12
01 Z行きかう人々の装いや、朝に夕に頬に当 たる風が、さがみ野に冬の到来を告げてい る。1年でもこの時期はイベントが多く、 人との気持ちのやり取りが多くなる時期 だ。家族でこたつを囲むもよし、友人とク リスマスを祝うのも良い。新年の挨拶は、 共に新たな門出を誓い合う、大きな一区切 りとなる。Z人の気持ちが行き交う時期だ からこそ、その折り目には気をつけたいも のだ。とは言え、さまざまな主張が交錯す る中、人との適切な距離をはかるのは、外 交に似てとても難しい。Z敬意とは、人と 人をやわらかく繋ぎつつ、適度な距離を維 持することだ。それは一方的な尊敬とは違 い、自他を問わず向けられるものだ。相互 に敬意を払うことの大切さは対話の前提で あり、社会が成熟するほど重要になり、ま た自明視されるようになる。Z貫く棒のご とき行く年と来る年。それらを繋ぐ私たち の言葉はどのように語られ、私たちの気持 ちはどのように紡がれるだろう。それは敬 意に満ちたものであるだろうか。 (欣) 特集 相生祭 ――――――――02-06 海外研修 ―――――――――07-08 学園各部報告 ―――――――09-11 同窓会だより ―――――――――12 マーガレット募金 ―――――――12 v o l . 1 2 6 C o n t e n t s 発 行  学 校 法 人 相 模 女 子 大 学 編 集  学 校 法 人 相 模 女 子 大 学 企画政策グループ 252 0383相模原市南区文京2 tel.042 742 1411(代) 印 刷  大日本印刷株式会社 相模女子大学 学園 ニュース Vol.126 2010.12.17 g a k u e n n e w s

学園 - sagami-wu.ac.jp · Vol.126 2010.12.17 g a k u e n n e w s. 02 皆様はじめまして。今年度の大学祭 実行委員長を務めました大澤です。今 年の相生祭は11月3・4

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Page 1: 学園 - sagami-wu.ac.jp · Vol.126 2010.12.17 g a k u e n n e w s. 02 皆様はじめまして。今年度の大学祭 実行委員長を務めました大澤です。今 年の相生祭は11月3・4

01

�行きかう人々の装いや、朝に夕に頬に当

たる風が、さがみ野に冬の到来を告げてい

る。1年でもこの時期はイベントが多く、

人との気持ちのやり取りが多くなる時期

だ。家族でこたつを囲むもよし、友人とク

リスマスを祝うのも良い。新年の挨拶は、

共に新たな門出を誓い合う、大きな一区切

りとなる。�人の気持ちが行き交う時期だ

からこそ、その折り目には気をつけたいも

のだ。とは言え、さまざまな主張が交錯す

る中、人との適切な距離をはかるのは、外

交に似てとても難しい。�敬意とは、人と

人をやわらかく繋ぎつつ、適度な距離を維

持することだ。それは一方的な尊敬とは違

い、自他を問わず向けられるものだ。相互

に敬意を払うことの大切さは対話の前提で

あり、社会が成熟するほど重要になり、ま

た自明視されるようになる。�貫く棒のご

とき行く年と来る年。それらを繋ぐ私たち

の言葉はどのように語られ、私たちの気持

ちはどのように紡がれるだろう。それは敬

意に満ちたものであるだろうか。 (欣)

特集相生祭――――――――02-06

海外研修 ―――――――――07-08

学園各部報告 ―――――――09-11

同窓会だより―――――――――12

マーガレット募金 ―――――――12

v o l . 1 2 6 C o n t e n t s

発行 学 校 法 人 相 模 女 子 大 学編集 学 校 法 人 相 模 女 子 大 学

企 画 政 策 グ ル ー プ252ー0383相模原市南区文京2ー1ー1tel.042ー742ー1411(代)

印刷 大日本印刷株式会社

相模女子大学

さ が み 寸 言

学園ニュースVol.1262010.12.17

g a k u e n n e w s

Page 2: 学園 - sagami-wu.ac.jp · Vol.126 2010.12.17 g a k u e n n e w s. 02 皆様はじめまして。今年度の大学祭 実行委員長を務めました大澤です。今 年の相生祭は11月3・4

02

皆様はじめまして。今年度の大学祭

実行委員長を務めました大澤です。今

年の相生祭は11月3・4日に行われま

した。両日とも晴天に恵まれ、絶好の

相生祭日和でした。

私たち大学祭実行委員会は昨年に引

き続き、多くの方に御来場していただ

きたいと考えましたので、バス広告や

駅にポスターを貼り出すなど宣伝に力

を入れました。また、今年度のテーマ

が「hand in hand ~私たちの輪~」

ということもあり、お菓子の積み上げ

大会や自分と同じ番号が書かれたハー

トを持っている人を探す企画など、御

来場の皆様が相生祭に参加していただ

けるような企画を多く考えました。こ

れは、私たち大学祭側だけではなくお

客様も一緒に参加していただくこと

で、私たちと輪を繋いでいただきたい

という願いをこめました。

この委員会を通じて私が感じた事

は、人と人とのコミュニケーションの

大切さです。相生祭は私たちの力だけ

では成り立ちません。多くの方の御協

力がなければ開催することが出来なか

ったと思います。第42回相生祭が無

事に成功したのは多くの方の協力、そ

して繋がりという輪があったからだと

思いました。御協力してくださった皆

様、本当にありがとうございました。

来年の相生祭も成功しますように!

皆様はじめまして。今年の11月3日、

4日に行われた相生祭の実行委員長を

務めました工藤です。今年は相生祭の

行われる直前に台風に見舞われ、無事

に相生祭が開催できるか不安でした。

当日は暑いくらいの快晴に恵まれ、市

中パレードやグラウンドのイベントも

参加者全員が輝いていました。相生祭

実行委員会は相生祭成功の為に活動し

てきました。

在校生や来場者の方々の心に残る相

生祭にする為に、委員全員で新しい企

画を考えたり、昨年の先輩方が作り上

昨年は、マーガレット本館2階をメ

イン会場とし、全国6地域8団体の参

加となりましたが、今年は、全国の地

域だけでなく地元相模原を含めた15

団体(福島県本宮市、三重県熊野市、

新潟県佐渡市・津南町、鳥取県・鳥取

県境港市、愛媛県、長野県上田市、相

模原市銀河連邦、田舎工房、利恵産業、

神奈川ライトハウス、オギノパン、原

農園モナの丘、健康栄養学科野田ゼミ)

が参加し、マーガレット本館前テラス

をメイン会場としたこともあり、大変

な賑わいと活気にあふれ、売切れとな

った商品も数多くありました。併せて、

ティーラウンジにおいては、津南そば

実演販売、マーガレット本館2階では、

英語文化コミュニケーション学科と社

会マネジメント学科による地域連携の

取組みを紹介した展示コーナーを開設

し、また今年の8~9月に行われた福

島県本宮市との地域協働活動につい

て、佐藤本宮市長出席のもと、報告会

も催されました。

この地域物産展は、相模原市を中心

とした地元の企業とのコラボレーショ

ンにより開発された商品や本学が展開

げた素晴らしい相生祭を引き継ぎつ

つ、今年はより一歩進んだものにしよ

うと努力しました。エコキャップ、エ

コ容器に引き続き、今年からMY箸キ

ャンペーンを行い、更なるエコ活動に

力を入れていきました。

当日は、私たちも驚くほどの大盛況

で、不安だった平日の二日目も、グラ

ウンドイベントにはたくさんの方が集

まってくれたので、嬉しい気持で胸が

いっぱいになりました。委員会に入っ

て辛いことも多々ありましたが、新し

い友達ができ、様々な人と協力し合っ

て相生祭を成功させたことは、これか

らの自分自身に大きな勇気に繋がると

思います。これまで協力して下さった

皆様に、心からお礼申し上げます。あ

りがとうございました!

特 集 相 生 祭

大学院・大学・短期大学部

『繋がりの大切さ』大学祭実行委員長 大澤 恵里佳

第42回相生祭2010年11月3日(水)・4日(木)

統一テーマ ~hand in hand~ 私たちの輪

笑顔100%

相生祭パンフ表紙

グランドステージ

にぎわう模擬店にぎわう模擬店

大変な賑わいとなった地域物産展

「相生祭を通して」相生祭実行委員長 工藤真祐子

今年で3回目となる地域物産展(販売、実演及び展示)を開催しました。

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する地域事業と体験学習で培ってきた

日本各地との交流を食と文化の名産品

とともに紹介することを目的としてお

り、本学では、地元や全国規模の地域

連携事業をさらに推進するとともに、

地域物産展についても継続して開催す

る予定です。

11月3日�、相生祭の初日に「相模

女子大学学長杯 英語スピーチコンテ

スト」が開催されました。高校生の

部・大学生の部を設けており、今年で

3回目の開催となりましたが、早くも

相生祭の名物イベントとなっており、

会場は熱気に包まれていました。

「日本を訪れる外国人旅行者とのコミ

ュニケーション」を共通のテーマとし、

日頃の学習の成果を最大限に発揮した

熱いスピーチが繰り広げられました。

大学生の部は本学の在学生を対象と

し、11名のエントリーがありました。

見事入賞した方は下記の通りです。

「相模女子大学学長杯 英語スピーチコンテスト」開催

学長賞:横山 麗美

(英語文化コミュニケーション学科3年)

副学長賞:西 ともみ(同 2年)

副学長賞:加藤 友里江(同 3年)

審査員特別賞:今野 李奈(同 3年)

※英語スピーチコンテストは、相模女子大学学園連携推進委員会/英語文化コミュニケーション学科主催、相模原市/トーストマスターズ後援・協賛によって開催されました。

株式会社オギノパンと食物栄養学科

川上ゼミ・大迫ゼミ主催による「第1

回 米粉を使ったパン&スィーツのレシ

ピコンテスト」が開催されました。

米粉(こめこ)とは、米を製粉した

もので、パンやクッキー、ケーキなど

に使用することで国産米の消費拡大が

期待されています。

今回のコンテストでは、原料に米粉

を50%以上使用していることを条件

として、8月から本学学生と卒業生か

「第1回 米粉を使ったパン&スィーツのレシピコンテスト」開催

らレシピの募集を開始。一次審査、二

次審査、最終審査を経て34作品の中

から選ばれた入賞作3品が11月3日相

生祭の初日に表彰されました。表彰式

では、発表の際に歓声が上がるなど、

受賞者のみなさんは喜びの表情を見せ

ていました。入賞した3作品のレシピ

はオギノパンによって商品化される予

定です。

入賞者と考案作品は下記の通りです。

金賞:村上みどり(食物栄養学科2年)

「シチューパン」…しっとりとした食

感で、野菜が沢山入った栄養たっぷり

のパンです。

銀賞:小野喜美、河原香穂

(同 卒業生)「ガトーショコラ」

銅賞:飯島芽生

(同 2年)「シフォンケーキ」

今年の相生祭は昨年、インフルエン

ザのためにできなかった吹奏楽のパレ

ードが行われ、華やかに彩られました。

近隣の方も楽しみにしているパレード

ができて本当によかったです。

展示・発表は中高等部の本校舎を中

心に行われました。

高校1年生はカルチャーワンダーラ

ンドという文化学習展示を行いまし

た。それぞれのクラスが工夫を凝らし、

がんばっていました。今年は部門別の

アンケートを行ったのですが、高1部

門では6組が1位でした。テーマはデ

ィズニーについて。

高校2年生と3年5組がワールドフー

ズをテーマに食品販売を行

いました。こちらは野外テ

ントで行われました。おいしいものが

並び、食べ過ぎた人が多いのではない

のでしょうか。この部門のアンケート

では2年T2組が1位でした。ルーマニ

ア風ドーナツを販売していました。お

いしそうですね。私は食べられなかっ

たので残念です。

部活動等の展示では毎年、それぞれ

の部が日ごろの活動や研究の展示を行

なっています。今年も生徒たちのがん

高 等 部

特 集 ・ 相 生 祭

高等部相生祭

さがみはら名物も大好評でした

表彰式の様子

表彰式の様子

入賞作品

華やかな吹奏楽部パレード

ルーマニアのドーナツです 美術部正門側の大作です

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ばりが感じられるものでした。中でも、

美術部は正門近くに大きな作品を飾っ

てくれました。もちろん、室内展示も

怠りなく、この部門のアンケートで1

位となりました。2位は高2修学旅行

でした。ニュージーランドの修学旅行

についての展示でした。

部活動等の発表は大学グランド、4F

ホール、中高等部グランド、体育館で

行われました。音楽、演劇、ダンスな

どなど、相生祭に向けて一生懸命練習

してきたものを披露してくれました。

バトントワリング部は中学生も一緒

に体育館での発表でした。すばらしい

演技にアンケートでは部門1位。ダン

トツです。2位は吹奏楽部、3位はダ

ンス部です。

今年はアンケートを行ったので順位

がつきましたが、順位に関係なく目を

引く、女子校らしい落ち着いた展示、

発表もたくさんありました。調理部、

茶道部、華道部などなど。そして筝曲

部、弦楽部の演奏は心が洗われました。

また,1年特進クラスはおもしろい

ことをしていました。横浜薬科大学の

先生が土曜講座で教えてくださったも

のを,今度は生徒が一般の方に教える

ということです。テーマは入浴剤を作

第42回相生祭は、中学部と高等部

が同じ校舎になって初めての文化祭で

あった。

1年生の学年展示は、「光のモザイク

アート」で、学年全員で2枚の絵を作

り上げた。1年1組、4組、5組はアン

リ・マティスの「ダンス」、2組、3組

は「鳥獣戯画」の一部をそれぞれ再現

した。まず、木枠を用意し、その枠の

中でカラーフィルムをかぶせた懐中電

灯を動かす。デジタルカメラのシャッ

タースピードを遅くして撮影すると、

動かした懐中電灯の光の線が撮影でき

るのである。すべての写真を貼り合わ

せ、少し離れた場所から眺めると、き

ちんと絵ができあがっていたのには生

徒教員共に感動した。

2年生の学年展示は「ひな壇モニュ

メント」で、葛飾北斎の「東海道五十

三次」を作成した。生徒一人ひとりに

は、絵を細かく区切った手本が配布さ

れ、生徒はそれと同じものを描いた。

その紙を合わせて貼り合わせると、大

きな絵になり、立体的な「東海道五十

三次」が完成した。一人ひとりの絵の

具の色は違っても、大きな絵としてみ

ると、それはそれで味があり、何とも

いえない趣を感じることができた。

3年生の学年展示は「四季のモニュ

メント」で、生徒から発案された。野

外でのモニュメントというのは、中学

部では初めての試みであったが、美術

の先生の指導と、それを受けた生徒の

自主的な活動により完成した。ベニヤ

板に木の幹と枝を描き、その上に四季

を表現した手作りオーナメントを飾っ

た。それぞれの季節を象徴するものを

考え、それを立体的に作るのには苦労

中 学 部

中高等部相生祭

特 集 ・ 相 生 祭

鮮やかなバトントアリング

1年生展示 光のモザイクアート

2年生展示 ひな壇モニュメント

3年生野外モニュメント 学園の四季

ろうでした。発泡するものと普通のも

のの2種類を作っていて,3回やった

講習は小さい子からお年寄りまで集ま

り,大変好評でした。

毎年恒例の生徒会の中夜祭は今年か

ら野外ではなく体育館で行われまし

た。ライブ,ダンス,またアカペラも

あり盛り上がっていました。室内であ

ったため,寒くならず最後まで残って

いた人も多くにぎやかな中夜祭になり

ました。

相生祭は高校生活の中でも大きなイ

ベントです。生徒たちもいい思い出が

残せたのではないかと思います。

土曜講座での入浴剤作り

生徒会主催の中夜祭

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を要したようだ。しかしできあがった

作品は中高等部の玄関前に飾られ、来

校する方には必ず目をとめていただけ

るものとなった。

その他、部活動の発表も盛んであっ

た。美術部の展示はヨーロッパをテー

マに教室を作り変えた。部員数減少の

ため、チームワークが求められたが、

お互いの助け合いで見応えのあるジオ

ラマが完成した。また夏休みの合宿で

は、ほぼすべての時間を相生祭の看板

作成に費やした。

ダンス部は中学部の人数が少ないこ

ともあり、今年は初めて高校生と同じ

ステージに立った。先輩のかっこいい

ダンスに対してとてもかわいらしいダ

ンスを披露した。

書道部は相生祭のテーマに沿って、

部のテーマを「絆」とした。そこから

「信」「癒」「逢」などの漢字を自ら導

き出し、全紙に仕上げた。その勢いは

圧巻であった。

茶道部は今年のテーマを「秋祭り」

とし、お道具をそろえて、二日間で約

130名のお客様を迎えた。和室が変わ

り、はじめてのお茶会であったが、部

員達の練習の成果が十分に発揮された

お手前であった。

文芸部は相生祭にむけて生徒達がそ

れぞれ作品を書き進めてきた。そして

自分たちで印刷をし、製本作業をし、

やっと展示できるのである。また、自

分たちのおすすめの本の紹介をし、に

ぎやかな展示会場のなかで少し静かに

ほっとした時間を過ごすことのできる

スペースを演出した。

演劇部は「走れウサギ」という劇を上

演した。1年生を迎え、部員数も増え、

ますます活気にあふれている様子であ

る。普段のセーラー服とは違う制服姿

に、友人たちの多くは注目していた。

科学部は実験教室が好評で、小学生

や在校生、教員も多数参加していた。

対応については、受験生の保護者から

もお褒めの言葉をいただいた。

今年の相生祭も、生徒達のパワーを

感じるものであった。協力し合い、励

まし合い、笑い合って作業をすすめる

姿は大変ほほえましいものだった。相

生祭はたった二日間で終わってしまっ

たが、思い出は長い間残るだろう。

本年度の相生祭も、多くの方々が訪

れ、小学部は活気に満ちていました。

相生祭1日目の11月3日は、小学部の

校庭で、2年生の子どもたちによるミ

ルクバザーが開催され、たくさんのお

客さんたちで大賑わいでした。

小学部では、毎年2年生が山羊のミ

ルクの世話をしています。エサをあげ

たり、毛並みを整えてあげたり、小屋

をきれいにしてあげたりする中で、ミ

ルクに対する思い入れや愛情が育ま

れ、「2年生の子どもたちが、一番ミル

クを好き」だと言っても過言ではない

でしょう。

そんなミルクのために、「何かみん

なでしてあげられることはないか

な?」と、総合の授業で子どもたちと

考えました。「食べるものをたくさん

あげたい!」「あたたかいお布団をあ

げたい!」「掃除道具を、新しいもの

にしたい!」など、たくさんの意見が

出てきました。小学部では毎年相生祭

でバザーを出して必要なお金を集める

活動をしています。

今年も、バザーを開催し、子どもた

ちが作った商品を売るほか、ミルクを

お客さんたちに知ってもらうための紹

介コーナーや、ミルクと交流できるエ

サやりコーナー、司会の子どもたちが

行うイベントコーナー、子どもたち向

けのゲームコーナーなども用意するこ

とに決め、総合の時間で準備を進めま

した。

商品作りは、クラスごとに、作るも

のと必要な材料を子どもたちが考えま

した。子どもたちは、自分で用意でき

るものは、積極的に持ってきてくれま

した。「商品として、お客さんが買っ

てくれるもの」を目指し、多くの試行

錯誤をくりかえしながら、友だちや先

生と相談し、作り上げていきました。

真剣な表情で、片付けを始める時間を

忘れてしまうほど熱中している子もい

て、子どもたちの商品作りへの熱意が

感じられました。

小 学 部

「ミルクバザー」

特 集 ・ 相 生 祭

吹奏楽部グランドドリル

市中パレード

ミルクの紹介や、イベントやゲーム

コーナーなどは、2年生全員で準備を

進めました。ゲームコーナーの子はゲ

ームのルールを決めたり、使うものを

作ったり、紹介コーナーの子はクイズ

を作ったり、ミルク図鑑を作ったりし

ました。他にも、お店で商品をPRす

る子や、商品と引き換えるチケットを

販売する子たちも、友だちや先生と相

談しながら、当日の準備やリハーサル

をしました。

そして、子どもたちが意気込みを持

ってのぞんだ当日、肌寒い日でしたが、

スタート直後からチケット売り場は大

勢のお客さんが並んでくれました。子

どもたちも忙しく仕事をしながらも、

ニコニコと楽しそうでした。お店の子

たちは、チケットを買うために並んで

いる人たちに商品の紹介をして歩くな

ど、頭を使った商法もがんばりました。

ステージや紹介コーナーからは、ミ

ルクソングやクイズの元気な声が聞こ

え、お客さんたちも熱心に聞いてくれ

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ました。ミルクのえさやりコーナーで

は、ニンジンなど野菜のご馳走にミル

クも大喜び、後半はお腹がまん丸くな

っていました。そして、ゲームコーナ

ーにも、お客さんが次々に来てくれ、

子どもたちが得点計算や景品配りにと

ても嬉しそうに走り回っていました。

後半ではたくさん用意した景品も配り

終えてしまうほどでした。

「だれかのために、力を合わせてがん

ばる」という気持ちを強く持ち、子ど

もたちは商品作りと当日の準備を進め

てきました。子どもたちは、自分だけ

でなく、「他のだれか」のためにがん

ばりたい、何かしてあげたい、という

思いをしっかりと持ち備えています。

ただ、その思いを伝えたり、表現した

りする手段が、日常には多くありませ

ん。今回のバザーへの取り組みを通じ

て、こうした機会さえあれば、気持ち

を一つにして目的に向けてがんばる力

を発揮できるのだと感じました。教室

だけでは学べない、すばらしい体験を

相生祭で学ぶことができました。

(小学部 三輪真之)

グラウンドドリルでは、爽やかな秋

空の下、運動会で披露した遊戯「ダン

ス・リトル・バード」を思い切り踊り

ました。中には緊張している様子の子

ども達の姿も見られましたが、曲がか

かり声を合わせて「イエ~イ!」と体

を動かし始めると、そんな緊張も次第

にほぐれ、気が付けば元気一杯の笑顔

に変わっていました。大きなグラウン

ドで沢山のお客様に見守られながら、

伸び伸びと楽しそうに踊る子ども達の

姿を見て、恵まれた環境にいる事のあ

りがたさを実感すると同時に、まだ小

さな子ども達の大きな成長を感じまし

た。作品展では、今回のテーマ「宇宙」

にちなんで一人一人がクレヨンと絵の

具を使ってはじき絵をした星を繋げて

「星座」を作ったり、惑星の塗り絵を

したり。また、それぞれの思いが込め

られた「自由画」では、個性あふれる

作品に仕上がりました。大きな行事を

経てまた一つ自信がつき、クラスや学

年の絆も益々

深まってきて

います。

(小橋佳奈恵)

グラウンドドリルでの年中組は昔懐

かしの童謡を踊りました。大きなグラ

幼 稚 部

特 集 ・ 相 生 祭

年少

年中年長

ウンド、そして大勢の観客に囲まれた

中で踊る子ども達は入場前からどこか

緊張している様子。しかし、音楽がか

かると今までの緊張が解け、自然と笑

顔になり、楽しんで踊る子ども達でし

た。最後のポーズを決め、沢山の拍手

を頂き、自信に満ちた表情で退場しま

した。一人ひとりがスポットライトを

浴びて輝けたひとときでした。

「あったよ」と嬉しそうに教えてくれ

たのは、作品展に飾られた自分の作品。

年中組はクレヨンと絵の具で表現した

自由画とUFOやロケット、宇宙人等を

作り、宇宙の世界を飾りました。子ど

も達はイメージをもって黙々と作品作

りに取り組み、ハサミやのりはとても

上手に使えるようになりました。製作

中苦戦する子もいましたが、友達と協

力し合って作り上げ、友達との絆も深

まったようです。この作品展はクラス、

学年が一つになれる機会を作ってくれ

ました。 (小板美奈子)

今年度は60周年という記念の年。

年長組は幼稚部代表として式典に参加

する事が出来ました。また、グラウン

ドドリルでは運動会で披露した「宇宙

への旅」を大勢の方々の前で年長らし

く堂々と踊る事ができ、立派な姿を見

せてくれました。

作品展では、個人作品と共同作品を

作り1組「木の葉のフロッタージュ」

2組「花紙と和紙を使ったくしゅくし

ゅアート」・3組版画「夢の世界」・

4組「SHELLランプ」各クラス個性豊

かな作品が出来上がりました。

また共同作品は、JAXAでハヤブサ

を見学してから「宇宙」をテーマに、

たんぽぽ組・きく組・さくら組の子ど

も達が協力をして幼稚部が宇宙の世界

に大変身しました。2階ホールには大

きなペットボトルロケットが着陸し

「はやぶさ」や「宇宙人」まで子ども

達の楽しい作品が展示され、ご家族揃

って楽しんで頂けた様です。

年長組は幼稚園生活最後の相生祭。

みんなで協力してやり遂げた達成感を

胸いっぱいに感じ、表情は自信に満ち

溢れ目を輝かせていました。

(高橋 みき)

大忙しのチケット係

ご馳走に、ミルクも大喜び

元気な声が聞こえて来たイベントコーナー

年少組共同作品「星座」

年中組共同作品「宇宙の彼方へLet's go」

相生祭年長組「開会式」

2階ホール「おめでとう!60周年 宇宙への旅」

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今年の夏のマニトバ語学研修に向け

て、相模女子大学の学生11名と引率

教員1名の計12名は予定通りに成田空

港を出発した。語学研修中は学生の希

望に応じて宿泊環境が用意されており

5名はホームステイ、そして6名はキ

ャンパス内のSt.John's Residence

寮での生活がウィニペグ到着と同時に

はじまった。ホームステイ先の環境は

ホストファミリーによって異なるが、

同じホームステイ先の環境は一つとな

く、どこの国籍とご家庭と縁があるの

かは結果的にホームステイをする時の

楽しみである。学内の寮は4畳程度の

一人部屋に勉強机、ベッド、本棚、洋

服タンスがコンパクトにまとまってい

る。また、さまざまな国籍の学生と時

間を共有することが出来ることはとて

も刺激になったではないかと思う。

本校の学生が参加した語学研修では

勉強のみならず、多くの学外活動を通

して英語コミュニケーション力を楽し

く身に付ける工夫が沢山ある。世界各

国の学生と交流を持つためのアクティ

ビティは連日連夜開催されるので、学

生の休む暇はほとんどなく、学業と国

際交流いずれも全力で挑む一ヶ月にな

った。とりわけその中でも印象的なイ

ベントが広島原爆投下の平和慰霊祭へ

の参加と3泊5日のバンフ旅行である。

8月6日�は広島原爆投下のあった

日、カナダはマニトバのメモリアルパ

ークにて、毎年式典が開催されている。

現地では様々な国の方々と一緒に、戦

争で亡くなった人を思い、平和を祈っ

て、灯篭にペイントをして流す。広島

市長のお言葉も英語でスピーチがさ

れ、戦争に携わった方々からも貴重な

お話を聞くことが出来た。

バンフはバンフ国立公園内にあり、

ロッキー山脈観光の中心地である。そ

この壮大な景色と自然に囲まれた3泊

5日のバス旅行はベリーシーズン

(berry season)で、ベリーが沢山な

る時期なので数々の動物が里

近くへやって来て実を食べて

いる。そのおかげで、クマ、

エルク(トナカイのような角

を持つシカ)、チップモンク

(リス)、シカ等をみかける事

が出来た。アクティビティは

本格的なラフティング、乗馬、

カヤック、ボート、ハイキン

グなどさまざまで、自分にベ

ストな時間を過ごすことが出来る自然

体験旅行であった。

学生等は語学研修のため、慣れ親し

んだ日本での生活から離れ、一転した

生活環境の中で語学力はもちろんの

事、国際人としての成長を成し遂げた

と感じる。ここにおける一ヶ月間の経

験は研修生にとってかけがえのない思

い出になっており、将来の自己確立に

大いなる影響を与えることであろう。

海 外 研 修

大学院・大学・短期大学部

「語学研修で得ることは語学に留まらず」メディア情報学科 専任講師 上條 美和子

学生寮からの景色

平和慰霊際 野生のエルク

【人数と日程】

参加人数:11名

8月 2日 成田出発

同日ウィニペグ到着

8月 7日 キャバレーナイト

8月12日~16日 バンフ旅行

8月27日 修了試験

修了式 卒業式

研修概要

カナダマニトバ州立大学

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08

本学としては今年が初の国民大学で

の語学研修。8月8日、学科、学年の

垣根を越えた個性豊かな25人の学生

と引率のブルース・パーキンス教授で

ソウルへ出発しました。日本にいると

きからK-POPや韓流ドラマで韓国文

化に親しんでいる人が多く、皆共通の

話題ですぐに打ち解けることができま

した。

国民大学はソウル市内にあるもの

の、中心街からは地下鉄やバスで20

分~30分程離れた少し閑静な場所に

あります。キャンパスは広大で、様々

な学部の校舎が立ち並び、カフェやレ

ストラン、コンビニ、銀行、郵便局ま

で何でもそろっているという印象を受

けました。国民大学の学生が言うには

「これでも韓国の大学では狭いほう」

なのだそう。

平日はほぼ毎日朝9時から韓国語の

授業、昼食後に文化体験の授業があり

ました。授業は大量の宿題が出ること

もしばしば。寝不足の日もありました

が、先生が熱心に教えて下さったので、

もっと勉強して上達したいと思うよう

になりました。

文化体験の授業には数名の国民大学

の学生が同行し、韓国語の分からない

私達のために日本語での通訳や説明を

してくれました。彼らには文化体験の

後や休日に遊びに出かけるときにも付

き合ってもらい、大変お世話になりま

した。

文化体験の内容はNANTA(パフォ

ーマンス・ショー)を観たり、民俗村

やロッテワールドへ行ったり、陶芸や

韓国料理を作ったり、一泊二日の小旅

行をしたりと盛りだくさんでした。文

化体験を終えた後は自由行動だったた

め、私を含めほとんどの人が明洞や東

大門などの繁華街でショッピングやグ

ルメを楽しみました。

慣れない海外での寮生活に初めは戸

惑いも感じましたが、三週間の共同生

活でルームメイトと仲良くなれ、楽し

く過ごすことが出来ました。

韓国の学生は、日本の学生

よりも勉強に対する意欲があ

ると思いました。図書館は、

朝早くから夜遅くまで開いて

いて、いつもそこで学生が熱

心に勉強しているそうです。

また、留学する学生が多いと

いう話も聞きました。「相模

女子大学に交換留学制度があ

ったら行ってみたい」と言う

学生もいました。こうした韓国の学生

の好奇心を、私達も見習うべきだな、

と感じました。今回の研修で、私達は

韓国が身近になっただけでなく、「日

本に帰ってからも韓国語の勉強を続け

たい」「韓国で働きたい」「韓国語の検

定を受けてみたい」といった思いをそ

れぞれ抱くようになりました。このプ

ログラムが今後も相模女子大学の学生

の良い意味での刺激となり、発展し続

けることを心から願っています。

海 外 研 修

大学院・大学・短期大学部

「本学初の韓国語学研修」英語文化コミュニケーション学科3年

大島麻未

今年リニューアルした正門が一般公開された景福宮

ライトアップされた漢江夜のソウル(南山)タワー

2010年8月8日~8月28日、

(平日→午前中は韓国語レッスン、

午後は文化体験 土日→自由行動)

参加人数25名

研修概要

韓国国民大学

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11月11日�、タウンニュースさが

みはら南区版創刊1000号記念と本学

創立110周年の記念合同企画として、

本学学生による「サガジョ学園ニュー

ス」が掲載されました。この企画は、

紙面内容から取材、編集までのすべて

を本学学生の有志(8名)が行い、発

行されました。

記者としての経験がない中、園児、

児童、生徒、学生や本学にゆかりのあ

る方にインタビューをしたり、本学が

行っている取り組みを紹介する記事を

作成するなど、相手の話を引き出すこ

との難しさ、そして決められた字数内

で文章を作成し、読み手に思いを伝え

ることの大変さを痛感しながらも学生

らしい視点で見事な紙面を作成するこ

とができました。

紙面作成に携わった学生から「地域

の皆様に、もっと親しみやすい相模女

子大学でありますように」と願いが込

められた記

念号となり

ました。

10月から11月にかけて、秋季さが

み女性アカデミーおよび秋季公開講座

を開講しました。秋季さがみ女性アカ

デミーは、本学美帆シボ客員教授によ

る特別講演「平和のタピスリ(綴れ織

り)との出会い」および琵琶演奏や落

語等を演目とした「語りのパフォーマ

ンス」、子育て支援センター設立記念

として「子育て支援講座2010」、野

村證券株式会社の寄附講座として「株

式・為替投資の入門」、春講座からの

継続として「イタリア文化を歩く」、

授業内はすべて英語のみを話し、時事

問題を考える「英語で考えよう」の6

講座、秋季公開講座は、平城京遷都

1300年に寄せて「ここまでわかった

古事記の世界」および日本の映画音楽

をクローズアップし、映像と音楽のコ

ラボレーションを考えた「日本の映画

音楽」の2講座を開講し、各講座とも

多くの方にご参加をいただき、大盛況

のうちに終了することができました。

来年度も春講座として、さがみ女性

アカデミーも公開講座も開講予定です

ので、ぜひご参加ください。

11月9日�、本学内において、相模

原税務署と連携し、「税を考える週間

ポスター展」のプレゼンテーションを

行いました。

生活デザイン学科および英語文化コ

ミュニケーション学科の学生11名が、

税金をテーマとしたポスターを制作し

作品について発表しました。どの作品

も相模原税務署および相模原間税会の

皆様より、高評価をいただきました。

学生たちは、このポスター作りをとお

して、普段あまり意識していなかった

税金について考える良いきっかけとな

り、税に対する意識が高まりました。

今回発表されたポスターは、11月

14日�に淵野辺公園内の銀河アリー

ナにおいて開催された「ぜいきん展」

をはじめ様々なところで展示され、今

後の制作活

動の励みに

なりました。

昨年は新型インフルエンザのために

北海道に変更になった修学旅行が今年

は無事にニュージーランドに行くこと

ができました。

A班が6月27日から7月2日まで、B

班が6月28日から7月3日まで行って

きました。成田からオークランドに入

り、ワイカトでファームステイ2泊、

ロトルアで1泊して観光。オークラン

ドより成田に戻りました。(B班はロト

ルアが先でした)

生徒にはどきどきのファームステイ

でしたが、トラブルもなく楽しい時間

を過ごせたようです。英会話にもっと

興味が持てる

ようになった

のではないで

しょうか。

特進コースの1・2年生全員対象の夏

期講習が7月21日から7月29日まで、

特進コース3年生と進学コースの希望

者対象の夏期講習が。期7月21日から

24日、「期7月26日から29日、」期8

月25日から28日と行われました。

暑い中、一生懸

命通って、がんば

っていました。

1年特進2クラス全員と2・3年特進

希望者36名が山梨県河口湖にて勉強

合宿が8月18日から21日までの3泊4

日で実施されました。

学 園 各 部 報 告

大学院・大学・短期大学部

高 等 部

タウンニュース1000号連動企画学生の企画・編集による学園紹介記事が掲載されました

秋季さがみ女性アカデミーおよび秋季公開講座を開講しました

「税を考える週間ポスター展」のプレゼンテーションを行いました

2年ニュージーランド修学旅行

夏期講習夏期勉強合宿

(写真左)相模原間税会会長賞を受賞した生活デザイン学科1年池田夏実さんの作品(写真右)相模原税務署長賞を受賞した生活デザイン学科1年伊藤麻央さんの作品

(写真左)語りのパフォーマンス「琵琶で語る『平家物語』」の様子(写真右)「子育て支援講座」カウンセリング技法について語る齋藤雅英子ども教育学科准教授

記念号を制作した学生たち

プレゼンテーションをする学生たち

NZでの思い出の一枚

「夏休みもがんばる」夏期講習

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国語・数学・英語3科目を60分2コ

マ、60分と120分の自習時間の毎日

で充実した時間を過ごしていたようで

す。昨年より

自習時間が増

えて疑問点の

解決に役立っ

ていました。

今年は例年にない猛暑の影響で開催

が心配されましたが、無事に9月18日、

中高等部体育祭が行われました。

中高一緒ということで、大所帯とな

り、時間がかかってしまうのではない

かと心配されましたが、生徒たちもて

きぱきと動いて、とどこおりなく行う

ことができました。

体育祭の目玉はなんといっても高校

3年生の仮装。生徒は夏休みから工夫

を凝らしたものを作り、また、ダンス

も先生と一緒になり各クラス楽しく個

性的なものが出来上がりました。仮装

大賞は特進1組。今年話題の坂本龍馬

が登場しました。先生が福山雅治さん

になっていました!

どの競技も盛り上がり、女の子の底

力を感じました。それぞれ、良い思い

出ができたの

ではないでし

ょうか。

学 園 各 部 報 告

今年度スタートした小学部パワーア

ップアクションプランの一つに読書活

動の充実と読書力の向上があります。

これまでの小学部図書室には、図書室

の書庫の背が高すぎることなど環境面

での問題、図書室に常時管理する人が

いない問題、蔵書の管理運用の問題な

ど、いくつか大きな問題がありました。

図書室に本を借りに行っても係がいな

い時間が多いために、本が借りられな

かったり、書籍の管理が十分行き届か

ず、読みたい本が見つけられなかった

りするなど、本の好きな子どもたちに

小 学 部

「明るく子どもたちが集まる魅力ある図書室を目指して」~保護者と共に創る図書室~

体育祭

「河口湖でも勉強」勉強合宿

「仮装1位」体育祭

10月28日�に松沢成文神奈川県知

事が来校された。これは神奈川県が行

っている「マンスリー知事学校訪問」

というものである。

知事は生物室で行われている中学部1

年1組の理科の授業を見学された。レバ

ーとブロッコリーの細胞からDNAを取

り出す実験で、生徒達の興味関心を引

き出す授業であったが、知事までもが

関心を寄せる授業内容であった。1組の

生徒達は知事に加え、秘書の方やカメ

ラなど多くのメディアの方の訪問に若

干緊張気味であったが、知事からの問

いかけにはきちんと受け答えをしてい

た。

その後、知事は中学生

高校生10名と懇談をさ

れた。生徒達にとって、

忘れられない思い出とな

ったことだろう。

9月18日�、第63回中高等部体育

祭が行われた。当日はすばらしい晴天

の下、6学年が全力を出して戦った。

中学生1・2年生によるダンスは、6

月から練習を始めたそうだ。教育実習

の先生にも振り付けを考えていただい

たものだが、最初はただ息が合わない

ばかりでなく、恥ずかしさもあり動き

がばらばらだった。しかし、次第に動

きも大きくなり、当日のダンスは練習

の甲斐あって、とてもほほえましいダ

ンスを披露することができた。

中学3年生の「The Senaka」は、チ

ームワークが鍵となったようである。難

易度の高い競技ではないもの、馬になる

生徒が高さを変えずに、次々と素早く動

くことが勝敗の分かれ目になった。また、

3年生は各クラスで作戦を練っていたそ

うで、その作戦をクラス全員がどれだけ

忠実に実行できた

かも大切であっ

た。

応援団に関して

は、今年から初めて中学生と高校生が

合同になり、ひとつのダンスを作り上

げることに挑戦した。高校生のレベル

の高さに中学生がついていくという形

になったが、中学生の瑞々しい雰囲気

は、見ている側からしてもとてもかわ

いらしいものだった。

中高一貫体制が完全に

整い、ますます発展して

いく体育祭。今後も楽し

みである。

7月21日�から8月4日�までの15

日間、中学2年生か

ら高校2年生まで総

勢39名で、オースト

ラリアのパースにて

海外研修を行った。

現地では姉妹校であるプレンドビル

カトリックカレッジに通い、英語や体育

などのさまざまな授業に参加させてい

ただいた。また、書道や茶道、おりがみ

など日本独自の文化を紹介する時間も

あり、自国に対する知識や素晴らしさを

再認識する良い機会になったようだ。

宿泊に関してはプレンドビルに通う

生徒の家にホームステイをさせていた

だき、普通の海外旅行では得ることの

できない貴重な体験をすることができ

た。また、短い滞在ではあったがホス

トファミリーとの強い絆が生まれ、オ

ーストラリアを離れる時には、涙で別

れを惜しむ姿も多く見られた。

今回の体験を通して、生徒たちは文

化や慣習の違いを肌で感じ、それを認

め合うことの大切さや、英語で自分を

表現し理解し合う楽しさを学んだよう

だ。これらが今後の英語への学習意欲

や将来のビジ

ョンを考える

上で活かされ

ることを期待

したい。

中 学 部

神奈川県知事が来校!

第63回体育祭

オーストラリア海外研修

知事との会話

放送の打ち合わせ放送の打ち合わせ

英語の授業に参加しました。楽しそうです。

キングスパークにて集合写真

1位になった喜びがあふれます

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11

学 園 各 部 報 告

とって、行ってみたくなる魅力ある図

書室とは言えませんでした。

こういった課題を受けて、子どもた

ちが集まる図書室になるよう、4月か

ら様々な活動が始まっています。変わ

りつつある、小学部の図書室の様子を

報告します。

最初に取り組んだのが、保護者のボ

ランティア組織=「図書クラブ」の立

ち上げでした。保護者の皆様の力を借

りて、蔵書の整理を行うことから始め

ました。幸い本年度から、教育補助員

として司書教諭や図書館司書の免状を

持っている先生が常時図書室に入って

くれることになり、専門的な視点から

活動を後押ししてくれました。

4月下旬、図書ボランティアの募集

を募ると、40名にも及ぶ方々が集ま

りました。まず初めに、蔵書のラベル

の貼り替え作業、整理作業から取りか

かりました。作業開始から1か月、図

書室の書庫を配置し直し、書庫の高さ

も低く抑えました。本の整理が終わる

と、見違えるよう

な明るく開放的な

図書室へ生まれ変

わりました。

現在、小学部の

図書クラブは、貸し出し補助チーム、

読み聞かせチーム(お話隊クレヨン)、

装飾チームに分かれてそれぞれのグル

ープで活動を展開しています。読み聞

かせチーム、別名「お話隊クレヨン」

は、9月に1年生の3クラスで読み聞か

せを行いました。子どもたちがお話に

引き込まれて聞いている姿が印象的で

した。読み聞かせを行った保護者の皆

様方も手応えを感じられたようです。

装飾チームも、壁面や天井に季節ごと

の飾りを施したり、書架の空いている

スペースに人形を配置するなど、子ど

もたちにとって明

るく楽しい雰囲気

のある空間を作り

出しています。手

芸や紙工作など、

現在は、クリスマスの飾りが楽しくデ

ィスプレーされています。こういった

活動のおかげで、図書室は、子ども達

の姿をたくさん見ることができるよう

になりました。図書室へ行ってみたい、

帰りにちょっと寄ってから帰りたいと

思える空間に生まれ変わっているので

す。それに加えて、教育補助の方と貸

し出し補助チーム方が、朝、休み時間、

放課後といて下さることも、子どもた

ちが安心して集まれる場所になってい

る大きな要因になっています。

4月からこうした取り組みを行ってき

たことにより、今では、朝から本を手に、

図書室へやってくる子が見られるように

なりました。これからも、学校中に本好

きな子どもたちがあふれるよう、保護者

ボランティアの方々の協力を得ながら読

書活動がより充実

する取り組みを続

けていきたいと考

えています。

(彦根道代)

5月から開始した2歳児もも組は、9

月から完全に母子分離を開始し、子ど

も達のみの保育を始めています。初め

は保護者との別れが辛く大泣きしてい

た子ども達も、今では「先生おはよ

う!」と元気に登園し、遊ぶことが出

来るようになってきました。平成23

年度2歳児もも組・2、3歳児すみれ組

の入会受付が始まっています。幼児同

士が関わりあい、触れ合う場が少ない

昨今、にぎやかで楽しい時間・空間・

仲間は、幼児を豊かに育てます。たく

さんのご入会をお待ちしております。

(井原静香)

幼稚部では、降園後から午後6時ま

で預かり保育(マーガレットランド)

を行っています。

幼稚部の預かり保育が始まったのは

今から10年前。幼稚部が創立50周年

を迎えた頃でした。当時は時代の流れ

や、保護者からの要望、そしていつも

子育てを頑張るお母さんたちのリフレ

ッシュの時間になって欲しい…そんな

事を願い始めた預かり保育でした。し

かし実際に行ってみると、異年齢が密

に関わり合い、マーガレットランドを

近所の公園や、公民館で遊ぶ感覚で利

用する子も多く、子ども達の触れ合い

の場へと発展していきました。どちら

かというと保護者の方の力になりたい

と思っていた私達には嬉しい誤算でし

た。

現在は、保護者の方の就労や介護、

また大学構内や園庭でよりたくさん遊

んで欲しい、いろいろな友だちとの関

わってほしいと願う保護者や、「マー

ガレットランドに遊びに行きたい!」

という子ども達で毎日賑やかです。

マーガレットランドが始まった時、

幼稚部らしい教育を取り入れたものに

したいという思いから、「異年齢の交

流が深まるよう保育者が積極的に援助

する」という教育的配慮をしながら取

り組み、幼稚部の教育の一環として職

員一同で見守ってきました。その思い

は現在でも変わらず、子ども達のコミ

ュニケーションや製作・創造の場、体

力向上の場となっています。また、異

年齢での交わりはもちろん、学生や生

徒との交流が盛んなであることもマー

ガレットランドの魅力です。

間もなく2学期も終わります。運動

会や相生祭などの大きな行事を通し

て、それぞれの子が、ますます個性を

発揮する時期です。さまざまな個性が

ぶつかり合うこの時期に、「異年齢で

の関わり」という経験が混ざり合うと

今まで見えなかった長所が輝いたり、

一つの遊びが話し合いで豊かに広がっ

たりする場面を多く見かけます。これ

からも子ども達に寄り添いながら心が

揺さぶられるような体験をして欲しい

と願って活動いきたいと思っています。

(渋谷泰香)

幼 稚 部

2学期のもも組の様子

マーガレットランドでの活動

お話隊クレヨンの方の読み聞かせお話隊クレヨンの方の読み聞かせ

クリスマスの飾りをつけた図書室ソファーで、お友だちとお気に入りの本を読んでいます

テラスで遊ぶもも組

学生との交流も盛んです レスキュー隊に変身!

親子でヤギと触れ合うすみれ組

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同窓会だより

収入の部 支出の部

(2010年10月末日現在)

「 マ ー ガ レ ッ ト 募 金 」 に 関 す る ご 報 告

募金内容

*前年度繰越金

学習活動支援

キャンパス整備

教育・研究活動支援

指定なし・未記入

合 計

16,241,346円

1,690,000円

5,210,000円

30,000円

2,260,000円

25,431,346円

件 数

16

12

3

75

106

金 額 募金内容

学習活動支援

合 計

金 額

110,000円

110,000円

*内訳 学習活動支援    191,650円

   キャンパス整備  1,690,000円

教育・研究活動支援 1,050,000円

指定なし・未記入  13,309,696円

マーガレット募金の収支について、下記のとおりご報告

いたします。ご協力いただきました皆様には厚くお礼申し

上げます。なお、マーガレット募金の趣意、募金内容など

詳細については大学ホームページ(http://www.sagami-

wu.ac.jp/)をご覧ください。

今後とも、引き続きご支援ご協力を賜りますよう宜しく

お願い申し上げます。

翠葉会館ロビーでは、文化教室の受講生の作品展として書道

展と華道展を開催。書道は練習を重ねて目覚しく上達した作品

が多く、華道は、時間をかけて完成度の高い生花が揃い素晴し

い展示となった。又、翠葉会館の講堂では、午後2時30分より

生活デザイン学科のファッションショーが開催された。開催前

から行列ができ講堂は満員、立見の状態で大盛況だった。

夕方には、ホームカミングデーを終えた同窓生が翠葉会館の

2階でクラス会を行い、楽しい一時を過ごした。久しぶりに翠

葉会館は、同窓生で賑わい華やいだ一日となった。

気掛りだった天候も11月3日には素晴しい晴天に恵まれ、学

園内は活気にあふれていた。

同窓会では、恒例のバザーをアミカル前の桜並木で行った。

今年は、バザー用品と大好評の校章入りせんべいの他、お米・

乾物・ミニカボチャ等も扱ってみた。おせんべいは、相変らず

好評で売り切れてしまった。次回はもう少し多く用意する必要

がありそうだ。昨年よりは若干少なくなったバザー用品も一日

で完売し、ご協力いただいた方々に感謝申しあげます。

第42回相生祭に参加して相模女子大学同窓会(翠葉会)会長 江部 玲子