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「波」をとらえる視点 Copyright(c)2012 Takenobu Kisaka. All Rights Reserved.

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「波」をとらえる視点

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今「最も」求められる力 • 現代世界を生きるにあたり、我々が絶対にしなくて

はいけないこと、それは何か

• 大きな流れをとらえること

• 流れをとらえ損ねると、そもそも流されている方向や、そのスピード、先には何があるか、などが何もわからない

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グローバル化する世界の中で • 現在解決しなければならない問題のほとんどはグ

ローバルなスケールで考えなければならない • 「自分だけは」「自国だけは」が原理的に存在しな

い世界 • E.g.)欧州債務危機 • 同時に「偏り」も生じている • むしろ、世界の主要となるエリアとそうでないエリアがよ

り明確に分かれてきている • E.g.)各国における国際ニュースの割合 • E.g.2)ウィキペディア

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グローバル化=世界が近くなる? • グローバル社会と、世界が近くなる社会は、本質的には、

異なっている • むしろ、見方によっては真逆 • グローバル化とは、ボーダレス化 • 国境をなくす=反―主権国家体制 • 「世界が近くなる社会」=あくまでも主権国家体制の枠

組みの中にある社会 • 「主権国家体制」の枠内で「ボーダレス化」に向かうとい

うジレンマ • E.g.)EU • E.g.2)TPP

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我々はネズミ講に加担している? • 我々は現在、非常に大きなネズミ講の一員として活

動している • 年金 • 国民年金も厚生年金も、実質的にはシステムとして

破綻している • 継続的な加入者 • 年率3%以上の高利回り • みんなきちんと払ってくれる • こういうのを前提に集金するシステムを「ネズミ

講」と呼ぶ

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年金積立金の推移

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世代間格差の試算

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政府が用いた前提

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最近の動き

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年金システムは実際に破綻するか? • 原理的に言えば、徴収を強化し、給付をカットをすれば、

年金システムを保つことは可能 • 結果として生まれる巨額の「世代間格差」 • 賦課方式:年金受給者がその年金額に見合う負担をしな

かったために生じた膨大な債務を、若い世代が保険料引上げと給付カットによって負担する仕組み

• では、なるべく公平になるように年金システムを維持する方策はどういうものだろうか?

• これは、論理的推論(問題解決思考)のワーク • 問題解決思考は、「問題を解決できない思考」 • しかし問題を解決するための土台になる思考

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ヒント • 年金システムの実際をできるだけ客観的に理解する

(データ・前提条件など) • 年金システムを取り巻くマクロ的な環境をできるだ

け客観的に理解する(人口動態や世界的な経済の流れなど含む)

• 問題をあぶり出す • 問題を解決する方法を考える

• ミクロとマクロのバランスが大事 • マクロの中に位置づけなければ、ミクロの意味が決

まらない。ミクロの中で使わなければ、マクロの意味がない

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グローバル化と経済 • 端的に、これから国内雇用が増えると思うだろう

か? • 一物一価 • 同一労働同一賃金 • 空洞化 • こういう「当たり前」のことが起こる • この時、どういう人間になっているかで全く将来が

変わる

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未来を楽しく生きる人間像 • これから先は、「グローバルな」人間でないと、グ

ローバルの波を渡りきれない • つまり広い意味で「自由」である人 • ノマドとはあらゆる意味での個であり自由人 • 物理的な制約がないというのは単なる一側面 • 例えば資産の移動にも抵抗がない • バカはノマドになれないし世界の動きが見えなけれ

ばノマドにはなれない • 現在いる自称ノマドの大部分は単なるホームレスに

なる

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グローバル化が生んだもの • 皮肉なことに、グローバル化が進めば進むほど、かえっ

て個人の住む世界は狭くなった • 「可能性」は無限大に広がったが、実際の生は極限まで

狭まった • 「自由」な人はグローバルの流れに乗って生きることが

でき、「不自由」な人は溺れていく • 「可能性を最大限に活かせる人」と「自分の世界に閉じ

こもる人」 • →二極化

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グローバル化がもたらす経済世界 • 今後の世界経済は、「個」的な経済か、「世界」的な経済

かしか残らない • 二極化→多様化(硬直化) • 「世界」的=インフラ的 • E.g.)グーグル、マイクロソフト、アップルなど • Cf.)バフェットはなぜIBMに100億ドル以上の投資をし

たか? • どちらでも好きな方をやればいいが、どちらでもないも

のは淘汰される • 両極に橋を架けるのは、イノベーションの仕事

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「個」と「インフラ」の関係 • これからの時代、「個」と「インフラ」の関係がよ

り明確になる • 「インフラ」の上で、無数の「個」が「自由に」動

き回る • より自由な個が成功していく • 注意すべきは、フィールドはあくまで「世界」だと

いうこと • 常に「世界」の真ん中に立っているという意識を持

たなければ、全てを見誤る • 「自律」していくために

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マネタイズ方程式 • 「マネタイズ」というものは、以下の式である程度

計ることができる

• MS=IM×YM×BM×A/2

• MS=マネタイズスコア • IM=自分の状況 • YM=他者(外部)の状況 • BM=モデル・構造 • A=アクション定数

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