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P.1 NetSurv3000 用 GPS コントローラ(地形・応用測量) (NS-CTL3000(地形・応用測量) for Pocket PC) 操作マニュアル 2006/7/28 Ver1.12 「ネットワーク型 RTK-GPS を利用する公共測量作業マニュアル(案)」対応版

NS-CTL3000 地形・応用測量 マニュアル Ver1.12esurv.hitachizosen.co.jp/download/pdf/NS-CTL3000_Topo...P.1 NetSurv3000用GPSコントローラ(地形・応用測量) (NS-CTL3000(地形・応用測量)

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  • P.1

    NetSurv3000 用 GPS コントローラ(地形・応用測量)

    (NS-CTL3000(地形・応用測量) for Pocket PC)

    操作マニュアル

    2006/7/28 Ver1.12

    「ネットワーク型 RTK-GPS を利用する公共測量作業マニュアル(案)」対応版

  • P.2

    はじめに

    NetSurv3000 用 GPS コントローラ(地形・応用測量)(NS-CTL/3000(地形・応用測量) for Pocket PC)

    は、サーバ型 RTK-GPS 専用二周波 GPS 受信機 NetSurv3000 に、国土地理院が平成 17 年 6 月 14 日に

    公開しました「ネットワーク型 RTK-GPS を利用する公共測量作業マニュアル(案)」に沿った方法で

    地形・応用測量を行う機能をアドオンする Windows CE 搭載 PDA(Pocket PC)用のソフトウェアです。

    本書は、NS-CTL3000 の操作と取り扱い説明、注意事項について説明したものです。安全にお使いい

    ただくために、本書をよくお読みいただき、また正しくお使いいただきますようにお願いいたします。

    このプログラムには、国土地理院長の承認を得て、同院の技術資料 H・1-No.2「測地成果2000

    のための座標変換ソフトウェアTKY2JGD」を使用した。

    (承認番号 国地企調発第183号 平成 15 年 5 月 19 日)

  • P.3

    1.地形・応用測量における操作

    地形・応用測量の操作について説明いたします。

    NetSurv3000、ロ-バ用GPSアンテナ(または、精密静止測量用GPSアンテナ)、測量

    基本コントロ-ラ(PDA)、携帯電話、および各接続ケーブルをご確認下さい。

    RTK接続図

    ・特に GPS コントローラ(PDA)本体の接続コネクターは、ケーブル自体の重さや

    引き回しによって接続部分が抜けやすくなります。

    ローバ用 GPS アンテナ

    GPS 受信機 (NetSurv3000 本体)

    GPS コントローラ (PDA)

    PC 接続用通信ケーブル

    GPS アンテナケーブル

    PDA 接続ドングル

    通信カードまたは

    携帯電話モデム

    ・通信カードおよび携帯電話カードの抜き差しは、PDA の電源を入れない状態で行ってください。

    ・PDA の電源を入れたままだとカードを認識しない場合があります。

    ・PDA に iPAQ hx4700 を使用するには、PDA 底部の「バッテリロックスイッチ」がロックされた状態になっている必要があります。解除した状態で使用する

    と PDA が出荷状態に戻ってしまう場合があります。

  • P.4

    -1.スタートメニューからの起動

    全ての接続が確認できれば、地形・応用測量用アプリケーションを起動します。その際、

    NetSurv3000 本体の電源はON状態で、衛星ランプが緑色になっていることを確認してから起

    動してください。

    また、携帯電話を使用する場合は電源がON状態でアプリケーションの起動を行って下さい。

    対応機種: 日本ヒューレット・パッカード製 iPAQ hx4700

    ・ RTK-GPS 測量用アプリケーションを終了しても NetSurv3000 本体の電源はOF

    Fされません。

    ―2.メインメニューへ

    ―3.観測点管理画面へ

    iPAQ hx4700 のスタートメニューに表示できるアイテム数が 7 個と少ないた

    め、インストールした NS-CTL3000 の全てのアイコンが表示できない場合があ

    ります。その場合、NS-CTL3000(総合メニュー)の使用をお奨めします。

  • P.5

    -2.メインメニュー RTK-GPS 測量用アプリケーション起動時の画面です。

    ・ 受信機の初期化 通常、受信機の初期化は、数十秒で完了しますが、しばらく使っていなかっ

    たり、電源を切ったまま、約100Km以上移動した場合には、約3分から

    数十分かかる場合があります。

    ・ メインメニューの起動後はステータスバーに「接続待機中」が表示されるのを待

    って操作して下さい。受信機の「初期化中」には、PDA の操作は行えません。

    (1)アンテナ設定へ

    (2)接続設定へ

    (7)衛星情報へ

    (8)受信機情報へ

    (3)観測条件設定へ

    (4)観測点管理へ

    (5)測設点管理へ

    (9)観測へ

    まず、基準点を「VRS」「固定 VRS」「実基準点」「自

    基準点」から選択します。

    自基準点ボタンにより表示が切り替わります。

    日本に限らず、多くの国はそれぞれ独自の座標系

    を持っています。

    特に小スケールで大縮尺の空間を扱うとき日本

    では平面直角座標系(19座標系)を使用するこ

    とが多く、公共測量全般に広く使われています。

    (添付参考資料:地域と平面直角座標系参照)

    受信機情報へのショートカット・アイコン

    全ての操作画面において、受信機情報を表示する

    ことができます。

    ステータスバーには、受信機単独での状態が表示

    されます。

    状態:「初期化中」 受信機の初期化中

    「接続待機中」 受信機の準備を完了

    「接続中」 センターに接続中

    「観測条件不足」 観測条件(最少衛星数、

    PDOP)が不足

    「FIX 待ち」 FIX 待ち状態

    「観測待機中」 観測ボタンが押せる状態

    「観測中」 観測中(データを保存中)

    「切断中」 センターとの接続を切断中

    衛星数:受信機自身の補足衛星数

    RTK では、少なくとも5つ以上の衛星を

    補足する必要があります。

    PDOP:測位精度低下率

    最良の衛星配置を「1」として値が大き

    くなると精度が低下します。

    (6)横断線管理へ

  • P.6

    ・ 基準点の方式と選択

    「VRS」方式を選択すると、自動的に仮想

    基準点が生成されます。

    「固定 VRS」方式では、登録した固定 VRS

    点を選択して下さい。

    「実基準点」方式では、最寄(参考値:

    10Km未満)の電子基準点を選択して

    下さい。(10Km以上では、観測精度が

    期待できません。)

    「自基準点」方式では、ASP センターに接

    続している基準点を選択して下さい。

    -2-1 固定 VRS 点編集へ

    -2-2 自基準点編集(移動局用)へ

    基準点リスト

    登録されている電子基準点のリストが

    距離順に表示されます。

    クリックした項目が選択されます。

    表示する基準点を

    ・ 現在地から 50km 以内の点

    ・ 全ての点

    から選択することが出来ます。

  • P.7

    ・ 基準点の選択(予備知識)

    ・ 基準点データ 日本GPSデータサービスが提供する電子基準点データの内、リアルタイムデ

    ータ配信に利用されている「電子基準点」をGPSコントローラ(NS-CTL/2000 for

    Pocket PC)に登録することにより、「電子基準点」を基準点に指定することが

    できます。

    ・ 基準点データのダウンロード 基準点データは、日本GPSソリューションズの運営するホームページ (http://www.ngsc.co.jp)内のユ-ザ会員専用ホ-ムペ-ジ「GPS 業務支援サ-ビス」のからダウンロード出来ます。 リアルタイム化される電子基準点の数や情報は、国土地理院の整備状況や日本

    GPSデータサービスのサポート状況により変更されます。(ご注意下さい。)

    VRS 方式

    VRS 方式は Trimble®の仮想基準点方式によるリアルタイム測位を行う方式です。

    RTK 解析処理センターでは、国土地理院が提供する電子基準点のリアルタイムデータを利用し、移動局

    の測位に利用可能な3点の電子基準点を決定し、電子基準点の位置と位相データから、移動局の近くに

    仮想の基準点を設置します。

    さらに移動局から携帯電話で送信される位相データと VRS で生成された仮想基準点の位置、位相データ

    を用いて位置を決定します。

    ・ VRS 方式の長所

    移動局と基準局との距離は、従来の基線長の限界10km の制限を受けない。

    ・ VRS 方式の短所

    仮想基準点データの品質は構成する3点の電子基準点の状況(共通の衛星数、位相データの質)に依

    存する。

    固定 VRS 方式

    固定 VRS 方式は、基本的に VRS 方式と仮想基準点方式によるリアルタイム測位を行う方式ですが、仮想

    の基準点の設置する場所を任意に指定することができます。

    ・ 固定 VRS 方式の長所

    三角点や基準点等の既知点に仮想の基準点を設置することができる。

    ・ 固定 VRS 方式の短所

    従来方式の RTK-GPS と同様に基準点と移動局との基線長は10Km未満の制限を受ける。

  • P.8

    自基準点方式

    自基準点方式は、NetSurv3000 を基準点として利用する従来の RTK-GPS とに同様の方式です。自基準点

    方式で観測を行うには、最低2台の NetSurv3000 が必要になります。

    観測を行うには、以下の手順で行ってください。

    ①基準局側の NetSurv3000 を既知点に設置する。

    ②基準点アプリケーション(4.参照)を立ち上げる。

    ③既知点の情報を設定し、ASP センターに接続する。

    ④移動局側の NetSurv3000 で、RTK-GPS 測量アプリケーションを立ち上げる。

    ⑤①で設置した基準点情報を設定して、ASP センターに接続する。

    ⑥観測開始

    ・ 自基準点方式の長所

    実際の基準点のリアルタイムデータを利用するため VRS 方式に比べ仕組みが単純で精度検証が容

    易。

    ・ 自基準点方式の短所

    従来方式の RTK-GPS と同様に基準点と移動局との基線長は10Km未満の制限を受ける。

    NetSurv3000 が最低2台必要である。

    実基準点方式

    実基準点方式は、国土地理院が提供する電子基準点のリアルタイムデータを直接利用しリアルタイム測

    位を行う方式です。

    ASP センターでは、移動局から携帯電話で送信される位相データと実際の電子基準点の位置、位相データ

    を用いて位置を決定します。

    ・ 実基準点方式の長所

    実際の電子基準点のリアルタイムデータを利用するためVRS方式に比べ仕組みが単純で精度検証が

    容易。

    ・ 実基準点方式の短所

    従来方式の RTK-GPS と同様に基準点と移動局との基線長は10Km未満の制限を受ける。

  • P.9

    ―2―1 固定 VRS 点編集

    「固定 VRS」方式で使用する基準点情報を管理します。 編集した内容を反映させるためには、編集後「保存」をクリックしてください。

    座標

    仮想基準点を作成する座標(WGS84)を緯度経度か平

    面直角座標系で入力します。

    固定 VRS 点リスト

    登録されている固定VRS点のリストが表示されます。クリ

    ックした項目が編集可能になります。

    全て削除

    リストを全て削除します。

    更新

    編集中のデータをリストに反映させます。「ID」が既存の

    場合更新、新規の場合リストに追加されます。

    削除

    編集中のデータをリストから削除します。

    高さ

    仮想基準点の高さを楕円体高か標高で入力します。

    ※標高は入力するには「ジオイド2000オプショ

    ン」が必要になります。

    観測点をインポート

    既に登録されている観測点をインポートし、座標に反映さ

    せます。

    単独測位座標を取得

    単独測位座標を取得し、座標に反映させます。

    ※観測点管理メニューから固定VRS点編集を開いた場

    合は使用出来ません。

  • P.10

    -2―2 自基準点編集(移動局用) 「自基準点」方式で使用する基準点情報を管理します。 編集した内容を反映させるためには、編集後「保存」をクリックしてください。

    自基準点リスト

    登録されている自基準点のリストが表示されます。クリ

    ックした項目が編集可能になります。

    全て削除

    リストを全て削除します。

    更新

    編集中のデータをリストに反映させます。「ID」が既存の

    場合更新、新規の場合リストに追加されます。

    削除

    編集中のデータをリストから削除します。

    基準点にする NetSurv の情報を入力します。

    端末 ID

    端末 ID を入力します。

  • P.11

    (1)アンテナ設定 アンテナ種別、アンテナシリアル、アンテナ高、測位方法(アンテナ高の測り方)は、測量前 に入力します。

    アンテナ種別は、以下の2種類をサポートし

    ています。

    ・ NSGPS-702(NGS)

    ・ NSAT2775-42W (AeroAntenna)

    ・ Zephyr(RM_ZEPHYR_GEOD_WO_GP)

    アンテナシリアル(S/N)は、アンテナ本体の裏面に記

    載されています。

    豆知識 アンテナ位相中心の補正

    このようなアンテナ固有の位相中心のずれを

    センター(SurvStation)側で補正する仕組み

    になっています。

    アンテナは、北方向を意識して下さい。

    高さ

    東西南北

    ケーブルコネクター

    アンテナの測位方法と高さの関係

    L1,L2アンテナ

    高 (H)

    離 (H)

    アンテナの溝 アンテナマウントの底部

    入力されたアンテナ情報からアンテナ位相

    中心高を計算することができます。

    入力されたアンテナ情報からアンテナ底面

    高を計算することができます。

  • P.12

    (2)接続設定 RTK 解析処理センターへの接続方法を管理します。NetSurv3000 では、センターへの接続方

    法としてインターネット接続と RAS 接続の2種類をサポートします。 インターネット接続する場合、接続前に PocketPC の「設定」で「接続先」の設定をする必

    要があります。設定方法については「通信設定マニュアル」を参照してください。 RAS 接続する場合、モデム、電話番号、ユーザ名、パスワードを管理します。日本GPSソ

    リュ-ションズ(株)にて設定してお渡ししますので、お客様で設定する必要はありません。

    ・ 設定を変更した場合は、必ず「保存」ボタンをタップして下さい。 ・ 観測前には必ず毎回、アンテナ高をメジャー等により計って下さい。

    ・ RAS 接続の電話番号、ユ-ザ名、パスワ-ドは日本 GPS ソリュ-ションズ(株)に

    てあらかじめ設定して提供します。 ・ 他の番号、ユ-ザ名、パスワ-ドを設定されますと作動しなかったり、誤作動した

    り、間違い電話となる恐れがあります。 お客様にて設定を変更しないようにお願いします。

    ユーザ名、パスワードは、日本 GPS ソリュー

    ションズ(株)が申請により発行します。

    電話番号は、RTK 解析処理センターへのアク

    セスポイントとなります。日本 GPS ソリュ-

    ションズ(株)にて設定しますので、設定不

    要です。

    インターネットの接続先を選択します。

    PocketPC に設定されている「接続先」が表

    示されます。

    RAS 接続に使用するモデムカードまたは携

    帯電話モデムを選択します。

    ・ au 用 CF 型モデムカードを RAS 接続で使用する場合、携帯電話のデータ通信モードを

    「ASYNC/FAX モード」に設定して下さい。 ・ 切り替え設定の無い機種の場合、RAS 接続ではお使いになれません。

  • P.13

    (3)観測条件設定 観測条件と測設条件の設定を画面切り替え(タブ切替)によって設定します。

    (3)-1 観測条件(1) 「ネットワーク型 RTK-GPS を利用する公共測量作業マニュアル(案)」に沿った設定が可

    能です。これも、測量前に入力しておきます。

    ・ 「初期値」ボタンをタップすると「RTK-GPSを利用する公共測量

    作業マニュアル」に沿った設定値が設定されます。 ・ 設定を変更した場合は、必ず「保存」ボタンをタップして下さい。

    エポック数(回)

    「RTK-GPSを利用する公共測量作業

    マニュアル」では、10エポック以上が規程

    されています。 初期値:10

    指定最少衛星数以上で観測開始が行えます。

    初期値:5

    指定 PDOP マスク以下で観測開始が行えます。

    初期値:4

    仰角マスク(度)以下の衛星を無効にします。

    「RTK-GPSを利用する公共測量作業マ

    ニュアル」では、15~30 度。

    初期値:15

    座標系切替ボタンのデフォルト

    観測、測設画面で最初に表示される座標系を

    選択します。

    観測点 No の自動カウントアップ

    ON のとき、観測終了時に観測点 No が自動的に

    カウントアップします。

    エポック数で自動的に観測終了

    ON のとき、エポック数に達したとき自動的に

    観測を終了します。

  • P.14

    (3)-1 観測条件(2)

    「ネットワーク型 RTK-GPS を利用する公共測量作業マニュアル(案)」に沿った設定が可能です。これも、測量前に入力しておきます。

    セット間較差の許容範囲(mm)

    「ネットワーク型RTK-GPSを利用する公共測

    量作業マニュアル(案)」で定められている点

    検観測の許容範囲を設定します。

    初期値:ΔX 20mm、ΔY 20mm、ΔH 30mm,

  • P.15

    (3)-3 測設条件 測設(杭打ち)時のナビゲーション表示を自動で切替える値です。(8)観測画面の測設タ

    ブと連動します。

    測設中の座標情報において、水平方向、垂直方向、高

    さ方向は測設較差条件を満たすと☆印を表示します。

    方向表示

    ・ 画面上方を北に固定する

    PDA の画面上方を北に固定して操作します。

    ・ 画面上方を進行方向とする

    解析結果の座標から PDA の画面に対する北をダイナミッ

    クに再表示します。

    移動局側のアンテナが移動している場合の移動ベクトル

    から方向を計算します。その為、移動しないと方向が更新

    されません。

    ただし、何れの方向表示の場合も半径1m以内に近づいた場合の

    測設画面は、必ず北(N)が PDA の画面上方になります。

  • P.16

    (3)-4 解析条件 観測時の解析結果をログとして PDA に保存します。

    GGK をログファイルに保存

    このチェックボックスを ON にすることで毎秒データとして

    NMEA-GGK を同時に PDA に保存します。

    保存先:\Program Files\NGS\NS-CTL3000(RTK 測量)\Log

    ・解析中 センター接続中の NMEA-GGK を保存

    ・観測中 観測開始から観測終了までの NMEA-GGK を保存

    RAW データをロギング

    このチェックボックスを ON にすることで RTK 解析中の RAW データを

    NetSurv3000 内のコンパクトフラッシュ(CF)カードに保存することが

    できます。

    GGK を EXT ポートに出力

    このチェックボックスを ON にすることで毎秒データとして

    NMEA-GGK を同時に EXT ポートに出力します。

    ・解析中 センター接続中の NMEA-GGK を出力

    ・観測中 観測開始から観測終了までの NMEA-GGK を出力

    EXT の仕様は以下の通りです。

    ボーレート:9600,19200,38400bps から選択

    データサイズ:8bit

    パリティ:なし

    ストップビット:1bit

    フローコントロール:なし

    出力先は「COM2」と「COM3」から選択することができます。

  • P.17

    (3)-5 座標変換 座標変換に関する設定をします。

    ジオイドモデルファイルを使用

    このチェックボックスをONにすることで観測データの標高を

    求めることが可能になります。

    OFF の場合、標高は表示されません。

    ※この機能を利用するには「ジオイド2000オプション」

    が必要になります。

    旧日本測地系変換パラメータを使用

    このチェックボックスをONにすることで旧日本測地系への変

    換で TKY2JGD に準拠した変換を行います。

    OFF の場合、3パラメータによる変換になります。

    ※この機能を利用するには「ジオイド2000オプション」

    が必要になります

    ジオイドモデルファイルは、国土交通省国土地理院が刊行している「数値データ2kmメッ

    シュ(ジオイド高)」を使用します。「数値データ2kmメッシュ (ジオイド高)」の著作

    権は国土交通省国土地理院に帰属します。

    旧日本測地系変換ルーチンは、国土交通省国土地理院の配布している TKY2JGD のソースを国

    土地理院長の承認を得て使用しています。旧日本測地系変換パラメータファイルは、TKY2JGD

    用の座標変換パラメータファイルを NGS 独自にソートしたファイルです。

    謝ってパラメータファイルの場所を変更してしまった場合は、「参照」で以下のファイルを

    選択して下さい。

    ・ジオイドモデルファイル

    \SD Card\変換パラメータ\GSIGEOME\gsigeome.ver3 もしくは gsigeome.ver4

    ・旧日本測地系変換パラメータファイル

    \SD Card\変換パラメータ\TKY2JGD\NGS_TKY2JGD.pa

    「ジオイド2000オプション」を SD カードスロットに指しただけでは、「ジオイドモデル

    ファイルを使用」と「旧日本測地系パラメータを使用」は自動的に ON になりません。

    必ず、観測前にチェックするようにしてください。

  • P.18

    使用されている「ジオイド2000オプション」のバージョンを変更された場合、手動でファ

    イルを変更する必要があります。「参照」ボタンをクリックして新しいバージョンのファイルを

    選択してください。

  • P.19

    (4)観測点管理 観測データの管理を行います。NetSurv3000 本体と接続していなくともこの操作は行えます。 ・出力フォーマットを指定して、PDA 上のユーザ領域(ユーザ分かり易い場所)にコピー

    できます。 ・不要な観測点を削除することが出来ます。

    □チェックボックスを複数選択することで、各種出力ファーマ

    ットでの1ファイル出力を行います。

    4)―3 出力へ

    4)―2 観測ファイル出力へ

    4)―6 編集へ

    4)―7 点検計算へ

    4)―1 情報表示へ

    4)―4 断面図へ

    4)―5 配置図へ

  • P.20

    (4)―1 情報表示 観測点の情報を表示します。左下の矢印ボタンを押すことで他の観測点の情報を表示することが

    可能です。

    (4)―2 観測ファイル出力 観測データファイル(拡張子「nvo」)を PDA 上のユーザ領域(ユーザ分かり易い場所)にコピーできます。

    場所

    保存場所を指定します。拡張メモリー(SDカード、CFカー

    ド)を指定する場合は「¥メモリ カード」を選択して下さい。

  • P.21

    (4)―3 出力 出力フォーマットを指定して、PDA 上のユーザ領域(ユーザ分かり易い場所)にコピーできます。

    (4)―4 断面図

    観測データの断面図を画面に表示します。

    ・CSV 形式(NGS 独自フォーマット)

    本アプリケーション独自フォーマットで、Windows

    でよく使用されるカンマ区切りのテキストフォー

    マットです。

    ・APA・SIMA 形式(測量データ共通フォーマット Ver.02 準拠)

    トータルステーション(TS)のフォーマット標準案として

    作成された旧APAフォーマットです。

    ・SIMA 形式(SIMA 共通フォーマット Ver.03 準拠)

    各社の測量機器データを交換する際の中間フォーマッ

    トです。

    (付録:サンプル出力)を参照下さい。

    場所

    保存場所を指定します。拡張メモリー(SDカード、CFカー

    ド)を指定する場合は「¥メモリ カード」を選択して下さい。

    セッション

    断面図を作成したいセッションを選択します。

    観測点リスト

    セッションで選択したセッションの観測点がリス

    トアップされます。断面図を作成したい観測点に

    チェックを入れてください。

    横断線

    断面図を作成する横断線を選択します。

    表示範囲(高さ)

    断面図の高さ方向の表示範囲を設定します。

  • P.22

    セッション、横断線と表示範囲を選択し、「断面図」ボタンをクリックすることで、断面図が表

    示されます。

    (4)―5 配置図

    選択された観測データの配置図を表示します。タブを切り替えることで点間距離の表示も行え

    ます。

    タブで

    表示切替

  • P.23

    (4)―6 編集 観測データの編集を行います。 編集出来る項目は、観測点 NO、観測点名称、セッション名、備考です。

    (4)―7 点検計算

    観測データの点検計算を行います。NS-CTL3000 では、セッション間の座標較差に対応しています。

  • P.24

    (4)―7-1 セッション間の座標較差 2つのセッション間の座標較差を平面直角座標系で比較します。

    セッションを2つ選択し、「点検計算」ボタンをクリックすることで、計算結果が表示されます。

    セッション1

    点検したいセッションを選択します。

    観測点リスト

    セッション1で選択したセッションの観測点

    がリストアップされます。点検を行いたい観

    測点にチェックを入れてください。

    セッション2

    セッション1と比較をするセッションを選択

    します。

    2つのセッションを比較するとき、同じ観測点 No の観測点を同一点と判断します。比較した

    い点の観測点 No は2つのセッションで同じ No にしてください。

    許容値

    2つのセッションを比較するときの許容値を

    設定します。

    初期値:X 20mm、Y 20mm、Z 30mm

    点検結果

    セッション間の座標の較差(X、Y、H)と

    許容値が一覧で表示されます。較差が許容値

    を超えている場合、較差が赤字で表示されま

    す。

    水平スクロールバーにより、セッション1と

    セッション2の座標を表示することが可能

    です。

  • P.25

    (5)測設点管理 測設点の管理を行います。 ・新しい測設点を手動で登録します。 ・不要な測設点を削除することが出来ます。 ・測設点の編集を行います。(ただし、測設を完了した点の編集はできません。) ・観測点を測設点に登録します。 ・国家基準点(三角点)や独自に参照点として登録済みの点を測設点として登録します。

    新規登録、編集では「日本測地系 2000」と「旧日本測地系」の座標系で、「緯度・経度」と「平面直角座標」での入力と変換をサポートします。 ※旧日本測地系で入力するには「ジオイド2000オプション」が必要になり

    ます。

  • P.26

    (6)横断線管理 横断線の管理を行います。 ・新しい横断線を登録します。 ・不要な横断線を削除することが出来ます。 ・横断線の編集を行います。

    「新規」ボタンをクリックすることで、横断線を新規に登録することが出来ます。またリストの

    データを選択した状態で「編集」ボタンをクリックすることで既存データの編集することが出来ま

    す。

    横断線を入力する方法は、登録画面の「入力方法」で選択することが出来ます。選択できる入力

    方法は、以下の方法があります。 ・2点指定 ・始点からの方向と距離 ・縦断線から指定

    入力方法を切り替えます。

  • P.27

    (6)-1 2点指定 横断線の始点と終点の座標を入力します。 (始点)

    (終点)

    始点と終点の座標、No(4 桁の整数)、名称を入力して「登録」ボタンをクリックしてください。

    座標の入力方法を「緯度経度」と「平面直角」で

    切り替えます。

    登録されている観測データから座標をインポート

    することが可能です。

  • P.28

    (6)-2 始点からの方向と距離 横断線の始点と終点の座標を入力します。 (始点)

    (方向と距離)

    始点と座標、終点までの方向角と距離、No(4 桁の整数)、名称を入力して「登録」ボタンをクリックしてください。

    座標の入力方法を「緯度経度」と「平面直角」で

    切り替えます。

    登録されている観測データから座標をインポート

    することが可能です。

    始点から見た終点の方向角を入力します。

    始点から見た終点の水平距離を入力します。

  • P.29

    (6)-3 縦断線から指定 縦断線の距離標と方位標の座標を入力し、距離標を通り縦断線に直交する横断線を作成します。 (距離標)

    (方位標)

    (距離)

    距離標と方位標の座標、距離、向き、No(4 桁の整数)、名称を入力して「登録」ボタンをクリックしてください。

    座標の入力方法を「緯度経度」と「平面直角」で

    切り替えます。

    登録されている観測データから座標をインポート

    することが可能です。

    横断線の長さを、距離標から方位標を見たときの

    右方向と左方向で入力します。

    横断線の向きを「左→右」か「右→左」から選択

    します。

  • P.30

    ・ 衛星から出ている「赤い線」は、軌跡を表すので、今後どの方向に進む

    かを推察できます。 ・ 方位磁石を用意して下さい。(スカイプロットでは、代用として太陽の方

    向を表示します。) ・ サイクルスリップのカウンタは衛星情報画面が表示している場合のみ有

    効です。

    (7)衛星情報 衛星情報のスカイプロットです。リスト表示との切替えが可能です。この画面は、観測中や測

    設中であっても、表示することができます。たとえば、観測を行っているが、なかなかFIXし

    ない。FIX状態が外れた。等には、この画面で衛星状態を確認し、観測する時間を遅らす、観

    測をやめる等の判断に利用できます。

    (サンプル)

    (衛星情報リストの見方)

    No:受信している衛星の番号を表示します。

    Ag、Az:仰角(Ag)、方位角(Az)で衛星の天空での配置を角度(°)で表示します。

    L1、L2、Lt:障害物等によるサイクルスリップ(衛星からの電波が連続して受信できなくなる

    状態)を検知するためのカウンタです。サイクルスリップが発生すると毎秒のカ

    ウンタ(Lt)と L1、L2 の各カウンタに違いがでます。

    P1、P2:L1、L2 の各信号の強さと雑音の比(dB*Hz)を表します。値は大きいほど良好と言え

    ます。

    ×衛星の配置が直線的

    ×衛星数は多いが、仰角マスクより低い衛星が多い

    ○均等に散らばって

    いる

  • P.31

    (8)受信機情報

    PDA 及び NetSurv3000 の受信機情報を表示します。

    GPS受信機のバッテリーには、幾つかの制限規則があります。 (1) バッテリーは1、2の順番で使われます。 (2) バッテリーは1,2の順番で充電されます。 (3) 使用していない方のバッテリの残量が1~50%の間は「50%未

    満」と表示されます。

  • P.32

    (9)観測 いよいよ「観測」です。

    (4)の通信設定が完了していれば、この画面が出るときに、RTK 解析処理センターへの接続確認画面が表示されます。

    「はい」をクリックすると、自動的にセンターへ接続し、解析結果が表示されます。

    次頁の観測状況メッセージ一覧参照。

    セッション名で観測点を管理します。

    携帯電話を利用してRTK解析処理

    センターとの通信接続を行いま

    す。

    次頁の点検状況メッセージ一覧参照。

    表示する情報を切り替えます。

    表示する座標系を切り替えます

    ・ WGS84(緯度経度)

    ・ WGS84(地心座標)

    ・ 測地成果 2000(緯度経度)

    ・ 測地成果 2000(平面直角) ・ 旧日本測地系(緯度経度) ・ 旧日本測地系(平面直角)

    あやAのアイコンをタップすると入

    力パネルが表示/非表示します。詳し

    い操作はPDA付属マニュアルを参

    照下さい。

  • P.33

    「再初期化」ボタンをクリックすると解析を再初期化します。

    観測状況が「RTK-FIX」、解析使用衛星数と解析結果 PDOP が「○」になると、「観測開始」ボ

    タンがクリック可能になります。

    「観測開始」ボタンをクリックするとエポック数のカウントアップが始まります。「観測終了」

    をクリックすると、登録画面になります(観測条件設定の「エポック数で自動的に観測終了」が

    ON の場合、設定したカウントで自動的に終了します)。

    「ネットワーク型 RTK-GPS を利用する公共測量作業マニュアル(案)」の地形・応用測量編で

    はミス FIX の点検方法がマニュアル化されています。点検方法は以下の通りです。

    ① 解析状況が「RTK-FIX」のときに「点検観測」をクリックすると、エポック数のカウント

    アップが始まります。観測条件設定で指定したエポック数になると自動的にカウントアッ

    プが終了し、解析を再初期化します。

  • P.34

    ② 再初期化が完了すると、①で観測したデータが点検値として「点検」タブに表示されます。

    また、現在の解析結果との較差が「観測」タブと「点検」タブに表示されます。較差が観

    測条件設定で設定した「セット間較差の許容範囲」を超える場合は赤字で表示されます。

    ③ 観測状況が「RTK-FIX」、解析使用衛星数と解析結果 PDOP が「○」になると、「観測開始」

    ボタンがクリック可能になります。点検値との較差に問題が無ければ「観測開始」ボタン

    をクリックしてください。エポック数のカウントアップが始まります。「観測終了」をク

    リックすると、登録画面になります(観測条件設定の「エポック数で自動的に観測終了」

    が ON の場合、設定したカウントで自動的に終了します)。

    ④ 登録画面で観測したデータと点検値の較差を比較することが出来ます。「点検値を登録」

    にチェックを入れて「登録」ボタンをクリックすると観測データと一緒に点検値も保存し

    ます。保存した場合、NS-Note で観測データと点検値の較差を出力することが可能です。

    ⑤ 「測設」タブで測設点を選択している場合、登録画面で観測したデータと測設座標の較差

    を比較することが出来ます。「測設点を登録」にチェックを入れて「登録」ボタンをクリ

    ックすると観測データと一緒に測設値も保存します。保存した場合、NS-Note で測設値を

    既知点の座標とすることが可能です。

    解析状況が「RTK-FIX」の状態で点検値との較差が1m以上ある場合は、現在の解

    析結果か点検値のどちらかがミス FIX している可能性があります。

    その場合、再度「点検観測」をクリックしてください。

  • P.35

    観測状況メッセージ一覧

    表示文字列 表示タイミング

    未接続 画面表示から接続までと RTK 解析処理センターとの接続切断時

    センターに接続中 RTK 解析処理センターの電話呼び出し中または接続継続状態

    単独測位情報取得中 GGA の値を取得し、整合性チェック時

    基準局情報を取得中 RTK 解析処理センターに対して基準局IDを要求中

    解析開始中 RTK 解析処理センターシステムから取得した基準局IDを指定して

    解析を要求中

    解析結果を要求 解析結果のGGKを要求

    解析結果待ち 解析結果のGGKの取得待ち

    基準局デ-タ不足 GGK 取得時(クオリティ:-1)

    無効 GGK 取得時(クオリティ:0)

    GPS 単独測位レベル GGK 取得時(クオリティ:1)

    RTK-FLOAT GGK 取得時(クオリティ:2、3)

    RTK-FIX GGK 取得時(クオリティ:4)

    切断中 切断中「閉じる」クリックから画面を閉じるまで

    ○/□エポック取得 取得エポック数のカウントアップ

    点検状況メッセージ一覧

    表示文字列 表示タイミング

    未点検 未点検(センター接続中等)

    点検済 「点検観測」を実施後、FIX を維持した状態で観測を行い、観測デー

    タを登録すると「点検済」となります。FIX を外れると「未点検」と

    なります。

  • P.36

    画面上のタブをクリックすることで、表示する情報を切り替えることが出来ます。 (b)点検

    「点検観測」で取得した座標が表示されます。

    現在との解析結果との較差も表示されます。

    (e)基準点変更 電話を切らずに基準点の変更が出来ます。 ※基準点を変更すると、再初期化します。

    ・観測条件設定の方向表示によって北方向の表示が異なります。

    画面上方を北に固定する PDA の画面上方を北に固定して操作します。

    画面上方を進行方向とする 解析結果の座標から PDA の画面に対する北を

    ダイナミックに再表示します。

    (a)観測 解析結果座標や解析状況を表示します。

    (c)測設 測設点管理で登録した測設点までの距離と方位が表示されます。表示内容は距離によって3段階

    に切り替わります。

    半径1m以内で

    自動切替え 半径10cm以内で 自動切替え

  • P.37

    (d)プロット 現在地と選択されているセッションの観測データの配置図が表示されます。「横断線」タブで横断

    線を選択している場合は横断線が表示されます。「測設」タブで測設点を選択している場合は測設点

    が表示されます。

    現在地を画面の中央に表示

    クリックした場所を中央に表示

    画面の中央を中心に拡大

    画面の中央を中心に縮小

    データがすべて画面に表示されるよ

    うに縮尺を変更

    ※横断線が選択されている場合は、横

    断線が収まるように変更

    プロット画面右下の表示を以下の順

    番で切替

    ・横断線までの距離

    ・始点までの距離

    ・終点までの距離

    ※横断線が選択されていない場合は

    非表示

    現在地 観測データ 測設点 横断線

  • P.38

    (f)アンテナ 現在のアンテナ設定が表示されます。

    電話を切らずに設定の変更も可能です。 ※設定を変更すると、解析は再初期化します。

    (h)基準点変更 電話を切らずに基準点の変更が出来ます。 ※基準点を変更すると、再初期化します。

    (g)基準点情報 現在使用している基準点の情報と、基準

    点までの距離を表示します。

    (e)横断線 横断線管理で登録した横断線までの距離が 表示されます。横断線の選択も可能です。

  • P.39

    -3 観測点管理画面

    観測した座標の管理などが行えるアプリケーションです。このアプリケーションは受信機が接続

    されていなくても操作することが出来ます。 観測点管理画面起動時の画面です。

    (1)参照点編集へ

    -2-1 固定 VRS 点編集へ

    ―2(4)観測点管理へ

    ―2(5)測設点管理へ

    日本に限らず、多くの国はそれぞれ独自の座標系

    を持っています。

    特に小スケールで大縮尺の空間を扱うとき日本

    では平面直角座標系(19座標系)を使用するこ

    とが多く、公共測量全般に広く使われています。

    (添付参考資料:地域と平面直角座標系参照)

    -2-2 自基準点編集(移動局用)へ

    ―2(6)横断線管理へ

  • P.40

    (1)参照点編集 測設点管理画面で使用する参照点情報を管理します。 編集した内容を反映させるためには、編集後「保存」をクリックしてください。

    参照点リスト

    登録されている参照点のリストが表示されます。クリッ

    クした項目が編集可能になります。

    座標

    仮想基準点を作成する座標(WGS84)を緯度経度か平

    面直角座標系で入力します。

    更新

    編集中のデータをリストに反映させます。「ID」が既存の

    場合更新、新規の場合リストに追加されます。

    削除

    編集中のデータをリストから削除します。

    高さ

    仮想基準点の高さを楕円体高か標高で入力します。

    ※標高は入力するには「ジオイド2000オプショ

    ン」が必要になります。

    詳細な情報を編集できます。

  • P.41

    2.添付参考資料、デ-タ

    -1.エラーメッセージ一覧 -1-1.メインメニュー

    No メッセージ コード 原因・対処方法

    1

    初期化に失敗しました。アプリケーショ

    ンを終了します。

    ・ケーブルの接続を確認してください。

    ・「総合メニュー」「COM ポート設定」が

    正しいか確認してください。

    ・(Bluetooth 接続時)受信機の電源が入っ

    ているか確認してください。

    2

    (1分以上待ってもアプリが起動しない) ・(Bluetooth 接続時)PocketPC の

    Bluetooth が ON になっているか確認して

    ください。

    3

    すでに測量アプリケーションが起動して

    いるか、もしくは終了処理が完了してい

    ません。

    測量アプリケーションを2重に立ち上げよ

    うとしている可能性があります。

    ・「iTask」を立ち上げて測量アプリケー

    ションが立ち上がっていないか確認して

    ください。立ち上がっている場合は終了さ

    せてから、再度アプリケーションを起動さ

    せてください。

    4

    COMMポートが既に使用されている可能性

    があります。

    通信ポートが既に使用されているがあり

    ます。

    ・「iTask」を立ち上げて通信ポートを使

    用しているアプリケーションが無いかを

    確認してください。

    5 メインメニュー画面の再起動に失敗しま

    した。

    6 COMMポートが既に使用されている可能性

    があります。

    7 NMEAの要求でタイムアウトが発生しまし

    た。

    8 サブ画面の起動に失敗しました。

    受信機とPDAの通信に失敗している可能性

    があります。

    ・受信機とPDAの接続を確認してください。

    →Bluetooth の場合、受信機と PDA を離し

    すぎると接続が切れてしまいます。

  • P.42

    -1-2.「観測」「測設」画面 No メッセージ コード 原因・対処方法

    1

    衛星数が不足しているため、センターに接

    続できません。

    衛星数が不足している可能性がありま

    す。

    ・センターに接続するためには、衛星が

    5個以上受信していなければなりませ

    ん。

    2

    7001h PocketPC に設定されている接続先の設定

    が壊れている可能性があります。

    PocketPC のツールバーの「接続」アイコ

    ンでインターネットに接続できるか確認

    してください。

    3

    7002h 「接続設定」で選択した接続先が

    PocketPC に登録されていない可能性があ

    ります。

    ・「接続設定」で選択されている接続先

    が PocketPC に登録されているか確認して

    ください。

    4

    PocketPC がモデムカードを認識していな

    い可能性があります。

    ・PocketPC のスタートメニューの「設定」

    -「接続」-「接続」-「既存の接続を管理」

    で選択されているモデムが合っているか

    確認してください。

    ・ツールバーの「接続」アイコンを押し

    たときに、表示されるモデムは合ってい

    るか確認してください。

    5

    7260h

    「接続設定」で選択した内容とモデムが

    一致していない可能性があります。

    ・「接続設定」を確認してください

    6

    6360h 電波状態等の影響で、通信が途中で切れ

    た可能性があります。

    ・電波の受信状況を確認してください。

    7

    センター接続に失敗しました。

    0004h 受信機が ASP センターに登録されていな

    い可能性があります。

    ・ASP センターとの契約を確認してくださ

    い。

  • P.43

    No メッセージ コード 原因・対処方法

    8 基準局 ID の取得に失敗しました。

    9 Raw の開始に失敗しました。

    10 解析の開始に失敗しました。

    11 GGK の開始要求に失敗しました。

    処理中にセンターとの接続が切れたもし

    くは、センターとの通信が不安定な可能

    性があります。

    ・電波の受信状況を確認してください。

    12 RTK の停止要求に失敗しました。

    13 解析の停止に失敗しました。

    14 Raw の停止に失敗しました。

    15 DelEpoch に失敗しました。

    16 基準局 ID の解放に失敗しました。

    17 回線の切断に失敗しました。

    センターとの接続が切れた可能性があり

    ます。

    ・電波の受信状況を確認してください。

    18 NMEA-GGA の取得要求に失敗しました。

    19 NMEA-GSP の取得要求に失敗しました。

    20 アンテナ高の取得要求に失敗しました

    21 システム情報の取得要求に失敗しました。

    22 システム情報の設定要求に失敗しました。

    23 DelEpoch の要求に失敗しました。

    24 Raw の開始要求に失敗しました。

    25 Raw の停止要求に失敗しました。

    26 解析の開始要求に失敗しました。

    27 解析の停止要求に失敗しました。

    受信機と PDA の通信に失敗した可能性が

    あります。

    ・受信機と PDA の接続を確認してくださ

    い。

    →Bluetooth の場合、受信機と PDA を離

    しすぎると接続が切れてしまいます。

    ・受信機の電源を確認してください。

  • P.44

    -2.APA・SIMAフォ-マット 旧APAフォーマット。(財)日本測量調査技術協会がトータルステーションのフォーマットの標準

    案として作成したもの。1999年11月に改訂業務を日本測量機器工業会へ移管され、名称を「APA・

    SIMAフォーマット」に改訂されました。

    【フォ-マットの並びと内容】

    A,02,ソフト名,,チェックサム,CRLF G,観測点名,測地成果2000(平面直角X),測地成果2000(平面直角Y),

    測地成果2000(楕円体高),チェックサム,CRLF

    Z,チェックサム,CRLF

    -3.SIMA フォ-マット

    日本測量機器工業会が、各社の測量機器データを交換する際の中間フォーマットとして定めたも

    のです。 【フォ-マットの並びと内容】

    Z00,---SIMA フォーマット Ver.03 File Created By NGS ---,CRLF

    G00,03,,CRLF

    A00,CRLF

    A01,観測点番号,観測点名称,測地成果 2000(平面直角 X),測地成果 2000(平面直角 Y)

    ,測地成果 2000(楕円体高),CRLF A99,CRLF

    A,02,NV-CTL,,27,

    G,西蒲田 01,-206478.185,-539208.362,76.009,20,

    G,西蒲田 02,-206478.137,-539208.403,76.006,57,

    G,西蒲田 03,-206478.154,-539208.257,76.008,20,

    Z,26,

    Z00,---SIMA フォーマット Ver.03 File Created By NGS ---,

    G00,03,,

    A00,

    A01,0001,西蒲田 01,-206478.185,-539208.362,76.009,

    A01,0002,西蒲田 02,-206478.137,-539208.403,76.006,

    A01,0003,西蒲田 03,-206478.154,-539208.257,76.008,

    A99,

  • P.45

    -4.GGK フォ-マット

    RTK解析の結果出力のためのフォーマットです。

    【フォ-マットの並びと内容】

    $PTNL,GGK,UTC 測位時間,日付,緯度,緯度の方向(N または S),経度,経度の方向(E または W),

    GPS の質の表示,解析使用衛星数,測位 DOP 値,測位楕円体高,M:楕円体高の測位単位*チェックサム

    注記)GPS の質は、

    -1:基準局デ-タ不足 0:測位していないか無効 1:GPS 単独測位レベル

    2、3:フロ-ト搬送波位相解(FLOAT) 4:フィックス搬送波整数値解(FIKED)

    -5.CSV フォ-マット

    カンマ区切りのテキストフォーマットです。Microsoft Excel 等で編集が可能です。

    【フォ-マットの並びと内容】

    セッション名,観測点 No,観測点名称,観測開始日時,観測終了日時,WGS-84(緯度),WGS-84(経度),WGS-84(楕

    円体高),WGS-84(地心座標X),WGS-84(地心座標Y),WGS-84(地心座標Z),日本測地系No,測地成果2000(緯度),

    測地成果 2000(経度),測地成果 2000(楕円体高),測地成果 2000(平面直角 X),測地成果 2000(平面直角 Y),測

    地成果 2000(標高),旧日本測地系(緯度),旧日本測地系(経度),旧日本測地系(標高),旧日本測地系(平面直

    角X),旧日本測地系(平面直角Y),旧日本測地系(標高),PDOP,RMS,衛星数,ジオイドモデルVer,旧日本測地系

    変換パラメータ

    $PTNL,GGK,074117.00,083002,3511.1489190,N,13939.1225443,E,4,04,2.47,EHT15.1931,M*42

    $PTNL,GGK,074118.00,083002,3511.1489202,N,13939.1225435,E,4,04,2.47,EHT15.2006,M*4A

    $PTNL,GGK,074119.00,083002,3511.1489218,N,13939.1225445,E,4,04,2.47,EHT15.2018,M*48

    $PTNL,GGK,074120.00,083002,3511.1489220,N,13939.1225424,E,4,04,2.47,EHT15.2055,M*47

  • P.46

    -6.地域と平面直角座標系

    座標系原点の経緯度 系番号

    経度(東経) 緯度(北緯) 適用区域

    I 129 度 30 分 0 秒 0000 33 度 0 分 0 秒 0000

    長崎県 鹿児島県のうち北方北緯 32 度南方北緯 27 度西方東経 128 度 18 分東方東経 130 度を境界線とする区域内(奄美群島は東経 130 度 13 分までを含む。)にあるすべての島、小島、環礁及び岩礁

    II 131 度 0 分 0 秒 0000 33 度 0 分 0 秒 0000 福岡県 佐賀県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 (第I系に規定する区域を除く。)

    III 132 度 10 分 0 秒 0000 36 度 0 分 0 秒 0000 山口県 島根県 広島県

    IV 133 度 30 分 0 秒 0000 33 度 0 分 0 秒 0000 香川県 愛媛県 徳島県 高知県

    V 134 度 20 分 0 秒 0000 36 度 0 分 0 秒 0000 兵庫県 鳥取県 岡山県

    VI 136 度 0 分 0 秒 0000 36 度 0 分 0 秒 0000 京都府 大阪府 福井県 滋賀県 三重県 奈良県 和歌山県

    VII 137 度 10 分 0 秒 0000 36 度 0 分 0 秒 0000 石川県 富山県 岐阜県 愛知県

    VIII 138 度 30 分 0 秒 0000 36 度 0 分 0 秒 0000 新潟県 長野県 山梨県 静岡県

    IX 139 度 50 分 0 秒 0000 36 度 0 分 0 秒 0000 東京都(XIV系、XVIII 系及び XIX 系に規定する区域を除く。)福島県 栃木県 茨城県 埼玉県 千葉県 群馬県 神奈川県

    X 140 度 50 分 0 秒 0000 40 度 0 分 0 秒 0000 青森県 秋田県 山形県 岩手県 宮城県

    XI 140 度 15 分 0 秒 0000 44 度 0 分 0 秒 0000 小樽市 函館市 伊達市 胆振支庁管内のうち有珠郡及び虻田郡 檜山支庁管内 後志支庁管内 渡島支庁管内

    XII 142 度 15 分 0 秒 0000 44 度 0 分 0 秒 0000

    札幌市 旭川市 稚内市 留萌市 美唄市 夕張市 岩見沢市 苫小牧市 室蘭市 士別市 名寄市 芦別市赤平市 三笠市 滝川市 砂川市 江別市 千歳市 歌志内市 深川市 紋別市 富良野市 登別市 恵庭市北広島市 石狩市 石狩支庁管内 網走支庁管内のうち紋別郡 上川支庁管内 宗谷支庁管内 日高支庁管内 胆振支庁管内(有珠郡及び虻田郡を除く。) 空知支庁管内留萌支庁管内

    XIII 144 度 15 分 0 秒 0000 44 度 0 分 0 秒 0000 北見市 帯広市 釧路市 網走市 根室市 根室支庁管内釧路支庁管内 網走支庁管内(紋別郡を除く) 十勝支庁管内

    XIV 142 度 0 分 0 秒 0000 26 度 0 分 0 秒 0000 東京都のうち北緯 28 度から南であり、かつ東経 140 度 30分から東であり東経 143 度から西である区域

    XV 127 度 30 分 0 秒 0000 26 度 0 分 0 秒 0000 沖縄県のうち東経 126 度から東であり、かつ東経 130 度から西である区域

    XVI 124 度 0 分 0 秒 0000 26 度 0 分 0 秒 0000 沖縄県のうち東経 126 度から西である区域

    XVII 131 度 0 分 0 秒 0000 26 度 0 分 0 秒 0000 沖縄県のうち東経 130 度から東である区域

    XVIII 136 度 0 分 0 秒 0000 20 度 0 分 0 秒 0000 東京都のうち北緯 28 度から南であり、かつ東経 140 度 30分から西である区域

    XIX 154 度 0 分 0 秒 0000 26 度 0 分 0 秒 0000 東京都のうち北緯 28 度から南であり、かつ東経 143 度から東である区域

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    -7.GPS 観測記録簿

    G P S 観 測 記 録 簿

    観 測 年 度 通算日・セッション

    観 測 年 月 日 天 候 □晴 □曇 □雨 □雪

    観 測 点 名 観 測 点 番 号

    観 測 者 名 観 測 周 波 数 □L1 □L1/L2

    受 信 機 名 アンテナ 名

    受 信 機 番 号 アンテナ 番 号

    観 測 場 所 □地上 □屋上 観 測 状 況 □タワー □三脚 □ポール

    測 定 位 置 □底面 □斜距離

    (1)底面測定値 m 観測開始時刻 時 分 □JST □UTC

    (2)斜距離測定値 m 観測終了時刻 時 分 □JST □UTC

    アンテナ底面高 m 観 測 時 間 時間 分

    注記)斜距離測定値からのアンテナ底面高換算は『アンテナ定数証明書』のアンテナ寸法によること

    【END】