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NAS 259
リモート同期(Rsync)でデータを保護する
Rsync バックアップジョブの作成と実行
A S U S T O R C O L L E G E
A S U S T O R C O L L E G E / 2
NAS 259: リモート同期(Rsync)でデータを保護す
る
コースの目標
このコースを修了すると、下記のことができるようになります:
1. Rsync の基本的理解を深める
2. リモート ASUSTOR NAS に Rsync バックアップジョブを作成し、実行する
前提条件
受講前提条件:
なし
次の項目についての知識を持つ受講生を対象としています:
該当なし
概要
1. Rsync の概要
1.1 Rsync の概要
2. Rsync を使用する
2.1 リモート ASUSTOR NAS で Rsync サーバーサービスを有効にする
2.2 ローカル ASUTOR NAS に Rsync バックアップジョブを作成する
A S U S T O R C O L L E G E / 3
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1. Rsync の概要
1.1 Rsync の概要
Rsync は、ファイルとディレクトリをある場所から別の場所に同期化するために使用されるネットワークプロトコ
ルです。 ブロックレベルの複製を提供し、常に変わっているファイルとデータでの使用に適しています。 ブロック
レベルの複製を提供することで、Rsync は増分バックアップを提供できます。 増分バックアップにより、連続し
たバックアップジョブ(最初のバックアップジョブの後)では最後のバックアップジョブから変更されたデータのみをコ
ピーします。 例えば、10 MB のファイルに小さな変更を加えると、増分バックアップでは変更された部分のみ
がコピーされます。 2 セットのファイル間の相違のみを転送することで、Rsync はバンド幅使用量の大幅な削
減に役立てられます。
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2. Rsync を使用する
次の例では、ローカル ASUSTOR NAS から異なるリモート ASUSTOR NAS にバックアップするために Rsync を
使用するプロセスを分かりやすく説明します。 ASUSTOR NAS は Rsync サーバーと Rsync クライアントとして機
能できますが、これは NAS を集中型バックアップサーバーとして使用したり、NAS を別の NAS または Rsync
互換サーバーにバックアップできることを意味します。
2.1 リモート ASUSTOR NAS で Rsync サーバーサービスを有効にする
このセクションでは、Rsync サーバーサービスを有効にしてから引き続きバックアップモジュールを作成し、バック
アップジョブを保存します。 Rsync を使用してバックアップする前に、ASUSTOR NAS で Rsync サーバーサービ
スを有効にしなければなりません。
ステップ 1 [サービス] [Rsync サーバー]の順に選択します。 [Rsync サーバーを有効にする]チェックボックスが Rsync
見出しの下で選択されていることを確認してから、[適用]をクリックします。 最後に、バックアップモジュール見
出しの下で[追加]をクリックします。
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ステップ 2 [新規バックアップモジュールの追加]ウィンドウが表示されます。 新規モジュールの名前を入力してから[閲覧]
をクリックして、このモジュールのファイルが保存されるパスを選択します。 完了したら、[終了]をクリックします。
ステップ 3 バックアップモジュール見出しの下に、新規バックアップモジュールが表示されます。
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2.2 ローカル ASUTOR NAS に Rsync バックアップジョブを作成する
このセクションでは、ローカル ASUSTOR NAS を使用してリモート ASUSTOR NAS にバックアップジョブを作成し
実行します。
ステップ 1 [バックアップと復旧] [リモート同期]の順に選択します。 [リモート同期]タブの下で、[作成]をクリックします。
ステップ 2 [新規バックアップジョブの作成]ウィザードが表示されます。 [転送モード:]の下で、 [ユーザーの NAS -> 別の
ASUSTOR NAS]ラジオボタンを選択し[次へ]をクリックします。
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ステップ 3 [サーバーアドレス:]フィールドにバックアップする ASUSTOR NAS の IP アドレスを入力してから、[次へ]をクリック
します。 注: 暗号化された転送の使用を選択することもできます。 これを実行することにした場合、再同期アカウント情報だけ
でなくもう一方のホストの SSH 接続情報を入力する必要があります。
ステップ 4 バックアップするソースフォルダまたはファイルを選択し、[次へ]をクリックします。
注: 必要に応じて、ここで 1 対 1 つのフォルダ同期化の使用を選択することもできます。 1 対 1 フォルダ同期を使用する場合、指定された宛先フォルダのすべてのデータはソースフォルダのデータと同期化されます(1 つのフォルダのみを選択できます)。 両方のフォルダのコンテンツはまったく同じになります。 この機能を使用しないことにすると、選択したすべてのソースフォルダ(複数のフォルダを選択できます)は宛先フォルダに 1 つずつコピーされます。
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ステップ 5 バックアップするモジュールを選択し、[次へ]をクリックします。
注: ここで、前のセクションで作成したモジュールを選択していることが分かります。
ステップ 6 [今すぐバックアップ]ラジオボタンを選択し、[次へ]をクリックします。
注: 定期的なバックアップをスケジュールするために、[スケジュールバックアップ]ラジオボタンを選択することもできます。
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ステップ 7 バックアップジョブの名前を[ジョブの名前を付けて保存:]に入力し、[次へ]をクリックします。
注: ここで、さまざまなバックアップオプションの追加チェックボックスを見ることもできます。 これらのオプションは、次のように説明されます。
宛先に余分なファイルを保存する:ファイルのコピーと同期が完了すると、ソースと宛先のデータはまったく同じになる必
要があります。 しかし、宛先に余分なファイルが存在することがときどきあります。 これらのファイルはソースではなく宛
先にのみ存在します。 このオプションを有効にすることで、これらの余分なファイルは宛先に保存され、そのまま保持さ
れます。
アーカイブモード(増分バックアップ): この機能を有効にすると、連続したバックアップジョブ(最初のバックアップジョブの
後)では最後のバックアップジョブ(ブロックレベル)から変更されたデータのみをコピーします。 例えば、10 MB のファイル
に小さな変更を加えると、増分バックアップでは変更された部分のみがコピーされます。 これにより、帯域幅の利用が
大幅に削減されます。
転送中にデータを圧縮: バックアップ時に、転送されているデータを圧縮し、それによって帯域幅の利用を抑えることが
できます。
ファイルメタデータを保存: このオプションを有効にすると、特定のファイルプロパティ(権限、拡張子、属性、所有者、グ
ループなど)がファイルと共に宛先に送信されます。
スパースファイルレプリケーションのサポート: バックアップするデータにスパースファイルが含まれる場合は、このオプションを有効にするだけで対応できます。 通常、このオプションを有効にする必要はありません。
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ステップ 8 設定の最終要約に目を通します。 完了したら、[終了]をクリックしてこれらの設定を確認します。
ステップ 9 [リモート同期]タブの下で作成したジョブが表示されます。 作成したジョブを選択してから、[今すぐバックアップ]
をクリックしてバックアップジョブを実行します。