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1993年2月24日第三種郵便物承認 頑張ってまーす 2017年12月8日発行(NO.402)(1) (1)2017年12月8日発行(NO.402) ホームページ http://www.hibiki-f.jp ネットショップ http://www.hibiki-shop.jp 577-0804 東大阪市中小阪51423 TEL(06)6732-1130 FAX(06)6732-1131 E-mail [email protected] 発行責任者 亀井 勝 編集責任者 溝畑喜代子 私たちは、憲法が暮らしの中に生きる社会をめざしています。 憲法第251 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めな ければならない。 ひびき福祉会経営理念 創造 安全 感謝 正義 連帯 2017.12/8( ) -12月号- NO.402 1部100 ( 後援会員の 購読料は会費に含まれて います。) 発行年月日

NO.402 - 社会福祉法人ひびき福祉会(2)2017年12月8日発行(NO.402) 頑張ってまーす 1993201年7年12月242日第三種郵便物承認月8日発行(NO.402)

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1993年2月24日第三種郵便物承認 頑 張 っ て ま ー す 2017年12月8日発行(NO.402)(1) (1)2017年12月8日発行(NO.402)

ホームページ http://www.hibiki-f.jp

ネットショップ http://www.hibiki-shop.jp

〒577-0804

東大阪市中小阪5‐14‐23

TEL(06)6732-1130 FAX(06)6732-1131 E-mail [email protected]

発行責任者 亀井 勝 編集責任者 溝畑喜代子

私たちは、憲法が暮らしの中に生きる社会をめざしています。

憲法第25条

1 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めな

ければならない。

ひびき福祉会経営理念

創造 安全 感謝 正義 連帯

2 0 1 7 . 1 2 / 8 ( 金 )

-12月号-

NO.402

1部100円(後援会員の

購読料は会費に含まれて

います。)

発行年月日

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頑 張 っ て ま ー す 1993年2月24日第三種郵便物承認 (2)2017年12月8日発行(NO.402) 2017年12月8日発行(NO.402)

紹 介 C O V E R

ハイワークひびき名藤さんの絵

「クリスマス」

-ひびき福祉会事業所一覧-

毎月ひびきの頑張ってまーすを編集しています

が毎年12月号を作成するたびに1年の速さを実

感してしまいます。何故歳をとればとるほど1年が

早く感じるのかは科学的に判明されているようで

す。子供の時は学校以外でもクラブ、遊び等で常に

生活に刺激があります。

その刺激が1年を長く感じさせると言われてい

ます。大人は仕事終わってからは自宅に帰りすぐに

寝てしまう生活が多い為1年が早く感じるようで

す。極論ですが1年を長く感じたい人は色々なこと

にチャレンジするのがいいのではないでしょう

か?私は出来るだけ1年を長く感じたい方なので

来年は今年以上に趣味を多くしたいと思っていま

す。

11月は、25日(土)に、「ひびき冬バザー」

をアクティビティーセンターひびきで開催しまし

た。天候にも恵まれ多くのお客様に来ていただきま

した。

12月は、21日22日で、「パレットびびきサ

ンサン市」を開催致します。毎年好評

の有田のみかんをはじめ年末年始商

品を取り揃えておりますので、是非

お立ち寄り下さい。 藤原 剛

12月のスケジュール

〒577

-0832

〒577

-0809

〒577

-0843

〒577

-0809

〒577

-0055

〒577

-8012

〒577

-0804

〒577

-0827

〒577

-0065

〒577

-0809

東大阪市中小阪5-14-23

TEL( 0 6 ) 6 7 3 2 - 1 1 1 2

FAX( 0 6 ) 6 7 2 5 - 6 5 2 2

E-mail [email protected]

東 大 阪 市 衣 摺 2 - 2 - 1 8

TEL( 0 6 ) 6 7 4 8 - 0 6 0 0

FAX( 0 6 ) 6 7 4 8 - 0 6 0 2

E-mail [email protected]

東大阪市高井田中1-8-14

TEL( 0 6 ) 6 6 1 8 - 1 1 4 7

FAX( 0 6 ) 6 6 1 8 - 1 1 4 8

E-mail [email protected]

東大阪市長瀬町 1 - 8 - 3 0

TEL( 0 6 ) 4 3 0 7 - 6 5 6 1

FAX( 0 6 ) 4 3 0 7 - 6 5 7 6

東大阪市上石切町2-30-15

TEL( 0 7 2 ) 9 8 4 - 2 3 0 2

FAX( 0 7 2 ) 9 8 4 - 8 4 4 6

E-mail [email protected]

東 大 阪 市 長 栄 寺 1 0 - 2

TEL( 0 6 ) 6 7 8 2 - 9 5 2 2

FAX( 0 6 ) 6 7 8 2 - 9 5 3 0

東大阪市永和 3 - 1 0 - 1 5

TEL( 0 6 ) 6 7 2 7 - 5 4 7 0

FAX( 0 6 ) 6 7 2 7 - 5 4 7 1

E-mail [email protected]

東 大 阪 市 荒 川 3 - 5 - 6

M . Mビル 1 0 1号

TEL( 0 6 ) 6 7 2 0 - 7 7 7 4

FAX( 0 6 ) 6 7 2 0 - 7 7 6 4

E-mail [email protected]

東大阪市永和1-3-4

TEL( 0 6 ) 6 2 2 4 - 7 3 1 0

FAX( 0 6 ) 6 7 4 7 - 9 2 2 4

E-mail [email protected]

東大阪市永和1-3-4

TEL( 0 6 ) 6 7 3 2 - 4 3 8 1

FAX( 0 6 ) 6 7 3 2 - 4 3 8 2

E-mail [email protected]

ひびき福祉会職員研修報告・・・・・・・・・・・・・・・P3

沖縄基地視察報告・・・・・・・・・・・・・・・・・P4、P5

サンプレイスひびき実践報告・・・・・・・P6、P7

味わい食歓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P8

ひびき後援会に入会・更新して頂いた方

木の話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P9

イベントのお知らせ

編集後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10

12月21日(木)22日(金)

パレットひびきフレッシュサンサン市

10:00~18:00

12月29日(金)~1月4日(木)

冬期休暇

1月5日(金)初出

1月6日(土)ひびき福祉会「新年互例会」

場所:アクティビティーセンターひびき

時間:18:00~20:00

生活介護事業所

*アクティビティー

センターひびき

生活介護事業所

*アクティビティーセンター

ひびき きずり

就労継続支援B型事業

*ハイワークひびき

出張所

*カフェと焼き菓子のお店

ルタンティール

生活介護事業所

*サンプレイスひびき

自立訓練

就労継続支援B型事業

*リーブセンターひびき

生活介護事業所・就労継続支援B型事業

就労移行支援事業・特定計画相談支援事業

*ワークセンターひびき 生活介護事業所 *パレットひびき

特定計画相談支援事業・福祉有償運送事業

一般相談支援事業・東大阪市相談支援委託事業

障害児相談支援事業 *障害者生活支援センターひびき

居宅介護・同行援護

移動支援事業

*ひびきヘルパーステーション

Page 3: NO.402 - 社会福祉法人ひびき福祉会(2)2017年12月8日発行(NO.402) 頑張ってまーす 1993201年7年12月242日第三種郵便物承認月8日発行(NO.402)

1993年2月24日第三種郵便物承認 頑 張 っ て ま ー す 2017年12月8日発行(NO.402)(3) (3)2017年12月8日発行(NO.402)

今年はひびき福祉会創立四十周年を迎

えた節目という事で十一月四日に「ひび

きの歴史と理念」と題して福祉会職員全

体研修を行いました。当日は四人の方に

パネリストとして登壇いただきました。

元ひびきの利用者であり、現大阪肢体障

害者団体連絡協議会代表の上野眞治氏、利

用者の親であり大阪障害児者を守る会東

大阪支部役員でもある中邦江氏に、それ

ぞれの立場からひびきに関わる中で感じ

てきた事などを、また理事長の亀井勝氏

にはひびきの出発点である無認可時代

を、常務理事の溝畑喜代子氏には認可以

降今日に至るまでの歴史を施設作り運動

の観点を交えて語っていただきました。

上野氏は障害児が就学を猶予された時

代を生きてこられた方。「人間としての

(学ぶ)権利を国によって奪われた」の言

葉が胸に迫りました。また「少数派といわ

れる人たちを受けいれることが出来ない

人の心の中にこそ障害があるのでは」「も

し身内に障害者がいたらどう考えどうい

う見方をするのか考えてみて」の力のこ

もった問いかけは改めて職員の内省を促

すものでした。

中さんは残念ながらご都合により代読

となりました。親として一人で不安を抱

えていた時代から、人とつながり手を携

えて作業所づくりにとりくんでこられた

経緯を伺いました。言い尽くせない苦労

もあったでしょうに、楽しい思い出のよ

うに語られ、周りへの感謝を語られる文

面に、頭が下がる思いがしました。

亀井氏の無認可時代の話はお金も人も

場所も無いところから、暗い小さな民家

を借り、親が交代で手伝いながら始めら

れたこと、利用者の「親はいらん、職員が

ほしい」との声を受けて薄給でも頑張る

職員を確保していったこと、その職員た

ちと親子みんなで行政に現状を訴え、無

認可の作業所への補助金を獲得していっ

た経緯、必死で募金活動などをしながら

お金を工面し、認可に向けて踏み出して

いった経緯を臨場感たっぷりに語ってい

ただきました。話の中で見えてきたのは、

認可化の運動が私利私欲のない『清さ』

と、きちんと対話して事実を伝えていく

『誠意』と、困難を乗り越える『知恵』、

そして「障害のある人も平等に働く権利

がある」という『信念』に裏付けられたも

のであったということです。そのまっす

ぐな姿勢が役所の職員を始め多くの人の

心を動かし、立場を越えた支援の輪とな

り、東大阪市で初めて認可化を実現した

のです。私たち職員は氏が繰り返し語ら

れた「制度を作り上げ利用する者には、そ

の制度を拡充発展させる責任がある」と

いう言葉をしっかり胸に留めねばなりま

せん。

最後に溝畑氏は、第二、第三と作業所を

作りながら、駅にエレベーターをつける

町づくり運動や市の緊急一時事業の廃止

反対のための署名陳情運動など、障害者

の住みやすい街をつくる運動の一翼をも

担ってきたこと、また一九九七年に全職

員で「将来構想づくりに向けた利用者処

遇の在り方」の検討を行い、高賃金を目指

すハイワークひびきの建設やショートス

テイ、グループホーム作りにつなげてき

たことが語られました。

ひびきらしさとして氏が挙げた「チャレ

ンジ精神」「すべての障害者の権利保障の

視点」「合意づくり、透明性を大切にする

民主経営」などは、今後も法人のバック

ボーンであり続けねば、との思いを深く

しました。ひびきの歴史に加わった時期

はそれぞれ違いますが参加した職員が一

様に歴史の重さを実感し多くを学べた研

修であったと思います。

ワークセンターひびき 主任 橋之爪 栄

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頑 張 っ て ま ー す 1993年2月24日第三種郵便物承認 (4)2017年12月8日発行(NO.402) 2017年12月8日発行(NO.402)(4)

十月末に社会福祉経営者同友会主催の沖

縄・平和の学びと連帯ツアーに参加しました。

ツアーから帰った数日後に、辺野古への米

軍移設のための護岸工事が始まるとの報道が

あり、あの透き通った海と空、歩くと一斉に姿

を隠すカニ、自然の恵みを身体全体で感じて

帰ってきた直後だけに、その理不尽さが身に

迫りました。

ツアー初日、「鉄血勤皇隊」に十五歳で動員

された古堅実吉さんのお話しを聞きました。

「一九四五年、沖縄に米軍が無血上陸して、日

本で唯一、住民を巻き込んでの地上戦が行わ

れたのは、東京の大本営を長野に移す準備が

整っていなかったので、米軍をなるべく長い

間、沖縄に留めておくためだった。一般住民を

巻き込んだ戦いをすることが、日本軍の方針

だった。」「住民が戦火を逃れ、南部に避難し

ていたところに、中部戦線で大敗した日本軍

が南下してきたため、避難していた住民は行

き場をなくした。軍人は住民を守らず、多くの

人が犠牲になった。」といったお話は、軍が守

ろうとしたのは「本土」であり、沖縄の住民は

守るべき「国民」ではなかった、沖縄は日本の

捨て石だったという事実を、重く伝えるもの

でした。

そして戦後七十年を経た今も、沖縄は「捨て

石」の島でした。

基地があるために、普通に近所を歩いてい

た女性が、乱暴され、殺される事件が繰り返さ

れたり、環境を破壊し、大規模で整備された基

地が新たに辺野古に建設されようとしている

現実に対して、沖縄の人たちは粘り強い抗議

活動を続けてきました。そして、米軍基地縮小

を掲げるオール沖縄の候補や県知事を何度も

当選させ、基地反対の民意を明白に示してき

ました。にも関わらず、日本政府は日米安保に

しがみつき、基地問題の解決に手を付けよう

としません。

一般市民が住む住宅街のど真ん中に米軍基地が

あります。沖縄市民は常に危険と隣り合わせの中

で生活を余儀なくされています。

沖縄・平和の学びと連帯ツアーに参加して

アクティビティーセンターひびき 所長 塩田 千恵子

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1993年2月24日第三種郵便物承認 頑 張 っ て ま ー す 2017年12月8日発行(NO.402)(5)

米軍基地のフェンスが続く街並みと、

すさまじい爆音、大きな基地を目の当た

りにして、沖縄の現実の厳しさが身に迫

りました。

抗議活動を続けている方の「アメリカ

は沖縄を植民地だと思っており、日本を

守るために米軍を駐留させているわけ

ではない。沖縄に矛盾を集中させておけ

ば本土の人には見えないが、それは日本

全体が植民地化されているということ

に気が付いていないだけだ。」というお

話は、沖縄の現実をどう我が事としてと

らえるのかという問いかけでした。

ツアーはつらい話ばかりだったので

すが、それを語る人たちの人としての骨

太感、深みある人間性に触れた三日間で

もありました。

闘いの最前線にいる人たちは口をそ

ろえて、ゲートにいる機動隊員にていね

いに話しかけると言われていました。職

務でそこにいる隊員の「心」に働きかけ

ると能面のようだった表情が少し動く

んだと話され、この闘いが基地の移設を

止め、人を変える闘いなのだと知りまし

た。 高

江の抗議テントでは、対馬丸事件の

文字通り「生き残り」の方にもお会いす

ることができました。極限状態を経験さ

れ、今は大宜村九条の会の代表のその方

の控えめなたたずまいが印象的でした。

みなさんが重い事実と自らの闘いを

淡々と、そしてどこか明るく語られる姿

からは、日々の生活そのものが闘いであ

り、運動であることが伝わってきまし

た。

だからこそ大きな権力と圧力に対し

て気負わず、悲観せず、そしてぶれずに

「勝つ方法はあきらめないこと」と言い

切れる強さが持てるのかもしれません。

それは障害者運動における障害当事

者の人たちの姿とも重なるものでした。

「当事者性」と言えるものなのでしょう

か。

でも「沖縄の現実は日本全体が置かれ

ている状況の縮図であることを、本土は

気が付いていないだけ」ならば、私自身

も当事者であるはず。自分の中の当事者

性に対する甘さを突き付けられた三日

間でもありました。

大阪に帰り、障害者運動に身を置きな

がら、自分はどうするのか、重い問いを

抱え続けることになりました。

(5)2017年12月8日発行(NO.40

日中はアメリカの戦闘機が常に訓練を行っ

ておりその騒音は沖縄市民にとって耐え難

いものとなっています。

沖縄の綺麗な海にはたくさんの珊瑚、魚、ウミガメ、

ジュゴンが暮らしています。人間の愚かな戦争のた

めに尊い自然が消えていくのは怒りしか覚えませ

ん。

Page 6: NO.402 - 社会福祉法人ひびき福祉会(2)2017年12月8日発行(NO.402) 頑張ってまーす 1993201年7年12月242日第三種郵便物承認月8日発行(NO.402)

頑 張 っ て ま ー す 1993年2月24日第三種郵便物承認 (6)2017年12月8日発行(NO.402) 2017年12月8日発行(NO.402)(6)

○はじめに

サンプレイスひびきの二班は五十歳前

後の壮年期に入った方と身体障害のある

重複障害の人たちが在籍されています。

作業所に着くと午前中は作業を頑張り、

午後からは作業や体を動かす事や音楽な

ど気軽に楽しめる取り組みを中心に行

なっています。サンプレイスの中では、こ

の班だけはゆったりと時間が流れ、いつ

も和やかなムードが漂っています。

○ジェスチャーで伝える姿も良いけど

そんな二班のムードメーカーとして人

気者なのが、今回紹介させていただく原

田さんです。原田さんはテレビが大好き

で、たくさんのテレビ番組を観てきたた

め、過去に放送された番組でのタレント

の動きを真似するのはお得意。そのユ

ニークな動きは日々、二班に笑いをもた

らしてくれています。そんな原田さんで

すが、「言葉」はありがとう・おはよう等

いくつかはハッキリ伝えられるフレーズ

はありますが、大抵は構音が上手くいか

ないために相手には伝わりませんでし

た。しかし諦めずにお喋りがしたいと

ジェスチャーに磨きをかけてきたのが、

原田さんの素敵なところです。職員や仲

間との関わりは、表情やジェスチャーを

する事で充分に意思の疎通が図れるもの

でした。しかし昨年に計画相談の担当者

会議でお母さんとの面談の際に「母とは

ある程度言葉で会話が成立しているこ

と。そして、ひらがな・数字・簡単な漢字

なら読む事ができるということ」を教え

てもらいました。それならと、五十音表や

トーキングエイドを使ってもらうと見事

に使い込なす原田さん。朝の会での「今日

の給食発表」の時間では献立表を読んで、

トーキングエイドに打ち込むようになり

ました。この事で原田さんはひらがなだ

けでなく漢字もかなり読めることが判明

したのです。

○こんな声だったんだ…

文字がしっかりと読めることが分かっ

たので、今度は自身の気持ちを声に出せ

るようにメンバーの前で声を出す機会を

作りました。最初に取り組んだのが音楽

です。それまでジェスチャーや体を揺ら

す事で音楽を楽しまれていた原田さん。

マイクを持っても声を出す事はほとん

どありませんでした。しかし、原田さんと

一緒に「声を出して歌いたい曲はなんだ

ろう」と一緒に探す中で『だんご三兄弟』

『スイカの名産地』で声が出る様になり

ました。最初はささやき声で「スイカの名

産地」と歌っていましたが、何度も繰り返

して歌う事で原田さんも歌う事に慣れた

のか、徐々に【原田さんの声】が聴こえる

ようになりました。一曲を通してノリノ

リで歌う原田さんを見ていると嬉しさが

こみ上げます!

○朝の司会は任せてくれ!

歌う事で声が大きくなった原田さん。

サンプレイスひびき

実践報告

「会話を楽しむ

原田さん」

サンプレイスひびき

生活支援員

石田

祥一

真ん中でマイクを握っている方が原田さん

Page 7: NO.402 - 社会福祉法人ひびき福祉会(2)2017年12月8日発行(NO.402) 頑張ってまーす 1993201年7年12月242日第三種郵便物承認月8日発行(NO.402)

1993年2月24日第三種郵便物承認 頑 張 っ て ま ー す 2017年12月8日発行(NO.402)(7) (7)2017年12月8日発行(NO.402)

今度は朝の会で皆に伝わるように声を出

すようにしました。少し早口になってしま

う所があったので一文字ずつ声を出すよう

にしています。特に毎日の給食発表でその

成果が現れます。献立が唐揚げの時には

「か・ら・あ・げ」とゆっくり発音しました。

仲間も最初は聞き取りにくそうに「わから

んなぁ」と返されましたが諦めず行なう事

で、ある日「○○やな」と一回で伝わったの

です。その瞬間、職員が「一回で伝わった

よ!」と喜ぶと原田さんも「イェーイ」と手

を上げました。自分が話している事が班メ

ンバーに伝わった事が嬉しかったのでしょ

う。その後も自分の声とトーキングエイド

の両方を使いながら給食発表を行なってい

ます。時にはトーキングエイドを使わずに

「自分で言うよ!」と職員に伝えるなど、自

信を持ち始めています。また自宅に帰った

時、夕立ちの雷鳴に「(雷が)怖い!」とお

母さんに言われたそうです。「そんな事(感

情を言葉で表す事)を言ったの初めてです」

とお母さんも驚かれていました。

○え、英語も?

ひらがなだけでなく、漢字まで難なく読

める原田さん。ある日職員がお土産に買っ

てきた「ユニバーサルスタジオジャパン」の

クッキーをコーヒータイムで食べている時

でした。箱をジーッと観ている原田さん。新

聞や雑誌を読むのが好きなので箱の文字を

読んでいたのでしょう。職員が何気なく英

語で書かれていた「Universal

Studios

Japan」を指差して

「何て書いてますか?」と聞くと文字をな

ぞりながら声に出して読んだのです。驚き

ましたがCMでも度々流れている言葉だし

「まさか…」と思いながらキャラクターの

セリフを指差すと、なんとそれも同じよう

に読んだのです。二班職員一同大驚愕で

す!「英語がわかるの?」と聞いても原田さ

んはキョトンとした顔です。恐らく意味ま

ではわからないでしょうがアルファベット

の読み方を知っていたのです。さらに「Wh

at

your

name?」ゆっくりと

聞くと「は・ら・だ」と返してくれました。

やっぱり英語がわかるんだ!本当に驚きの

一言です。普段から雑誌やテレビを観てい

るので原田さんの中で知識が蓄積していっ

たのでしょうか…!?

○終わりに

この一年で「もしかしたらトーキングエ

イドを使ったら、言葉で会話できるかも?」

というところからスタートして、自分の声

で班メンバーに堂々と給食メニューを発表

されるまでに変化された原田さん。職員に

は思いがけない驚きの連続でした。振り

返ってみると、この原田さんの「声に出して

伝えよう」の取り組みはお母さんの話が

きっかけでした。これまでの日中の関わり

からでは現在の原田さんの姿は想像できま

せんでした。今回の実践を通して、自分達が

観ている姿はその人のほんの一部だけであ

ること。そして、これまでの人生の中で積み

上げてきた経験を知り引き出すためにその

利用者さんに関わってこられた色んな人達

の話を聴き、その人を多方面から見る必要

があるのだと深く実感しました。

次は原田さんが声を出すのが楽しくて、

自分から気さくに話しかけれる姿が見られ

るように、声を出す会話を一緒に楽しんで

いきたいと思います。

他の利用者とコミュニケーションをと

られる原田さん。右下の写真は原田さん

が使用しているトーキングエイド。

Page 8: NO.402 - 社会福祉法人ひびき福祉会(2)2017年12月8日発行(NO.402) 頑張ってまーす 1993201年7年12月242日第三種郵便物承認月8日発行(NO.402)

頑 張 っ て ま ー す 1993年2月24日第三種郵便物承認 (8)2017年12月8日発行(NO.402) 2017年12月8日発行(NO.402)(8)

子どもの頃両親が共働きだったと

いう事もありどちらかが迎えに来る

まで母方の祖父母に面倒を見ても

らっていました。

その頃は、病弱で体調を崩すと何も

食べたくないと食事を拒否するよう

な子供でした。食も細く普段からあま

り食べないのでよく両親や祖父母を

心配させていました。

そんな中で

もとても好き

り、それだっ

たらたくさん

食べれるとい

うものがあり

ました。

年、年

に親戚に配る

ためのお餅を

つくる手伝い

に行っていたときに食べていた甘辛

い鶏の唐揚げと黒豆です。

もち米を蒸して臼と杵で餅を作り

食べやすい大きさに切って丸めるの

もとても楽しかったですが、その後の

食事の方が楽しみで多めに作っても

らってタッパに入れて持って帰らせ

てもらっていました。

祖母が自宅で暮らしていた頃は年

末集まることがなくなっても唐揚げ

と黒豆は作ってくれていましたが、今

では介護施設に入所したので作れず

もう食べられないのが残念です。

レシピ

黒豆煮

黒豆、300g

砂糖、250g

塩、小さじ1~2

しょうゆ、50cc

重曹、小さじ2分の1(無くてもよい)

5センチのさびたクギ約十本(なけれ

ば市販の卵形の鉄塊)

黒豆をきれいに洗い、ざるにあげ

る。

クギをざっと洗い、さらしやガー

ゼで作った袋に入れて、口をくく

る。

厚手の大なべに水10カップを入

れ、煮立ったら、砂糖・塩・しょう

ゆ・重曹・クギ袋を入れて火を止

め、黒豆を加えてそのまま四、五時

間つけておく。

なべを中火にかけ、煮立ったらア

クをすくいとり、さし水100c

cを加える。すぐに再び煮立つの

で、もう一度さし水100ccを

入れ、アクをとる。

落としぶたをし、さらになべのふ

たをし、ふきこぼれないよう、ごく

弱火で七、八時間煮る。この間、ふ

たはあけない。

豆がふっくらとし、煮汁がひたひ

たぐらいになったら火を止める。

落としぶたとなべのふたをし、ク

ギも入れたまま、煮汁につけて一

昼夜おき、味を十分ふくませる。

とり甘辛

鶏肉400gに下味をつける(酒・

ゆ)

片栗粉をつけ

る。

フライパンに

しょうゆ・み

りん・さとう・

酢(各大さじ

1ずつ・さと

うは大さじ一

強)、片栗粉を

煮立たせ、鶏

肉を入れてか

らめる。

味わい食歓 NO. 5

思い出の味 編

グループホーム

岡田 奈央

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1993年2月24日第三種郵便物承認 頑 張 っ て ま ー す 2017年12月8日発行(NO.402)(9) (9)2017年12月8日発行(NO.402)

木のおもしろ話

<郵便振込口座>振込先:ひびき作業所後援会 口座番号:00990-5-314330 後援会員の方には、毎月ひびきニュース(頑張ってまーす)をお送り致します。 会費:個人 1口 2,000円 団体 1口 5,000円

後援会へのご寄付やご入会・ご更新の振込み先は下記の方までお願い致します。

たくさんの方にご入会、ご更新して頂き、ありがとうございました。 (五十音順)

2017年11月に後援会入会、更新 2017年11月1日から11月30日

有馬

秀俊

飯田

大介

飯田

矩子

飯田

正明

飯田真有美

井藤

祥子

井藤 大作

上野

眞治

大谷

春枝

大谷

大谷

弥穂

大塚

滝夫

大塚美代子

岡田

晴光

岡本

好行

河村

一人

斉藤

桜子

酒井

秀明

ルミ子

中川

中村

一良

中村

克長

名手

知子

名手

久幸

名手

博行

南野

セツ子

西村

朝子

西村

佳晃

藤木

智浩

堀内佐美子

前田

康之

松山

節子

松山

覚一

松山 義則

丸山

朋未

森田

温香

山内

一茂

十一月更新者数

三十七名

累計更新者数

一〇六九名

敬称略

宝物は木が守る? 冬、空気が乾燥するとインフルエンザが流行し、梅雨にはじめじめしてカビ

が生え易く成ります。木は湿度が高くなると湿気を吸い、空気が乾燥して湿度が低く成ると水分を吐き出し、湿度を一定に保つ除湿器や加湿器の役割を果します。此れを知っていた古代の人は、校倉作りで有名な正倉院宝物殿を建てて湿度変化に弱い宝物を守りました。(以前は、壁の隙間が湿気によって開閉し、湿度が一定に保たれるとされていたが、その様な変化は見られません)

特に湿度変化に直ぐ応えるのは桐材です。湿気を嫌う巻物を桐箱に入れて保存

すると湿度が高くなれば膨らんで隙間を閉じて蓋をし、乾燥すると空気を通しま

す。この事からも、木造板張りの部屋は調湿効果も有ることが判ります。

衣類を保管するのに桐の箪笥が良いと言われるのは、火事の時に消火水が掛か

ると膨れて中身を守ります。桐灰カイロで知られている様に少しずつ燃えて大き

く炎が上がらない利点も有ります。

新築マンションに桐箪笥を置き、旅行から帰ると密閉されて全く開かず、窓を開け放って部屋の湿度を下げるとタンスは元通り軽く開閉ができる様に成ったと言う逸話も有ります。 ひびき福祉会理事 畠平 雅生

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ヘルパー募集 ヘルパー募集

編集後記

10月の末に大学のセツルメントの同窓会

に参加してきた。5年ぶりの参加である。年齢

幅は65歳から59歳ぐらいまで総勢30名ぐら

い。すでに引退をして孫の世話をしながら自由

に生きている人からまだ現役で活躍している

人など様々。何十年たっても学生時代に戻った

ように話し、歌って交流を深めた楽しいひと時

であった。大学が移転し、現在セツルメントは

ないそうだ。学生の意識もかわりサークル活動

も変化するのはしかたがないが、私の原点とも

いえる貴重な活動だっただけに残念な思いで

ある。 K・M

11月の回収量は、4,180㎏

収益は 54,340円 でした。

ご協力ありがとうござ いました。

古紙のリサイクルは、紙の原料である地球の緑を守りま

す。また、ひびき後援会の事業活動の収益は、障害者作業

所の充実のために使わせていただきます。

★フローレス・デュオ

★Water Hot

♪うたでつなごうみんなのおもい♪

2017年度のひびきコンサートは昨年の公演で好

評をいただいたフローレス・デュオさんに再び出演

して頂きます。更に、今回はジャズバンドのWater

Hotさんをお迎えしてみんなで楽しめるコンサート

を企画しています。お楽しみに!!

このコンサートを通じて、地域の多くの方々と音

楽の感動と楽しさを共有したいと思います。

皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

日程:2018年1月13日(土)

開場13:00 開演13:30

全席自由

前売り:一般2,500円 割引2,000円

当 日:一般3,000円 割引2,500円

大阪府立中央図書館「ライティホール」

(近鉄けいはんな線荒本駅から400メートル)

主催:ひびき後援会

連絡先:℡06-6732-1112

後援:東大阪市/東大阪市社会福祉協議会

*前売券が完売した場合は当日券はありません