションサービス(RCS)によるマルチメディアメッセージング

④ エンベッデッドモバイルテクノロジーの加速(mヘルス、mユーティリティー、mトランスポート、mエデュケーション)

� 同氏はまたクラウドサービスもチャンスになるとし、セキュアな環境が必須だとした。

� China MobileのLi氏は、同社のAppストア「モバイルマーケット」の状況を紹介。

� Li氏は同ストアを中国市場で販売されるサービスのゲートウェイと位置づけ、App Storeに比べると道のりは長いが、可能性は見せていると話した。

� 同氏は「モバイルマーケット」が中国のモバイル収益モデルを抜本的に変えたと話し、例として同ストアが学生の就業機会を提供するサービスを展開するなど、単にアプリを売るだけでなく、オペレーターが新しい市場セグメントに参入することを可能にしたと語った。

� VodafoneのColao氏は、「ユビキタス」「安全」「便利」「信頼」をキーワードに、カスタマーのデータエクスペリエンスを改善していくと話した。

� また同氏は、農業/健康/教育といった社会的な進展を推し進めるモバイルイニシアチブへの投資を続けていくとした。

� Colao氏は、オープンなインフラと共同投資、新サービスでのコラボレーション、サポーティブな規制が必要であると話し、新サービスとしてRCS/SIMベースのNFCサービスによるmコマース/ペイメントにおけるVisaとの戦略的提携について紹介した。

� AT&TのRalph de la Vega氏は、ビジネスユーザの多くがビデオ電話を使いたいと考えているが、現状期待に応えられていないと話し、RCSをどのように次のレベルにもっていくかが課題だと話した。

� このような課題を解決するにはさらなる投資が不可欠であり、またサステナブルなビジネスモデルのためにサポーティブな規制機関が必要とした。

� 同氏はさらなる帯域、将来に向けたネットワークへの投資、アプリのサポートを進めていくと話した。

Franco Bernabè, Chairman of GSMA Chairman & CEO, Telecom Italia Group

スマートフォンやM2Mなどの増加によるトラフィックの逼迫を前提に、オペレーター各社は今後の対応について語った。また、Over-the-Topとの競争やOPにとってサポーティブな規制の必要性などついても触れた。

Li Yue,

President,

China Mobile

Vittorio Colao,

Chief Executive,

Vodafone

Ralph de la Vega,

President & CEO Mobility,

AT&T

写真:CNET

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【Deutsche Telekom: Exploring The Mobile Cloud】

※ パネル

- René Obermann, Chairman & CEO, Deutsche Telekom

- Ben Verwaayen, CEO, Alcatel-Lucent

- John Chambers, Chairman & CEO, Cisco

登壇予定だったNTTドコモ山田社長は欠席

� Deutsche TelekomのObermann氏は、トラディショナルなテレコムビジネスが低迷する一方でデータトラフィックが上昇していると説明。コンシューマーはテレコムをダムパイプとみなしていると話し、インフラがいわゆるコモディティー化していることを指摘。しかしダムパイプという考えはすでに過去のものだと話した。

� 同氏は10年前は「すべてはモバイルへ」の流れだったのに対し、現在は「すべてはクラウドへ」になっていると語り、クラウドはオペレーターにとってもチャンスだと話した。

� クラウドビジネスはテレコムのポジションやエコシステムにパラダイムシフトを引き起こすとし、オペレーターはネットワークのすべてをコントロールできなくても、エコシステムの中でエンドtoエンドのクオリティー・オブ・エクスペリエンスを提供できる重要な役割を果たすとした。

� テレコムにとってスマートパイプとはイノベーションの可能性であると話し、「コネクティビティ・イノベーション」/「Enablingイノベーション」/「プロダクト・イノベーション」を主軸に挙げた。

� 「コネクティビティ・イノベーション」の側面では異なるネットワークテクノロジーの統合によりカスタマーフレンドリーでシームレスなサービスを提供し、「Enablingイノベーション」ではディベロッパー/パートナー/他産業といったサードパーティーとのレベニューシェア、そしてエネルギー/ヘルスケア業界とのインテリジェントなネットワーク構築を狙い、また「プロダクト・イノベーション」では新製品やサービスの開発にも注力していくとした。

� Obermann氏は、モデレーターから5年後のオペレーター像を問われると、テレコムはサービスプロバイダーとして姿を変えていくだろうと予測した。

クラウドによりエコシステムのパラダイムシフトが発生。新たなエコシステムの中で、

オペレーターは唯一エンドtoエンドのクオリティー・オブ・エクスペリエンスを提供できる存在。

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【Mobile OS & Applications】

※パネル

-Dennis Crowley, CEO, foursquare

-Peter Chou, CEO, HTC

-Stephen Elop, President & CEO, Nokia

� NokiaのElop氏は、Windows PhoneをApple、Androidに次ぐ第3の競争力を持つエコシステムであるとし、ユーザのエクスペリエンスを変えるだろうと話した。

� 同氏はNokiaのユニークな点として、“ローカルに関連したモバイルアプリ”、“水平型プラットフォームに基づくロケーション・サービス”、“マネタイズエコシステム”を挙げた。

� Elop氏は、グローバルに力を持つアプリの注目は新興市場によりドライブされており、よりローカルにフォーカスが当てられるようになったと話した。アプリ配信において人から人へのソーシャル(口コミ)によるバリューチェーンができていると指摘し、特にこの動きは新興国でみられるという。これに対し同社は、サステナブルなアプリのエコシステムを作り出す手助けをしていかなければならないと語った。

� またロケーション・サービスについては、同社は常に「何が? 誰が? どこで?」という3つの疑問に向かい合っており、一つ目は検索エンジン、二つ目はソーシャルネットワークで応え、三つ目の「どこで?」に回答することが目標であると話した。

� マネタイズエコシステムについては、同社が40カ国/150オペレーターと協力関係にあり、キャリア課金によりオペレーターとディベロッパーのレベニューシェアが容易であると述べ、このエコシステムを押し上げるためのクリアなアプローチを持っていると語った。

� HTCのPeter Chou氏は、人々は革新的で使い易い端末を求めており、コンシューマーが楽しめるようなハードウェア/ソフトウェア/サービス/アプリなどの統合を目指していると話した。

� また、デザインはHTCのDNAであり、[シンプル/ヒューマン/クラフテッド]という同社のクリア・デザインフィロソフィーはドライビングフォースとなっていると語った。これらを体現するものとして、HTC Sense 4を搭載したHTC Oneシリーズを紹介した。

� また同氏は、HTCはWindows PhoneとともにAndroidも生産しているが、Windows Phoneに対する顧客満足度が高いことを上げ、同OSがAndroidやiOSに追いつくだろうと話した。

� FoursquareのCEO Crowley氏は、Windows Phoneに対するユーザのフィードバックは良いと話し、もうひとつの強力なエコシステムを歓迎すると述べた。

Windows Phoneはユーザのエクスペリエンスを変える、

第3の競争力を持つエコシステムになる。

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【Financial Services In A Mobile World】

※パネル

-Don Callahan, Chief Administrative Officer, Chief Operations & Technology Officer, Citi

-Michael Abbott, CEO, ISIS

-Jon Fredrik Baksaas, President & CEO, Telenor Group

-John Partridge, President, Visa Inc.

� 米ベライゾンワイヤレス/ AT&T/ T-Mobileのモバイルペイメントにおける合弁会社:ISISは、基調講演で2012年中期からカード会社3社(Chase, Capital One,Barclaycard)と提携し、トライアルを開始することを発表した。また、ISISのモバイルウォレットのインターフェースについても紹介。

� Telenorは、同社がパキスタンで展開しているEasyPaisaの事例を紹介、昨年は300億のトランザクションが発生したと話した。これは18,000のアウトレットおよび9,000の銀行との協力関係による成功と言い、口座開設に10分とかからないこと、送金が即時にできること、手数料が銀行で行われる場合の5%に過ぎないことを成功要因としてあげた。

� Visaは、技術の互換性やグローバルな相互運用性により、情報サービス、支払いが迅速且つリモートで行われるようになったと話した。また、途上国の92%においていまだ現金が使われており、そういった市場へのモバイルフィナンシャルサービスのチャンスは始まったばかりだと語った。

� Citiは、世界最大の銀行のひとつとして複数の地域に対し様々な機会を提供しているとし、モバイルだけでなくマネー/サービステクノロジーを再考し、考え方に革命が必要だと話した。また、マネーに対する情報はマネー自体に匹敵するほど重要だという考えも示した。

新興国へのモバイルフィナンシャルサービスのアプローチは既に始まっており、

米国ではいよいよISISが年内にNFCモバイル決済サービスのトライアルを開始。

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【Google: Mobile World Live Keynote】

Eric Schmidt

Executive Chairman/ Google

� 基調講演では始めに、2月にリリースした「Chrome for Android」を紹介。Android4.0搭載の「Galaxy Nexus 」を利用したデモンストレーションが行われた。高速でクリーン、クラウドを利用した簡単なブラウザを目指したとアピールした。

� Schmidt氏による講演では、誰もがネットに接続する未来についてのビジョンが語られた。

� Schmidt氏はもしインターネットの機会や自由がすべての人に拡がらなかったら、新たなデジタルデバイドが起こるだろうと話し、テクノロジー的に新しい「中間層」が変化する社会において決定的な役割を果たすだろうとした。

� Schmidt氏はムーアの法則を引き合いに出し、少なくとも今日のレベルのモバイルエクスペリエンスはほとんどすべての人に享受されるだろうと語り、今後12年の間に端末は20倍早くなり、現在US$400の端末がUS$20で手に入るようになるだろうと話した。同社の直近の成長率から考えると、すべての人のポケットにAndroidが入ることは可能だ、と述べた。

� 同時に、Schmidt氏のこの予測は世界中で行われているオンライン検閲や過剰な規制という問題があることを指摘。Googleがサービスを提供している125カ国のうち、25カ国で何らかの形でブロックされていることを明らかにし、10年前は4カ国だったオンライン検閲が現在40カ国にまで増加しており、USですら懸念すべき法律的な規制の提案が最近持ち上がったと話した。

� なお、 質疑応答において「Androidはいつフィーチャーフォンに搭載されるのか」という質問に対し、来年には70ドルのAndroidスマートフォンが登場するので、フィーチャーフォンではなくスマートフォンを購入すればいいと答えていた。

今後予測されるスマートフォンの低価格化により、

すべての人のポケットにAndroidが入ることが可能に。

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【Ford: Mobile World Live keynote】

Bill Ford Jr

Executive Chairman/ Ford

� MWC初となる自動車産業からのキーノートスピーカーとして、フォード社Executive Chairmanのビル・フォード氏が登壇。同氏は、モバイル業界に対し未来に向けてよりスマートな交通システムを開発する手助けをしてくれるよう話した。

� フォード氏は、自動車が車同士で、または周囲の環境とが話しあうような相互に繋がった交通システムをテレコム業界は作りだすことができると語り、自動車業界とテレコム業界は重要なパートナーであると話した。

� 同氏は現在10億台の車が走行しており、2050年までに40億以上になると話し、自動車がひとつのエレメントとなるようなコネクテッド・ネットワークが必要であると語った。

� また近い将来、小型車やスマートパーキング、ペイメントシステム、カーシェアリングの他、意外なコラボレーションや投資が起こるだろうと話し、中長期的には車が互いに通信しあい、歩行者用の道やバス/飛行機/列車/自動車といったすべての交通手段がシングルネットワークとして完全に最適化されたスマートシステムにより、より安全で効率的な世界になっているだろうとした。

� 2050年までには、フォード氏は40億の車がコネクテッドシステムに繋がった道路を走り、多くがオートパイロットで走るだろうと話した。

� フォード社は、SYNCモバイル・コネクティビティテクノロジーを搭載したB-MAXを展示。MWCで自動車をローンチした初の企業となった。

コネクテッドネットワークが完備した未来の社会を見据え、

自動車業界とテレコム業界のパートナーシップを呼びかけた

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【Ericsson: Mobile World Live Keynote】

� EricssonのVestberg氏は、ネットワーク化された社会(Networked Society)の中にすでに生活に現れているイノベーションや研究、ビジネスモデルを紹介。同社の予測として2020年までにコネクテッドデバイスは500億に上ると話し、ネットワーク化された社会が個人やビジネス、社会に及ぼすインパクトに触れた。

� Vestberg氏は、デバイス間の相互作用をシンプルに維持するためのモノのソーシャルWeb化というコンセプトを挙げ、同氏の所有する自転車がネットワークに繋がった場合、Vestberg氏のオンラインカレンダーに合わせてバルセロナからスウェーデンへの輸送を自ら手配するというアイデアを紹介。モビリティーとブロードバンド、クラウドサービスのコンビネーションが重要であるとした。

� ネットワークについては同社EVP兼ビジネスネットワークヘッドのJohan Wibergh氏が登壇。人口密度がより高まり、ネットワークへの要求がより複雑になる環境に対応するために、同社はヘテロジニアスネットワーク、またはHetNetsを構築すると話した。

� Weibergh氏は、高品質なコネクティビティを提供するために必要な3領域として<リソースから最高のキャパシティとカバレッジを得るために最適化したマクロネットワーク><可能な限り“安くて効率的”なカバレッジを得るためのネットワーク密度の追加および改善><ハイトラフィック密度のエリアカバレッジを改善するためのスモールセルの追加>を挙げた。

� またユニバーサル・ミュージック・スウェーデンの社長を招き、情報通信技術により音楽業界がどのように2000年代初頭に変化したかを紹介。Vestberg氏はすべての産業がモビリティーとコネクティビティーに向かっており、それが同社にとってもチャンスとなっていると話した。

Mobile World Live KeynoteHans Vestberg, President & CEO, Ericsson

2020年までにコネクテッドデバイスの数は500億に。

すべての産業がモビリティーとコネクティビティーに向かっている。

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【Facebook: Mobile World Live Extra】

� Facebookは最高技術責任者(CTO)を務めるBret Taylor氏が登壇、「モバイルwebの標準をとる」と話した。

� 同氏は、モバイル機器の多様化やブラウザごとに異なるアプリ対応といった、ユーザのブラウジング体験を脅かすフラグメンテーションを指摘。これを改善するため、モバイルデバイスへのHTML5採用を狙うW3C(World Wide Web Consortium)グループに参加、モバイル用Webブラウザのテストスイートである「ringmark」を提供すると発表した。

� またFacebookアプリなどの支払いに際し、キャリア課金の導入を表明。具体的な時期についての説明はない。

� Samsungやソニーなどと共同で、モバイルアプリの互換性向上を図っていくとも話した。

モバイル用Webブラウザのテストスイート「ringmark」

モバイルアプリの互換性向上への協力を表明キャリア課金への協力を表明

Facebook CTO/ Bret Taylor氏

画像: Mobile World Live TV

モバイルデバイスへのHTML5採用を狙うW3Cに参加。モバイル端末でのブラウジング体験のフラグメンテーションを解消し、モバイルWebのスタンダードをつくりだす。

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� TDDの推進団体Global TD-LTE Initiative(GTI)はソフトバンクグループやチャイナモバイル、インドのバーティエアテル、ボーダフォングループが中心となって昨年設立された団体。

� そのGTIがMWCで「LTE TDD/FDD International Summit」(GTIサミット)を開催。ソフトバンクの松本徹三 取締役 特別顧問やチャイナモバイルなどが登壇した。

� ソフトバンクグループは、 TD-LTE互換のAXGPサービスを開始した関連会社のWireless City Planning(WCP)のMVNOとして「Softbank 4G」サービスを2月24日にスタート。

� ソフトバンクの松本徹三 取締役 特別顧問は、「これまで42Mビット/秒のDC-HSDPAサービスを提供してきたが、76Mビット/秒のTD-LTEサービスを開始したことでDC-HSDPAは時代遅れになった」と話した。

� チャイナモバイルは今年中に2万以上、2013年までには20万の基地局を設置すると発表。

� 「6都市のフィールドテストは良好で、次の段階に入る。」「2013年に大規模展開をする準備は整った」としている。

� 香港ではLTEの初期の例としてTDDとFDDの組み合わせたサービスを今年早めに開始するとも発表。

� 端末メーカーにはTDD、FDD両方をサポートするよう働きかけている。

� この支援のため、クアルコムとHi Siliconは、2G、3G、TDD/FDD LTEをサポートするチップセットを発表した。

� バーティエアテルも、3月末にもTD-LTEの商用展開を開始するとのこと。

GTIサミットに登壇したソフトバンクモバイルの松本徹三 取締役 特別顧問

(写真)ITPro

参考) ITPro

【GTIサミット -TD-LTE-】

TDDの推進団体GTIによるサミットが開催。2013年を目指して、中国ではTDD/FDD LTEを組み合わせたサービスを、インドではTD-LTEを商用化する見込み。