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2021/1/18 1 令和02年度(第33回) 介護福祉士試験準備講習会 ハーモニーライフサポート ますだ としたか 代表 増田 登賜隆 得点が高い科目順 生活支援技術 26社会の理解 12こころとからだのしくみ 総合問題 介護の基本 10認知症の理解 障害の理解 コミュニケーション技術 8介護過程 10 発達と老化の理解 11 医療的ケア 512 人間の尊厳と自立 2介護の基本とセット 13 人間関係とコミュニケーション コミュニケーション技術とセット 1 2

令和02年度(第33 介護福祉士試験準備講習会...2021/1/18 1 令和02年度(第33回) 介護福祉士試験準備講習会 ハーモニーライフサポート ますだとしたか

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    令和02年度(第33回)介護福祉士試験準備講習会

    ハーモニーライフサポートますだ としたか

    代表 増田 登賜隆

    得点が高い科目順

    1 生活支援技術 26問

    2 社会の理解

    12問3 こころとからだのしくみ

    4 総合問題

    5 介護の基本

    10問6 認知症の理解

    7 障害の理解

    8 コミュニケーション技術

    8問9 介護過程

    10 発達と老化の理解

    11 医療的ケア 5問

    12 人間の尊厳と自立2問

    介護の基本とセット

    13 人間関係とコミュニケーション コミュニケーション技術とセット

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    各領域の出題予定数(午前)

    領域 科目名 出題数 試験時間

    人間と社会

    人間の尊厳と自立 2

    午前10:00~11:50(110分)※68問1問当たり、1分36秒

    人間関係とコミュニケーション 2

    社会の理解 12

    介護

    介護の基本 10

    コミュニケーション技術 8

    生活支援技術 26

    介護過程 8

    各領域の出題予定数(午後)

    領域 科目名 出題数 試験時間

    こころとからだのしくみ

    発達と老化の理解 8午後13:45~15:35(110分)※57問1問当たり、1分54秒

    認知症の理解 10

    障害の理解 10

    こころとからだのしくみ 12

    医療的ケア 医療的ケア 5

    総合問題 総合問題 12

    合計 125 3時間40分

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    過去問研究記憶術①

    • 出される問題の傾向をつかむ・・・

    • 国家試験に出される問題が事前に漏洩したとすれば、それは大問題になるでしょうが、現実には、出される問題はある程度は予想がつきます。「過去問」と呼ばれる、過去の試験の問題集。これを研究することで、試験のだいたいの傾向をつかむことができるからです。

    • 過去問が先、参考書は後・・・

    • 「どんな問題が出ているか」「これからも、同じ傾向の問題が出るはず」という予測をしながら「未来志向」で問題に向かうことで、過去問分析の効果は最大化できます。

    過去問研究記憶術②

    • 勉強はまず「重要な部分」から始める~「上位2割記憶術」・・・

    • 試験においては、最初の1ページ目から勉強するのではなく、まず試験に出る確率の高い「重要な2割」から勉強し始める

    べきなのです・・・教科書の中で試験に出そうなポイント、上位20%を完全に暗記できれば、80点はとれないにしても、50点、60点といった半分以上の得点がとれるでしょう。

    • まず重要な2割から暗記する。時間に余裕があれば、残りの8割を暗記する。最初の1ページ目から平均的に勉強していくよりも、はるかに効果的に勉強できるはずです。

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    6『認知症の理解』の出題基準と実績

    大項目 出題実績(過去5年間)

    1 認知症を取り巻く状況 5問

    2 医学的側面から見た認知症の基礎 27問(54%)

    3 認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活 10問

    4 連携と協働 3問

    5 家族への支援 4問

    50問

    6『認知症の理解』の傾向と対策

    • 傾向~これまでに出題された内容は多岐にわたっており、認知症の基礎疾患や具体的な症状などの医学的知識を問う問題、行動・心理症状(BPSD)の理解や具体的な対応、介護、コミュニケーションの留意点などを問う問題、認知症の検査に関する問題、認知症高齢者に適用可能な心理療法やレクリエーションに関する問題、国や自治体の施策や諸制度に関する問題、などであった。第32回国家試験では、10問中5問が大項目「医学的側面から見た認知症の基礎」から出題されている。今後も認知症の医学的知識に関する問題を中心に、広い範囲からの出題が予想される。

    • 対策~『認知症の理解』は、認知症ケアを適切に行うため、認知症に関する基本を学習する科目である。認知症の「人」を中心とした介護を実現するためには、認知症に関する医学的知識や中核症状、BPSDに対する心理的理解が不可欠であ

    る。ほかの科目と重複する内容も多いので、認知症に関する知識は丁寧に整理しておく必要がある。また、認知症の人が地域でその人らしく暮らすためのサポート体制や、認知症の人を介護する家族への支援についても学びを深めておきたい。特に2019(令和元)年に発表された「認知症施策推進大綱」の基本的な考

    え方や、具体的な施策の主なポイントは必ず確認しておこう。

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    第31回国家試験 問題80

    • 加齢による物忘れと比べたときの、認知症(dementia)による物忘れの特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 見当識障害はない。

    • 2 物忘れの自覚はない。

    • 3 物忘れが進行しない。

    • 4 日常生活に明らかな支障はない。

    • 5 体験の一部分だけを思い出せない。

    第31回国家試験 問題80

    • 加齢による物忘れと比べたときの、認知症(dementia)による物忘れの特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 見当識障害はない。見当識障害はあります。(見当識障害とは「今がいつか(時間)」「ここがどこか(場所)」がわからなくなる状態です。)

    • 2〇 物忘れの自覚はない。認知症の場合は認知症の人は物忘れの自覚があまりなく、忘れていることをとりつくろおうとしたり、失くした物を「誰かが盗った」と疑うような妄想が見られることも あります。

    • 3 物忘れが進行しない。確実に進行していきます。

    • 4 日常生活に明らかな支障はない。物忘れによる生活上の支障は大きいです。

    • 5 体験の一部分だけを思い出せない。一部ではなく ほぼ全てを忘れてしまいます。

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    第31回国家試験 問題81

    • 認知機能障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 記憶障害では、初期から手続き記憶が障害される。

    • 2 見当識障害では、人物の認識は障害されない。

    • 3 失行では、洋服をうまく着られなくなる。

    • 4 失認は、視覚や聴覚の障害が原因である。

    • 5 実行機能の障害では、A D L (日常生活動作)は障害されない。

    第31回国家試験 問題81

    • 認知機能障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 記憶障害では、初期から手続き記憶が障害される。体で覚えた 手続き記憶(例えば自転車に乗るとか…)は初期から障害されることはありません。

    • 2 見当識障害では、人物の認識は障害されない。見当識障害は、今日が何月何日であるか、いま何時であるか、自分がいる場所はどこなのか、誰と話しているかなどがわからなくなります。すなわち自分が置かれている環境・状況を認識する能力が障害された状態をいいます。

    • 3〇 失行では、洋服をうまく着られなくなる。失行とは、洋服を上手く着られないとか、道具の使い方など、適切な手順で目的を達成する動作が難しくなることをいいます。

    • 4 失認は、視覚や聴覚の障害が原因である。感覚器に異常がないのに、目や耳などの五感を通じて、まわりの状況を把握する機能が低下することを失認といいます。

    • 5 実行機能の障害では、A D L (日常生活動作)は障害されない。実行機能障害(遂行機能障害)は、認知症の中核症状の1つで、以下のような症状があります。

    ・自分で計画を立てて行動することができない

    ・優先順位がつけられない

    ・人に指示してもらわないと何もできない

    ・いきあたりばったりの行動をする など

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    第31回国家試験 問題82

    • 軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち,最も 適切なものを 1 つ選びなさい。

    • 1 記憶力の低下の訴えがある。

    • 2 日常生活に支障がある。

    • 3 認知症(dementia)の一種である。

    • 4 CDR(Clinical Dementia Rating)のスコアが 2 である。

    • 5 全般的な認知機能が低下している。

    第31回国家試験 問題82

    • 軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち,最も 適切なものを 1 つ選びなさい。

    • 1〇 記憶力の低下の訴えがある。

    • 2 日常生活に支障がある。日常生活に支障はありません。

    • 3 認知症(dementia)の一種である。認知症ではありません。

    • 4 CDR(Clinical Dementia Rating)のスコアが 2 である。健康がCDR:0、認知症の疑いがCDR:0.5、軽度認知症がCDR:1、中等度認知症CDR:2、高度認知症CDR:3と判定します。

    • 5 全般的な認知機能が低下している。認知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)のうち1つの機能に問題が生じてはいますが、日常生活には支障がない状態のことです。以下が軽度認知障害の定義になります。

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    第31回国家試験 問題83

    • 抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 貼付剤はない。

    • 2 非薬物療法との併用はしない。

    • 3 段階的に投与量を減量していく。

    • 4 副作用として悪心や下痢が生じることがある。

    • 5 A D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)が改善

    することはない。

    第31回国家試験 問題83

    • 抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 貼付剤はない。イクセロン・リバスタッチパッチという抗認知症薬がありますが、「パッチ」という名がついている通り貼り薬です。

    • 2 非薬物療法との併用はしない。他の療法との併用があります。

    • 3 段階的に投与量を減量していく。必要に応じての投与量なので、段階的に減量ということはありません。

    • 4〇 副作用として悪心や下痢が生じることがある。

    • 5 A D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)が改善

    することはない。意欲を高める作用もあるので「日常生活動作)が改善することはない。」というのは不適当

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    第31回国家試験 問題84

    • 認知症(dementia)の原因となる疾患と、特徴的な行動・心理症状(BPSD)の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s

    type)一幻視

    • 2 血管性認知症(vascular dementia)→抑うつ

    • 3 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)→人格

    変化

    • 4 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)→もの盗ら

    れ妄想

    • 5 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)→

    徘徊

    第31回国家試験 問題84

    • 認知症(dementia)の原因となる疾患と、特徴的な行動・心理症状(BPSD)の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s

    type)無関心、妄想、徘徊、抑うつ、興奮や暴力一幻視

    • 2〇 血管性認知症(vascular dementia)→抑うつ

    • 3 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)幻視→実

    際には見えないものが本人にはありありと見える症状です→人格変化

    • 4 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)身勝手な行動

    →もの盗られ妄想

    • 5 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)物忘

    れ→徘徊

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    第32回国家試験 問題79

    • 高齢者のせん妄(delirium)の特徴として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

    • 1 薬剤によって生じることがある。

    • 2 症状の変動は少ない。

    • 3 意識レベルは清明であることが多い。

    • 4 徐々に悪化する場合が多い。

    • 5 幻覚を伴うことは少ない。

    第32回国家試験 問題79

    • 高齢者のせん妄(delirium)の特徴として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

    • 1〇 薬剤によって生じることがある。せん妄は、突然発生して変動する精神機能の障害で、通常は回復可能です。 注意力および思考力の低下、見当識障害、覚醒(意識)レベルの変動を特徴とします。 多くの病気、薬剤、毒物などが、せん妄の原因になりえます。

    • 2 症状の変動は少ない。

    • 3 意識レベルは清明であることが多い。

    • 4 徐々に悪化する場合が多い。

    • 5 幻覚を伴うことは少ない。

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    第32回国家試験 問題80

    • 認知症(dementia)の初期症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 血管性認知症では、幻視が認められる。

    • 2 正常圧水頭症では、歩行障害が認められる。

    • 3 前頭側頭型認知症では、エピソード記憶の障害が認められる。

    • 4 アルツハイマー型認知症では、失禁が認められる。

    • 5 レビー小体型認知症では、もの盗られ妄想が認められる。

    第32回国家試験 問題80

    • 認知症(dementia)の初期症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 血管性認知症では、幻視が認められる。症状の現れ方は特徴的で、突然症状が出現したり、落ち着いていると思うと急に悪化することを繰り返したり、変動したりすることがしばしばみられることです。また、ある分野のことはしっかりできるのに、他のことでは何もできないなど、まだら認知と呼ばれる特徴があります。

    • 2〇 正常圧水頭症では、歩行障害が認められる。正常圧水頭症では歩行障害が重要な症状で、最初に出る症状であることが多く、認知症が現れる他の病気と区別するポイントにもなります。

    • 3 前頭側頭型認知症では、エピソード記憶の障害が認められる。行動の異常や人格の変化が見られ、経過によって出現する症状が変化します。

    • 4 アルツハイマー型認知症では、失禁が認められる。最初に起こるのは見当識障害で、今日の日付がわからなくなり、時間の感覚が分からなくなります。

    • 5 レビー小体型認知症では、もの盗られ妄想が認められる。発症初期から「知らない人がいる」といった実際には見えないものが生々しく見える症状の幻視がしばしば現れます。この幻視は、他の認知症とレビー小体型認知症を区別できる、特徴的な症状です。

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    第32回国家試験 問題81

    • 認知症(dementia)の発症リスクを低減させる行動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 抗認知症薬を服用する。

    • 2 睡眠時間を減らす。

    • 3 集団での交流活動に参加する。

    • 4 運動の機会を減らす。

    • 5 飽和脂肪酸を多く含む食事を心がける。

    第32回国家試験 問題81

    • 認知症(dementia)の発症リスクを低減させる行動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 抗認知症薬を服用する。抗認知症薬は症状の進行をゆるやかにする対症療法として用いられます。従って認知症を根本的に改善してくれる治療薬ではありません。

    • 2 睡眠時間を減らす。慢性的な睡眠不足では脳の機能が低下し、認知症発症リスクを高めてしまいます。

    • 3〇 集団での交流活動に参加する。集団での交流などにより脳や心身を活性化することにより認知症の予防に繋がります。

    • 4 運動の機会を減らす。運動の機会を増やすことで脳の活性化が促され発症リスクを低減してくれます。

    • 5 飽和脂肪酸を多く含む食事を心がける。飽和脂肪酸の過多接種は記憶力や日常生活を行う能力の低下を改善または遅延させる 可能性 が示唆されています。

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    第32回国家試験 問題82

    • 抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 若年性アルツハイマー型認知症には効果がない。

    • 2 高度のアルツハイマー型認知症には効果がない。

    • 3 レビー小体型認知症には効果がない。

    • 4 症状の進行を完全に止めることはできない。

    • 5 複数の抗認知症薬の併用は認められていない。

    第32回国家試験 問題82

    • 抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 若年性アルツハイマー型認知症には効果がない。認知症症状の進行抑制として効果があります。

    • 2 高度のアルツハイマー型認知症には効果がない。認知症症状の進行抑制として効果があります。

    • 3 レビー小体型認知症には効果がない。認知症症状の進行抑制として効果があります。

    • 4〇 症状の進行を完全に止めることはできない。抗認知症薬は症状の進行をゆるやかにする対症療法として用いられます。従って認知症を根本的に改善してくれる治療薬ではありません。

    • 5 複数の抗認知症薬の併用は認められていない。認められています。例えばアリセプトとメマリー(メマンチン)では同じ抗認知症薬でも、薬の働き方が異なるため、これらを併用することで、認知症の進行に対して効果が期待できます。

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    第32回国家試験 問題83

    • 前頭側頭型認知症の症状のある人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 周回がある場合は. GPS追跡機で居場所を確認する。

    • 2 甘い食べ物へのこだわりに対しては、甘い物を制限する。

    • 3 常同行動かある場合は、本人と周囲の人が納得できる生活習慣を確立する。

    • 4 脱抑制がある場合は、抗認知症薬の服薬介護をする。

    • 5 施設内で職員に暴力をふるったときは、警察に連絡する。

    第32回国家試験 問題83

    • 前頭側頭型認知症の症状のある人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 周回がある場合は. GPS追跡機で居場所を確認する。

    • 2 甘い食べ物へのこだわりに対しては、甘い物を制限する。

    • 3〇 常同行動かある場合は、本人と周囲の人が納得できる

    生活習慣を確立する。よい「常同行動」を逆手にとってケアする方法があります。毎日同じ道を散歩する習慣をつける、行動の順序など本人の生活習慣に入り込まない、立ち寄りやすい場所に予め声掛けをしておく、万引き対策のために料金の前払いをするなどの方法で問題を未然に防ぐことができます。

    • 4 脱抑制がある場合は、抗認知症薬の服薬介護をする。脱抑制とは、「状況に対する反応としての衝動や感情を抑えることが不能になった状態」のことを指します。脱抑制では抗認知症薬ではなくドーパミンの抑制効果がある薬が有効です。

    • 5 施設内で職員に暴力をふるったときは、警察に連絡する。

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    7『障害の理解』の出題基準と実績

    大項目 出題実績(過去5年間)

    1 障害の基礎的理解 9問

    2 障害の医学的側面の基礎的知識 32問(64%)

    3 連携と協働 7問

    4 家族への支援 2問

    50問

    7『障害の理解』の傾向と対策

    • 傾向~『障害の理解』の内容は、障害の医学的側面の基礎知識を中心に、心理的側面、制度面など多岐にわたっている。具体的には、障害のある人の心理や身体機能に関する基礎知識を習得するとともに、障害のある人の体験を理解し、本人のみならず家族を含めた周囲の環境に配慮した介護の視点の習得を目指す。そのためにも、障害のある人が利用できる制度やサービス、地域の社会資源に関する知識が必要となる。介護福祉士はさまざまな障害のある人々のケアを担うため、『障害の理解』の内容をしっかりと学習することが求められている。

    • 対策~過去の傾向をみると、「障害の医学的側面の基礎知識」のなかでも視覚障害、聴覚障害、内部障害、肢体不自由、精神障害、知的障害、発達障害、難病等の分野は出題頻度が高い。それぞれの障害に関する医学的知識と介護についても整理しておく必要がある。また、障害の受容に関する出題も多い。基礎知識と用語についても整理しておくことが求められる。近年、連携と協働に関する出題が多くなってきているので、地域におけるサポート体制やチームアプローチについて学習するとよいであろう。この科目は範囲が広いため、過去問題をよく研究し、出題頻度の高い問題を押さえておくことが効率のよい学習方法といえるであろう。

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    第31回国家試験 問題89

    • 対麻痺を生じる疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : A LS)

    • 2 腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)

    • 3 悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis)

    • 4 パーキンソン病(Parkinson disease)

    • 5 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

    第31回国家試験 問題89

    • 対麻痺を生じる疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : A LS)

    • 2〇 腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)損傷が頸髄レベルであれば四肢麻痺をきたし,体幹機能障害や呼吸機能障害ができます。胸髄レベル以下の損傷では両下肢の麻痺(対麻痺)を生じます。

    • 3 悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis)

    • 4 パーキンソン病(Parkinson disease)

    • 5 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

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    第31回国家試験 問題90

    • 統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 妄想

    • 2 噪うつ

    • 3 強迫観念

    • 4 振戦せん妄

    • 5 見捨てられ不安

    第31回国家試験 問題90

    • 統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1〇 妄想陽性症状:幻覚、妄想、自我障害など、患者さんが体験するもの; 陰性症状:意欲・自発性の低下、感情の表出の低下など、

    • 2 噪うつ

    • 3 強迫観念

    • 4 振戦せん妄

    • 5 見捨てられ不安

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    第31回国家試験 問題91

    • 知的障害の特徴に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 成人期に出現する。

    • 2 てんかん(epilepsy)の合併率が高い。

    • 3 有病率は女性が高い。

    • 4 重度・最重度が大半を占める。

    • 5 遺伝性の障害が大半を占める。

    第31回国家試験 問題91

    • 知的障害の特徴に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 成人期に出現する。知的障害は、おおむね幼少期までに脳がなんらかの障害を受けたために、知的発達が遅れることで起こるとされています。

    • 2〇 てんかん(epilepsy)の合併率が高い。

    • 3 有病率は女性が高い。男性の割合が高いです。

    • 4 重度・最重度が大半を占める。知的障害は、症状の程度により「軽度」「中等度」「重度」「最重度」の4段階に分類されますが特に「重度」「最重度が大半を占めてはいません。

    • 5 遺伝性の障害が大半を占める。知的障害の原因は様々です。まれに遺伝子や染色体の異変などにより知的障害が起きることもありますが、その全てが遺伝的要因が原因ではありません。

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    第31回国家試験 問題92

    • 発達障害者が一般就労に向けて利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 行動援護

    • 2 就労定着支援

    • 3 職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援

    • 4 同行援護

    • 5 就労継続支援B型

    第31回国家試験 問題92

    • 発達障害者が一般就労に向けて利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 行動援護就労とは関係なし。行動援護は行動に著しい困難を有する知的障害や精神障害のある方が、行動する際に生じ得る危険を回避するために必要な援護、外出時における移動中の介護、排せつ、食事等の介護のほか、行動する際に必要な援助を行います。

    • 2 就労定着支援障害のある方の就労や、就労に伴って生じている生活面での課題を解決し、長く働き続けられるようにサポートする福祉サービスです。

    • 3〇 職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援ジョブコーチとは、障害者の就労に当たり、出来ることと出来ないことを事業所に伝達するなど、障害者が円滑に就労できるように、職場内外の支援環境を整える者を指す。

    • 4 同行援護就労に関係なし。同行援護は移動に著しい困難を有する視覚障害のある方が外出する際、ご本人に同行し、移動に必要な情報の提供や、移動の援護、排せつ、食事等の介護のほか、ご本人が外出する際に必要な援助を適切かつ効果的に行います。

    • 5 就労継続支援B型就労継続支援B型は、年齢や体力などの面で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスです。

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    第31回国家試験 問題93

    • 網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)の初期の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 硝子体出血

    • 2 口内炎

    • 3 眼圧上昇

    • 4 夜盲

    • 5 水晶体の白濁

    第31回国家試験 問題93

    • 網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)の初期の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 硝子体出血さまざまな部位からの出血が、硝子体腔のなかにたまった状態を硝子体出血といいます。

    • 2 口内炎口の中や舌の粘膜に起きる炎症の総称

    • 3 眼圧上昇緑内障

    • 4〇 夜盲網膜色素変性症で最初に現れる症状は、夜や薄暗い屋内でものが見えにくくなる「夜盲〈やもう〉(鳥目〈とりめ〉)」です。その後、「視野狭窄〈しやきょうさく〉」が少しずつ進行し、見える範囲が周辺部分から中心に向かい狭くなっていきます

    • 5 水晶体の白濁白内障

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    第31回国家試験 問題94

    • 上田敏による障害受容のステージ理論の5つの心理過程のうち、最初の段階として、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 受容期

    • 2 否定期

    • 3 ショック期

    • 4 混乱期

    • 5 解決への努力期

    第31回国家試験 問題94

    • 上田敏による障害受容のステージ理論の5つの心理過程のうち、最初の段階として、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 受容期

    • 2 否定期

    • 3〇 ショック期受傷してすぐの段階で、障害が残る可能性などが分かっていないことから、比較的平穏な心理状態

    • 4 混乱期

    • 5 解決への努力期

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    第31回国家試験 問題95

    • 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の日常生活上の留意点として適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 いすは低いものを使う。

    • 2 膝を曲げて寝る。

    • 3 かばんの持ち手を手で握る。

    • 4 ドアの取っ手は丸いものを使う。

    • 5 身体を洗うときはループ付きタオルを使う。

    第31回国家試験 問題95

    • 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の日常生活上の留意点として適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 いすは低いものを使う。椅子の高さが低いと、手をひじ掛けなどについて身体を支えて立ち上がってしまいます。そうすると手の指の付け根の関節などに大きく負担をかけてしまいます。椅子の高さが低い場合は、椅子の足を高くしたり、座る面に補高マットなどを置いて高くします。

    • 2 膝を曲げて寝る。寝るときの姿勢は肩の力を抜き、背中や足を自然に伸ばします。

    • 3 かばんの持ち手を手で握る。

    • 4 ドアの取っ手は丸いものを使う。丸型のノブからレバーハンドルへ取り替えることで、ドアの開け閉めの動作が簡便になります

    • 5〇 身体を洗うときはループ付きタオルを使う。洗体で不自由になりやすい部位は、足と背中です。長柄ブラシやループ付タオルを使用すると良いです。

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    第32回国家試験 問題89

    • 痙直型や不随意運動型(アテト-ゼ型(athetosis))などの分類がある疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 筋ジストロフィー(muscular dystrophy)

    • 2 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

    • 3 脳血管疾患(cerebrovascular disease)

    • 4 脳性麻痺(cerebral palsy)

    • 5 脊髄損傷(spinal cord injury)

    第32回国家試験 問題89

    • 痙直型や不随意運動型(アテト-ゼ型(athetosis))などの分類がある疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 筋ジストロフィー(muscular dystrophy)

    • 2 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

    • 3 脳血管疾患(cerebrovascular disease)

    • 4〇 脳性麻痺(cerebral palsy)脳性麻痺の主な症状は、運動機能障害です。運動機能障害の出⽅はさまざまであり、⼿⾜がこわばって硬くなる「痙直型」、⼿⾜が過剰に動きすぎる「アテトーゼ型」、バランスがとりにくくなる「失調型」などがあります。これら運動障害の出⽅は、損傷を受けている脳の部位の違いを反映しています。

    • 5 脊髄損傷(spinal cord injury)

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    第32回国家試験 問題90

    • 内因性精神障害に分類される疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 脳腫瘍(brain tumor)

    • 2 アルコール依存症(alcohol dependence)

    • 3 パニック障害(panic disorder)

    • 4 認知症(dementia)

    • 5 統合失調症(schizophrenia)

    第32回国家試験 問題90

    • 内因性精神障害に分類される疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 脳腫瘍(brain tumor)外因性精神障害

    • 2 アルコール依存症(alcohol dependence)心因性精神障害

    • 3 パニック障害(panic disorder)心因性精神障害

    • 4 認知症(dementia)外因性精神障害

    • 5〇 統合失調症(schizophrenia)

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    第32回国家試験 問題92

    • 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特性として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 読み書きの障害

    • 2 社会性の障害

    • 3 注意の障害

    • 4 行為障害

    • 5 運動障害

    第32回国家試験 問題92

    • 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特性として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 読み書きの障害

    • 2〇 社会性の障害「自閉症スペクトラム」とは「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いこと」を特徴とする発達障害の一種です。

    • 3 注意の障害

    • 4 行為障害

    • 5 運動障害

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    第32回国家試験 問題93

    • 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : ALS)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 免疫疾患である。

    • 2 振戦や筋固縮か主な症状である。

    • 3 視力や聴力は保たれる。

    • 4 運動失調が現れる。

    • 5 全身の臓器に炎症を起こす。

    第32回国家試験 問題93

    • 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : ALS)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

    • 1 免疫疾患である。

    • 2 振戦や筋固縮か主な症状である。

    • 3〇 視力や聴力は保たれる。

    • 4 運動失調が現れる。

    • 5 全身の臓器に炎症を起こす。• 参考:筋萎縮性側索硬化症(ALS)

    • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうけます。その結果、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていきます。その一方で、体の感覚、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。

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    第32回国家試験 問題95

    • パーキンツン病(Parkinson disease)のHさんは、最近、立位時の前傾姿勢が強くなり、歩行時の方向転換が不安定になり始めた。日常生活動作には介助を必要としない。Hさんのボーエン・ヤール重症度分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 ステージⅠ

    • 2 ステージⅡ

    • 3 ステージⅢ

    • 4 ステージⅣ

    • 5 ステージV

    第32回国家試験 問題95

    • パーキンツン病(Parkinson disease)のHさんは、最近、立位時の前傾姿勢が強くなり、歩行時の方向転換が不安定になり始めた。日常生活動作には介助を必要としない。Hさんのボーエン・ヤール重症度分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。

    • 1 ステージⅠ

    • 2 ステージⅡ

    • 3〇 ステージⅢ下記参照→姿勢反射障害(体のバランスの障害)がみられる

    • 4 ステージⅣ

    • 5 ステージV• 参考:ボーエン・ヤール重症度分類

    • ふるえなどの症状が片方の手足のみである場合をI度、両方の手足にみられる場合をII度、さらに病気が進行し、姿勢反射障害(体のバランスの障害)がみられるようになった場合をIII度、日常生活に部分的な介助が必要になった場合をIV度、車いすでの生活や寝たきりとなった場合をV度としています。

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  • 2021/1/18

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    引用・参考

    • 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター HP

    • 『覚えない記憶術』樺沢紫苑

    • 2021 介護福祉士 国家試験 受験ワークブック ㊤

    • 2021 介護福祉士 国家試験 過去問解説集

    • web介護福祉士会HP

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