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APP隆 こ施 ルθ′燿嵐たsメフ 隅θθπ″ rC力 qP`θ 5 5章 の定理 と 定積分 計算 本章 では,前 で説明 したコ 積分定理や特異点周 リ ロー ラン晨関 の結果を用 ,応 用上 菫姜 な (特 ,工 分野にお いては )留 数 の定理 を等 く .え , その定理 を用 いることにより ,種 々の定積分 (実数の 範囲では,とても 積分できそうになかったものも合めて。 )を レヒ較的容易に 計算 で きる様子 を ,幾 つかの 簡単 なク 1を 挙げて説 明す る。 § 5.1留 数の定理 さて,点 Z。 が路数 バ ζ)の孤 立特異点で あ ると き,前 2),(4。 73)式 に示 す よ うに , z)はだ =Z。 月 りに ロー ラン展。開できて, Σ b"(z― zO)“ +潰 +漬 +義 +為 +職 a+職 為メ +,バ z― +… ・・・ (5。 1) 仁し , b″ = のよ うに言 くことがで きる。 ,点 Z。 周 りを工 の向 きに 1月 す る閉由象 を Cと するとき ,(z― ζ O)・ (仁,"は 整数)の 周 口積 , :;れ 11よ 1 11 とな る。 こ薇は , §4。 3で負系 場合に対 して得 ら (:_lI丁 :二 1 tl:ご 匙手 φ けるから ,左 辺の 積分 tl, 一方,ol)式 の級数が一様颯来 であることから ,項 別積分が可能である。 から , (5。 3) そのとき ,o2)式 の結 果 Σ Σ =名 =2■ ……………… 00 ず る。 このとき の♭ _Lを Z。 での (z)の "留"と のよ うに , =-1の か らのみ積分値 を ,近 "R"と 記す もので ある。 また , z tt z。 , (Z)の 位の極であ Ю = + +… となる ((475)式 再記)。 このとき , (z_z。 )3ノ (Z)=b_“ +b… 1(z― z。) の よ うに ,工 の級数 となる ((476)式 再亀). 上式 の両辺 を -1口 微分 して, z=zOと 置 くと , ras爾 "arAPFル s磁 ““ 33‐ ると きは ,(5。 1)式 晨 開形 , +Z― ZO+夕 bl(ζ ―乙。 )+… `仁 ,b_.≠ 0) (Z― Z。)・(Z)は , +・ ・・・・・ +b_1(z― z。)・ ~1 + b。 (Z― Z。)3+ bl(こ Z。)・ 1 + :・ "・ ° ●● `● (5。 6) ●●●●●● (5.5) ,“ ″″ OH

NiAS · Created Date: 5/30/2016 3:49:44 PM

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  • APP隆こ施 ルθ′燿嵐たsメフ「

    Eπ♂隅θθπ″gβ rC力 qP`θ■5

    第5章 留数 の定理 と 定積分 の計算

    本章では,前章で説明したコー汁の積分定理や特異点周リローラン晨関の結果を用いて,応用上菫姜な (特に,工学

    分野においては)留数の定理を等く.えに, その定理を用いることにより,種 々の定積分 (実 数の範囲では,と ても

    積分できそうになかったものも合めて。)を レヒ較的容易に計算できる様子を,幾つかの簡単なク1を 挙げて説明する。

    §5.1留 数 の定 理さて,点 Z。 が路数 バζ)の孤立特異点であるとき,前章

    ″2),(4。73)式に示す ように, バ z)は だ=Z。

    月 りにローラン展。開で きて,

    Σ b"(z― zO)“

    … +潰静+漬

    静+義 +為 +職 ―a+職 ―為メ+,バ z― が +…

    一一 

     

    ・・・ (5。 1)

    仁 し, b″ =′々ズ

    几・一笏

    のように言 くことができる。

    今,点 Z。 の周 りを工の向きに 1月 する閉由象をCと するとき,(z―ζO)・ (仁 し,"は整数)の 周口積

    分 は ,

    1¨ 旧髄:;れた11よ1 ■ 11となる。こ薇は, §4。3で負系の場合に対 して得 らiつま

    (:_lI丁重亀:二 1 」ユtl:ご

    I¬匙手φと言けるから,左辺の積分tl,

    一方,ol)式の級数が一様颯来であることか ら,項別積分が可能である。

    か ら,

    (5。 3)

    そのとき,o2)式の結果

    b r‥九

    ∞Σ潤L

    ごをΣd

    一一 

     

     

    ごノr几

     

    =名∴島 =2■ム ………………00ずる。このとき、の♭_Lを点 Z。 でのノ(z)の "留 数 "と 云のように, ″=-1の項からのみ積分値を

    い,近常 "R"と 記すものである。また, z tt z。 が, ノ(Z)の

    “位の極であ

    Ю = + +…となる ((475)式 の再記)。 このとき,

    (z_z。 )3ノ(Z)=b_“ +b… 1(z― z。 )

    のように,工累の級数となる ((476)式 の再亀).上式の両辺を

    “-1口微分 して, z=zOと 置くと,

    鞠“

    僣 ras爾抽"arAPFル

    ごs磁““

    ‐33‐

    るときは,(5。 1)式 の晨開形は,

    +Z― ZO+夕。十bl(ζ ―乙。)+…“

    `仁

    し,b_.≠ 0)

    (Z― Z。 )・ ノ(Z)は ,

    +・・・・・・ +b_1(z― z。 )・~1

    + b。 (Z― Z。 )3+ bl(こ ―Z。 )・・1 + :・

    "・・ °・ ●●`●

    ●(5。 6)

    ●●●●●●(5.5)

    ■,“″″“

    OH

  • 鮮(は∂70)L=“ =らい口………………………囲を得, この式から留数 b_1が 求めら薇る。特に, 4=1の ときは,

    に一為)Aの L=恥 =L……………………………………………6めとなることが分か る.

    また, ag。 5。 1に示すように,工の回り向きの開

    曲象 cの 中に, た個の孤立点Zl,Z2,…¨

    'Zたがあると

    き, こねらの点を囲む九分′1ヽ さい工の口り負きの関

    曲線Cl,C2'… "'Cた を作 ると,“。31)式 Q多 重違総額

    裁に対するコーシ"の積分た理によみ,

    1ノ(Z)ごZl二 ∴ノ∫(Z)ごZ………(5.9)

    と な る 。 こ こ に ,・ 点 Zl.Z2● …°°

    OZ彙 で の √ 00著 数

    をそれぞ薇Rl,R2'……9Rた とすると, cノ に関する書

    令値は

    11ゴ 1.JRブ … … … …6・°

    となることから,結局 タト周 Cに 関する‐積分は(5。 9)式

    により,上式の総わを撃って,

    ∫σO茂のようによよる。

    =笏Д烏……‐ЯL纏めると次のよ江者に以上のことを"留裁Q定理 "と し

    【定理 5。 1】

    工の向きに1月 する閉由象 Cの 中に, バζ)の孤立特異点Z1/2,…¨

    'Zたがあつて,

    それらの点でのバィ)の 留数をRl,R2'…・・°'Rた

    とするとき, ノ(Z)の 周口積分は

    のように,そ 薇ぞれの留数の然和に2π Jを 乗じた結果として求めら薇る

    また,ノ(Z)の“位の極 zブ での留数 Rプ は,

    容易に求よる。

    ユ5。 、2定 積 分 の計 算 (i)本節では,前節で幸いた"留数の定理 "を 用いて,

    黒限区間に互るた積分の対算を行なう.

    【例題 5。 1】 典型的な例として,

    1‐ 島 … …………… 的のようなえ積分を苛算 してみよう。

    [解 ]今 ,バう=岩 ……………くユЮ

    を考えよう.こ のとき,

    で二る ち11:・i種 追t鼻つことになる.

    ag.5.1

    ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「

    ●●●・・・・ (5312)

    ことになる。∴知茂=第ニト+L雀……名・・R.l

    け |♯ ti」 … ……動

    って,計算することができ,特 :|

    Rブ =位―衡)Aの L=行 ………………………………………i……く鋤

    ご=“Fθどθ

    =ゝ.5。 2

    「agasa″ルstt arAPFルごSc滋″c″ ‐3イ ‐ nFFra“

    IoRI

  • り脚一仰Om 雄切ぬ

     

     

     

    つヽ

     

     

     

    つヽ

     

    、っ

    5。と

     

    、っ

    こ 

     

     

     

    , 

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ‐で

     

    [注5.2]こ のク1題 の封算からも分かるように,原 点を中Cと する半径 ン の円弧 (01≦ θ≦02:偏角

    θは幾らでもよい。)を「

    とすると, zを その上の点として,

    ・・。(5.28)

    ヽ―‐‐>′‐―プ限

    0  議

    一一 

     

    θ

     

     

    て,

    一一     の

    』̈  五m̈  社由̈

    ,   孤

    は    円

    kt 

     

     

     

     

     

     

    と    に

     

    の    

    っヽ

    n,“

    "““″θRI

    では消失す ることになる。

    ‐35‐賄 gαsαた′I″sガ放たげ均り″`J Scた “̀θ

  • 五m ZAZ)=0のときは, M→

    0

    鳳1ノ0ごZ=J島だ2

    となる。こQ(5.28),(5,29)両 式の結果は,

    A月〆ル″ル物酬Lθttsf●FE■F漱夕θπ裂釘β「 ("物甲た■5

    この種の針算にたく使わ薇る。

    Ft8・ 5.3

    rll、

     

    算計の分積定35

    ― 

     

    §

    【門 5。 1】 015)式の積分は, Z=― Jを極に持つがウス千面上の下半分 (hZ

  • 4月〆たごル臓蠣'θ

    濶口歳,srarEπ

    ″σθπ

    gβ rCみ響 ″几5

    のように言け, ξを皮めてχに置き換えて表示 したものである。

    すると,実軸上の積分 rlと r2は ,積分区間が重なるから,両者を加えると,

    11+r2=だ (Aか ALχ ))ごχ=だ {等 +等 }ごχ=だ≒生ごχ=2Jだ雫ごχ

    のように纏めることができる。

    一方, 13について考えると, 内薇1の γ~1上

    では,

    から,工の向きのγの積分に直して苛算すると,

    ・¨¨¨¨¨0(5.3η

    Z=ε θJθ と書けて, αz=′ ε`′

    θαθ=`zαθである

    r3=上∴ノ(z)ご Z=―∬ヂ・Jζごθ=― J∬ `たごθ・…………………………(5。 38)とな る。 ここに,薇積分関数

    `たは

    ι:こ =`:・メa=ι :● (cOSθ +isinθ )=θ―Ett θ+j E cosθ =θ

    -2 Sinθ .`ie coSθ °̈ ¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ・̈ (5。39)

    のよ うになるか ら,そ の ε→ 0の極 限は,

    島ιた

    =ι°=1……………………………………………………… (5.40b

    となるから,そ の場合の積分値 f3は ,

    凱r3=~J∬ αθ―J[θ ][=― Jπ ……………………………………・・6。4)な

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    0  0

    6  0

    ら, 

    一 

     

     ̈

    θ

     

    ¨   ¨

    “一一

    ル」   一  

    ´ヽ θ

    ¨¨ 

     

     

     

    ¨

    L√こ´従引  時考狩 晏 ′‐ヽ関

    る に   る  る       つヽ

    θ こ  の  人

    め ると,

    ir41≦ 21i`~MSinθ αθ≦21i`~竿θごθ

    =券 lθttθ

    l:=券 (1-`―M)…・(5。o

    2ヂ雫ごχ―′π=0……1・となる。よって,求める(5.3o式 の積分値は,

    =ゝ.5。 4

    となる. ここに, 1〆 → ∞の極限を撃ると,

    胸:lr41≦ 券(1-`―∞)=券 (1-1)=0… ………………………………・(5。4・D

    となって,セ゛口に颯束す ることか ら,積分値 自体 も,

    汎r4=0 ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ごち̈ ¨¨¨¨¨¨¨¨¨“¨¨ (5。 48)

    のように消失す ることが分かる。

    以上のことか ら,M→ ∞,ε → 0の極限を取 った場合,(5。 3η,(5。41),(5.侶)式 の結果を,(5。 35)式に

    用いることにより,

    ・・・ (5.49)

    f雫ごχ=チ …………………………………………65oと して得 ら薇 る。

    比留鷹僣Ls山"げ

    APFルごScた“

    ″ ‐37‐ rs“ra″“

    F●RI

  • §5.4定積 分 の計算 (五 )本節では,薇積分関数が Sin θ,cos θのよ

    【ク1題 5。 3】 ―ク1と して,

    ∫Oπ 1-2′ cos θ十′2

    ごθ ・・……… … 0¨・‥・ ・̈ 0。・… 0…・¨ ・̈… 0・ …… … …・・・…・・… …・(5.51)

    のような定積分 を針算 してみ よう.

    [解 ](5。51)式 は,薇積分関数の分母に COS θを合み, θの積分区間が 0≦ θ≦2π であることか ら,こ=``θ °・・・°000・・・・・・。●0000。 。・・。●000●・・。・・00・・00000000000・ 。0000・ 000。 00・・・・・・。・(5.52)

    と置くことにより,実 変数 θをがウス千面上の偏角に対応 させる。 このとき, FJg.5.5に 示す ように,

    複素変数 zは ,原 点 οを中′むと した半径 1の 単位 円周上 を 1月 す ることになる。

    このとき, ゾ

    初 ″`ご

    Mtth′“αルsjわ rE″J″

    rJ″gB r Cλ η″∴5

    うな三角関数の有理関数で与 えら薇る場合について述べる.

    ζ=`jθ =COS θ ttJs

    "¨・¨。(5.53)÷ = `―iθ = COS θ一J

    ごz=J`:θ ごθ =Jζ ι

    変数変換は,であるか ら,

    cos θ = :(z 十:)

    sin θ=多ズz一÷) D● ¨̈ (̈5.54)αθ=尭αだ〒―J等

    によって行。なえばよい.

    このとき,(5。51)式 の定積分 をJと 言いて,積分変数

    をθからだに変換することにより,求める定積分は, '(_ル r′′′く/ノFな。5.5J=∬

    π可互清鏃7日 轟 覇彙

    到彙 H Iョ

    のような複素積分の問題に帰着 された。ここに,薇積分関数を バィ)と 書き,部 分分数に展 開するこ

    とにより,

    J=lz日 畑 茂

    なり,制雄はR‐ま,  R  なり,R〓よつて

     

     

     

     

     

     

     

    ¨ 

    )‥一げ

    ・ι一【

     

     

    ´ 

    一 

     

     

    ‐2> 式

     

     

     

     

    ¨ 

     

    ¨秘‐すて解 】  口  口

     ̈ 

    ,分  か     

     ̈    ¨

     ̈ し に

     

     

    一 腋辮  喘

     ̈  o の  上′

    躊鮮″ 殆 中中

    て',

    lχ l=/

    Fな。5.5

    ハしgαsttt r″ sだ勉″(ヴP、

    ■″`ご

    SCJθ

    “εθ ・ 38‐ n,“ ra“

    ″θRI

  • 五Л夕JligJ施乃θ″α`た

    sしわrE“♂″θθrii4g B r C乃″ ″∴5

    て,積分路である単位円周上の1点 ′=1人 は′=-1に ,2位 の極を持つことになる為である.により,求める(5。 51)式 の解は,

    ∬π =← 引川4)

    のように書 くことがで きる.

    0。(5◆ 61)

    [注5.3]以上,ク1題 5.1,5。 2,5.3で示してきた3つ のタイア°の定積分の他,種々の実変域の定積分が

    複素関数における留数 の定理を用いて言算できることになるが,特に一般 的な,っ よリヨウいう場合に

    は,す ればよいという規貝1は なく,個 々の場合について積分路のウマイ選び方を工夫するより他はない。

    しか し,何薇の場合にも,原 理は「 与えら薇た実軸上の積分路を,適当な複煮千面上の積分路で補 っ

    て閉 じた積分路を構成 し, こ薇に対 して留数の定理を適用する。」ということに,過ぎないのである.

    助 gαsttJ」隣sだ放たarttη Jligご Sc力″εθ ‐39‐ 7む“

    rar"“ IaRI