12
-1- 定期点検基準マニュアル 1.点検の実施 点検は安全の第一歩。日常点検・定期点検を励行しましょう。 「クレーン等安全規則」では、クレーン自体の点検に加え、つり具の点検も定めております。 日常点検については、「取扱説明書」を参照してください。 定期点検項目については、JIS B 8816 に準拠しております。 定期点検は、専任の保守管理者が行うか、キトーにご相談ください。(又は巻末のキトーサービ スネットワークの中からお近くのサービスショップにご相談ください。) この定期点検マニュアルは、2013 年 8 月発売のスリングチェーン、部材(フック、カナグ)を対象 としています。 2.点検基準 使用限界、または判定基準を超えたと判定された部品は、使用してはいけません。また、交換・ 修理する時は、キトー純正部品以外を使用してはいけません。ただし、キトー純正部品であっても、 2013 年 7 月以前に販売されていた旧製品のスリングチェーン、部材(フック、カナグ)は補給部品 として使用できません。 点検方法 使用限界または判定基準 1.チェーン ①安全タグ ②変形 ③キズ(当りキズ・ クラック) -目視&ノギス- 安全タグ a)溶接部の当たりキ ・安全タグが外れているものは使用不可。 ・安全タグの文字が不鮮明な場合は、新品に交換してくだ さい。 安全タグには、スリングの使用荷重が刻印され ていますので、安全タグがないスリングは使用で きません。 チェーンとつり荷がじかに接触する使い方(じか 巻)の場合、チェーンのつり荷と接触する部分を 特に入念にチェックしてください。 ・線径の 10%以上の変形が認められるもの。 ・1リンクでも限界以上に変形しているものは不可。 ・溶接部の当たりキズの場合、深さ 1.0mm が限界。 IN‐CSZZZZ-JPJ-00 1.5 2013 8 0001

定期点検基準マニュアル - KITO...10.0 HQ2100 34 15 97 13.0 HQ2130 44.5 19 112 16.0 HQ2160 50.5 24 126 20.0 HQ2200 65 28 160 購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

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- 1 -

定期点検基準マニュアル

1.点検の実施点検は安全の第一歩。日常点検・定期点検を励行しましょう。

「クレーン等安全規則」では、クレーン自体の点検に加え、つり具の点検も定めております。

日常点検については、「取扱説明書」を参照してください。

定期点検項目については、JIS B 8816 に準拠しております。

定期点検は、専任の保守管理者が行うか、キトーにご相談ください。(又は巻末のキトーサービ

スネットワークの中からお近くのサービスショップにご相談ください。)

この定期点検マニュアルは、2013 年 8 月発売のスリングチェーン、部材(フック、カナグ)を対象

としています。

2.点検基準使用限界、または判定基準を超えたと判定された部品は、使用してはいけません。また、交換・

修理する時は、キトー純正部品以外を使用してはいけません。ただし、キトー純正部品であっても、

2013 年 7 月以前に販売されていた旧製品のスリングチェーン、部材(フック、カナグ)は補給部品

として使用できません。

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

1.チェーン

①安全タグ

②変形

③キズ(当りキズ・

クラック)

-目視&ノギス-

安全タグ

a)溶接部の当たりキ

・安全タグが外れているものは使用不可。

・安全タグの文字が不鮮明な場合は、新品に交換してくだ

さい。

安全タグには、スリングの使用荷重が刻印され

ていますので、安全タグがないスリングは使用で

きません。

チェーンとつり荷がじかに接触する使い方(じか

巻)の場合、チェーンのつり荷と接触する部分を

特に入念にチェックしてください。

・線径の 10%以上の変形が認められるもの。

・1リンクでも限界以上に変形しているものは不可。

・溶接部の当たりキズの場合、深さ 1.0mm が限界。

IN‐CSZZZZ-JPJ-00

1.5

2013 8

0001

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- 2 -

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

④摩耗

⑤伸び

⑥腐食

2.クサリピン

b)溶接部以外の当た

りキズ

(入念な肉眼検査)

(ノギスで測定)

・5 リンクで計測

―分解チェック、

目視&ノギス―

・肩部等の当たりキズの場合、深さ 1.5mm が限界。

・クラック(き裂)の認められるものは使用禁止。

・磁粉探傷試験、カラーチェックなどによって、微小クラック

の検査を行うことを推奨します。

・チェーン線径(D)が 10%以上摩耗しているもの。

W.L.L.使用荷重(t)

チェーン線径(D)mm

基 準 限 界

1.1 6.0 5.4

1.5 7.0 6.3

2.0 8.0 7.2

3.2 10.0 9.0

5.2 13.0 11.7

8.0 16.0 14.4

12.5 20.0 18.0

チェーン線径mm

5 リンクピッチの長さ(L)mm

基 準 限 界

6.0 91.0 95.6

7.0 106.0 111.3

8.0 121.5 127.6

10.0 151.5 159.1

13.0 197.0 206.9

16.0 240.0 252.0

20.0 300.0 315.0

・腐食の深いもの

・カナグとの連結部が腐食により滑らかに回転しないもの。

再組立は組立マニュアルに従って正しく組立を

行ってください。

再組立時、スプリングピンは新品と交換してくだ

さい。

クラック

D

1 ピッチ

5 リンクピッチの長さ(L)

チェーン

スプリングピン

クサリピン

チェーン連結部

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- 3 -

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

①変形

②摩耗

③腐食

④スプリングピン

3.フックおよびツリ

カナグ類

①変形・摩耗

(目視チェック)

(目視チェック)

―目視&ノギス―

・目視で変形が判定できるものは使用限界を超えていま

す。

チェーン線径 mm

クサリピンセット

形式

クサリピン直径(d)mm

基 準 限 界

6.0VP2060/VP2060K

/VP2060B7.5 7.2

7.0 VP2070/VP2070K 9.0 8.6

8.0 VP2080/VP2080K 10.0 9.6

10.0VP2100/VP2100F

/VP2100K13.0 12.5

13.0VP2130/VP2130F

/VP2130K16.0 15.4

16.0VP2160/VP2160F

/VP2160K21.0 20.2

20.0 VP2200/VP2200K 24.0 23.0

(20.0) VP2250 32.0 30.7

・腐食の深いもの

・腐食によりカナグまたはフックの回転が不円滑なもの。

チェーンを交換する時は、クサリピンも交換しまし

ょう。

再組立をする時は、スプリングピンは新品に交換

してください。

・脱落、破損のないこと。

購入時それぞれの寸法箇所を測定し、その数値を

基準値として点検をしてください。

項 目 限 界

フックの開き 基準値を超えたもの。

変形 基準値の 5%以上の変形。

摩耗 基準値の 5%以上の摩耗。

・なお、参考に公称基準値をそれぞれの部品に付き表示し

ておりますが、鍛造熱処理であるため多少の寸法誤差

があることをご承知ください。

・目視で変形が明らかなものはすでに使用限界を超えてい

ます。

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- 4 -

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

スリングフック

VSL/HTL

ファンドリフックVF

グラブフックVG/HH

・目視でねじれ等の変形が明らかなものは使用限界。

寸法箇所 M(mm) A(mm) “VSL”エンボス a(mm) “HTL”エンボス a(mm)

基準値

限界値 基準値×0.95 基準値*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。

*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン

線径(㎜)形式

公称基準値(㎜)

M A “VSL”エンボスa “HTL”エンボスa

6.0VSL3060 HTL3060 24.5 10 54 54

VSL2060 ― 20.5 ― 41 ―

7.0 VSL3070 ―30 12.5 61.5 61.5

8.0 VSL3080 HTL3080

10.0 VSL3100 HTL3100 37.5 16 70.5 70.5

13.0 VSL3130 HTL3130 47.5 20 82.5 82.5

16.0 VSL3160 HTL3160 60 25 96 96

20.0 VSL3200 HTL3200 75 32 120.5 120.5

・目視でねじれ等の変形が明らかなものは使用限界。

寸法箇所 Q(mm) エンボス a(mm)

基準値

限界値 基準値×0.95 基準値*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径(mm)

形式公称基準値(㎜)

Q エンボスa

6.0 VF2060 26 69

7.0 VF207031 83

8.0 VF2080

10.0 VF2100 34 96

13.0 VF2130 44.5 111

16.0 VF2160 50.5 126

・目視でねじれ等の変形が明らかなものは使用限界。

寸法箇所 N(mm) B(mm) H(mm)

値基準

限界値 基準値×0.95 基準値×1.05*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。*参考のため、次表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

スリングフック VSL

スリングフック HTL

M

M

A

a

Q

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

H

N

B

グラブフック VG グラブフック HH

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- 5 -

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

シングルフック HJ

チェーン線径(㎜)

形式

公称基準値(㎜)

NB H

VG HH

6.0 VG2060 HH2060 20.555

20.5 8.5 8

7.0 VG2070 -27.5 27 11 10

8.0 VG2080 HH2080

10.0 VG2100 HH2100 36 36 16 13

13.0 VG2130 HH2130 47 47.5 18 16

16.0 VG2160 HH2160 60.5 60.5 21 19

20.0 VG2200 HH2220 75.5 75.5 26 23.5

・目視でねじれ等の変形が明らかなものは使用限界。

寸法箇所 M(mm) A(mm) エンボスa(mm)

基準値

限界値 基準値×0.95 基準値*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。

*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン

線径

(㎜)

形式

公称基準値(㎜)

M A エンボスa

6.0 HJ2060 20.5 11 48

7.0HJ2080 25.5 12 60

8.0

10.0 HJ2100 30.5 16 74

13.0 HJ2130 39.5 20 91

16.0 HJ2160 49 27 110

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

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- 6 -

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

スイベルフック HK

ファンドリフックHQ

・目視でねじれ等の変形が明らかなものは使用限界。

寸法箇所 M(mm) A(mm) エンボスa(mm)

基準値

限界値 基準値×0.95 基準値*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径(㎜)

形式公称基準値(㎜)

M A エンボスa

6.0 HK2060 20.5 13 48

7.0HK2080 25.5 13 60

8.0

10.0 HK2100 30.5 16 74

13.0 HK2130 39.5 21 91

・ネジ部は“止りネジリングゲージ”(JIS B0251・6gNR)により

チェックしてください。

チェーン線径(mm) 形式 ネジサイズ ピッチ(mm)

6.0 HK2060 M16 2

7.0HK2080 M16 2

8.0

10.0 HK2100 M20 2.5

13.0 HK2130 M24 3

・ネジ部にクラックのあるもの、またはスイベルがなめらかに

回転しないものは使用できません。

・スプリングピンに折損等無きこと。

異常のあった場合には新品に交換。

・目視でねじれ等の変形が明らかなものは使用限界。

寸法箇所 M(mm) A(mm) エンボスa(mm)

基準値

限界値 基準値×0.95 基準値*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン

線径(㎜)形式

公称基準値 (mm)

M A エンボス a

6.0 HQ2060 26 11 69

7.0HQ2080 31.5 13.5 83

8.0

10.0 HQ2100 34 15 97

13.0 HQ2130 44.5 19 112

16.0 HQ2160 50.5 24 126

20.0 HQ2200 65 28 160

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

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- 7 -

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

ツリカナグ VE、VD

マスターリングHM、

HL/HLD

・目視でねじれ等の変形が明らかなものは使用限界。

寸法箇所 P(mm) B(mm) C(mm)

基準値

限界値 基準値×1.05 基準値×0.95 基準値×0.9※C寸法限界は 10%とします。

※使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。※参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径(㎜) 形式公称基準値(㎜)

P B C6.0 VE2060 90 56 11.57.0 VE2070 100 63 148.0 VE2080 100 63 1410.0 VE2100 110 71 1713.0 VE2130 125 80 2116.0 VE2160 145 90 2620.0 VE2200 180 112 32

D T, Q6.0 ― VD206 100 63 147.0 6.0 VD20706 110 71 178.0 7.0 VD20807 110 71 1710.0 8.0 VD21008 125 80 2113.0 10.0 VD21310 140 90 2616.0 13.0 VD21613 180 112 3220.0 16.0 VD22016 225 140 40― 20.0 VD20020 280 180 50

S D T,Q6.0 ― ― HM20706 110 60 137.0 6.0 ― HM20706 110 60 138.0 7.0 6.0 HM20807 110 60 1610.0 8.0 7.0 HM21008 135 75 1813.0 10.0 8.0 HM21310 160 90 2216.0 13.0 10.0 HM21613 180 100 26― 16.0 13.0 HM21816 200 110 3220.0 ― ― HM22018 260 140 36― 20.0 16.0 HM200 280 140 40

6.0 ― ― HL020 225 112 17― 6.0 ― HL020 225 112 178.0 7.0 6.0 HL020 225 112 1710.0 8.0 7.0 HL030 225 112 2013.0 10.0 8.0 HL050 225 112 2316.0 13.0 10.0 HLD080 340 180 3620.0 16.0 13.0 HLD115 340 180 40

S:シングル、D:ダブル、T:トリプル、Q:クウォード

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

ツリカナグ VE

ツリカナグ VD

マスターリンク HM

マスターリンク HL

マスターリンク HLD

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- 8 -

項 目

ツナギカナグ

VA、VB

サブリンク付

マスターリンク

使用限界または判定基準

寸法箇所 D(mm)

基準値

限界値 基準値×1.05※使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。

※参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径 mm

形式D(mm)

公称基準値

6.0 VA2060,VB2060 9.2

7.0 VA2070,VB2070 10.2

8.0 VA2080,VB2080 13.2

10.0 VA2100,VB2100 16.2

13.0 VA2130,VB2130 21.2

16.0 VA2160,VB2160 24.2

20.0 VA2200,VB2200 32.2

・目視でねじれ等の変形が明らかなものは使用限界。

寸法箇所 P、P1(mm) B、B1(mm) C、C1(mm)

基準値

限界値 基準値×1.05 基準値×0.95 基準値×0.9※C寸法限界は 10%とします。※使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。※参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン

線径(㎜)形式

公称基準値(㎜)

P B C P1 B1 C1

6.0 HMS2060 135 75 18 54 25 13

7.0 HMS2070 135 75 18 54 25 13

8.0 HMS2080 160 90 22 70 34 16

10.0 HMS2100 180 100 26 85 40 18

13.0 HMS2130 200 110 32 115 50 22

16.0 HMS2160 260 140 36 140 65 26

20.0 HMS2200 350 190 51 150 70 32

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

D

C

P

B

B1

C1

P1

購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

点 検 方 法

サブリンク

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- 9 -

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

ツナギカナグ VC

シャックル VN

ショートニング

クラッチ VW

寸法箇所 m(mm)

基準値購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

限界値 基準値×0.95*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。

*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径mm 形式 公称基準値 m(mm)

6.0 VC2060 12.5

7.0 VC2070 16

8.0 VC2080 16

10.0 VC2100 20

13.0 VC2130 25

16.0 VC2160 32

20.0 VC2200 40

・目視でボルトの変形が明らかなものは、すでに使用限

界。

再組立の時、ワリピンは新品に交換してください。

寸法箇所 ボルト直径d(mm) n(mm)

基準値購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

限界値 基準値×0.95下限界値:基準値

上限界値:基準値×1.05*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。

*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径 mm

形式公称基準値(㎜)

ボルト直径d

n

6.0 VN2060 14 28

7.0 VN2070 17 32

8.0 VN2080 17 32

10.0 VN2100 20 36

13.0 VN2130 25 45

16.0 VN2160 32 56

20.0 VN2200 40 71

寸法箇所 W(mm)

基準値購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

限界値 下限界値:基準値、上限界値:基準値×1.05*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径 mm 形式 公称基準値 W(mm)

6.0 VW2060 7.2

7.0 VW2070 10

8.0 VW2080 10

10.0 VW2100 12

13.0 VW2130 15.5

16.0 VW2160 19

m

dn

ミゾナットボルト

ワリピン

W

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- 10 -

項 目 点 検 方 法 使用限界または判定基準

ハイカップリングHC

各カナグ共通

(チェーン連結部)

②キズ

③組込み状態

④作動

(入念に目視)

(動かしてみる)

・U カナグに深さ 0.5mm 以上の当たりキズが認められるも

のは使用限界。

・スプリングカラーがゆるみ、カナグピンが抜けかかってい

るものは使用限界。

分解再組立の時、スプリングカラー・ホゴカラー

は新品と交換してください。

寸法箇所 d1(mm) d2(mm) P(mm)

基準値購入時それぞれの寸法箇所の実測値を記入

限界値 基準値×0.95 基準値×1.05*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径(mm)

形式公称基準値(mm)

d1 d2 P

6.0 HC3060 8.0 4.8 48

7.0 HC3070 9.4 5.6 55

8.0 HC3080 10.6 6.6 63

10.0 HC3100 13.1 8 75

13.0 HC3130 16.8 10.4 96

16.0 HC3160 20 12.8 118

20.0 HC3200 25 16 142

寸法箇所 J(mm)

基準値購入時それぞれの寸法の実測値を記入

限界値 下限界値:基準値、上限界値:基準値×1.05*使用前に各部品の実測値の寸法表を作成してください。

*参考のため、下表にそれぞれの部品の公称基準値を示します。

チェーン線径(㎜)

公称基準値 J(mm)

形式

VA,VB,VC,VD,

VE,VN,VR,VSL3VF VG VW

6.0 6.7 8 8 8

7.0 7.8 10 10 10

8.0 8.9 10 10 10

10.0 11.1 13 13 12

13.0 14.3 17 16 15.5

16.0 18 19 19 21

20.0 22.5 ― 23.5 ―

20.0(T,Q用) 28 ― ― ―

・クラック(き裂)のあるものは使用不可。

・磁粉探傷試験、カラーチェックなどによって、微小クラック

の検査を行うことを推奨します。

・チェーン、クサリピン、スプリングピン、等正しく組み込ま

れていること。

再組立の時、スプリングピンは新品に交換してく

ださい。

・チェーン連結部が滑らかに回転すること。

U カナグ

カナグピン

ホゴカラー

スプリングカラー

d1

d2

P

J

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キトーチェンスリング 100

定期点検チェックシート 例

■「クレーン等安全規則」ではクレーン自体の点検に加え、ツリ具の点検も義務づけています。

このチェックシートはキトーの定期点検基準マニュアルをベースとしたサンプルです。お客様の使用環境・

条件に適した点検項目をお決め下さい。

形 式 使用荷重 チェーンサイズ 管理 No. 使用開始年月

使用場所 点検履歴

■点検結果表示方法:○=良好、△=次回交換(調整)、×=異常有り交換(調整)を要す。

■点検結果“異常有り”と判断された製品は絶対使用しないこと。ただちに保守管理者に修理を依頼するか、

キトーにご相談ください。

対象

区分

部材

点検項目

(測定箇所、限界値)

点検実施年月日 不具合箇所

の処置

定期点検

チェーン

安全タグ 有無、文字の不鮮明

変形

キズ(目視・探傷検査 )

摩耗(限界値 )

伸び(限界値 )

腐食

クサリピン&カナグピン

変形

摩耗(限界値 )

腐食

一度使用したスプリングピン・スプリングカラー・

ホゴカラーは再組立てに使用できません。

ウエカナグ

変形

摩耗(限界値 )

キズ(目視・探傷検査 )

結合状態

シタカナグ

変形(限界値 )

摩耗(限界値 )

キズ(目視・探傷検査 )

結合状態

実行 点検者

チェック 保守管理責任者

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本社/カスタマーセンター

■ 本社/Head Office

本社工場 Head Office & Factory

〒409-3853 山梨県中巨摩郡昭和町築地新居 2000

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〒163-0809 東京都新宿区西新宿 2-4-1 新宿 NS ビル 9 階

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